特集・コラム
2019/12/04【市場分析】「ハッキングが起こったらロング」はなぜなのか?
先月27日、韓国の暗号資産取引所であるUpbitがハッキング被害に遭いました。 これに伴いビットコイン市場は夕方から夜にかけて$300近く下落し、その後翌日朝方にかけて$900近い上昇を見せました。 この時編集部はSNSなどで「ハッキングが起こったらロングだ」という意見をよく目にしました。 2018年9月には、$6300台を上下していたビットコインが日本の取引所「Zaif (ザイフ)」のハッキング被害をきっかけに$6060まで下がり、その後1時間足らずで$6600手前まで上昇するということがありました。 事実、今月27日のUpbitのケースでも下落後に急上昇したわけですが、この動きの裏にはどのようなロジックがあるのでしょうか。 Upbitハッキングからの市場推移 まずは上の画像、真ん中2つのチャートの赤い線を見てみましょう。上のチャートがBitMEXにおけるビットコインの未決済建玉(OI)、下が価格となっています。 Upbitのハッキングが正式に発表されたのは27日17時、その後ビットコインの価格は$7100から$6850あたりまで下落しました(チャートの一番右)。 その際にOIも下がっているので、この価格下落はロングポジションのロスカットが原因だと考えられます。 注目すべきは、その後のOIの推移です。 $603Mまで減ったOIが$630Mあたりまで上昇しているのがわかります。対してビットコインの価格は$6900まで戻っています。 ここからわかることは、$6850から$6900あたりの間でポジションを取っている人が多かったということです。 デリバティブではロングとショートポジションが常に1:1の比率で存在しますが、この状況ではロングポジションの方が優位となるわけです。 つまり、ハッキングを起因に価格が下がっている状況を見たトレーダーが後追いで積んできたショートがポジションの燃料として溜まっていたということになります。 この状況が確認できていれば、ここでロングポジションを取るという判断は比較的容易だったのではないでしょうか。この後、溜まった燃料を使ってビットコインの価格は急上昇していきます。 ここでもう一点、ロングポジションを取ったとしてどこをターゲットにするだったのかという点を補足します。 ロングポジションのロスカットによって価格が$6850まで下がった際、OIは$603Mあたりまで減少しました。その後、OIは燃料という形で$630Mまで上昇しましたね。 この推移が短期のターゲットを推し量る目安になるのではと考えられます。 言い換えると、ショートカバーを起こしてOIが$603Mあたりまで減少したら、ひとまずその時の価格が短期的な天井になるのではないかということです。 先ほどの画像を見ると、ビットコインが$7400あたりまで上昇した時、そのOIは以前$6850をつけたときの水準に戻っていることがわかります。 これがわかっていれば「短期の燃料は尽きたので一旦は頭打ち」と考えることができます。 以上、「ハッキングが起こったらロング」の裏側をOIチャートを用いて解析してみました。これはあくまでも一例で、いつも必ず正しいわけではありませんが、ぜひ今後の参考にしてみてはいかがでしょうか。
特集・コラム
2019/12/02日銀が中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の法律問題研究会における報告書の概要を発表
中国での中央銀行発行デジタル通貨(CBDC/DCEP)発行に関して世界が注目する中、日本銀行は先日、CBDCの法律問題に関する概要資料を公開しました。 日銀総裁である黒田氏は、CBDCの発行について現時点での発行は検討していないとしていますが、将来的な発行に向けた調査研究が進められている状況です。 本記事では、公開された資料を参考に、CBDCの概要や流通の仕組み, 発行における法律との関係や、関連する影響等を考察していきます。 CBDCとは?ステーブルコインとの違い CBDC(Central Bank Digital Currency)とは、名前の通り中央銀行が発行するデジタル通貨の総称を指します。 ステーブルコインとの主な違いは、マネーが中銀の管理下にあるかそうでないかという点にあります。 発行体やカストディが民間にあるUSDT等のステーブルコインと比較して、CBDCは中央銀行によって管理されるデジタル銀行券のような立ち位置に相当します。 したがって、国内の経済に対する介入や税金の徴収などが可能となる上、発行体に対する信用リスクが限りなく0に近づくといった、現金(中銀独占発行の銀行券)の特徴に加えた更なるメリットがあります。 一方で、中銀に対する信用が比較的低く不安定な国家ではCBDC発行の意義が薄く、USDなどと紐づけられたステーブルコインの方が有用性が高いとも言えます。 CBDC流通の仕組みは? 間接/直接型と口座/トークン型 続いて、CBDC流通の仕組みを見ていきます。 TetherやLibra等、民間が発行するステーブルコインは預け入れた法定通貨を担保として発行され、その流通は完全に市場のメカニズムに則る形となります。 一方で、CBDC発行以前の現在の国家の多くが、市場メカニズムにより動く経済に介入するための仕組みを備えた2ティア型の仕組みを採用しています。 [caption id="" align="aligncenter" width="482"] http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/lab/lab19j02.htm/[/caption] 中国国内においても採用されているこの仕組みは「トークン型/間接型」に分類される発行形態で、発行と流通のプロセスが明確に分けられていることが特徴です。 信用リスクが限りなく0に近い中銀が仲介機関に向けて発行を行うことで、中銀は流通量のコントロールが容易となるだけでなく、民間銀行間の競争も促すことが可能になります。 [caption id="" align="aligncenter" width="404"] http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/lab/lab19j02.htm/[/caption] 同時に「口座型/直接型」のモデルを採用した場合のケースを考えてみましょう。 この場合、最も信用できる中銀に個人が直接アクセスできる形になるため、民間の銀行の影響力が低くなります。 また、現在まで行われてきた市場操作や預金準備率の操作などがより複雑化する懸念も挙がってきます。 日本国内, CBDCの発行における法的論点(一部抜粋) CBDCの発行は国家における貨幣の流通システムに影響を及ぼし、多くの法律と接触していくことが予想されています。 ここでは、日本銀行によるリサーチで公開されている資料を基に、CBDCの発行可能性について考えていきます。 銀行券の定義 日銀が公開したレポートによれば、発行と流通の2点において、現行法では日銀によるCBDCの発行は難しいとされています。 日本銀行法1条1項は、「日本銀行は、、、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うことを目的とする。」と規定している。加えて、銀行券については、その製造、消却手続などについての日本銀行法上の定めがある。これらの規定が、銀行券が有体物であることを前提としていることを踏まえると、銀行券の解釈として、電子的なもの、すなわちCBDCを含むことは困難と考えられる。 また、「日本銀行は、、、銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的とする。」と定める日本銀行法1条2項の規定振りからは、金融機関間の資金決済に限定されない、幅広い主体による利用を想定したCBDCの発行は許容されないのではないかと考えられる。 銀行券の定義について、現在流通している貨幣から移転可能なデータにとって代わるため、この再定義が必要とされると考えられます。 また、既にデジタル化されている中銀債務による決済にブロックチェーンを利用することは問題ないと考えられますが、個人や企業などの主体によって利用されるCBDCとの区別が必要になる可能性があります。 AML(マネーロンダリング対策)/CFT(テロ資金供与対策)について デジタル通貨の発行や流通においてたびたび議論の的となるAML/CFTに関して、日本では犯罪収益移転防止法が定められています。 この法律の下では、仲介機関(民間の銀行)の預金契約に際し、本人確認や取引記録の作成、疑わしい取引の届け出の義務が定められています。 したがって、2ティア(間接)型のモデルにおいては、従来の仕組みと同様に民間の金融機関が、中銀が直接的に個人や企業に移転できる直接型のモデルでは日本銀行が、この義務を請け負う形となります。 通貨の偽造に対する処罰 通常の銀行券であれば、偽造が難しいうえに多額の紙幣を偽造するためには多くの労力を費やしますが、CBDCの場合デジタルであるため短期間で多くの偽通貨を発行することも可能であると考えられます。 また、一般的な通貨偽造罪がCBDCの偽造において適用不可能であるため、周辺の法整備も必要とされてきます。 現行法に基づけば、通貨の偽造は法貨に対してのみ適用されることになっているため、CBDCを法貨として認めなければ偽造罪が成立しないなどの課題も残ります。 まとめ 日本銀行が発行したレポートを元に、CBDCのステーブルコインとの違いや流通の仕組み、法律やその影響をまとめました。 現状、CBDCが銀行券の定義からは外れているため、現行法の適用できる範囲が限られているのみでなく、有事の際の法的フレームワークを整備する必要もあります。 日本国内では、発行が急がれていないCBDCですが、中国等、周辺の国家の動向に注目していきたいですね。 参考文献 中央銀行がデジタル通貨を発行する場合に法的に何が論点になりうるのか:「中央銀行デジタル通貨に関する法律問題研究会」報告書の概要
特集・コラム
2019/11/28【市場分析】BTCと人民元の相関性はなぜ計測しにくいのか?
