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2018/07/16Braveブラウザが月間ユーザー数300万人を突破
この記事の3つのポイント! Braveブラウザが月間ユーザー数300万人に到達 21ヶ国のGoogle Play Store「フリーコミュニケーションアプリ」リストでトップ10入り 初めてのBATの分配が行われた 記事ソース:Brave Browser Passes 3 Million Monthly Active Users Brave Softwareが開発するウェブブラウザ「Brave」の月間ユーザー数が300万人を突破したと報じられました。 ウェブブラウザ「Brave」は広告ブロック機能による高速ブラウジングに加え、広告料の一部をBAT(Basic Attension Token)というトークンとしてユーザーにも分配する新しいシステムで注目され、WEB3.0時代のブラウザとして注目されています。 また、同ブラウザはGoogle Play Storeの「フリーコミュニケーションアプリ」リストにおいて、スマートフォンのアプリ版が21ヶ国でトップ10入りを果たしています。 https://twitter.com/brave/status/1017467146538872832?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1017467146538872832&ref_url=https%3A%2F%2Fsludgefeed.com%2Fbrave-browser-passes-3-million-monthly-active-users%2F Braveによると、約4,500以上のウェブサイトと13,500以上のYouTubeやTwitch配信者を含む、およそ18000以上もの広告掲載元が承認されており、先週には掲載元に対し初のBATの分配が行われました。 BATの価格はここ3ヶ月で安定してきており、現在は$0.227から$0.265で推移し、時価総額は2億6,500万ドルということです。 Daichi まったく新しいBraveブラウザ、一度使ってみたいものです!
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2018/05/08Kyber Network / KNCの特徴を徹底解説!取引所・チャート情報まとめ
Kyber Networkは仮想通貨の送金・決済を便利にする決済システムを開発するプロジェクトです。 その中の一環として、よく知られているDEXがあります。 こちらのページでは、そんなKyber Networkの特徴や概要から、競合と比較した優位性についてまとめています。 これを読めば、Kyber Networkがどんなプロジェクトなのか、どのように世界を変えるのかがわかります。 仮想通貨KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)の概要を簡単に把握しよう KyberNetworkの概要 通貨名/ティッカー KyberNetworkCrystal (カイバーネットワーク)/KNC 総発行枚数 226,000,000 KNC 創業者(CEO) Loi Luu 主な提携先 ETHLend,MyEthearWallet,imTokenなど 特徴 決済API提供 DEXプロジェクト 公式リンク Webサイト DEX Twitter Blog(Medium) github(ソースコード) KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)の特徴を詳細解説 https://www.youtube.com/watch?v=kJ3HqEJFfq8 Kyber Networkのプロジェクトを簡単に説明すると、別々のブロックチェーン同士での決済ができる技術を開発するものです。 クロスチェーンという技術を利用することで、別々のブロックチェーン間での仮想通貨の交換を可能にする決済APIを提供します。 よく知られているDEX(分散型取引所)プロジェクトもその一環で、将来的には別々のチェーン同士の取引も高セキュリティ・安い手数料でできるようになります。 クロスチェーンとは 異なるブロックチェーンをつなぐ技術のことです。BTCとETHは別々のブロックチェーンなので直接交換できません。クロスチェーンがあれば異なるブロックチェーン間でもトークンの交換が行えるようになります。 少し難しいと感じる人は「KyberNetworkの将来性・使われ方を解説」まで読み飛ばしても十分にKyber Networkの魅力が理解できます。 DEX(分散型取引所)を提供するプロジェクト Kyber Networkは仮想通貨を交換するためのDEX(分散型取引所)として機能するプラットフォームです。 bitFlyerやBinanceのような中央集権型取引所と違い、DEXでは自身のウォレットから直接取引を行います。