インタビュー
2024/09/13仮想通貨業界の未来を切り拓く – Bitget CEO Gracy Chen氏独占インタビュー|WebX2024
2024年8月28日から29日にかけて東京で開催されたWeb3カンファレンス「WebX」において、大手仮想通貨取引所BitgetのCEOを務めるGracy Chen氏 (@GracyBitget) へのインタビューを実施しました。 グローバルに事業を展開する仮想通貨取引所のリーダーとして、そして業界を牽引する女性リーダーとして活躍するChen氏に、これまでの取り組みや日本への印象、企業の運営方針などについてお話を伺いました。 本インタビューでは、ここでしか聞けない貴重な情報も多数含まれています。ぜひ最後までご覧ください。 インタビュー実施:Crypto Times コンサルティング事業部マネージャー 「2024年5月にCEOに就任して以来、主にどのような点に焦点を当て、どのような取り組みに注力をされましたか?」 Chen氏:CEOに就任して以来、私は主に3つの重要な分野に焦点を当てて取り組んできました。 まず1つ目は「コンプライアンス」です。 私たちは仮想通貨のより広範な採用を促進するために、世界中の規制当局と積極的に協議を行い、より多くのライセンスを確保することに注力しています。この一環として、すべてのユーザーに対してKYC(本人確認手続き)の完了を義務付けることで、コンプライアンスへの強いコミットメントを示しています。 [caption id="attachment_121347" align="aligncenter" width="1024"] *Bitgetの採用ページ[/caption] 2つ目は「スポット市場の拡大」です。 市場プレゼンスを強化するために、私たちの戦略は堅固でターゲットを絞ったものになっています。まず、スポット市場の拡大に注力しています。私自身が10人以上のマネージャーを擁するリスティングチームを直接監督し、スポット市場の成長を確実にしています。 次に「流動性の向上」が重要な焦点です。私たちはマーケットメーカーと継続的に対話を行い、運用、技術、金融面で彼らのニーズを満たすために有利なレートを提供しています。 さらに、最近ではいくつかの成功したローンチプールを開始し、その結果、先週の取引量でバイナンスに次ぐ世界第2位の取引プラットフォームとなりました。 スポット市場の拡大は2024年と2025年の重要な戦略です。 焦点を当てている3つ目の分野は、仮想通貨を日常生活に統合する「伝統的な金融セクターとの連携」です。 今年初めに米国SECがビットコインのスポットETFを承認して以来、伝統的な金融セクターからの関心が大幅に増加しています。この動きに対応するため、私たちは各国の銀行と積極的に連携し、これらの関係を強化するために追加のライセンスを取得しています。 また、主要な金融機関とのパートナーシップを通じて仮想通貨対応のクレジットカード (Bitget Card) の発行サービスを開始しました。これは私自身も普段から使用しています。これは単なる製品の提供にとどまらず、仮想通貨を一般的な金融取引の一部にするための大きな一歩だと考えています。 [caption id="attachment_121356" align="aligncenter" width="1024"] Bitget Card[/caption] 「トークンを上場する際の判断基準や指標はありますか?」 Chen氏:トークンを上場する際には、いくつかの指標や基準を重視しています。私たちのアプローチは、大学が学生を選ぶプロセスに似ており、パートナーシップを結びたいプロジェクトを慎重に選んでいます。 具体的には、次の3つのポイントに注目しています: 基本的な要素の評価 コミュニティの活動性 オンチェーン上のデータとトークノミクスの健全性 「基本的な要素の評価」についてですが、私達はまずプロジェクトの内容や目標、解決しようとしている問題、その背後にいるチームや支援する投資家など、基本的な情報を詳しく確認します。 次に「コミュニティの活動性」として、そのプロジェクトのコミュニティがどれだけ活発であるかを見ます。例えば、Telegram、Twitter、Discordでのユーザー数や、ユーザーがどれだけ熱心に議論をしているかなどです。 最後に「オンチェーン上のデータとトークノミクスの健全性」の観点で、オンチェーン上でのデータやトークンの経済的仕組みがどれほどしっかりしているかを評価します。例えば、既に分散型取引所でリストされている場合は、そのトークンの24時間の取引量を考慮します。 ただし、たとえ優れたプロジェクトであっても、政治、ギャンブル、プライバシーに関する問題や、マネーロンダリング、国境を越えたコンプライアンスのリスクがある場合には上場を見送ることがあります。リスクがあると判断した場合、どれだけ意味のあるプロジェクトであっても、上場は見合わせることにしています。 「"Blockchain4Her"や"Blockchain4Youth"などのプログラムを通じて若者や女性の市場参加を促進していますが、日本の女性に対してはどのような期待を持っていますか?」 [caption id="attachment_121320" align="aligncenter" width="792"] Bitgetの取り組み事例[/caption] Chen氏:日本を訪れる前、私は日本の女性について、保守的で静かで夫に大きな影響を受けているというステレオタイプを抱いていました。これは、世界中でよく見られる固定観念の一つです。しかし、東京での経験はその見方を大きく変えるものとなりました。私が出会った当社の従業員やインフルエンサーを含む多くの素晴らしい女性たちは、伝統的な役割を見事に覆していました。 特に、Instagramで100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーの方々は、私たちの業界における日本の女性の「強さ」と「能力」を象徴しています。こうした方々との協働を通じて、私の以前の考えが大きく変わり、ブロックチェーン技術が彼女たちの生活を向上させる役割を果たしていることを実感しています。 さらに、ブロックチェーン技術は前例のない柔軟性を提供します。これは、キャリアと家庭を両立させたいと考える女性にとって非常に重要です。例えば、私自身も5歳の子供の母親として子供のニーズに合わせてリモートでスケジュールを調整できる能力が非常に貴重だと感じています。この柔軟性は、業界で働く全ての女性に広がり、家庭の責任を管理しながら効率的に働く機会を提供してくれるのです。 *Bitgetでは、ブロックチェーンにおける女性のエンパワーメントをテーマとする「Blockchain4Her」や、仮想通貨業界での若者の活躍をサポートする「Blockchain ForYouth」など様々なカリキュラムが提供されています。 「日本および世界の女性の生活におけるブロックチェーンの影響についてどう思いますか?」 Chen氏:ブロックチェーンは、女性に対して解放をもたらし、独立しつつバランスの取れた生活を送ることを可能にすると考えています。これは、あらゆる機会へのアクセスを民主化し、専門的および個人的な領域で成功するために必要なツールを提供します。 日本だけでなく、世界中の女性はブロックチェーンの可能性を最大限に活用し、「自立」を追求し、精力的に働き、その成果を享受すべきだと思います。ブロックチェーン技術は、女性たちがその生活を最大限に生きるための重要なツールであり、私たちはその力を信じています。 Q:「仮想通貨市場に2015年の早期から参入しているGracyさんですが、$BGB以外で一番好きな銘柄は何ですか?」 Chen氏:現在、特に関心を持っているのは*$BWBです。この仮想通貨には、大きな可能性があると感じています。*$BWBは、BitgetWalletが発行している仮想通貨 $BGBと$BWB以外では、私の投資活動は主にプライマリーマーケットの投資やエンジェル投資プロジェクトに向けられています。これらのプロジェクトのいくつかは、私の母校であるMITから始まったものです。昨日、日本時間の午前1時30分までMIT-ハーバードCubatorのデモデイに参加し、ビットコインエコシステムやレンディング市場に特化した革新的なプロジェクトを視聴しました。その中で特に関心を引いた2つのプロジェクトへの投資を考えています。 また、二次市場ではAptosのようなプロジェクトとも積極的に取り組んでおり、MITやSolanaといった機関とのパートナーシップや投資も行っています。最近では、パリでの重要なイベントにSolana Foundationの会長を招待し、グローバルな協力関係を強調しました。 テレグラムのTON Foundationの創設者を巡るいくつかの論争があるものの、これらのプロジェクトは大きな価値があると見ています。これらは、私が最も興味を持っているトップ20のプロジェクトの一部です。 「Aptos、Solana、TONなどインフラ系のプロジェクトが多いですが、各種Dappsで注目されているプロジェクトはありますか?」 Chen氏:正直に言うと、私はDappsをあまり使いませんが、いくつかのゲームトークンやDeFiトークンには興味があります。 例えば、「Ethena ( @ethena_labs ) 」のUSDEを発行するプロジェクトです。実際、私は彼らのトークン ($ENA) を私たちのローンチプールで発行しました。Ethenaがトークンを発行した際、3つの取引所でのみローンチプールを行っていたためです。 [caption id="attachment_121321" align="aligncenter" width="1008"] Bitgetで実施されたENAのローンチプールの様子[/caption] このようなDeFiプロジェクトは非常に革新的だと思っています。特に、USDEがゼロからステーブルコイン市場で代表的な存在に成長した方法には感心しています。 ステーブルコインについては、別の市場と考えています。私たちはステーブルコインを発行する能力はあると思いますが、現時点ではその計画はありません。 「NFTプロジェクトについてどう思いますか? お気に入りはありますか?」 Chen氏:私は、Pudy PenguinsのNFTを保有しています。また、このプロジェクトが販売しているおもちゃも買いました。 私にとってNFTは投資よりかは、楽しいものとして純粋に楽しんでいるだけです。私はNFTの投資に熱心なタイプではありません。 [caption id="attachment_121332" align="aligncenter" width="1024"] Pudgy Penguins|画像引用元:marketplace.pudgypenguins.com[/caption] 実は、2021年5月に「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」がフェアローンチのセールを行っているとき、カリフォルニアの友人から3時間も説得されましたが、私は購入を断りました。その時の価格は約0.08 $ETHでした。その後、購入しなかったことを後悔しています。 しかし、今でもBAYCは持っていませんし「Azuki」も持っていません。今は慎重ながらも楽しむことに重点を置きNFTと向き合っています。 Q:「BybitやBinanceなどの取引所と比較して、競争相手をどのように見ていますか?」 Chen氏:私たちの焦点は、競争そのものではなく、プラットフォームの運営方法にあります。競争にこだわることは、私たちの目標から注意をそらし、戦略的な思考に悪影響を及ぼす可能性があると考えています。 最近、Gate.ioの創設者であるリン・ハン氏 (@han_gate ) に会う機会がありました。彼は非常に注目すべき人物で、知識が豊富でありながらも人懐っこい性格を持っているため、私は「ドクター・ハン」と呼んでいます(実際に博士号も持っています)。 Gate、MEXC、Bybitといった取引所に関して言えば、彼らは業界の中で友人であると同時に競争相手でもあります。私たちは市場内でお互いを観察し、交流を持ちながら、尊敬を持ったライバル関係を維持しています。 OKXや大手のファイナンスプラットフォームは、業界において重要な役割を果たしており、私たちは彼らを直接の競争相手というよりもベンチマークとして捉えています。 最終的には、業界のすべてのプレーヤーを尊重し、多様でダイナミックな市場環境に貢献していると認識しています。それぞれの取引所が持つ特性や強みを理解しつつ、私たちは独自の目標に向けて努力を続けています。 「現在の成長フェーズで多くの新しいスタッフを雇用していると思いますが、採用の際に特に重視している点は何ですか?」 Chen氏:私たちの採用プロセスの基盤となるのは、個人の「価値観」です。採用基準に達していない従業員がいた場合、その従業員は即座に解雇されることもあります。これは、誠実さと透明性への私たちの強いコミットメントを示しています。 私たちにとって、正直さ、オープンさ、そして効果的なコミュニケーションといった個人的な価値観が最も重要です。これらの資質は、必要なスキルセットや経験によって補完されなければなりません。私たちは自分たちの組織をプロフェッショナルな実体として捉えており、単なる家族や社交グループではありません。 従業員には、その役割を効果的に遂行し、会社の目標に積極的に貢献するためのスキルと経験が求められます。このアプローチにより、私たちは日々会社を前進させることができる、賢く有能な人材を引きつけているのです。 [caption id="attachment_121493" align="aligncenter" width="574"] Bitgetのチームの様子[/caption] *現在もBitgetでは、世界各国で共に働くチームメンバーを募集しています。 ( https://hire-r1.mokahr.com/social-recruitment/bitget/100000079#/ ) 「従業員が期待に応えない場合、会社はどのように対処しますか?」 Chen氏:私たちはこの点について非常に率直です。従業員がパフォーマンス基準に達していない場合、必要な措置を躊躇なく取ります。場合によっては解雇も含まれます。特に試用期間中は、新入社員が会社の価値観とパフォーマンスの期待に合致しているかを慎重に評価します。 私たちの方針は非常に明確で、生産性と結果が最も重要であり、全ての従業員が会社の成功に貢献することを期待しています。 終わりに 本インタビューを通じて、CEOとしてBitgetを率いるGracy Chen氏の明確なビジョンとリーダーシップ、哲学が浮き彫りになりました。 競争よりも独自の価値を追求し、誠実さと透明性を重視する姿勢は、会社の成長と進化の原動力となっているように感じられます。 変化の激しい仮想通貨市場環境の中で責任感をもって新たな挑戦に取り組む姿勢は、業界の未来を切り拓く重要な一歩と言えるでしょう。Bitgetの今後の展開に注目です。 [caption id="attachment_121619" align="aligncenter" width="508"] インタビューに応じてくださったGracy Chen氏とCrypto Times コンサルティング事業部マネージャー[/caption] *WebX開催期間の多忙な時間の中、インタビューに応じてくださったGracy Chen氏に改めて感謝申し上げます。
インタビュー
2024/04/22Light創設者Shun Kakinoki氏にインタビュー|Lightが目指す「チェーンの抽象化」とは?
