
分散型取引所(DEX) / Decentralized EXchange って何?メリットや登録方法を解説!

Crypto Times 編集部
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こんにちは。最近某社のFXのSFDシステムに戸惑わされているkazです。Twitterを見て見るとFX自体から手を引く人も結構出てきているそうですが、その資金がアルトコインやBTC現物に流れてくれるとありがたいですね。
そんなわけで来たる現物ブームに備え、今回は取引所の新たなスタンダードとなり得そうなDEXこと分散型取引所について解説していきます。
目次
DEXとは?
そもそもDEXはDecentralized EXchangeの略で直訳するとそのまま分散型取引所となります。現在主流な取引所が中央集権なのに対して、DEXには中央管理者が存在せず、ユーザー間で仮想通貨を売買することができます。
従来の中央集権の取引所ではユーザーが取引所を信頼して自身の資産を預けることで成り立っています。しかし、以前からMt.GOXでのハッキングや最近ではコインチェックでのXEM流出などのセキュリティ面の問題が出てきています。
これらのハッキング被害はブロックチェーンに問題があるわけでなく、取引所の管理不足が主な原因となっています。そこで最近になってDEXが注目を浴びるようになりました。
さらに最近ではDEXのプロトコルの開発も進んでおり、0xプロトコルを採用した0xやswapプロトコルを採用したAirswapなど様々なDEXがローンチされています。
DEXの仕組み
DEXでは秘密鍵を各個人が管理しているため、資産は常に自分の管理下にあります。DEXは取引所と名前がついていますが、実際に行うのは板に注文を並べることくらいです。資産管理や取引は全てブロックチェーン上で行われます。
もちろん中央管理者がいないので中間手数料などの費用も削減できます。
DEXのメリット
分散型取引所のメリットは下記の4つになります。
①不要な手数料の削減
従来の取引所では人件費やプログラムなどのコストがかかるため、所定の手数料をユーザーから徴収していましたが、DEXではそれらのコストを削減することができます。結果的にユーザーの支払う手数料が少なくなるという恩恵を受けられます。
②簡単に始められる
仮想通貨取引所がCMを流したことで申し込みが殺到し、本人確認までにかなりの時間がかかるのは周知の事実ですが、DEXではその心配はありません。
DEXは中央管理者を持たないため、本人確認不要で即日口座が開設できます。また、③でも紹介しますが、個人情報を送る必要がないので個人情報流出の心配なども不要になります。
③セキュリティの高さ
最近横行しているICO詐欺や取引所への不正アクセスですが、DEXでは顧客の資産を意図的に操ることができません。そのため、持ち逃げや詐欺、流出などのリスクを抑えることができます。
もちろん個人情報も送る必要がないので流出の心配は必要なくなります。
④年中無休
DEXが他の中央集権の取引所と違う点がもう一つあります。それはDEXが年中無休で取引および入出金ができるという点です。
今現在、主流の取引所では手動で出金を確認したりしていますが、DEXでは24時間365日いつでも即座に入出金ができます。
おすすめのDEX
分散型取引所として有名なものには以下の取引所などが挙げられます。
現在、開発中の分散型取引所や上述しているように、DEXのプロトコルの開発も進んできているので、2018年はDEX元年になるかもしれません。
①Etherdelta(イーサデルタ)
Metamaskユーザーには馴染み深いイーサデルタはイーサリウムプラットフォーム上に存在するDEXで、ERC20トークンも取引可能となっています。
しかし、最近Etherdeltaでは新規の上場が全く行われなかったり、メンテナンスがされてないというような状況に陥っているようです。そこで、先日Etherdeltaからフォークする形でForkDeltaという取引所がオープンしました。
ForkDeltaのデザインや機能はほとんど一緒なのでEtherdeltaを利用しようと考えている方はこちらもチェックしておくと良いかもしれません。
②Bancor(バンコール)
バンコールはスマートコントラクトを導入したDEXで、相手がいなくてもトークンを売買することが可能となっています。これはバンコールがイーサリウムを準備金として保有し、取引相手がいない場合でも即座に取引を完了させるというシステムになっています。
現状利用するにはMetaMaskが必要です。
そのため、板が薄いマイナーコインでも好きな時に売買することができます。
③CryptoBridge(クリプトブリッジ)
クリプトブリッジは国産通貨のBitzenyやMona coinが上場されたことで少し話題になりました。他のDEXとは少し違う銘柄を上場しており、日本人にも広く利用されている取引所です。
また、取引ペアも自分で好きなペアを選択することが可能です。
デザインや使い勝手もよく、初心者が始めるのには良いかもしれません。
④Waves(ウェーブス)
WavesはWavesトークンのウォレットに付属しているDEXでビットコインや法定通貨などにも対応しています。ウォレットに内蔵されているので気軽に始められる上に、法定通貨との両替も可能なので便利です。
⑤IDEX
IDEXは最近、かなりホットとも言える分散型取引所の一つです。
IDEXはイーサリウムベースなのでERC20トークンの取り扱いもあります。
そして、もう一つとしてDAIデモ取引が可能なことも特徴の一つと言えるでしょう。
今まで、分散型取引所といえば、EtherDeltaというところでしたが、最近ではIDEXが最も取引量も多くなってきているのも特徴です。
DEX登録方法
DEXの登録方法は従来の取引所と比べると圧倒的に簡単です。ここではCryptobridgeへの登録方法を例として紹介します。他のDEXでも基本的な操作は同じになります。
①Cryptobridgeのウェブサイトにアクセスする
まずはこちらからCryptobridgeのウェブサイトへアクセスします。するとウェブブラウザーでDEXを起動するか、ウォレットをダウンロードするか聞かれます。今回はブラウザー上での登録を想定して進めていくので「Launch DEX」をクリックします。
②アカウントを新規作成する
すると上のような画面になるので「アカウント作成」をクリックします。
この画面でアカウント名を入力し、「パスワードを確認してください」という欄に生成されたパスワードをコピーします。あとは、下の確認事項にチェックを入れ、「アカウント作成」をクリックすれば完了です。次回からはアカウント名とパスワードでログインできます。
DEXを使うときの注意点
①手数料は完全に0ではない
取引の際にかかる手数料は0のDEXですが、完全に手数料がかからないわけではなく、入金や出金などで多少の手数料が必要になってきます。しかし、総額でみると中央集権の取引所よりは安い傾向にあります。
②流動性は低め
DEXはまだまだ普及が進んでおらず通貨の流動性はあまり高くありません。
DEXが世間にもっと認知されるようになればこの問題は解決されますが、現時点では注文が通るまでに少し時間がかかるなどの弊害があります。
③パスワードは超重要
登録時に保存したパスワードはDEXを利用する上に非常に重要です。このパスワードがわからなくなると資産が全て消えてしまいます。紙媒体やメモ帳アプリなど複数箇所に安全に保存しておくことが重要です。
従来の取引所であれば中央管理者が存在したのでパスワードを忘れても再発行などの手続きが可能でしたがDEXには中央管理者がいないため、パスワードは絶対に無くさないようにしましょう。
まとめ
最近はTwiiterや口コミで着実に普及しつつあるDEXですが、従来の取引所よりも優れている点が多いため、DEXが取引所のスタンダードになるのはもはや時間の問題のような気がします。
今のうちからアカウントを開設しておくことをお勧めします。
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