秘密鍵を取引所に渡す必要がなく、安全性が高いです。 将来的にはクロスチェーンを利用して、別々のブロックチェーン同士の仮想通貨も取引できるようになります。 仮想通貨のネットワークにまたがる決済API Kyber Networkの提供する決済APIでは、あるトークンを別のトークンに変換して支払いをすることができます。 たとえば相手がETHの受け取りを希望したときに、Kyber NetworkのAPIを利用すれば、どんな通貨を送ったとしてもKyber側で勝手にETHに変えてもらうことが可能です。 Kyber Networkと提携するサービスがが増えれば増えるほど、仮想通貨の送金・決済が便利になります。 さっちゃん だからこそ、KyberNetworkのパートナーシップは超注目材料です イーサリアム創業者のVitalik氏がアドバイザー Kyber Networkのアドバイザーとしてイーサリアムの創業者「Vitalik Buterin氏」が参加しています。 仮想通貨関連のプロジェクトは、きっちり開発・運営が進まないものが多いので、Vitalik氏のような人材が関わっているのは大きいです。 有力者が運営・アドバイザーに加わるだけで、プロジェクト・通貨の評価は高くなります。 Vitalik氏とKyberの関係 Vitalik氏はアドバイザーとして参加しているKyber Network、Omisegoの報酬を使い、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するプロジェクトへの出資を発表明言しています。Kyber Networkはイーサリアム仕組みを利用しているので、イーサリアムがよくなればKyber Networkの利用者も増加するはずです。 【Kyber Network(カイバーネットワーク/KNC)の将来性】使われ方・ユースケースを解説 Kyber Networkがどのように世界に影響を与えていくかを、事例を参考にしながら解説していきます。 ここでは技術的なことよりも、Kyber Networkがどのような問題点を解決していくのかに焦点を当てて説明します。 セキュリティ・安全性が高いDEXの流動性問題を解決できる DEXはセキュリティ面で安全ではあるものの、流動性の低さがネックとされていました。 DEXの流動性問題とは 流動性とは、取引の活発さのことをいいます。DEXではトランザクション(データ送信)の反映に時間がかかるためにタイムラグが生じ、流動性が低くなってしまう問題があります。 Kyber NetworkのDEXでは、その流動性の問題を解消することが可能です。 Kyber Networkは、"リザーブ・ウェアハウス"を利用することで、流動性を確保したDEXとして機能します。 あらかじめリザーブ・ウェアハウス(倉庫)に十分なリザーブが用意されていて、そこから取引が行われるイメージです。 わかりやすい仕組み Kyber Networkは販売所に近いイメージです。倉庫(リザーブ・ウェアハウス)に保管されているトークンは、AI(Reserve Manager)でレートが決められていて、即時に取引ができます。取引所のように約定を待つ必要はありません。 様々なサービスと連携して仮想通貨決済・送金を円滑にできる Kyber Networkの仕組みを利用すれば好きな通貨で払えて好きな通貨で受け取ることが可能です。 ウォレットやサービスと提携してKyber Networkの仕組みが広がれば広がるほど、仮想通貨の送金・決済は便利になります。 わかりやすい利用例 ETHのみを受け付けているICOにビットコインを送っても、自動的にETHに変更されて送金が完了する NEM決済を受け付けているお店での決済で、NEMを持っていなかったとしても、BTCを送れば自動的にNEMに変更されて決済できる 例のように、Kyber Networkの仕組みが広がれば広がるほど、仮想通貨の送金や決済がとっても便利になります。 Kyber Network(カイバーネットワーク/KNC)の優位性は?競合・類似プロジェクトとの比較 KyberNetworkホワートペーパー 手数料 信頼性 即時取引 オンチェーン 流動性保証 対ハッキング Kraken/Poloniex 安い 低い 不可 No あり 弱い Shapeshift 安い 低い 可能 No あり 弱い Coinbase 安い 低い 可能 No あり 弱い EtherDelta Oasis Index 高い 高い 不可 Yes なし 強い Swap.tech 0xProject 低い 高い 不可 半分 なし 不明確 KyberNetwork 低い 高い 可能 Yes あり 強い 公式ホワイトペーパーでの比較表を和訳したものです。 こちらでは、Kyber Networkと比較されることが多い「0xプロトコル」「Bancorプロトコル」「AirSwap」との違いについてみていきます。 0xプロトコルとの違い 0xはDEXを作るためのプロトコルを提供しているプロジェクトです。 