日本発プロジェクトである「Light」は先日、スマートウォレットであるLightを公開しました。Lightは異なるチェーン上のトークンでガス代の支払いを可能とするなど画期的なソリューションを提案しています。 https://t.co/56qJDjgQX3 — Light (@LightDotSo) March 19, 2024 様々なチェーンの乱立が続きユーザー体験があまり良くない状況が続く中、Lightはチェーン抽象化に関する仕組みを提供し、Web3ユーザーのさらなるUX向上を目指しています。 本記事ではそんなLightのFounder兼CEOを務めるShun Kakinoki氏へのインタビュー内容をお届けします。 - 「自己紹介とLightの概要について教えてください」 25歳のKakinokiと申します。クリプトへの参入は2021年、サンフランシスコの起業家たちと共にWagumi DAOを立ち上げたことから始まりました。 Wagumi CatsというNFTを扱いながら、ガバナンスやDiscordコミュニティのモデレーションなどの活動を通じてクリプトの面白さに魅了され、深く関わるようになりました。 「Light」は、スマートウォレットという形態で取り組んでいるプロジェクトです。 Lightでは、EVM互換のチェーンを円滑かつなるべく使いやすくできるような機能を提供しており、例えば、自分が使ったことがない新しいチェーンでガス代の支払いが必要となった場合、自分がすでに持っているどのチェーン上のアセットでもガス代の支払いが可能となります。 参考ポスト↓ 1. Network abstraction Light enables you to instantly interact across chains seamlessly, and pay gas in ANY asset you hold across chains. Here's a quick demo: Sending USDC on Arbitrum & Optimism, while paying gas w/ USDT on Polygon, all in one transaction. pic.twitter.com/bJHfGH5nsR — Shun Kakinoki (@shunkakinoki) March 18, 2024 また、複数のチェーンにわたるトランザクションを1つの署名で行うことができます。 現在、様々なチェーンが乱立しているかと思いますが、全てのチェーンをあたかも1つのチェーンで使っているようなUXを実現したいというのがLightのビジョンです。 - 「Lightは以前、Web3 Socialのプロダクトも開発していたかと思いますが、現在はどのような状況になっていますか?」 現在公開しているLightはプロジェクトとして3つ目のプロダクトです。 1つ目がWeb3 Socialのプロダクトで、CyberConnect上でお互いの共通のDAOやNFTなどを可視化できるソリューションの提供に取り組んでいました。 2つ目が、iOS Safari内でメタマスクの概念や要領で使えるモバイル上のweb拡張機能のようなアプローチのモバイルウォレットです。 そして、今取り組んでいるのがスマートウォレットのLightとなっています。 - 「Lightではどのような仕組みで、別チェーン上のアセットでガス代の支払いを可能としているのでしょうか?」 Lightではガスの抽象化レイヤーを独自で開発していて、ここではガスの支払いを誰かが負担してくれる設計になっています。 ガスを支払う"ソルバー"と呼ばれる事業者のようなポジションの人たちがいるのですが、これらの人達がどのチェーンにも参加できるようになっています。 そしてこのソルバー達が「Polygon上でUSDTを後で受け取れるのであれば3つのチェーンのガス代を負担してあげるよ」といった形でユーザーが希望するチェーン、アセットでのトランザクションが通るよう協力してくれます。 - 「ソルバーはガス代を一時的に負担するインセンティブとして、手数料収入が入ってくるのでしょうか?」 その通りです。ただ、そうなるとユーザーにとって不利な状況が発生しかねないため、Lightでは複数の事業者が競売するような仕組みが採用されています。 また、ガス代が無料になるといったケースも発生します。DeFiのアプリケーションを作っている事業者がいたとして、自分たちのプロトコルを伸ばしたい時に「自分達のプロトコルを使ってくれればガス代を無料にする」といった施策も可能です。 - 「今回公開されたLightの主なターゲットはどんなユーザーですか?」 最初は複数のL2を使っているクリプトのコアユーザーをターゲットにしています。 スマートウォレットの面白い点として汎用性が高い部分が挙げられます。そもそも秘密鍵やシードフレーズを覚える必要が無くなったり、ソーシャルリカバリーのように鍵を無くした場合に友達に復旧してもらうことが出来るんです。 また、ウォレット自体をプログラミングできるのも魅力の1つですね。 最近はRhinestoneのように、アプリストアのような形のアプローチでウォレットに色々な機能を付けれるようにするのがスタンダードになりつつあります。 [caption id="attachment_111849" align="aligncenter" width="666"] 画像引用元:blog.rhinestone.wtf[/caption] Lightでもそういったことを将来展開していくつもりで、ウォレット自体が色々と拡張したり、ユーザーが好きな拡張機能を入れられるようになればウォレットの幅は大きく広がると思います。 チェーンを意識しないであらゆるトランザクションをワンクリックで出来るようになれば、コアユーザー以外の一般の方にも普及するかと思っています。 - 「基盤としてLightの仕組みがあり、その上に開発者たちが考える最適なUI/UXのアプリを構築できるといったイメージでしょうか?」 はい、おっしゃる通りです。 Lightとして提供している基盤は、ワンクリックでどのトランザクションも完結できるソリューションで、このユーザー体験はクリプトのマスアダプションには必須だと考えています。 今だとコアのクリプトユーザーであっても、新規で使いたいチェーンがあっても、実際に使った経験がなければ「ブリッジして、ネットワークをメタマスクに追加して、ガス代を補填して、ようやく使える」みたいな形だと思います。これだと絶対に一般のユーザーは使えないですよね。 これらの複数のチェーンを跨ぐトランザクションをワンクリックで出来るようになればクリプトのマスアダプションに向けた大きな一歩となるかなと思っています。 世界中の色んな人の生活にどれだけクリプトを根付かせられるかをLightの最終的なゴールとして考えていて、手軽さや分かりやすさ、いかに障壁をなくせるかは常に意識しています! - 「メタマスクや取引所のウォレットしか使ったことがないユーザーが一般的かと思いますが、そのような人たちにLight、またはLightのソリューションを活用したプロダクトを実際使ってもらうようにするためにどのような戦略を持っていますか?」 戦略は2つあります。 今は色んなチェーンが毎日のように誕生していると思いますが、これだとメタマスクや取引所のウォレットだと限界があると思っているんですよね。そこで有効なマーケティング戦略を描けるかと考えています。 メタマスクを使っている以上、ネットワークを追加したりブリッジしたりは必要で制約として存在します。そういった意味で1つでもチェーンが増えるごとにLightとしての優位性は増していくと考えています。現在の状況で1クリックで全てが完結するようなLightのソリューションが提供できたら、多くの人がこれを好んで使ってくれるのではないかと思っています。 長い目で見ると、マルチチェーンがデフォルトの世界というのはLightの観点からすると絶好の機会かと思います。 「チェーンアブストラクション(チェーンの抽象化)」といった概念があるんですが、いかにあらゆるチェーンをあたかも1つに感じさせるか、もしくはチェーンの存在すら感じさせなくするかというUXを実現することが、マーケティングの側面でもUXの側面でも非常に重要かなと思います。 2つ目がグループウォレットです。 これはあまり日の目を見ていない分野だと思っているのですが、マルチシグのように、例えば誰かとの間で議決権を半々にして何かしらのアセットを持てるというのは、人類の歴史上初だと思います。真の意味で複数の人と平等な立ち位置で何かを所有できるんです。 例えば土地とかだと結局は政府が握っていたり、銀行に資金を預けていても政府と銀行と自分だと自分以外が2/3の権利を持っていたりしますよね。 「友達とNFTを一緒に管理する」といった形で複数人で平等な立場で何かを所有できるのは、今まで不可能だっただけに面白いことが起こる可能性があると考えています。 -「Lightはどのチェーンから対応していくのでしょうか?」 現状ではメインネットでは10個くらいのチェーンにすでに対応しています。 [caption id="attachment_112235" align="aligncenter" width="797"] Light(デモ)で対応しているチェーン[/caption] 比較的新しいチェーンのBlastにも対応予定だったり、Berachainのような新しい切り口のプロジェクトともパートナーシップを提携するような形で進めたいと思っています。 チェーン側からするといかに自分たちのチェーンの特性をアピールするかが重要視されると思います。なので、個々のチェーンの特性をユーザーにわかってもらえるような仕様にしたいと考えています。 - 「Lightとして日本ユーザーにどのように認知をしてほしいのでしょうか?また、日本でどのようなポジションを取りたいと考えていますか?」 毎日使ってるWeb2アプリで日本製のものは1つあるかないかといった感じです。 Web3の世界で世界中の人たちが使っているインターフェースだったり、基盤となるネットワーク的な部分はまだまだ黎明期だと思います。 今後10年100年単位で見るとスマートウォレットの数は何百億個と存在するようになると思いますし、EVMチェーンのTVLは何兆、何百兆となっていくでしょう。 そうなるとクロスチェーンでデフォルトで使えるスマートウォレットが、大きな規模のアセットを保有するのみならず、チェーン抽象化の基盤インフラをもとにユーザーが毎日そこからトランザクションを発生させるのは考えられる世界線かと思います。 私も日本人として頑張りたいですし、日本人ユーザーの方の声には耳を傾けたいと強く思っています。 現在はクローズドでやっていて申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、前回のLight Walletは本当に多くの方に使っていただきました。進化したプロダクトとして戻ってくる予定ですので、楽しみにしていただければ幸いです! - 「2024年のロードマップや読者の方に向けた抱負を教えてください」 2024年に入り、L2を始めとしたスケーリング・ソリューションのお陰で多くのチェーンを高帯域・安価で使える時代に突入しました。それと同時に、多くのチェーンを同時に用いることはユーザーにとっては複雑なプロセスとなり、体験を損ねているのは紛れもない事実だと思います。チェーン抽象化によって老若男女が使い得るシンプルな体験を実現して、世界中の多くの人にクリプトの素晴らしさと利便性を届けたいです。 Light 各種情報 Website:https://light.so/ Twitter (X):https://twitter.com/LightDotSo Discord:https://discord.com/invite/Vgfxg2Rcy8 Telegram:https://t.me/LightDotSoSupport Github:https://github.com/LightDotSo/LightDotSo
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2024/01/22Hana Network 創設者 花坂氏にインタビュー|新リリースHana Gatewayを通して目指すものとは?
Hana NetworkはBitcoin , Ethreumの間の最初のプライバシーレイヤープロトコルです。各規制に準拠しながらも、既存のチェーンおよび任意の資産に対するオンチェーンのプライバシーを可能にするプロダクトを開発しています。 また、過去にはBinance Labs Incubationに選出、2023年のzkdayやArriba Studioのでピッチコンペティションなども獲得しています。 2024年1月22日にはHana Network新プロダクト「Hana Gateway」をリリースしました。 No more CEX. Finally, the launch of Hana Gateway demo🎉 ー the first gateway platform with trustless on/off ramp for seamless access to Bitcoin, Ethereum, and L1s. Paste it into the browser👇 Demo: https://t.co/5gLWH19Syk More details👇https://t.co/TrTY8D1nHL (1/7) pic.twitter.com/CmALxHTO6v — Hana Network | Now hiring! (@HanaNetwork) January 22, 2024 今回は同プロジェクトの創設者である花坂 光平氏に、Hana Networkや最新プロダクトHana Gatewayについて様々な角度からインタビューを行いました。 本記事ではその内容を紹介していきます。 Hana NetworkのコンセプトとHana Gatewayに関して --自己紹介とプロジェクトの簡単な紹介をお願いします。 Hana Networkファウンダーの花坂 光平(はなさか こうへい)です。 Hane Networkでは、”Layer 0 for privacy”というコンセプトの元、あらゆるチェーンに繋がるプライバシーレイヤーを作っています。大きなビジョンとしては、クリプトの世界と現実世界のハブとなるポジションを獲得して、新しい導線となるユースケースを沢山作っていこうと考えています。 --Hana Networkがやりたい事を教えてください。 前提部分からお話させていただきます。私は現在のクリプトコミュニティは非常に小さいと思っています。初心者や新規参入者にとって各ブロックチェーン上のdappsにアクセスするハードルが高く、トレーダーや投機家が今のユーザーの中心になっていると思います。 そんな中で、例えばメルカリやBitcoin ETF商品など、新たな企業や資本が入ってくる流入口が今後さらに増えてくと考えていて、今後は、億単位規模のユーザーが市場に参入してくると予想しています。 その時、必ず必要とされるクリプトの世界と現実世界の架け橋、導線の部分をHanaが担いたいと思っていて、具体的例としては、オンランプしやすいHana Gatewayのようなツールや簡単に資産運用できるサービスなどを想定しています。 --今回、リリースしたHana Gatewayはどのようなプロダクトでしょうか? [caption id="attachment_104741" align="aligncenter" width="800"] リリースされたHana Gateway (画像引用元:Hana Gateway)[/caption] 今回、私たちは「Hana Gateway」というHana Netwokを使ったキラーユースケースを公開しました。 Hana Gatewayは、法定通貨と暗号通貨のP2P取引を実現するゲートウェイプラットフォームです。例えば、Hana Gatewayのおかげで、ユーザーが取引所を介さずにオン/オフランプが可能となったり、各Layer1 やBitcoinへのアクセスを可能とするようなプロダクトになることを目指しています 。 [caption id="attachment_104743" align="aligncenter" width="612"] Hana Gatewayの仕組み[/caption] Hana Gatewayの比較対象として、Binance P2Pというサービスがあります。これは、ユーザー同士が法定通貨と暗号資産の交換を個人間同士で行えるサービスなんですが、ナイジェリアやベトナムなど自国通貨が安定してない国で使われがちです。日本では、取引所のP2Pソリューションはあまり使われていないのですが、新興国をはじめとした場所で多くのユーザーに使用されている現実があります。 しかし、こういったP2Pサービスはいくつか問題を抱えています。例えば、複雑なKYCが求められたり属人的な個人取引の中で不正が起きたりします。相手に対するトラストが必要で、非常に課題が多いように見えるのですが、実際は多くのユーザーに使われているのです。 Hana Gatewayは従来のP2Pサービスが持つこのような課題を改善したいと考えていて、支払い証明の部分でゼロ知識証明を活用し、属人性をなるべく排除した検証で、各ユーザーはシームレスに通貨を交換できます。DEXでスワップする感覚でオン/オフランプが行えるようになるのが理想です。 Hana Network自体はZKP2Pを参考にしています。 ZKP2Pのチームは、Ethereum財団から支援されているチームなのですが、彼らが作ったZK(ゼロ知識証明)を用いたトラストレスなオン/オフランプをHanaに拡張することで、 例えばビットコインのオン/オフランプなども可能になります。 --CEXが提供するP2Pでは厳格なKYCが必要になりますが、Hana GatewayではKYCは必要ないのでしょうか? 私たちのサービスの中では、KYCを提供しておらず、Web2決済サービスのKYCを利用しています。 「暗号資産」を「PaypalやWiseなどのデジタル決済サービス上の法定通貨」と交換することになるのですが、これらのデジタル決済サービスでは、すでにKYCを行ったユーザーが(暗号資産を)購入します。そのため、HanaがKYCを行わずとも既にKYCをされたユーザーがHanaの機能を使う事になります。 もちろん、今後さらに規制が厳格になったり、法律が変わっていくなど状況が速いスピードで変わっていくケースも考慮してます。まず、上限設定などのリスクベースで始め、アプリケーション内で他サービスと連携してKYCを提供する事も検討しています。 --CEXとの共存はどう考えていますか? Hana Gateway自体はCEXと対抗するようなプロダクトに見えますが、オフランプする時の出口としてCEXや他のサービスも候補になります。これはプロダクトにも反映している事で、将来的な連携を今後進めていければと思います。 --今後、どのような国をターゲットとして、流動性を確保していく予定なのでしょうか? Binance P2Pが主に使用されている国々、具体的にはナイジェリアやインドなどが挙げられます。 上記のような自国通貨が安定してない国では日常的にクリプトを持つ人が多い点が特徴として挙げられます。これらの国では対面の交換所も頻繁に使われているようで、こう言った地域にHana Gatewayは相性が良いと思ってます。 --プロダクトを普及させるにあたり、先に挙げた国を中心にマーケティング等を行っていくのでしょうか?日本は対象ですか? 日本向けには現在提供しておりません。ですが、日本人が行うサービスとして応援して欲しい気持ちは山々です。今後Hana Networkが生み出す他のユースケースを使っていただけたらと思ってます。 --Hana NetworkではBitcoinに関する言及をしているのをよく見かけますが、Hana Networkとどう関係しているのでしょうか? Hana Networkはクロスチェーンのプロトコルですが、とにかくBitcoinからの流入に現在はフォーカスしています。 Bitcoinエコシステムも発展してきていますし、ThorchainやZetachainといった参考にしてるプロジェクトもBitcoinからの流入の割合が多く、注力しています。 Hanaとしては、具体的には、BTCステーキングを提供しているBabylon Network(BitcoinのセキュリティをRestakingするプロトコル)などと連携して、今後ユースケースを提供していくつもりです。今後のリリースを楽しみにしていてください。 そして、各ユースケースが孤立しているわけではなく、ステーキングで流入が増えると、プライバシーの観点で難読性が上がったり、オンオフランプの観点で、マッチング効率がよくなったりして、全体の体験価値が向上していきます。 --Hana Netoworkの今後の展開について教えてください Hana Networkは、先述した通り、今後ゲートウェイレイヤーのようなポジションとなることを目指しています。 具体的には、現実世界と暗号通貨の世界を繋ぐ架け橋にHanaがなっていきたいという事で各プレイヤーと協力して、ピースを揃えていくつもりです。なので、Hana Gatewayは1つのユースケースに過ぎません。今後はオンランプした後に、簡単に運用できたり、各ブロックチェーンに簡単にアクセスできるようにしていきます。 --最後に一言、日本の読者に向けてメッセージをお願いします。 Hana Networkとしては、Hana Gatewayに限らず今後色々なユースケースを出していく予定です。皆さんに使ってもらうことが目標ですので、応援してもらえると嬉しいです。 Hana Network各種Information Website: https://hana.network Twitter:https://twitter.com/HanaNetwork Telegram: https://t.me/HanaNetworkOfficial Medium: https://medium.com/hananetwork
