XRP(リップル)の今後とは?【結論:自分で考えましょう】

XRP(リップル)の今後とは?【結論:自分で考えましょう】

「XRP(リップル)の今後は自分で考えましょう。」

これが結論なのですが、そうなると「じゃあこの記事を読む意味が無いじゃん」となってしまいますよね。

本記事では”XRP(リップル)がどのようなシナリオで作られたのか”という事実のみを紹介しています。

インターネットには「この通貨は期待できる!」などと主観的な根拠だけに頼った記事が多くあります。

しかし、投資は自分で情報収集をし、自分の頭で考えないと負けるものです。

「自分の頭で考えて投資で勝ちたい」という方は、是非最後まで読んでみてください。

まずはXRPやRipple(リップル)社について知ろう

本題に入る前に、まずはXRPがどのような通貨なのかを確認しましょう。(説明を飛ばす↓)

XRPはRipple社が管理するRTXP(リップル・トランザクション・プロトコル)という、国際送金の問題を解決することを目的とした送金システムで利用されている通貨です。

このRXTPは通貨と通貨を繋げるシステム「ILP」分散型台帳技術の「XRPLedger」という2つの技術に支えらています。

(イメージ図)

Ripple社はこれらの技術を元に、3つの主力製品を自社ネットワークの中で提供しています。

その3つが銀行向けの「xCurrent」、送金業者向けの「xRapid」、一般企業向けの「xVia」です。

いくつか新しい単語が出てきたので一旦サービスの関係を図で整理してみましょう。

(画像引用元:仮想通貨?儲かるのか? by BK)

この図では、企業や銀行間での国際送金をXRPで仲介する様子が表されています。xRapid、xCurrent、xViaの3つサービスが連携することでこのRipple社のネットワークは成り立っています。

そしてXRPはこの図のオレンジ色の中心部分(=xRapid)で利用されています。

XRPと各サービスの関係が整理できたでしょうか。それでは全体像がつかめたところで本題に入っていきます。

Ripple社が思い描くXRPの計画とは?

では、本題に入りましょう。

シュワルツ氏は投稿の中で以下のようにXRPが価格上昇していくと述べています。

①銀行がRipple社のソフトウェアを利用する

②銀行がXRPの決済ルートを利用する

③国際送金をする必要がある企業がXRPを保有する

④Appleのような大企業も需要が高まったXRPを保有する

どういうことなのでしょうか。1つずつ確認していきましょう。

(*これから紹介する内容は同社CTOのデイビット・シュワルツ氏が以前「XRP Chat」というサイトに投稿したものをまとめています。これが絶対正しいというわけではないので注意してください。)

①銀行がRipple社の「ソフトウェア」を利用する

シュワルツ氏はまず、第一段階として多くの銀行がRipple社のソフトウェアを導入していくだろうと述べています(←2019年現在実際に導入は進んでいます)。

Ripple社はxCurrentという取引処理ソフトウェアを開発していると前項で説明しました。

銀行はxCurrentを利用することで全てのコンプライアンス情報や手数料を取引開始時点で正確に知ることができます。

いろいろと勝手が違う海外の銀行とやり取りする際に、これらが正確に把握できていると安全性の向上や処理の不備などを防ぐことが可能になります。

さらに、xCurrentはXRPやブロックチェーン技術を用いなくても利用することができるため、新技術に懐疑的な銀行でも問題なくxCurrentを導入することができるとされています。

(↓xRapidとxCurrentの詳しい仕組みはこちらの記事でも解説しています↓)

Ripple(リップル)社のプロダクト『xCurrent』と『xRapid』を徹底解説! – CRYPTO TIMES

②銀行が「XRPの決済ルート」を利用する

そしてシュワルツ氏が考える次の段階では、銀行がXRPの決済ルートを利用し始めます。

xCurrentを利用するだけで取引の信頼性の問題などが解決するのですが国際送金にはまだ問題があります。

それは「非効率な決済ルートの種類が多すぎる」ということ。

例えば日本の銀行が世界各国の銀行に送金する場合「日本円⇔ドル、日本円⇔ユーロ、日本円⇔ウォン・・・」と何十通りもの決済ルートを確保しなければなりません。

さらに、日本からA国の銀行に送金する場合「日本円⇛ドル⇛ペソ⇛A国の通貨」といくつも通貨を間に挟む必要があります。(当然手数料や時間がその分かかります)

これらの国際送金の問題を解決するために作られたのが前項でも登場したRipple社のxRapidです。

xRapidを利用することで何通りも用意しなければならなかった決済ルートを1つにまとめることが可能になります。

銀行は国際送金のコストを抑えるためにxRapidとその中で使われる通貨XRPを導入していくことが考えられます。

また、Ripple社はガバナンス、コンプライアンス、銀行システムへの統合など新技術の実装に関して幅広く対応しているため、新技術に懐疑的な銀行もカバーしていくことが可能であるとされています。

