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2024/02/15ビットコインが52,000ドルを突破|ETFへの資金流入も増加傾向に
ビットコインは2月上旬より価格上昇を続けており、本日朝頃に52,000ドルを突破しました。同通貨の時価総額は現在1兆221億ドル(約153兆5,760億円)を記録しています。 株や金などを含む資産時価総額ランキングにおいて、ビットコインはTeslaや世界最大級の台湾の半導体メーカーTSMC、世界最大級の投資会社バークシャー・ハサウェイを上回る規模となっており、ランキングでビットコインの上に位置するMetaとシルバー(銀)との時価総額の差は1,830~2,400億ドルと縮小を続けています。 資産クラス時価総額ランキング|画像引用元:8marketcap 米SECによる現物型ETFの承認により資産としてのビットコインのブランドが向上するなか、実際の資金流入も増加傾向にあります。 BitMEXが公開した最新調査によると2月13日(現地時間)における10社が提供するビットコインETFへの資金流入は6.31億ドルを記録。これは、ETFが承認された翌日の1月11日以来の高水準となっており、投資家からの同通貨に対する関心が継続または増加していることが窺えます。 Bitcoin ETF Flow All data out for 13th Feb. Very strong day, with $631m positive net flow over all providers. Huge day for Blackrock at +$493m pic.twitter.com/F1abDO6OUZ — BitMEX Research (@BitMEXResearch) February 14, 2024 今年の春頃には新規発行分のビットコインの量が6.25 BTCから3.125 BTCとなる半減期が迎えられる予定です。過去3回(2012年、2016年、2020年)の半減期では、いずれも前後数ヶ月~1年の期間でビットコインの価格が大きく変動していました。引き続きビットコイン市場の動向に注目が集まります。 ビットコインの半減期とは?概要や注目ポイントを解説
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2024/02/14DeFiを利用する上でのリスクや注意点を徹底解説
「APY100%」といった高利回りの案件が散見されるDeFi。 高い利回りに注目が集まることが多い一方で、インパーマネントロス・税金・詐欺トークンなど、さまざまな「リスク」が存在しています。 しっかりと注意点を押さえておかないと、最悪の場合、大事な仮想通貨を失う可能性も否定できません。 この記事では、DeFiを利用するなら知っておきたい、DeFi関連のリスク・注意点について解説しています。 *下記動画でも同様のトピックを紹介しているので是非参考にしてください 利用者増の一方でDeFiはリスクだらけ?! 日々、さまざまなサービスが登場しており、進化が著しいDeFi。場合によっては年間数百%〜数千%といったリターンが狙える運用方法もあり、魅力的な面がクローズアップされがちです。 しかし、DeFiには無視できないリスクが多数存在しています。成長を続けるDeFiの現状とリスクの概要を押さえていきましょう。 期待がかかるDeFiの成長 2022年のFTXの破綻はDeFi領域へのさらなる流入と発展を予感させるものでしたが、CEXを大きく代替するほどの伸びを見せることはありませんでした。 続く2023年もDeFi領域のTVLは概ね横ばいとなりましたが、同年後半にはビットコインETF周辺の動きにより暗号資産相場全体の高騰が促され、10月以降のDeFi領域のTVLもじりじりと上昇を見せてきました。 米SECによるビットコインETFの承認で、従来の伝統的な金融領域のプレイヤーの仮想通貨への認識に変化が生じ、DeFi領域への参入がこれまで以上に進む可能性もあります。 2024年の仮想通貨市場の展望|50名の業界人が語る リスクや課題は多い DeFiへの期待が大きくなる中で、そのリスクや課題を指摘する声もあります。 身近なもので言えば、流動性プールに資金を預ける際のインパーマネントロスや、レンディングサービスを利用した際の担保の清算リスクなどが挙げられます。 この他にも、RugPullや税金問題など、DeFiに関する注意点・リスクは軽視できるものではありません。 利用者が増加し、どんな人にも身近になり得るDeFiですが、その一方で注意点・リスクは利用前に押さえておきたいと言えます。 DeFiにおける代表的な5つのリスク これから、DeFiにおける代表的なリスクを、5つの観点からご紹介していきます。 あくまで一例であって、以下の項目を確認すれば、リスクを全て押さえたとは言えません。 各サービスによって独自のリスクを持っていることも多いので、サービスを利用する前に予めリサーチしておくことを推奨します。 【持ち逃げ】RugPull DeFiにおける代表的なリスクのひとつが「RugPull」と呼ばれるものです。 DeFiにおけるRugPullとは、プロジェクトの運営・開発サイドの人間が、DEXの流動性プールなどから流動性 (プール内の資金) を奪うことを指しています。 つまり、運営・開発サイドによってプールを持ち逃げされるといったもので、DeFiの特性上、最も想像しやすいリスクのひとつではないでしょうか。 実際に過去にRugPullが発生した事例はいくつもあり、DeFiを利用する際に注意したい代表的なリスクと言えます。 【預けるだけで損失】インパーマネントロス DEXなどでリターンを目的として流動性の提供などを行う際に注意したいのがインパーマネントロスです。 多くのサービスに共通しているリスクなので、DeFiを利用する際は必ず押さえておいた方が良いでしょう。 インパーマネントロスの概要 インパーマネントロスとは、日本語で「変動損失」のことです。 通常、DEXなどに流動性を提供する際は、仮想通貨を2つのセット (ペア) で提供します。この際に、流動性プールに提供される仮想通貨のペアの価値は1:1である必要があります。 例えば「ETH = 10ドル」「BTC = 50ドル」というレートであった場合は「ETH 5枚・BTC 1枚」という枚数で、流動性を提供する必要があるということです。 しかし、仮想通貨は日々価格変動が発生しています。殆どのケースで、流動性の提供後に通貨ペア間において価格が変動し、価値のバランスが変わってしまいます。 そのような価格変動により発生する損失がインパーマネントロスです。 流動性の提供を行う際には、損失の大小はあるものの基本的にインパーマネントロスは発生します。 以下の動画では、インパーマネントロスが発生する原理について簡単に解説しています。 インパーマネントロスによる損失の例 気になるのはどの程度インパーマネントロスが発生するのか?という点でしょう。 DeFiは利回りが高いことが少なくないため、ある程度のインパーマネントロスは許容できるケースが多いです。 BINANCE ACADEMYのデータを参考にすると、一般的なインパーマネントロスの損失率は以下の通りです。 価格変動率に比例して損失率も増加していることが分かります。(価格の上下を問いません) また、インパーマネントロスというのは「通貨ペア間における価格変動」が問題であるため、仮に5倍の価格変動が発生したとしても、流動性を提供した通貨ペアのどちらも同じように5倍の価格変動が起こっているならインパーマネントロスは発生しません。 「片方の通貨だけに価格変動が発生した場合」にのみ、インパーマネントロスは発生します。 【多額の納税】税金関連のツールが整ってない 仮想通貨関連の税は複雑になりがちですが、DeFiを利用した運用となると殆どのケースでより複雑なものになります。 また、DeFiが流行して間もないため税金を計算するツールなども充実しておらず、非常に不便な状況が続いています。 現時点では、DeFiの利用に伴う以下のようなアクションにおいて納税の対象となる可能性が考えられます。 ・スワップ(換金) ・・・取得価格とスワップ時の差額によって損益が発生 ・ステーキングやレンディングによる利益 ・流動性提供における解除時の損益など DeFiを利用する際は、上記のようなアクションを何度も踏むことが少なくないため、法整備やツールが揃っていない現状ではかなり複雑です。 中には納税に対する認識が足らず、脱税のようなかたちになってしまうリスクも否定できません。 【価値が無くなる】トークンの価格が下落する SUSHIトークン、CAKEトークンなど、DeFiのエコシステムへの貢献に対するインセンティブとして独自のトークンが利用されることは少なくありません。 このようなトークンに共通しているのは「価格が下落するリスクがある」という点です。 例えば、著名なDEXであるSushiswapのSUSHIトークンは、創設者のSUSHIトークン売却によって価格が10分の1程度に下落したことがありました。(以下の記事で詳しく解説しています) DeFi市場におけるAMM DEX「Sushiswap」の基本的な使い方・リスクを徹底解説! - CRYPTO TIMES Sushiswapの一件とは異なり、はっきりとした理由が分からない場合であっても、DeFiが発行しているトークンが下落するリスクは十分にあります。 それに加えて、仮想通貨全体のボラティリティが非常に大きいことも考慮しなくてはいけません。 インパーマネントロスなどの損失を被った上で、独自トークンの価格も下落するといった事態になると、かなりの損失が出ることも予測されます。 【元々価値が無い】詐欺的なトークンを購入してしまう 海外仮想通貨取引所の取扱通貨と比較すると、国内仮想通貨取引所の取扱通貨のバリエーションが著しく乏しいことが分かります。 国内取引所が新しく仮想通貨を上場させる際には厳しい手続きを踏む必要があり、不自由な反面、利用者にとっては安全が担保された仮想通貨を購入できるという側面があります。*価格の安定を約束するという意味ではありません 国内取引所から見ると、取扱数の多いバイナンス (Binance) などの海外取引所であっても、中央集権的な取引所であれば上場には一定のハードルが存在していることが多いです。 しかし、Uniswapなどに代表されるDEXに関しては、取扱・上場に際しての審査が設けられていない設計となっているケースが多いです。 このことから、詐欺的なプロジェクトのトークンから、勘違いによる購入を狙って明らかに既存の通貨を模倣したトークンが取引可能なケースもあります。 DEXは自由度が高く取扱通貨も多い反面、玉石混交な点が否めません。 DeFiにおけるリスクの対処法 「DeFiを利用するのが怖くなってきた・・・」といった方も居るかも知れません。 しかし、代表的なリスクに関しては、工夫やコツによってある程度軽減可能なものが多いです。 