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2024/01/042024年の仮想通貨市場の展望|50名の業界人が語る
米SECによる現物型ビットコインETFの承認をめぐる動きや、ビットコイン半減期の到来など様々な注目トピックが控えている2024年。 本記事では、50名の業界人による期待、注目しているクリプト分野についてのコメントを紹介していきます。 有識者の方々は一体どのような展望を持っているのでしょうか?是非チェックしましょう! ※掲載順は弊社代表を除き五十音順にて記載しています。また敬称は文字数の関係で省略させていただいております。 アラタ|株式会社ロクブンノニ代表 ▶️プロフィール:@cry_curr_ar Crypto Timesを運営する株式会社ロクブンノニ代表。2017年5月より暗号通貨を購入、2018年より株式会社ロクブンノニを創業。 2024年に期待/注目する分野「マスアダプションを意識したプロダクト」 2024年はマスアダプションを意識したプロダクトが多く出てくることを期待しています。 おそらくですが、2023年以上にどこのセクターにおいても大企業が多く参入してくることを考えています。今までのWeb 3.0業界の課題であったUXの最適化が、過去の知見を元にアップデートされてきており、今後よりユーザーを獲得していくことを考えると「簡単に使えるけど、実はBlockchainが裏で使われていた」というようなUXが優れたアプリが徐々に出てくることを考えていきたいです。 また、2023年に発売されたSolana Mobileのように一般ユーザーが暗号通貨やトークンにアクセスしやすい環境がもっと身近になってくると思います。 IBCに喝采をあげるCosmonaut ▶️プロフィール:@YasumasaKuwada アマチュア天文ファンです。2020年にIBCが始まってからずっと喝采をあげてます。 2024年に期待/注目する分野「モジュラーブロックチェーン」 独自のValidatorを必要としない、Modular Block Chain化の動きに注目しています。 特にそれぞれが独自の意思決定をできる主権RUがどの程度普及するか、そのRU間通信にIBCがどのように使われていくか、どんなPJやAppが動くことになるのか。 また、ずっと追いかけているDEXプロダクトの中では、すでにEVM以外では板DEXにメイントレンドが移っていますが、この文脈の中で、CosmosではKujiraやInjectiveに注目しています。また、AstroportやOsmosisのようないわゆる老舗のAMMがこの動きをどのように取り込むか、EVMにこのトレンドが波及するかも注目していきたいです。 あとい|Cega共同創業者兼CEO ▶️プロフィール:@arisatoyo_jp Cega 共同創業者兼 CEO。日本と中国で育ち、米ノースウェスタン大学へ。専門はコンピュータサイエンスと経済学。UBS 証券、Google を経て、DeFi プロトコルの Cegaを創業。累計500億の取引量。 2024年に期待/注目する分野「デリバティブとRWA」 2024年は米国の利下げやETFの承認が噂されていたり、興味深い市場の動きが見れる一年になりそうです。その中で DeFi を中心に活動する者として、来年一番TVLが伸びる分野は Liquid Staking、けれども一番界隈の成長に今後貢献するであろう分野はデリバティブと RWA だと考えています。 Liquid Staking は短期的に沢山のプレイヤーが横にも縦にも出てくると思っており、LSTを使ったバリデーションができるチェーンや ETH の価格が1%動くと10%動く LST とかが出てくると予想してます。 また、デリバティブに関して 2024年こそは Perp と Option の使い分けが進むと信じております。RWAに関しては、米国債以外のアセットを担保にしたトークンが多様に出てくると思っています。デリバティブやRWAは DeFi 上の機関的な流動性を大幅に向上させると期待しています。 あどまん|CRYPTO TIMES メディア事業部 ▶️プロフィール:@admen_vc_2 CryptoTimesメディア担当/boarding bridge。ミームコイン研究科として、日々あらゆるチェーンのミームコインを追っては資金を溶かしています。 2024年に期待/注目する分野「ミーム」 2024年に注目する分野は「ミーム」です。 ミームは相場の変動に左右されにくく、毎年必ず盛り上がっているので2024年もミームは盛り上がると確信しています。例えば、GameStopショックをきっかけに、前回のバブルではDOGEが150倍、SHIBが150万倍の価値上昇を遂げました。また、昨年はPEPEやBonkなどのミームコインが急騰しました。 ミームは一種のお祭りのようなもので、その価値は機能性ではなく「ストーリーへの共感」や「コミュニティ力」にあります。最近では、ヘッジファンドやベンチャーキャピタルといった大手機関がミームコインと提携したり、大手取引所がミームコインを上場させる動きが顕著になっています。 有名チェーンCEOが「ミームコインを批判する人々は、60年代のポップミュージック批判者、80年代のバンクシーを落書きアーティストと呼んでいた人々、90年代のラップ音楽批判者と同じタイプ」と述べているように、かつて無価値と思われていたミームコインが徐々に受け入れられつつある現状なので、2024年はこれまで以上にミームの存在感は増していくのではないかと考えています。ミームには莫大なリスクも伴うため、全ての人に推奨するのは難しい分野ですが、大いに期待しています。 イケハヤ|Ninja DAO Founder ▶️プロフィール:@IHayato Ninja DAO Founderです。クリエイターのみなさんとともに作る、Web3時代のIP「クリプトニンジャ」を展開しています。2024年はアニメ、そしてWeb3ゲーム領域にも注力していきます! 2024年に期待/注目する分野「FiNANCiEを使ったコミュニティトークン」 ややポジショントークが入ってしまうのですが……ぼくらは2024年に、FiNANCiEを使ってトークンを発行する予定です。 FiNANCiEはgumiの創業者、國光さんが2019年1月に立ち上げたサービスで、このメディアを読んでいる人もご存知かなと思います。IEOほどハードルが高くなく、気軽に、かつ合法的にトークンを発行・販売できる仕組みで、2024年は活用するプロジェクトが増えてくると見ています。 ビジネス的には「事業のなかでどうトークンを活用するか?」はひとつのテーマになってくるでしょう。 うどん|クリプト企業創業者、リサーチャー ▶️プロフィール:@udon_crypto 2015年からのクリプトに参入。クリプト企業の創業、リサーチャーとして活動。やさしいDeFiなどで登壇。 2024年に期待/注目する分野「スマートコントラクトの巨大化」 2023年Q1に予定されているEIP4844の実装や、Eigen・Celestiaといった他のDA Layerの登場など、Data Availabilityの多様化が進み原価として徴収しなければいけない手数料が1/100とか1/1000になる世界においては、これまではとても採算が見合わなくてかけなかったような大量にGas消費をするスマートコントラクトが登場するのではないでしょうか。 そしてそれらを処理するためにEVMの高速化・EVMの並列化といった部分の研究や実装も進むはずです。 またこれに伴って、EthereumのコントラクトのサイズのリミットもL2上で大幅緩和されるといったことが起きるのではないでしょうか。 大木 悠|dYdX Foundation Asia BD Lead ▶️プロフィール:@leomarudydx 早大卒業後、欧州の大学院で政治哲学と経済哲学を学ぶ。その後、テレビ東京のニューヨーク支局に報道ディレクターとして勤務。日本に帰国後、2018年6月にコインテレグラフジャパンの編集長に就任。2020年12月にクラーケンジャパンの広報責任者に就任。2022年6月よりdYdX FoundationのJapan Lead就任。2024年1月より現職。 2024年に期待/注目する分野「米国の動向」 2024年の注目は米国の動向だ。2023年、SECによるバイナンスやコインベース訴訟、時価総額トップ層のトークンに対する相次ぐセキュリティ判定など、米国のクリプトに対する厳しい姿勢が明らかになった。 背後にいるのは、バイデン大統領本人ではなく、金融政策に影響力を持つ民主党上院のエリザベス・ウォーレン議員と彼女の”Anti Crypto Army”と言われている。2024年11月の大統領では、政権交代だけでなく、上院の結果にも注目が集まる(下院は現在共和党が多数派)。米国で今のクリプトに厳しい体制が2028年まで続くことになったら、業界の勢力図は大きく変わるだろう。 米国はイノベーションが生まれる国だ。dYdXやUniswapなどDEXの開発チームはニューヨークに集まっている。彼らによる政治家へのロビー活動や教育も重要になるだろう。Anti Crypto軍に対抗するレジスタンスの活動に注目だ。 大島 卓也|Zaif 代表取締役社長 ▶️プロフィール:@takuji0807 2016年にブロックチェーンを知りその魅力にひかれ継続的に情報収集を行っていたが、2022年6月に大和証券グループからWeb3コンサル企業のTuringumに転職。2023年11月に暗号資産取引所のZaifがM&AによりTuringumと同じグループ企業として参入、同月よりZaifの代表取締役社長に就任。 2024年に期待/注目する分野「RWA」 期待する分野は『RWA(リアルワールドアセット)』です。 今までクリプトはバーチャルな世界に閉じた、もしくは法定通貨にペグする形で価値がついていましたが、今後はブロックチェーンという価値のインターネットにリアルな価値が流れ込んでることとなります。 これはブロックチェーンの世界においては大きな変革であり、業界の裾野を広げるものになると期待しています。 小澤 孝太|CryptoGames CEO ▶️プロフィール:@kotaozawa 2014年 慶應⼤学卒業、株式会社サイバーエージェント新卒⼊社後、2016年CA36に抜擢。2018年 CryptoGames株式会社を設⽴ 2019年6⽉ 「クリプトスペルズ」リリース正式リリース。2週間のクラウドセール 売上は900eth(当時3000万円)を突破し国内最⾼記録となりました。 2024年に期待/注目する分野「BCGマスアダプションに向けてのインフラ基盤」 2024年は、今までユーザーがブロックチェーンゲームを楽しむまでの課題であった、ウォレット、決済、入手のハードルを下げるプロダクトが登場し、マスアダプションに向けてのインフラ基盤が整ってくると考えています。 具体的には、大手キャリアウォレット、既存の決済代行事業者や各サービスに導入される形での暗号資産決済の普及、企業ポイント等やゲーム内での暗号資産の購入などによる暗号資産入手の簡易化、暗号資産をまずは入手できるBCG・ポイ活サービス等を期待しています。 onchan|Japan Gaming Guild 創設者 ▶️プロフィール:@A86883604 JGG創設者のonchanと申します!小さい頃からゲームが好きで色々触ってきました。みんなとゲームすることがいちばんの至福の時なので、是非一緒に遊びましょう! 2024年に期待/注目する分野「Gamefi × AAAゲーム」 web3ゲームというと広いジャンルで、仮想通貨を使用したゲームでも様々な特徴があると思います。その中でも2024年は『Gamefi × AAAゲーム』というものに注目(期待)していきたいと思っています。 最近のweb3ゲームのほとんどが最初から数年後を見据えたエコシステム設計が多いですよね。でもゲームってみなさんどうですか?2年続くゲームはいくつありましたか?ハイブランド、ハイクオリティのゲームこそゲーマーのためのGamefi要素をどんどん盛り込んで、プレイ、アーン共に面白いものが出てきてくれるといいなと思っております。 仮想戦士ロイ|Ava Labs Head of Japan ▶️プロフィール:@RoiSarak 早稲田大学中退。メルボルン大学物理学部卒。E-sports x Lifestyle のブランド立ち上げやクラウドファンディング事業を展開、2020年にクリプトに参入。2021年にブロックチェーンオラクル最大手Chainlinkのアジア日本地域の公式アンバサダーに就任。2023年1月にAvalancheの開発会社Ava LabsのHead of Japanに就任。 2024年に期待/注目する分野「並列処理VM」 この2年間でNFTやDeFiの登場によりスマートコントラクトを使用した新しいアプリケーションの有用性は十分に認知されました。一方でインフラレベルではシングルスレッド型のEVMが主流であり、碑文NFTなどの高い負荷を要する一部の利用者のトランザクションが他のアプリを利用したい人と競合、期待されている殆どのL2も現状シングルスレッド型のEVMを利用しています。 EVM以外の選択肢を持つL1が再注目されてきたトレンドはまさに並列処理できる新しいVMへの期待だと思います。2024年は既存のEVMの並列化、そしてEVM以外で皆求める新しい並列処理VMの登場が期待されるのではないでしょうか。 AvalancheのHyperSDKはまさにこれらのVMを手軽に開発できるツールとして注目されるのではないでしょうか。 仮想NISHI|SBI VCトレード クリプトアナリスト/新規事業戦略担当 ▶️プロフィール:@Nishi8maru SBI VCトレード(クリプトアナリスト/新規事業戦略担当)/SBIホールディングス デジタルスペース室副室長。金融機関における有価証券運用や国内シンクタンクにおける調査分析の経験を活かし、オンチェーンデータを始め暗号資産市場を分析、Twitterへの情報発信のほか新聞・雑誌等で暗号資産市場の解説を行う。 2024年に期待/注目する分野「ステーブルコイン」 2024年はステーブルコイン普及の年になると予想します。 日本では2023年6月に改正資金決済法が施行され、ステーブルコインに関する制度整備が行われました。SBI VCトレードでは、当局の承認を前提として電子決済手段等取引業の登録を目指しており、その中でUSDCを取り扱う予定です。 香港でもステーブルコイン規制案に対するパブリックコメント募集が行われていることから、2024年はステーブルコインの利便性をより広く享受できる人々が増えるでしょう。 加藤 順弥|TOKEN ECONOMIST Founder ▶️プロフィール:@TokenEconomist マニアやプロ層向けのクリプトサイト TOKEN ECONOMIST の創業者。1~3年後に花が開くであろう、次の時代を牽引するプロジェクトを技術観点から発掘するプロダクトハントが趣味の1つ。元ネットワークエンジニアなこともあり、インフラストラクチャや通信分野のプロジェクトが好き。一番興味があるテーマは、ブロックチェーンにおけるプライバシー問題。 2024年に期待/注目する分野「モジュラーチェーン(特にCelestiaとAvail)」 2023年後半からもてはやされているモジュラーチェーンの分野ですが、コンピュータの発展の歴史から考えるとこの進化はごく自然な流れだと感じています。個人的に、CelestiaやAvailの動きに注目しています。 両者はデータ可用性やコンセンサスを提供し、独自ブロックチェーンを立ち上げるためのフレームワークです。これらは、特定用途のための独自チェーンの需要が増していく流れにおいて非常に重要なポジションを担うと考えられます。これらの最大の利点は、セキュリティを確保する労力の低さだと考えています。既存の類似ソリューションだと、Cosmos系チェーンでは自力でバリデーターを誘致する必要があり、Polkadot系ではスロットオークションで勝利する必要があります。 CelestiaやAvailは、このような労力を抜本的に削減できるため、独自チェーンを作りたい事業者に選ばれる選択肢になるのではないでしょうか。 G🅰️ruMaru.eth|OtakuLabs Admin ▶️プロフィール:@garumaru_eth Web3コミュニティ OtakuLabsのAdminのGaruMaruです。主に、プロジェクトリサーチャーでお触り〜魔界まで一通り触ります。普段は4児のママ兼会社経営してるので、わからないことあれば、OtakuLabsのテレグラムや、XでDMくれれば対応できます。 2024年に期待/注目する分野「モジュラーブロックチェーン」 モジュラー型ブロックチェーンは、ブロックチェーンに必要な要素を分割し、複数のブロックチェーン・ソリューションで構成するもの。 直近では、Celestia $TIA のエアドロップで注目が集まった分野。今まではブロックチェーンでの必要要素である、「実行」「決済」「コンセンサス」「データ可用性」を単一のブロックチェーンで処理していたが、モジュラー型の台頭により、上記の必要要素を各ソリューションが1つまたは複数担当することができる。わかりやすく言うと1つの仕事を分担して効率良く行うイメージ。 2024年はしっかりと、モジュラー関連を押さえながら相性の良いCosmosもしっかりと盛り上げていきたいです。 木村 優|UnUniFi Co-founder ▶️プロフィール:@KimuraYu45z UnUniFiというCosmos系のapp chainをつくっています。最近はモジュラーブロックチェーン技術に注目しており、自身のプロジェクトにも取り込むことを考えています。京都大学ソーシャルイノベーションセンター客員研究員。 2024年に期待/注目する分野「モジュラーブロックチェーン」 2024年はモジュラーブロックチェーン技術が間違いなく重要になります。 これはひとことで言えば、レイヤー2ブロックチェーンをいままでよりはるかにスケーラブルかつ柔軟性ある形でつくるパラダイムであり、スケーラビリティを活かした安いガス代と、柔軟性を活かしてEVM, Solana VM, Move VM, CosmWasm VMなどで動く色々なレイヤー2ソリューションが出てくるでしょう。 