マイニング
2018/12/20今更聞けないマイニングプールとは?それぞれのシェアや仕組みを解説
仮想通貨のマイニングという単語、頻繁に耳にするようになりましたが、実際にマイニングを経験した事はありますか?マイニングをする際に知っておかなければならない単語の一つに「マイニングプール」というものがあります。 ビットコインキャッシュ(BCH)の分裂騒動の際にも話題になったマイニングプールについて今回の記事では取り上げていきます。 マイニングプールとは? ビットコイン(BTC)は時価総額が最も大きい通貨なだけあってマイニングも非常に競争率が高いです。マイニングのゴールは、他のマイナーよりも先にブロックを見つけるという点になります。そして、ブロックを最初に見つける事ができれば、報酬とトランザクション手数料を受け取る事ができます。 ハッシュレートとは?ハッシュレートは採掘速度と訳されるように、マシンの計算能力を示す数値です。例えば10TH/sであれば一秒間に10兆回ほどハッシュの計算が可能という事になります。 しかし、ここ数年のマイニングブームに伴い、ハッシュレートが大幅に上昇し、個人では十分なハッシュレートを持つ事が難しくなってきました。この問題を解決するべく開発されたのがマイニングプールという存在です。 マイニングプールは世界中のマイナーからの接続を受け付け、彼らのハッシュレートをプールにひとまとめにします。これにより、全体としてのハッシュレートは大きくなり、ブロックを見つけられる確率も格段に上昇するという仕組みになっています。 マイニングプールの仕組みを理解しよう マイニングプールは普通のサーバーではありますが、 ブロックチェーンに参加しており、ブロックの承認を行なっています。マイニングプールは承認が必要なブロックを見つけた際に、プールの参加者にハッシュの作成を要請します。このプロセスは「ジョブ」と呼ばれています。 そして、プール参加者のうちの一人がハッシュを生成し、ブロックの承認に成功すると、報酬は一旦プールのアドレスに送られます。その後、報酬は参加者の仕事量に応じて分配されます。 報酬支払いシステム「PPS」「PPLNS」を徹底比較 マイニングプールの報酬払い出しシステムにはいくつかのタイプがあります。これは、個人に求められる要件によってあなたに最適なマイニングプールを選ぶ事ができます。ビットコインのマイニングプールはあなたが最も公平で、利益を得られると思うところを選ぶべきです。 Pay Per Share(PPS) Pay Per Shareは全てのシェアに対して一律で同額を払い出します。払い出しはプールの残高から行われるので、ブロックが承認されるのを待つ事なくすぐに出金できる点が特徴です。そして、プールの運営者がマイナーに対して不正を働くという可能性は排除されています。 この方法は全てのリスクをプールの運営者に転嫁し、マイナーにとって最小限の分散を可能にしています。そして、サーバー損失の可能性は、支払い額を期待値よりも低く設定する事によって相殺されています。 Pay Per Last N Shares(PPLNS) PPLNSはPPSに比べると払い出し額が高めに設定されています。こちらはマイニングでブロックが発見された際にプールマイニングに参加していたユーザーに報酬が支払われます。報酬は各ユーザーの貢献度によって左右されます。 PPLNSは主にハードコアマイナーと呼ばれるマイニングにより多くの金額を投資している人向けだと言えるでしょう。そのため、PPLNSでは大きな数字を持っている人がより多くの払い出し額を得る事になります。 マイニングプールのシェア比率をチェックしよう まずは、ビットコインのマイニングプール別シェアを見てみましょう。Blockchain.comによると、Unknownを除けば、現時点で最も多くのシェアを握っているのはBTC.comとなります。BTC.comは19%のシェアを保有しており、全体の5分の1に相当するハッシュパワーを持っているという事になります。 続いてAntPool、SlushPool、ViaBTCがそれぞれ11.7%、10.2%、8.7%と続いています。 以前まではマイナーのほぼ全員がプールに参加しているという状況が続いていましたが、最近ではUnknownの比率が増えてきており、プール以外でのマイニングも行われているようです。これは、ビットコインのマイニングに必要なASICという機材を個人で用意するハードルが高いという事が主な理由として挙げられます。 おすすめのマイニングプールの選び方とは? 実際にプールに参加をしてマイニングを行うとなった場合、どのように参加するプールを決めれば良いのでしょうか?ここでは、マイニングプールを選ぶいくつかの観点をご紹介します。 対応通貨の豊富さで選ぶ マイニングプールにはそれぞれ対応している通貨とそうでない通貨があります。中には複数の通貨に対応しているものもあれば、一種類のみというところも存在します。 例をあげると、ビットコインの大手マイニングプールであるAntPoolは他にもイーサリアム(ETH)やライトコイン(LTC)、イーサリアムクラシック(ETC)などの通貨のマイニングに対応しています。 まずは、自分がマイニングしたい通貨に対応しているプールを探すところから始める事をオススメします。 シェアで選ぶ シェアで選ぶという事は人気のある大手マイニングプールを選択するという事になります。大手マイニングプールは参加者の数はもちろん、強大なハッシュパワーを持ち合わせているので、ブロックを発見する確率も高くなっています。 さらに、大手はセキュリティ対策やサポート体制がしっかりしているところも多いため、安心して利用できると言えるでしょう。 ただし、ビットコインマイニングで大手マイニングプールに参加するのであれば、ある程度のハッシュパワーを持ち合わせて以内と報酬が少なく、トータルでマイナスになってしまうという事もあり得るので注意が必要です。 