ひとつひとつチェックしていきましょう。 RugPullはリサーチを徹底的に行う RugPullを防ぐには、予めリサーチを徹底的に行なっておくのがおすすめです。 利用したいサービスの基本的な情報をチェックするのはもちろん、ネット上に公開されているさまざまな情報にアクセスしておきましょう。 日本語での情報源は少ない傾向にあるため、リサーチを行う際は英語ベースでのリサーチがおすすめです。 また、テレグラムやDiscordなどのコミュニティの盛り上がり具合や、各SNSのフォロワーなどをチェックしておきましょう。 詐欺的なプロジェクトの場合は中身が伴っていないことも少なくないため、様々な情報から総合的に判断する姿勢が必要です。 コードのスクリーニングを行うことで様々なDeFiを評価しているRugDocなどをチェックしてみても良いかもしれません。 ただし、各種情報を精査出来る自信がない方は、まずは既に知名度や実績を持っている代表的なサービスを利用することを推奨します。 インパーマネントロスは工夫次第でリスクを軽減 インパーマネントロスは構造上どうしても避けにくい損失ですが、工夫次第でかなりリスクを抑えた運用を行うことが可能です。 インパーマネントロスは通貨ペア間における価格変動によって発生するため、「通貨ペア間において価格変動が起こりにくい通貨」を利用することで損失を抑えられます。代表的なものでは「米ドルと価格が連動しているステーブルコイン (USDT・USDCなど) の流動性プールを利用する」といったものが挙げられます。 「インパーマネントロス = 通貨ペア間の価格変動による損失」という点を意識することで、リスクの低い運用方法が見つけやすいはずです。 ただし「ステーブルコイン同士のペア」といった流動性プールは、他のリスクが高い通貨ペアに比べるとAPYがあまり高くないことが多いです。そのため、大きなリターンを狙っている方の場合は、物足りない運用となってしまう可能性があるのは頭に入れておきましょう。 税金の知見を持っておく 税金に関するトピックについては、常に最新情報をキャッチして、知見を持っておくというのが最大の対策となるでしょう。 DeFiに対応しているという点をアピールしている確定申告関連のサービスもいくつか登場しています。(Gtaxなど) ただし、大きな規模 (数千万円~数億円) の運用を行っている方は、既にトップレベルの知見を持っている税理士などに相談するのがおすすめです。費用は掛かってしまいますが、税金関連の事故を出来る限り防ぐメリットを考慮すると安いものではないでしょうか。 独自のトークンは一定の頻度で換金しておく トークンの価格下落に伴うリスクに対応するには「トークンの換金を行っておく」のがおすすめです。「独自トークンの価格変動によるリスクを負いたくない」といった方は、できるだけ早く独自トークンを換金するのが一番でしょう。 高利回りを実現しやすい独自トークンのステーキングなども存在しており、一概に「換金を行う正しいタイミング」は存在していません。ただし、少なくとも「独自トークンを保有すればするほど、そのプロジェクトに関連するリスクを取っている」という認識は持っておいた方が良いです。 また、あまりにも高頻度でインセンティブを獲得・換金していると、多額のガス代が掛かるケースもあるため、さまざまなリスクやコストを考慮した上で利確タイミングを設定しておきましょう。 詐欺を避けるにはコントラクトアドレスなどを用いる DEXにおいて詐欺的なトークンを掴まされないためにおすすめの方法が「コントラクトアドレス」を用いることです。 コントラクトアドレスを予めチェックしてから取引を行うことで、詐欺的なトークンを掴まされる可能性はぐんと下がります。 コントラクトアドレスを用いた取引方法については、Uniswapを例に以下の動画で解説しています。 DeFiでの運用は余剰資金で この記事ではDeFiのリスクや注意点についてさまざまな観点から解説しました。 進化が著しく、どんどん利便性が高まるDeFi界隈ですが、リスクについては忘れがちです。DeFiにおいてはどんなことが起こるか分からないという点をおさえた上で運用を行っていきましょう。 「DeFiを利用するのが怖くなった・・・」「もっと簡単に、できるだけ安全に仮想通貨を運用したい!」という方には、コインチェック (Coincheck) の「貸暗号資産サービス」がおすすめです。 コインチェック「貸暗号資産サービス」のおすすめポイント 預けるだけで最大年5%のリターン コインチェックの口座開設&簡単な申し込みでスタート 安心の国内仮想通貨取引所が提供するレンディングサービス 販売所の銘柄ならどれでもOK 貸暗号資産サービスなら、DeFiが抱えているようなリスクや複雑さを抑えた上で、保有している仮想通貨を運用することが可能です。 「ガチホしている運用先を探しているものの、DeFiはハードルが高い…」と感じている方はコインチェックで運用をスタートさせましょう。
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2024/02/13ビットコイン、50,000ドル(約750万円)到達|2021年12月以来の水準に
昨日2月13日夜より価格上昇を続けているビットコインが50,000ドルに到達しました。同水準は2021年12月以来となります。 仮想通貨取引所Bitfinexは先日公開したレポートの中で、現在のビットコイン市場は強気相場の初期段階であると指摘。市場の収益性の評価や天井や底の判断する際に利用できるとされる指標*MVRVが、1年単純移動平均線を上回っており、この動きは従来の傾向からビットコインの大幅な価格上昇局面の継続を示唆しているとしています。 On-chain data is also positive 🙌 The MVRV Ratio is ahead of the one-year moving average, and slower profit-taking suggests more room for growth. With this HODLer conviction, $BTC’s future looks promising ✅https://t.co/bNV5D9AU3G — Bitfinex (@bitfinex) February 12, 2024 MVRV (market-value-to-realized-value)とは 時価総額/実現時価総額の計算式で算出される指標。現在価格がどれほど妥当(数値的に適正)かを示す指標として活用されており、天井や底の判別に利用されるケースがある。オンチェーンデータプラットフォーマーglassnodeはMVRVが3.5以上になると強気サイクルの後半のシグナル、CryptoQuantはMVRV値が3.7に達すると天井のサインとして活用すると記載している。 米SECによる現物型ビットコインETF承認後、一時的に大きく価格下落を見せていたビットコイン。Bitfinexは、ETF承認後の下落による損失から完全に回復したとし、ETFへの継続的な資金流入は、ビットコイン半減期が間近であることや動かされていないビットコインの量が高水準であることなどと相まって、短期、中期、長期の全時間軸で強気であることを示していると述べています。 ビットコイン先物市場では、未決済建玉(OI)が直近24時間で7%以上増加。機関投資家が参入していることでも知られるCMEのOIも7%以上増加しており、ビットコインに対する投資家の関心が継続していることが窺えます。 マイニング企業のビットコイン売却傾向増加か|半減期に向け企業間対応に違い 記事ソース:Bitfinex、coinglass
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2024/02/12分散型取引所GMXとは?概要や$GLPの特徴、使い方を徹底解説
GMXは、レバレッジ・現物取引に対応したDEXです。 Arbitrum上で最も高いTVLを誇るプロジェクトで、執筆時点でのTVLは約800億にもなります。 注目が集まっている背景として、独自のトークン設計や流動性の仕組みによって、取引・報酬を利用者に提供している点が挙げられます。 この記事では、そんなGMXについて以下のような観点から解説しています。 この記事のまとめ ・GMXはレバレッジ取引に対応したDEXのひとつ ・GLPを用いて流動性を確保 ・狭いスプレッド、低い手数料で取引可能 ・流動性の提供やステーキングによって報酬を獲得 GMXとは?=レバレッジ取引に対応したDEX GMXは、現物取引とレバレッジ取引を提供するDEX (分散型取引所) です。 取引の面においては、狭いスプレッドやゼロスリッページなどを強みにしており、ArbitrumとAvalancheの2チェーンで構築されています。 デリバティブ系DEXは他にも存在していますが、GMXはユニークなトークンの設計と流動性の確保によって、大きく注目されています。 執筆時点でのGMXのTVLは800億円を超えており、このTVLは全体では31位、Arbitrum上に構築されているプロダクトでは最も高いTVLを誇っています。(参考:DefiLlama) GMXは多数のデリバティブ系のプロダクトの中でも代表的なもののひとつに挙げられ、今後注視して行きたいトピックのひとつと言えるでしょう。 想定される利用者ごとのGMXの特徴 GMXは非常に多数の特徴を持っており、各要素・特徴同士が複雑に関係しています。 そのため、以下の3つ想定される利用方法や利用者ごとの特徴・メリットについて解説していきます。 ・トレーダー ・流動性の提供者 ・GMX保有者 GMXの強み・注目ポイントをチェックしていきましょう。 トレーダー:高いスペックを持つ取引環境 GMXはトレーダーにとって理想的な取引環境を提供しています。 GMXの価格は、高い取引量を持つ複数の主要な取引所によるレートなどを元に計算され、利用者に反映される仕様になっています。 これによって、ゼロスリッページや狭いスプレッドを実現しています。 また、レバレッジ取引における手数料は0.1% (ポジションの開閉時に必要) 程度で、こちらもユーザーにとって魅力的であると言えるでしょう。 (細かな手数料は、スワップの有無など、執行する取引の内容により変動する可能性があります) 流動性の提供者:高い報酬とインパーマネントロス GMXはUniswapに代表されるようなAMMを活用したDEXではありません。 GMXでは「GLP」というトークンを用いて、ユニークな方法で流動性を確保し、トレーダーの取引を可能にします。 これから、そんなGLPの概要と報酬について解説していきます。 GLPの概要と構成している仮想通貨 GLPは複数の仮想通貨によって構成されている集合体のような存在です。 具体的には以下のような構成比率になっています。