トークンでいうと、Data Availabilityの層を提供するCelestia $TIAや、未TGEのAvail $AVL、Data Availability提供へピボットすることを発表したNear $NEARなどは注目に値します。 窪田 昌弘|LOCKON Co-Founder ▶️プロフィール:@lan_masa_kubota 2013年にBTCに出会ってから3回の売却と複数の資金調達を実施。現在はオンチェーン分析を活用してハイリターンとリスクヘッジを実現したINDEXであるLOCKONを開発、運営している。 2024年に期待/注目する分野「Ramps領域」 2024年はFiatとCryptoを自由に行き来出来るようにOn Ramps, Off Rampsが本格的に普及する事でしょう。 Ramps領域へのアプローチは様々で、大手だとStripeがベータ版を開始しましたが、まだ米国居住者のみの対応となっています。EUをメインに展開するhttp://offramp.xyz は銀行のAPIと連携することによりクレジットカードの決済手数料を回避、決済金額に関係なく€0.89という業界最安の手数料を実現、ZKP2Pはゼロ知識証明を活用した誰もが高速で安価な恩恵を受けることができるOn Rampsプロトコルです。 日本は自国の法定通貨に対する信頼が高いため自国通貨からCryptoに変換する需要はまだまだ少ないですが、インド、ナイジェリアを中心に本質的なペイン解決へ向かうプロトコルが日々生まれています。 ぐるーん|スマートコントラクトエンジニア、弁護士 ▶️プロフィール:@gurun_eth 東大法学部卒。スマートコントラクトエンジニア。パブリックブロックチェーンを愛する弁護士。 2024年に期待/注目する分野「ステーブルコイン」 来年の目玉はステーブルコインになると思います。 2023年の政省令の整備により、国内法人からステーブルコインを発行する道が開かれました。また、海外で発行されたステーブルコインも国内で扱いやすい環境が整備されていると思います。自由な価値移転のさらなる発展に期待! さがっちゃ|DeFiリサーチャー ▶️プロフィール:@sagattya_ 2017年の暗号通貨バブル期に業界に参入し、同年に引退。しかし、2021年に暗号通貨の「魔界」が注目されているという情報を聞き、再びこの世界に足を踏み入れる。現在はDeFi(分散型金融)を主軸にリサーチを行い、資産運用もDeFiを通じて実施している。 2024年に期待/注目する分野「DeFi」 集中流動性の登場により、DeFi全体の利回りが向上している今、私は更に進化する金融技術に期待を寄せています。 特に、資本効率を高め、利回りをさらに向上させる高度な仕組みの登場が予想されます。これにより、DeFiは新たな段階へと進化し、より多くの人々にとってアクセスしやすく、利益をもたらすものになるでしょう。 設楽 悠介|あたらしい経済 編集長 ▶️プロフィール:@ysksdr 株式会社幻冬舎あたらしい経済編集長/コンテンツビジネス局局長。幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で電子書籍事業や新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてweb3専門番組「EXODUS」、「あたらしい経済ニュース」等を配信中。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。 2024年に期待/注目する分野「日本のプロジェクト」 今年はビットコインの半減期の年。また米国でのBTC現物ETF承認の可能性や、米国の利下げ予想など、クリプト市場にボジティブなトピックスが目白押しだ。 ブロックチェーンにおいても、L1とL2のそれぞれの争いの激化、モノリスかモジュラー型か、またアプリケーション特化チェーンか。多くのプロジェクトがどの地盤を選んでいくか、そしてそもそもブロックチェーン自体の在り方の議論も加熱しそうだ。 またDeFiではリキッドステーキング/リステーキングなどの盛り上がりも注目だ。しかし今年改めクリプト市場に夏が来ると、世界的な規制のさらなる強化も予想できる。プロジェクトと規制の追いかけっこも、引き続き見守っていかなければならない。 そして日本においては、引き続き勝負の一年だろう。昨年は世界に対して「日本はWeb3に積極的だ」というナラティブを作ることのできた年だった。それ自体は胸を張れることではあるものの、残念ながらグローバルのオンチェーンデータ上では、日本企業や日本人によるプロジェクトの存在感は、まだまだ小さい。 Web3というトレンドワードで語られ、拡大解釈も増えてきた現在ではあるが、やはりこの領域の本質はオンチェーン上にある。国内で儲かるビジュネスも必要だが、やはりグローバルで、オンチェーンで、勝つことが、もっと稼げるし、何より世界を変えられる。 再び夏が来ると予想されている今年は、日本が前述のギャップを埋められるかの勝負の1年になるだろう。微力ながら私自身もメディアの発信を通じ、これから世界を変える日本のブロジェクトを応援していきたい。 紫竹 佑騎|合同会社暗号屋 代表社員 ▶️プロフィール:@79yuuki 1986年生まれ、新潟出身。新卒入社したサイバーエージェントではエンジニアとしてゲーム、フレームワーク、動画メディア等の様々なプロジェクトを担当し2017年に独立。後に福岡で仮想通貨取引所 Mr. Exchange を CTO として設立・運用を担当し、退職後はブロックチェーン事業に特化した合同会社暗号屋を設立。マーケットメーク事業やブロックチェーンを活用したプロトコルの社会実装を中心に、医療、アート、ゲーム等の分野で複数企業のブロックチェーンプロジェクトへのテクニカルディレクションや研究開発を行なっている。著書に「Web制作者のためのGitHubの教科書」。 2024年に期待/注目する分野「DePIN」 2024年期待したい分野は今後プロトコル層が深まるという意味でweb3が深化していくことで分散型の物理インフラネットワーク、DePINは面白くなっていくと思うし、分散型アプリケーションと言う名前がついていたプロトコルがその影響でもっとリッチになり分散型のインフラがどんどん揃っていくと思ってます。 しかしDePINに注目したい一方でその分散型アプリケーション等の普及はまだまだグローバルに見ても小規模で、例えばNFTアートの様な強い現象が起きるまではしばらく普及が遅れる気もしています。AIが盛り上がってNVIDIAの需要が上がるみたいな順番なので、暗号屋としては上に乗る分散型アプリの社会実装を引き続き目指し、プロトコルに貢献できればと思っております。 Joe Takayama|クリプトYouTuber兼投資家 ▶️プロフィール:@TakayamaJoe クリプトYouTuber兼投資家。仮想通貨から経済ニュース全般、起業家のインタビュー、注目のプロジェクトの紹介動画などを毎日配信しています。元ヘッジファンドのキャリアを活かし、マクロ経済とクリプト市場の関係性の観点から市場分析をするのが好きです。 2024年に期待/注目する分野「機関投資家から始まるマスアダプション」 ビットコインETFの承認も間近で、世界的な金融機関が投資家としても、関連商品の売り手としても参入が始まっています。例えば、現物資産(RWA)を担保にお金を借りたり、クリプトを通じて投資したり出来る環境も整ってきています。 また世界中でクリプトに関する規制が整い、緩和に向かうことが予想されるため、より多くの企業がビットコインを自社経済圏に組み入れたり、独自チェーンの開発を検討することが予想されます。これによりブロックチェーンをビジネスの一つの柱として組み入れる企業が激増するでしょう。 ブラックロックやメガテック企業がクリプトを扱うことで世間からのクリプトに対する信頼が高まり、一般ユーザーへのマスアダプションへの下地が整うのが2024年となると思っています。 白石 陽介|ARIGATOBANK 代表取締役CEO ▶️プロフィール:@YosukeShiraishi MZ Web3 Fund General Partner / JCBA ステーブルコイン部会長。 2024年に期待/注目する分野「ステーブルコイン(電子決済手段)」 悲願であったステーブルコイン(電子決済手段)を実現する改正資金決済法が施行された。今か今かと準備を続けてきた事業者が、雪崩を切るように参入を表明している。 12月にはデジタル証券取引市場であるODXが開始し、セキュリティトークンとステーブルコインの同時決済(DvP)といったユースケースの広がりが期待される。そして、2024年は、電子決済手段等取引業の1号登録がなされ、国内の発行・流通はもちろんのこと、規制が確率された日本で発行した円建てやドル建てのステーブルコインが海外上場するストーリーも期待できる。2024年こそがステーブルコイン元年だ。 信玄|DeFiリサーチャー ▶️プロフィール:@shingen_crypto 主にEthereum周りを広く浅く調べて発信しています。 2024年に期待/注目する分野「DePIN」 私が今年期待しているのはDePIN(Decentralized Physical Infurastructure Network)です。 定義が広く曖昧ではありますが、分散型に拘りすぎるよりは分担型と解釈した方が良いかもしれません。そもそもCryptoのインフラは集権的になり易いという課題もあり、徐々に分散型サービスも登場しているものの十分とは言えません。 また現実世界側のユースケースとしても技術的特徴を活かせる領域でもあり、既に幾つか面白いプロジェクトが動いています。一旦テーマとして注目が集まれば更に多くの新しい試みが進むのではないでしょうか。 たぬきち|HONEYCON/BuzzOne/BuzzBridge Capital 共同創業者 ▶️プロフィール:@web3_honey HONEYCON/BuzzOne/BuzzBridge Capital Co-Founder。Web3Girls Founder。Bluechip Party Co-Founder(BAYC JAPAN / AZUKI JAPAN / Doodles Japan etc...)。BCCC (ブロックチェーン推進協会)エバンジェリスト。 2024年に期待/注目する分野「BRCと日本の既存IP」 様々な種類の「期待」があると思いますが、月並みですがBRCは面白いと思っています。こういった新しい分野はまだまだ出てくると思うので、次に「え、これ何?」というものが出てきたらすぐに調べたいですね。 また、日本の既存IPがweb3に挑戦する事例が増えているので、今後どのようにweb3の技術を活用して世界にファンを増やしていくのか注目し応援しています。 Dan Park|MakerDAO アジアコミュニティリード ▶️プロフィール:@dnpark_eth 私は、最大の分散型金融(DeFi)貸出プラットフォームの1つであり、50億ドル規模のステーブルコイン「DAI」の発行者であるMakerDAOのアジアコミュニティリードをしています。MakerDAOの以前は、韓国の取引所UPBITの投資子会社であるDunamu & Partnersで投資専門家を務め、その前には韓国のWeb3分析会社であるXangleにてWeb3アドバイザリーのヘッドとして仕事をしました。日本の早稲田大学を卒業しています。 2024年に期待/注目する分野「実物資産(ステーブルコインや債券含む)」 DeFi市場は主に三つのセクター、Lending(貸付プラットフォーム)、DEX(分散型取引所)、そして実物資産に裏付けられた合成資産(主にステーブルコイン)に区分されます。現在の市場動向を分析すると、これらのセクターが流動性とユーザーの活動の中心であることが明らかです。 2024年に向け、これらの分野でのイノベーションは持続すると予測され、市場をリードするプラットフォームはさらなる領域拡大や戦略的提携により、シナジーを生み出す可能性が高いでしょう。 また、高金利環境が続くというマクロ経済的仮説が維持される場合、実物資産(ステーブルコインや債券を含む)への需要は顕著に増加すると考えられます。これは、従来の金融メカニズムがDeFiエコシステムに幅広く統合される傾向を示しており、市場参加者に新たな機会と複雑性を提供します。 DeFitterジョン|インフルエンサー ▶️プロフィール:@fitter_de Youtube/X にてクリプト情報発信者・インフルエンサー。"Snap to Earn"SNPIT アンバサダー。現在BCGに特化したマーケティング・BCG開発会社の設立予定。 2024年期待/注目する分野「BCG(プラットフォーム)」 ブロックチェーンゲームはこの3年で匿名性が高い玉石混合の黎明期から、大手を含む既存開発会社が参入してくる過渡期へと移行しました。 業界における直近の課題は”キラーソフト”の創出が待ち望まれますが、投資文脈においては”どこのプラットフォームから”キラーソフトが創出されるかが注目ポイントとなっています。 既に現在においても”Steam”や、”App store"は独自の経済圏を確立していることを考えれば、WEB3版”Steam"の経済発展は想像しやすいのではないでしょうか。 なーちゃん|Mask Network Ecosystem Manager、kudasaiJP Head of growth ▶️プロフィール:@crypto___baby Mask Network / kudasaiJP 2024年に期待/注目する分野「ZKP、AW他」 正直あり過ぎてここだけでは伝えきれないのですが、昨年秋、世界最大のデベロッパーカンファレンスに行った際は、ZKP(ゼロ知識証明)とAW(自立分散型世界)がかなり盛り上がっている印象だったので、この2つは外せないのかなと思っています。 個人的に期待している分野はEthereum L2エコシステム、またBitcoin L2/NFTも今後は注目されていくのかなと思います。また、アプリケーション特化のブロックチェーンが増えていくと思うのでそれに付随するUXの悪さを解決するためのインテント関係のプロダクトは重要になっていくと思います。 クリプトは"技術が素晴らしい=価値がある"にはならないので難しいところですが、トレンドに合わせて柔軟に相場についていきたいと思います(^^) noob botter|CT Analysis PdM ▶️プロフィール:@noobbotter3 オンチェーンストーカー/CT Analysisのプロダクト全体を見てます。CryptoTimesで一番変なやつです。 2024年に期待/注目する分野「RWA」 2024年は、RWA元年になると思います。もちろん規制の面で様々な問題がありますが、リアルワールドのアセットがオンチェーンで躍進を遂げる前段階の年になると思います。 水面下で動いているものが実際に表に出るのは5年スパンくらいだとは思いますが、これからも注視していきたいです。 沼崎 悠|CoinJinja/tofuNFT 創業者 ▶️プロフィール:@yu_nmzk 2017年に株式会社CoinJinjaを創業しました。国内最大規模の仮想通貨アプリ・コイン相場や世界最大規模のマルチチェーンNFTマーケットプレイス・tofuNFTなどを運営してきました。 2024年に期待/注目する分野「Web3Social」 向こう5年を考えた時に、"DeFi","Game","Tokenization"は毎年の注目分野であり続けるので、この分野の予測はかなり具体的なもので無いと意味が無いので、敢えて避けようと思います。 その前提で、ここ2年ほどの間注目分野とされてきたWeb3Socialというジャンルは、2023年のhttp://Friend.techが大きくマネタイズ出来た事でお金と関心が集まりやすく、事業として力を注ぎやすい分野になっています。 トークンを単にインセンティブとして使うのでは無く、投資的な要素が入って来て面白みが生まれてくる事が分かった以上、多くのトライと面白いアイディアが掛け合わされるとジャンルとしてもう一躍進してもおかしく無いかなと。 のろいちゃん|インフルエンサー ▶️プロフィール:@noroichan_game Web3ゲームの「楽しさ」を伝えるインフルエンサー。スカラーシップなど、Web3ゲームならではの雇用創出に魅力を感じ、2022年、業界に参入。X(Twitter)やYouTube等でゲーム実況・配信を行うほか、Web3関連イベントの主催・登壇・司会など、多方面で活動中。 2024年に期待/注目する分野「大手ゲーム企業のWeb3ゲームへの参入」 これまで、Web3ゲームと言えば、スタートアップ企業が開発・運営し、Web3ゲーマーという狭い世界のためのゲームでした。しかし、昨今、大手ゲーム企業の業界参加表明が増え、その狭い世界が広がろうとしています。 先日CoinGeckoのレポートにもあったようにWeb3ゲームの多くは失敗に終わっています。成功事例が殆どない中での大手ゲーム企業の参入、ここだけ切り取れば企業にとって相当大きなリスクではないでしょうか? 「そのリスクをとってまでもこの業界に参入してきた」ということを考えると、2024年のWeb3ゲームに期待していいのではないかと考えています。 passion😎|DeNA Web3エンジニア ▶️プロフィール:@hyde_dev 株式会社ディー・エヌ・エーのWeb3エンジニアです。企画・開発・プロダクトマネジメントなど幅広く関わっています。直近では、1月リリース予定のオンチェーンゲーム「trivia.tech」のPO(プロダクトオーナー)をやっています!ぜひお楽しみに!! 2024年に期待/注目する分野「Consumer Crypto UX」 市場環境が2023年よりも良好になることは高い確率で見えています。今より多くのユーザーがWeb3エコシステムに触れることになり、ゲームやソーシャルなどのConsumer Crypto領域にも大きな注目が集まります。 Proto-Dankshardingの実装にてEthereum L2sへ多くのユーザーがオンボードされたり、SolanaなどのL1にてより安く快適なConsumer CryptoのUXが提供されていく予測です。 またパスキーやMPCなどでより快適にウォレットを利用したり、Intentsによるトランザクションの抽象化などで2024年はクリプトUX革命の年になると予想します! 花坂|Hana Network Founder ▶️プロフィール:@0xJeek Hana NetworkのFounderの花坂です。Hana Networkとは、EthereumやBitcoinなど、あらゆるエコシステムに繋がるプライバシーインフラで、来年のリリースを予定してます。 2024年に期待/注目する分野「Bitcoinリステーキング」 来年は、Babylonを代表とするBitcoinリステーキングが大きな影響力を持ちます。理由は大きく2つ。 1つは、EigenLayerの台頭。EigenLayerは2023年に多くの資産を集めましたが、Babylonも、リステーキングでチェーンのセキュリティ強化させるプロジェクトとして同様に資産を集める可能性が高いでしょう。 もう1つは、Bitcoinエコシステムの変化。Bitcoin L2やステーブルコインが生まれ始め、ETF起点で金融機関や取引所から桁違いの資金流入が起きると、エコシステムがさらに興隆し、Babylonにとっても追い風になるでしょう。 Bitcoinとの接続にも特徴を持つHana Networkとしても、相性が良いプロジェクトなので、Babylonの台頭に期待してます。 Haruchi|Ava Labs BD ▶️プロフィール:haruchiAvax TofuNFT→Ava Labs BD(現在) 2024年に期待/注目する分野「インターオペラビリティ規格とログインソリューション」 2024年は2023年中に作られたプロダクトが続々と登場し、新たなユースケースとスタンダードが認識される年になるかなと思っています。特定の分野で言うとインターオペラビリティ規格とログインソリューションの新たなスタンダードの確立を期待しています。 また低コストなDBとしてのブロックチェーンの活用例も多く現れるのではないでしょうか。 