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2024/03/11仮想通貨ウォレットimToken(アイムトークン)の特徴と使い方を解説
仮想通貨を取引所に預けずに自分自身で管理したい場合には、いずれかのウォレットをスマホやPCにインストールして利用する必要があります。 ウォレットの種類は多々ありますが、imToken(アイムトークン)はシンガポールのimToken社が提供するソフトウェアウォレットで、海外では人気が高く多くのユーザーに利用されています。 仮想通貨を自分で管理したいが、imTokenが適切かどうかわからない グローバルで人気が高いimTokenの、良い点・悪い点を知りたい imTokenを使ってみたいが、使い方に関する情報が少なくて不安だ このような疑問や不安を持っている人に向けて、この記事ではimTokenの特徴や使い方について解説しました。実際に利用しているユーザーによる口コミもまとめています。 最後まで読めば、imTokenの良さや使い方をしっかり理解して、不安なく使い始めることができますよ。 imToken(アイムトークン)とは?5つの特徴を解説 最初に、imToken(アイムトークン)がどういうウォレットかを解説します。 imTokenの特徴を5つあげたので、ひとつひとつ確認していきましょう。 imToken(アイムトークン)とは?5つの特徴を解説 世界150カ国以上1,500万人を超えるユーザーが利用 Android/iPhoneで利用するウォレット マルチチェーン対応で数多くの仮想通貨を管理 シンプルで使いやすいユーザーインターフェース DAppブラウザ機能で多数のDAppsに連携できる 世界150カ国以上1,500万人を超えるユーザーが利用 imTokenのスペック 提供元 imToken社(シンガポール) 提供開始 2016年 ウオレットタイプ ソフトウェアウォレット 日本語対応 有 対応ブロックチェーン 35種以上 管理対象の仮想通貨 BTC、ETH、EOS、ATOM、BCH、TRX、LTC、CKBなど800種以上 公式サイト https://token.im/ 公式X https://twitter.com/imTokenOfficial imTokenはシンガポールのimToken社が提供するソフトウェアウォレットです。 2016年から提供を開始し、最初はイーサリアムのブロックチェーンのみをサポートしていました。管理可能な通貨も、ETHとERC-20ベースのトークンのみでした。 この時点で数百万のユーザーを獲得し、一気にメジャーなウォレットに成長しています。 現在では1,500万人以上のユーザーが利用しており、日本国内ではいまひとつ広がっていないものの、グローバルではトップクラスの人気ウォレットです。 Android/iPhoneで利用するウォレット imTokenが動作するのは、Android端末とiPhoneです。 Androidのエミュレータが動作するPC上で利用することはできますが、Microsoft OSの上のアプリとして動かすことはできません。 実質的には、モバイルに特化したウォレットと考えてよいでしょう。 Android版の入手先はこちら iPhone版の入手先はこちら マルチチェーン対応で数多くの仮想通貨を管理 imTokenは、2016年に提供された最初のバージョンではイーサリアムに特化したウォレットでしたが、2018年にリリースされたバージョン2.0からはマルチチェーン対応となりました。 2024年現在では対応チェーンは35以上です。この中には、イーサリアム、ビットコイン、トロンなど12の主要なパブリックチェーンを含んでいます。 また、ArbitrumやOptimismなどのレイヤー2と呼ばれるネットワークや、BSC・PolygonなどのEVM 互換チェーンも接続できます。 管理可能なトークンは800種以上に及んでおり、ソフトウェアウォレットの中ではトップクラスのスペックです。 レイヤー2とは? イーサリアムネットワーク(レイヤー1)の処理の遅さやガス手数料の高騰の問題に対応するために、トランザクションの処理を肩代わりしてイーサリアムネットワークの負荷を軽減するネットワークを指します。 EVM互換チェーンとは? Ethereum Virtual Machine (EVM)と互換性のある実行環境を持つブロックチェーンを指します。イーサリアムのネットワーク上のスマートコントラクトのコードを、EVM互換チェーンに容易に展開できます。 シンプルで使いやすいユーザーインターフェース imTokenの良い点は、ユーザーインターフェースの使いやすさです。 アプリの画面はごちゃつかずシンプルにまとまっており、落ち着いた印象です。 主要な機能がトップ画面から一回のアクションで呼び出せるため、複雑な操作を不要にしています。 それでいてソフトウェアウォレットに必要な機能は網羅されているため、多くのユーザーに使いやすいという印象を持たれています。 DAppブラウザ機能で多数のDAppsに連携できる ソフトウェアウォレットの必須機能のひとつに、分散型仮想通貨取引所(DEX)などの分散型アプリケーション(DApps)への連携があります。 imTokenでは、DAppsブラウザ機能をトップ画面から呼び出せます。 この機能を使ってDAppsを起動すれば、自分のウォレットとDAppsを連携させながら利用できてとても便利です。 imToken(アイムトークン)の評判は高い? 口コミまとめ ここまでimToken(アイムトークン)の特徴について確認しました。多くのユーザーに利用されており、実績が豊富なウォレットであることがよくわかりましたね。 次は、imTokenを実際にインストールして使ってみた人による口コミを見てみましょう。日本語の口コミが少ないため、英語のコメントが中心です。 imToken(アイムトークン)の評判は高い? 口コミまとめ imTokenに対する良い評価 imTokenに対する悪い評価 imTokenに対する良い評価 このウォレットを使いました。とても良いウォレットでUIも良く反応も速いです。私はこのウォレットが気に入っています。暗号通貨に最適なウォレットです。(Google PlayのimTokenの投稿レビューを和訳) 良いウォレットです。このウォレットは多くのネットワークをサポートしています。例えば、Arbitrum、Polygon、Ethereum。Dappsウォレットも素晴らしいです。(Google PlayのimTokenの投稿レビューを和訳) これは私が今まで見た中でもっとも古くてベストなウォレットのひとつです。個人的にはこのウォレットがとても気に入っています。DeFiの世界を私にとって簡単にしてくれましたし、セキュリティも高いです。(Google PlayのimTokenの投稿レビューを和訳) サポートに問い合わせる必要がある質問や問題がいくつかありました。サポート担当者は親切で、礼儀正しく、忍耐強く対応してくれました (私たちは何回もメールをやり取りしました)。私は非常に喜んでいました。(AppStoreのimTokenの投稿レビュー) imTokenの良い口コミのまとめ 高速で使いやすいユーザーインターフェース セキュリティが高く信頼できる 多くのブロックチェーンに対応している 様々なDAppsに簡単に連携できる オンラインサポートがしっかりしている imTokenに対するAppStoreでの評価は4.2、Google Playでは4.1で、ともに高いレベルの評価を得ています。 特に、多様なブロックチェーンに連携可能で、多種の仮想通貨を管理できる点は、多くの評価を集めています。 高速で動作し、ユーザーインターフェースが使いやすい点や、DAppsへの連携が容易なことも高評価です。 ユーザー数が非常に多い中でも、多くの利用者に満足されているウォレットであることがわかりますね。 imTokenに対する悪い評価 IMKEYやIMTokenを購入したり使用したりしないでください。XRP、Shibaなどを保存することができません。中国語からの翻訳サポートがあるものの、内容が理解できません。(Google PlayのimTokenの投稿レビューを和訳) これは詐欺アプリです。シンガポールから女性がオンラインで私に連絡を取り、しばらくすると会話が愛からお金に変わり、このアプリが出てきました。彼女は私に20USDTを入金するよう頼み、時間が経過すると金額が増えると言いました。約1ヶ月後、私は2USDTを得ましたが、私のすべての資金が引き出されたか、不明なアドレスに送られたことがわかりました。少額だったのであまり考えずに済ませましたが、少なくとも他の人に警告します。彼女には連絡できず、明らかに詐欺です。(Google PlayのimTokenの投稿レビューを和訳) 良いアプリです。サポートチームの対応が迅速です。しかし、画面の表示内容が読めないのでは意味がありません(老眼鏡をかけても)。imTokenのデフォルトフォントサイズは小さいです。私のOSのフォントサイズ設定とは連動しません。そして、アプリの設定にフォントサイズ設定(ズームスライダーのようなもの)がありません。機能追加のリクエストを行いましたが、拒否されました。残念ながら、私は置き去りにされたような気持ちです。将来はimTokenがすべての人にとって読みやすくなることを願っています。(Google PlayのimTokenの投稿レビューを和訳) imTokenの悪い口コミのまとめ ソラナなどメジャーなチェーンで未対応のものがある 画面のフォントが小さい 詐欺行為により資産を盗まれることが多い imTokenに関する問題点として利用者から上がっているもののひとつは、未対応なブロックチェーンが存在する点です。2024年2月の時点ではソラナなどの、比較的メジャーなチェーンに未対応の状態なのは気になります。 マルチチェーンに接続できることが売りのウォレットなので、早急の改善が期待されますね。 悪い口コミの中で最も目立つのは、imTokenのユーザーに対する詐欺行為で多くの利用者が資産を失っていることです。 imToken自体が詐欺を働くわけではなく、imTokenを使って送金させたり、imTokenに似せた偽の転送ページなどを使って詐欺が行われます。 imToken自体の問題とは言えませんが、実際に被害が出ているのでユーザーは頭に入れておくべき点ですね。 imToken(アイムトークン)の始め方を解説 imTokenのユーザーによる評価がつかめたので、ここからはimTokenの実際の使い方を確認していきましょう。 まずは、imTokenをスマホにインストールする方法から解説します。 imToken(アイムトークン)の始め方を解説 新規ウォレットの登録方法 既存ウォレットの復元方法 新規ウォレットの登録方法 imTokenのアプリをダウンロードし、インストールを開始します。画面の指示の通りに進めばインストールは完了しますが、ポイントになる部分について順を追って説明しましょう。 インストールが始まると、まず「ID作成」と「IDの復元」を選択する画面になるので、全く新しくウォレットを作成する場合は「ID作成」を選びます。 すると、ID名やパスワードを入力する画面が出てくるので、「ID名」「パスワード(2回入力)」「パスワードのヒント」を入力します。 画面下部の「imTokenサービス規約」の確認をチェックし、画面最下部の「ID作成」をタップしましょう。 次は、imTokenで管理する仮想通貨の種類を選択する画面が表示されます。 イーサリアム(ETH)・ビットコイン(BTC)・アトム(ATOM)の3種はデフォルトで選択済の状態なので、他に管理したい通貨があれば選択して、画面下部の「確認」をタップします。 画面にウォレットを復元するためのニーモニックフレーズが表示されます。12個の文字列が表示されるので、筆記あるいは写真などで文字列の順序を含めて確実にバックアップしましょう。 バックアップが完了したら、画面下部の「バックアップしました」をタップすると、今度はバックアップした内容を確認する画面に切り替わります。 この画面には、ニーモニックフレーズと同じ12個の文字列が順序を変えて表示されているので、バックアップを参照しながら、この文字列を正しい順序でタップしてニーモニックフレーズを再現しましょう。 再現を完了して画面下部の「次へ」をタップするとimTokenのインストールが完了し、imTokenを使用できます。 ニーモニックフレーズとは? 既に使用しているウォレットが失われた場合に復元するための文字列で、12個の単語からなります。これをなくすとウォレットを復元する手段がなくなるので、確実に保管しておきましょう。他人に預けるのは不正使用を招くので厳禁です。 既存ウォレットの復元方法 最初に表示される「ID作成」と「IDの復元」を選択する画面で、すでに存在するウォレットを再インストールしたい時には「IDの復元」を選びます。 ニーモニックフレーズを入力するエリアがあるので、再インストールしたいウォレットのニーモニックフレーズを入力しましょう。12個の英単語をスペース区切りで順序まで間違いなく入力することが必要です。 「パスワード(2回入力)」「パスワードのヒント」の入力エリアもあるのでこちらも入力します。 さらに、画面下部の「imTokenサービス規約」の確認をチェックし、画面最下部の「IDの復元」をタップしましょう。 imTokenで管理する仮想通貨の種類を選択する画面に切り替わるので、必要な通貨があれば選択して、画面下部の「確認」をタップすれば、ウォレットの復元は完了です。 imToken(アイムトークン)の使い方を解説 ここまでは、imTokenのインストールの方法を説明しました。 ここからは、imTokenの基本的な使い方について解説します。 imToken(アイムトークン)の使い方を解説 使用するブロックチェーンの切り替え方 imTokenの入金方法 imTokenの出金方法 DAppsブラウザ機能の使い方 使用するブロックチェーンの切り替え方 ウォレットが接続するブロックチェーンの変更の仕方は、主要なパブリックチェーンへの変更か、イーサリアムのレイヤー2やEVM互換チェーンへの変更かで異なります。 主要なパブリックチェーンへの変更の場合は、imTokenアプリのトップ画面で左上の管理メニューを開きましょう。 変更できるネットワークが表示されるので所望のものを選択すれば、ブロックチェーンの変更は完了です。 