幹細胞の管理や取引をブロックチェーンで行うプロジェクト「SuperCells」 特徴や仕組みを解説!

幹細胞の管理や取引をブロックチェーンで行うプロジェクト「SuperCells」 特徴や仕組みを解説!

SuperCells (スーパーセルズ)幹細胞(スーパーセル)の管理や取引をブロックチェーン上で行う会員制メタバースプロジェクトです。

同プロジェクトは、医療分野での研究・活用が進んでいる幹細胞の研究や保管、培養、取引などをブロックチェーン上で管理できるシステムの開発に取り組んでいます。

また、この一連の管理にトークンを組み込むことで、同分野を経済化し、高額な幹細胞事業を手の届きやすい価格で提供することを目指しています。

こちらの記事では、そんなSuperCellsのプロジェクト概要やトークノミクス、開発の状況などを詳しく解説していきます。

SuperCellsの概要・特徴

プロジェクト名SuperCells (スーパーセルズ)
ネイティブトークン (ティッカー)SuperCells Token (SCT)
コアメンバー大島 昇 (代表取締役)
村上 聡 (取締役)
本庶 佑
吉田 治
特徴幹細胞の研究、保管、培養、取引などを行う会員制メタバース

SuperCellsは、近年医療分野で急速に研究・実用化が進んでいる幹細胞について、その研究や保管、培養、取引などをブロックチェーン上で管理するシステム(メタバース)を開発しているプロジェクトです。

代表取締役の大島 昇氏は、天然水ウォーターサーバー大手のプレミアムウォーター株式会社を創業した実績を持つ起業家です。

SuperCellsは幹細胞医療の需要・供給、コミュニティ、監督といった一連の流れすべてをメタバース内に組み込み、ユーティリティトークン(SCT)を導入することで、幹細胞事業・経済を活性化することを目指しています。

SuperCellsは、市場性の大きな幹細胞医療の分野で、医療を受ける店舗とWeb3を掛け合わせる、というユニークな取り組みをSuperCellsを行っています。

SuperCellsのビジョン

幹細胞医療のメタバースを構築するにあたり、SuperCellsは3つのビジョンを掲げています。

まずひとつめは、メタバース自体の構築のために1億ドル以上の資金を調達する、というものです。初期投資は22年6月に開始されており、23年1月にはエンジェルラウンドが開始されています。

ふたつめのビジョンは、SuperCellsの幹細胞メタバースで1000万人を支援する、というものです。SuperCellsは会員制サービスを予定しており、任意のタイミングで入会予約を募る仕組みをとっています。

最後に、幹細胞事業の活性化促進のためのマイルストーンとして、100以上の病理学・幹細胞ファンドが同メタバースに参加する、というビジョンが掲げられています。事業との提携は22年8月から進んでいるもようで、23年5月で20の事業との提携がゴールとなっているようです。

幹細胞医療の躍進とボトルネック

幹細胞(スーパーセル)を活用した医療は、老化や、がん、その他の諸疾患に対する療法として日々進化しています。

米国を中心として研究がさかんに行われており、中国をはじめとする世界各国で注目を集めています。

それにともなって市場も急激な成長を遂げており、その規模は2024年までになんと6000億ドルほどにも到達すると予測されています。

しかし、幹細胞医療は幹細胞の培養・保存をはじめ、資源やデータの管理・コンプライアンス基準がまだ確立されていないうえ、現在その価格は約300万円からと富裕層のみにしか手の届かないものになってしまっています。

そこで、SuperCellsはブロックチェーンを活用してデータの管理を効率化するとともに、SCTトークンを用いて医療の価格を下げようとする試みに取り組んでいます。

SuperCellsのプロダクト

SuperCellsの会員制サービスは、治療実績や特許のある幹細胞医療を患者ごとにカスタマイズされた形で提供しているようです。

具体的なプロダクトは現在、ユーザーの幹細胞を採取・培養し、身体機能維持やアンチエイジングに利用する「ベーシック治療サービス」、特許技術を用いて腫瘍の予防・治療や、アルツハイマーや糖尿病などの疾患からの回復を行う「病理学的治療サービス」の2つがあり、家族ごと入会するプランなども用意されています。