バンケラDAO|仮想通貨のエアドロ情報屋 ▶️プロフィール:@BankeraDao 仮想通貨のエアドロ情報屋。「Twitterでは言えない仮想通貨&エアドロの話」を運営中。 2024年に期待/注目する分野「モジューラー関連、新たなUX領域」 これらは"Coinbase"と"Andreessen Horowitz"の見通しにも登場する共通分野です。 単純に考えて、VCが巨額のお金を投じるほど期待している分野なので、追わない理由がないという判断です。エアドロップの観点でも2024年はモジューラー周りで給付金が増えそうなので個人的に楽しみにしています。 とはいえ、トレンドは移り変わるものなのであまり頭を固くせずに熱量の高い場所に飛び込むのも大事だと今年学びました。(Solana、、、) ビール依子|Polygon Labs BD(APAC地域) ▶️プロフィール:@yoriko09 2015年から暗号資産領域のビジネスに携わり、取引所立上げ、暗号資産メディアの立ち上げ・運営・編集、HashHub共同創業を経て現在はブロックチェーンプロジェクトPolygon LabsでAPAC地域のビジデブとして活動。主に日本企業のWeb3事業参入サポートを担当。 2024年に期待/注目する分野「ブランドなどによるロイヤリティプログラム」 私はパブリックプロトコルのビジネス担当ということでNFTやブロックチェーン技術をつかったアプリケーション開発やインフラ・ツール開発に取り組む方々との接点が多いのですが、2023年の日本はゲーム企業がweb3要素を取り入れたゲームの開発に取り組み、アナウンスメントやローンチが目立った印象でした。 来年(2024年)もエンターテイメント領域でのアダプションが進むと考えているとともに、ブランドなどによるロイヤリティプログラムの領域にも注目しています。世界の中でも日本のWeb3プロジェクトに注目が集まる中で、来年は熱い1年になるのではないでしょうか。 HITOZUMA|OtakuLabs Founder ▶️プロフィール:@_HITOZUMA OtakuLabs Founder。 2024年に期待/注目する分野「AIとBCG」 2023年でもこの二つはトレンドでしたが2024年は更なる続伸に期待。2024年の戦略は順張り一択。仮想通貨のトレンドに絶対に逆らわず流れに身を任せる予定です。 またこれからより分散化が進むと思われるので、コミュニティとしてもここには焦点を当てていきたいです。あとはオフラインでの情報交換も! OtakuLabsでは日々様々なクリプトの情報交換や雑談を行っていますので、興味あるからはぜひお越しください。 ビニール|Fracton Ventures 所属、ReFi Japan 創設者 ▶️プロフィール:@vvinyll クリプトネイティブなProtocol StudioであるFracton Venturesに所属しています。個人的にはReFi Japanを立ち上げ、ReFiニュースレターを発信しています。Twitterに生息しているので、気軽にDM頂けれると喜びます。 2024年に期待/注目する分野「DePIN」 2024年は「DePIN」に期待しています。DePINは「Decentralized Physical Infrastructure Network」の略称で、物理デバイスを活用して、ネットワークの分散化に取り組む領域です。 有名なプロジェクトとして、HeliumやHivemapperなどが挙げられます。現状、to Earnの要素でデバイスでトークンを稼げる面が盛り上がっていますが、このような分散型ネットワークによって蓄積されたデータは価値を持っていきます。 DePINによって得られたデータは、我々の生活に結びつくものが多いので、どのようにデータ活用されていくかも注目です。 藤本 真衣|intmax ▶️プロフィール:@missbitcoin_mai 2011年からミスビットコインとしてビットコインを広めています。現在はINTMAXで活動しています。INTMAXは2022年スイスのクリプトバレーのトップ50に選出された企業の1つです。 2024年に期待/注目する分野「トラストレスなオンランプ・オフランプ」 例えば、ZKP2Pというプロジェクトがあります。Vemoの支払いメールを証明して、今まで仮想通貨取引所がミドルに入っていたオンランプ・オフランプをトラストレスにやっています。 また、Witness Encryptionという最新の暗号技術をを使ってトラストレス・ビットコイン・ブリッジを作れる案も具体化してきました。現在のラッピングされてるビットコインは、大企業のトラストポイントがありますのでその問題を解決できます。このような暗号技術の進化からは目が離せません! ふにまん|GASHO2.0/BuzzBridge Capital/HONEYCON 共同創業者 ▶️プロフィール:@huni_crypto 共同創業者 : GASHO2.0/BuzzBridge Capital/BuzzOne/HONEYCON 2024年に期待/注目する分野「独自の経済圏を築き上げれるプロジェクト」 例えばMocaverseのような長期的に独自の経済圏を築き上げれるようなプロジェクトに期待しています。 今現在すでに盛り上がりを見せているBCGやBRC20にも興味はありますが、短期目線で見ています。 市況が少しずつ良くなってきていますので、新しく生まれる概念や新興チェーンなどには常にアンテナを張って触っていきたいと思っています。 堀口 啓介|GuildQB 創業者 ▶️プロフィール:@hori_crypto ゲームギルド GuildQBを創業し、現在総フォロワー15万人以上の日本最大規模のweb3ゲームギルドへと成長しました。国内外含めマーケティングをサポートしたweb3プロジェクト数は年間100社を超えています。また複数のweb3プロジェクトのアドバイザーも務めています。 2024年に期待/注目する分野「Web3ゲーム」 ポジショントークとも言えますが、2024年は「Web3ゲーム」の本格的な時代がやって来そうです。全体として、web3ゲーム業界は今後5年間で3,900億USD規模の市場に成長すると予測されています。 2023年成長した「BIGTIME」を始めとするAAAゲームのネットワーク効果を持続可能な金融エコシステムと融合させる開発者がより活発になるでしょう。他のweb3プロダクトと比べゲームには多くの時間とコストが掛かり、ローンチ自体のハードルが高いです。 多くのプロジェクトがゲーム開発プロセスで2〜3年必要とすると考えると、活発だった2021〜2022年のゲーム分野での資金調達を完了させた期待のタイトルのいくつかが2024年にリリースする可能性が高く、既存ゲームユーザーを巻き込むこともあり得ます。 まーふぃー|BitCat/Pacific Meta Game Guild 創設者 ▶️プロフィール:@TN90803803 2018年に暗号資産トレードの世界に足を踏み入れた後、システムトレード、ブロックチェーンゲーム、NFTといった分野で幅広い経験を積みました。現在は、暗号自動取引システム「BitCat」の運営者であり、ゲームギルド「PMGG」の代表を務めると同時に、複数のWeb3プロジェクトにアドバイザーとして携わっています。暗号資産とブロックチェーン技術に関する最新情報を、Xを中心に積極的に発信しています。 2024年に期待/注目する分野「AI分野」 2024年に期待しているのはAI分野です。BRC20のような新興チェーンやプロトコルが次々と登場する中で、DexCheckのようなAIを駆使したオンチェーン分析、市場リサーチ、データ解析の進展に大きな興味を持っています。 注目している銘柄は、最近V4にアップグレードしたdYdXです。現在、30億円規模のインセンティブプログラムを展開中で、取引をするだけで後日トークンのエアドロップを受けることができたり、取引で大きな利益を上げると将来的にさらに多くのトークンがエアドロップされるので注目しています。 魔LUCIAN|OtakuLabs Co-Founder ▶️プロフィール:@lucianlampdefi クリプトコミュニティOtakuLabs(通称: オタラボ)のCo-Founderです。元々iOSアプリの開発をしていたり、MMORPGやソシャゲに重課金していたんですが、2021年からDeFiやWeb3ゲームに魅せられ、今ではクリプトどっぷりの毎日です。 2024年に期待/注目する分野「Web3ゲーム」 2024年はやはりWeb3ゲームが本格的に飛躍する年になるでしょう。 プロジェクトも市場もプレイヤーもこれまでの無数の教訓を学んだ上で、国内外問わず様々なジャンルでヒット作品が出てくるはずです。そのような中でWeb3ゲームが一般に広く普及されるために、Web3AuthやParticle Network、Portalなどマスアダプションを目的としたアカウントサービスやハブサービスなどのプラットフォームには特に期待しています。 miin|NFT情報コレクター ▶️プロフィール:@NftPinuts NFT情報コレクターです。NFTの情報やニュースをもぐもぐして投稿するのが趣味です! 2024年に期待/注目する分野「コミュニティ」 23年はクリプトコミュニティの力が強くなった年でした。国内でもKudasai JP、LCA、DenGEN、Crypoto流星街、そしてboradingbridgeなどコミュニティに情報や案件が集まりました。 大手資本がクリプトに参入する中、マーケティングの手法も対個人からコミュニティ向けに対象が変化しているように感じます。これはある意味”儲けたい””楽しみたい”を活力として、それぞれが貢献していくというエンジニアリング技術とはまた別のDAO的なものにもみえます。 24年はさらにコミュニティの力が増していくのではないでしょうか。クリプトが大衆のためのものとしてあり続ける道としてコミュニティのさらなる発展に期待しています! mitsui|web3リサーチャー ▶️プロフィール:@koheimitsui_ web3リサーチャー / グリーンダオ ファウンダー。web3に関するリサーチ記事を毎日更新するニュースレター「web3 Research JAPAN」を運営。また、リサーチャーとして法人から委託を受けて記事の寄稿や事業提案も行っている。社会課題の解決×ブロックチェーンに興味があり、グリーンダオも設立。https://web3researchjapan.com。 2024年に期待/注目する分野「ReFi」 (自身が参入しているので半分くらいは期待も込みで)2023年は事業としてweb3を活用する実需を伴うweb3利用が注目され始めたように感じます。RWAやDePIN、NFTプロジェクトもおもちゃが売れたPudgy Penguinが急進しました。 2024年もこの流れは加速すると考えており、その中でも、市場規模が急拡大し、気候テックスタートアップの巨額調達も目立ってきていることから、ブロックチェーンを活用したカーボンニュートラル推進プロダクトでありながら、“事業“としても急拡大するものが登場すると考えています。願わくば、それが自分の活動になると嬉しいなと思ってます 毛根女子|クリエイター ▶️プロフィール:@moukon_genius web3に限らず投資系のあるある話を4コマ漫画にして発信を続ける世界が誇る天才クリエイター。人間国宝にすべきではとの声もあるとかないとか。 2024年に期待/注目する分野「エンターテインメント」 皆さんご存知関西にある某テーマパークに新たなエリアが春に完成します。また都内や沖縄にも新テーマパークのopenが控えておりテーマパーク好きの私としては楽しみでしかありません。 え?WEB3に関することは何かないのかって?もちろんあります、私としては長々と語り尽くしたいのですがどうやら文字数の制限内では3分の1も伝えられない純情な感情になりそうなのでまた次の機会にお話させて頂ければと思います。 YUUUUU | ブロックチェーンゲーム投資家 ▶️プロフィール:@YUU_AxieLabs ブロックチェーンゲーム領域専門の投資家です。SNSやマーケット動向・競合プレイヤーの理解度をベースにエッジを見つけることを得意とし、単月利益1億超えを3回達成。最近、事業でブロックチェーンゲーム特化のイベント企画を始めました。 2024年に期待/注目する分野「BCG」 2021年の大バブルを機に開発を始めたBCGが続々とリリースされます。 まず経済的な側面では、一流ゲーム会社の参入やゲームとしての体験価値が高いタイトルが多いことから、プレイヤー・投資家からの資金が集まる可能性が高いでしょう。一方で、資金が各タイトルに分散されることや、Play to Earnへのプレイヤーの理解が進んでいること(期待値マイナスの行動を是正するSNS投稿の増加)などから、一攫千金のチャンスが増えるかは不明です。 個人的には、クリプト全体の市況とどれだけ連動するのかに注目しています。 ゲームの側面では、ブロックチェーンならではの価値の提示の仕方が多様化される局面です。ファンアイテムやダイレクトマーケティングとしてのNFT活用、ERC6551やSBTによるウォレット育成の概念の導入、Loot的なタイトルを跨いだNFT共有など、様々なアイデアが飛び出して来そうで非常に楽しみです。 Yukiya|Pacific Meta マーケター ▶️プロフィール:@badhop0603 Web3コンサルティング企業Pacific MetaのYukiyaです。Web3領域には、2016年に足を踏み入れ、暗号資産投資を行いながら記事を書いたり、コミュニティ運営を行って来ました。最初は好奇心でBitcoin投資から始めましたが、Web3領域の活動は今ではライフスタイルです。 2024年に期待/注目する分野「Bitcoin ecosystem」 2024年に期待するCrypto領域は、Bitcoin ecosystemです。2024年の第一四半期に予定されているBitcoinの半減期や、Bitcoin ETFの承認に期待が高まっているので、Bitcoin ecosystemにも影響を受けると思っています。 Bitcoin ecosystemの中でも、2024年の第一四半期にNakamoto releaseをローンチするBitcoin L2のStacksや、Bitcoin DeFiのALEXがBitcoinの資本市場を開放していくのではないかと注目しています。 ユッシ|Crypto Times メディア事業部 ▶️プロフィール:@cryptoyusshi Crypto Timesのメディア事業部所属。2017年の仮想通貨投資をきっかけに同業界に参入。執筆/編集担当の記事は1,000本以上。 2024年に期待/注目する分野「香港の仮想通貨取引所」 香港では、昨年6月より香港証券先物委員会(SFC)の承認制で仮想通貨取引所の運営がオープンになりました。SFCによってすでに承認済の取引所Hashkey Exchangeの取引高は日々増加しており、この存在感は今後さらに増していくと予想しています。 香港では、現在複数の企業が取引所の運営申請をSFCに対して行っており、その親会社を調べてみると中華人民共和国の大手企業だったりするケースがあります。 中国で仮想通貨に対する厳しい規制が取られている中、上記のような形で資本が香港に集まってくるのではないかと考えています。 よしそ|Botter ▶️プロフィール:@yoshiso44 2017年から仮想通貨に参入。Deep Learningを始めとした機械学習モデルを活用して価格変動を予測しながら低リスク高リターンな運用を行っているBotterです。 2024年に期待/注目する分野「Real Yield」 やはり仮想通貨の本質は価値保存となる基軸通貨BTC/ETHと、それを最も利便性高く活用できるDeFiという関係なのかなと思っています。 DeFiの中でも資産運用を行うためのプロトコルが揃いはじめており、トークンインフレによる報酬ではなく実需に基づいた売り上げによるYieldも萌芽が見え始めているように思いますし、Real Yieldによるエコシステムに移行できない限りはDeFiプロダクトの持続性に大きな疑問符が浮き上がるという点もあり、実需によるReal Yieldを生み出すプロダクトの成長に大きく期待しています。 渡辺 創太|Astar Network 創設者、Startale Labs CEO ▶️プロフィール:@Sota_Web3 日本発のパブリックブロックチェーンAstar Networkファウンダー。Startale Labs CEO。Next Web Capital、博報堂key3ファウンダー。日本ブロックチェーン協会理事や丸井グループ、GMO Web3、電通 web3 Clubなどのアドバイザーを務める。2022年Forbes誌の選出するテクノロジー部門アジアの30歳以下の30人、2023年Newsweekの世界が尊敬する日本人100に選出。 2024年に期待/注目する分野「マスアダプション」 2024年は本格的なクリプトマスアダプションが始まる年になるのではないかと思います。 BTCの米国ETFに続き、国内でもステーブルコインやAstar, Startaleでも大型のプロジェクトをいくつも仕込んでいます。また、法整備面も進捗が出る年になるのではないかと思います。技術面では引き続き zk系のEthereum L2とAccount Abstruction等のマスアダプションに向けたUXを向上させるツールに注目しています。 我々の取り組みでいうとブロックチェーンレイヤーから徐々にレイヤーを上げ、ノードやインデックサー、ウォレットなども着手しプロダクトをどんどん世の中に出していきます。Sony Network Communicationsさんと作成した合弁会社の方でもプロダクトの進捗が発表できるタイミングがくるので日本から世界の第一線で勝負する世界を創っていきます。 まとめ 年末の多忙な時期にも関わらず、依頼を快く引き受けてくださり本記事作成にご協力くださった皆様に感謝申し上げます。 本年も皆様の活躍を願うとともに、我々Crypto Timesも業界全体のさらなる成長の一役を担えるよう邁進してまいります。 改めて2024年もどうぞよろしくお願いいたします。- Crypto Times編集部一同
インタビュー
2023/11/25Chari インタビュー:フラットな線で描く犬が主役のアート、NFTの新境地へ