(執筆時点) ETH : 70.03% WBTC : 23.58% LINK : 18.66% UNI : 4.37% USDC.e : 10.92% USDc : 8.73% USDT : 2.02% DAI : 0.13% FRAX : 2.26% トレーダーは、前述したような主要取引所などから取得したレートに則り、GLPを構成する上記の仮想通貨により提供された流動性を用いてレバレッジ取引を行います。 流動性を提供したい方は、GLPを購入することにより、自動的に流動性の提供とステーキングを開始可能です。 また、GLPを活用した流動性の提供であれば、AMMのようにインパーマネントロスのリスクが発生しません。 (後述しますが、GLPを用いた運用にも特有のリスクが存在する可能性があります) GLPの購入によって得られる報酬 トレーダーによって支払われた手数料のうち、70%がGLP保有者に対して配布されることになっています。 具体的には、以下のような報酬がGLP保有者に対して配布されます。 ・エスクローGMX (esGMX) ・ETH ※Avalancheの場合はAVAXとesGMX esGMXは後述するGMX保有者にも配布される報酬で、1年後に全ての権利が確定し、GMXに変換できるトークンです。 執筆時点におけるGLP保有によるAPRは8.35%程度となっています。 GLPを構成する主要な資産が、ETH・WBTC・各ステーブルコインであることを考慮すると、一般的な投資商品や銀行の年利などと比較すると、高いリターンが見込めると言えます。*ただし、PRは一週間に発生した手数料によって変動するため、注意が必要です。 GMX保有者:保有による多数の報酬 GMXには、GMXというガバナンストークンが存在しており、ステーキングすることが可能です。 ステーキングすることによって、以下のような報酬を得られます。 ・ETH (総手数料のうち30%) ・エスクローGMX (esGMX) ・マルチプライヤーポイント (Multiplier Points) ※Avalancheの場合はETHがAVAXに 割合などは異なるものの、ETHとesGMXについてはGLPの保有と同様の報酬です。 一方で、マルチプライヤーポイントは、GLP保有のみでは付与されません。 マルチプライヤーポイントは、ステーキングすることで更にETHを獲得可能になるポイントのようなもので、ステーキングによって発生する報酬にブーストを掛けていくことが可能です。 マルチプライヤーポイントは、GMX・esGMXをステーキングすることによって配布され、ステーキングを解除すると消滅します。 各トークンの種類・報酬をまとめると、以下のとおりです。 各トークンなど アクションの内容 報酬の内容 GMX ステーキングによって ETH、esGMX、マルチプライヤーポイント エスクローGMX(esGMX) ステーキングによって ETH、esGMX、マルチプライヤーポイント マルチプライヤーポイント ステーキングの状況によって ETH GLP 購入と自動的なステーキングによって ETH・esGMX 全体的に、長期保有 (長くステーキング) すればするほど、利益が出やすい構造になっていると言えるでしょう。 GMXの機能ごとの使い方を解説 GMXの使い方について、以下の機能ごとに解説していきます。 ・ウォレットの接続 ・現物取引 ・レバレッジ取引 ・流動性の提供 ・ステーキング GMXを利用する前に、前提としてArbitrum・Avalancheを利用するための準備を済ませておく必要があります。 以下の記事で、各ネットワークの概要・使い方について解説しているので、まだ両者のいずれかを利用したことが無い方は参考にしててください。 ・L2ネットワーク「Arbitrum One」の概要や設定方法、基本的な使い方からリスクまで徹底解説! ・Avalancheとは?概要や使い方、注意点を解説! ウォレットの接続 GMXを利用する前に、ウォレットを接続していく必要があります。 以下の手順で、GMXとウォレットを接続していきましょう。 GMXにアクセス 「Connect Wallet」へ ウォレットを選択 ウォレットの承認を済ませる 上記の手順で、GMXのウォレットが接続されたら、GMXを利用するための準備は完了です。 GMXで現物取引 GMXで現物取引を行う手順は、以下のとおりです。 Tradeの画面で「Swap」へ 通貨と価格を入力 「Swap」へ 「Confirm Swap」へ 手数料は、各通貨・タイミングによって異なりますが、0.2%〜0.8%程度に設定されています。 GMXでレバレッジ取引 GMXでレバレッジ取引を行う手順では、以下のとおりです。 「Long (買い) 」 もしくは 「Short (売り) 」へ 通貨と数量を入力 レバレッジを選択 「Long 通貨」もしくは「Short 通貨」へ 注文の前段階で「Limit」・「Trigger(レバレッジ取引のみ)」といった注文のオプションを選択することができます。 また、ポジションなどによって担保となる通貨が異なり、各注文時に通貨が必要になった場合はスワップされ、前述した現物取引と同様の手数料が適用されます。 GMXで流動性の提供 (GLPの購入) 次に、GMXで流動性を提供する方法 (GLPの購入方法) について解説していきます。 「Buy」へ 「Buy on Arbitrum」へ (Avalancheの場合はBuy on Avalancheへ) 「Buy GLP」へ 通貨と数量を入力 「Buy GLP」へ 同じ手順で「Sell GLP」を選択することで、各仮想通貨へ振り戻すことも可能です。(GLP購入から最低15分の待機時間が必要) GLP購入時には手数料がかかりますが、この手数料は各仮想通貨の需要によって変動します。 というのも、GLPにおける各仮想通貨間の需要と供給によって、理想的な割合 (Weight) が決められており、割合を調整するために手数料が変動してきます。 例えば、ETHの割合が理想的な割合よりも大きくなっている際に、ETH建てでGLPを購入すると高い手数料が必要です。 これは、GMX内の機能に共通している仕様となっており、GLP内の理想的な割合から遠ざかる取引には高い手数料、理想的な割合に近づく取引には安い手数料が適用されます。 GMXでステーキング GMXでは、前述の通り、さまざまな場面でステーキングを多用します。 以下の手順で、GMXをステーキングしていきましょう。 「Earn」へ GMX欄の「Stake」へ 「Approve GMX」へ ウォレットの承認を済ませる 再度「Stake」へ 数量を入力 Approveと同じ手順で「Stake」へ 「Staked」の欄にGMXが反映されていたら完了 (予めGMXを保有しておく必要があります。まだGMXを保有していないという方はUniswapなどから購入しておきましょう) 同じ手順で「Unstake」からステーキングを解除することができます。 また、前述したさまざまなステーキングや報酬関連の情報・操作は、「Earn」の「Total Rewards」画面からアクセス可能です。 「Total Rewards」では、GMX内のさまざまな報酬関連の情報がまとめられており、どの程度の報酬を獲得できたのか?を確認できます。 上記画面の「Claim」を選択すると報酬を獲得することができ、「Compound」を選択すると発生した報酬を更にステーキングなどに回すことができます。 また、上記で解説した内容とほとんど同じ手順で、esGMXの運用やVest (esGMXからGMXへの換金・権利確定) を行うことが可能です。 GMXのリスクと注意点 これまでGMXの特徴や使い方について解説してきましたが、利用前に把握しておきたいリスク・注意点もいくつか存在しています。 ここからはGMXのリスクや注意点について解説していきます。 GMXの取引量と報酬の減少 GMXの報酬の配分は、手数料のうち流動性の提供者に対して70%、GMXのステーキングに対して30%を配布することで実現しています。 このことから、GMXの取引量が減少すると、GMXに関連する報酬も減少することに繋がります。 現時点では、GMXの取引量・手数料収入は安定的に推移しています。 (GMXのStatsより) ただし、これが今後も続いていくといった保証はありません。 競合の登場やGMXの欠陥などによって取引量が減少し、現在の報酬は常に増減する可能性があることは留意しておきましょう。 GLPには特有のリスクが見られる可能性 GMXの大きな特徴であり根幹でもあるGLPですが、まだまだ例の少ない取り組みである何らかのリスクが見られる可能性があります。 過去にはAVAX/USD間の価格操作があったことがGMXの公式ツイッターで発表されたこともあり、一部ではGMXの仕様が影響しているのでは?という指摘も見られました。 特に、取引・流動性周りのトピックはGLP保有者にダイレクトな影響を与える可能性があるため、注視していく必要があるでしょう。 予期せぬトラブル・バグなど 前述したようなリスクはもちろん、DeFi周りのプロダクト・プラットフォームには常に潜在的なリスクが存在しています。 スマートコントラクトにバグや脆弱性が発見されたり攻撃されるといった事例は、珍しくありません。 GMXに限らず、DeFiに触れられる際には常に一定のリスクが存在している可能性を押さえておきましょう。 GMXについてまとめ この記事では、GMXについてさまざなポイントから解説しました。 ユニークなトークンの設計や、流動性の仕組みなどさまざまな魅力的なポイントが見られます。 GMXを活用したプロダクトやプラットフォームなども登場しつつあるので、今後も注視して行きたいプロジェクトであると言えるでしょう。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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2024/02/10NFTゲーム「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」とは?特徴や稼ぎ方を解説