中国は現在、習近平首相のブロックチェーン推進発言により「第二のブロックチェーンブーム」が到来していると言われています。 同時に、暗号資産の取引や資金調達を厳密に禁止する方針も固められており、国外から中国市民にサービスを提供する事業者の取り締まりや、専門知識のない一般人への規制告知も進められています。 しかし、国内での取引は依然行われているわけで、中国元と暗号資産(BTCやUSDT)がWeChatのグループチャットなどを通して内密的に取引されていることが知られています。 今まで以上の中国マネーがこれから暗号資産市場に流れてくる可能性がとても高いわけですが、これは市場にどのような影響を及ぼすことになるのでしょうか? 特に今回は、両者の相関性に注目してみたいと思います。 [caption id="" align="aligncenter" width="798"] 2017/1/1~2019/11/12におけるBTCUSD - CNYUSDのプロット[/caption] 上述の通り、中国では仮想通貨の取引が取り締まられており、これからさらに厳しくなることが決まっています。CNYUSDTというペアは基本的には存在せず、CNY紐付け型のステーブルコインもあまり出来高がないのが現状です。 グループチャットを通して内密的に行われるCNY-暗号資産取引はデータがないため、直接的に資金が流れるBTC/USDTとCNY/USDTの相関関係は求めることができません。 そこで、ビットコイン/米ドル(BTC/USD)と人民元/米ドル(CNY/USD)それぞれのデイリーリターンの相関関係を求めると、以下のような結果になります。 BTC/USDとCNY/USD デイリーリターンの相関関係 (2017/1/1 ~ 2019/11/12) 期間 相関 関係性 全期間 -0.02569 ほぼ無し 2018/1/1~ -0.03605 ほぼ無し 2019/1/1~ -0.06138 ほぼ無し 2017/12/04 ~ 2018/02/05 -0.33969 弱い逆相関 2018/11/12 ~ 2018/12/10 -0.25260 弱い逆相関 2019/03/20 ~ 2019/04/10 0.37160 弱い順相関 2019/04/05 ~ 2019/05/19 -0.22102 弱い逆相関 2019/06/17 ~ 2019/07/22 0.06003 ほぼ無し 2019/10/14 ~ 2019/10/28 -0.00827 ほぼ無し 相関が+1であればBTC/USDとCNY/USDのデイリーリターンは同じ方向に同じ幅だけ動き、-1であれば両者は別の方向に同じ幅だけ動きます。相関が0の場合、両者の動きには規則性がないことになります。 上の表を見るとわかる通り、両者の相関関係は局所的に±0.2~o.4となるものの、全体的にはほぼ皆無であることがわかります。 過去30日間のデイリーリターンから取った相関をグラフ化すると以下のようになり、2018年1月は局所的に-0.6にまで到達していることがわかります。 これはあくまで局所的な相関となり、全期間を対象とすると相関にはかなりバラつきがあります。 これらの分析から、BTCUSDとCNYUSDの相関関係がとても薄いことがわかります。局所的な相関も、実際は因果関係のない疑似相関である可能性が高いでしょう。 しかし、国全体がブロックチェーン技術を推していて、世界一のマイニング企業もいる中国の資金が暗号資産相場に対して大きな影響力を持っていないというのは考えにくいです。 大方がWeChatなどを通したOTC的な取引であると仮定すると、USD建てに相関がなくても、USDT建て(BTCUSDTとCNYUSDT)には相関があるかもしれません。 結局、このCNY/USDTのやり取りは水面下で行われているため、データとして計測するのは難しいということになります。 今後、中国での仮想通貨取引に対する取り締まりが強化されるにつれて、またこの状況は変わってくるかもしれません。国内のインパクトのあるニュース自体が相場にセンチメントを与える可能性も十分に考えられるので、この辺りの情報は積極的に追う必要があるでしょう。
特集・コラム
2019/11/24兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析【11月24日】
みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。 前回記事更新後、BTCが一時7000ドルを割りこむ大きな下落も見せ、仮想通貨通貨界隈は異様な盛り上がり(?)を見背ていましたね。(個人的には、BTCショートをホールドしつつ、アルトBTC建て複数アルトを所有していたため、少し複雑な気持ちですが…笑) 急上昇ののち急落…、と今回の下落を通して、再度長期での方向感がやや掴みづらくなってしまいましたが、せっかくボラティリティが戻ってきたわけですから、今回もしっかり現状の分析、想定できうるシナリオ・展開などについて、考察していきたいと思います。 それでは、早速BTCの分析から進めていきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらが、現在のBTC(日足)になります。まずは、ザックリここまでの流れを振り返ってみましょう。 今年最高値である14000ドルをつけて以降、9400ドルをネックラインにディセンディングトライアングル(以後、DT)形成していきました。その後、何度か高値更新にトライするも、9400ドルを下抜けDT成立。このDT成立を受けて、BTCは一時8000ドルを割り込む大きな下落を見せました。 しかし、引き続き弱気相場が展開されると思った矢先、突っ込み売りの損切り(買い戻し)を燃料に、BTCは大暴騰を見せます。一時、緑チャネルを上抜け、さらに10000ドルを超えるほどの急騰を見せましたが、のち上ヒゲをつけて反転下落…。 結果、終値も「DTネックライン(9400ドル)でのリターンムーブ」を意識されるような形に落ち着き、現在7200ドル周辺にて再度安値の大きな更新に向けて、引き続き弱含みの推移を見せております。 現状、前回の直近安値(7700ドル)を下抜けているため、「安値更新=下降トレンド継続」とも考えられますが、チャートを見ていただければわかるように、現在支持帯周辺かつ、緑チャネルのセンターライン周辺にて推移しています。 そのため、以降安易なSはやや危険ですね。仮に今から売るのであれば、この後の戻りを確認できてからでしょう。 では、次に中期チャートを元に、「今後どのような展開が考えられるのか?」について考察していきましょう。 BTCチャート(中期) こちらが中期チャート(4時間足)になります。 日足でもお話ししたように、今後は引き続き緑チャネル内での推移と判断するのが妥当でしょうね。さらに、下げ止まりポイントを結んだサポートライン(黄)、サポートラインを並行移動させた並行チャネル上限についても要チェックです。 上に複数のレジスタンスを控えており、それらが分散しているということも考えると、今後より上値が重くなることが想定されますが、だからと言って、「ここからの上昇が全くありえない」と言うわけではありません。 前回記事でもお話ししましたが、2000ドル近く急落した後と言うのもあり、以降は一時保ちあいやパターン形成に落ち着く可能性が高いと思われます。そこで、仮に一時パターン形成に落ち着くと仮定した場合、ここまでの推移を踏まえると、「チャネル(黄)下限をネックラインにした三尊の形成」という展開がもっとも現実的です。 