③国際送金をする必要がある企業がXRPを保有する

銀行がRipple社のソフトウェアやXRPの決済ルートを導入した次の段階として、シュワルツ氏は「国際送金をする必要がある企業がXRPを保有する」と述べています。

銀行のように直接お金を取り扱っていない企業がXRPを保有し、XRPの決済ルートを導入するメリットはなんなのでしょうか。

例えばアメリカでスマホの半導体を開発している企業を例にとって考えてみましょう。

半導体を作るには様々な部品が必要になるので、自国よりも人件費などのコストが抑えられるタイやインドなどの会社から部品を輸入します。

これらの国へ支払いを行う場合、それぞれの国の通貨で支払う必要があり、米ドルを一度両替しなければなりません。

両替には手数料がかかり、さらにこれは企業レベルでの支払いの話なので無視できる数字ではありません。そこが、XRPへの両替であれば割安で済むというわけです。

このように、直接的に国際送金に関係していない企業でもXRPを保有し、XRPの決済ルートを利用するメリットはあるとシュワルツ氏は言います。

④Appleのような大企業が需要の高まったXRPを保有する

仮に世界中の中小企業がXRPを保有しその決済ルートを利用していくと、今度はAppleのようなユニコーン企業もXRPを保有するようになるとシュワルツ氏は述べています。

Appleも世界中からスマートフォンの部品などを輸入し、そこから世界中に製品を売り出しています。

もし③のステージが実現して、世界中の中小企業がXRPの決済ルートを利用しているとすると、AppleもXRPの決済ルートを利用するためにXRPを保有しようとします。

なぜならAppleも世界中の会社に支払いをしているからです。

もしこの話が実現すると、XRPに対して莫大な需要が生まれそれと共に価格が上昇することが予測されます。

ここまでがRipple社CTOのシュワルツ氏が描いているXRPの価格上昇シナリオです。

⑤注意点

これまで紹介してきたものはあくまでRipple社の人間が考えている理想のシナリオです。

「将来値段が上がるからXRPを買え!」というわけではありません。

あくまでこれらのシナリオは「こうなったらいいよね」ぐらいに捉えていただけたらと思います。

XRP(リップル)の価格推移は?

これまでRipple社が思い描くXRP(リップル)の価格上昇シナリオを紹介してきましたが、現在のXRPの市場はどのようになっているのでしょうか。

2017年末から2018年初の仮想通貨バブルが弾けてから、XRPは25〜35円の間を行ったり来たりしています。(記事執筆現在:2020年2月)

現在の状況は、先程あげたシナリオの段階で言うとRipple社のソフトウェアが利用され始めた段階なので、Ripple社が目指すXRPの利用方法はまだ実現されていません。

①銀行がRipple社のソフトウェアを利用する←いまここの最中!

②銀行がXRPの決済ルートを利用する

③国際送金をする必要がある企業がXRPを保有する

④Appleのような大企業も需要が高まったXRPを保有する

「数年かけてやっと1つ目の段階を達成できるかどうか」という現状を考えると、このシナリオを通りすべていったとしてもそれには長い時間がかかりそうです。

XRPを買うならここ!おすすめ取引所を紹介

今後に期待が集まるXRPを購入できるおすすめの取引所を紹介していきます。

使いやすさや手数料のやすさなど、自分に合った取引所を利用してみてください。

各取引所の登録方法や使い方もリンク先の記事で紹介しています。

(↓こちらの記事ではさらに詳しくXRPの買い方について紹介しています。↓)

bitbank(ビットバンク)

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取引手数料無料
XRPの取扱い現物取引
取引所(板取引)形式
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bitabankの特徴として取引手数料無料でXRPを購入できることがあげられます。PCサイトとスマホアプリの両方でトレードを行うことができるのでスマホで手軽に購入したい方におすすめです。

ただし注意点として、bitbankの取引所(板取引)方式でのみXRPを購入できるので「板取引に不安がある」という方は他の取引所をおすすめします。

Coincheck(コインチェック)

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※建玉管理料やスワップは別
XRPの取扱い現物取引
販売所方式
XRPの取引量普通

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Coincheck(コインチェック)は国内知名度No.1仮想通貨取引所です。「販売所方式」でXRPを購入できるため初心者でも簡単にXRPを購入することができます。

昨年の流出事件で一時はサービスを中止していましたが、金融庁の厳しい業務改善命令を受けてセキュリティ面を改善し、現在は通常どおり運営しています。

取引所(板取引)方式でXRPを購入するよりも多少値段が高くなりますが、スマホアプリなども使いやすいため初心者におすすめの取引所です。

まとめ

Ripple社が思い描くXRPの価格上昇シナリオを紹介してきましたが、今後の投資の判断材料に役立ちそうな情報はあったでしょうか。

投資はポジショントーク(発信者が自分に有利になるような意見を言うこと)やスキャム情報に惑わされず、自分で判断材料を蓄積していくことが重要になります。

Rippleは今年も11月に自社カンファレンス「SWELL」を開催します。こちらのイベントでも、同社が展開する事業状況や新たな計画が発表されるかもしれません。

Ripple(リップル)主催カンファレンス「SWELL 2019」の登壇イベントが一部公開済 – CRYPTO TIMES

画像協力 : 仮想通貨?儲かるのか? by ビケルマンさん

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