今回、2023年12月8日より「You Want Some」と合同で、NFTの販売・提供、リアル展示会、メタバース展示会を行います。 本企画の参加アーティストである、Chari氏(チャリ)のこれまでの経歴、今回の展示会でのビジョン、そしてNFTリリースについて、インタビューを実施しました。 本企画、アーティストに興味を持っている方は、是非ともご覧ください。 詳細な企画の概要については、以下のリンクからご確認いただけます。 You Want SomeとCryptoTimes共催|NFTアートの販売・提供、展示会のお知らせ これまでのキャリアやアート活動を含めた自己紹介 初めまして、Chari(チャリ)です。 小さい頃から絵を描くのが好きで、気に入ったキャラクターを模写したりオリジナルキャラクターを描いて遊んだりしていました。 中学生の頃にカッコいいバナナが描いてあるポスターを買ってきて部屋に飾っていました。そのポスターが後から、画家のアンディ・ウォーホルさんのポスターだったことを知りました。アンディ・ウォーホルさんの作品やCDジャケットのグラフィックなどに強い興味を持つようになって、そこから美大に行って、卒業後はグラフィックデザイナーとしてデザイン事務所やフリーランスで、10年くらい活動していました。 ある期間、仕事がなく暇な時期がありました。その時にイラスト描いて友達に見せたら褒めてもらえて、友達にインタグラムを始めることを勧められました。これがきっかけとなり「Chari」という名義を立ててインスタグラムでアーティストとしての活動を開始しました。そこから今に至ります。 「Chari」としてスタートしたのは、いつ頃でしょうか? 2019年の夏くらいです。最初の頃は、アーティスト活動とも思っていなかったので、インスタグラムで不定期に作品を公開をしていました。空き時間がある時に描いて、良いなと思う作品が出来たらインスタグラムに公開するという形です。週に1作品の時もあれば、一気に複数公開するときもありました。特に深いことは考えず、活動していましたね。 ただ、作品の方向性みたいなのは「こういう感じでいこう!」というのがあったので、方向性は割としっかり定まっていたと思います。 インスタグラムに作品を公開していたことで、ギャラリーから「個展やりませんか?」と連絡がきました。この繋がりをきっかけに、初めての個展を開催したのが2020年の2月になります。 この個展までは、キャンバスには描いてなくデジタルで描いたものをインタグラムで公開している形でした。個展の依頼が来てから、本格的に作品作りが始まりました。 初期の作品は、まだインスタグラムにありますか? この投稿をInstagramで見る Chari(@chari_o_o_o_o)がシェアした投稿 はい、1番最初の方の投稿に残っています。今の作品より、少しヤバめの顔に見える作品ですが現在も掲載しています。 今の作品のメインキャラクターとなっている「Chan」の元となる犬のイラストなどが残っています。 Chari Instagram:@chari_o_o_o_o デザイナーから転向したいという気持ちは元々ありましたか? デザイナーから転向しようという気持ちは、元々は全くなくて自分の作品を制作していくのは、面白いからやってみようという気持ちでした。 「Chari」という名前を使って活動していたこともあり、自分の作品を公開していくことにも抵抗はなく、面白い遊びみたいな感じで、最初は活動していました。 これまで、どのくらいのペースで展示会を開催していますか? コロナの時期は、1年半くらい期間が空いてしまったのですが、年に2回くらい展示会は行なっていました。 2022年は個展は1回でしたが、その他のアートフェアやグループ展示会などに参加しました。2023年は個展が4回といくつかのアートフェアとグループ展示会に参加しています。ありがたいことに、コロナ時期以外は、継続的なお話を頂いて活動させて頂いています。 犬がメインで登場する作品の拘りについて 犬がメインで登場していると思いますが、拘りはあるのでしょうか? 基本的に愛犬がモデルになっている「Chan」という白い犬のキャラクターが主役の世界です。この世界観は「温かい世界」という設定で描いています。動物だけではなく、ハート、スカル、丸い形からなどから手足が出ている二等身のキャラクターが存在しています。あとごく稀に人間も登場します。 動物や二等身のキャラクターは、私の中でピュアな存在として扱っています。人間は、戦争したり少し邪悪な部分も持ち合わせているので、あまり描くことは多くないです。ですが、希望を込めた意味で二等身キャラクターと人間を共存させたりすることもあります。 作品の造形的なこだわりを教えてください ごちゃごちゃ描いているように見えて、シンプルさを大事にしています。服装とかもフーディーを着ていたりすることもありますが、基本的にタートルネックの長袖を着ています。 あとは、ストリートっぽい服を私が好きなので、キャップを被っていたり、ストリートっぽいモチーフを採用することが多いです。モチーフの選び方は、子どもでもわかるような『りんご』『お花』『バナナ』のような簡単なものを選んで描いていることが多いです。 架空のキャラクターを描く際に何から影響を受けていると思いますか? ディズニー作品と「かいじゅうたちのいるところ」という絵本を描いているモーリス・センダックさんに影響を受けていると思います。モーリス・センダックさんの作品は、3歳くらいから知っているので、最初に影響を受けていて、その後にディズニー作品、海外のアニメ作品から影響を受けています。 ディズニーは、作品自体より小さいキャラクターが好きです。例えばダンボに出てくる、ネズミのティモシーや美女と野獣に出てくるロウソクや時計などのサブキャラクターがすごい好きです。何かを擬人化したキャラクターに魅力を感じているので、自分のオリジナルキャラクターに影響されていることがあると思います。 自分らしいスタイルや描き方について 自分らしいスタイルや描き方は、どういった部分だと分析していますか? スタイルは、世界観がちょっとボロボロだったりいびつだったり、でも温かくてなんだかんだ平和というのが世界観のスタイルかなと思っています。キャラクターの表情とかも、とびきりの笑顔だったりはあまり描かないのですが、なんとも言えない表情を描くことが多いです。ですが、結果的に平和みたいなものを表現しています。 描き方などは、色使いとフラットな塗りと線が特徴かなと思っています。色使いのところで言うと、様々な色を使っていても作品がニュートラルな状態で見れるようにを意識していて、原色っぽい色を多く使いますが、グレーの色を多めに使うことがあります。 原色っぽい色をたくさん使うと子どもっぽい絵に見えるケースもあるので、グレーの面積を多くしたりして、結果的にニュートラルな作品として見れるように意識しています。 キャラクターの表情が無表情なものが多いのは、なぜですか? 私がそういう人間なところがあって、周りから「ポーカーフェイスだね」と言われることが多いです。バスケットをしていた過去があるのですが、点を入れてもあまりガッツポーズとかするタイプではなくて、周りからはクールに見えるみたいです。でも、私自身内心はすごく嬉しくて、顔に出てないことが自分としては意外でした。 作品のキャラクターがポーカーフェイスだったり、少し淡々としている側面があるのは、自分から出ているものなのではないかな?と思います。もしかしたら、本質的なものを捉えたいというところに興味があるのかもしれないです。 制作時の道具、工程について 制作する時の道具や画材などはどんなものを使用していますか? デジタルなものは、iPadとillustratorを使用しています。原画に関わるものだと、アクリル絵の具と線だけアクリルガッシュを使っています。 最初は、iPadとillustratorで行き来しながら描いています。ラフみたいなのは、iPadで描いています。街中の階段とか公共的なものは、illustratorで描いています。それをまたiPadに持っていって、そこに「Chan」を描いたりしています。結構、行き来することが制作序盤には多いです。 最終的にillustratorで色を検証して、最後にキャンバスに落とし込んでいる手順になっています。 キャンバスに移行する前は、ほぼガチガチに決まっている状態です。少し何かを付け足すケースもたまにはありますが、ほぼ内容が決まっている状態です。 デジタルからキャンバスに移行させたときに色味が違うなどの弊害は起きませんか? 色味に関しては、想定済みというところがあります。パソコンで出ている色より、絵の具の方が綺麗に色が出るので「デジタルの状態より絶対に綺麗になるぞ!」って思い、キャンバスに落とし込んでいます。 アップデートされた状態で、最終アウトプットされているということですか? はい、そう思っています。 池田さん(本企画のキュレーター)に言われたのですが、私の魅力のひとつとしてキャンバスに落とし込んだ時の方が綺麗というところがあるそうです。塗り方や線の描き方の丁寧さが影響していると言って頂いています。ですので、インスタグラムや本企画のNFTの作品を観た上で、展示場に足を運んで頂き是非、実物の作品も観ていただきたいなと思っています。 12月の展示会について You Want SomeとCryptoTimes共催|NFTアートの販売・提供、展示会のお知らせ 12月に行われる展示会、どのような作品が並ぶ予定ですか? 今回の作品は、私の作品の主役であるChanを胸から上を描くポートレートシリーズと街並みにキャラクターが居るストリートシリーズが並ぶ予定です。特にChanの魅力を伝えられたらいいなと思っています。 もしかしたら、ケースバイケースで過去作品も並べるかもしれません。絵を並べた雰囲気を見て、必要と判断をした場合は展示していきたいと思います。この辺りは、出来上がった作品を見てシミュレーションして考えていく予定です。 NFTリリースについて 今回、NFTを初めてリリースしますが、制作の心境が普段と違ったりしますか? いつもと違うのは、配色かなと思っています。原画の場合は、ちょっとくすんでいた方が彩度とのバランスでカッコいいかなと思い、原画になる想定で配色を決めていることが多いです。 今回、NFTでのアウトプットですのでデジタル作品としての魅力を担保しようとするため、いつもより配色を気にかけています。ここがいつもと違うところと思っています。制作中に「原画だとこれでいいけど、デジタルだとこれでいいのかな?」と思うことが起きています。ですので、若干ですがデジタルを意識した彩度高めの配色になる可能性があると思います。 NFTの作品は、どのような作品が並ぶ予定になっていますか? Chanの胸から上を描いたもので、小さいモブキャラみたいなのが肩に乗っている作品を予定しています。それぞれにポーズが違う感じで、数種類の作品を用意する予定です。 最後にこの記事を読んでくれている方へメッセージ NFTアートを初めて持つきっかけに私の作品がなってくれたら、嬉しいなって思います。それと原画の展示としても今年最後の展示会になるので、今年の締めくくりとしても楽しみですし、一緒にELLYLANDさんと展示される空間もどんな空間になるのか、楽しみにしています。 皆さんに観に来て頂いて、楽しんでもらえたら嬉しいです。 ■Chari プロフィール 東京を拠点として活動しているアーティスト、イラストレーター。 主人公の白い犬Chanと、その仲間たちが住む世界を題材に作品を制作している。そこは、動物やモンスター、人などの多様な生き物が共存する、温かい世界である。Chanは自身の愛犬がモデルとなっている。 国内外での個展やグループ展、アートフェアなどで作品を発表している。また、書籍やテレビ番組、動画作品などのイラストレーションも手がけている。 個展 2020:Egg/TOKYO PiXEL. shop & gallery(東京) 2020:Neighbours/表参道 ROCKET(東京) 2022:SUPER/UltraSuperNew Gallery(東京) 2023:With me/7gallery(京都) 2023:In a Dream/ギャラリールモンド(東京) 2023:Chan and Sun/DDD ART(東京) グループ展 2020:NO PLANET NO FUN/wework iceberg harajuku(東京) 2022:small/SUN CITY Gallery (オーストラリア) 2022:CAT POWER 2022/ギャラリールモンド(東京) 2022:ART FAIR ASIA FUKUOKA 2022(福岡) 2023:YOU WANT SOME Vol.5(東京) 2023:ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(福岡) Chari Instagram:@chari_o_o_o_o
インタビュー
2023/11/23ELLYLAND インタビュー:ポップな色彩と独自のビジョンで描く日常からNFTの世界へ
今回、2023年12月8日より「You Want Some」と合同で、NFTの販売・提供、リアル展示会、メタバース展示会を行います。 本企画の参加アーティストである、ELLYLAND氏(エリーランド)のこれまでの経歴、今回の展示会でのビジョン、そしてNFTリリースについて、インタビューを実施しました。 本企画、アーティストに興味を持っている方は、是非ともご覧ください。 詳細な企画の概要については、以下のリンクからご確認いただけます。必ず、ご覧ください。 You Want SomeとCryptoTimes共催|NFTアートの販売・提供、展示会のお知らせ これまでのキャリアやアート活動を含めた自己紹介 初めまして、ELLYLAND(エリーランド)です。 もともと、絵は小さい頃からずっと描いてはいました。ただ、絵を誰かに発表するまで自分の絵が好きではなくて、テーマパークの特殊塗装やネイリストとして絵を描く仕事として、携わっていました。 自分のオリジナルアートを作家として、制作することはしていなかったのですが、4年前くらいに友人に個展の開催を勧めてもらったことがきっかけで、展示会や個展で発表するという活動をスタートすることになりました。 最初の個展をやることになったきっかけはどういうものだったのでしょうか? 友人の知人が飲食店を経営しており、店内に展示スペースがありました。そのスペースが少しの間、利用されていなかったことがあり、展示会を開催する提案を受けました。これが最初の個展です。 自分の作品を発表することに対して抵抗を持っていたのですが、最初の個展をやったことで少し吹っ切れた部分もありました。絵を発表したことで、他者から、どう思われるのかが、気にならなくなったところがあります。 描きながら、自分のスタイルも見つかっていくのかなと思いながら今に至ります。今もまだ自分のスタイルを模索しながら、活動をしているところです。 その後のキャリアとして、この4年間どういったステップを踏んできたか教えてください 展示を色々なところでやらせて頂いて、色々な方が自分の作品を見てくれることがわかりました。人脈も少しづつ広がっていき、お店を持っている方と知り合うことも多くなりました。そこで、デザインの仕事をやらせて頂いたり、ワークショップを実施したりしていきました。本当に人との繋がりでこの4年間活動してきました。 この投稿をInstagramで見る ELLYLAND(@elllllyland)がシェアした投稿 あとは、Instagramで作品を公開していくことで、そこから依頼をして頂けるというケースも多かったので、こちらでも仕事をいただいています。 ELLYLAND Instagram:@elllllyland この4年間、展示会の開催スパンはどのくらいのペースで行ってきましたか? この4年間、展示会は、ほぼ全て断らずにやってきました。月1くらいだと記憶していて、いつも忙しい日々を過ごさせてもらってます。 グループ展、ポップアップなどを含めると、ちゃんと数えたことはありませんが、おそらく30以上はやってきていると思います。 動物が多く作品に登場する拘りについて 動物がよく登場しますが、作品を作る際に拘りなどはありますか? 動物をよく描く理由としては、2点あります。人間よりも説明がない点、自分と違う存在であることから、人間よりも斜めの視点から見れる点です。このことから、描きやすくよく登場しています。 それと動物が元々好きだということもあります。ディズニーやカートゥーンネットワークなどに影響を受けてきたのがあると思います。あと、何か絵を練習するときは、動物で練習することが多いです。この延長として、作品に動物が多いことが影響していると思います。 前回の展示会ではアイスのキャラクターがメインでしたが、インスピレーションは、どこから受けていますか? 前回の展示会は、アイスをテーマというのがあって、元々キャラクターが好きで、物を見ていると全部生き物に見えてしまって(笑)顔と脚とかを付けたくなってしまうところがあります。 もし、アイスが生きていてアイス屋さんをやっているという設定は面白いなというのもありますし、さらに捻って少し変な店主にしようかなという考えがありました。物語的な感じで、頭の中にあるのイメージを作品に反映させたことで、あのような展示会になりました。 グラフィティアートのような要素も強く感じられますが、この辺りのこだわりも教えてください グラフィティに関しては、憧れが強すぎて幼少期から練習をしていました。街並みにあるものやステッカーグッズになっているようなものをよく見てきました。ですが、憧れが大きすぎて描けなくなってしまうというところもあります。でも自分の中で「描きたい!」という葛藤があって、好きだから描こうという気持ちはあります。 そのため、作品の中で思いっきりグラフィティアート要素を強く入れていこうという気持ちよりは、見る人がわかるくらいのレベルで止めておきたいという部分はあります。自分の作品の中で全面に出してしまうと、これは真似事すぎると思ってしまう側面があるからです。 自分らしいスタイルや描き方について 自分らしいスタイル、描き方は、どのように自己分析していますか? 描き方は、気持ちの良い曲線を描くことを意識しています。あとは、キャラクターの姿勢が悪かったりするのも自分らしい点だと思っています。色はポップに見えるけど、少しくすませてあまり派手すぎずというのは意識しています。 実際の絵を描くスタイルとしては、iPadで下絵を描いて、それをキャンバスにトレースしてアクリル絵の具とかペンとか使って描いています。 iPadからキャンバスへ移行するタイミングは明確に決まっていますか? 色の配色まで決まったら、キャンバスの作業に移行しています。iPadだと色のことがなんでも好きなようにできるので、ここまで決まったらプリントアウトして、キャンバスに貼って下絵にしてという作業に入ります。 12月の展示会の作品について You Want SomeとCryptoTimes共催|NFTアートの販売・提供、展示会のお知らせ 展示会の制作テーマはどのようなものですか? 今回の展示会は、Chariさんとの合同展示会になっています。2人共に犬が好きですし、犬のキャラクターをよく描いているので、犬がテーマの展示会です。 犬のひとつのイメージとして「縄張り」があると思っていて、そのぶつかり合い。お互いが持っているイメージを良く見せれるようにぶつかり合うというか。ですので、お互いの作品が刺激しあって良い展示会になることをイメージして制作を頑張っています。 12月の展示会に向けて、現在制作中だと思いますが、どのような作品が並ぶ予定ですか? 展示会の作品テーマにも通じるところですが、犬の日常とかがメインになってくると思います。先ほどもおっしゃったように私の好きなことや経験したことが、アートに変換されているところがあるので、今回の作品も犬をテーマにしてそのようなアウトプットになっていくと思います。 NFTリリースについて 今回、NFTを初めてリリースしますが、制作の心境がいつもと違ったりしますか? もともと、iPadから制作するスタイルなので、NFTはデジタルのみで完結することから、デザインしている感覚に近いかもしれません。ですので、制作過程としての心境の変化は大きくないです。 アウトプットした後にどのような反応があるかなどで、NFTに対する考えや実感が湧いてくるのではないかな?と思っています。 NFTの作品は、どのような作品が並ぶ予定になっていますか? まず、静止画ではなく動くものを制作しています。その動きをどうしようかなと思っていたのですが、ハプニングが起きたりするのが好きなので、水がかかったり埃がかかったりとかわいそうなんだけど面白いみたいな。 悲劇は喜劇みたいなこと言うじゃないですか、そんな動きが表現できたらなと思っています。例えば、私のNFT(アート)を手にしてくれた人が「クスッ」とするような作品になればいいなと思っています。落ち込んだ時に私のNFT(アート)を見て「頑張ろう!」って思ってくれたりしたら、すごい嬉しいですね。 最後にこの記事を読んでくれている方へメッセージ NFTを制作するのは初めてで、至らないところもありますがよろしくお願いします。 今回の展示会は、リアルな展示場とメタバースの展示場を準備していますので、両方の展示場に足を運んで頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。 ■ELLYLAND プロフィール 東京生まれ。 2019年から絵を描き始め、同年7月に初個展を開催。 誰にでもあるような日常をポップな色使いとくっきりとした黒のゆるい線で表現。 その絵の前後の物語を想像したくなるような一瞬を描く。 個展やグループ展、デザイン提供など精力的に活動中。 クライアントワーク:ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB , マカロニえんぴつ、MIYASHITA PARK , クリープハイプ , 爆笑お笑いフェス、青坊主 , FRAPBOISなど ELLYLAND Instagram:@elllllyland
インタビュー
2023/08/07一大ブームを巻き起こした「ステップン」創業者が考える”新作”Web3ゲームとは?