当然、そこで三尊を成立させることができれば、流れは再度売りに傾きますが、こういった圧倒的売り優勢な状況での突っ込み売り、その損切りを巻き込めば再度9000ドルに迫る急騰も十分考えられます。 そのため、以降の突っ込み売りは、見込める利益幅の割にリスクが高く、非常にリスキーなのです。 では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。 BTCチャートの総評 さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。 三尊成立(青) ⇒緑チャネル下限まで下落 緑チャネル上限到達(黄) ⇒戻り売り+三尊右肩形成濃厚(?) 三尊否定(ピンク) ⇒一時成立or成立せず、からのS解消で急騰 現状の推移から考えられるシナリオは以上の3通りです。 個人的には、上値の重さも目に見えておりますし、青orピンクの可能性の方が濃いかな〜、と見ています。あとは、これらのシナリオを踏まえ、要所要所での動きを参考に、以降の展開を予想していけばOKだと思います。 では、次にアルト市場を分析していきましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) 先週、あれだけの急落を見せたものの、BTCドミナンスについてはさほど大きく下落していませんね。では少し拡大して、主要アルトのドミナンスを見てみましょう。 やはり、BTCの下落を受けてか、ほとんどの通貨は大きく下落していますね。またそれと並行して、Tether(紫)のドミナンス上昇も確認できます。これらを踏まえると、BTC下落に対する警戒度は依然高く、現状は比較的リスクオフムードに移りつつあるのだと思われます。 しかし、そんな状況下にもかかわらず、Others(緑)ドミナンスは引き続きしっかりと上昇しています。 これだけ買いづらい状況にもかかわらず、ドミナンスの直近高値更新はやや不可解ですね。BTC、主要アルトのドミナンス下落を踏まえると、それらの通貨から、これまで資金抜けが著しかった通貨、中でも長期保有にメリットが多いマスターノード系のマイナー通貨などに資金が流れている可能性もあると思います。 とはいえ、現状からアルトにのみ的を絞っての運用…というのは、まだまだリスキーです。長期前提で買うにしても、要所要所のBTC戻り売りポイントでのヘッジSなどを踏まえつつ、最低限リスクを抑えていくべきですね。 では次に、主要アルトコインのより細かな価格の推移について見ていきましょう。 主要アルトコインの動向 9月26日以降、BTCは上値も重く、停滞or下落といった緩い推移を続けていますが、対してアルトについては以降どれも活発な推移を見せています。 また、今回のBTC急落によるアルトへの影響も比較的少なく、徐々にではありますがどこか「アルトの売り枯れ感」も感じられますね。 分析対象に迷いますが、今回は12月に大型ファンダを控えた「ETH」に注力して分析を進めていこうと思います。では、早速分析に移りましょう。 ETHBTC 現状、依然0.022sats(橙ゾーン)に上昇を阻まれておりますが、未だ半値を守った状態のまま、カップアンドハンドルの成立に向けて推移しております。 直近の推移からは若干上値の重さも伺えますが、BTCがこういった状況ですし、恐らくBTCが落ち着き次第、こちらも再度高値更新に向いてくるのだと思われます。(もちろん、BTCが再度安値更新になればその見込みも低くなりますが…) また「半値割れで損切り」と、背中(損切りポイント)も明確なため、個人的にはBTC建ての半値までは買い下がりながら、要所要所でBTCのヘッジSを積み増しながらBTC急落に対するリスクヘッジをしていこうと考えています。 ETHUSD 状況としては、長期の緑チャネルを下抜け、その後急落するわけでもなく、緩やかなサポートラインに支持されながらジワ下げ…、といった展開ですね。BTC建てが堅調だろうと、BTCがこれだけ急落してしまえば、ETHUSDもなかなか厳しくなってしまいますね。 チャートを見たところ、特に「買える!」といったシチュエーションでもないため、個人的にはドル建ては触らず、BTC建てで買いを入れながら、引き続きホールドしているBTCのヘッジショートを伸ばしていく…、という立ち回り方で守りつつ攻めていこうと考えています。 総評(まとめ) さて、それでは最後にまとめに入りましょう。 BTCは緑チャネル+黄チャネルを注視 →三尊形成の可能性を視野に ETHは12月に大型アプデ →BTCヘッジS+BTC建でのリスクヘッジがベター だいたいこんな感じでしょうか。 先にもお話ししたように、ETHが大型ファンダを控えているのもあり、今後ETHが市場を牽引していく展開も十分考えられます。しかし、BTC単体で見ると、依然市場は下優勢です。 そのため、リスクを覚悟してETH単体で勝負に出るのではなく、BTCの安値更新も視野に入れ、「如何にリスクを減らすか?」を立ち回りの軸にされることをお勧めします。 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました! (商材画像) 現在、私えむけんが制作した動画教材『7日間でマスター!テクニカル分析とそれを元にしたトレード戦略』、好評販売中です! 今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
特集・コラム
2019/11/22【BTC市場】ロングの強制ロスカットが相次ぎ下落、昨日安値を割るかが要に
昨夜大きく下落したビットコインですが、本日も$7400近くまで下落し、険しい状況が続いています。 10月26日には、中国・習近平首相のブロックチェーン推進発言を引き金に$3000近く上がりましたが、その価格も1カ月で元に戻ってきてしまいました。 習近平首相の発言で、市場心理として価格も上がるだろうと考えていた投資家達は凄く多かったのではないでしょうか。 昨日の下落が起こるまでBitmexのFunding Rateがマイナスに振れたことは一度もなく、含み損のロングがじわじわと積み上がっていました。 そのポジションの強制ロスカットが相次ぎ$7400まで価格が下落したものと考えられます。 バイナンスの上海の事務所の閉鎖(本当か嘘かはわかりません。CZは否定をしています)の話が下落を引き起こしたとの話もありますが、高水準のままOIが推移しており価格も大したリバウンドなく下がっていたので、含み損を抱えたロングポジションが溜まった市場の崩壊は時間の問題だったと考えられます。 そして、本日も夕方にかけて昨日の安値に迫るような動きをしています。現状では、10月23日の安値を割るような動きになってしまうのか引き続き注目したいと思います。 また、1つ気になる点として、BitmexのETHUSDのOIがあります。 こちらは高水準のまま推移しており、昨日の大幅下落を受けてもあまり減っていません。 この市場ではまだ含み損を抱えたプレーヤーがたくさんいると推測できるので、どう値動きをするのかチェックしていきたいと思います。 [caption id="" align="aligncenter" width="712"] 赤線: BTC / 青線: ETH; 上部: 未決済建玉(OI) / 下部: 価格(USD)[/caption]
特集・コラム
2019/11/22MakerDAOの「SAI」と「DAI」の違いとは?