サーバーの安定性で選ぶ マイニングプールは世界各地のユーザーを一箇所にプールし、マイニングを行なっているため、メインとなるサーバーの性能が非常に重要です。もし、このサーバーが頻繁にダウンしているようだと、様々な問題が発生します。 最悪の場合、報酬が得られなかったり、マイニング自体が止まってしまうというケースも考えられるので、サーバーの安定性にも気を配る事をオススメします。 それぞれのマイニングプールの安定性や過去のトラブルなどはインターネットで検索するか、Bitcointalkなどといった掲示板で見る事ができます。 CRYPTO TIMES厳選!おすすめマイニングプール3選 でもやっぱり選び方が多すぎて中々選べないという方には以下の3つのマイニングプールがオススメです! AntPool AntPoolはマイニング機器世界最大手のBitmainが運営するマイニングプールで、こちらもマイニングプールの規模としては、世界最大になります。AntPoolでマイニングするためには、Antminerという同社が販売しているASICを購入する必要があります。 上でも書いたように、AntPoolは複数通貨のマイニングに対応している他、登録の際には携帯電話番号の登録が必要だったりと、セキュリティにも力を入れているため、堅実にマイニングをしたいという方に向いています。 さらに、マイニングの状況を確認できるスマートフォンアプリをリリースしており、使いやすさは文句なしだと言えるでしょう。 LA Mining Pool こちらのマイニングプールはMonacoinやBitzeny、Yentenなど国産通貨をメインに複数の通貨に対応しており、自分の好きな通貨を選んでマイニングする事ができます。アルゴリズムも複数種類をカバーしており、ASICを使ったマイニングも可能です。 さらに、日本語表記なので英語が苦手な方でも簡単に参加する事ができます。登録ユーザー数も多く、目立ったサーバートラブルなども聞かれないため、安心して利用する事ができます。 Ethermine こちらのマイニングプールはイーサリアムの全体のハッシュレートのうち4分の1以上を占める最大規模のプールです。イーサリアムとイーサリアムクラシック専用のマイニングプールとなっているので、その点は注意が必要です。 デザインが綺麗だと評判で、ウォレットアドレスのみで登録できる手軽さも合間って多くのマイナーに利用されているプールです。 【よくあるQ&A】マイニングプールに関する疑問を解決しよう マイニング未経験者の方が、マイニングプールを決めていざ実際にマイニングを始めようと思ったところで、ふとこれらの質問を頭に思い浮かべるのではないでしょうか?最後にマイニングに関するよくある質問をご紹介します。 結局儲かる?将来性は? 2018年11月の終わりにBTCが大暴落し、一時40万円を割り込みました。流石にこの価格だとマイニングによる利益が出せずに多くのマイナーがマイニングから撤退したり、マイニング機材を廃棄したというニュースが流れました。 マイニングをする際には電気代や機材の購入コストなどを計算して、どれくらいの価格の通貨が何枚採掘できれば利益ができるのかを把握しておく必要があります。もちろん今後仮想通貨の価格が上がっていくのであれば、マイニングで利益を出す事が可能です。 しかし、将来の価格は誰にもわからないのでその点はご自身で判断していただく必要があります。 マイニングプールに参加するには? マイニングプールへの参加方法はそれぞれのプールによって異なります。Ethermineであれば、ウォレットアドレスのみで登録が可能ですが、AntPoolだとAntminerの購入と電話番号の登録などの手順が必要になってきます。 しかし、どのマイニングプールを選んでも基本的な手順は同じです。まずは、ホームページからマイナーとして登録を行い、専用ソフトウェアをダウンロードします。あとはソフトウェアを起動しておけばマイニングがスタートします。 仮想通貨価格との相関は? ビットコインを始め、仮想通貨の価格とハッシュレートの間には相関関係があります。ある通貨の価格が上がれば、収益性も高くなるため、より多くのマイナーがマイニングを行います。結果として、マイナーの計算力の合計であるハッシュレートも上昇します。 逆に、ある通貨の価格が下がればマイナーは他の通貨に移行したり、マイニングをやめたりするのでハッシュレートは下がっていきます。この相関関係は過去の価格とハッシュレートの推移からも一定の関連性がある事がわかっています。 もちろん、価格に影響を与える要素は他にもたくさんありますが、マイニングを行う上でこの二つの相関関係は非常に重要になってきます。 まとめ マイニングプールはネットワークの難易度(ディフィカルティ)を一定に保ちながらも、より多くの参加者に報酬を配布するための仕組みです。マイニングプールにより、個人でも簡単にマイニングに参加できるようになっています。 しかし、一つのマイニングプールにハッシュパワーが集中してしまうと、中央集権化しかねないという点と攻撃に遭う可能性が上昇するという二点が危惧されます。 今回のビットコインキャッシュの問題でもマイニングプールの勢力図が度々取り上げられましたが、マイニングプールは分散されているという事も非常に大切な要素となります。 BTC(ビットコイン)マイニングにおける利益の計算方法を解説! 記事ソース: Bitcoin.com, Bitcoins in Ireland, Blockchain.com, Antpool, LA Mining Pool, Ethermine
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2018/08/27VPSマイニングとは?特徴やメリット・デメリット(注意点)を解説!