イーサリアムのレイヤー2やEVM互換チェーンへの変更の場合は、まずイーサリアムのネットワークに接続した状態にしましょう。 その後にトップ画面上部の「Ethereum」と記載されている部分をタップすると、接続できるレイヤー2やEVM互換チェーンがリストされます。 この中から所望のものを選べば、ブロックチェーンの変更は完了です。 imTokenの入金方法 imTokenへ入金する場合は、まず入金に使用するブロックチェーンに接続することが必要です。ここで使用するチェーンを間違えると入金トラブルになるので、確実に変更しましょう。 ブロックチェーンの接続が完了したら、トップ画面の上部にある「受取」を選択します。 入金先のアドレスがQRコードと文字列で表示されるので、こちら宛に仮想通貨を送金すれば入金完了です。 仮想通貨の種類によっては、入金先のアドレスとともにタグなどの追加情報が文字列で表示されるので、こちらも送金側で間違えずに入力しましょう。 imTokenの出金方法 imTokenから出金する場合も、まず使用するブロックチェーンに接続することが必要です。ここで使用するチェーンを間違えると入金トラブルになるので、確実に変更しましょう。 ブロックチェーンの接続が完了したら、トップ画面の上部にある「送金」を選択します。 出金する通貨を選ぶ画面になるので選択すると、出金内容を入力する画面が表示されます。 ここで入力するのは以下の3種のデータです。 出金先のアドレス 出金額 メモ(履歴に備忘録として蓄積される文字列) 出金先のアドレスを手入力したくない場合は、画面右上の「QRコードスキャン」のマークをタップすれば、QRコードで読み込めます。 通貨の種類によってはタグなどの文字列が必要なので、こちらも間違えずに入力しましょう。 送金内容の入力が完了したら、画面最下段の「次へ」をタップしましょう。確認画面が出るので、問題なければ「Send」を選びます。 最後にパスワード入力を求められるので、入力して認証に成功すれば完了します。 出金には手数料がかかる imTokenからの出金には、使用するブロックチェーンでのトランザクション承認処理の手数料を支払う必要があります。手数料はその時のチェーンの状況で異なりますが、imTokenの出金画面に見積もり額が表示されているのでそれを目安にしましょう。 DAppsブラウザ機能の使い方 imTokenは分散型仮想通貨取引所(DEX)などの分散型アプリケーション(DApps)と親和性が高いのがメリットのひとつです。 imTokenからDAppsに接続する場合は、トップ画面下部の「ブラウザ」を選択しましょう。 DAppsを選択する画面になるので、こちらで使いたいDAppsを選択します。たとえばimTokenと関係の深いDEXであるTokenlonは「おすすめ」に表示されているので、タップすればすぐに使えます。 「おすすめ」にリストされていないものは、検索欄で検索をして接続しましょう。PancakeSwapなども、簡単に利用できますよ。 分散型取引所パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴と使い方を解説 imToken(アイムトークン)に関するよくある質問 ここまでimTokenの始め方と基本的な使い方について解説しました。imTokenについてしっかりイメージできましたよね。 最後に、imTokenに関するよく出る質問に答えていきましょう。 imToken(アイムトークン)に関するよくある質問 imTokenは日本語対応していますか? 機種変更のときにimTokenはどうしたらよい? imTokenは詐欺被害が多いウォレットですか? imTokenは日本語対応していますか? imTokenは日本語対応のウォレットです。 細かい所では対応しきれていない部分もありますが、ほぼ問題なく日本語で使用できます。 他に英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語や中国語・韓国語にも対応しているので、得意な言語に切り替えて使いましょう。 機種変更のときにimTokenはどうしたらよい? 機種変更した後も元のスマホと同じウォレットを使いたい場合には「IDの復元」を行います。 imTokenのインストールで最初に表示される「ID作成」と「IDの復元」を選択する画面で、「IDの復元」を選びましょう。 12個のニーモニックフレーズを誤りなく入力すれば、元のスマホと同じウォレットを使えますよ。 imTokenは詐欺被害が多いウォレットですか? imTokenに関する詐欺行為で被害にあったという証言は多くあります。 imTokenとそっくりの偽サイトを使ったものや、SNSを使って勧誘して特定のアドレスへの入金を誘うものなど、多様な手口があります。 しかし、どの事例もimToken自体が詐欺を働いているわけではなく、imTokenを使って第三者が詐欺を実行しているものです。 利用者が多いため詐欺に狙われやすいウォレットであるのは確かですが、imTokenそのものの問題とは言えません。 効率のいい投資機会を提供するうまい話にのらず、怪しいリンク先にアクセスしないよう気をつけるなど、詐欺の可能性をいつも頭にいれてしっかり警戒しながらimTokenを使いましょう。 imToken(アイムトークン)のまとめ imTokenのまとめ imTokenはグローバルで多数のユーザーが利用しているウォレット 多くのブロックチェーンに接続でき、多様な仮想通貨を管理できる 使いやすさやDApps連携の容易さがユーザーから評価されている 悪い評価で目立つのはimTokenを使った詐欺に関するもの インストール時にはニーモニックフレーズのバックアップを忘れない この記事では、imTokenの特徴や使い方、実際のユーザーによる口コミを解説しました。 操作画面の画像を交えて順を追って説明したので、imTokenについてしっかりイメージできましたね。 imTokenは日本国内ではそれほど目立つ存在ではありませんが、グローバルではトップクラスの知名度を持つウォレットです。 多くのユーザーによって利用されているということは、それだけ信頼されている証明でもあります。 仮想通貨を自己管理したい人や、DEXなどのDAppsを使いたい人は、早速imTokenをインストールして試してみましょう。
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2024/02/29仮想通貨ウォレットの活用術、ビジネスから日常生活まで|Intmaxの利用事例も紹介
– 著者:Henry(@HenryWells1837) 以前の記事では、コンサルティングの視点から「給与管理」に焦点を当て、SablierとHedgeyを紹介しました。今回の焦点は、「ウォレット」に移ります。デジタル経済が急速に進化する中、ビジネス決済と資金の流動性を簡単かつ安全に管理する方法がより一層重要になっています。 本稿では、筆者が個人的に利用し、ビジネスの決済や資金の現金化において、その簡便性と安全性から信頼を置いているウォレットサービスをご紹介したいと思います。ブロックチェーン技術を基盤とした最新のウォレットソリューション、Intmax Walletを例に、ビジネスプロセスの効率化と運用コストの削減だけでなく、私たちの日常生活における新たな便利さと可能性をどのように実現できるのかを探ります。 関連記事:給与支払いの新時代|ブロックチェーン活用でプロセスを最適化 前提知識 コールドウォレット ( ハードウェアウォレット ):例. Ledger ホットウォレット : 例. Metamask等で生成されるウォレット シードフレーズ:12、18、あるいは24個の単語からなる一連の単語でウォレットを作成する度に生成されます。 秘密鍵:暗号資産の所有権とその資産を移動する権利を証明するためのものです。 生体認証:生体認証とは指紋や顔などのデータを使って認証を行うことを指します。Intmax Walletでは、ログインや取引の際の認証に使うことで、より高いセキュリティが保ちます。 MPC:MPCとは、Multi Party Computationの略です。複数の計算機が協力して、互いに信頼しなくても共通の結果を導き出せる暗号技術です。この技術は、最近の進歩により実用化が進み、INTMAXのWalletless Walletに応用されています。これにより、アプリやブラウザ拡張機能をインストールすることなく、簡単にセットアップできます。 リンク送金:リンク送金機能はIntmax Walletが提供する機能で、ウォレットアドレスを使わずにリンクを通じて暗号通貨を送金できます。この機能では、SNSアカウント名を指定してトークンを送ることが可能で、トークンの引き出しにはワンタイムキーとSNS認証の二重認証が必要です。これにより、スマートコントラクトが認証を検証し、リンクとSNSを介した送金の安全性を確保します。 ウォレットの基本 ウォレットは、ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットの2種類に大別されます。これらの違いは、秘密鍵の生成と保管方法にあります。 ホットウォレット: 秘密鍵の生成と保存がオンラインで行われます。 コールドウォレット: 両方ともオフラインで行われます。 下記が、両ウォレットの特性を比較した図になります。 特性 ホットウォレット コールドウォレット 秘密鍵の生成 オンライン オフライン 秘密鍵の保存先 オンライン オフライン 利便性 高い 中~高 安全性 中 高 使いやすさ 日常的な使用に便利 高いセキュリティが求められる取引に適している モバイルアクセス 可能 制限あり 上記の図のとおり日常的に資産の紛失リスクを回避または低減するには、両タイプのウォレットを適切に使い分けることが必要不可欠です。 例えば、Delegate ( https://twitter.com/delegatedotxyz )といったサービスを用いて、ハードウェアウォレットに保管されたNFT(例:BAYC)をホットウォレットに紐づけ、トランザクションの承認や実行を簡易化するユーザーもいます。 特にマーケット相場が良好な時期には、NFTが不正に引き出される事象も頻繁に発生するため、ウォレットの使い分けが非常に重要となります。 ビジネス上でのモバイル端末を用いたウォレット利用シナリオ ハードウェアウォレットとホットウォレットを連携させても、モバイル端末にウォレットを保有することは、ビジネス運営における利便性を高める一方で、資産紛失のリスクが存在します。 特に、請求費用の受取、小口現金決済、経費精算など、ビジネスでのウォレット使用には、高い安全性と同時に利便性も求められます。 ここでは、モバイルウォレットをビジネス上で活用する主なシナリオを紹介します。 売上の受取と管理 売上請求プロセス:売上の受領から取引所への送金、そして現金化までの一連の流れをモバイル端末で完結させることができます。これにより、ビジネスの現金流管理を迅速に行えます。 売上請求 → 売上をホットウォレットで受取 → 取引所へ送金 → 現金 経費の即時処理 経費管理プロセス:コールドウォレットからホットウォレットへと経費用の金額を移動し、社員の経費請求に即座に応えることが可能になります。このプロセスの効率化は、経理作業の時間短縮と社員満足度の向上をもたらします。 経費用の一定金額をコールドウォレットから送る → 経費をホットウォレットで受取 → 各社員より請求があれば送る 給与の受取と即時運用 給与管理プロセス:給与の受取からその一部を投資や運用に回すまでの操作をモバイル端末上で行うことが可能です。これにより、従業員はより柔軟に自身の資金を管理できるようになります。 給与をホットウォレットで受取 →ホットウォレットで給与の一部を運用 ハードウェアウォレットと同等の安全性を持ちつつ、ホットウォレットの利便性に匹敵するウォレットは、フリーランサーや法人の経理担当者にとって理想的です。 ビジネス用途に最適な「Intmax Wallet」とは Intmax Walletは、生体認証と最新の暗号技術、MPCを駆使したウォレットであり、シードフレーズの必要がなく、生体認証だけでトランザクションの承認が可能です。 現在こちらのウォレットは、Ethereum、Arbitrum、Optimism、Polygonに対応しており、ビジネス用途に最適です。 設定と使い方 事前準備 Google アカウント Intmax Walletでは、ウォレット生成時に発行されるバックアップキーがGoogle Driveに保存さます。 初めてウォレットアドレスを作成する際は、Googleアカウントを使用しましょう。 1Password ( 強く推奨 )パスワードの使い回しを防ぐためにGoogleアカウントなどのパスワード管理には1Passwordを利用しましょう。 14日間無料体験可能です。https://1password.com/ *URLをコピーをし直接ブラウザにペーストしてください 設定方法 公式マニュアルをご確認ください。 上記の、画像の様にステップバイステップで設定方法が解説されています。 Intmax Walletを活用したビジネスプロセスの最適化 | 活用シナリオ Intmax Walletの柔軟性とセキュリティは、ビジネスや個人の金融活動における多様なニーズに対応します。以下は、特にIntmax Walletの活躍が想定されるシナリオです。 「報酬の受取から取引所への現金化」 コミュニティのモデレーターがUSDCで報酬を受け取る際、Intmax Walletを使用することで、PCやハードウェアウォレット不要で、モバイル端末から直接取引所に送金し、円や他の通貨への換金をシームレスに行えます。この流れは、特にリモートワークやフリーランスの業務において、報酬の受取と利用の手間を大幅に削減します。 「経費や小口決済処理の効率化」 Intmax Walletには、あらかじめ取引所から経費用のUSDCを送金しておくことができます。社員からの経費精算申請があった際に、従来の翌月払いシステムとは異なり、リアルタイムでの送金が可能です。これにより、経費管理がより柔軟かつ迅速になり、働きやすい環境づくりに貢献します。 