米、ステーブルコインやブロックチェーン規制法案の調整へ

米、ステーブルコインやブロックチェーン規制法案の調整へ

下院金融サービス委員会(FSC)委員長のパトリック・マクヘンリー下院議員が、ステーブルコインやブロックチェーンに関する規制についてのマークアップを発表しました。

マークアップは委員会/議会で提案された法案の修正を行うプロセスで、今回は「金融イノベーションおよびテクノロジー」「ステーブルコインでの支払いの明確化」「ブロックチェーン規制上の確実性に関する法律」に関して、7月26日に開催される委員会で議論や調整が行われる予定です。

先日、ステーブルコインUSDCを手掛けるCircle社の共同創設者兼CEOジェレミー・アレール氏は米国下院の公聴会に出席し、現在提案されている米ステーブルコイン法案について「デジタル資産市場を超えて米ドルの世界的な役割に大きな影響を与える」と自身の見解を示しました。

また、法案の課題としてアレール氏は準備金に関して指摘。現行のステーブルコインの法案では、ステーブルコインは流動性のあるドル建て資産で1:1に裏打ちすることが求められているものの、現金資産を連邦準備銀行で保有することができないため、結果として決済用ステーブルコインの発行者は、破綻の可能性がある銀行やその他の預金取扱い機関に全ての現金を預けるしかない状況が生じているとアレール氏は説明しました。

EUの仮想通貨への規制フレームワーク「MiCA」などをはじめ、世界各地で仮想通貨/ブロックチェーンに関する規制の取り決めが進むなか、米国の動向に注目が集まります。

記事ソース:FSC

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