決済のシステムを作ろうとしているKyber Networkと0xでは目的の部分から少し違っています。 それでも、よく比較に上がるのは、Kyber Networkもプロジェクトの一環としてDEXがあるからです。 Kyber Networkと0xのDEXの違い Kyber 0xのDEX 取引 オンチェーン オフチェーン 形態 販売所に近い 取引所に近い クロスチェーン対応 対応予定 予定なし 0xの技術を利用すればDEXが簡単に作れるようになります。 つまり、0x自体はDEXではなく、DEXを作るためのツールというイメージです。 そして0xを利用している各DEXは0xを通じて繋がっていて、それぞれで注文を共有することで流動性の高いDEXを作ることが可能になります。 わかりやすい例 0xプロトコルを利用しているDEX「A」 0xプロトコルを利用しているDEX「B」 これを想定すると… Aで出された注文は0xに記録 Bでも注文が出されたことになっている 全体の流動性を高めることができる DEXとしての違いは難しい話になるのでこちらでは割愛しますが、大きなところでは注文のオン・オフチェーン、取引形態、クロスチェーン対応のような違いがあります。 Bancorプロトコルとの違い Bancorプロトコルは仮想通貨の流動性問題を解決しようというプロジェクトです。 Kyber Networkとは目的の部分から少し異なりますが、どちらも"トークン同士の交換を可能にする(DEX)"ということで比較されることが多いです。 KyberとBancorのDEXの違い クロスチェーン対応予定、オンチェーン取引、販売所のような形式、リザーブ(準備金)が必要な点では共通しています。 Kyber NetworkとBancorのDEXの大きな違いは、レートの決定方法です。 交換レートをBancorでは独自の数式で決定、Kyber NetworkではAI(Reserve Manager)が自動的に決定しています。 さっちゃん どちらが優れているか…というのは非常に難しい問題です。 AirSwapとの違い AirSwapもDEXを作るのが目的のプロジェクトなので、根本の部分からKyber Networkとは違います。 こちらもDEXという共通点から、比較対象に上がることがあります。 KyberとAirSwapのDEXの違い AirSwapのDEXは厳密なP2P設計(ユーザー同士での取引ができる設計)が特徴です。取引価格・レートも全てユーザー間で決定されます。 簡単にいうと、AirSwapではトークンを交換したいしたい人にマッチング場所だけを提供するようなイメージです。 KyberNetworkやBancorでは運営側がレートを決定しますが、AirSwapではユーザー同士が決定します。 価格競争を受けることがないので公正な取引をすることが可能になる、というロジックです。 KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)のニュース・更新情報をチェックしよう Kyber Networkはロードマップに合わせて順調にプロジェクトが進行しています。 最新の更新情報、プロジェクトの状況についてもチェックしておきましょう。 2018年4月以前の更新情報については、KyberNetworkの公式ブログで確認することができます。 【2018/04/30】IEO(Initial Exchange Offering)を発表 公式アナウンス 公式Blog 公式Twitter 日本語訳&補足 IEOはICO時に利用できる機能です。 ユーザーとICOチームの間にKyberNetworkが介入することで、プロジェクト側・ユーザー側の双方にメリットがあります。 IEOのメリット 指定トークン以外を送ることができる(IEOによってETHなどに自動変換) 1度KyberでKYCを済ませればICOの度にKYCをする必要がなくなる ただし、IEOを採用するかはICOチームが決める、KyberNetwork対応トークン以外は送ることができない、ということは覚えておきましょう。 ICOチーム・ユーザー双方にメリットがあるので、確実にIEOを採用するICOは増えてくると考えられます。 【2018/04/30】リブランディング予定を発表 公式アナウンス 公式Blog 公式Twitter 日本語訳&補足 2018年6月にリブランティング予定であることが発表されました。 今回のリブランディングはKyberNetworkのイメージチェンジ・業界内での立ち位置を改めることを目的に行われます。 そのため、KyberNetwork・KNCなどの名前の変更はされず、ロゴ・サイトデザインなどのイメージに関わるところのリブランディングになる予定です。 リブランディング予定の内容 ロゴ、サイトデザインなど ※KyberNetwork、KNCなどの名称変更の予定はなし KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)への意見・ツイートまとめ Kyber Networkに関する意見・Tweetをまとめています。 