「報酬の受取と運用」 例えば、Arbitrumを通じて毎月3,000USDCの報酬をIntmax Walletで受け取る場合、この報酬から、1,500USDCを現金化し、残りの1,500USDCを以下のようにウォレット上で運用する事が可能です: 500USDCをウォレット内のスワップ機能を利用してBTCに変換。 同じく500USDCをETHに変換。 300USDCをAAVEなどのプロトコルに預け、手数料収入を得る。 200USDCをエアドロップを狙い、ガバナンストークンが未発行のプロジェクトへの投資に使用。 これらの操作をハードウェアウォレットなしで、かつシームレスに実行できることが、Intmax Walletの大きな魅力となっています。 リンク送金機能の紹介 最後に、Intmax Walletの「リンク送金機能」についてご紹介します。 これは、従来のウォレットアドレスではなく、SNSのアカウントを通じて暗号資産を送受信できる機能です。 この機能ではSNSアカウント名を指定してトークンを送ることが可能で、トークンの引き出しにはワンタイムキーとSNS認証の二重認証が必要です。これにより、スマートコントラクトが認証を検証し、リンクとSNSを介した送金の安全性を確保します。 コミュニティ内でのリワード配布やgiveawayの際に、簡単かつ便利に活用いただけます。また、ウォレットアドレスを管理する手間を省き、ブロックチェーン技術に不慣れな人でも簡単に暗号資産の送受信を体験できるようになります。 日本では暗号資産が日常生活に完全には浸透していませんが、Intmaxのチームが活動しているナイジェリアのような国では海外からの仕事でUSDCを受け取り、それを現地通貨に換えるというケースが増えてきています。特にナイジェリアでは、外国為替の変動が激しくP2P決済を利用することでより良いレートで換金できる場合が多いです。このような環境ではウォレットと取引所が生活に密接に関わるようになり、リンク送金機能のような簡便でシームレスな利用が特に重要になります。 今後の期待 本稿を通じて「ブロックチェーンの技術で開発されたサービスの企業導入」が従来のコスト削減や経営効率化に貢献するか、というコンサルティングの視点から、その触りとしてIntmax Walletの利用法とその利点について述べてきました。 このような機能拡張によってウォレットの使用範囲が広がり、ビジネスだけでなく個人の日常生活においてもより多くの便利さと機会を提供することが期待されます。是非、これらの機能を活用して新しいデジタル経済の可能性を探ってみてください。 公式LINK INTMAX Website:https://intmax.io/ Discord: https://discord.gg/aPb3DE6K Twitter:https://twitter.com/intmaxIO Medium:https://medium.com/@intmax LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/intmax/ Github:https://github.com/InternetMaximalism INTMAX Walletless Wallet :https://wallet.intmax.io/ ※INTMAX Walletless Walletへアクセスする際は必ずURLをコピーをし直接ブラウザにペーストしてください。
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2024/02/27MetaMask(メタマスク)スマホ、アプリの使い方を解説【画像付】
MetaMaskは、仮想通貨の管理やさまざまなサービスとの接続を可能にするウォレットの1つです。 非常に利便性が高いものの、リカバリーフレーズや秘密鍵の管理を誤ると、仮想通貨が失われてしまうことも・・・ そのため、正しい利用方法を知らないと、大事な仮想通貨がリスクに晒されてしまう可能性もあります。 この記事では、そんなMetaMaskを安全に使うためのはじめ方・利用法について解説しています。 CRYPTO TIMES公式Youtubeチャンネルでも同トピックについて扱っています。こちらも併せてご覧ください。 MetaMask(メタマスク)はスマホでも利用可能! 画像:MetaMask MetaMaskは、ETHやイーサリアムベースの仮想通貨・NFTなどを管理できるウォレットの1つです。 ブラウザの拡張機能などで利用可能で、仮想通貨の管理が可能なのはもちろん、各DeFiやBCGなどとの接続も可能です。 代表的なウォレットの1つとして挙げられ、世界中で3,000万人以上のユーザーから利用されています。 MetaMaskはブラウザの拡張機能として利用されることが多いものの、スマホアプリからでも利用可能になっています。 また、スマホアプリとPC(拡張機能)を同期でき、スマホ・PCと併用して利用することも可能です。 以下はPCのMetaMaskの利用法になるため、PCと併用したいと言う方はご覧ください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 MetaMaskモバイル(スマホ)のはじめ方 これから、MetaMaskモバイル(スマホアプリ)のはじめ方・作成方法について解説していきます。 1つ1つ手順を追って、スマホでMetaMaskを利用するための環境を整えていきましょう。 MetaMaskのアプリをダウンロード 「開始」へ 「新規ウォレットを作成」をタップして「同意する」をタップ パスワードの作成 パスワードは毎回必要になるので、忘れないようにしてください。紛失漏洩も厳禁です。他人には教えてはいけません。 ウォレットの安全についての案内を確認 初心者の方は必ず動画、文章を確認してください。 リカバリーフレーズを保存 リカバリーフレーズは紛失、漏洩は厳禁です。必ず控えてください。紛失、漏洩をすると資産を失う可能性があります。 リカバリーフレーズを入力 ウォレット作成が終了、最下部の「完了」をタップ MetaMaskを作成する際には、パスワードの作成が必要となりますが、これはあくまで「スマホアプリでのパスワード」となります。 MetaMaskを削除した場合や、その他のデバイスからのアクセスなどでは「リカバリーフレーズ」を利用するため、必ず何らかの方法で保存しておいてください。 MetaMaskの公式サイトでは、一般的な方法として紙に書き留めておくことを推奨しています。 リカバリーフレーズを利用するとウォレットを好きに利用できてしまうため、他者やWEBサイトなどに知らせるのもNGです。 また、同様に秘密鍵もウォレットのインポートなどに必要な文字列ですが、こちらも知られてしまうとウォレットが乗っ取られるなどのリスクが考えられます。 リカバリーフレーズ・秘密鍵ともに厳重な管理を徹底していきましょう。 MetaMaskモバイル(スマホ)の基本的な使い方 これから、MetaMaskモバイルの基本的な使い方を、以下の機能から解説していきます。 ・入出金 ・スワップ ・トークン追加 ・ネットワーク追加 MetaMaskモバイルの利用方法をマスターしていきましょう。 MetaMaskモバイルへ入金する まず、はじめにMetaMaskへ入金する方法を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「受取」をタップ 送信側デバイスでQRコード読み込み、もしくはアドレスをコピーして送信側でペースト 取引所などからの送金に伴い、文字列(アドレス)を要求されるため、上記の手順で表示させた文字列をコピペすることで、入金が可能になります。 ここで、何らかのミスをしてしまうと、仮想通貨が永久に失われてしまう可能性があります。そのため、大きな金額を送金する場合や、はじめての利用の場合はテスト送金を行ってから送金するのがおすすめです。 MeMaskモバイルから出金(送金)する 次に、MetaMaskモバイルから出金・送金のやり方を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「送信」をタップ 「To:」に送信先アドレスを入力(ペースト)または、スキャンアイコンをタップしてQRコードを読み取り、「次へ」をタップ 送金したい通貨と金額を入力して「次へ」をタップ ガス代などの詳細を最終確認後「送信」をタップ あとは、画面下部に「トランザクションが完了しました」というメッセージが表示されれば出金(送金)は完了です。 【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法 MetaMaskモバイルでスワップする 次に、MetaMaskモバイルからスワップ(仮想通貨の交換・換金)する方法を解説していきます。 MetaMaskアプリのトップ画面中央下部の「⇅」アイコンをタップ 「スワップ」をタップ スワップしたい通貨と量を入力して、「クォートを入手」をタップ ガス代などに問題がなければ「スワイプしてスワップ」ボタンをスワイプ スワップが完了したら、指定した通貨が増減していることを確認しておきましょう。 MetaMaskのスワップでは、裏側で主要なDEXなどからの流動性を利用しています。このことから十分な流動性が無い場合は、スワップしたい仮想通貨が見つからないか、もしくは取引できない可能性があります。 また、MetaMaskのスワップには、ガス代が掛かるのはもちろん、MetaMaskにより予め0.8%程度のサービス料が含まれているためご注意ください。(スワップの内容によって、MetaMaskが設定しているサービス料は微妙に異なっています) MetaMaskにトークンを追加する 次に、MetaMaskへ仮想通貨(トークン)を追加する方法を解説していきます。 MetaMaskは、イーサリアムベースの仮想通貨の管理に利用できますが、デフォルトでは表示されない(追加されていない)仮想通貨もあります。 そのような仮想通貨は、利用者サイドでコントラクトアドレスなどの設定が必要です。 以下の手順で、MetaMaskへ仮想通貨を追加していきましょう。 1. EtherScanで追加したい仮想通貨を検索、通貨の詳細が表示されたら下にスクロール 2. 「TOKEN CONTRACT」の箇所にある文字列(トークンアドレス)をコピー 3. MetaMaskにて「トークンをインポート」へ 4. 「カスタムトークン」を選択して、「トークンアドレス」をペーストし、「インポート」をタップ 5. トークンがインポートされ、ウォレット内に表示されていることを確認する メジャーな仮想通貨であれば「トークンをインポート」を選択後に、検索箇所から見つけることができるケースもあります。 MetaMaskにネットワークを追加する MetaMaskはイーサリアムはもちろん、互換性を持つネットワークを追加することで利用することが可能です。 代表的なものとして「BSC」「Polygon」「Arbitrum」「Optimism」などが挙げられます。 メタマスク(MetaMask)でのBNBチェーン(BSC)への接続方法を解説 上記のような利用したい他のネットワークがあれば、以下の手順で入力していきましょう。(予め利用したいネットワークのRPC URLなどをチェックしておいてください) 1. 右下の歯車アイコンをタップして設定メニューへ 2. 「ネットワーク」をタップ 3. 「ネットワークを追加」をタップ 4. 「カスタムネットワーク」を選択し、ネットワーク名などの各情報を入力し、「追加」をタップ また、こちらもトークンと同様に、「カスタムネットワーク」を選択した手順で「人気」を選択すれば代表的なネットワークがリストで表示されますので、追加したいネットワークをタップすることでかんたんに追加できます。 MetaMaskをスマホからPCへインポートする方法 [caption id="attachment_107002" align="aligncenter" width="963"] 画像:MetaMask[/caption] MetaMaskをスマホからPCへインポートする方法について解説していきます。既に、スマホ or PCにてMetaMaskを利用している方は参考にしてみてください。 まずはスマホで秘密鍵を取得します。 1. 右下の歯車アイコンをタップして設定メニューへ 2. 「セキュリティとプライバシー」をタップし、表示されたメニュー画面を下にスクロール 3. 「秘密鍵を表示」をタップして、パスワード等を入力後、表示された秘密鍵の文字列を取得 続いて、取得した秘密鍵をPCで入力し、インポートしていきます。 4. PCブラウザ右上のアイコンからメタマスクを開く、アカウント名の箇所をクリック(デフォルトではAccount 1) 5. 「Add account or hardware wallet(アカウントもしくはハードウェアウォレットを追加)」をクリック 6. 「アカウントをインポート」をクリック 7. 「秘密鍵」を選択し、取得した秘密鍵の文字列をペーストしたら、「インポート」をクリック 上記は「スマホ to PC」の手順になっていますが、「PC to スマホ」であっても手順は大きく異なりません。 秘密鍵を入手することで、各デバイス間でのインポートを行うことが可能です。 MetaMaskでスマホから手軽に仮想通貨を触ろう この記事では、MetaMaskモバイルの使い方・利用方法について解説しました。 MetaMaskモバイルを利用することで、スマホから手軽に仮想通貨を扱えることが分かると思います。MetaMaskモバイルを活用して、さまざまなプロダクトを触ってみてください。 画像:Diego Thomazini / Shutterstock.com
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2024/02/27仮想通貨ウォレットを種類別に解説!おすすめ10選も紹介
