3/6-3/12 資金調達を実施したプロジェクト 7選

2023/03/13・

あどまん

3/6-3/12 資金調達を実施したプロジェクト 7選

今週はBlurに似たUIUXのTensorや分散型メールサービスのEtherMail等、エアドロップが示唆されるプロジェクトがいくつかありました。

プロジェクト数自体はここ1ヶ月の中だと控えめではありましたが、紹介していきます。

Tensor

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POINTPlaceholderが主導するSeed Roundにて300万ドル調達。他にもSolana Ventures, Alliance DAO, Big Brain Holdings等が参加。

SolanaのBlurを自称するNFTマーケットプレイス

「プロNFTトレーダーの取引場所になる」を使命に掲げるNFTマーケットプレイスです。

既存のNFTマートプレイスと大きく異なる点として

・主要マーケットプレイスをまとめていることによる高い流動性
・取引指標となるリアルタイムデータがわかりやすく並べられたUI
・TradingViewの統合
・高度なチャート分析が行えるツール
・購入、入札、出品がスムーズに行える豊富な注文方式
・手数料0%

などが挙げられ、CEXでトークンをトレードしている感覚でNFTの売買を行なえます。

独自のマーケットプレイスはもちろんのことMagic Edenなど他のSolanaNFTマーケットプレイスで出品されているNFTも閲覧・トレードできるため利便性もとても高いです。

同じようにトレーダー向きなUIと高い利便性を武器にローンチから数ヶ月でOpenSeaの取引高を上回った新興マーケットプレイスBlurのSolana版と言える内容です。

 


2022年7月に公開され、現時点でMagic Edenに次ぐ取引高まで成長しています。

今後は別のチェーンにも対応していく予定とのことです。

エアドロイベントTensorRewardsシーズン2が現在実施中

現在、流動性提供によって報酬がもらえるTensorRewardsシーズン2が開催されています。

流動性提供をするとロイヤリティポイントが配布され、スコアの高さによってユーザーは4つの階層に分けられ、上位になるほど報酬が良くなる仕組みとなっています。

ポイントを効率よく稼ぐには「トップコレクションをフロア近く、かつ下回る価格で入札する」ことが必要であり、これもBlurのエアドロイベントと酷似した内容になっています。

詳細がDocsにまとめられているので参加したい方はぜひチェックしてみてください。

公式サイト:https://www.tensor.trade/

Twitter:https://twitter.com/tensor_hq

Discord:https://discord.com/invite/tensor

Docs:https://docs.tensor.trade/welcome/about

Toku

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POINTBlockchain Capitalが主導するFunding Roundにて2,000万ドル調達。他にもProtocol Labs, GMJP, OrangeDAO, Orrick等が参加。

トークンベースの給与の受け渡しや税務まわりを管理するためのプラットフォーム

WEB3企業やDAOにて給与や報酬がトークンで支払われることも多く、Tokuはそれらにまつわる給与計算や税務のコンプライアンスをスムーズに行なうサービスを複数提供するプラットフォームです。

Tokuは税務のコンプライアンスについて100カ国以上もの法令に対応しており、Astar、Filecoin Foundation、Aragonなどの約30の組織が既に顧客としてサービスを利用しています。

東京を拠点とする株式トレーダーのKenneth O’Friel氏によって立ち上げられ、「プロジェクトにおいて、もっとも難しいのはトケノミクスの構築でもソフトウェアの開発でもなく、法律に従う方法であることに気づいた」のが設立のきっかけとのことです。

WEB3企業やDAOには世界各国の人材がオンラインで入り乱れているため、相手の国ごとの労務や法務を守って人を雇ったり報酬や税金を支払うのは大変難しい問題となっています。

今回調達した資金を使って、プラットフォームの拡大と仮想通貨エコシステムへのさらなる適合を目指すとのことです。

公式サイト:https://www.toku.com/

Twitter:https://twitter.com/usetoku

Discord:https://discord.com/invite/DDGtHzSkTz

Blog:https://www.toku.com/resources/blog

EtherMail

POINTDraper Associatesが主導するPre-SeriesA Roundにて400万ドル調達。他にもMS&AD Ventures等が参加。

分散型メールサービス。既にβ版ローンチ済。

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匿名の暗号化されたウォレット間でテキストや各種データをやりとりできるメールサービスです。

WEB2型のメールサービスに比べてプライバシー性が高く、オンチェーンアクティビティに基づいてメーリングリストを作ってくれる(エアドロなどに便利)など様々なメリットがあります。

EtherMailからGmailやThunderbirdなどの既存のメールサービスと直接やりとりできるのも特徴のひとつです。

EMTトークンを払うことで広告が出せる。広告を読むことでトークンがもらえる。

また既存のメールサービスの受信トレイは企業からの広告メールで溢れ返りがちですがEtherMailでは企業がユーザーに広告コンテンツを送信するのにEMTトークンを支払う必要があるため、無駄なスパムや効果的でない広告コンテンツが送られてくることがありません。

またユーザーは送られてきた広告コンテンツを読むことで報酬としてEMTトークンを受け取ることができます。トークンは近日公開予定となっており、それまでは代わりにEMCが付与され、後にEMTトークンと変換可能とのことです。

公式サイト:https://ethermail.io/

Twitter:https://twitter.com/ethermail_io

Telegram:https://t.me/ethermail_official

Cubist

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POINTPolychain Capitalが主導するSeries A Roundにて700万ドル調達。他にもDao5, Polygon, Amplify Partners, Axelar, Blizzard等が参加。

WEB3DAppsエンジニアのためのセキュリティに特化した開発ツールを提供

CubistはWEB3開発者が大規模なDAppsを構築、テスト、展開する際、車輪の再発明を繰り返すことを防ぎ、安全かつ生産的に開発を進められるようにするためのツールを提供しています。