こんにちは、ぼにふぁ(@bonifasan)です。 去年、Bitzenyの高騰を受けてVPSマイニングが大流行したのですが、皆さんはVPSマイニングをご存知でしょうか。 この記事では、「VPSマイニングとは何か」「VPSマイニングのメリットやデメリット(注意点)」を主に解説していきます。 VPSマイニングとは? VPSマイニングとは、VPSという仮想の専用サーバーをレンタルし、クラウド上でマイニングを行うマイニング方法です。 マイニング 仮想通貨の取引をブロックチェーン上に記録し報酬を得る作業のこと。 VPSとは、Virtual Private Serverの略で1台のコンピュータ上に仮想のコンピュータを複数起動させられる技術のことです。 簡単に言うと、自分のコンピュータを使ってレンタルしたサーバーにアクセスし、そこでマイニングを行うのがVPSマイニングです。 VPSマイニングの4つのメリットを紹介 まずは、VPSマイニングの4つのメリットを紹介します。 電気代が掛からない まず、電気代が掛からないというのがVPSマイニングの大きなメリットです。 自宅でマイニングを行うとなると、24時間コンピュータを稼働させる必要があり、多額の電気代が必要となります。 しかし、VPSマイニングは仮想サーバー上でマイニングを行うため、電気代は必要ありません。 ハッシュレートが簡単に上げられる ハッシュレートが簡単に上げられるというのもメリットの一つです。 通常のマイニングでは、ハッシュレートを上げるにはマシンを沢山買い、設置をする必要があります。 しかし、VPSマイニングでは、ハッシュレートを上げたければその分サーバーを購入すれば良いため、ものの5分でハッシュレートを上げることができます。 Macでも簡単にマイニングができる Macのユーザーも簡単にマイニングができるというのもメリットの一つです。 仮想通貨のマイニングは、Windowsで行うのが主流であり、Macユーザーには不向きというほかありません。 しかし、VPSマイニングは仮想サーバー上で行われるため、自身の使用するコンピュータのOSは関係ありません。 自分のパソコンがそのまま使える 自分のパソコンがそのまま使えるというのも大きなメリットです。 CPUマイニングを行う場合、使用するコンピュータのCPUの使用率はもちろん100%になるため、自由に使うことができません。 しかし、VPSマイニングは仮想サーバー上でマイニングを行うため、コンピュータのCPU使用率に影響せず、快適にコンピュータを使用することができます。 このように、VPSマイニングには多くのメリットが存在する一方で、もちろんデメリットも存在します。 VPSマイニングのデメリット(注意点)も確認しよう VPSマイニングはいくつかメリットがありますが、デメリット(注意点)が多いのでしっかりと確認しておきましょう。 サーバー利用料がかかる VPSマイニングの最大のデメリットは、やはりサーバー利用料がかかることです。 VPSマイニングをするために契約するVPSサーバーの利用料を支払う必要があります。 そのため、損益分岐点をしっかりと把握しなければ、赤字になってしまうのです。 また、マイニングをする通貨の価値の下落も考えなければなりません。 このように損失のリスクもあることから、マイニングは余剰資金で行うことをお勧めします。 設定が難しい VPSマイニングは、通常のマイニングに比べ初期設定が少し難しいのがもう一つのデメリットです。 マイニングで使用するVPSサーバーは、UbuntuなどのLinuxというOSが使われており、エンジニアが扱うOSの一種であるため、初心者には少し難しいです。 このようにデメリットはありますが、一方でメリットも多く、損益分岐点をしっかりと把握できていれば、非常に手軽なマイニング方法と言えます。 サーバーを止められる場合がある VPSマイニングの注意点として挙げられるのが、サーバーを止められる場合があるということです。 