仮想通貨ウォレットは非常に多くの種類があり、ウォレットによってセキュリティや利便性など大きく異なります。そのため自分のセキュリティに対する意識や利用環境に合わせて正しく選ぶことが肝心です。 そこで本記事では、おすすめの仮想通貨ウォレットやその選び方などについてご紹介していきます。ぜひ参考にしていただき、自分に合った仮想通貨ウォレットを見つけてください。 おすすめ仮想通貨ウォレットをすぐに見る 仮想通貨ウォレットとは? 仮想通貨ウォレットとは、その名のとおり仮想通貨を保管する財布です。 特に定義があるわけではありませんが、基本的に仮想通貨が保管できるサイトや機器などはすべて仮想通貨ウォレットと考えて問題ありません。 現金を銀行や財布などに保管できるのと同じで、仮想通貨もさまざまなところに保管できます。 主に以下の4種類に分けられるので、それぞれの仮想通貨ウォレットの特徴を解説します。 仮想通貨ウォレットの種類 取引所ウォレット ソフトウェアウォレット ハードウェアウォレット ペーパーウォレット 取引所ウォレット 国内取引所ウォレット OKCoinJapan コインチェック ビットフライヤー ビットバンク ビットポイントなど 取引所ウォレットとは、仮想通貨取引所にあるウォレットです。国内で言えば「OKCoinJapan」や「bitFlyer」などが挙げられます。 基本的に仮想通貨取引所の口座開設をすると取引所ウォレットができるため、仮想通貨取引所を利用している人はみな取引所ウォレットを所持しています。そのため、仮想通貨の運用をする場合は、ウォレットを個別で作る必要はありません。 しかし、取引所はハッキングなどによって攻撃をされる可能性もゼロとは言い切れません。実際に国内外の取引所でハッキング被害が発生しています。 このような事情から、多くの人が取引所ウォレットだけでなく、ほかのウォレットも作成しリスクの分散をしています。盗難やハッキングなどのリスクを抑えたい場合は次に紹介する「ソフトウェアウォレット」「ハードウェアウォレット」「ペーパーウォレット」を活用しましょう。 ソフトウェアウォレット ソフトウェアウォレット メタマスク ファントムウォレット ギンコなど ソフトウェアウォレットとは、仮想通貨を保管できるソフトウェアのことです。主に「MetaMask」や「Phantom Wallet」などが挙げられます。 取引所ウォレットとは違って、基本的には仮想通貨の保管をメインとしており種類は非常に豊富です。 ソフトウェアウォレットの主な種類・スマホにインストールするタイプ ・パソコンにインストールするタイプ ・ブラウザにインストールするタイプ インターネットに接続されているため、利便性が高く比較的容易に資金の出し入れが可能です。頻繁に資金を出し入れする方はソフトウェアウォレットの利用がおすすめです。 ハードウェアウォレット ハードウェアウォレット レッジャーナノ セーフパル※ソフトもあり トレザーなど ハードウェアウォレットとは、仮想通貨を保管できる端末のことです。ネット上に保管するのではなく専用の端末内に保管します。 仮想通貨を一般的なファイルに置き換えて考えるなら「ソフトウェアウォレットはクラウドに保存している状態」「ハードウェアウォレットはSDカードやUSBなどに保存している状態」というイメージです。 注意点 厳密に言えばハードウェアウォレットには仮想通貨そのものが保管されているのではなく、仮想通貨を管理するために必要な暗号が保管されています。 ソフトウェアウォレットはネットに接続された状態で仮想通貨を保存しますが、ハードウェアウォレットはネットに接続せずに保存するためより安全性が高くなっています。ネットに繋がっていないためハッキングなどのリスクはありません。 ただし、端末を購入しなければいけないため、初期費用が必要になるのがデメリットです。また、端末がなければ仮想通貨を引き出すことができない点にも注意が必要です。 ペーパーウォレット ペーパーウォレットとは、仮想通貨を保管できる紙です。仮想通貨を管理するために必要な暗号が紙に印刷されており、それを読み取ることで仮想通貨の出し入れができるようになります。 ペーパーウォレットの作成は「Bitaddress」などのサイトで無料で行えます。 オフラインで作成できるためハッキングのリスクが極めて低く、よりセキュリティを強固にしたい方におすすめです。 ただし、紙で保存するという性質上、湿気などによる劣化、火災などによる紛失のリスクがあります。また、入出庫に手間や時間がかかるというデメリットもあります。 頻繁に出し入れする仮想通貨ではなく、長期間保管する仮想通貨の保存に向いていると言えるでしょう。 自分に合った仮想通貨ウォレットの選び方 これまで紹介したように、仮想通貨ウォレットにはさまざまな種類があります。以下の選び方を参考にして、自分に合った仮想通貨ウォレットを選びましょう。 仮想通貨ウォレットの選び方 まずはホットウォレット・コールドウォレットから選ぶ 自分の利用環境に合わせてウォレットの種類を選ぶ 対応の仮想通貨を確認する まずはホットウォレット・コールドウォレットから選ぶ ホットウォレット コールドウォレット 意味 インターネットにつながっているウォレット インターネットにつながっていないウォレット 種類 取引所ウォレット(一部) ソフトウェアウォレット ハードウェアウォレット ペーパーウォレット メリット 簡単に入出金ができる セキュリティが高い デメリット ハッキングのリスクがある ウォレットが手元にないと引き出せない 用途 頻繁に取引をする場合に 長期の保管をする場合に まずは大まかに分けて、ホットウォレットを利用するのか、コールドウォレットを利用するのか決めましょう。 基本的に頻繁に仮想通貨の取引をする場合はホットウォレット、仮想通貨を長期間保管する場合はコールドウォレットがおすすめです。 自分の利用環境に合わせてウォレットの種類を選ぶ 取引所ウォレット ソフトウェアウォレット ハードウェアウォレット ペーパーウォレット メリット すぐに取引ができる ネットに繋がっており入出金がしやすい セキュリティが高く持ち運びも可能 ハッキングのリスクほぼゼロ デメリット セキュリティが取引所任せになる セキュリティが特別高いわけではない 初期費用がかかる 紙という不安定な媒体に保存することになる 続いて、ウォレットの種類を選びましょう。 取引所ウォレットを選ぶなら選択肢としては「Coincheck」や「bitFlyer」などがありますし、ソフトウェアウォレットに関しても「MetaMask」や「Phantom Wallet」などさまざまです。 取引所ウォレットなら、取引所によって使い勝手は異なりますし、ソフトウェアウォレットもセキュリティや機能性は大きく異なります。 ハードウェアウォレットを選ぶなら持ち運びやすさや見た目、費用などにも注目したいですね。 自分の利用環境に合ったウォレットを選択しましょう。 対応の仮想通貨を確認する 仮想通貨ウォレットによって保管できる仮想通貨は異なります。 たとえ機能性やセキュリティ、その他の要素などが自分に合っていても、運用している仮想通貨に対応していなければ意味がありません。 自分の保有している仮想通貨、もしくは今後保有する予定の仮想通貨に対応しているのか必ず確認しておきましょう。 国内取引所ウォレットはマイナーコインを扱っていない DeFiやステーキングなどでマイナーな仮想通貨を保管したい人は多いです。しかし、国内取引所は金融庁に許可された仮想通貨しか扱っていないので取扱数が少ないです。BNBやUSDTなどメジャーな通貨もないので、海外取引所や別のウォレットが必要です。 おすすめの仮想通貨ウォレット10選! 「取引所ウォレット」「ソフトウェアウォレット」「ハードウェアウォレット」から、特におすすめの仮想通貨ウォレットを10種類、厳選して紹介していきます。 それぞれの特徴をチェックして、より利便性高く安全に仮想通貨を保管できるウォレットを見つけてください。 おすすめの仮想通貨ウォレット10選 【取引所ウォレット】OKCoinJapan 【取引所ウォレット】bitFlyer 【取引所ウォレット】GMOコイン 【ソフトウェアウォレット】MetaMask 【ソフトウェアウォレット】Phantom Wallet 【ソフトウェアウォレット】Uniswap Wallet 【ソフトウェアウォレット】Ginco 【ソフトウェア/ハードウェアウォレット】Safepal 【ハードウェアウォレット】Ledger 【ハードウェアウォレット】Trezor 【取引所ウォレット】bitFlyer 画像:bitFlyer ウォレット名 bitFlyer 種類 取引所ウォレット 対応通貨 28種類(2024年2月時点) アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://bitflyer.com/ja-jp/ 取引所ウォレットとしてはbitFlyerも非常におすすめの選択肢の一つとなります。 対応通貨は前述のCoincheckに比べると少ないものの、bitFlyerは業界最長の7年以上ハッキング0という実績を持っています。ハッキング事件のないbitFlyerなら安心して仮想通貨を保管できるでしょう。 ビットコインの取引量が多い点や、1円から取引ができる点もメリットの一つです。仮想通貨の運用が初めての方にもおすすめです。 【最新版】取引所bitFlyer(ビットフライヤー)の登録方法・使い方まとめ! 【取引所ウォレット】GMOコイン 画像:GMOコイン ウォレット名 GMOコイン 種類 取引所ウォレット 対応通貨 26種類(2024年2月時点) アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://coin.z.com/jp/ GMOコインは26種類の通貨に対応しており、セキュリティも高い仮想通貨取引所です。 利用者の仮想通貨はすべてコールドウォレットにて保管し、コールドウォレットからホットウォレットに仮想通貨を移動させるときは、複数部署からの承認が必要という体制をとっています。サイバー攻撃対策も充実しているため、セキュリティに関しては申し分ないと言えるでしょう。 最短10分で口座開設ができるというメリットもあるため「今すぐ仮想通貨に触れてみたい」という方にもおすすめです。 【保存版】GMOコインの登録方法まとめ!口座開設・初期設定まで解説 【ソフトウェアウォレット】メタマスク 画像:MetaMask ウォレット名 メタマスク 種類 ソフトウェアウォレット 対応通貨 イーサリアムとERCトークン アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://metamask.io/ メタマスクはソフトウェアウォレットの一つで、イーサリアム系のトークンの保管に適しており、仮想通貨やNFTを一括で管理できます。 ブラウザ拡張機能版とモバイルアプリ版の2種類を展開しており、資金の出し入れがしやすいのも魅力となっています。 イーサリアム系トークンを管理できるウォレットを探しているならメタマスクを利用しましょう。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 【ソフトウェアウォレット】Phantom Wallet(ファントムウォレット) 画像:Phantom ウォレット名 Phantom Wallet 種類 ソフトウェアウォレット 対応通貨 SPLトークン アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://phantom.app/ Phantom Wallet(ファントムウォレット)はSolanaやSPLトークンを保管・管理できるソフトウェアウォレットです。 NFTも管理でき、さらにブラウザでもアプリでも使えるため、前述のメタマスクのSolana版と考えて差し支えありません。 SPL規格のトークンを管理したい場合はPhantom Walletを利用しましょう。 【使えると便利】Phantom Wallet | ウォレットの概要や使い方を解説! 【ソフトウェアウォレット】Uniswap Wallet(ユニスワップウォレット) 画像:Uniswap Wallet ウォレット名 Uniswap Wallet 種類 ソフトウェアウォレット 対応通貨 100種類以上 アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://wallet.uniswap.org/ Uniswap Wallet(ユニスワップウォレット)は分散型取引所であるUniswapによるソフトウェアウォレットです。スマホアプリを提供しており、Android・iPhoneともに利用できます。 「Ethereum」「Polygon」「Arbitrum」「Optimism」「Base」「BNB」の6つのネットワークの仮想通貨をまとめて管理できます。スワップ機能もあり、スムーズにウォレット内の仮想通貨を別の仮想通貨に交換することも可能です。 複数のネットワークの仮想通貨をまとめて管理したい方はUniswap Walletがおすすめです。 ユニスワップウォレットとは?機能や特徴、使い方を徹底解説【NFT対応】 【ソフトウェアウォレット】Ginco(ギンコ) 画像:Ginco ウォレット名 Ginco 種類 ソフトウェアウォレット 対応通貨 BTC/BCH/ETH/LTC/XRP/ZRX/REP/DGD/ENG/KNC/OMG/SNT/MANA/ZLA/CHSB/TUSD アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://wallet.ginco.co.jp/ Ginco(ギンコ)は日本の会社である株式会社Gincoが提供しているソフトウェアウォレットです。 海外のウォレットでも日本語対応しているものは多いですが、翻訳が分かりづらかったり、サポートが日本語対応していない場合も少なくありません。Gincoは日本の会社の仮想通貨ウォレットなので、表記が日本語で分かりやすいのはもちろんのこと、サポートも日本語となっています。 「取引所ウォレット以外で保管したいけど海外のウォレットはよく分からない」と悩んでいる方はGincoを利用しましょう。 【保存版】仮想通貨ウォレットアプリGincoの使い方を徹底解説!! 【ソフトウェア/ハードウェアウォレット】Safepal(セーフパル) 画像:Safepal ウォレット名 Safepal 種類 ソフトウェアウォレット 対応通貨 20万種類以上 アプリ 対応 日本語 対応 公式サイト https://www.safepal.com/en/ Safepal(セーフパル)は非常に多くのブロックチェーンネットワークに対応しており、対応通貨は20万種類以上にものぼります。 アプリではBinanceと連携することが可能で、仮想通貨の売買もできます。