本当に自分の頭で考えられてる?錯覚資産とインフルエンサーの関係
   公開日 : 2018/10/17

本当に自分の頭で考えられてる?錯覚資産とインフルエンサーの関係

ユッシCRYPTO TIMES公式ライター

主にPolkadot(ポルカドット)情報を発信します / CRYPTO TIMES(2018~) / 専門記事500本以上執筆 / 最先端情報を様々なアングルでお届けします。Twitter:@cryptoyusshi

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「なぜあの人の発言はみんなに信じられるのに自分の発言は信じられないんだ。自分が絶対正しいのに!」と思ったことはありませんか?

我々人間は日々生活しているなかでどれくらい自分の頭で論理的に判断できているのでしょうか。

その答えの鍵を握るのが錯覚資産です。

今回は錯覚資産の正体や、それを使っているインフルエンサーについての記事を書きました。

この記事を読めば、よりフラットな思考で物事を見ることができるようになるかも知れません。

錯覚資産

錯覚資産とは人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているというふろむださんという方の著書のなかで編み出された造語です。

この本は出版と同時に話題を呼び、多くの著名人が絶賛しました。

Twitterをやっている方ならほとんど目にしたことのある方ばかりだと思います。

それでは錯覚資産とはどういうものかを説明していきます。

錯覚資産とは?

錯覚資産を説明するためにまずハロー効果というものを知る必要があります。

ハロー効果とは心理学用語で「1つの特徴に他の評価も引っ張られてしまう」という意味を表す言葉です。

わかりやすくするためにハロー効果の例をあげてみましょう。

会社経営者で年収1億のひろしという男性がいたとします。

これといって何の能力もなく人格者というわけでもないひろしですが、親の事業を引き継いで今では年収1億円の男です。

ひろしの実際のステータスをグラフで示すとこのような感じになります。

親の七光りで年収1億円の男になったひろしですが、それを知らない周りの人の頭の中ではひろしはこのような人物だと思われます。

突出している「年収」に引っ張られて全てが優れていると思ってしまうのです。

これがハロー効果です。

ハロー効果はプラスの方にも、マイナスの方にも働きます。スマートな容姿の人は、全ての分野において優れていると思われ、逆に見た目が良くない人は「性格も歪んでそう」などといったマイナスのハロー効果を引き出してしまうのが事実なのです。

そしてこのハロー効果によって築き上げられた架空の資産こそが錯覚資産なのです。

さあ、ではこの錯覚資産とインフルエンサー仮想通貨がどのように関係してくるのでしょうか。

勘の良い方はもうなんとなく想像がついてきたのではないでしょうか笑

インフルエンサー×錯覚資産

インフルエンサーとは「影響力のある人」という意味を表す言葉です。

TwitterやInstagramで多くのフォロワーを抱えている人達はインフルエンサーと呼ぶことができます。

ではここで、先程の例で出てきた運が良いだけのダメ男ひろしの「年収」にあたるものは、TwitterやInstagramののインフルエンサーでいうと何になると思いますか?

答えはフォロワー数です。

先程説明した通り、人間というのは突出した特徴があるとハロー効果で他のものの評価もあげてしまうという性質があります。

そしてハロー効果は「年収2億の男!!」「1年で会社の売上を80%あげた男!!」など数字に影響を受けやすいという性質を持っています。

例えば、フォロワー数50万人のインフルエンサーが以下のようにつぶやきました。

 「今の時代に白米食べるなんて時代遅れもいいとこ。こういう食事に関して不勉強な人達とは関わりたくないよね。」

 

これをもしフォロワー100人の自分の友達が言ってたら「何いってんだこいつ?変なやつだな笑」と思うだけでとりとめて気にすることはないでしょう。

しかし、フォロワー50万人のインフルエンサーが言うとハロー効果が作用して

「すごそうな人が言ってるんだから間違いないだろう。。自分遅れてるじゃん。。」

と無意識のうちに思ってしまう可能性があるのです。

「自分はこんなのものに左右されない」と思った方は冒頭のふろむださんの本の紹介の時どう思ったか思い出してみてください。

著名人がこぞって絶賛している本=良い本だと読んでもいない本のことを脳内で無意識に評価してしまったのではないでしょうか。(実際に良い本なのですが笑)

「良い本に違いない」とはっきり思考せずとも、この本に対する印象は良くなったはずです。

このようにハロー効果は、1つの突出した要素だけで認知を歪めてしまうのです。

仮想通貨とインフルエンサー

ここまで、ハロー効果、錯覚資産、インフルエンサーについて説明してきましたが仮想通貨とどのような関係があるのでしょうか。

仮想通貨、特にトレードする方はTwitterのフォロワー数が数万人いる仮想通貨界のインフルエンサー達が発信する情報をチェックしていると思います。

それ自体は良いことなのですが、インフルエンサーの発言にいちいち反応して右往左往しているとほとんどのトレードは上手くいきません。

例えばフォロワー数10万人のインフルエンサーが以下のようなツイートをしました。

 「今ビットコインを持ってるやつは今すぐ仮想通貨トレード辞めたほうが良いよ。センスないから」

 

このツイートに対する正しいリアクションは「へえそういう意見もあるんだぁ〜」です。

もし気になったならなぜそうなのか理由を探るのが正解です。このツイートを鵜呑みにして、持っているビットコインを売るのはよくありません。

このツイートには理由も書かれてないですし、今ビットコインを持ってるのが正解かどうかなんてどんな天才でも分かりませんよね。

第一このインフルエンサーが酔った勢いでツイートしてる可能性もあるし、彼女に振られて自暴自棄になって無茶苦茶なツイートをしてる可能性だってあるはずです。

フォロワー数が多いからといって常に正しいことを言い、情緒が安定していて、あなたのことを思ってツイートしてくれる良い人だとは限りません。

この人はあなたから見ればただの「フォロワー数が多い人」ですそれ以上でもそれ以下でもありません。

誰が言ったかではなく「なぜそうなるのか」を意識することが重要なのです。

「毎日豪華な写真をよくアップして成功していそうだから」「言い方に説得力があるから」「イケメンor美女だから」というハロー効果にやられてしまって認知を歪めてしまってはいけないのです。

参考にしている人の発言の中身をフラットな思考で判断できているか意識してみてください。

まとめ

錯覚資産とインフルエンサーということで色々と書いてきましたがいかがだったでしょうか。

錯覚資産を使うのが良い悪いという話ではなくて「そういうものが世の中にある」ということ知っているだけで世界の見え方がだいぶ変わってくると思います。

Crypto Timesでは、今回のテーマと通じるものがある「一神教」というテーマでのコラムも掲載されています。

「人は弱っていると一つのものを信じたくなる」など、人間の心理的な部分にフォーカスされた面白いコラムとなってるので是非読んでみてください!

最後まで読んでくださってありがとうございました!!

参考文献:ふろむだ氏著「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている 」

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