これは何かというと、VPSマイニングはサーバーをフル稼働させてマイニングを行うため、運営者側からすれば好ましい客ではありません。 そのため、極端にサーバーの使用率が高いユーザーはサーバーを落とされる場合があります。 サーバーを止められると、再度起動したり、CPUの使用率を制限したりなどの手間がかかります。 利用規約違反の場合がある VPSマイニングは、VPSサーバーによっては利用規約に違反している場合があります。 先ほどサーバーを落とされる可能性があると述べましたが、それがそもそも利用規約違反であれば、もちろんサーバーを落とされることになります。 例えば、Google Cloud Platformというクラウドサーバーの無料トライアルの利用規約には、暗号通貨の採掘に使用することを禁止するとの記載があります。 このように、マイニングにサーバーを使用することを禁止しているところがあるため、VPSマイニングを行うのであれば十分に規約を確認する必要があります。 VPSマイニングができる通貨を2つ紹介! VPSマイニングができる通貨は、CPUマイニングができる通貨と同じです。 例えば以下のような通貨をVPSマイニングすることが出来ます。 Bitzeny(ZNY) Bitzenyは、日本の2ちゃんねるから誕生した、モナコインに並ぶ国産の仮想通貨の一つです。 流通量は少ないものの、コミュニティが活発なのが魅力です。 Monero(XMR) Moneroは、非常に匿名性の高いのが特徴の仮想通貨です。 コインチェックにも上場しているので、日本でも有名ですよね。 これら2つの仮想通貨がCPUマイニングでは主流になっていますが、特にBitzenyは価格低迷によりマイニング人気が大きく落ち込んでいます。 おすすめ国内VPSサーバー3選を紹介! ここからは、おすすめの国内VPSサーバーを3つ紹介していきます。 Conoha Conohaは、近年仮想通貨事業にも参入し有名なGMOインターネットが提供するVPSサービスです。 初期費用が無料で、月額は定額630円からと、非常に低価格の国内VPSサーバーです。 コントロールパネルが直感的に使え、設定や起動などが非常にやり易く出来ています。 また、月額料金の支払いに学割があるため、学生の仮想通貨マイナーにはおすすめのサーバーです。 カゴヤのVPS カゴヤのVPSは、カゴヤジャパンが提供するVPSサービスです。 初期費用が無料で、月額648円から始められる、こちらも低価格の国内VPSサーバーです。 料金は日割りで支払われるため、サーバーを急に変えたくなったり、プランを変更したくなった場合に無駄なお金が掛かりません。 Conohaと並んでVPSマイニングにはよく使われるサービスです。 さくらのVPS さくらのVPSは、さくらインターネットが提供するVPSサービスです。 2週間のお試し期間があるため、初めてVPSマイニングをする方にはこちらをお勧めします。 こちらも月額685円と低価格の国内VPSサーバーですが、初期費用が1080円かかってしまうため注意が必要です。 まとめ ここまで、VPSマイニングについて紹介してきました。 電気代が掛からないというメリットがあるVPSマイニングですが、デメリットや注意すべき点が多く、また採算が合わない場合が多いのが現状です。 上のデメリットのところでも述べましたが、VPSサーバーの運営者からすると、常にサーバーをフル稼働させるVPSマイナーは決して好ましい客ではありません。 そのため、VPSマイニングを行う場合には、今回紹介したデメリットや注意点を十分に考慮した上で、運営者が良しとする範囲でのマイニングに留めることをお勧めします。 最後までご覧いただきありがとうございました。
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2018/08/15クラウドマイニングとは?特徴やメリット・リスク(注意点)を解説!