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)は、プレイした報酬としてAXSとSLPの2種の仮想通貨が獲得できるPlay to Earnが可能なNFTゲームです。 2018年にリリースされてからプレイヤーを増やし、コロナ下の2021年にはフィリピンなどでAxie Infinityで生計を立てる人が現れて、注目を集めました。 Axie Infinityってどんなゲーム? Axie Infinityでどうやって稼ぐの? Axie Infinityで稼げたのは昔の話で、もう稼げないのでは? こんな疑問を持っている人に向けて、この記事ではAxie Infinityの特徴と儲け方や始め方について説明しています。AXSの将来性についても解説しました。 最後まで読めばAxie Infinityの仕組みが理解できて、スムーズにゲームを始められますよ。 Axie Infinityの公式サイトはこちら Axie Infinity(アクシーインフィニティ)とは? 5つの特徴を解説 Axie Infinityの主なスペック ゲームシリーズ名称 Axie Infinity(アクシーインフィニティ) 主なゲーム Axie Classic Axie Infinity: Origin 提供者 Sky Mavis社(ベトナム) ゲームの種類 Play to Earnが可能なNFTゲーム 獲得できる仮想通貨 Axie Infinity Shards(AXS) Smooth Love Portion(SLP) ブロックチェーン Roninチェーン 公式サイト https://axieinfinity.com/ 公式X https://twitter.com/AxieInfinity 最初にAxie Infinity(アクシーインフィニティ)に関する基本的な事項を確認します。 Axie Infinityの特徴を5つあげたので、ひとつひとつチェックしていきましょう。 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)とは? 5つの特徴を解説 アクシーと呼ばれるキャラクター同志のバトルゲーム AXSとSLPの仮想通貨が稼げるPlay to Earnが可能なゲーム NFT化されたアクシーをマーケットプレイスで取引できる 手数料が安いRoninチェーンを使用 Axie ClassicとAxie Infinity: Originsの2種がある アクシーと呼ばれるキャラクター同志のバトルゲーム Axie Infinity公式Youtubeより Axie Infinityは、アクシーと呼ばれる見た目のかわいいキャラクターを集めて、他のプレイヤーのアクシーとバトルするゲームです。 集めたアクシーは育成して強化できます。また、2体のアクシーをブリードして新しいアクシーを生成することもできるため、個性のある多様なアクシーが存在します。 バトルでは3体のアクシーでチームを組むため、個々のアクシーの強さとアクシー同士の組み合わせが重要になる、戦略性の高いゲームです。 AXSとSLPの仮想通貨が稼げるPlay to Earnが可能なゲーム Axie Infinityで稼ぐことができる仮想通貨 Axie Infinity Shards (AXS) ゲーム中の対人バトルで上位にランキングされると獲得できる。Axie Infinityのガバナンストークンとして機能する。 Smooth Love Portion (SLP) ゲーム内の対人バトルに勝利すると獲得できる。 Axie Infinityはゲームをプレイして報酬として仮想通貨を稼ぐことができる、Play to Earnが可能なゲームです。 獲得できる仮想通貨はAxie Infinity Shards (AXS)とSmooth Love Portion(SLP)の2種です。 SLPはゲーム内の対人バトルに勝利すると手に入るトークンで、初心者でも比較的獲得しやすい通貨です。 これに対してAXSを獲得するには対人バトルのランキングで上位に入る必要があります。そのため、ゲームの報酬として入手するのはSLPよりも困難です。 Axie Infinityに最も勢いがあった2021年には、コロナ下のフィリピンなどでAxie Infinityのゲーム報酬で生計を立てる事例が報告されました。 これにより、大きな報酬が得られるPlay to Earnのゲームとして注目されています。 NFT化されたアクシーをマーケットプレイスで取引できる Axie Infinityマーケットプレイスより アクシーはNFT化されており、所有権はプレイヤーが保有しています。 他のNFTと同様にアクシーを売買することが可能です。能力が高いアクシーはゲームを有利に進めることができるため高額で取引されます。 Axie Infinityには専用のマーケットプレイスが用意されており、2024年2月の時点で40万体以上のアクシーが出品されています。 Axie Infinityのマーケットプレイスはこちら 手数料が安いRoninチェーンを使用 Axie Infinityは、専用のブロックチェーンであるRoninチェーンを基盤にしています。 当初はイーサリアムのブロックチェーン上で稼働していましたが、Axie Infinityの人気が高まるにつれてパフォーマンスの低下やガス代の高騰などが問題となりました。 この課題を解決するため、Sky Mavis社はRoninブロックチェーンを新たに開発しました。同時にゲーム内で獲得したトークンを管理するRoninウォレットも提供しています。 この措置により、現在ではパフォーマンスの低下やガス代の課題は解決されています。 Axie ClassicとAxie Infinity: Originsの2種がある Axie ClassicとAxie Infinity: Originsの比較 名称 Axie Classic Axie Infinity: Origins リリース 2018年 2022年 初期費用 アクシー3体の購入費が必要 初期費用なし システム ターン制バトル 先攻・後攻が区別されたターン制バトル 装備による強化 なし チャーム・ルーンを装備して強化 日本語化 非対応 対応 Axie Infinityの最初のバージョンは2018年にリリースされました。 その後、ゲームシステムを変更し、さらに無料プレイを可能したAxie Infinity: Originsが2022年にリリースされました。 以前のAxie InfinityはAxie Classicとしてプレイされています。 ClassicとOriginsの大きな違いは、バトルシステムの変更と装備品の導入です。 またClassicでは、NFT化されたアクシーを3体購入する必要があるため必ず初期費用がかかりましたが、Originsでは無料プレイが可能な点も大きな違いです。 Axie Infinityの公式サイトはこちら Axie Infinity(アクシーインフィニティ)の始め方 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)の概要が理解できたので、次はAxie ClassicやAxie Infinity: Originをプレイするまでの手順を解説します。 Axie InfinityはPCとAndroidスマホからプレイできます。ただし、初期設定は少し複雑なのでPCで行いましょう。 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)の始め方 Axie Infinityの初期設定 Axie Classicをプレイするには3体のアクシーを購入する必要がある Axie InfinityをAndroidスマホでプレイする方法 Axie Infinityの初期設定 Axie Infinityの初期設定手順 STEP1:Roninウォレットをインストール STEP2:Sky Mavisにアカウントを登録 STEP3:Sky MavisアカウントとRoninウォレットとの連携 STEP4:Mavis Hubのインストール STEP5:ClassicあるいはOriginをインストールしてプレイ Axie Infinityを始めるまでの初期設定は5つのステップがあります。 操作画面を交えて、順を追って説明していきましょう。 STEP1:Roninウォレットをインストール Axie InfinityをプレイするためにはRoninウォレットが必須です。最初にRoninウォレットをインストールしておきましょう。 PC上でプレイする場合は、Chromeの拡張機能になっているRoninウォレットをインストールします。 Roninウォレットの拡張機能のページを開き、「Chromeに追加」のボタンを押せばインストールが始まります。 スマホでゲームをプレイする場合は、スマホアプリのRoninウォレットをダウンロードしてインストールしましょう。 リカバリーフレーズを安全に保管する Roninウォレットの設定の途中で12個の単語からなるリカバリーフレーズが表示されます。リカバリーフレーズはウォレットを復元するのに必要な情報なので、なくさないように保管しましょう。他人に預けるのも厳禁です。 STEP2:Sky Mavisにアカウントを登録 Axie Infinityを利用するにはSky Mavisアカウントを登録する必要があります。 アカウントを登録するには、Sky Mavis社が運営するSky Mavis Account Dashboardを開き、下部の「Sign up」を選びましょう。 登録するメールアドレスとパスワードを入力する画面が開くので、入力して「Continue」をクリックすると、メールによる認証の画面に切り替わります。 登録したメールアドレス宛に認証コードが届くので、そのコードを認証画面に入力して「Submit」をクリックすれば、アカウントの登録は完了です。 これ以降は、登録したメールアドレスとパスワードでSky Mavis Account Dashboardにログインできるようになります。 STEP3:Sky MavisアカウントとRoninウォレットを接続 Axie Infinityをプレイするには、自分のSky MavisアカウントとRoninウォレットを連携することが必要です。Sky Mavis Account Dashboard開いてログインしてダッシュボードを開きましょう。 Roninウォレットと連携されていない場合は、「Connect Ronin Wallet」のボタンが表示されるのでこれをクリックすると、Roninウォレットの連携を確認するダイアログが表示されます。 ここで「Sign in」を選択すれば、Sky MavisアカウントとRoninウォレットの連携は完了です。 STEP4:Mavis Hubのインストール Axie ClassicやAxie Infinity: Originsは、Sky Mavis社が提供しているMavis Hubから起動します。 どちらをプレイする場合でもMavis HubをPCにダウンロードして、インストールする必要があります。 Mavis Hubのダウンロードページを開いて「Install Mavis Hub」をクリックしましょう。 Mavis Hubのインストーラーのダウンロードが完了したらインストーラーを起動し、指示に従ってMavis Hubのインストールを実行します。 STEP5:ClassicあるいはOriginをインストールしてプレイ ゲームをプレイするには、Mavis HubでAxie ClassicあるいはAxie Infinity: Originsのページを開きましょう。 「Install」(初回の時だけ)あるいは「Play」のボタンをクリックすれば、ゲームが始まります。 Axie Classicをプレイするには3体のアクシーを購入する必要がある Axie Infinityマーケットプレイスより Axie Infinity: Originsはゲームスタート時に無料でアクシーが提供されるので、NFTのアクシーを購入しなくてもゲームを始めることができます。 