主力製品として以下を既にリリース済です。

・マルチチェーンSDK→複数のチェーンをまたがる複雑で大規模なDAppsを効率的に開発、テストすることが可能。クロスチェーンDAppsであってもすべてが1つのチェーンで実行されているかのようにコードを記述する。

・テストネットフレームワーク→多くのテストネットライブラリとテストアカウントが用意されており開発期間の短縮につながる。ひどい遅延の発生などランダムでさまざまな条件を設定したシミュレーションテストを何千回と実行して、コードをデプロイする前に問題解決のためのツールを発見可能。

・開発チーム用ウォレット管理ツール→積極的な監視とアクセス権限の制御を行う。外からのハッキングやチーム内部関係者からの攻撃によってトークンやその他の共有財産の盗難を無駄に警戒する必要がなくなる。

今回調達した資金を使ってチームを拡大し、より優れたツールの開発を行っていくとのことです。

公式サイト:https://cubist.dev/

Twitter:https://twitter.com/cubistdev

Discord:https://discord.com/invite/FpjBKkzhKb

Telegram:https://t.me/+r_aCBx1ZewRlNDFh

Blog:https://cubist.dev/blog

Docs:https://docs.cubist.dev/

Wildxyz

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POINTMatrix Partnersが主導するSeed Roundにて700万ドル調達。他にもGwyneth Paltrow, Reid Hoffman, Kevin Lin等が参加。

レジデンシープログラムを展開するAR・VRデジタルアートプラットフォーム

WildはARやVRなどを活用した没入型のデジタルアートコレクションを扱うプラットフォームです。

調達した資金は、ハイパーキュラトリアルレジデンシープログラムに使用されます。このプログラムは過去にNFTを制作して出品したことのあるアーティストと対象しており、応募の中から選ばれたアーティストは

・WEB3、NFT、メタバースについて専門家から12週間にわたる本格的な教育とメンターシップ。

・ファンを獲得するのに欠かせない作品やつくり手にまつわるストーリーを動画や記事コンテンツで作成。

・コレクションのための特注スマートコントラクトの提供とコンセプト実現のための開発、設計支援。

・多様なメーカーのコホートへの参加。および各コホートピアのジェネシスコレクションを1つ提供

などのサポートを受けられます。

つまり未来のトップクリエイターの誕生を期待して教育、プロモーション、製作サポート、コネクションの構築を提供する内容となっています。最終的には彼らの作品でWildプラットフォームのネイティブメタバースWildverseが構成されることを目標にしているとのことです。

公式サイト:https://wild.xyz/

Twitter:https://twitter.com/wildxyz

Discord:https://discord.com/invite/wildxyz

Tonstarter

POINTKingsway Capital, Gate.io, DWF Labs, Hexit, Orbs等が主導するSeed Roundにて150万ドル調達。

Telegramが設立したL1チェーンTONのローンチパッド

TONネットワークの推進のため非営利団体TON財団によってリリースされました。

既にTONメインネット上のAMM型DEXであるMegaton Financeが資金調達を完了させています。

今後DEX、マーケットプレイス、ウォレット、レンディングプロトコル、BCG、メタバースなどを重点的にエコシステムに関わるさまざまなプロジェクトをサポートしていくとのことです。

TonstarterでローンチしたプロジェクトはTelegramアプリにアクセスできるようになります。

Telegramの世界ユーザー数は7億人にもなり、この中の5%がWEB3プロジェクトにアクセスするようになれば、それだけで月間アクティブユーザーは3500万人を超えるとファウンダーのPlotvinov 氏は主張しています。

Telegram上ではコミュニティインセンティブプログラムとbotが用意されており、ユーザーはタスクをTelegram内で完結させ、報酬のトークンを受け取ることが可能です。

先述のMegatonFinanceのローンチの際は17000人以上がこのインセンティブプログラムに参加したとのことです。

仮想通貨の情報のやりとりの多くはSNS上で行われ投資家もそこに紐付いています。数億人のユーザーを抱えるSNS自体が、ネットワークとローンチパッドを持ちプロジェクトの宣伝やユーザーの誘致を行なうのは、反則級に強い立ち回りですのでTonstarterでローンチしたいというプロジェクトは多数いると思われます。今後の動向に注目したいです。

公式サイト:https://tonstarter.com/

Twitter:https://twitter.com/ton_starter

Telegram:https://t.me/ton_starter

Documents:https://docs.tonstarter.com/

Proven

 

POINTFramework Venturesが主導するSeed Roundにて1,580万ドル調達。他にもBalaji Srinivasan, Roger Chen, Ada Yeo, Naval Ravikant等が参加。

ゼロ知識証明を活用して企業の財務の健全性を証明するサービスを提供

ZeKnow Solvという企業向けソルベンシーソリューションサービスを既に提供しており、ソルベンシー(財務上の支払い能力)があることを、バランスシートや機密データを公開せずに顧客や取引先や規制当局に証明できます。資産のみでなく負債についても証明可能で取引所、ステーブルコイン発行会社、カストディアンが利用すれば透明性と信頼性の向上が見込めます。

実際、既にCOINLISTやBitso、TrueUSDなどで利用されています。

去年のFTXの破綻の際、預けられた顧客の資産がずさんに運用されていたことが破綻後に次々と明らかになり、仮想通貨関連企業への不信感は大きくなってしまったように思います。

払拭していくためにはProvenのようなサービスが不可欠であるので今後に期待したいです。

公式サイト:https://www.proven.tools/

Twitter:https://twitter.com/ProvenTools

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