NFTプロジェクト「Blur」の使い方を解説|購入や出品方法も
Daichi
この記事では、近年新たに注目を集めてきたNFTマーケットプレイス兼アグリゲーターサービスであるBlurについて解説しています。
- この記事のポイント
- Blurは2022年にローンチされたNFTマーケットプレイス兼アグリゲーターサービス
- 手数料0%、最高水準の処理速度、BLURトークンのエアドロップなどの特徴があり、OpenSeaの取引ボリュームを上回るなど注目を集めてきた
- 機能や操作方法など、具体的な使い方を画像付きで解説
目次
Blurの概要
画像:Blur
名称 | Blur |
---|---|
サービス | NFTマーケットプレイス/アグリゲーター |
対応チェーン | Ethereum (ETH) |
ウェブサイト | https://blur.io/ |
https://twitter.com/blur_io | |
Discord | https://discord.com/invite/blurdao |
Blurは2022年にローンチされたNFTマーケットプレイス兼アグリゲーターサービスで、2022年3月にParadigmが主導するシードラウンドにて1,100万ドルの調達に成功したことで注目を浴びました。
同年10月の正式ローンチから数日後には過去24時間の取引ボリューム1位を記録し、その後12月には取引ボリュームにおいてOpenSeaを上回ったことが発表され、大きな注目を集めてきました。
その後もBid機能の公開や、BLURトークンのローンチとエアドロップなど、注目のアップデートが続いています。
Blurの3つの特徴
画像:Blur
注目を集めるBlurの主な特徴を3つご紹介します。
① 手数料0%
主要なNFTマーケットプレイスでは取引手数料がかかる一方、Blurの手数料は0%になっています。
また、手数料だけでなくガス代を抑えることもでき、入札とその取り消しの際にガス代は不要で、一括購入によりガス代の節約が可能です。
NFTの売買を行うトレーダーにとってはこのようなコストを削減できるのは大きな魅力ですね。
Blur | 0% |
---|---|
OpenSea | 2.5% |
LooksRare | 2.0% |
X2Y2 | 0.5% |
② 最高水準の処理速度
Blurのウェブサイト上では「最速のNFTマーケットプレイス」と謳われています。
また、一括購入機能の実装により、他サービスよりも10倍速い取引が可能との説明もあります。
取引処理や情報更新などの速度が速いことは、とくに多くの売買を行うトレーダーにとっては魅力になりそうです。
③ BLURトークンのエアドロップ
シーズン1と称されたエアドロップでは総計3.6億のBLURが配布され、こちらも多くのユーザーを呼び込む要因となりました。
すでにシーズン2が開始しており、ビッディング/リスティング/レンディング等によって獲得できるポイント数に応じて総計3億ほどが配布される予定のようです。
Blurの使い方
画像:Blur
ここからはBlurの使い方について、以下の通り順を追って解説していきます。
事前準備
Blurを利用する前に以下の事前準備を完了しておきましょう。
- 事前準備
- ① ウォレットの用意 (メタマスクがおすすめ)
- ② イーサリアム (ETH) の購入
- ③ 購入したETHをウォレットに送金
ウォレットの準備がまだという場合は、以下の記事でメタマスクの始め方を解説しています。
MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単
また、イーサリアム (ETH) の購入について不安がある方は以下を参考にしてみてください。
イーサリアム(ETH)を購入するのにおすすめの取引所TOP3!
ウォレットを接続する
事前準備が完了していたら、さっそくBlurとウォレットの接続からはじめましょう。
まずはBlurのウェブサイト (https://blur.io/) にアクセスし、右上の「CONNECT WALLET」をクリックします。
表示される選択肢から接続したいウォレットをクリックします。(今回はメタマスクで進めます)
ウォレット側で接続の認証を終え、画面右上に接続済みのウォレットが表示されていれば完了です。
購入したいNFTを探す
購入したいNFTを探すときは、まずはトップ画面左上のタブから「COLLECTIONS」をクリックしてみましょう。
すると、トップコレクションのテーブルが表示されます。
左上のタブ (下の写真の①) からTRENDING (トレンド) をクリックすれば、トレンドコレクションの表示に切り替えることが可能です。また、テーブルの各項目名 (下の写真の②) をクリックすることで、各項目別に並び替えることが可能です。
また、画面上部の検索窓を利用すれば、任意のキーワードで検索することもできます。
コレクションをクリックすると、コレクションやそのアイテムの様々な情報が表示されます。
画面の上部にはそのコレクションの概要、中央部にはアイテム一覧とその詳細、右側には直近のアクティビティなどが表示されています。
また、左側にある以下の項目からさらに絞り込みを行うことも可能です。
- STATUS・・・ONLY BUY NOW (販売中のみ) / SHOW ALL (すべて表示)
- RARITY・・・レアリティ
- PRICE・・・価格
- ATTRIBUTES・・・NFTのパーツ