こんにちは、ぼにふぁ(@bonifasan)です。 昨今、DMMやGMOなどの日本の企業がクラウドマイニング事業に参入すると発表し話題になりましたが、皆さんはクラウドマイニングとは何かご存じでしょうか。 この記事では、「クラウドマイニングとは何か」「クラウドマイニングのメリットやデメリット」を主に解説していきます。 クラウドマイニングとは? クラウドマイニングとは、マイニングを行っている団体に投資をすることによって、マイニング報酬を得るというマイニング方法です。 マイニング 仮想通貨の取引をブロックチェーン上に記録し報酬を得る作業のこと。 ビットコインの採掘難易度の上昇により自宅でマイニングを行うマイナーが利益を出せなくなってきてきたため、このようなマイニング方法が誕生しました。 なお、投資したお金はマイニング団体がマイニングをする際に必要な設備費や電気代などに使われます。 クラウドマイニングの4つのメリットを紹介 まずは、クラウドマイニングの4つのメリットを紹介します。 専門的な知識がいらない クラウドマイニングは、自分でマイニングを行わないため、専門的な知識のない初心者でも手軽に参加することができます。 プールマイニングなどを行うためには、マイニングするためのマシンや、そのマシンを使いこなすだけの知識が必要になりますが、クラウドマイニングには必要ありません。 また、現在は海外のクラウドマイニングの企業が多いですが、日本のGMOやDMMなどの企業が参加を表明していることから、これから日本人が利用しやすい環境が整っていくことが予想されます。 マイニング機材がいらない マイニング機材がいらないというのも大きなメリットです。 クラウドマイニングは自宅でマイニングしないため、マイニングをするための初期費用や、マイニングマシンが故障した場合の修理代など、自宅でマイニングをする場合に必要になってくるお金が一切かかりません。 現在、ビットコインのマイニングで利益を上げるためには、それなりの初期費用を必要とするため、これが必要ないという点はかなりのメリットだといえます。 電気代が掛からない 電気代が掛からないというのもメリットの一つです。 自宅でマイニングを行うとなると、24時間マイニングマシンを稼働させる必要があり、膨大な電気代が必要となります。 しかし、クラウドマイニングは先ほどから述べているとおり自宅でマイニングを行わないため、自宅に高額の電気代が請求されることはありません。 単純に儲かる クラウドマイニングのメリットとして、単純に儲かるということが挙げられます。 もっとも、儲けるためにはクラウドマイニングをしっかりと吟味する必要があるのですが、中には単純に利回りの良いものもあります。 また、ビットコインが昨年のように値上がりすれば、報酬で受け取るビットコイン自体が値上がりしているのでその恩恵を受けることもできます。 このように、クラウドマイニングには多くのメリットが存在する一方で、もちろんデメリットも存在します。 クラウドマイニングのデメリット・リスクも確認しよう クラウドマイニングのデメリット・リスクも確認しておきましょう。 会社倒産の恐れがある クラウドマイニングのデメリットとして、マイニング団体が十分な利益を出すことができず、倒産してしまうというリスクがあります。 会社が倒産してしまえば、投資したお金が返ってくるかはわからないため、クラウドマイニングを行う企業は慎重に選ぶ必要があります。 もっとも、現在は海外のクラウドマイニングが多く存在するため、日本の企業による分かりやすいクラウドマイニングの提供が求められます。 詐欺の恐れがある クラウドマイニングをするにおいて、詐欺には十分な注意が必要です。 クラウドマイニングといい資金を集め、実際にはマイニングを一切していなかったり、そのクラウドマイニングのサイトがある程度資金を集めたのちに突然閉鎖されたりといった事例が稀に存在します。 マイニング機材やマイニング工場の写真が無いサイトや、ハッシュレートの購入が無制限のサイトは、詐欺の可能性があります。 また、100%利益保証などと謳うサイトも、詐欺の可能性が高いため十分に注意する必要があります。 値下がりのリスクがある 通貨値下がりのリスクも忘れてはなりません。 例えばビットコインのクラウドマイニングを行う場合、報酬で受け取るビットコイン自体が値下がりし損をする場合があります。 また、採掘難易度向上などによる影響で元本割れなどをする恐れもあるため、注意が必要です。 このようにクラウドマイニングは損失のリスクがあることから、余剰資金で行うことをお勧めします。 おすすめクラウドマイニングサービス3選を紹介! ここからは、おすすめのクラウドマイニングサービスを3つ紹介していきます。 GenesisMining GenesisMiningは、2013年の末にMarco Strengらによって設立されたクラウドマイニング会社です。 下のHashFlareと並び、クラウドマイニングの中でも最もメジャーなサイトです。 ビットコイン、ダッシュ、イーサリアム、ライトコイン、モネロ、ジーキャッシュの6種類の通貨をマイニングすることができます。 プランが豊富にあり、日本語も対応しているため、初心者の方にはもってこいのサイトだといえます。 