また、ハードウェアウォレットも提供しているため、より安全に仮想通貨を保管することも可能です。 利便性と安全性を兼ね備えた万能型のウォレットなので幅広い人におすすめです。 SafePalの使い方を徹底解説!DeFiユーザー必見の万能スマホウォレット 【ハードウェアウォレット】Ledger 画像:Ledger ウォレット名 Ledger 種類 ハードウェアウォレット 対応通貨 5000種類以上 価格 13,499円~(2024年2月時点) 日本語 対応 公式サイト https://www.ledger.com/ja Ledgerはハードウェアウォレットを提供している会社で、本記事執筆時点ではUSB接続ができる「Ledger Nano S Plus」、Bluetoothにも対応した「Ledger Nano X」、そしてタッチスクリーン型の「Ledger Stax」の3種類を提供しています。 非常にシンプルな設計で、数多くの種類の仮想通貨を安全に保管することができます。 ハードウェアウォレットとしてこれといった欠点は特にないので、ハードウェアウォレットを探しているなら候補の一つになることは間違いないでしょう。 【保存版】Ledger Nano S (レジャーナノS) の使い方や初期設定を徹底解説! 【ハードウェアウォレット】Trezor 画像:Trezor ウォレット名 Trezor 種類 ハードウェアウォレット 対応通貨 8,000種類以上 価格 $59〜(2024年2月時点) 日本語 対応 公式サイト https://trezor.io/ ハードウェアウォレットを探しているなら、前述のLedgerに加えてTREZORもおすすめです。 TREZORはLedgerと同じようにパソコンとUSB接続して仮想通貨を保管できます。 値段や使い勝手に関してもTREZORはLedgerと大きな違いはないので、対応の仮想通貨を確認してより自分に合ったほうを選びましょう。 【保存版】TREZOR (トレザー) の使い方や初期設定、バックアップの方法を徹底解説! まとめ 仮想通貨ウォレットには非常に数多くの種類があります。 セキュリティを重視するならハードウェアウォレットやペーパーウォレットに仮想通貨を保存すると良いですが、オフラインで保存をするため利便性には優れていません。 対してソフトウェアウォレットはオンラインで保存をするため気軽に仮想通貨の出し入れができますが、セキュリティ面に懸念があります。 また、取引所のウォレットは資金の出し入れをすることなくすぐに取引ができるのが魅力ですが、個人で管理をするわけではないためセキュリティが取引所任せになってしまいます。 どれも一長一短あるので、自分に合ったウォレットを選びましょう。
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2024/02/26Phantomがウォレット確認機能を追加|Solana、EVM、Bitcoin対応
ウォレットアプリのPhantomが新たにウォレットウォッチャーというウォッチ機能を追加しました。この機能により、ユーザーは特定のウォレットアドレスを確認することができるようになります。設定から確認したいウォレットアドレスを入力するだけで、Phantomのウォレット内にそのアドレスを表示し、簡単に追跡することが可能になります。 Introducing: Wallet Watcher 👀 Add any wallet as a view-only account in Phantom. 🧐 Watch the wallets of friends, traders, and industry leaders 🧪 Try out Phantom for ETH and BTC before you import 🔍 Discover what top collectors are accumulating pic.twitter.com/RZkgbB7QO7 — Phantom (@phantom) February 23, 2024 この追跡機能は、Solana、EVM、Bitcoinのアドレスに対応しており、Phantomがサポートする主要なブロックチェーンをカバーしています。設定方法も非常に簡単で、Phantomの設定メニューに移動し、「アカウントの管理」を選択した後、「ウォレットの追加/接続」を選び、確認したいアドレスを入力するだけです。 設定後は、Phantomのユーザーインターフェースを通じて、設定したウォレットの状態を直感的に確認することができます。これにより、従来のブロックチェーンエクスプローラーを使用するよりも、はるかに簡単にウォレットの動向を把握することが可能になります。 この新機能は、セキュリティ面でのユーザーのニーズに応えるとともに、Phantomの多機能性をさらに拡張するものです。ユーザーはこれにより、自分のウォレットだけでなく、関心のある他のウォレットの動きもリアルタイムで追跡し、分析することができるようになります。 Phantomの使い方は下記の記事でまとめてありますので、併せてご覧ください。 Phantom Wallet | ウォレットの概要や使い方を解説! 記事ソース:Phantom X
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2024/02/24MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加もかんたん利用
大切な仮想通貨の資産はウォレットに入れて管理することが大切です。 取引所に預けたままにしておくと、コインチェック事件のようなハッキングに巻き込まれたりすることも… こちらでは、イーサリアムウォレットが一括管理できるMetamask(メタマスク)のインストール方法、基本的な使い方についてまとめています。 一度使い方を覚えてしまえば、Metamaskなしでは困る!というくらい便利なものなので、この機会にぜひインストールしてみてください。 MetaMask(メタマスク)のインストール方法を解説 まずMetaMaskの公式ページにアクセスします。(MetaMaskは現在Chrome、Brave、Firefox、Edgeの4つのブラウザに対応しており、今回はChromeを例にして解説します。) またスマホアプリからでも利用可能になります。ぜひこちらの記事をご覧ください。 MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! まず、公式HPの「Download for (Chrome)」をクリックしてブラウザに直接インストールしましょう。 chromeウェブストア上でMetaMaskが表示されるので「Chromeに追加」をクリックします。Chromeから確認のポップアップが表示されたら「拡張機能を追加」をクリックしましょう。 ダウンロードが完了すると、サイト画面が切り替わりMetaMaskが起動します。利用規約の同意にチェックを入れ、「新規ウォレットを作成」をクリックします。(既存ウォレットのインポート方法は後述します) その後、使用データ収集のお願いが表示されるので、問題なければ「同意します」をクリックします。 続いて、パスワードを作成します。新しいパスワードと確認用パスワードを入力し、チェックボックスにチェックを入れたら、「新規ウォレットを作成」をクリックします。 *ここで作成したパスワードは今後同じデバイスでMetaMaskのロックを解除する際に必要となるので、忘れないよう紙に書いて保存するなど、しっかりと保管しておきましょう。 パスワード作成が完了すると、ウォレット保護のための重要な案内が表示されます。表示される動画を視聴し、画面下部の説明文を読み、シークレットリカバリーフレーズの保管とウォレットの保護について理解しましょう。完了したら「ウォレットの安全を確保(推奨)」をクリックします。 次に、シークレットリカバリーフレーズの表示と書き留めを行います。表示されている注意書きをよく読み、「シークレットリカバリーフレーズを確認」をクリックします。12個の英単語から成るシークレットリカバリーが表示されるので、正確に書き留めましょう。 *シークレットリカバリーフレーズは金庫における「鍵」のような存在で、作成したウォレットにアクセス出来てしまう非常に重要なものです。必ずオフラインでしっかりと保管しておきましょう。 書き留めが完了したら、次の画面ではシークレットリカバリーフレーズの確認を行います。画面の指示に従って確認を行いましょう。 問題なく確認できたら、ウォレットの作成が完了となります。ここでも表示される注意書きをあらためて確認しておきましょう。 ウォレット作成完了の画面で「了解」をクリックすると、以下のようなホーム画面が表示されるはずです。これでMetaMaskを利用できるようになりました。おつかれさまでした! MetaMask(メタマスク)のバックアップ・復元方法を覚えておこう MetaMaskが無事にインストールできたら、次は万が一の時のバックアップ方法を覚えておきましょう。 これを知らなければ万が一PCが壊れた時、買い換えた時に対応できなくなってしまいます。 MetaMask(メタマスク)のバックアップ・復元方法!SEEDを必ず控えよう MetaMask自体のバックアップは、インストールしたときの12単語(SEED)がすべてです。MetaMaskはGoogleChromeの拡張機能なので、誤って削除してしまうと残高などが全て消えてしまいます。 では、実際に12単語を使用して復元してみます。 まず前述の方法でMetaMaskをインストールします。 MetaMaskが起動したら「既存のウォレットをインポート」をクリックします。 その後、使用データ収集のお願いが表示されるので、問題なければ「同意します」をクリックします。 続いて、シークレットリカバリーフレーズを確認します。12個の英単語を入力し、「シークレットリカバリーフレーズの確認」をクリックします。 *12個の単語はウォレットにアクセスできる鍵の役割を果たすので、自分がアクセスしているサイトがMetaMaskの公式サイトかどうかを今一度確認することを推奨します。 問題なく進んだら、新規ウォレット作成時と同じくパスワードを作成します。新しいパスワードと確認用パスワードを入力し、チェックボックスにチェックを入れたら、「ウォレットをインポート」をクリックします。 これでウォレットの復元(インポート)が完了です。「了解」をクリックすると、MetaMaskのホーム画面へ移ります。 MetaMask(メタマスク)で管理している各ウォレットのバックアップ・復元方法も知っておくと安心 MetaMaskで管理している、各ウォレットの復元方法を紹介します。 秘密鍵をエクスポートする 最初にウォレットアカウントの秘密鍵をエクスポートします。 アカウント名右横の「︙」アイコンをクリックして、表示されるメニューの中から「アカウントの詳細」をクリックし、次の画面で「秘密鍵を表示」を押しましょう。 続いてパスワードを入力し「確認」をクリックすると、秘密鍵に関する注意書きが表示されます。内容を確認したら、「長押しして秘密鍵を表示します」をクリックします。秘密鍵が表示されるため、安全に保管しましょう。*紛失した場合、復元不可能となるなので注意が必要です ウォレットをインポートする 各ウォレットの復元方法です。 上部のアカウント名(デフォルトでは「Account 1」)をクリックしてから、「Add account or hardware wallet(アカウントもしくはハードウェアウォレットを追加)」をクリックします。 続いて、「アカウントをインポート」をクリックしたら、「秘密鍵」を選択し、下の入力ボックスに秘密鍵を入力して、「インポート」をクリックします。これでインポートが完了です。 MetaMask(メタマスク)の基本的な使い方を解説!シンプルで使いやすい MetaMaskのインストール、バックアップのための基本操作ができたら、実際に使ってみましょう。 一番基本になる入金・出金の方法についてまとめています。 MetaMask(メタマスク)にETH・トークンを入金(アドレスを確認)する方法を確認しよう アカウントの下の英数字部分をクリックすると自動でアドレスがコピーされます。 また、「︙」アイコンの設定ボタンから「アカウントの詳細」をクリックすると表示されるQRコードを読み取ることで、送金画面で自動的にアドレスが入力されます。 Point ERCトークンも上記のアドレスに入金して問題ありません。 MetaMask(メタマスク)から送金(出金)する方法を確認しよう 「送金」をクリックします。 表示される入力ボックスに送金先アドレスを入力します。右側のスキャンアイコンをクリックすると、PCのカメラを使用してQRコード読み込みによる送金先アドレス入力が可能です。 送金先アドレスが入力されると、自動的に送金内容設定の画面に移行します。アセット(送金する通貨)と金額を入力し、ガス代(手数料)や合計金額をよく確認し、問題なければ「次へ」をクリックします。その後トランザクションが作成されれば送金は完了となります。 MetaMask(メタマスク)にERCトークンを追加してみよう MetaMaskはイーサリアムのウォレットを管理できるため、当然ERCトークンの保管も可能です。 しかし、MetaMaskに入金すれば自動的に残高が反映されるわけではなく、自分でトークンを追加する必要があります。 ここからはMetaMaskでイーサリアム系トークンの残高を確認する方法について紹介していきます。 EtherScanで必要な情報を取得する こちらでは例としてCrust Network(CRU)のトークンを追加してみます。 まずはEtherScanというサイトからトークンを追加するために必要な情報を取得します。サイトトップの検索ボックスからトークンの名前を検索しましょう。 トークンを検索すると、以下の画像のような画面になります。MetaMaskにトークンを追加するために必要なのが赤枠で囲んでいる「TOKEN CONTRACT」に続くアドレスですので、こちらをコピーしましょう。アドレスの右横にあるアイコンをクリックすれば自動でコピーされます。 EtherScanの情報を入力してトークンを追加する コントラクトアドレスのコピーができたら、MetaMaskを開き、トークン残高一覧を下にスクロールして「トークンをインポート」をクリックします。 