これに対してAxie Classicをプレイするには、NFT化されたアクシーを3体購入する必要があります。アクシーはマーケットプレイスで取引されているので、そちらで購入しましょう。 アクシーの価格は高いものでは100ETHを超えますが、安いアクシーは0.001ETH(2024年2月時点で約400円)程度で購入可能です。 価格の高いアクシーを購入したほうがゲームは有利に進められますが、初期投資を抑えたいなら3体購入しても1,200円程度でゲームが始められます。 Axie Infinityのマーケットプレイスはこちら Axie InfinityをAndroidスマホでプレイする方法 Axie ClassicとAxie Infinity: Originsは、Androidのスマホからでもプレイできます。 Mavis HubのClassicやOriginsのページで「Play On Mobile」を選択するとQRコードが表示されます。このQRコードをスマホで読み込めば、アプリがインストールされてゲームがプレイできます。 残念ながらiPhoneではClassicもOriginsもプレイすることはできません(2024年2月時点)。 Axie Infinityの公式サイトはこちら Axie Infinity(アクシーインフィニティ)の稼ぎ方 ここまではAxie Infinity(アクシーインフィニティ)の始め方について解説しました。 RoninウォレットのインストールやSky Mavisアカウントとの連携があるので少し手順が複雑ですが、しっかりイメージできましたよね。 次は、Axie Infinityで稼ぐ方法について解説します。 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)の稼ぎ方 Axie Infinityをプレイして稼ぐ スカラーシップで稼ぐ 育成・ブリードしたアクシーをマーケットプレイスで売る Axie Infinityをプレイして稼ぐ Axie Infinity公式サイトより Axie Infinityではプレイの報酬としてAXSやSLP獲得することが可能です。 他のプレイヤーと対戦するアリーナモードで良い成績を上げるとSLPやAXSを得ることができます。 また、賞金としてSLPやAXSを賭けたゲーム内イベントやトーナメントも頻繁に行われており、こちらでも稼ぐことができます。 ただし、Originsのスタート時に無料で提供されたアクシーのみを使っている場合には報酬が得られません。Originsで稼ぐためには、少なくとも1体はNFTのアクシーを購入する必要があります。 スカラーシップで稼ぐ Axie Infinityは、優秀なアクシーを保有していないプレイヤーが他のプレイヤーからアクシーを借りてプレイし、利益をシェアするスカラーシップの仕組みが確立されているゲームです。 アクシーのオーナーは、プレイヤーが獲得した報酬の50~70%を受け取るのが一般的です。 Axie Infinityのゲームシステムに組み込まれた仕組みではなく、ゲームの外での契約関係で成り立っており、DiscordやXのコミュニティで維持されています。 報酬を得ることが可能になるまでの初期投資ができないプレイヤーが、Play to Earnで報酬を得る方法として定着しています。 育成・ブリードしたアクシーをマーケットプレイスで売る Axie Infinityマーケットプレイスより アクシーはNFT化されており、マーケットプレイスで売買することが可能です。 ゲーム内での育成により強化されたアクシーはより高い価格がつくため、安く購入したアクシーを強化して販売することで利益を得ることができます。 また、Axie Infinityには2体のアクシーから新しいアクシーを生み出す「ブリード」の仕組みがあります。ブリードによって強力なアクシーが生まれると、やはり高額で売却できます。 Axie Infinityの公式サイトはこちら Axie Infinity(アクシーインフィニティ)で稼げる仮想通貨AXSの将来性 AXSはAxie Infinity(アクシーインフィニティ)のガバナンストークンです。ゲーム内で獲得できる仮想通貨なので、AXSの価値が上がればAxie InfinityでのPlay to Earnの効率が上がります。 ここでは、AXSの将来性について解説しましょう。 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)で稼げる仮想通貨AXSの将来性 AXSはどんな仮想通貨? AXSの将来性 AXSはどんな仮想通貨? AXSのスペック 名称 AXSIE NFINITY SHARDS テッカーシンボル AXS 総発行枚数 2.7億AXS 時価総額 約1,400億円(2024年1月10日時点) ホワイトペーパー https://whitepaper.axieinfinity.com/axs AXSはAxie Infinityのユーティリティトークンです。 AXSは、Axie Infinityのプレイの報酬としてプレイヤーに分配されます。また、国内・海外の仮想通貨取引所で購入することも可能です。 AXSの保有者はAXSをステーキングできます。ステーキングにより一定期間AXSをロックすると、AXSを報酬として受け取ることができます。 AXSはAxie Infinityのガバナンストークンの役割も担っています。AXSの保有者は、Axie Infinityに関するガバナンス投票に参加できます。 AXSの将来性 CoinMarketCapより引用 AXSは、Axie InfinityのPlay to Earnが話題になった2021年後半に最高値を付けました。 しかし、2023年3月にはRoninチェーンでのハッキングによる仮想通貨の不正流出があり、さらにはPlay to Earnが可能な他のゲームが増えてきたことも重なって下落し、2024年2月の時点では$7前後を推移している状態です。 しかし、依然としてPlay to Earnが可能なゲームとしての知名度は抜群なため、今後大きく値を戻す局面が来る可能性は十分あります。 注目すべき動きのひとつは、Axie Infinityシリーズのゲームの充実です。Axie Infinityは最初のゲームであるClassicから始まり、その改良版であるOriginsがつくられました。 現在は、ゲーム内の仮想的な土地開発を行うAxie Infinity Homelandなど複数のゲームが開発中で、これらは相互に連携しており、今後の動向が注目されます。 また2022年末のbitbankによる国内初の上場以来、AXSを取り扱う国内の取引所が増えており、これもAXSの価値向上にポジティブな影響が期待できます。 Axie Infinity(アクシー)ランドのベータ版が1月24日スタート予定 Axie Infinityの公式サイトはこちら Axie Infinity(アクシーインフィニティ)に関するよくある質問 ここまでAxie Infinity(アクシーインフィニティ)の特徴や始め方・儲け方について解説してきました。Axie Infinityについてしっかりイメージできましたよね。 ここからは、Axie Infinityに関するよくある質問にまとめて答えていきましょう。 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)に関するよくある質問 Axie InfinityはAndroid/iPhoneのアプリでもプレイできる? Axie Infinityは日本語に対応している? Axie Infinityの初期費用はどの程度かかる? Axie Infinityはもう稼げない? AXSが売買できる国内の仮想通貨取引所は? Axie InfinityはAndroid/iPhoneのアプリでもプレイできる? Android端末では、Axie InfinityのClassicやOriginsのAPKをMavis Hubを経由してダウンロードすれば使用できます。 ClassicやOriginsのiPhone版は、2024年2月現在日本国内では利用できません。 Axie ClassicのiPhone版は現在一般にはリリースされていません。またOriginsのiPhone版は一部の国でのみ利用可能で、日本で使うことはできません。 Axie Infinityは日本語に対応している? Axie Infinity: Originsプレイ画面より Axie Infinity: Originsは日本語に対応しています。チュートリアルの内容までしっかり翻訳されているので、違和感なく使えます。 Axie Classicは日本語化されていないため、英語版を使用しましょう。 Axie Infinityの初期費用はどの程度かかる? Axie Classicでは最低3体のアクシーを購入する必要があります。NFTのマーケットプレイスから購入可能です。 安いものは1体2.5米ドル未満(2024年2月時点)で出品されているので、8米ドル以下でゲームを開始できます。 もちろん初期投資を増やして、高いアクシーを購入したほうがゲームを有利に進められますよ。 Axie Infinity: Originsは、ゲーム開始時にアクシーが配布されるので、無料でプレイが可能です。 しかし、ゲームをプレイしてAXSやSLPを稼ぐには、最低1体のアクシーを購入する必要があります。 Axie Infinityはもう稼げない? AXSの価格は2021年のピークを過ぎて以降低迷しています。 以前のように、Axie Infinityだけで生活したり、家を購入したりといった勢いを取り戻すのは想像しにくく、もう稼げないといった声も聞かれるようになりました。 しかし、Play to Earnが可能なゲームとしての知名度は抜群なため、今後注目を集めて新規のプレイヤーが増えれば、大きく値を戻す局面が来る可能性は十分あります。 提供元のSKy Mavis社はAxie Infinityシリーズのゲームの拡充を積極的に進めているので、今後AXSが値を上げてくる可能性はあると予想できます。 AXSが売買できる国内の仮想通貨取引所は? 取引の種類 取扱銘柄数 取引手数料(販売所) 取引手数料(取引所) bitbank 現物取引 27種類 無料(スプレッド有り) Maker:-0.02% Taker:0.12% DMM Bitcoin 現物取引 レバレッジ取引 26種類 無料(スプレッド有り) BTC/JPY:26円/取引単位 Coincheck 現物取引 19種類 無料(スプレッド有り) Maker:0.000~0.050% Taker:0.000~0.100% Binance Japan 現物取引 47種類 無料(スプレッド有り) Maker:0.012~0.1% Taker:0.024~0.1% BitTrade 現物取引 21種類 無料(スプレッド有り) 通貨・HT払いによる 国内の仮想通貨取引所でAXSの取り扱いを最初に始めたのはbitbankです。