先日開催されたWeb3カンファレンス「WebX」にて、STEPN(ステップン)等のプロダクトを手がけるFind Satoshi Lab(FSL)共同創業者Yawn Rong氏にCrypto Timesがインタビューを行いました。 国内で着実にコミュニティの構築/拡大を進めているFSLを牽引するRong氏に「今後プロダクトをどのように成長させていくのか」「日本マーケットについてどのように考えているか」など、様々な角度から尋ねました。 最新Web3ゲーム「Gas Hero」についてもRong氏から情報が語られています。是非最後までご覧ください。 Find Satoshi Labの概要 Find Satoshi Labは2021年にYawn Rong氏とJerry Huang氏によって設立された開発スタジオで、同社はこれまでに、 STEPN:P2EのWeb3ゲーム DOOAR:分散型取引所 MOOAR:NFTマーケットプレイス などのプロダクトをリリース。代表プロダクトで日本でも大きな話題を呼んだ「STEPN」では、これまで520万人以上の登録者を獲得しています。 先日、Find Satoshi Labは新作Web3ゲーム「Gas Hero」を公開し、同社が手がける$GMTトークンを基軸にさらなるエコシステムの拡大を計画しています。 Yawn Rong氏 インタビュー Find Satoshi Labについて - Find Satoshi Labのチームメンバーや構成に関して、最近変化はありましたか? Rong氏:まず、Find Satoshi Labでは、大きく分けて4つのプロダクトが柱になっているのですが、チーム自体は特定のプロダクトに割り振られているわけではなくて、メンバーが色々なプロダクトに入ったり出たりと横断的に関わっている形になっています。 最近の変化であれば共同創業者のJerryと私が、今までは2つのチームに分かれていたのが一緒のチームになりましたね。 大きい組織だと、特定のポジションに固定されてしまうことがよくありますが、そうなると仕事のモチベーションを保てなくなってしまいます。なので、私たちは様々なプロダクトに関われる体制にすることで、チーム全体を活性化しています。 - 昨年、香港のCyberPortにオフィスを開設するというアナウンスが出ましたが、その後の進捗はいかがでしょうか? Rong氏:基本的に我々のチームは特定の拠点があるのではなく、グローバルで動いています。 香港は政府の方針で現地の方を雇う必要があります。なので香港チームを現地で構築中ですが、オフィスの拡大などはゆっくり行われています。 STEPN(ステップン)について - リリース当初より多くの機能が追加され、ゲームシステムが複雑になっていますが、ゲームをアップデートする時にユーザー体験に関してどのようなことを意識していますか? Rong氏:それについては常に考えています。私たちがユーザーに提示するものは非常にシンプルでなければなりません。ユーザーの中には英語を少し、または理解できない方も多いですよね。 現在のプロダクトはすでに少し複雑になっていますが、私たちは出来るだけプロダクトを複雑にしたくないと基本的に思っています。 システムのデザインの裏側では、機能拡張に関して両方の方法を検討しています。 1つは水平方向に造ること。なので私たちはSolana、BNB、Ethereumなどで"レルム"という概念を取り入れています。これらはSTEPNユーザーの異なる成長段階を再現しています。 そして最近、私たちはどうすれば垂直的な成長ができるかを考えています。 これに関してはファイナルファンタジーなどから学ぶことができます。ファイナルファンタジーはそれぞれの作品が異なるサイクルを持っており、従来のプロダクトすべてに対応しているわけではありません。 元々ベースとなる機能はあるものの、新しい機能やプレイの方法が追加されていきますよね。 どうすればプロダクトのステップアップを続けられるか。これが今私たちが考えていることです。 *インタビュー後に行われたミートアップで、より多くのユーザーを取り込むための続編として「STEPN II(仮)」の構想が進んでいることが明かされています。 -「稼げなくなり、歩くモチベーションが低下した」というSTEPNユーザーを周りで見かけます。ユーザーのモチベーションの部分に関して考えていることをお聞かせください Rong氏:モチベーションは習慣とは違います。私たちが訓練しているのは、習慣の訓練です。つまり、日常的に考えすぎないようにすること。運動したい気分になったから運動する、なんとなく1時間電話で話すなどです。 外部市場は最近下落しており、我々もその影響で落ち込んでいます。なので私たちが実際に行ったのは、すべてを1つのパートにまとめることでした。そのため、$GMTに集約させました。 私たちのプロダクトは、どのようなマーケットの状態でも生き残れるようにデザインされています。誰かがやめてしまうとその人に取ってはマイナスかもしれませんが、エコシステム全体に取ってはプラスに働くように設計されているのです。 また、トークンの価格を気にしてない人も一定数います。ユーザーの出入りや母数の変化はありながらも、ある一定の数のユーザーにプロダクトを利用してもらえている状況となっています。 ユーザー数の増加は産業サイクルの影響を受けますが、今後の産業の成長を考えると、ユーザーのモチベーションの高さによってダイナミックに調整できると考えています。 - STEPNのロードマップをみると、今年のQ3に「アプリ内音楽統合」について記載されています。こちらについてお聞かせください。 Rong氏:STEPNを起動中のロック画面でApple Musicを再生できるようになります。 具体的な機能の公開がいつになるかは現段階では明言できませんが、開発作業はすでに済んでいます。 MOOARについて - MOOARの新規ユーザーをさらに増やすために、今計画している施策などはありますか? Rong氏:私たちは数ヶ月以上これらに費やしており、技術的なデザインを改善しています。 より多くのユーザーエクスペリエンスはこれまでと全く違うものになるかと思います。今はNFTの作成と売買がメインになっていますが、そこにさらに純粋な"楽しさ"の要素が入ってきます。 我々はあと数ヶ月で開発ステージに入ります。8月にはいくらか改善が見られるようになるでしょう。 ただし、様々なプロダクトを手掛けているのでタイミングは前後するかもしれませんが、デザインはフィニッシュしてます。楽しみにしていてください。 Gas Heroについて - デザインの募集キャンペーンを現在やっているかと思いますが、どれくらい応募が集まっていますか? Rong氏:現在最初の1ラウンド目ですが、2000以上の応募が集まっています。 - Gas Heroは従来のWeb3ゲームと大きく異なるものになるとされていますが、具体的にはどのようなゲームになるのでしょうか? Rong氏:具体的な詳細はまだ言えません。ホワイトペーパーで仕組みが明らかになるまでお待ちください。実際にトークンの仕組みがどのように機能するのか、ゲーム内経済がどのように機能するのかについて情報が更新されます。 Gas Heroは、あらゆる面で古い現行のWeb3ゲームとはまったく異なります。今までのSTEPNの延長線上にあるようなゲームではありません。 現状のクリプトゲームは「お金を稼ぐ、売買する」と二次元的な構造となっています。しかし、Gas Heroはこれが三次元的な構造となります。我々はもっとオフライン/オンラインイベントを通したソーシャルサイドの角度で構築をしています。 あくまで仮定の話ですがイメージしてください。ツイッターにどれだけ時間をかけてもそれはSTEPNのパワーとしては反映されませんよね。 もしもこれがパワーなら、名声と富となり、ツイッターで高い人気を得た人は、ゲームの仕組みを多少操作することができます。 今や人々はツイッターで存在感を示したとしてもほとんど収益化できていません。もし先ほど話したようなことが実現すれば、ソーシャルパワーがより重要になるのです。 - WebXに実際参加してみて、日本の熱量についてどのように感じていますか? Rong氏:5月にもイベントで日本に来て、日本メンバーの熱量が高くてとても良い印象を受けました。 エコシステムやプロジェクトの成長には、お互いの顔を見て、お互いを知り、仲良くなるオフラインのコネクションが必要です。 これは私たちのプロジェクト初期から意識していたことで、オフラインイベントの宣伝を非常に積極的に行ってきました。 NFTのプログラムでオンラインミーティングのものもよく見られますが、私はそれを見ていていつも非効率だと感じています。 他の人と良い時間をオフラインイベントで過ごせることは、ベア相場において非常にレアなことです。 日本はどんな市場でも楽しんでエナジーがありますよね。 - 最後に WebXのカンファレンス中の多忙な時期にも関わらず、快くインタビューを受けてくださったRong氏をはじめとするFSLの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。 - Find Satoshi Lab 公式関連リンク - Find Satoshi Lab 公式サイト:https://findsatoshilab.com/ STEPN 公式サイト:https://stepn.com/ DOOAR 公式サイト:https://beta.dooar.com/swap/solana MOOAR 公式サイト:https://mooar.com/ Gas Hero 公式サイト:https://gashero.com/
インタビュー
2023/07/10資産管理プラットフォーム「Cregis」CMOへのインタビュー
京都にて行われた国内最大規模のスタートアップコンファレンス、IVS Kyotoに Crypto Timesスタッフ一同、参加してきました。 エンタープライズ向けに暗号資産の管理プラットフォームを提供しており、IVS Kyotoのプラチナスポンサーでもある Cregis Technologies 株式会社に会場でインタビューを実施してきました! Cregisについて Cregis(元UDun)は、クライアントが効率的かつ安全に資産を管理するためのさまざまなツールキットを提供している資産管理プラットフォームです。 Cregisは非保管型 (self-custodial型) のソフトウェアであり、MPC(マルチパーティ計算)、TEE(信頼できる暗号化環境)、その他MFAアカウント認証などのセキュリティを導入しています。 Cregis CMOへのインタビュー Cregisのサービスについて Q:Cregisが実施しているサービスについて教えてください。 はい、もちろんです。まず、Cregisのスローガンは「ただの財布以上」というもので、財布の機能を組み合わせ、ユーザーにセキュリティに基づいた仮想通貨ウォレットサービスを提供しています。 マルチパーティ計算を利用して、仮想通貨のセキュリティを確保します。 さらに、企業やスタートアップチームが自身の顧客に対して仮想通貨を安全に管理できるよう、財務管理機能も提供しています。 Cregisのチームは2017年に設立され、当初は仮想通貨取引所へのシステム導入に重点を置いていました。現在もその活動を行っています。システムには、マッチングエンジンやホットウォレットチェーンエントリーといった便利な機能があります。また、ホットウォレットアドレスシステムも提供しています。しかし、私たちは、取引所システムよりもホットウォレットシステムに関心を持つ顧客がはるかに多いことに気づきました。そのため、焦点をホットウォレットシステムに移し、主要な事業としました。 私たちは2020年からMPCウォレットを顧客に提供しています。 Cregisの利用者について Q:Cregisの既存顧客について教えていただけますか? 現在、私たちの資産管理システムを利用しているお客様は、おおよそ3200社ほどいます。 通常、個人ではなく、複数の地域からの企業が利用しています。私たちのお客様は、香港、シンガポール、マレーシア、韓国、北米、オーストラリアなど、世界中から集まっています。 興味深いのは、私たちは顧客確認(KYC)を行っていないため、お客様について詳しく知らないということです。我々のソリューションは完全に分散化されており、詳細まで知る必要はありません。ただし、私たちはサービス改善について関心を持っているので、改善のアイデアをメールやアプリ内の連絡先を通じてフィードバックを求めています。 私たちが知っているのは、おおまかに言うと世界中の仮想通貨取引所やOTCバンカーなどが一般的なお客様であるということです。 例えば、私たちのお客様の一社は80万の仮想通貨ウォレットアドレスを作成した事があります。それらのアドレスはおそらく個別の取引所ユーザーのアドレスであると推測できますね。 Q:顧客はCregisをどのように利用しているのでしょうか? 当プラットフォームでは、複数のメンバーが事前に設定された資産管理ルールに基づいてトランザクションを実行することができる、協力的な資産管理が可能です。これにより、企業はご送金等の資産運用のエラーを避け、良いガバナンスの実践を徹底することができます。 過去20か月間の平均日次取引高は1日あたり1300万ドルでした。 また、1日の取引額が9億ドルに達した時期も過去にありました。 2022年には、500万ドルの収益を我々は上げることができました。 Q:一般の個人ユーザーは、どのように Cregis を利用できますか? 個人のユーザーも Cregis を利用することができますが、私たちの焦点は主に企業向けです。 Cregis インターフェース内には、仮想クレジットカード(QRコード決済)や複数のアプリを提供しています。価格は月間最低450ドルから始まり、企業の規模や追加機能に応じて最大8,000ドルまでの範囲で設定されています。価格体系について詳細をご希望の場合は、お問い合わせください。 日本への進出について Q:現在の日本での運営について教えていただけますか?日本からの顧客は現時点で存在していますか? 現時点では、日本には Cregisの大規模な顧客はいません。 現在 日本市場に参入する準備を進めており、日本のさまざまなブロックチェーン企業と協力したいと思っています。今回が私たちの初めての日本訪問です。 日本でのマーケティングキャンペーンを展開するために、マーケティングパートナーを現在探しています。 Q:日本のお客様へのアプローチ方法はどのように考えていますか?Cregisを使うメリットをどの様に説明しますか? 私たちの信念は、Cregisが現在利用可能なホットウォレットよりもはるかに安全であるということです。 例えば、Metamaskを取り上げましょう。Metamaskを使用して取引を行うことができるのは、取引時にプライベートキーがデバイスに保存されているためです。これはつまり、デバイスがハッキングされると、資金がハッカーによって盗まれる可能性があるということです。 一方、Cregisの場合、私たちは顧客の資産を保護するためにプライベートキーシャードとマルチパーティ署名の機能を採用しています。例えば、メンバーのデバイスがハッキングされた場合でも、マルチパーティ署名により、複数のデバイスがハッキングされない限り、資金を盗むことはできません。 私たちは自社のツールが使いやすく、高いセキュリティ基準に準拠していると考えており、私たちの製品を利用する動機となると考えています。 セキュリティ上の利点および使いやすさ、又はQRコードを利用した仮想通貨決済システムを強調することで、日本のお客様に対して、Cregisはより安全で信頼性の高い仮想通貨資産管理ソリューションを提供していることを伝えることを目指しています。 Wallet 周りの規制について Q:世界各国で進行中の規制遵守に関する議論について、どのような考えをお持ちですか?例えば、EUでは個人による仮想通貨資産の自己保管に対する禁止を目指した規制議論が行われています。 私たちの見解として、現時点では、ソフトウェアおよびプラットフォームの提供業者であり、お客様の資産を保管していないため、KYCの実施は行っていません。 日本や香港では、自己保管ウォレットに対するKYCの要件はまだ確認されていません。 Cregisの利用においてKYCを具体的に実施する計画は現時点ではありませんが、主権国家が私たちにビジネス上の要件として求める内容に依存します。ルールが設定された場合、自己保管ウォレットに対してもKYCを実施します。ただし、現時点では具体的な規制は存在していません。 しかし、各地域で今後の規制がどのようになるかを注意深く見守り、それに応じて行動していく予定です。 最後に Q:Cregisについて、日本の企業様に伝えたいことはありますでしょうか? 私たちは、日本の企業についてもっと知りたいと考えており、よりシームレスな取引プロセスを支援したいと思っています。また、暗号通貨を利用した新しい支払いソリューションの導入を検討しています。これにより、暗号通貨で支払いをしたいという多くの日本のユーザーのニーズに応えることができます。 それが実現すれば、暗号通貨の利用範囲が大幅に拡大し、人々がそれを喜ぶことでしょう! 私たちは、Web2からWeb3の世界への移行を支援できることを誇りに思っています。 :本日はお時間をいただき、どうもありがとうございました!今後の日本市場におけるビジネスの進展を楽しみにしています。 - Cregis 公式リンク - website: https://www.cregis.com/en-US linktree: https://linktr.ee/cregisofficial
インタビュー
2023/04/26ブロックチェーンゲームの可能性を追求する「CloneGamers」【インタビュー】