「カスタムトークン」を選択し、「トークンコントラクトアドレス」と表示されている入力ボックスに先ほどコピーしたコントラクトアドレスをペーストします。入力できたら「次へ」をクリックします。 最後にトークン追加の確認をされるので、間違いなければ「インポート」をクリックしましょう。 トークンがきちんと反映されていると、残高とシンボルが表示されるようになります。もしうまくいかない場合は、入力にミスがないかを確認してみてください。 また、「カスタムトークン」を選択した手順で、そちらを選ばずに「検索」からそのままトークンが追加できるケースもあります。ある程度メジャーなトークンの場合は「検索」から追加するとEtherScanへアクセスする手間が省けますよ。 【補足】トークンを追加するタイミングについて MetaMaskへのトークンの反映(追加)自体は、あとから(入金後に)行っても大丈夫です。 先に入金してしまったけどどうしよう…と焦る必要はありません。 MetaMask(メタマスク)でトークンのスワップをしてみよう MetaMaskでは、アプリ内でトークンのスワップ(交換)が行えます。 まずはMetaMaskのアプリトップ画面で「スワップ」をクリックします。 スワップしたい通貨と量を選択して、ガス代に問題がなければ「スワップ」をクリックします。 しばらく待つと、以下の画像のように待ち時間が表示され、一定時間経過後に完了した旨が表示されます。これでスワップは完了となります。 近年ではMatic(Polygon)へ対応するプロジェクトが増えています。以下の記事ではPolygonネットワークに接続する方法を解説していますので、MetaMask(メタマスク)の使い方をマスターした方はぜひご覧ください。 METAMASKでのMatic(Polygon)ネットワークへの接続方法を解説 【まとめ】MetaMask(メタマスク)で資産を安全に管理しよう MetaMaskのインストール方法から基本的な使い方についてまとめました。初めは戸惑うかもしれませんが、一度覚えてしまえばMetaMaskの便利さに気が付くはずです。 資産を安全管理できるのはもちろんですが、DEXを使うとき、ICOに参加するとき、エアドロップに参加するときなど、MetaMaskが便利な場面はたくさんあります。ぜひこの機会にMetaMaskの使い方を覚えておきましょう。 また、メタマスク (MetaMask) の新機能「Portfolio (ポートフォリオ) Dapp」を利用すれば、すべての資産をひと目で管理できることが可能です。Portfolio Dappの概要や機能、使い方が気になる方はこちらの記事ををご覧ください。 メタマスク(MetaMask)の「Portfolio(ポートフォリオ) Dapp」とは?機能や使い方を解説
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2024/02/23メタマスクでのポリゴン(Polygon/Matic)ネットワークへの接続方法を解説
ETHガス代の高騰や環境問題もあり、Polygon(Matic)へ対応するプロジェクトが増えています。Polygon(Matic)を利用するには、メタマスクをPolygon(Matic)ネットワークに接続する必要があります。 この記事では、メタマスクを使用してPolygon(Matic)ネットワークへ接続する方法を解説していきます。 Polygon PoS (Matic)に接続 画像:Polygon PoS Polygon PoS(Matic)ネットワークへの接続は、メタマスクの基本的な操作が可能であることが前提となります。まだ利用したことがない方は、こちらの記事を参考にしてください。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! まずはメタマスクの左上にあるネットワーク切り替えのボタンをクリックし、「ネットワークを追加」をクリックします。 するとブラウザで新しいタブが開き、代表的なネットワークのリストが表示されますが、ここでリスト最下部にある「ネットワークを手動で追加」をクリックします。 追加するネットワークの情報を入力する画面となるので、以下の内容を入力します。 ・ネットワーク名:Polygon PoS (Matic) Mainnnet ・新しいRPC URL:https://polygon-rpc.com ・チェーンID:137 ・通貨記号:MATIC ・ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com 入力が終わったら「保存」をクリックします。これでPolygon(Matic)ネットワークに接続が完了しました。 ネットワークの切り替えは、メタマスクの左上にあるネットワーク切り替えボタンから可能です。ボタンをクリックすると追加済みのネットワークがリスト表示されるので、先ほど追加したMatic(Polygon)ネットワークを選択しましょう。 ネットワークを切り替えると、Matic(Polygon)ネットワークにあるトークンしか利用できませんので、混乱しないように気をつけてください。Ethereumメインネットを使いたい方は「Ethereum Mainnet」を選択して元に戻してください。 メタマスクの新機能「Portfolio Dapp」では、仮想通貨やNFTを含む保有資産をワンストップで一覧表示することが可能になります。Polygonも対応ネットワークの一つです。ぜひこちらの記事もご覧ください。 MetaMaskメタマスク(MetaMask)の「Portfolio(ポートフォリオ) Dapp」とは?機能や使い方を解説 Polygon zkEVMへの接続 画像:Polygon zkEVM 2023年3月にイーサリアムのスケーリングソリューションとなる「Polygon zkEVM」がメインネットで稼働を開始しました。イーサリアムのスケーラビリティ問題の解決策となることが期待されるzkEVMは、他のL2ソリューションに比べてより低いコストと高いスループットを実現します。 Polygon zkEVMへの接続は、前項で解説したPolygon PoS(Matic)への接続手順と操作は同じです。入力するネットワーク情報だけは異なり、以下の通りとなります。 ・ネットワーク名:Polygon zkEVM ・新しいRPC URL:https://zkevm-rpc.com ・チェーンID:1101 ・通貨記号:ETH ・ブロックエクスプローラーのURL:https://zkevm.polygonscan.com Polygon(Matic)ネットワークに通貨を転送(ブリッジ) EthereumネットワークからPolygon(Matic)ネットワークに暗号通貨を送金する必要がある場合、送金したい暗号通貨をPolygon(Matic)ネットワークへ転送(ブリッジ)する必要があります。ここからはそのブリッジの手順を解説します。 まずはPolygon Portalにアクセスし、画面左側のタブから「Bridge」をクリックします。 転送元(Transfer from)のネットワーク、通貨、金額を入力し、転送先(Transfer to)のネットワークを選択したら、「Connect wallet and bridge」をクリックし、ウォレット接続を進めます。 その後ウォレット側で接続承認が求められるので、承認作業を済ませます。 ウォレットが接続できたら、再度ブリッジの設定内容を確認し、間違いなければ「Bridge ●●● to ●●●」をクリックします。 その後ウォレット側でネットワーク切り替えとトランザクション承認を済ませれば、ブリッジが開始します。ネットワークの混雑具合によって手数料や待ち時間が変動しますのでご注意ください。 トランザクションのステータスは、Polygon Portalの画面左側に並ぶ「Transaction」タブから確認することができます。 Polygon Portal Bridgeはこちら また、Polygon Portal以外にも以下のようなブリッジサイトが使用可能です。 ・Owlto Finance ・Orbiter Finance どちらのサイトも基本的な操作はPolygon Portalと同じで、ウォレットを接続し、転送元のネットワークと通貨と金額、転送先のネットワークを設定して、ブリッジを実行する流れとなります。 Polygon(Matic)ネットワークでの通貨の交換(スワップ) Polygon(Matic)ネットワークにある通貨を、同じネットワークの別の通貨に交換(スワップ)したい場合も、ブリッジと同じくPolgon Portalを使用できます。 まずはPolgon Portalにアクセスし、画面左側のタブから「Swap」をクリックします。 「Connect your wallet」をクリックしてウォレットを接続します。 ウォレット接続の承認を済ませたら、画面上部のタブからスワップを行いたいチェーンを選択し、「Switch chain to ●●●」をクリックしてチェーンを切り替えます。 続いて、交換元と交換先の通貨、金額を入力したら、「Swap」をクリックします。 次の画面でガス代などの詳細を確認のうえ、問題なければ「Confirm swap」をクリックし、ウォレット側での承認を終えればスワップが開始されます。 流動性提供されているトークンをPolygon(Matic)ネットワーク上で交換することができます。ガス代もMatic払いなので1円未満で済みます。Polygon(Matic)ネットワークを使う時に重宝するサービスなので覚えておきましょう。 Polygon Polygon Swapはこちら まとめ Polygon(Matic)のネットワーク接続方法と、Polygon Portal等を使用したブリッジやスワップの方法について解説してきました。 Polygon Portalの使い方をマスターしてから他のサービスを使っていくと、スムーズにPolygon(Matic)ネットワークを使いこなせると思います。 あらためてですが、Ethereumメインネットとは別物になりますので、誤ってトークンを紛失しないよう管理には注意をしてください。
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2024/02/17【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法
仮想通貨のウォレットを利用する上で、意識したいのが「リボーク」の活用です。 リボークを活用するとトランザクション を発生させ、承認した内容を取り消すことが可能になります。 詐欺やウォレットへの攻撃から仮想通貨を守るために必須のアクションとなっているため、MetaMask(メタマスク)などを利用している方は必ずチェックしておきたいトピックです。 この記事では、ウォレットのリボークについて、以下のポイントから解説しています。 この記事のポイント リボークは承認した内容を取り消すこと 悪意のある攻撃からウォレットの安全性を高めるために必要 EtherScanなどから可能 利用にはガス代がかかる リボークは定期的にしておきたい 仮想通貨を守るウォレットとリボーク(revoke)の概要 DeFiやウォレットの利用に伴って、意識したいのが「リボーク(revoke)」の活用です。 リボークとは、「取り消し・撤回」といった意味を持つ言葉になっています。 ウォレットにおけるリボークについても、同様にスマートコントラクトやトークン承認の取り消しや撤回を意味します。 DeFiなどを利用する場合、各プロダクトとウォレットを接続するのみでは利用することはできません。 多くのケースで、コントラクトなどに対する「承認(Approval/ Approve)」がセットで必要になることが多いです。 ※実際に承認を行う際のMetaMaskの画面 そして、この承認を取り消すのがリボークにあたります。 DeFiなどの利用に伴って、各DeFiのプロダクトが資金にアクセスできる承認を行うのが一般的で、悪意のあるプロダクトなどに対して承認を行うと、ウォレット内の仮想通貨は紛失などの大きなリスクにさらされます。 MetaMaskの公式Twitterでもリボークの解説が発信されており、リスクの高い・身に覚えのないコントラクトに対する承認(Approve)をリボークすることを推奨しています。 Hey all, we have a VERY important PSA to help keep your assets safe ⚠️ Disconnecting MetaMask from a dapp does NOT ensure your tokens are always safe! ⚠️ When ppl say , they mean at smart contract level. Disconnecting from dapps doesn't include contracts. 1/ pic.twitter.com/9upseGjfvl — MetaMask (@MetaMask) March 4, 2022 上記のようにさまざまなリスクを回避するために、承認を取り消すリボークの存在が重要です。 ウォレット内にある仮想通貨を守るためには、必須の存在となっているため、DeFiなどに興味がある方なら必ず押さえておきたいアクションになっていると言えるでしょう。 ・MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 ・MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! ウォレットのリボーク(Revoke)のやり方 リボークのやり方・手順は、ツールごとにいくつか種類があります。 これから、リボークの手順について以下の3つの観点から解説していきます。 ・EtherScanなどでリボークする手順 ・REVOKEでリボークする手順 ・その他のツールの紹介 リボークのやり方を押さえて、ウォレット内の資産を守れるようにしていきましょう。 ※リボークはオンチェーンで行うため、ガス代がかかります。 EtherScanなどでリボークする手順 リボークを行う代表的な手順の1つが「EtherScan・BscScan・Polygonscan」といった各チェーンごとに存在するエクスプローラーを利用するものです。 