また、マイニング期間や投資の金額など、自分で選択でき、自由度が高いのが特徴です。 残念な点としては、人気すぎるあまりプランがすぐ売り切れてしまうところが挙げられますが、総合的に見て非常に優秀なマイニングサービスです。 HashFlare HashFlareは、Hashcoinsの関連会社で、2015年にエストニア設立されたマイニング会社です。 ビットコイン、ダッシュ、イーサリアム、ライトコイン、ジーキャッシュの5種類の通貨の通貨をマイニングすることができます。 HashFlareは、他のクラウドマイニングと比べてコストが安く、お試しでやってみるにはおすすめのサイトです。 また、日本語にも対応しており、管理画面が視覚的で非常にわかりやすいのが特徴です。 デメリットとしては、契約期間が一年と固定で、自由度が低いところが挙げられます。 Hashing24 Hashing24は、Bitfury Groupの関連会社で、イギリスで2012年に設立された老舗のマイニング会社です。 このサイトでマイニングが可能な通貨は、現在ビットコインのみとなっています。 このサイトは、blockchain.infoの24時間ビットコインハッシュレート分布でいつも表示されているBitfuryというところの関連会社であることから、信頼のおけるマイニング会社であると言えます。 取り扱い通貨はビットコインのみで、契約プランは2つしかなく選択肢は限られていますが、事前に収益のシミュレーションができたり、ハッシュレートをオークション形式で売買できたりと、面白いサービスが沢山あります。 もちろんサイトは日本語に対応しているので安心して使うことができます。 ビットコインを長期でマイニングしたい方には是非お勧めのサイトです。 まとめ ここまで、クラウドマイニングについて解説してきました。 昨今ビットコインの難易度上昇により、自宅でマイニングするハードルが高くなってきているため、もしかしたら、これからクラウドマイニングが主流になっていくかもしれません。 今回紹介した3つのマイニングサイト以外にも多数のマイニングサイトがありますが、日本語に対応していないサイトが多く、日本人には不便なのが現状です。 クラウドマイニングに参入を表明しているGMOやDMMなど日本の企業が、より分かりやすく簡単なクラウドマイニングのサービスを開始してくれることを願うばかりです。
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2018/07/16BTC(ビットコイン)マイニングにおける利益の計算方法を解説!
こんにちは、kaz(@kazukino11111)です。 「仮想通貨マイニング」という単語がだいぶ一般に浸透してきたように感じますが、みなさんはマイニング経験はありますか? 最近はスマホでもマイニングができるようになったり、手軽にマイニングが始められるソフトウェアが登場するなど、専門的な知識がなくてもマイニングを体験することができるようになっています。 しかし、マイニングといえばやはり王道はビットコイン(BTC)でしょう。今回の記事では、マイニングを始める前に必要な利益の計算方法を解説していきます。 利益を計算する際に考慮するべきコスト マイニングには様々なコストがかかるため、利益の計算方法は少し複雑になっています。 考慮するべきコストとしては ASICマイナー 電気料金 マイナーを動かすための機材 PSU(パワーサプライユニット;電源周り) ネットワーク関連の設備 インターネット接続料 マイニング期間中のBTCの平均的な価格 ケーブルや家賃などその他の経費 といった感じでしょうか。 もっとも大事とも言えるBTCの価格ですが、これは短期間でも大きく上下することがあり、予測は非常に難しく、利益の計算を難解にしています。 また、マイナーですが、これは新しい世代のものほど少ないリソースで高いハッシュレートを実現することができますが、古い世代のものに比べると価格はやや張ってしまいます。これに関しては、古いマイナーをよっぽど安く入手できないかぎりは大人しく新しい世代のものを入手した方が賢明だと言えるでしょう。 ハッシュレートとは? ハッシュレートは1秒ごとの計算量を示す数値で、1TH/s(1テラハッシュ毎秒)、1MH/s(1メガハッシュ毎秒)といったような形で表記されます。 マイニングは難易度によっても大きく変わってくる ビットコインをマイニングする際には「難易度」というものにも気をつけなければなりません。難易度が上昇すると必要なハッシュレートも上昇し、小規模なマイナー(マイニングをする人、企業)が得られるビットコインの量は減ってしまいます。 難易度は直近のブロック生成時間に合わせて平均生成時間が10分になるように調整されます。この難易度調整は2週間に一度行われるようになっており、最近はマイナー同士の競争激化により、難易度が上がり続ける傾向にありましたが、過去には下がったという事例もあります。 マイナーとしては難易度は一定である方が計算しやすいため、ありがたがられます。もしくは、BTCの価格が上がり続ければ、利益はさらに大きくなります。 ハッシュレートからおおよその利益を計算してくれるツール マイニングを始める一つの手段として、「クラウドマイニング」というものがあります。