USDステーブルコイン「DAI」のプラットフォームであるMakerDAOが、複数担保型のDAI (Multi Collateral DAI、略してMCD)をローンチしました。 これまではイーサリアム(ETH)のみを担保とするDAI (Single Collateral DAI、略してSCD)が存在しましたが、MCDの登場により他のアセットも担保にできるようになります。 これに伴い、MakerDAOの各要素の名称が以下のように変更されています。 担保ポジション 既存の単担保型=「CDP」から「SCD」へ 新規の複数担保型=「MCD」から「Vault」へ MakerDAOのUSDステーブルコイン SCDより発行されるUSDステーブルコイン=SAI Vaultより発行されるUSDステーブルコイン=DAI つまり今までDAIと呼ばれていたもの(=SCD)がSAIとなり、これから発行されるMCDはDAIと呼ばれます。多くのプラットフォームやWalletでは既に名称が変更されています。 [caption id="" align="aligncenter" width="273"] Metamaskの表示: SAIとDAIは名称もアイコンも異なる[/caption] MCD/Vaultからの新要素 ETH以外の担保資産によりDAIが発行可能。ローンチではBATが追加された。 MakerDAOによるDAI預入の金利受け取りがカウンターパーティリスク無しとなった(名称はDSR) ETH担保時の保有形式や精算処理、その他様々な点が変更されている(非常に複雑なので詳細は省略) MakerDAOの移行に関する当面のゴール SCDからMCDへの完全な移行は容易な事ではありません。理想としては、発行されたSAIが全てDAIへ置き換われば良いですが、WalletやContract、取引所に保管されるSAIをDAIへ移行していくのはそれぞれの所有者です。 Dappsや取引所はともかく、個人のWalletは運営側が干渉する手段を持たない上、下手すると秘密鍵をロストして持ち主が動かしたくとも動かせないケースもあるでしょう。 よって100%完璧な移行というのは実質的に不可能と言っても良いかと思われます。概ね大半が移行して全体の利用がDAIとMCD(=Vault)に向く事がゴールとなるのではないでしょうか。 参考までに、レンディングプラットフォーム最大手のCompoundは現在Version2ですが、未だにVersion1にも資産が取り残されています。 MakerDAOを取り巻くプラットフォームやサービス達は協力的です。本来の所有者が意識せずともレンディングや取引所においておくだけでSAIからDAIへ移行が済んでいるというパターンもあります。 SAIからDAIへの移行に対するインセンティブ問題 如何にサービスやプラットフォームが協力してSAIからDAIへの移行を進めようとも、SAIの持ち主が拒否すれば彼等のSAIは移行されません。 それでは何故意図的に移行を拒む人々が現れるのでしょうか? 答えはシンプルにインセンティブです。 詳細は省略しますが、様々な要因でSAIの需要に対して供給が不足する可能性があります。 そしてもしもSAIの需要に対して供給が大きく不足する場合にはSAIの値上がりや金利の上昇が発生する為、それを狙う人々も現れます。 これは善悪の話ではなくパブリックでありDecentralizedであるが故の性質です。SAI/DAIは性質上MakerDAOの財団により強制されるのではなくユーザーの善意やインセンティブにより移行されるべきでというのが理想です。 しかし…もしもこの問題が悪化して全くDAIへの移行が進まない場合、Maker財団により緊急シャットダウンが提案され、MKRトークンの投票によって可決された場合にはそれが実行されます。 そうするとSAIの需給問題は解決しますが、理想からはかけ離れてしまいますし、ユーザーは少々の損害を被る可能性もあります。出来ることならばユーザーもMaker財団も緊急シャットダウンは避けたいところでしょう。 MakerDAOの移行に関する参考リンク MakerDAO公式ブログ日本語翻訳記事 MakerDAO公式フォーラム MakerDAO公式移行ポータル SAIとDAIの移行比率チャート SAIのパラメータ一覧 DAIのパラメータ一覧 SAIとDAIの取引量と価格
特集・コラム
2019/11/21仮想通貨の5つの使い道を解説【あなたはいくつ知っていますか?】
「仮想通貨ってどんな使い道があるの?」という疑問を持っている方は多いと思います。 最近になってよく耳にするようになった仮想通貨ですが、電子マネーとの違いや具体的な使い道などはどうもよく分からないですよね。 そこで本記事では「仮想通貨は電子マネーとどう違うか」「どんな使い道があるのか」などについてわかりやすく説明していきます。 具体的には、 ・仮想通貨と電子マネーの違い ・仮想通貨の5つの使い道 という順で説明していきます。 2、3分で読める内容となっているので是非最後まで読んでみてください! そもそも電子マネーと仮想通貨の違いってなに? 電子マネーと仮想通貨は似ているようで両者は全く異なります。 両者を分けているのは「特定の通貨を基軸にしているのかどうか」です。 電子マネーは、日本円など特定の通貨を基準にしてやり取りされています。 例えば、交通系電子マネーの「Suica」は日本円をチャージして、日本円と同じ扱いで自動販売機やコンビニで決済しますよね? これは要するに「貨幣」である日本円を電子データ化しているだけで、結局は日本円を使っているのと同じであると言えます。 一方仮想通貨は、特定の通貨を基軸としているわけではありません。 例えば日本円からビットコインに替える場合、それは「チャージ」ではなく「両替」を行っているのです。 そのため、電子マネーと仮想通貨は似ているようで大きく異ります。 では、次に本記事のメインテーマである「仮想通貨にはどのような使い道があるのか」について説明していきましょう。 仮想通貨の5つの使い道 ①ブロックチェーンの維持 ②決済手段 ③送金手段 ④投資対象 ⑤資金調達 ブロックチェーンの維持 仮想通貨の最大の使い道とも言えるのが「ブロックチェーンの維持」です。 ブロックチェーン技術ではマイナーと呼ばれる人達がデータ承認を行っているわけですが、その作業に対するインセンティブ(報酬)として仮想通貨が支払われています。 これは言い換えると、インセンティブである仮想通貨がなければブロックチェーンの維持は難しいと捉えることができます。 ちなみに、仮想通貨の王様であるビットコインのブロックチェーンでは、データ承認者に対して12.5BTC(約120万円分)が報酬として支払われています。 このように仮想通貨は、ブロックチェーン技術を支えるためのインセンティブとして大きな役割を担っているのです。 決済手段 仮想通貨は決済手段としても利用されています。 実際に日本や海外でもお店によってはビットコインでの買い物が可能です。