2022年の12月に取引を開始しました。 その後、AXSを取り扱う国内取引所は確実に増えていき、2024年2月現在は5つの取引所で取引できるようになりました。 日本国内のAxie InfinityのプレイヤーでもAXSの売買がしやすい環境が、着実に整ってきていますね。 Axie Infinityの公式サイトはこちら Axie Infinity(アクシーインフィニティ)のまとめ Axie Infinity(アクシーインフィニティ)のまとめ Play to Earnが可能なNFTゲーム プレイ報酬としてAXSとSLPの2種の仮想通貨が獲得できる Axie ClassicとAxie Infinity: Originsの2種のゲームがある 手数料の安いRoninチェーンで稼働 Axie Infinityシリーズのゲームが注目を集めればAXSの価値が上がる可能性大 この記事ではAxie Infinityの特徴や始め方・稼ぎ方について解説しました。 Axie Infinityは、Play to Earnが可能なゲームとして世界的な注目を浴びた最初のゲームです。 現在でも知名度は抜群で、プレイヤーも多く抱えています。 2024年2月の時点ではAXSの価格は低迷していますが、Axie Infinityのゲームシリーズの改良・拡充が進んで新規のプレイヤーが多く参入すれば、勢いを取り戻す可能性は大きいでしょう。 この記事を読んでAxie Infinityに興味をもったなら、まずはインストールしてプレイしてみましょう。Axie Infinity: Originsなら初期投資なしで、気楽にはじめられますよ。 Axie Infinityの公式サイトはこちら
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2024/02/09ビットコイン 46,000ドル突破|テスラの時価総額大きく上回る
ビットコインが価格上昇を見せており記事執筆時2月9日時点で46,000ドル台を推移しています。同通貨の時価総額は9,069億ドル(約133兆円)に達し、Teslaの*時価総額を3,000億ドル以上上回っています。*8marketcap参照 ビットコイン先物取引におけるOI(未決済建玉)は直近24時間で*4.9%上昇。機関投資家が多く参加していることで知られるCMEに関しては*9.4%上昇しています。*coinglass参照 先月1月に米国で現物型ETFが承認されて以降、企業によるビットコインの保有が進みつつあります。 以前よりビットコインを購入/保有していることでも知られている米企業マイクロストラテジーは、先月1月に850 BTCを追加購入。最新の決算報告によると同社は2月5日時点で平均取得単価31,224 ドルにて190,000 BTC(現在約1.3兆円)を保有していることが明らかとなっています。 先月1月に1,084 BTCのマイニングに成功したビットコインマイニング大手Marathon Digital社は、マイニング分の売却は行わず、同月に平均取得単価39,738ドルで183.5 BTC(現在約12.6億円)を追加購入しており、15,741BTCを保有していることを明かしています。 Marathon Digital Holdings’ January 2024 #Bitcoin Production Update is here: - Closed Generate Capital Acquisition, Paving Path to 50 EH/s - Signed Agreement with Hut8 To Assume Full Control of New Sites by April 30 - Increased Energized Hash Rate 7% M/M to 26.4 EH/s - BTC… — Marathon Digital Holdings (NASDAQ: MARA) (@MarathonDH) February 5, 2024 関連記事:マイニング企業のビットコイン売却傾向増加か|半減期に向け企業間対応に違い オンチェーンデータプラットフォームArkhamによると、現在グレースケールのGBTCを除く9社(BlackRock、Fidelity、ARK Invest、Bitwise、Invesco、VanEck、Valkyrie、Franklin Templeton、WisdomTree)が運用するETFで175,565 BTC(現在約1.2兆円)が保有。GBTCでの保有分を合わせると647,304 BTC(約4.5兆円)が資産運用会社によって集められています。 BlackRockのETFブランドiSharesのプロダクト責任者レイチェル・アギーレ氏は以前、ETF承認直後、同社が手がけるビットコインETF(iShares Bitcoin Trust/ $IBIT)には、個人投資家からの関心が特に高かったとし、同氏が「重視している」と語る富裕層コミュニティやアドバイザリー・コミュニティなどの大手資本から流入には数週間、数ヶ月、数年かかる旨を述べました。 BlackRock Head of US iShares Product Rachel Aguirre says that the influx of flows into IBIT are coming from both retail and new investors https://t.co/4ohfZ4ugkC pic.twitter.com/TRKIKsz29s — Bloomberg Crypto (@crypto) January 17, 2024 米投資会社ARK Investと共にビットコインETFを申請した21 Shares共同創設者のオフィーリア・スナイダー氏も以前、ETF商品の取引が可能になったとしても多くのコンプライアンス遵守を行わなければならないため、米国すべてのアドバイザーが購入できるわけではないことを指摘しました。 現物型ビットコインETFでは、ETF発行時に市場から現物を集める必要があるため、大量のETFを発行する場合ビットコインの価格が上昇する可能性があります。今後、資産としてビットコインのブランドが維持、向上した場合さらなる大手資本からの資金流入が発生する可能性があります。 上記背景の中、グレースケールのCEOを務めるマイケル・ソネンシャイン氏は以前「承認されたビットコインETFのほとんどは生き残れない」と発言。仮想通貨市場に大きな影響を与えるポテンシャルを持つETF市場の動向に引き続き注目が集まります。 グレースケールのビットコインETF、資金流出継続もペースは鈍化 記事ソース:8marketcap、ARKHAM
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2024/02/07マイニング企業のビットコイン売却傾向増加か|半減期に向け企業間対応に違い
今年の春頃に予定されているビットコインの半減期に向けて、マイニング事業者によるビットコインの売却量が増加傾向にあることが指摘されました。 Bitfinexが発表したレポートによると、米SECが現物型ビットコインETFを承認した2日後にビットコインの価格が約9%下落した際、10億ドル相当のビットコインが取引所に送金されました。同社によると、当時のマイナーからのアウトフローは6年ぶりの高水準であったとしています。 In Bitfinex Alpha, this week we explain how Bitcoin miners have been putting pressure on the $BTC price 📊 Miners are driven by the price surge and the need to realise capital in order to upgrade mining equipment ahead of the Bitcoin halving.https://t.co/7ocyBJU9H5 pic.twitter.com/eqJiT4ssf4 — Bitfinex (@bitfinex) February 5, 2024 ETFの承認直後、マイナーのビットコイン保有量は大きく減少し、先週には過去最大のアウトフローがマイナーのウォレットから記録される事例が確認される状況となっている理由について、マイニング事業者が半減期による収益減少を見越しビットコインを売却しインフラのアップグレードを図っているためとBitfinexは推測しています。 各マイニング企業の最新のレポートを見るとビットコイン半減期に向けた対応が異なっていることが分かります。 ビットコインマイニング大手Marathon Digital Holdingsが最近公開したレポートによると、同社は先月1月に1084 BTCのマイニングに成功。1月中、同社はビットコインの売却を行わず、平均価格39,738ドルで183.5BTCを追加で購入したとしています。現在、Marathonは15,741BTCを保持しています。 昨年12月、MarathonがGenerate Capital,PBCの子会社からテキサス州グランベリーとネブラスカ州カーニーにある2つのマイニング施設を総額1.78億ドルで買収しました。さらに、同エリアの運営社であったHut 8を運営から撤退させるための契約を締結し、今年の4月30日までに同エリアの運営がMarathon Digitalに完全に移行予定となっています。 上記の契約にて、Marathon DigitalはHut 8社に1350万ドルを支払う予定としています。 We have entered into an agreement to remove Hut8 and its affiliates as the operator of the two Bitcoin mining sites we recently acquired in Granbury, TX and Kearney, NE. We intend to replace Hut8 as the operator of these sites by 4/30/24. Learn more: https://t.co/7aRt1148XS — Marathon Digital Holdings (NASDAQ: MARA) (@MarathonDH) February 1, 2024 Marathonからの運営撤退を受け入れたHut 8は、先月1月には338 BTCをマイニングし、保有量は9,116 BTCに達しています。これは昨年12月からビットコインの保有量は79枚減少しており、売却を行なっていることが分かります。 記事ソース:Bitfinex、Marathon Digital Holdings、Hut 8
DeFi
2024/02/07分散型取引所「dYdX」とは? 登録方法や使い方・手数料を徹底解説!