これは、自分で全ての機材や環境を用意するわけではなく、業者にお金を払って決まったハッシュレートで一定の期間マイニングをしてもらうというサービスです。 利用者はハッシュレートの選択と支払いを済ませるだけで手軽にマイニングを始められるため、人気を博しています。 しかし、手軽に始められるからといっても、投資金額に対してどれくらいのリターンが期待できるかは知っておく必要がありますよね。そこで、活用したいのがハッシュレートから予想される報酬を計算してくれるツールです。 仮想通貨比較サイトCryptoCompare CryptoCompareは仮想通貨の情報をまとめたウェブサイトで、それぞれの通貨を比べることができるようになっています。 中でも便利な機能がマイニング利益の計算ツールです。 CryptoCompare 上記のリンクから飛ぶと以下のような画面になります。 ここで左側のHashing Powerの欄にハッシュレートを入力します。下の3つは電気代とプールの手数料に関する欄なので入力は必須ではありませんが、電気代を考慮して利益を算出することも可能です。 数値を入力すると画面左側に試算結果が表示されます。上から順に1日、1週間、1ヶ月、1年あたりの利益と、数量、電気代が表示されています。 対応している通貨 CryptoCompareではビットコイン(BTC)はもちろん、以下の通貨の利益計算にも対応しています。 イーサリアム(ETH) イーサリアムクラシック(ETC) モネロ(XMR) ジーキャッシュ(ZEC) ダッシュ(DASH) パスカル(PASC) ライトコイン(LTC) 通貨によって効率よく報酬を得られるものがあったりするので、マイニングを始める前にいくつかの通貨を比較して検討することをお勧めします。 あなたもマイニングを始めてみませんか? マイナーやその他の機材を用意して、テレビに映る工場のような環境でマイニングをするとイメージしているとなかなか敷居が高くて手が出せそうにないですよね。 しかし、クラウドマイニングであれば知識がほとんどなくても、マイナーを持っていなくても今すぐにマイニングを始めることができます。 少しでも興味をお持ちの方はぜひマイニングを検討してみてはいかがでしょうか?
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2018/02/14自宅PCでマイニングができるオススメ仮想通貨
こんにちは、Shota(@Shot4crypto)です。 今回は自宅PCを使ったマイニングについて解説していきます! 一概にマイニングといっても自分のパソコンの性能や、掘る通貨などによってその効率が大きく変わってくるのでその辺をざっくりと紹介していきます。 この記事の3つのポイント! プラットフォームを使ったマイニングで楽々採掘 CPUマイニングならBitzenyがオススメ 最も採算性の高いコインをGPUで採掘する方法 専用プラットフォームを利用したマイニング まずは、大きなマイニングのプラットフォームを利用するマイニングのメリットとその利点を紹介します。個人で設定ファイルをいじったりするのが面倒という方やどのコインを採掘するかわからないという方にはオススメです。 Minergate(マイナーゲート) Nicehash(ナイスハッシュ) 上記の2つのプラットフォームについて少し詳しく比較・紹介させていただきます! プラットフォームを利用する利点 自動で採算性の高いものを選択してくれる MinerGateの専用ソフトウェアに付属しているSmartMining(スマートマイニング)機能は、状況に応じて最も採掘採算性の高いコインを採掘してくれます。 一方でNicehashの専用ソフトウェアを使ったマイニングでは、リアルタイムで常に最も効率が良いアルゴリズムに切り替えながら採掘を行っていく仕組みになっています。 面倒な設定がいらない こういったプラットフォームを利用しマイニングを開始するまでの流れは簡単に言えば サイト登録→ソフトウェアダウンロード→起動 で終わりです。後に紹介する、マイニングプールに登録してマイニングする方法やそれに必要なウォレットの設定なども必要ないので特に採掘したいコインがない方とかはこっちがオススメです! Minergate(マイナーゲート) Minergateのマイニング専用ソフトウェアを利用するメリットは、採掘する通貨をリストの中から選択することもできる上に、最も効率のいいコインを自動で選んで採掘もしてくれます。 採掘可能通貨一覧と通貨別の評価を、出来高・開発状況・取引所の数・採掘難易度4つの要素をベースとして表にまとめました! 