(以下、ビックカメラの例) [caption id="attachment_45500" align="aligncenter" width="223"] 画像引用元:www.biccamera.com[/caption] 「でもビットコインは価格変動が激しいから決済手段としては使えないのでは?」と思う方もいるかもしれません。 確かに、日本のように国の通貨の信頼性が高い国では、今のボラティリティ(=価格変動性)が高いビットコインは決済手段としては優れているとは言えないでしょう。 ただし、ジンバブエやベネズエラといった国の通貨が安定していない国にとっては、ビットコインなどの仮想通貨は立派な決済手段となります。 仮想通貨は特定の国においては、決済手段としてしっかり機能しているのです。 送金手段 仮想通貨は送金手段としても利用されています。 仮想通貨は送り先のアドレスさえ分かれば、少ない手数料で24時間365日送金が可能です。 例えば、海外にいる友人にお金を送りたい場合、銀行から日本円を送ろうとすると多くの手数料と時間がかかってしまいます。 一方、仮想通貨であれば場所や時間は関係なく瞬時の送金が可能です。 「でも、送っている間に暴落などで価格が大きく変わってしまう可能性もあるのでは?」と思った方もいるかもしれません。 これについては、"Tether(テザー)"のような米ドルの価格と連動されている仮想通貨(=ステーブルコイン)を使えば、ボラティリティを気にすることなく送金が可能となります。 このように仮想通貨は、送金手段としても利用されているのです。 投資・投機対象 仮想通貨は投資・投機対象としての側面も持ち合わせています。 世界中の人達が投資や投機を目的として仮想通貨を持っています。 みなさんの記憶に新しい2017年末の「仮想通貨バブル」や、今投資家が注目している「ビットコインETFの承認問題」など、仮想通貨は常に投資や投機の対象として注目されています。 仮想通貨の元々のビジョンとは逸れていますが、仮想通貨はその存在自体が投資や投機の対象として見られてるのです。 資金調達 仮想通貨は企業やプロジェクトが資金調達をする際にも利用されています。 実際に2017、2018年には多くの企業やプロジェクトが仮想通貨を発行して多額の資金を調達しました。 時価総額第2位の仮想通貨"イーサリアム"も元々はICOによって資金調達が行われています。 仮想通貨による資金調達はICOからIEOへとその形態は変わりつつも、現在でも仮想通貨はプロジェクトや企業の資金調達の役割を担っています。 まとめ まとめ・仮想通貨と電子マネーの違いは特定の通貨を基軸にしているかどうか -仮想通貨の主な使い道は以下の5種類- ・ブロックチェーンの維持 ・決済手段 ・送金手段 ・投資対象 ・資金調達 一部では「仮想通貨やブロックチェーン技術はAIや5Gと並ぶような発明」とまで言われています。 それを表すかのように2017年末には「仮想通貨バブル」と呼ばれる現象がおき、ビットコインの価格は暴騰しました。 そんな注目の仮想通貨は今後一体どうなるのでしょうか。 以下の記事では、仮想通貨の「現在の市場」や「将来性」などについて詳しく解説しているので仮想通貨投資を考えてる方はしっかりと読んでおきましょう。 詳しくはこちら!>【初心者向け】参入はまだ遅くない?仮想通貨の将来性を徹底解説< 以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
特集・コラム
2019/11/20インフィニティスター・クリスペコラボミートアップ(東京・六本木)レポート
2019年11月17日(日)に東京・六本木にてインフィニティ・スターとクリプトスペルズのコラボミートアップが開催されました。 今回もレポートを書いていきたいと思いますが、ミートアップのレポートの前にゲームについて軽く紹介させていただきます。 インフィニティ・スターとは 韓国のゲーム会社Nodebrick社が開発している近未来を舞台としているブロックチェーンゲームです。 PC・スマホ両方とも対応していて、ゲームのジャンルとしては放置型対戦RPG(オートバトル)になっています。 https://youtu.be/3GHFNVh5Pds リリースしてすぐにOpenSeaでの取引高が2位になり話題となりました。 また僕自身もフィニスタのアンバサダーとして活動しています。 ミートアップイベントレポート 登壇人物の紹介 ・Nodebrick社CEO 辛 徽俊 (シン フィジュン) 韓国の上場ゲーム会社Webzenにて2015年までの10年間CFOおよびCOOを務め、COO時代にはMU Originで売上400億円を記録。Webzen社退職後にゲーム会社を設立し、2018年6月に売却。2018年8月にNodebrick社を設立し、インフィニティ・スターを開発・運営。 ・CryptoGames社CEO 小澤孝太 慶應大学経済学部卒業 2014年 株式会社サイバーエージェント新卒入社。ゲーム関連事業複数立ち上げ。 2018年 CryptoGames株式会社設立。 2019年6月 ブロックチェーンTCG「クリプトスペルズ」リリース ・スペシャルゲスト(コスプレイヤー)Nao Naomi シンガポールを拠点にコスプレ活動をする海外コスプレイヤー 現在はイベント出演や東南アジア各国のイベントへ参加する他、語学力を活かしてグローバル配信プラットフォームにてライブ配信活動も行っている。 Nodebrick社CEO 辛 徽俊氏とCryptoSpells CEO小澤孝太氏トークセッション(Q&A) ブロックチェーンゲームの開発の難しさについて 辛 徽俊氏 : ブロックチェーンゲームだと所有権がユーザーにあるのでパラメーターの設定が難しい 小澤 孝太氏 : ・株の価値のようなところがあるのでパラメータを後から変更する事ができない ・一度出してしまったら変えることができない 規制面で日本と韓国それぞれの違い 辛 徽俊氏 : フィニスタはGRAC(ゲーム物管理委員会)から却下されたとニュースがでたが、正確にはまだ却下されてはいない(却下予定になっている) ブロックチェーンゲームは韓国だとまだ知名度もなく、事例もない。 仮に却下されたとしても韓国のメディアや開発会社に取り上げてもらい話題にしてもらう予定である。 小澤 孝太氏 : ・日本は韓国に比べるとかなり緩和されている ・景品表示法と賭博罪には気を付ける ・今後出てくる問題としてソーシャルゲーム業界との対立、消費者庁との対立が考えられる ブロックチェーンゲーマー以外へのアプローチについて 辛 徽俊氏 : MetaMaskや仮想通貨の基礎知識が必要なので、普通のゲーマーにアプローチするのはハードが高い。 後々はアプローチをしていきたいがまずはUI/UXを改善していくことを前提としている。 色んなブロックチェーンゲームとコラボしてスケールを大きくしていきたい 小澤 孝太氏 : クリスペ単体で考えるなら、クリスペはTCGなのでシャドウバースやその他TCGゲームのユーザーにアプローチしていく予定 グローバル展開について 辛 徽俊氏 : 各国によって、時間帯が異なるので難しく感じている。また国それぞれの感性を理解することが重要である。 