本記事では分散型取引所である「dYdX」について、登録方法や使い方などを詳しく解説していきます。 「dYdX」は日本の一般的な仮想通貨取引所とは違って、さまざまな特徴があり、登録や使い方に関しても多少難易度が高いです。 ぜひとも本記事を参考にしていただき、スムーズにdYdXの利用を始めてくださいね。 dYdXの公式HPはこちら 分散型取引所「dYdX」とは? 画像:dYdX 「dYdX」は日本語に対応し、クロスマージンのパーペチュアル取引が可能な分散型取引所です。2024年1月には同じく大手DEXのUniswapを取引高で上回り、世界最大のDEXとなっています。 分散型取引所とは企業などの第三者が仲介に立つことのない仮想通貨取引所を指します。自分で資産管理をする必要がありますが、取引所が倒産したりハッキングされたりするリスクがないのが特徴です。 パーペチュアル取引とは、有効期限のない先物取引のことです。ポジションを無期限に保有できるので、より取引の成功確率を挙げられます。 dYdXは手数料・ガス代の少なさや取引のスピードなどにも優れています。分散型取引所にてクロスマージンのパーペチュアル取引を低手数料で利用したい場合は、dYdXをぜひとも利用してみてください。 また、2023年10月には独自チェーンとして「dYdXチェーン」のローンチを発表し、同年11月にはフルトレードが開始されました。今後はDAOコミュニティによる運営を通してDEXとしての完全な分散化を目指すとしています。 さらに、2024年1月にはdYdXチェーンでユーザーがトークン上場を提案できる機能が実装されるなど、今後もDEXの発展をリードし続けることが予想されます。 dYdXチェーンでのフルトレードが開始「dYdX」AMA内容まとめ dYdXの公式HPはこちら dYdXの登録方法!3ステップで解説 dYdXは前述したように、分散型取引所なので企業などの第三者が仲介に立っているわけではありません。 つまり、日本の取引所で言う「登録」や「本人確認」などがないのです。 そのため「dYdXの登録」とは「ウォレット接続」を意味します。 ここからはそんなdYdXの登録、ウォレットの接続方法を紹介していきます。 dYdXの登録方法 STEP1. 外部ウォレットを用意する STEP2 .外部ウォレットに任意の資金を入金する STEP3. dYdXにアクセスし「ウォレットへ接続」をクリック STEP1. 外部ウォレットを用意する dYdXは自分が用意したウォレットがそのまま口座となります。 そのため、まずは外部のウォレットを用意しましょう。 ウォレットは「MetaMask」「BitKeep」「CoinBase」などさまざまありますが、ここでは「MetaMask (メタマスク) 」での接続方法を紹介します。 「MetaMask」はブラウザの拡張機能で利用するのが一般的です。 上の画像のようにダウンロードページへアクセスして「Chromeに追加」をクリックすれば、Google Chromeに「MetaMask」の機能を追加できます。 ちなみにMicrosoft EdgeやFirefoxなど別のブラウザでも同様の手順で利用できます。 あとは画面の指示に従ってセットアップを進めていきましょう。 STEP2. 外部ウォレットに任意の資金を入金する 外部ウォレットのセットアップが完了したらさっそく資金を入金しましょう。 MetaMaskでは「購入」から資金の入金が可能です。 なお、dYdXでは初回は500USDCの入金でガス代が無料になります。 入金をするうえでガス代は非常に大きな負担となるので、できるだけガス代が無料になるようにウォレットに資金を用意しておきましょう。 STEP3. dYdXにアクセスし「ウォレットへ接続」をクリック 資金を用意したらdYdXにアクセスし「ウォレットへ接続」をクリックします。 MetaMaskを選ぶと、取引条件の確認、所有権の確認などを行います。 画面の案内通りに進めていけば、ウォレットの接続・登録は完了です。 dYdXの公式HPはこちら dYdXへの入金方法を3ステップで解説! 続いてdYdXへの入金方法を解説していきます。 入金に関しても、日本の一般的な取引所と比べると手順が複雑になっているので、しっかりと確認しながら進めていきましょう。 dYdXの入金方法 STEP1. 入金したい資産の種類と入金量を入力する STEP2. 入金したい資産をApproveする STEP3. Approveした資産を入金する STEP1. 入金したい資産の種類と入金量を入力する まずはdYdX画面左下の「入金」をクリックして、入金したい資産の種類と入金量を入力します。 最低入金額は資産ごとにそれぞれ設定されているので、入力時に確認しておきましょう。 STEP2. 入金したい資産をApproveする 入金する際は初回のみ「○○を有効にする」といった表示がされます。 有効にするにはガス代が必要となります。 拡張機能によって表示された内容を見て、問題がなければ「確認」をクリックしましょう。 ガス代が必要なのは初回のみなので安心してくださいね。 STEP3. Approveした資産を入金する 有効にしたら資産を入金しましょう。 「入金確認」をクリックして入金処理が完了すれば取引ができるようになります。 dYdXの公式HPはこちら dYdXの基本的な画面操作や使い方を解説! 続いてdYdXの基本的な画面操作方法、使い方を解説していきます。 ただし、dYdXはオーダーブック形式ということもあって日本の一般的な仮想通貨取引所と使い方は大きく変わりません。 特に難しいこともないので簡単に見ていきましょう。 dYdXの使い方 「取引」タブから注文画面を表示する レバレッジは最大10~20倍まで可能 出金は画面左下の「出金」から 「取引」タブから注文画面を表示する 取引・注文は上のタブにある「取引」から行います。 通貨の選択・ポジション・入金などもすべて取引の画面から行えるので、基本的には常に「取引」を開いておきましょう。 詳細な取引方法は「dYdXでの注文・取引の仕方を徹底解説!」にて解説していますので、そちらも参考にしてください。 レバレッジは最大10~20倍まで可能 dYdXのレバレッジは最大で10倍から20倍まで可能です。 通貨によって最大レバレッジは異なります。 取引画面にて上の画像のように表示されるので、任意で設定できます。 出金は画面左下の「出金」から 出金はdYdX画面左下の「出金」もしくは取引画面の「出金」から行います。 高速出金と通常出金の2種類があり、高速出金は0.1%の手数料がかかるものの、マイニングされるまで待つ必要がなく、即座に出金が可能です。 反対に通常出金はマイニングされるのを待つ必要があり、最大で20時間ほどかかります。 出金に関してはあまり優れている取引所とはいえないので留意しておきましょう。 dYdXの公式HPはこちら dYdXでの注文・取引の仕方を徹底解説! 続いてdYdXでの注文・取引の仕方を解説していきます。 これまで紹介しているように、dYdXはオーダーブック形式なので、日本にある取引所と取引方法と比較しても大きな違いはありません。 おさらいも兼ねて簡単に見ていきましょう。 dYdXでの注文・取引方法 指値注文(limit order)をする 成行注文(market order)をする ストップリミット注文(stop limit order)をする ストップマーケット注文(stop market order)をする トレーリングストップ注文(trailing stop)をする 利確指値注文をする 利確成行注文をする 指値注文(limit order)をする 指値注文は取引画面の「指値」から行います。 指値注文とは値段を指定する注文方法で、自分の売買したい価格で取引できるのが大きなメリットです。 ただし自分の指定した額まで変動しなければ注文が通らないので、機会を逃してしまうというデメリットも持っています。 アドバンストではオプションの変更が可能です。 「Good Til time」では注文の期限の設定を行います。 「FOK注文」は全数量が約定する場合にのみ注文が成立します。 「即時またはキャンセル」はIOC注文のことで、指定した価格で即時に約定させて、成立しなかった数量はキャンセルさせます。 成行注文(market order)をする 成行注文は取引画面の「成行」から行います。 成行注文とは、値段を指定せずに注文したその時の価格ですぐに購入する方法です。 即座に購入できるメリットがありますが、株価の変動が激しい時だと想定していない価格になる場合があるのがデメリットです。 レバレッジは注文金額を入力すると、入金している金額に合わせて自動で入力されます。 ストップリミット注文(stop limit order)をする ストップリミット注文は取引画面の「逆指値」から選択して行います。 ストップリミット注文とは、トリガー価格となった時に指値注文をする方法です。日本の取引所で言う通常の逆指値注文を指しています。 簡単に言えば自動的に損切りができるので、損失を抑えられます。 注文は通常の指値注文に加えて、トリガーとなる価格を設定するだけです。 ストップマーケット注文(stop market order)をする ストップマーケット注文は取引画面の「逆指値」から選択して行います。 ストップマーケット注文とは、トリガー価格となった時に成行注文をする方法です。 