通貨 出来高 開発 取引所 採掘難易度 総合評価(1~5) ByteCoin / BCN $1.4m △ △ ○ 3 FantomCoin / FCN $1.7k × △ × 1 QuazarCoin / QCN $162 × △ ○ 2 DigitalNote / XDN $2m × △ △ 2 MonetaVerde / MCN $746 × × × 1 DashCoin / DSH $828 × △ × 1 AeonCoin / AEON $163k △ △ △ 3 Infinium-8 / INF8 ? ? × × 1 Monero / XMR $48m ◎ ◎ ◎ 5 Ethereum / ETH $1.2b ◎ ◎ - 1 Zcash / ZEC $72m ◎ ◎ △ 3 Bitcoin Gold / BTG $60m ◎ ◎ △ 3 Ethereum Classic / ETC $845 ◎ ◎ - 1 Bitcoin / BTC $2.7b ◎ ◎ × 1 Litecoin / LTC $443m ◎ ◎ × 1 結論、MinerGateを使って採掘をする場合はMONERO(XMR)のマイニングが最強ということになりました。 このリストはあくまでも『自宅のPC』でマイニングすることを想定してリサーチ・検証した結果ですので、PUBGなどをプレイすることのできるハイスペックなゲーミングPC(GPU搭載のPC)を持っている人は少し結果が変わってくると思います。 資金をつぎ込むわけではないので少しでも将来的に数倍になる通貨を採掘してみたいという方は、上のリストのByteCoin(BCN)やAeonCoin(AEON)を採掘してみてはいかがでしょうか? NiceHash(ナイスハッシュ) 一方で、NiceHashのソフトウェアを利用したマイニングでは、通貨を選択する必要がなく、自分のパソコンの性能(=計算能力)をNiceHash側に買い取ってもらうという形で、報酬が全てBitcoin(BTC)で支払われます。 このソフトウェアを利用するメリットは、利用するCPUやGPUの種類に応じて、それらと最も親和性の高いアルゴリズムで採掘を行ってくれる点です。 つまり、常に最も採算性が高いプランをNiceHash側から提示してくれます。 MinerGateにマイナーアルトコインに対する投機的な側面があるとすれば、こちらは安定的に採掘を進めるのに適しているということができると思います。 CPUをメインに利用するマイニング 続いて主にCPUを利用するマイニングでのオススメ通貨の紹介ですが、完全に僕の独断と偏見でオススメさせていただく通貨が国産の通貨であるBitZeny(ZNY)です。 BitZenyのコンセプトがまず『普通のPCで採掘できる仮想通貨』ということで、ASICsやGPUなどのマイニングによく使われるカードや専用のマシンのようなものがなくても採掘ができるようなアルゴリズムで作られています。 最近は市場価格が落ち込み気味ではありますが、ここ数日の間に新たなコインのロゴ募集であったり、マーケティングの方が進んでいるそうです。 僕個人的にも、決済が国内で普及するという点で仮想通貨を考えたときに、100万円近いBitcoinを0.0008BTCでラーメン代を決済っていうよりは、現在の価格が10円程度のBitZeny(ZNY)を使って、80ZNYを代わりに使えたほうが消費者側としても便利である点や、誰もが採掘に参加できる(=市場に参加するためのハードルが低い)という点から、決済手段としての普及において将来性がありそうということで、このコインの採掘を個人的に進めています。 【仮想通貨】BitZeny/ $ZNY の特徴・将来性を解説!取引所・チャートまとめ Bitzeny採掘の採算性 結論から言うとCPUによって採掘速度は異なります。 個人的に1か月以上採掘を進めてきましたが、例を出すと IntelのCore i5(4スレッド)のCPUを使った場合は大体『2~3ZNY/日』 IntelのCore i7(8スレッド)のCPUを使った場合だと『4~6ZNY/日』 くらいのペースで掘れる感覚です。 現在の市場価格は10円程度ですが、1か月前は40円近くの時もあり、一日で200円相当のBitzenyが掘れる計算になります。 GPU搭載のパソコンでのマイニング GPUといってもCPUほどシンプルではなく、利用するGPUの種類によって大きく効率が変わってきます。 そこでwhattomine.comというウェブサイトを使うことで、自分のPCに搭載されているGPUと最も親和性の高いマイニングのアルゴリズムは何かをチェックすることができます。 例えば上の画像だと、NvidiaのGTX1070Tiを利用し電気代を0と仮定した際、NIST5というアルゴリズムを用いたBulwark(BWK)という通貨、続いてEqualHashというアルゴリズムを用いたZcashなどのコインが採算性の高い順に表示されます。 RadeonやNvidiaなど色々種類があるGPUの中で自分が持っているGPUはどのアルゴリズムと親和性が高いのか、また通貨のファンダメンタルズ的な部分も考慮に入れて採掘する通貨を検討していくのがベストですね! まとめ 今回の記事では大きなプラットフォームに登録して採掘する通貨を探したり効率よく採掘する方法や、CPUでの採掘に特化したBitzeny、GPUを利用した採掘におけるGPUと親和性の高いアルゴリズムを利用した通貨の探し方を解説させていただきました。 また、通貨紹介ということで導入方法などの説明は割愛させていただきましたが、まだマイニングはやったことないけれど、興味を持っていただいた方いらしっしゃると思います。何か質問等ございましたらTwitter(@Shot4crypto)のほうまで直接連絡いただければ、質問等お応えできると思います!