今回は一例として「EtherScan」を用いて、リボークする手順を解説していきます。 EtherScanにアクセス 画面上部のタブメニュー内にある「More」から、「Token Approvals」を選択 「Connect to Web3」を選択 利用しているウォレットを選択し接続を完了させる リボークしたいトランザクションの「Revoke」を選択し、さらに表示される詳細を確認して再度「Revoke」を選択 ウォレット側で承認を求められたら、内容を確認してから「承認」を選択(※ガス代が高すぎないか確認をしてからトランザクションを承認しましょう) 「View your transaction」を選択 トランザクションの詳細で「Success(成功)」と表示されていれば完了 似たような手順で、他のチェーンのエクスプローラーでもリボークすることができます。 ちなみに、EtherScanでアドレスを入力すると、ウォレットの情報を元に「$ ○○○ at risk」と表示されます。 これは、現在承認しているトークンの総額を表しているため、自身のウォレットを見返す意味でも「どの程度の金額を一定のリスクにさらさしているのか?(承認しているのか)」という点の参考にしてもよいでしょう。 REVOKEでリボークする手順 次に、「REVOKE」というリボークするためのサイトで実行する方法をご紹介していきます。 REVOKEへアクセス 「ウォレットを接続する」を選択 利用しているウォレットを選択 接続後、出てきた内容からリボークしたい項目の「Revoke」を選択 ウォレット側で承認を求められたら、内容を確認してから「承認」を選択(※ガス代が高すぎないか確認をしてからトランザクションを承認しましょう) 上記の手順を完了して、リボークしたい項目が消えたらリボーク完了です。 その他のツール 前述したEtherScanやREVOKE以外にも、リボークを行うツールはいくつも存在しています。 例えば、MetaMaskのサポートでは、以下のようなツールが紹介されています。 ・Unrekt ・approved.zone ・Cointool ・beefy.finance ・EverRevoke ツールごとに微妙にUIや使用感が異なってくるので、自身にあったリボーク方法を見つけていきましょう。 なぜ重要?承認のリスクとリボークの関係 リボークの概要や実際のやり方について解説しました。 次に、なぜリボークが必要なのか?どのような場面でリボークは活用できるのか?といった点が気になる方も少なくないはずです。 そのため、これからウォレットにおける承認やリボークの詳細をもう少し解説していきます。 ・DeFiを利用する際に承認が必要になる背景 ・無制限の承認内容 ・サイトとの切断とリボークの違い リボークを通して、ウォレットを安全に使うために押さえておきたいDeFiを利用するときのウォレットの動きなどについて押さえていきましょう。 DeFiなどの利用に承認が必要な背景 DeFiなどを利用する際には、各プロダクトとウォレットを接続し、ウォレット内の仮想通貨(トークン)を用いて取引やステーキングを行うことになります。 そして、上記のようなアクションは、基本的にスマートコントラクトのコントラクト(契約)を通して実行されます。 こういったプロセスの前段階でウォレットの利用者は、コントラクトがトークンにアクセスするのを承認・拒否したり、承認内容の一部を制御することができます。 DeFiなどで多用される承認が、一定量の特定のトークンに対する「トークン承認(Token Approval)」です。 上記の承認を行うことで、DeFiの各プロダクトがウォレット内のトークンにアクセスして、取引したり転送したりする許可を与えられます。 DeFiについては以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。 DeFiとは?ジャンル別に徹底解説 | 代表プロジェクトも紹介 多くのケースで多額の承認を要求される 前述したとおり、DeFiなどがウォレットのトークンにアクセスするには、トークン承認が必要です。 しかし、この承認はオンチェーンで行われ、ブロックチェーン上に承認したという記録が残ります。 これは同時に、ガス代がかかってくるということでもあります。 DeFiで取引を実行するたびに承認を行っていては、利便性に欠けますし、ガス代のコストも膨らみます。 そのため、承認を行う際には、実質的に無制限のトークン承認を行うのが一般的です。 例えば、Compound(レンディングのDeFi)に対して、承認を行う際には以下のような内容が要求されます。 「承認された金額」という箇所をチェックしていると、膨大な額の承認を要求されていることがわかります。 DeFiの利用に伴って、利便性やコストの観点から上記のような承認を行うのは一般的です。 しかし、これは悪意のあるプロダクトが、承認したトークンへ無制限にアクセスできることにも繋がります。 例えば、承認したDeFiのプロダクトに脆弱性が発見されると、ウォレットへのリスクは高まると言えるでしょう。 そのため、ウォレット利用して各承認を行う際には慎重に行っていく必要があります。 承認を限定的にすることも可能 前述の通り、多くのケースで無制限の承認が求められます。 しかし、信頼性が芳しくないプロダクトに対して、無制限の承認を行うことに躊躇するケースも多いです。 このようなときに、以下の手順でアクセスを許可するトークンの数量をコントロールすることも可能です。 承認の要求画面で「アクセス許可の編集」へ 「カスタム使用限度額」で指定したい数量を入力 ただし、上記は「一定量のみの承認を行う」という操作をしているという点は押さえておきましょう。 つまり、10ETHのみを承認した場合、10ETHを利用しきると再度承認を要求されます。 そのため、著しく低い数量を入力すると高頻度で承認が必要になり、その度にガス代が必要になるため注意が必要です。 サイトとの切断とは異なるため注意 リボークと似通ったものに「各サイトとの切断(Disconnect)」が挙げられます。 上記の操作は、ウォレットと各サイト・プロダクトとの接続を切断するものです。 具体的には、各サイトと接続した際の許可が削除されます。 一例として、Uniswapと接続した際に求められる許可をチェックしていきましょう。 上記の画像を参考にすると、Uniswapとの接続に際してアドレス・残高などへのアクセスが可能になります。 各サイトとの切断は、上記のような許可を削除する操作にあたります。 一方で、リボークはウォレットが承認しているコントラクトを取り消すものであり、両者には大きな違いがあることを押さえていきましょう。 サイトとウォレットを切断したとしても、コントラクトの承認は継続しています。 つまり、サイトとウォレットの切断を行ったとしても、リボークしたことにはならないため注意が必要です。 どういった基準でリボークしていくべき? 前述したような背景から、リボークを活用することで、ウォレットの安全性を大きく高めていくことが可能です。 定期的に、承認している内容をチェックし、疑わしいものが無いか否かをチェックしておきましょう。 特に、以下のようなものに該当するプロダクトへ何らかの承認をしている場合には、注意したほうが良いでしょう。 ・接続したプロダクトのURLがおかしい ・知名度の低いプロダクト ・運営開始から間もないプロダクト ・コミュニティが存在しない、活発ではないプロダクト 上記の項目は、そもそも承認する前段階で、チェックしておくのがおすすめです。 利用するプロダクト・サイトの安全性をチェックしておくことで、詐欺のようなリスクを避けられのはもちろん、承認+リボークのコスト・手間を省くこともできます。 また、今後上記以外の注意項目がでてくる可能性もありますので、ウォレットの危機管理に関しては常に勉強が必要です。 DeFiのリスクなどについては以下の記事でも解説しているので、利用している方はぜひチェックしてみてください。 分散型金融「DeFi」を利用する上でのリスクを徹底解説 ウォレットのリボークについてまとめ この記事では、ウォレットのリボークについて解説しました。 リボークに限らず、仮想通貨周りのトピックは利用者が全面的に制御・監視できる代わりに、自らリスクを管理していく必要があります。 リボークなどを活用しながら、自身のウォレットの安全性を高めていきましょう。 ■参考資料 METAMASK Support:How to revoke smart contract allowances/token approvals、Disconnect wallet from a dapp Consensys:The Seal of Approval: Know What You’re Consenting To With Permissions and Approvals in MetaMask
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2024/01/11イーサスキャン(Etherscan)の使い方 | メリットと活用方法を解説
Etherscanは、イーサリアムのブロックチェーンに関するさまざまな情報を閲覧できるツールです。 Etherscanを活用することで、トランザクションの履歴や詳細、ブロックチェーン全体の情報などを閲覧可能になり、リサーチに応用することもできます。 この記事では、そんなEtherscanの概要から利用例、使い方について解説しています。 Etherscanとは?イーサリアムのチェーンが分かるツール Etherscanは、イーサリアムの代表的なエクスプローラーです。 各ブロックチェーンには、ブロックチェーンの状態や各トランザクションの詳細が確認できるエクスプローラーが一般的です。 Etherscanは、イーサリアムのブロックチェーンを扱うエクスプローラーになっています。 Etherscanを活用することで、ウォレットの概要や過去のトランザクションの履歴を確認したり、各トークンやコントラクトのリサーチなどに活用することが可能です。 特にイーサリアムは、スマートコントラクトを通してさまざまなやり取りを行うことが多いため、DeFiなどの利用に伴って心強い存在になります。 【仮想通貨】Ethereum(イーサリアム)とは?根幹を支えるスマートコントラクト技術を含めて解説 Etherscanでできること・利用例 これから、Etherscanでできることや利用例について、以下の観点から解説していきます。 ・ブロックチェーン全体の確認 ・トランザクションの一覧と詳細 ・トークンやコントラクトの概要や詳細 Etherscanを利用するメリットや活用方法などをチェックしていきましょう。 ブロックチェーン全体の確認 Etherscanでは、イーサリアムのブロックチェーンの全体の状態をチェックすることができます。 例えば、直近のブロックやトランザクションなどから、1日あたりのトランザクション数の推移、ユニークなアドレス数、平均的なガス代の推移といったデータをチェック可能です。 「イーサリアムの利用がどのように広がっているのか?」といった点を確認するのに便利です。 トランザクションの一覧と詳細 Etherscanでは、イーサリアム上のトランザクションをアドレスごとに一覧表示させたり、各トランザクションの詳細を確認できます。 アドレスさえ入力すれば取得できるため、自身のウォレットのアドレスを入力することで、トランザクション履歴などを取得できます。 具体的には、各トランザクションの詳細をクリックすることで「トランザクションの状態」などをチェック可能です。 例えば、トランザクションの完了が遅い場合などに、Etherscanからトランザクションの詳細をチェックすることで、トランザクションが成功・保留・失敗しているのかといった点を確認できます。 トークンの概要や詳細 Etherscanでは、トランザクションのみならず、トークンやコントラクトの概要や詳細をチェック可能です。 コントラクトアドレスやトークンのティッカーを入力することで、トークン保有者の数や割合、供給量などを確認できます。 上記のような情報をチェックすることで、各プロジェクトのトークンがどのような挙動をしているのか?といったリサーチへ応用可能です。 例えば、大口の保有者(特にそのトークンを発行するプロジェクトの運営など)が、好ましくない動きをしていないか?などを確認できます。 Etherscanの使い方 これから、Etherscanの使い方について画像を用いて、以下のようなポイントから解説していきます。 ・Etherscanでガス代やブロックチェーンの状態を観察する ・Etherscanでトランザクション履歴を取得する ・トランザクションの詳細と見方 ・リボークやトークンの追加 Etherscanのベーシックな機能を使えるようになっていきましょう。 Etherscanでガス代やブロックチェーンの状態を観察する まず、はじめにEtherscanでガス代推移やブロックチェーンの状態を観察する手順について解説していきます。 Etherscanへアクセス 「Resources」の「Charts & Stats」へ チェックしたい項目へ Etherscanの「Charts & Statistic」では、大きく分けて以下のような項目ごとに、さまざまなチャートが表示されています。 項目 提供されているチャートの例 Market Data ETHの価格や時価総額など Blockchain Data 日次あたりのトランザクション数や、ユニークアドレス、ブロックサイズ、ガス代推移など DashBoards ビーコンチェーンのデポジットや、L2などへのブリッジのアクティビティなど Network Data ハッシュレートのチャート、各国のノード分付など アドレスのトランザクション履歴を取得する 次に、アドレスのトランザクション履歴を取得する方法をご紹介していきます。 Etherscanの検索枠に検索したいアドレスを入力 (自身のウォレットを検索したい場合は、MetaMaskなどからチェック可能) トランザクションの内容を確認する 「CSV Export」からダウンロード可能 各トランザクションの項目に表示されている意味は、以下のとおりです。 