ビットコイン25万ドルは序章?「量的緩和」が価格を押し上げる可能性

ビットコイン25万ドルは序章?「量的緩和」が価格を押し上げる可能性

ビットコイン (BTC) は一時107,000 ドル付近まで上昇し、今年 1 月に記録した史上最高値 109,400 ドルに近づきました。

市場では「安全資産」への逃避需要が再び意識され、ビットコインがその受け皿になっているとの見方が強まっています。

こうした強いモメンタムの裏側には世界的なマクロ環境の変化、米国の財政不安や量的緩和(QE)再開観測があるとの指摘も少なくありません。

著名仮想通貨投資家のアーサー・ヘイズ氏は最新のビットコイン急騰を踏まえつつ金融システムが転換点を迎える中で「金とビットコインこそが本当の安全資産になる」と強調。本記事ではヘイズ氏が描くマクロシナリオと暗号資産市場への見解を読み解いていきます。


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米国の次の一手は?関税から「資本規制」へ

トランプ政権の最も注目されている政策としてまず「関税」が挙げられますが、ヘイズ氏はこれに懐疑的です。関税は輸入品の価格を押し上げ、国民生活を圧迫するだけでなく、他国との報復合戦を招き政治的にも持続が難しいと分析しました。

そこでヘイズ氏が次に注目するのが「資本規制」という手段です。これは、外国人による米国内の株式、債券、不動産といった資産の保有に対して税金を課したり、制限を設けたりするものです。

ヘイズ氏はこれによりアメリカ国民の税負担を軽減しつつ、貿易不均衡の是正を図るという政治的メッセージを発信する可能性があると指摘。具体的には米国にある約33兆ドルもの外国資産に年間2%の税金を課せば、約6600億ドルの税収が見込めると試算しています。

お金が溢れる時代の再来?量的緩和が資産価格を押し上げる可能性

しかし、このような資本規制は外国資本の米国市場からの流出を引き起こし、市場を不安定にする恐れがあります。ヘイズ氏はこうした事態に対して、各国中央銀行、特に米連邦準備制度理事会が「量的緩和」、つまり市場にお金を大量に供給する政策で対応する可能性が高いと予測します。

「市場が下落、特に債券市場が下落しボラティリティが上昇するたびに何が起こるか私たちは知っています。彼らは資金を印刷するのです。その結果、金とビットコインは月まで上昇するでしょう」とヘイズ氏は強気な見解を示しました。

金とビットコインが輝く時代へ

世界的な金融緩和によってお金の価値が相対的に下がる(希薄化する)中で、ヘイズ氏は金(ゴールド)とビットコインの重要性が一層高まると強調します。特定の国や経済システムに過度に依存することなく価値を保存できる手段としてこれらの資産が注目されるというのです。

さらに、米国財務省が保有する金を現在の市場価格で再評価するという、いわば「奥の手」を使う可能性も示唆しました。これにより数兆ドル規模の資金が生まれ、さらなる財政出動(景気の安定や底上げを図る経済政策の一つ)や市場介入に繋がり得ると分析しています。

ビットコイン25万ドル

ヘイズ氏はこれらを踏まえた上で具体的な市場予測として年末までにビットコインは25万ドルになると予想しました。

ポートフォリオについては、ヘイズ氏が共同設立したファンドではビットコインが約60%、ETHが20%、その他多くのいわゆるアルトコインや未公開トークンへの投資などで、暗号資産以外では現物の金や金鉱株、そしてTビル(短期米国債)を保有していることを明かしました。

ヘイズ氏の分析は世界経済と金融市場が大きな転換点にあり、特に暗号資産市場がその影響を強く受ける可能性を示しています。もし量的緩和が再び本格化すればビットコインを筆頭とする暗号資産の価値が大きく見直されることになるかもしれません。

今後の各国の金融政策と市場の反応からますます目が離せません。

記事ソース:Bankless


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