また各アイテムの名前をクリックすると、アイテムごとの詳細な情報を確認することもできます。
NFTを購入する
NFTの購入は、アイテム詳細画面の左下にある「BUY NOW」をクリックし、ウォレット側で認証を行うことで完了します。
また、アイテム一覧から、購入したいアイテムの左横にあるチェックボックスをクリック (複数選択可) した後に「BUY NOW」をクリックすると、まとめて購入することもできます。
入札 (Bid) する
入札 (Bid) を行いたい場合、まずPOOLにETHを入金 (デポジット) する必要があります。
アイテム一覧上部のタブから「BIDS」をクリックします。
画面下部に表示される「PLACE COLLECTION BID」をクリックします。
POOLへの入金に伴う説明が表示されます。主な内容は以下の通りです。
* 入札 (Bid) を行うためにはPOOLへの入金 (デポジット) が必要
* Bidとそのキャンセルにはガス代は不要
* POOLの残高はいつでも引き出すことが可能
* NFTを購入する場合はPOOLの残高から使用されるため、引き出さずにそのままでもOK
確認したら、「ADD ETH TO START BIDDING」をクリックして入金に進みます。
入金額を入力したら、「ADD TO POOL」をクリックします。
ウォレット側での認証を終えて数十秒ほど経つと、POOL BALANCE (POOL残高) に反映されます。
再度「BIDS」一覧に戻り、Bidしたいものをクリックします。
BID PRICEとSIZEを入力したら、「CONFIRM BID」をクリックして確定します。残高が足りない場合は「ADD FUNDS」をクリックして、先程の要領で入金しましょう。
ウォレット側の認証を終えるとBid完了です。
自分のBidの状況については、画面左上タブの「PORTFOLIO」をクリックした後「BIDS」を選択すると確認できます。また、Bidをキャンセルしたい場合は、該当のBidの右端にある「×」アイコンをクリックします。
また、余ったPOOLの残高を引き出したい場合は、画面右上の残高アイコンをクリックし、「WITHDRAW FROM POOL」を選択したら、あとは入金のときと同じく金額を入力して「WITHDRAW FROM POOL」をクリックします。
スイープ (Sweep) で一括購入する
スイープ (Sweep) 機能を使うことで、ひとつのコレクション内のアイテムを価格が安い順に一括購入することが可能です。
コレクションのアイテム一覧を表示し、画面下部に表示されるスライダーを左右に動かして購入数を調整します。
スライダーで購入数を調整したら、選択済みのアイテムが反映されます。問題なければ画面左下の「BUY 〜 ITEMS」をクリックし、購入を確定します。
ウォレット側で認証を進めて、購入完了となります。
NFTを出品する
NFTを出品する際は、接続済みのウォレットにNFTが保管されていることを確認しておきましょう。
問題なければ、画面左上のタブの「PORTFOLIO」>「INUENTORY」と進み、出品したいNFTにチェックを付け (複数選択可) 、画面下部の「LIST 〜 ITEM(S)」をクリックします。
以下の情報を設定して、問題なければ「LIST 〜 ITEM(S)」をクリックして出品を確定します。
- ① MARKET PLACES・・・出品するマーケットプレイスを選択 (複数選択可)
- ② AUTO ADJUST FOR FEES・・・オンにすると手数料込みの価格を自動調整
- ③ 販売価格の入力・設定
- ④ DURATION・・・期間を選択
ウォレット側で認証を終えたら出品完了です。
エアドロップ (AIRDROP)
画面左上のタブから「AIRDROP」をクリックすると、エアドロップのダッシュボードが表示されます。
ここには現在実施中のエアドロップに関する情報がまとまっています。
執筆現在 (2023年5月) ではシーズン2のエアドロップが実施中です。
中央にビッディング/レンディング/リスティングの獲得ポイントとリスティングロイヤリティが表示されており、さらにスクロールするとこれらのポイント/ロイヤリティに基づくリーダーボードが表示されています。
設定
画面下部の歯車アイコンをクリックすると簡単な設定にアクセスできます。変更可能な項目は以下の通りです。
- ビューの変更 (TRADER / COLLECTOR) ・・・TRADERビューはより多くのチャートやデータが集約されており、COLLECTORビューは全体的に大きく見やすい表示になります。
- COLOR THEME・・・カラーテーマの変更 (DARK / MEDIUM / LIGHT)
- Sync with operating system theme.・・・システムのテーマに合わせる
まとめ
NFTマーケットプレイス兼アグリゲーターサービスとして注目のBlurについて、概要や特徴、その使い方を解説しました。
取引ボリュームではOpenSeaを上回るほどの注目度を誇るBlurですが、利用者数の観点ではまだOpenSeaの方が多いということもあり、今後この2つのマーケットプレイスがどのように展開していくのかも見どころです。
OpenSeaはより直感的に操作できるシンプルなUIが特徴的ですが、一方Blurは情報集約型のトレーダー向きUIとなっているため、好みも分かれる部分かもしれません。
新たなエアドロップも予定されているので、とくにトレーダーの方はぜひ一度Blurを試してみてはいかがでしょうか。