Txn Hash:トランザクションを特定可能な文字列 (各トランザクションに対して与えられる文字列) Method :トランザクションの概要 Block :トランザクションが追加されたブロック Age :日次 From :送付元のアドレス To :送付先のアドレス Value:価値 Txn Fee :手数料 上記のような履歴を取得することで、取引を振り返ったり、何らかの精算を行う際(税金など)に活用できます。 トランザクションの詳細と見方 Etherscanでは、前述したようにトランザクションを一覧表示できますが、トランザクションの内容をより詳細に確認することもできます。 以下の手順で、トランザクションの詳細をチェックしていきましょう。 確認したいトランザクションの「Txn Hash」へ トランザクションの情報を閲覧可能 さまざまな情報が表示されていますが、トランザクションの詳細をチェックすることで、特に注目したい項目に以下のようなものが挙げられます。 Status:トランザクションの状態 (Successと表示されていなければ完了していない) Transaction Action :トランザクションのより詳細な実行内容 リボークやトークンの追加 Etherscanでは、ブロックチェーン全体の情報ややトランザクションのみならず、リボーク・トークンの追加などに活用することができます。 リボークとは、トークンへの承認を取り消すアクションのことで、安全にウォレットを利用するに伴って、非常に重要な存在です。 (DeFiなどを利用したことがある方は、高確率でトークンへの承認を行っています) また、何らかのトークンをウォレットに送金している場合でも、MetaMaskなどでトークンの情報を追加していない場合は、表示されないケースがあります。 こういった場面でも、Etherscanを活用すると、コントラクトアドレスを調べてMetaMaskなどに追加していくことが可能です。 リボークとトークンの追加に関しては、以下の記事で解説しています。 【安全対策】メタマスク Revoke(リボーク)の概要と方法 MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説! Etherscanについてまとめ この記事では、Etherscanについて解説しました。 Etherscanを用いることで、自身のウォレットで行ったさまざまな履歴や、各トークンのリサーチなどを円滑に進めていくことができます。 Etherscanを活用して、イーサリアムのDeFiなどを快適に利用していきましょう。 PolygonScan(ポリゴンスキャン)とは?概要や使い方を解説
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2023/12/29仮想通貨ウォレットの使い方!取引所との違いなど分かりやすく解説
仮想通貨ウォレットを使えば、仮想通貨を自分で保管できるようになります。 たとえ取引所がハッキングされたとしても、仮想通貨ウォレットに保管していれば流出を防げます。 しかし、仮想通貨ウォレットは使い方によっては資金を紛失してしまう可能性もあるので、正しい手順で使うことが重要です。 そこで本記事では仮想通貨ウォレットの使い方について、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。 ウォレットの始め方から仮想通貨の送受金、復元の仕方まで画像付きで紹介するのでぜひ参考にしてください。 仮想通貨ウォレットとは? まずは仮想通貨ウォレットの基礎知識をおさらいしておきましょう。 仮想通貨ウォレットがどのようなものなのか、有効活用できるのかなどを判断したうえで利用してください。 仮想通貨ウォレットとは? 仮想通貨を保管できるソフト・ハードのこと 仮想通貨ウォレットと取引所の違い 自分で安全に管理したい方におすすめ 仮想通貨を保管できるソフト・ハードのこと 仮想通貨ウォレットとは、仮想通貨を保管することができるものの総称です。 大きく分けるとソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットの2種類があります。 ソフトウェアウォレット:アプリやブラウザなどにありネットに接続されたウォレット ハードウェアウォレット:ネットから遮断された端末や紙のウォレット ソフトウェアウォレットはスマホやパソコンにダウンロードし、スマホやパソコンからすぐにアクセスができるため利便性が高いです。 対してハードウェアウォレットは端末をパソコンに接続することで、仮想通貨の出し入れができるようになります。 ソフトウェアウォレットに比べると利便性が良いとは言えませんが、普段はオフラインの状態で保管することになるためセキュリティは抜群です。 仮想通貨ウォレットと一言でいっても、さまざまな種類があるということを理解しておきましょう。 どの仮想通貨ウォレットを使うのか決まっていない場合は、以下の記事を参考にしてください。 おすすめの仮想通貨ウォレットを種類別に紹介!自分に合った選び方も解説 仮想通貨ウォレットと取引所の違い 仮想通貨ウォレット 取引所 資金の管理 自分で行う 取引所が行う メリット ハッカーに狙われづらい すぐに取引ができる デメリット 取引をする際は資金を引き出す手間がある ハッカーに狙われることがある 用途 多額の仮想通貨を運用する場合に 気軽に仮想通貨を運用する場合に 仮想通貨ウォレットと取引所の違いは上記の通りです。 厳密な定義はありませんが、取引所も仮想通貨を保管できるため、仮想通貨ウォレットの一つと考えても問題はありません。 しかし、一般的には仮想通貨の自己管理ができるウォレットを仮想通貨ウォレットと呼ぶことが多いです。 取引所はハッカーに狙われる可能性があるものの、現状の国内取引所はセキュリティが高いですし、万が一流出した場合でも補填などができる体制が整っています。 そのため、国内取引所などで気軽に仮想通貨の運用をする人や、少額の運用をする人は取引所に仮想通貨を保管したままでも問題はありません。 自分で安全に管理したい方におすすめ 仮想通貨ウォレットを利用するべき人・セキュリティを取引所任せにせずに自分で管理したい人 ・海外取引所を使って本格的に仮想通貨の運用をする人 ・仮想通貨を安全に保管したい人 仮想通貨ウォレットがおすすめの人は上記の通りです。 取引所に比べると個人のウォレットはハッカーには狙われづらいので、より安全に仮想通貨を保管することができます。 特にハードウェアウォレットはネットから隔離された状態で仮想通貨を保管できるので、流出のリスクは非常に少ないです。 ただし、仮想通貨ウォレットは自分で管理をしなければいけない分、注意点も数多くあります。 使い方も正しく理解して、安全に保管できるようにしましょう。 仮想通貨ウォレットを使う際の注意点を紹介!各ウォレットの特徴も解説 仮想通貨ウォレットの使い方 仮想通貨ウォレットを使いこなすには、ウォレットを作成する方法だけでなく、仮想通貨の出し入れ方法なども理解しなければいけません。 また、仮想通貨ウォレットによっては、ほかのサービスと連携したり、復元したりする方法も覚える必要があります。 そこでここからは仮想通貨ウォレットの使い方をメタマスクを例に解説していきます。 なお、ほかの仮想通貨ウォレットでも、大まかな流れは同じなのでぜひ参考にしてください。 仮想通貨ウォレットの使い方 ウォレットを作成する方法 ウォレット管理画面の仕組みを確認する ネットワークを追加する方法 仮想通貨ウォレットに入金する方法 仮想通貨ウォレットから出金する方法 サービスと連携する方法 仮想通貨ウォレットの復元方法 ウォレットを作成する方法 仮想通貨ウォレットを利用するには、まずはウォレットを作成する必要があります。 ウォレットを作成する流れは以下のとおりです。 ウォレットを作成する方法 STEP1.仮想通貨ウォレットをダウンロード・購入する STEP2.ウォレットを新規作成する STEP3.初期設定でリカバリーフレーズのメモをとる STEP1.仮想通貨ウォレットをダウンロード・購入する まずは仮想通貨ウォレットをダウンロード・購入しましょう。 ソフトウェアウォレットなら、公式サイトでダウンロードしてください。ハードウェアウォレットは公式サイトから購入して端末が到着するのを待ちます。 公式サイト以外でダウンロード・購入すると、偽のウォレットを使ってしまい仮想通貨が流出してしまう可能性があります。 公式サイトに似せて作った偽サイトなども存在するので、URLに間違いがないかチェックしたうえでウォレットを手に入れてください。 STEP2.ウォレットを新規作成する ウォレットを手に入れたら、新規作成を行います。 メタマスクなら上の画像のように案内があるので、その内容に従って進めていきましょう。 STEP3.初期設定でリカバリーフレーズのメモをとる 設定を進めていくと、リカバリーフレーズの案内が表示されます。 リカバリーフレーズは仮想通貨ウォレットのパスワードのようなもので、複数の単語で形成されています。 リカバリーフレーズを忘れてしまうと、仮想通貨ウォレットの復元ができなくなり、場合によっては保管した仮想通貨が永久に取り出せなくなってしまいます。 そのため、必ずメモに取って紛失しないようにしましょう。 初期設定が終わったらウォレットの作成は完了です。 ウォレット管理画面の仕組みを確認する ウォレットの作成が完了したら、管理画面の仕組みやUIを理解しておきましょう。 メタマスクの場合は以下のような管理画面となっています。 ①現在接続のネットワーク名が表示される ②ウォレットのアカウント名が表示される ③ウォレットのアドレスが表示される ④仮想通貨の保有額が表示される ⑤購入売却・送金・スワップ・ブリッジ・ポートフォリオを実行・確認できる ⑥保有しているトークンを確認できる ⑦保有しているNFTを確認できる ⑧ウォレットのアクティビティ・履歴を確認できる ⑨アカウントの詳細や設定などを確認できる メタマスクは日本語に対応しているため、直感的に分かりやすい管理画面となっています。 日本語非対応のウォレットでも、基本的にはシンプルなUIとなっているので翻訳すればすぐに内容を理解できるでしょう。 ネットワークを追加する方法 メタマスクはイーサリアムだけでなくさまざまなネットワークに対応しています。 ネットワークの追加・変更をしたい場合は、管理画面右上のネットワークを選択して、任意のネットワークを選びましょう。 表示されていない場合は「ネットワークを追加」から選択してください。 仮想通貨ウォレットに入金する方法 別のウォレットから自分の仮想通貨ウォレットに送金する場合は、ウォレットのアドレスを確認する必要があります。 メタマスクなら、管理画面に表示されているアドレスをクリックすることでコピーができます。 アドレスの詳細を確認したい場合は、画面右上のアカウントの詳細をクリックしましょう。 なお、アドレスに入力ミスがあると送金した仮想通貨が紛失してしまう可能性があります。 そのため、アドレスは手入力ではなくコピペをするようにしましょう。 コピペしたアドレスを別のウォレットに貼り付けて送金すれば、仮想通貨を受取り(入金)できます。 仮想通貨ウォレットから出金する方法 仮想通貨ウォレットから別のウォレット・取引所などに出勤する場合は「送金」を選択します。 送金先のアドレスを入力し、出金したい仮想通貨・金額を入力しましょう。 仮想通貨ウォレットに送金する場合と同じように、アドレスの入力間違いのないようにしてください。 サービスと連携する方法 仮想通貨ウォレットと別のサービスを連携させる場合は、連携先のサイトにて設定を行います。 例えば、メタマスクとコインチェックを連携させる場合は、マイページから「MetaMaskに接続」をクリックします。 連携方法はウォレットや連携先によって異なるので、サイトの案内を確認しましょう。だいたい接続を承認するだけで完了します。 仮想通貨ウォレットの復元方法 仮想通貨ウォレットはスマホやパソコンを買い替えて新たにインストールしたり、新しくウォレット自体を購入したりする場合は、復元をすることになります。 メタマスクなら、インストール後に「ウォレットをインポート」を選択して、リカバリーフレーズを入力することで復元ができます。 リカバリーフレーズを忘れると復元はできないので、必ずリカバリーフレーズは忘れないようにメモをして大事に保管しておきましょう。 仮想通貨ウォレットに関するよくある質問 最後に仮想通貨ウォレットに関するよくある質問に答えていきます。 疑問点を解消したうえでウォレットの作成をしましょう。 仮想通貨ウォレットに関するよくある質問 取引所よりもウォレットに保管したほうが安全? どのウォレットがおすすめ? ウォレットに資金を移動したら税金はかかる? 取引所よりも仮想通貨ウォレットに保管したほうが安全? 取引所はハッカーに狙われやすいため、ウォレットに個人で保管したほうが安全と考えられています。 しかし、個人でウォレットに保管したとしても、個人のパソコンがハッカーに狙われてしまった場合は仮想通貨は盗まれてしまいます。 そのため、必ずしも取引所よりもウォレットのほうが安全とは言えません。 また、ソフトウェアウォレットの偽サイト、ウイルスなどが仕込まれたハードウェアウォレットなどもあるため、仮想通貨ウォレットに関する知識は正しく身に着けておく必要があります。 ウォレットに保管する場合は、ご自身でセキュリティ管理をすることも大事ということは理解しておきましょう。 仮想通貨ウォレットを使う際の注意点を紹介!各ウォレットの特徴も解説 どの仮想通貨ウォレットがおすすめ? 仮想通貨ウォレットによって、対応している仮想通貨や利便性などが異なるため、おすすめのウォレットは人によって異なります。 以下の記事を参考に、自分に合ったウォレットを見つけましょう。 おすすめの仮想通貨ウォレットを種類別に紹介!自分に合った選び方も解説 仮想通貨ウォレットに資金を移動したら税金はかかる? ウォレットに資金を移動しても、税金は発生しません。資金の場所が移っただけで、損益には影響がないためです。 ただし、他者のウォレットに資金を送った場合、もしくは他者から資金を受け取った場合は税金が発生する可能性があります。 なお、仮想通貨の運用で利益が発生した場合も税金は発生するので留意しておきましょう。 まとめ 仮想通貨ウォレットは正しい使い方を理解していないと、資金を紛失してしまう可能性があります。 安全に仮想通貨を保管するために仮想通貨ウォレットを利用して、資金を紛失してしまっては元も子もありません。 正しい使い方を理解して、トラブルのないようにしましょう。