Kyber Networkに対するどんな考え方があるのかにも目を通しておきましょう。 Kyber Networkもこれ、未来のDEXの姿ですよこれ — コンソメ舐め太郎@雰囲気投資家 (@Ether_takuya) 2018年5月1日 KyberNetworkの開発予算は$2,622,000 だいたい、2億7千万円ぐらいとすると… 67.5BTCでは足りないと思う… — 仮想通貨で有り金溶かす人 (@THE_TOKEN_BUYER) 2018年5月4日 Kyber Network進捗 ・MyEtherWalletへ統合。MEWを離れることなく、ETHでトークンを購入できるように ・Bithumbへ上場 ・24時間の取引高が100万ドル超え ・BraveやSamsungブラウザでのテストなどUIの改善 ・トークン同士の交換も開発中 ・KNCトークンの用途について議論(所持量に応じて割引など)#KNC https://t.co/lFBNnjp6AJ — オバタケイ (@kei_obata) 2018年4月30日 【@KyberNetwork CEO @loi_luu さんの経歴】 ・1991年生の27歳 ・高校生の頃、学生情報学賞受賞 ・ハノイ国家大学でCSの学位取得。最優秀学生 ・NUSでブロックチェーンとeマネーのPhD取得。CS学科の最優秀学生 シンガポールで受け取った奨学金をベトナムに送金するのに苦痛を感じ、Kyberを作ったと。 pic.twitter.com/byqzPz1W6g — 三上蒼太♯Dương🇻🇳 (@sota_mikami) 2018年4月27日 Kyber Networkもっと色々なトークンに対応してほしい、エアドロップで獲得したトークンをいちいち対応してる取引所探して送らないと行けないのは非常に面倒なので、そして応援します(^^)/ #エアドロップ https://t.co/mJpBzS6GZC — airdrop.tokyo™@仮想通貨エアドロップ情報 (@airdrop_tokyo) 2018年5月1日 (Kyber networkにフォローされました。嬉しいです) — CRYPTO TIMES@仮想通貨メディア (@CryptoTimes_mag) 2018年4月27日 KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)のチャートを確認しよう PC・タブレット向けチャートKNCBTC chart by TradingView スマホ向けチャートKNCBTC chart by TradingView PC・スマホ別、KNCのチャートです。 こちらで表示しているのはたいBTCの価格になっています。ETH建て・USDT建てをチェックしたければ、BinanceやHuobiでも確認することができます。 チャートを参考にしつつ、できるだけ底(安い価格)で仕込むようにしましょう。 KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)のテクニカル分析はTradingviewChartが便利! Kyber Networkのチャートでテクニカル分析をしたければ、Tradingview Chartが重宝します。 HuobiやBinanceでもインジケーター表示やライン引きはできますが、使い勝手・種類の豊富さ・挙動の安定性を考えるとTradingviewChartの方がおすすめです。 また、チャート分析をしたい通貨をお気に入り登録しておけば、違う取引所にログインしなくても確認できるようになります。 TradingviewChartはこちら KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)が購入できる取引所一覧!おすすめはHuobi! KNCの取引所一覧 国内取引所 海外取引所 DEX なし Binance Huobi Gate.io OKExなど KyberNetwork IDEX EtherDelta COSSなど KNCを購入・トレードするなら海外取引所を利用する必要があります。 もちろんKyberNetworkのDEXでも取引はできますが、まだまだ取引高はあまり多くないです。 取引高が多いのはHuobi、Binanceなので、特にこだわりがなければHuobiかBinanceを利用するのがおすすめです。 KyberNetwork(カイバーネットワーク/KNC)プロジェクトまとめ 期待大の有望なプロジェクト(アルトコイン)「Kyber Network」について解説しました。 Kyberのプロジェクトはきっちり進んでいますし、一番大事な提携先も順調に増えてきています。 KyberNetworkについてもっと知りたいと思った人はホワイトペーパーを読んだり、公式Twitterなどをチェックしたりしてみてください。 Kyber Networkの公式リンクまとめはこちら
初心者向け
2018/02/18法定通貨に連動!?仮想通貨におけるペグ通貨とは?