これらのプロダクトはSCTで支払うことにより通常価格の半額で購入することができます。また、幹細胞治療の証明書は譲渡可能なNFTとして配布されます。

近年躍進する幹細胞医療は現状とても高額ですが、SuperCellsは国内での幹細胞自社培養などでコストを削減しながら幹細胞医療をより手の届きやすい価格で提供することを目指しています。

幹細胞医療をより安く提供することに加え、SuperCellsは湖山医療福祉グループ、さくらクリニックといった医療法人とサービスの提携パートナーになっており、実績のある医療従事者や研究者とすぐれた医療資源を確保しています。

また、SuperCellsはWeb2.0的なプロダクトも展開予定で、中国、香港、台湾、ベトナム、カンボジア、タイなどアジア圏の旅行会社と提携し、銀座への幹細胞治療ツアーを販売する計画も進めているようです。

SuperCellsトークン (SCT)について

SuperCellsメタバース上での基軸通貨となるのが、SuperCellsトークン (SCT)です。上述の通り、SuperCellsのプロダクトはSCTで購入することで半額になります。

BEP-20規格(BSC)の同トークンは、総発行枚数は32.5億枚となっています。トークンの割り当ては70%が幹細胞プロダクトにおけるペイメント、20%が市場運営・マーケティング、10%がユーザーインセンティブとなっています。

50,000 USDT相当のSCTがプロダクトに支払われると、その分のSCTはバーンされて幹細胞治療の予約を証明するNFTに変換されます。

さらに、プラットフォームの純利益の15%はバーンされた分の買戻しに充てられます。トークンの上場はまず中国系の取引所を目指していくようです。

製品基金会の設立

SCT保有者は、100万枚をステークすることで幹細胞事業や研究の製品基金会 (基盤団体)を設立することができます。

この基金会として、独自にコミュニティや医療機関、幹細胞治療の患者、研究開発機関等からの投票(ステーキング)を募ることができ、総ステーク枚数が500万枚に達すると、配当を受け取る権利や、基金会の活動の結果うまれたプロダクトを利用する権利が得られるとされています。

ガバナンス

SCTエコシステムのガバナンスはオンチェーンとオフチェーンに分けられています。

オンチェーンガバナンスは、スーパーノードの選出、コミュニティルール、プロダクト・SC財団基金関連の投票が行われます。

SuperCellsはトランザクションチェーンとコントラクトチェーンに分かれており、スーパーノードはトランザクションチェーンでの検証・記録を行う役割を担います。

対してオフチェーンガバナンスはプロダクト運営、アドバイザーやチームの構成などにまつわるもので、SuperCellsの理事会が独自で行います。

ロードマップ

22年3月に発足したSuperCells開発チームは、2023年のロードマップを公開しています。

2022年には、プロジェクトの設立にはじまり、各チームの形成や財団の準備、プラットフォームやブロックチェーンの基板設計と開発が進められてきました。

今年はSCTの流通を主としたエコシステムの展開が多く予定されています。

  • 1月: SCT販売、エンジェルラウンド開始
  • 2月: 取引所への上場、ブロックチェーンの始動、会員制サービスの予約開始
  • 3月: コミュニティ機能のローンチ
  • 4~6月: 段階的なサービスのローンチ、事業提携の推進
  • 11月: SuperCellsパブリックチェーンの構築

SuperCellsの公式アプリは4月ごろにローンチされる予定となっています。店舗の確認から治療の決済・予約までをワンストップでできる幹細胞メタバースも6月までにはローンチされるもようです。

まとめ

こちらの記事では、幹細胞医療とWeb3.0を掛け合わせた画期的なプロジェクト「SuperCells」を紹介しました。

同プロジェクトは、現在進行形で進化する幹細胞産業にブロックチェーン技術を応用することでデータ管理を効率化し、さらにSCTを導入して医療価格を抑える取り組みを行っています。

幹細胞医療をより多くの人が受けられる未来の実現に取り組む同プロジェクトには要注目です。

関連リンク:
公式ウェブサイト
SuperCells基金 公式ウェブサイト
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※本記事はいただいた情報をもとに作成したスポンサード記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。

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