ビットコイン経済圏、今年に入り43プロジェクトが資金調達
Crypto Times 編集部
デジタルゴールドと称され時価総額は約200兆円にも及ぶビットコインは、従来の単純な価値の保存手段としてだけでなく様々な用途拡大に注目が集まっています。
その傾向を示す指標として、今年2024年に入り約4ヶ月で43個のビットコインエコシステムの関連プロジェクトが主要な投資家やVCなどから資金調達を行っています。
直近では、ビットコインのリステーキングプロトコル及びリステーキングチェーン(PoS)を開発するBounceBitが主要投資企業であるBinance Labsから資金を調達しました。*調達額は不明
We’ve invested in @bounce_bit!
BounceBit is building a BTC restaking CeDeFi infrastructure.
Read more👇https://t.co/jtJHI4jUBM
— Binance Labs Fund (@BinanceLabs) April 11, 2024
Coin98 Analyticsの調査によると、今年に入って資金調達を行ったこれらのビットコインエコシステム関連プロジェクトの多くは、まだトークンを発行していません。
預け入れ額も増加傾向に
ビットコインエコシステムの発展や相場の盛り上がりと共に規模が拡大しつつあるエアドロップ(プロジェクト側が新規発行のトークンを無料でユーザーに配布する行為)獲得を期待してか、同分野のプロジェクトのTVL (Total Value Locked) も増加しています。
今年3月にCastle Island Ventures、Mechanism Capital、Coin Merge Strategy、Bankless Venturesなどからシードフェーズにて1,000万ドル(約15億円)を調達したBOB(Build on Bitcoin)は、”BOB Fusion”と呼ばれるポイント獲得キャンペーンを先日より開始。記事執筆時点で2億ドル(約306億円)の資金が同プロジェクトに預けられています。
💥 #BOBFusion hits $200 MILLION TVL! 💥
This is a testament to your trust and the booming demand for a Bitcoin L2 that bridges the best of both Bitcoin and Ethereum worlds. pic.twitter.com/MhTLTl38T2
— BOB | Build On Bitcoin (@build_on_bob) April 12, 2024
BOBは、EVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)と互換性のあるビットコインレイヤー2ネットワークの展開を目指しており、時価総額トップのビットコインのセキュリティを継承しながら新たなユースケースの創出などを目指しています。
時価総額で現在シルバー(銀)に次ぐ規模を誇るビットコインでは、Ordinalsなど数年前の単純の資産としてだけではない新たなユースケースが創出されつつあります。今後、ビットコインのレイヤー2、サイドチェーン系のソリューションによってさらなる経済圏の拡大も期待されており、今後の動向に注目が集まります。
記事ソース:BOB