面白いのは国によってキャラの人気が全く違う。ちなみに日本だと”カレン”が人気 [caption id="attachment_45442" align="aligncenter" width="252"] インフィニティスター : カレン[/caption] 小澤 孝太氏 : 翻訳しても海外のユーザーが入ってくるわけではないので、ローカライズではなくカルチャライズを課題にしている。 ブロックチェーンゲームは日本が世界でトップをとれる市場だと感じている。日本が世界をリードして産業をつくっていける インフィニティスターのこれまで Nodebrick(ノードブリック)の会社紹介 2018年8月28日設立した会社。 現在、韓国のゲーム業界で合計40年以上の経験を積んできた10名のメンバーによって運営されている。 同社は現在までに、Dunamu&Partners(仮想通貨交換所UPbitの投資子会社)、上場ゲーム会社neptune(LINE、パズルタンタン)およびグローバルクリプトアクセラレーターカンパニーである#HASHEDから投資を受けており、現在はHashedのオフィス内に拠点を置いて活動している。 インフィニティスターに関して 最初は美少女の着せ替えゲームを開発していた。しかし、従業員が男だけのため女性の感受性の部分がつかめず断念。 次に電車のゲームを開発し完成するも面白味が感じられず諦める。 最終的にメンバーがRPGを作ることを得意としていたので、美少女物RPGを作ることが決まった。 現在、インフィニティスターでは、1536個のアイテムがあり、アップデートは45日間で9回行っている。 主なアップデート記録 モバイルウォレットアプリに対応 ネットワーク切断の問題を修正 アイテム作成の難易度の調整 区間反復券の実装 iPhoneでのゲームプレイをサポート FAQを追加 新キャラクター「魔剣士ルナ」を追加 PvPランクマッチの実装 ダンジョンの実装 新規コンテンツの補強を優先的に行い、週1回はまとめて訂正や調整を行っているようです。 インフィニティスターの今後の予定 今後のアップデートスケジュール インフィニティスターでは2019年末までの予定、そして2020年初までの予定が発表されました。 2020年初では正式サービスが開始される予定となっています。 2019年末 ランク戦(アップデート完了) 毎日のダンジョン 業績、ミッション 派遣 2020年初(正式サービス開始) ギルド フレンド機能 占領戦 イベントシステム 覚醒(未定) プラットフォームの拡張 また、プラットフォームの拡張も予定しているとしており、下記を検討しているようです。 フィアット支払い対応(クレジットカード) 韓国大手の取引所とコラボ予定(即時支払い) スマホ専用アプリ Klaytnなどのプラットフォームへの拡張 大型IP連携(議論中) ランク戦のアップデートプラン また、現在実装されているランク戦に関しては下記のようにアップデートが予定されています。 アイテムフォーミング、個別キャラクターの成長 ランクが上がるほど、高級なアイテムを作成できる高級な素材の獲得 高級アイテムを市場にすぐ出せるため、トップランカーに十分なインセンティブを提供 製作された高級アイテムを外部マーケットで流通するインセンティブを付加 ギルド戦のアップデートプラン CEOの辛さんは、「収益がでればユーザーに還元するのは当たり前、ユーザー第一の運営をしていく」と考えのもと、運営を行っていくと発表がありました。 1対1マッチが活発になった後にギルド戦を導入する予定 ギルドマスターに特定の権限付加 友達機能とギルド戦の導入により、ギルド間の対戦戦を実施 特定のステージを占領したギルドに、一定期間中のステージ税金配分という報酬を提供 今後の改善について ・ゴールドが不足しがち 少しづつ様子を見ながらダンジョンにて解決する予定 ・無課金ユーザーのための成長支援策 現在は課金ユーザーと無課金ユーザーの格差が多少大きな状態 業績システムを導入し、業績達成時の報酬を提供。無課金ユーザーでも時間を十分にかけることで成長できるように支援する予定 ・既存の投資したキャラクターの活用 また三段階の覚醒システム(キャラクター)も検討中、実装するかはまだ未定 キャラクターを多くもっている人が得をするようなシステムにしていく(派遣システム等) ・ログインボーナス ログインボーナスは現在手動で行っていて開発がおいついていない。今後はオートでできるように開発していく Q&Aコーナー(オンライン上で募集した質問) Q1 : 「ゲームプレイでブラウザが落ちてしまう、スマホのスペックはどのぐらいあれば大丈夫なのか?」 A1:ウェブブラウザゲームなので、ネットワークが不安定なことで落ちる問題が大きいのです、ネットワークを保っていただく。Androidだとブラウザを落とさないアプリがある Q2:キャラクターのパラメーター調整はどのような基準でしていくのか A2:今後はしない予定。直近であった調整では全てのステータスがあがっている。 よく話題に上がるが、ケイトが弱くなったわけではない。 キャラクターがNFT化できるので価値を担保できるように調整していくが基本的にははパラメーター調整はしない。 Q3:アイテムの発行数が無限だが、今後発行枚数の制限をかけることはあるのか? A3:アイテムの制限はしない。フィニスタはブロックチェーンゲームに限らずいろんな方に楽しめるように作られている。 低ティアのアイテムは無課金ユーザーでも楽しめるように沢山でるようにしている。 ただ高ティアのアイテムはあまり出ないようにしている。全員が最高レベルの武器を装備しなくてもいいし自分のできる範囲で楽しんでいけばいい Q4:武器や防具の強化の難易度について(難易度が高すぎる) A4:狙った通りの難易度調整ではある。今後、調整をおこなって上がる余地はあるがこのまま様子を見る予定 Q5:今、UIで確認できる機能としてギルドと友達がみてとれる、機能は今後これだけしか追加されないのか? A5:これ以上追加の機能がないという事はない。 Q6:今のユーザー数の状況 A6:現時点で約1万人、半分が日本人ユーザーである Q7:ロードマップはあるか? A7:ロードマップが出てないから、無いというわけではない。 ロードマップはあるがユーザーの意見を反映し、先を決めていきたいのでまだ途中までしか公開していない Q8:装備強化について(それでもやっぱり鬼畜) A8:強化の確率、ここでどうすると言うようなことは難しい。強化以外の要素でも成長できるコンテンツを考えている Q9:韓国でゲームがリリースできない問題について A9:ブロックチェーンについてはポジティブだが、ブロックチェーンゲーム=仮想通貨という面がとりあげられてる。 日本だとNFTは仮想通貨と認識されない。しかし、韓国だと前例がなく仮想通貨とされてしまっている為、拒否の段階である。 小澤さんからの質問 Q10:社内で追っているKPIはあるか? A10:KPIに関してはまだβ版なので何か一つというのは難しい。現在、バランスを見ながら調整している Q11:リリースした時にOpenseaの売り上げが上がったがそれは狙ったものなのか、また、それはなぜ起きたのか? A11:全く想定外のものだった。