先日公開されたCloneGirlsへのインタビューに続いて、同じくCloneVerse内のプロジェクトである「CloneGamers」にもインタビューを行いました。 ブロックチェーンゲーム(BCG)市場は、プロジェクト数が増加傾向にあるだけでなく、著名VCによる投資も積極的に行われており、これまで以上に注目を集めています。 そんな注目のBCG分野で、新たな可能性を見出そうとする「CloneGamers」についてお話しを伺っていきます。 前編:世界に挑戦する日本発NFTアイドルユニット「CloneGirls」【インタビュー】 インタビューのお相手 絢斗優さん Co-Founder of BAYC Japan, Azuki Japan community. エンジェル投資家 クリエイティブディレクター Twitter:@Yu_Ayato アーティストとしての経歴とブロックチェーン業界の知識を生かし、多業界の橋渡し役として活動。BAYC Japan、Azuki JapanといったNFTコミュニティの立ち上げを手伝うなど、Web3コミュニティの活性化を積極的に支援。CloneVerseでは、クリエイティブディレクターとして参加。 ゆなゆなさん SNSインフルエンサー Youtuber Twitter:@yunayuna_web3 クリプト分野のインフルエンサーとしてDeFi、NFT、BCGなど幅広い分野の情報を自身のYoutubeやTwitterを通して発信中。様々な情報の発信を行う一方で、Web3イベントでのMCなどをこなすなどマルチな活動を展開。CloneGamersでは、青色担当。 インタビュー本編 - CloneGamersについて教えていただけますか? 絢斗さん:CloneVerseという企画の中にCloneXのIPを使った「CloneGamers」というもう1つのプロジェクトがあります。将来的にはCloneGamers用のアバターも増えるかもしれませんが、暫くは1個のアバターを複数人で運用する方式で始めています。 Youtubeのチャンネルも作っているんですけど、そこの青色担当としてハイブリッドVtuberのような形でゆなゆなさんがやっています。このチャンネルでは主に3つのカテゴリーの発信をしていく予定です。1つ目は解説系、2つ目は対談系、3つ目は実況配信系です。 1つ目の解説系は、ブロックチェーンゲーム関連の最新ニュースを週1ぐらいの目標で発信していきます。2つ目は、ゲーム業界関係者との対談やインタビューです。3つ目の実況配信は、一般的な実況配信です。なるべく大会に参戦できるものを選びます。 ゆなゆなさん:CloneVerseでは4体のClone Xを保有していて、そのうちの3体がCloneGirls、残りの1体をCloneGamersで活用しています。 「なんでGamersなのに1体なの?」と思うかもしれませんが、CloneGamersではBig TimeやDelysium、illuviumやsharpnelなどのゲーム毎にプレイヤーを分けるイメージで1体を複数人で運用しています。 「CloneGamers」のYoutube チャンネル - CloneGamersは現在何人体制で運用していますか? 絢斗さん:アバターの中の人は、現在はゆなゆなさんとKALAさんの二人でやっていますが注目のゲームが増えれば中の人も増えていく予定です。 - なぜ複数人で運用する体制にしようと思ったのでしょうか? 絢斗さん:今年はコントローラーを使ったゲーマーとしてのスキルが重要になってくるFPS系のブロックチェーンゲームがどんどん増えてくるので、1人の人間が全部のジャンルを網羅するのは難しいだろうなと思ったのが一番の理由です。やはり、ある程度やり込んでいかないと分からないゲームの醍醐味もあるので、注目するゲームを長くプレイしてから配信するスタイルでやりたいと思っています。 なので、CloneGamersでは、フォートナイトとかApexのプレイが上手な人を今後は募集しようと思っています。ある程度担当するゲームや配信者が固まってきたら、アバターも増えていくと思います。 同じタイミングでCloneGirlsが誕生したのでそちらのイメージが強いですが、CloneGamersは特に性別の縛りはないので男性配信者も随時募集しています。因みに、実はアバターは既に何個か追加で用意してあります。 [caption id="attachment_92184" align="alignnone" width="246"] プロジェクト追加予定のClone X[/caption] CloneGamersを何かに例えるなら、F1のチームに近い感じです。ブロックチェーンゲームはプレイヤーの腕だけではなくて、NFTのアセットのパワーもキーになるので、今後はますますチーム力が重要になると思っています。 今までのブロックチェーンゲームでは、アクシーやジョブトラのようなカードゲーム系のものが前提でチーム編成されていることが多いと思いますが、今年はシューティング系のゲームが増えてくるので、今までと違ったカテゴリーのプレイヤースキルのチームが求められてくると思います。 - 青色担当としてゆなゆなさんが抜擢された理由を教えてください。 ゆなゆなさん:私はゲームのプレイ体験だけでなく「そもそもどんなゲームなのか」やトークンエコノミクスの方にも興味があるんですね。 一般的にゲームの始め方やプレイについての解説動画が多いですが、ゲーム開発チームの資金調達状況や、トークンがゲーム内でどう活用されているかを説明する人ってあまりいないと思うんです。私はDeFiからこの業界に入ったのでクリプトの文脈にも強いので、ゲームの概要だけでなく、投資家目線でのエコシステムとかの解説を主にやっていく予定です。 あとは、ギルドの方やWeb3企業の方との対談となると、物理世界でもしっかりと対応する必要があるのでハイブリッドに活動できる私が担当することになりました。 絢斗さん:ブロックチェーン自体の知識があるっていうのはやはり重要です。 NFTバブルになる前のDeFi世代からクリプトに入っているので、クリプト全体の流れを知っているというのは大きな理由の1つです。ブロックチェーン業界は人の出入りが激しく、色んな理由で界隈から居なくなる人が多いですが、そんな環境でも長く活動を続けられるのはブロックチェーン自体に愛がある証拠だと自分は思っています。 -ゆなゆなさんは何年ぐらいからクリプトに参入したんでしょうか? ゆなゆなさん:2021年3月末のPancakeswapが盛り上がったあたりですね。 絢斗さん:これからBCGにくるゲーマーの人は、ブロックチェーン自体の専門家である必要はないと思います。ゲームの導線周りに必要な最低限のところが分かっていればゲーム自体には問題ないですし。 けれど、やはりクリプトの文脈もわかっている人がチームには必要になります。そういう意味でチームの舵取りをしてくれる人が必要だなと思い、今期はゆなゆなに担当してもらっています。 - CloneGamersでは今後どういったゲームを取り扱っていくのですか? 絢斗さん:せっかくCloneXのアバターを使ってるのでPCゲームが中心になると思います。 最近はスマホ向けのカジュアルゲームも多いんですが、せっかくなので、グラフィックのレベルが高く未来感のあるPCゲームを中心に扱っていくことになるかと思います。 ゆなゆな:NFTを持っていないとできないゲームに関しても「NFTはお貸ししますよ!」みたいな形で、プレイは上手だけどNFTを持っていないような人もどんどん巻き込んでいければと考えています。 絢斗さん:CloneGamersでは、幅広く多くの人を集めるというよりは、少数精鋭の上手いプレイヤーだけを集めて大会入賞目指せるチームを目指していきます。やはり世界大会行かないとチャンネルとしても盛り上がらないですし。入賞目指してチームで集まるところもF1に近いと思います。 - CloneGamersでは、今後どのように収益を上げていくんでしょうか? 絢斗さん:実は今のところ全然収益化はできていません。暫くは、案件ベースではなく、面白いと思えるゲームをじっくりやりこんで行ってから様子を見ようと思っています。 特に今年はゲーム性の高い、PC向けのブロックチェーンゲームが増えてくるのでコミュニティの形もどんどん変わっていくと思います。なので、1年ぐらいはこの大きな時代の変化をまずは最前線で追いかけて行くことに注力しようと思っています。それこそFPSの場合は世界大会まで行かないと見えない世界もあると思うので、やるからには世界と戦えるチームを目指したいです。それに、世界大会までいけばeスポーツと一緒で、選手のTシャツとかパーカーにロゴ載せたりもできるので、ある程度マネタイズの方向性も見えてくると思います。 あとは、YugaLabs関連のゲームのように、NFTを持っているだけでは特典がほとんど得られず、ゲーム内でポイントを高めてランキングを上げないといけないゲームが増えてくると思うので、そういうゲームのプレイ代行業務の為にNFTホルダーとプロゲーマーのマッチングを考えています。なので募集に関しては、本当にゲームを何時間もプレイできて、なおかつ大会目指せるような人と一緒にやっていきたいなと思っています。場合によっては、我々が主催で予選大会とかも開催していくかもしれません。 現在既に解説系の動画を定期的にアップしていますが、まずは定期的にしっかりした情報を発信する動画チャンネルとして認知されるのを目指しています。 -ブロックチェーンゲームの市場も世界大会などが開催されているのでしょうか? 絢斗さん:例えば、Yuga Labsがこの間行ったミニゲームDookey Dashで1位の記録を獲った人が獲得したNFTが2億円で売れたりとかの事例がありますね。 世界一の人は本当にすごい人なんですが、ポイントを上げるプレイ代行をしてた人も1カ月で7000万円くらい稼いだりしてて「ゲームが上手い」ということがこの市場でも大きな収入に繋がり始めています。 ただ、そういう方法で稼げたのは世界で10人くらいしかいなくて、しかも代打ちしてた人もランキングで世界Top10とかに入ってた人なので、その辺のランクに行かないとマネタイズの面では難しいのかもしれません。Play to Earnの割合がかなり減ってWin to Earnの割合が多いので、Web2ゲームのeSportsと構造は似てくると思います。 ゆなゆな:でも、いくらプレイが上手くてもNFTを持っていないとプレイできないゲームもあります。また、そういう機会がある事を知らないプロゲーマーの人も多いと思うので、そういった既存のゲーム業界とブロックチェーンゲーム業界の橋渡しになるような活動をしていきたいと思っています。 参考:Dookey Dash Heads up, Apes: Our video explainer for the latest update on the Sewer Pass and Dookey Dash can be found below and on our official Yuga Labs YouTube channel! Take some time to watch it through once… Or twice. pic.twitter.com/QIeGMw7Oqa — Bored Ape Yacht Club (@BoredApeYC) January 14, 2023 - 最後にCloneGamersでの今後の意気込みについて教えてください 絢斗さん:今年はブロックチェーンゲームのユーザー層が本当に大きく変わる年です。 6月22日に開催されるJapanBlockchainWeekのメインカンファレンスNonFungibleTokyoでも、多くの新しいゲーム会社が登壇するのでイベントに参加すると業界の変化をとてもよく体験できると思います。 CloneGamersでは、この時代の変化を最前線で追いかけていくので、PCゲームが好きな人にとっては面白いプロジェクトになると思います。 Non Fungible Tokyo 2023(https://nonfungible.tokyo/) まとめ 今後さらなる市場拡大や成長が見込まれるブロックチェーンゲーム領域で、先進的な取り組みを進めるCloneGamersについてインタビューを行いました。 世界でも有数のNFTプロジェクトとして知られるCloneXのIPの活用しながら、先鋭チームを作り上げ様々なゲームをプレイ予定のClone Gamersの今後に注目が集まります。 現在、Clone Gamersでは、プレイヤーを募集しているようなので、ゲームの腕に自信がある方でWeb3領域に興味がある方は是非応募してみてはいかがでしょうか? - CloneGamers 公式リンク - ホームページ(CloneVerse):https://www.cloneverse.online/ Youtube:https://www.youtube.com/@clonegamers_JP Twitter:https://twitter.com/CloneGamers_JP
インタビュー
2023/04/16世界に挑戦する日本発NFTアイドルユニット「CloneGirls」【インタビュー】
NFT保有者とタレント間のクリエイティブコラボレーションプラットフォーム「CloneVerse」で進行中の2つのプロジェクトにインタビューを行いました。 本記事では、その前編としてCloneXのアバターを活用した音楽ユニット「CloneGirls」についてお届けします。 世界的なカルチャーとして地位を築きつつあるNFTですが、昨今そのIPを活用した様々な取り組みが世界各地で進んでいます。 そんな中、NFT × 音楽アイドルという最新鋭の取り組みをおこなっているCloneGirlsについて、その正体を探っていきます。 CloneGirlsについて - CloneGirlsとはどのようなグループですか? メンバー:CloneGirlsは、音楽ユニットとしてNFTコミュニティを盛り上げることを目的に結成されたアイドルユニットです。 現在のメンバーは、youtuberのSanamaruと、日本最古のNFTアイドルユニット「POiNT」のARISAとMOEの計3人です。CloneGirlsは、現実世界でも活動するのが特徴で、3月18日に東京ジョイポリスでお披露目イベントも開催されました。 オンラインでは海外からの評価が高く、今後の展開に期待が寄せられています。 \\🔥Look at the digest of our stage🔥// We challenge the fusion of music ,dance,and CloneX avatars🫶🏻 Wouldn't you like to look at a real performance ?🥰#CloneGirls #Web3night #CloneX #RTFKT pic.twitter.com/ZntywJgTHl — CloneGirls (@CloneGirls) March 25, 2023 - IPとしてCloneXを選んだのはなぜですか? メンバー:CloneXはアバターが動かせるのと、3Dデータが配布されているんですね。 あと、商業理由も認められていることもあって、このあたりがCloneXを選んだ理由です。 [caption id="attachment_91060" align="aligncenter" width="764"] CloneGirlsで活用されるCloneXのIP[/caption] - ライブ形式はどのように行われるのですか? メンバー:オンラインとオフラインの両方で活動を行っています。 オフラインでの活動としては、詳細は内密なのですが6月のJapanBlockchainWeekの時期に予定されています。 Web3系のイベントへの露出も増やしていく予定です。Blockchain Weekでの出演も目指して動いてたりもします。 - 海外展開の方も行っていくのでしょうか? メンバー:海外展開の方でも色々と計画を立てています。 国内ももちろんですが、海外でもCloneXのコミュニティと接点を作っていく予定で、海外からの ファンの声を是非たくさんもらいたいですね。 コスプレ × NFTの分野をもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。 - CloneGirlsの音楽ジャンルは何ですか? メンバー:今後1曲リリース予定なのですが、楽曲はK-POP寄りの曲になっていて、日本語や英語でも出していく予定です。 音楽プロデューサーのAkirasunsetさんが作詞作曲を担当していて、CloneXを題材にした曲となっています。 "Forging"をモチーフにした振り付けもあるので、PVが公開されたら是非そこも注目してほしいです ね。 楽曲は音楽NFTプラットフォーム「Sounda Dessert」で 楽曲が購入可能です。(先行販売終了) メンバーについて Sanamaruさん 職業:Youtuber/女優/モデル/アイドル Twitter:@sana__hashimoto 好きな食べ物 : 生ハム / チョコレート 特技:独学で学んだ側転 趣味:カフェ巡り 語学:日本語、英語 高校、大学時代にアイドル活動を行う。大学卒業後はUUUM株式会社に新卒で入社し、2つの企業チャンネルの出演、運営を行う。Web、テレビCMなど数多くのモデル、女優としての活動をこなす。 - Web3参入の経緯を教えていただけますか? Ssanamaruさん:元々Youtuberとして活動をしていて、去年独立をしました。 Web3に関しては、野村證券チャンネルをする中で投資をしていて、そこから仮想通貨やTitan Hunter、STEPN(ステップン)などのWeb3ゲームをするようになったんです。 小学生でも分かるぐらいのものがあれば良いなと思い、Web3への入り口が簡単になるように情報発信も続けています。 - CloneX以外に興味のあるNFTはありますか? AzukiやKawaii Girlsなどの人間寄りのデザイン性を持っているNFTに惹かれますね。 BAYC(Bored Ape Yacht Club)なども気になってて、Blue chip NFTは見ていて楽しいです。 Arisaさん 職業:アーティスト/アイドル Twitter:@arisadoi7 好きな食べ物 : 焼き鳥 特技 : ネイル / ファッション全般 趣味 : 買い物 | ネットショッピング / キャンプ アウトドア派 語学:日本語 幼少期からバレエを踊り続けてきた、ARISA・MOEの2人で結成されたバレエヴォーカルユニット「POiNT(ポイント)」のメンバー。POiNTの楽曲『うさぎラビット 2023 Ver.』はオリコン1位、MVがLINE MUSICで1位を獲得。 - Web3業界にはどのように参加したのですか? Arisaさん:今まで、オフラインでアイドル活動をしていました。 ですが、コロナ禍の影響でオフラインの場が無くなっていまい、他に何かないかなと思ってた時にWeb3に出会いました。 - 興味のあるNFTはありますか? Galverseです。基本的に可愛いNFTが好きですね。 NFTの本場と言われるニューヨークにも是非行ってみたいなと思っています。 Moeさん 職業:タレント/女優/ダンサー Twitter:@moe_1033 好きな食べ物 : ゴーダーチーズ(チーズ検定保有) 特技: 軟体 趣味:ギター / 旅行 : 温泉 語学:日本語/英語 バレエヴォーカルユニット「POiNT(ポイント)」のメンバー。日本最古のNFTアイドルとしてWeb3領域でも活動中。Clone GirlsではCloneX#13677(画像)を担当。 - Web3に参入しようと思ったきっかけを教えていただけますか? Moeさん:私も同じくオフラインで行っていたアイドル活動がコロナの影響で出来なくなってしまったのがきっかけです。 2020年の7月くらいにリアルでのイベントが出来なくなって、クラスターというバーチャル空間で活動していました。 - 好きなNFTは何ですか? Moeさん:Murakami Flowersですね。 カラフルな感じが好きなのと、元々お花が好きなんです。 - 最後にみなさんの意気込みを教えてください。 CloneGirls:たくさん応援してください!Twitterのフォロワーも1万人目指して頑張ります。 Creative Team:Avaさん CloneGirlsのCGクリエイターの1人であるAvaさんにもインタビューを行いましたので、その内容を紹介 していきます。 - 自己紹介をお願いします Avaさん:CloneXクリエイターのAvaです。CloneVerseではUnreal Engine(アンリアルエンジン) デザイナーとして参加しています。 - CloneVerseに参加したきっかけどのような流れだったのですか? 昨年の12月にCloneXの東京イベントが開催されたのですが、そこでコンテンツ制作サポートのお誘いを受けて、そのコンテンツというのが、NFCカードをリーダーにかざすと自分のクローンが 出てくるというもので、私はそこでCG部分を担当しました。 それを拝見してくださった、絢斗さん(CloneVerseクリエイティブディレクター)にお声がけいただき、その流れでCloneGirlsの映像も自分が担当することになりました。 参考:NFTカードからクローンが出現する技術 DONE: Real-time 3D project by Tokyo@RTFKT @CloneXTokyo pic.twitter.com/mz73RLxcvm — Asagi/アサギ東京 - RTFKT (@asagi_tokyo) December 17, 2022 - CloneGirlsの映像作成にはどのような技術が使われるのでしょうか? Avaさん:「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」というゲームエンジンを使います。 - 今後CloneGirlsでは、どのような取り組みを進めていきますか? Avaさん:今後はCloneXのアバターの最適化に力を入れていきます。 運営が配布していたアバターは、実は表情があまり可愛くなかったので、まずはそこから調整していこうかなと。 モーションキャプチャーとの相性などもあって、表情作りの部分が難しい部分もあるのでアバターの最適化を行なっていく予定です。現在の完成度は20%ぐらいです。 - 好きなNFTはありますか? Avaさん:CloneX以外だと、新星Galverseですかね。 コミュニティの皆でアニメ制作をするという目標(WAGMAA)に共感できたのと、運営主導ではなくホルダーを巻き込んでいく姿勢も良いなと思いました。 - CloneGirlsの取り組みに関して今後の意気込みを教えてください Avaさん:ゲーム会社は多いですが、メディアアートの分野は少ないです。 実際の人間とCloneXの骨格が大きく異なるので、そのあたりを合わせるのも難しいですが、色々と実践ベースで結果を見ながら積み上げていくしかないと思っているんで、そのあたりを上手く改善できれば良いなと思います。 まとめ 今回はCloneXのIPを活用した音楽ユニット「CloneGirls」にインタビューを実施しました。 誕生から数年が経ち、市場の成長と共に一種のカルチャーとして世界的に受け入れられつつあるNFT。一部のNFTプロジェクトはブランドとしての機能を持つなど日々新たな可能性が誕生、拡大しています。 単純な二次売買だけはない、NFTを活用した新たな取り組みが世界各地で模索されるなか、最新鋭の取り組みを続けるCloneGirlsの今後に注目です。 インタビューの*後編では、CloneGirlsの姉妹プロジェクト「CloneGamers」について紹介していますのでこちらも是非ご覧ください。(*近日公開) - CloneGirls公式リンク - ホームページ(CloneVerse):https://www.cloneverse.online/ Twitter:https://twitter.com/clonegirls