Polymarketのような予測市場は、既存メディアを脅かすか?
Crypto Troll
ブロックチェーン投資会社ParaFiの共同創設者であるベン・フォーマン氏とケビン・イェディド・ボットン氏は、2030年までにPolymarketをはじめとした予測市場が従来型のメディアを崩壊させ、ブロックチェーン上で最も普及した消費者向けアプリケーションになると予測しています。
フォーマン氏らは、予測市場が以下の点で従来の情報提供手段を凌駕すると主張しています。
- 信頼性:金銭的インセンティブが伴うため、専門家の意見よりも精度が高いデータが得られる。
- 即時性:例えば、トランプ暗殺未遂事件や米大統領選挙の結果など、ニュースが報じられる前に市場が迅速に反応したケースが挙げられる。
- 応用範囲の広さ:政治に留まらず、スポーツ、科学、文化、企業動向など多分野で活用可能。
- AIとの連携:今後、AIエージェントが市場の主要なプレーヤーとなり、さらなる精度と効率化を実現する可能性がある。
分散型予測市場の代表例であるPolymarketは、選挙期間中に爆発的な人気を博し、Coinbase並みのウェブトラフィックを記録しました。一部のユーザーは、Polymarketをニュースソースとみなしており、暗号資産製品であることに気づかないケースもあります。
Polymarketには、「グローバルで24時間365日稼働」や「高い透明性」といった特徴がありますが、課題としてブロックチェーン特有の使いにくさや、取引機能の制限が挙げられます。
ボットン氏は、「かつて従来メディアは予測市場のオッズ操作を非難していたが、複数プラットフォームで類似した結果が示されたことで信頼性が高まった」と指摘。また、予測市場は「情報金融」という新たな資産クラスを生み出す潜在力を持つとしています。
イーサリアム創設者は「インフォ・ファイナンス」という新たな価値を提示
イーサリアム共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、自身のブログでPolymarketについて、単なる賭けの場ではなく、情報収集の有効なツールとして機能できる可能性があると述べました。
また、ヴィタリック氏は、これを「インフォ・ファイナンス(info finance)」と呼び、インフォ・ファイナンスを「(i) 知りたい事実から始め、(ii) その情報を市場参加者から最適に引き出すために市場を意図的にデザインする分野」と説明しています。
米国大統領選の熱気も未だ続く中、 既存メディアよりもより早くより正確な情報を伝えた。Polymarketには非常に大きな注目が集まっており、Polymarketが生み出す新たな価値観やアプローチが議論されています。
情報ソース:Youtube