ただ、一位と比較するとそこまで多いものではない ユーザーは装備品を作っても市場にだすのではなく装備してしまうので流通が起きにくい。流通させることにメリットがある仕組みにしたい。 まとめ ミートアップ参加者特典としてエコバック、大きいマウスパット(2個)、バッジをいただきました。 https://twitter.com/tonpa_net/status/1195989804921446400?s=20 また参加者に抽選10名で、ゲーム内アイテムのユニのコスチュームなどもプレゼントしていてくれミートアップはとても盛り上がりました。 https://twitter.com/Infinitystar_JP/status/1193852726393724928?s=20 ミートアップの内容としては主にDiscordに上がっている疑問や提案などに関するものが多く、ユーザーの意見を大事にしてくれているという事がとてもわかりました。 ミートアップ後にクリスペとフィニスタのコンバートの話も出ており、フィニスタだけではなくブロックチェーンゲーム全体を盛り上げてくれる運営だと思います。 僕自身が、フィニスタのアンバサダーという事もありますが、それ抜きにしても今後も応援していきたいと思います。 インフィニティスター Website インフィニティスター Twitter
特集・コラム
2019/11/18KNIGHT STORY(ナイトストーリー)招待制ミートアップレポート|ローンチ日決定!
2019年11月15日に東京・銀座にてKnight Story(ナイトストーリー)の招待制ミートアップが開催されました。 今回のミートアップでは、EOS Knightsの開発会社であるBiscuit社CEO Jeabin Leeのから直接EOS Knightsとナイトストーリーの説明とゲーム先行体験を経験することが出来ました。 そこでの内容や感じたことをまとめていきたいと思います。 今回のミートアップは招待制で少人数だったのもあり濃厚な時間が過ごせました。 ブロックチェーンゲームEOS Knights詳細と課題点 Biscuit社がKnight Storyを作るきっかけになったのがEOS Knightsを作ったことがキッカケになったようです。 EOS Knightsは2018年8月にアプリがリリースされ早1年、戦闘はすべてオートで行われるEOSで人気のRPGゲームです。 ユーザー数は2万、アクティブユーザーは5000~7000人とかなり多くのユーザーがプレイしています。 ユーザーの動きをすべて記録する事により、一日のトランザクション処理はETHの2~3倍近くあり取引がかなり活発です。 しかしながら、EOS Knightsを開発してる中でいくつかの課題がみつかりました。 サインアップが難しい ユーザーがゲームを遊ぼうとしてEOS Knightsをダウンロードを100人がしても実際にプレイしたのは5人でした。 EOSだとアカウント取得しゲームをプレイするまでたどり着くのがかなり複雑ということでした。 支払いが仮想通貨でしかできない ユーザーがゲームに興味を持って遊ぼうとしても、仮想通貨を持たないユーザーに対してはとてもハードルが高かったようです。 そのため、仮想通貨を持たないユーザーの流入が難しいことがわかりました。 Knight StoryでEOS Knightsの課題を解決 そんな、EOS Knightsの課題を元に如何にして、『面白いゲームを作る』『沢山の人に遊んでもらう』ということを念頭において開発されたのが『Knight Story』になります。 ゲームは全てをブロックチェーンにて実装するわけではなく、ブロックチェーンを使用したほうが良い箇所は使い、不要な箇所は使わないというようなハイブリッドな使い方をして開発をしています。 https://youtu.be/qe06gjBdmB0 サインアップの容易化 今回、Knight StoryではブロックチェーンはEthereumを使用して開発されています。 またユーザーがアカウントを作成しやすいように、Facebook,Googleアカウント、もしくはメールアドレスでサインアップができるようにしました。 これにより、従来のアプリと同じような感覚でゲームを遊ぶことができるようになります。 支払いはFIATと仮想通貨両方が可能 Knight Storyではアプリの中でGoogle PayとApple Payでの支払いが可能になっています。 ローンチ日及び先行体験について 気になるKnight Storyのローンチ日は『11月25日』と決定しました。 先行体験をしてみての感想として、ゲーム性としてはEOS Knightsにかなり似ているシステムでした。自動型戦闘、装備強化、装備売買などなど。 ただEOS Knightsの課題点であった、サインアップが難解である事と支払い方法が改善され、従来のアプリゲームと同じような感覚でプレイできるのでその点において、とても良いと感じました。 ゲームとしてはバグもほぼなく完成されており、EOS Knightsの実績を加味しても、ローンチが非常に楽しみなゲームになっていると思います。 最後に 参加して印象に残ったのはCEOの下記発言でした。 開発で大事にしているのはとにかく面白いゲームを作ること ブロックチェーンの技術を使ったとしてもゲームとして面白くなくてはいけない ブロックチェーンがゲームを面白くできないのであればブロックチェーンは使わない 本当に面白いゲームをつくるのを大事に開発をしているんだと感じました。 自動型戦闘RPGですが、やれることは非常に多くははまる人ははまってしまう中毒性のあるゲームだと思います。 現在事前登録をすると$7相当のアイテム(マジックビーン)がもらえます。 https://twitter.com/knightstory_jp/status/1195918899214045185?s=20 気になる方はぜひチェックしてみてください。 Knight Story Website Knight Story Twitter(JP)
特集・コラム
2019/11/16兼業トレーダーえむけんの仮想通貨市場分析!【11月16日】
みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。 前回更新後、BTCは高値更新に向け一時上昇を見せるも、今週をかけてじわじわと下落してしまいましたね。この影響もあり、個人的には絶賛含み損中です笑(BTCでヘッジをかけていたので傷は浅いですが…) さて、大きく動いたあとではありますが、おかげで今後の方向性やシナリオが立てやすくなりました。ということで今回もBTCを中心に現状分析・今後の展開予想などを考察していこうと思います。 それでは、早速BTCの分析から進めていきましょう。 BTCチャートの分析 BTCチャート(長期) こちらが、現在のBTC(日足)になります。 緑チャネルを基準に推移後、同チャネルを上抜け。一時は10000ドルを超えたものの、大きな上ヒゲをつけて、再度チャネル内に戻ってきてしまいましたね。以降は、ズルズルと比較的安定した下げが継続しております。 チャートを見ていただければわかると思いますが、上抜け後の終値の付け方を見ても、現市場においてこの緑チャネルが意識されているのは明らかです。よって引き続き、緑チャネルを監視しながらシナリオや立ち回りの想定を行っていくのが妥当でしょう。 ただ、これだけ明確なチャネルを形成していたにもかかわらず、前回安値では「チャネル下限に接触する前に大きく反転(上昇)」しております。これは、従来のチャネル推移よりも買いに対する反応が早まったということであり、当時の安値に対する底硬さの表れだと思います。 そのため、このまま下降チャネル継続〜と安易にSを打つのではなく、上昇シナリオについてもしっかり想定しておくべきでしょう。 では、次に中期チャートを元に、「具体的にどのような展開が考えられるのか?」について考察していきましょう。 BTCチャート(中期) こちらが中期チャート(4時間足)になります。 現状、決して綺麗とは言えませんが、緑チャネルを背にズルズルと下落し、「押し目を作れるか?」といった状況ですね。 押し目候補としては、前回抵抗帯として機能していた「8400ドル(黄色ゾーン)」でしょうか。ここを抜けてしまうと、当然押し目を作れなかったわけですから、その分高値更新の見込みは減り、買いづらくなる一方です。そのため、この黄色ゾーンを下抜けた場合には、直近安値である7700ドル(橙ゾーン)までの下落想定が妥当でしょう。 また、仮に再度7700ドルに到達した場合には、そのまま安値更新…というよりは、7700ドルをネックラインにした三尊展開が想定されます。 よって、8400ドルにて押し目を作れなかった場合には、売るにしても買うにしても、この三尊形成を想定してのポジション取りがベターかと思います。 では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。 BTCチャートの総評 さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。 8400ドルで押し目形成(青) ⇒緑チャネルを抜けるかどうか 8400ドルを下抜け、三尊成立(白) ⇒7000ドルまで下落 8400ドルを下抜け、三尊否定(黄) ⇒チャネル抜け+ダブルボトム成立で大きく上昇 現状の推移から考えられるシナリオは以上の3通りです。 もちろん、この後8400ドルで押し目を作って緑チャネルを上抜け…、という展開もありえなくはないですが、直近の推移を見ると、リバウンドが少なく、ズルズル下に引っ張られるような下落をしているため、これまで買い方に回っていたトレーダーが一気に逃げており、それだけ売り方優勢に展開が進んでいるように見受けられます。 そのため、8400ドルで押し目を形成しての緑チャネルブレイクはやや現実味が欠けるのでは?と見ております。 では、次にアルト市場を分析していきましょう。 ドミナンス分析 ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/) BTCドミナンスは10/26か下落を続けており、現在直近安値(68%)を下抜けるかどうか…といった状況ですね。 このBTCドミナンスの下落に対し、主要アルトはどのように反応しているでしょうか?少し拡大して見てみましょう。 BTCドミナンスが下落を開始した10/26以降、ほとんどの通貨は同様に下落or停滞を見せていますね。中でも大型ファンダを終えたXRPは、事実売りに向いたのか、資金もかなり大きく抜けてしまっています。 このようにアルト市場全体の雰囲気はあまり良くありませんが、反してETH(橙)とOthers(緑)は綺麗な上昇を見せています。恐らく、XRPなどに流れていた資金が翌月に大型ファンダを控えたETHを筆頭に、アルト市場内での資金循環が起きているのでしょう。 では次に、主要アルトコインのより細かな価格の推移について見ていきましょう。 主要アルトコインの動向 やはりETH(深緑)、BCHABC(橙)については前回同様、綺麗に上昇していますね。しかし、それらを差し置いてNEO(緑)が大きな上昇を見せています。同様に、EOSも上昇傾向にあることから、ざっくりですがプラットフォーム系通貨に資金が集まっているようにも見えますね。 今回は若干迷うところではありますが、前回から引き続き、翌月に大型ファンダを控えたETH、そしてBTC不調期にも関わらずしぶとい上昇を見せていたBCHABCの2通貨について分析を進めていこうと思います。 では、早速それぞれの通貨について分析していきましょう。 ETH 現状、0.022sats(橙ゾーン)に上昇を阻まれておりますが、一時下落を見せるも、半値を守った状態のまま、かなり綺麗なカップアンドハンドルを形成しております。 先にもお話ししたように、翌月に控えたファンダ(アップデート)も、延期にならない限りはかなり期待できる内容のため、個人的には「ここを抜けてカップアンドハンドルを成立させる展開になるのでは?」と見ています。(依然ホールド中) 今から入るという場合でも、0.022satsの上抜け(カップアンドハンドル成立時)時のエントリーであれば損切り幅も少なく済むため、ぜひ今後注目していただきたい通貨ですね。 BCHABC 依然、0.033satsを超えれておりませんが、抵抗帯がわかりやすい分、これから触るにしてもかなり触りやすい印象ですね。また、押し目を狙う場合でも、200SMA(赤)もしくは、0.029sats(白ゾーン)と候補が絞りやすいため、こちらもETHと合わせて見ておくことをオススメします。(こちらも依然ホールド中) また、前回もお話ししましたが、BCHABCの場合、ETHよりも出来高が少ないため、エントリー時には、損切りや利食い時を踏まえてロット調整を行うようにしましょう。 総評(まとめ) さて、それでは最後にまとめに入りましょう。 BTCは8400ドルで押し目を作るか? →ジリ下げのため下優勢か 下落の場合は、7700ドルに要注目 →三尊形成を視野に ETH、BCHABCに要注目 →「XRP⇒ETH」の可能性もあり だいたいこんな感じでしょうか。 現状、BTC単体で見れば下優勢ですが、ここから翌月に大型ファンダを控えているETH次第では、「ETHがBTCを先導する形となり、BTCが三尊否定して大きく上昇…」といった展開も十二分にあり得ます。 そのため以降については、BTCはもちろんのこと、FXがメインの方であっても、ETHの推移を元に「アルト市場がどんな状況なのか?それを踏まえたBTCの現物需要は…?」などを考察しながら、BTCの方向性を推測されるのが良いかと思います。 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 現在、私えむけんが制作した動画教材『7日間でマスター!テクニカル分析とそれを元にしたトレード戦略』、好評販売中です! 今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)