ストップリミット注文と同じように損失を抑える場合に使います。 金額とトリガー価格を設定すると注文できます。 トレーリングストップ注文(trailing stop)をする トレーリングストップ注文は取引画面の「逆指値」から選択して行います。 トレーリングストップ注文とは、簡単に言えばトリガー価格が常に変動するストップマーケット注文のことです。 設定したトレーリング割合に基づいてトリガー価格が追跡します。 そのため、価格が有利に動く限りはポジションを保持し、利益を出し続けられます。 そして、価格がトレーリング割合を超えて上昇もしくは下落した場合は、成行注文がされるという仕組みです。 金額とトレーリング割合を設定すると注文できます。 利確指値注文をする 利確指値注文は取引画面の「逆指値」から選択して行います。 利確指値注文はテイクプロフィット指値注文ともいい、損切りをするためのストップリミット注文の反対で、利確するための指値注文方法です。 設定した利益価格になった時に指値注文を行います。 損失額の範囲を決めるのがストップリミット注文に対して、利益額の範囲を決めるのが利確指値注文と覚えておきましょう。 利確成行注文をする 利確成行注文は取引画面の「逆指値」から選択して行います。 利確指値注文と同じように、利確するための注文方法です。設定した利益価格になった時に成行注文を行います。 注文数量と利確をするトリガー価格を設定すると注文できます。 dYdXの公式HPはこちら 分散型取引所「dYdX」に関するよくある質問 最後に「dYdX」に関するよくある質問に答えていきます。 気になる内容があったらしっかりと確認して、スムーズに利用できるようにしておきましょう。 分散型取引所「dYdX」に関するよくある質問 現物取引(Spot Trading)には対応している? どんな取引ペアを取り扱っている? 手数料やガス代はかかる? スマホアプリはある? 現物取引(Spot Trading)には対応している? dYdXは証拠金取引のみで現物取引には対応していません。 現物取引がしたい場合は別の取引所を使いましょう。 どんな取引ペアを取り扱っている? dYdXで取り扱っている通貨ペアは以下の通りです。 ETH-USD、BTC-USD、ADA-USD、BCH-USD、DOGE-USD、DOT-USD、LTC-USD、LINK-USD、UNI-USD、SOL-USD、MATIC-USD、XMR-USD、EOS-USD、AAVE-USD、ATOM-USD、MKR-USD、COMP-USD、AVAX-USD、SNX-USD、SUSHI-USD、YFI-USD、UMA-USD、CRV-USD、1INCH-USD、ZEC-USD、ALGO-USD、ZRX-USD、ENJ-USD、XLM-USD、ETC-USD、NEAR-USD、RUNE-USD、CELO-USD、ICP-USD、TRX-USD、XTZ-USD、FIL-USD、LUNA-USD ※最新の取引ペアについてはこちらでご確認ください 手数料やガス代はかかる? dYdXの取引手数料は、取引量に応じてMakerは0.020%~0.000%、Takerは0.050%~0.020%まで変化します。 また、ガバナンストークンであるDYDXの保有量に基づいて最大50.0%まで割引されます。 さらに、dYdXの公式NFTコレクション「Hedgies (ヘッジー) 」の所有者は3%の割引を受けることができます。 入金や出金などの手数料はかかりません。高速出金をする場合は0.1%分の手数料がかかるので留意しておきましょう。 ガス代について ガス代に関しては、最初に有効化する際にかかり、イーサリアムのマイナーに支払うガス代も自己負担となります。ガス代は相場に応じて変化するので、入出金の際に確認しましょう。 ※最新の取引手数料についてはこちらでご確認ください スマホアプリはある? dYdXにスマホアプリはありますが、現状ではiOS版 (App Store) のみ提供されています。 Android版は現在開発中とされています。 まとめ dYdXはクロスマージンのパーペチュアル取引ができる分散型取引所です。 日本語に対応しており、取引方法も日本の取引所と大差ないため、比較的使いやすくなっています。 本格的に仮想通貨の運用をしたいと考えているなら、利用してみてはいかがでしょうか。 dYdXの公式HPはこちら
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2024/02/06グレースケールのビットコインETF、資金流出継続もペースは鈍化
グレースケールのビットコイン信託(GBTC)からの資金流出は継続しており、2月5日(現地時間)の流出額は*1億800万ドル(約160億円)に達しました。*BitMEX Research参照 Bitcoin ETF Flow - Up to 5th Feb Net inflow of $68m. Good day for Blackrock. Slow day for most other providers pic.twitter.com/MZyXn3Q4ju — BitMEX Research (@BitMEXResearch) February 6, 2024 GBTCの現物型ビットコインETFへの変換が認められた1月中旬以降、同商品からは4億ドルから6.4億ドル規模の資金流出が続く日も多く確認されており、これまでにトータルで60.75億ドル(現在約9,028億円)の資金流出が発生。海外メディアCoinDeskが以前報じた内容によると、経営破綻したFTXは約10億ドル分にあたる2,200万株のGBTCを保有しており、破産処理の中でこれらを売却したことも大規模な資金流出が発生した要因の1つとなっている模様です。 上記状況の中、グレースケールのGBTCからの日々の資金流出額は低下傾向にあります。現在、グレースケールはGBTCで保有するビットコインが474,910 BTCであると発表しています。 米SECが1月に複数の現物型ビットコインETFの上場・取引を承認して以来、運用会社間でのETFの規模差は広がっています。 グレースケールのGBTCに続いて、トップの規模を誇っているのがブラックロック(iShares)が提供する$IBITとフィデリティが提供する$FBTCです。最新データによると、$IBITが75,088枚、$FBTCが62,184枚のBTCを保有しており、これは次点に続くBitwiseやArk Invest/21 Sharesが提供するETFの4倍以上の規模になっています。 香港で現物型ビットコインETFの承認に向けた動きが進められるなど引き続き市場の動向に注目が集まります。 香港初、現物型ビットコインETFが申請|中国大手Harvest Fund Management 記事ソース:Grayscale、CoinDesk
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2024/02/01アーサー・ヘイズ氏「ビットコインは昨年3月同様の動きになる可能性がある」
仮想通貨取引所BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏がビットコインの今後の値動きに関して「昨年3月と同様の値動きを見せる可能性がある」と指摘しました。 Jaypow and Bad Burl Yellen will be printing money very soon. $NYCB annc a "surprise" loss driven by loan loss reserves rising 10x vs. estimates. Guess the banks ain't fixed. 10-yr and 2-yr yields plunged signaling the market expects some sort of renewed bankster bailout to fix… pic.twitter.com/k0Ieq2jKPK — Arthur Hayes (@CryptoHayes) January 31, 2024 ヘイズ氏は、昨日1月31日の米株式市場にて米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)株が一時約45%暴落したことや米10年国債と2年国債の利回りが急落している背景から米連邦準備制度が金融緩和政策を実施する可能性があると指摘。市場は銀行業界に対する救済策が打ち出されることを期待しているとの見解を示しました。 上記のような背景の元、ビットコインは一時的に急落するものの$NYCBやその他同市場銘柄の急落に対する救済措置が実施され、その後昨年3月のような上げ相場が訪れるとヘイズ氏は予想しています。 昨年3月のビットコイン相場では、月初時点の1 BTC = 23,600ドルから10日後に19,500台まで下落、その後大きな反発を見せ、最高値として1 BTC = 29,100ドル台まで上昇するといった値動きとなっています。 TradingViewですべてのマーケットを追跡 2024年は現物型ビットコインETFの承認に加えて半減期などの注目のイベントがあります。引き続き同市場の変動に注意が必要です。