この記事の3つのポイント! ペグとは「固定すること」! ペグ通貨は仮想通貨と法定通貨のいいとこどり! 仮想通貨のペグ通貨は1種類じゃない! こんにちは、Koishi(@kitraum)です。 Tetherに関する疑惑があってから、注目を浴びているペグ通貨。 あまり聞きなれないワードかもしれませんが、仮想通貨だけで使われるワードではないのです! この記事では、ペグ通貨の基礎から、仮想通貨のペグ通貨にどんなものがあるのかまで紹介します。 ペグ通貨とは? ペグとは、英語で「釘を打つ、固定する」を意味し、洗濯物と紐を固定する洗濯ばさみのこともペグと言います。 つまり、何かと何かをつなぐものをペグといい、ペグ通貨とは「ある通貨に固定した通貨」を表しています。 ペグ通貨として有名なものには、香港ドルがあります。 香港ドルは米ドルに「固定する」ことで、米ドルと連動するようになっており、これにより自国の不安定な経済によるリスクを避け、通貨を安定させることができるのです。 さて、話を仮想通貨に戻します。 仮想通貨におけるペグ通貨と言った場合、法定通貨(ドル、ユーロなど)に固定した仮想通貨のことを指します。 有名なものには米ドルにペグされたUSDTがあります。 香港ドルの例のように、仮想通貨も法定通貨にペグすることで、通貨の安定性を得ることができます。 もう少し、メリットについて見ていきましょう! ペグ通貨のメリットとは 「仮想通貨なのに、法定通貨にペグする」。一見すると非常に無意味ですが、大きなメリットが2つあります。 1. 低手数料で高速処理 法定通貨にペグをしてると言えど仮想通貨なので、その取引はブロックチェーン上で処理されます。 これにより国際送金にかかる手数料を安く、しかも早く行うことが可能です。 2. 高安定性 仮想通貨は非常にボラティリティ(価格変動性)が高く、現在仮想通貨取引において、頻繁に基軸通貨とされているビットコインでさえ、価格が安定していません。 しかし、法定通貨にペグされた仮想通貨は、ボラティリティは法定通貨と一般的に同じになるため、基軸通貨として安定な取引を可能にします。 このように仮想通貨のメリットである、ブロックチェーン上での処理による、低手数料、高速送金と、 法定通貨のメリットである、安定性のいいとこどりをしたものがペグ通貨なのです! しかし、全ての物事は一長一短。 現在のペグ通貨にはデメリットもあります。 ペグ通貨のデメリットとは ペグ通貨は被ペグ側の信用を担保とすることで、通貨に安定性をもたらしています。 つまり、ペグ通貨の裏付けとなる資産がある上で成り立つ仕組みとも言えます。 例えば、TetherはTether Limitedに預け入れられた法定通貨を裏付けとしています。 Tether Limitedは法定通貨で保有する分のUSDTを発行すると約束しているので、裏付け資産があるはずで、いつでもUSDTと米ドルを交換することができるはずです。 しかし、もしTether Limitedが約束を破り、預け入れられた法定通貨以上にUSDTを発行したらどうでしょうか。 こうなると資産の裏付けが失われ、USDTの価値が揺らぐことになります。 このようなリスクのことをカウンターパーティリスクと呼びます。 Tether自身もそのことは認識しており、以下のようにホワイトペーパーで述べています。 We recognize that our implementation isn’t perfectly decentralized since Tether Limited must act as a centralized custodian of reserve assets. Tetherホワイトペーパーより (和訳:Tetherは預かり資産を中央集権的に管理しているので、分散型であるとは言えません。) このようにペグの方式によっては、カウンターパーティリスクを伴うということがデメリットとしてあげられます。 また、基本的にペグ通貨は価格が固定されており、Tetherの実績どうこうでUSDTの価格が上昇するわけではないので、投資対象にもあまりなりません。 ペグ通貨の種類 現在仮想通貨のペグ通貨はいくつか存在しています。 最近疑惑のあるTetherが一番有名ではありますが、他にも独自の方法でペグを行う通貨があります。 今回はその中でも3つ紹介したいと思います。 1. Tether Tether Limitedの発行する米ドルとのペグ通貨です。 Proof of Reserves(PoR)というアルゴリズムを採用しており、ユーザーがTether Limitedに法定通貨を預け入れると、その分のUSDTを発行するという仕組みです。 また、Tether Limitedから法定通貨が引き出された際には、その分に相当するUSDTをバーンすることで、発行量を調整しています。 2. BitUSD スマートコインと呼ばれる通貨です。 1BitUSDを1米ドル分のBTSと交換できることが保証されています。 そして、この保証を行っているのは、Tetherのように民間企業ではなく、スマートコントラクトになります。 また、預け入れられたBTSの金額分だけBitUSDを発行するという契約のため、 保証可能な範囲内でのみBitUSDの発行が自動的に行われます。 3. NuBits NuSharesという株式ような通貨を用いることで米ドルにペグしています。 NuSharesのホルダーは1NuBitsが1USDを上回ると大きな売りを出し、逆に下回ると大きな買いを出すというようにして価格を維持します。 また、Nuネットワーク自体の価値が上がることで、NuSharesの価値が上がるという仕組みです。 最後に ペグ通貨というものが何なのか、どういうメリットがあるのかわかっていただけたでしょうか? 一見矛盾しているようにも感じられる、法定通貨でペグをした仮想通貨ですが、いいとこどりの通貨なのです! また、それぞれいろいろな方法でペグを行っている通貨が存在し、今後も新しいペグ通貨は出てくるはずです。 どんなペグ方法が生き残るのか、そんなところにも注目してみてください! Koishi 仮想通貨の普及のためにはまず換金性の高いペグ通貨の普及が第一だと思います! Koishi ペグの方法を比較するのも面白い!