12/18-12/24 資金調達を実施したプロジェクト 10選
あどまん
本日は12/25、クリスマスです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
家族や恋人、はたまた友人と良い時間を過ごしていることを願いながら、今週もまた資金調達を実施したプロジェクトについて解説していきます。
読んで頂けると信じて、今回は12/18-12/24分で合計10プロジェクトをまとめています。
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📅12/20 #本日の資金調達まとめ・Amber Group(@ambergroup_io):$300m
・Utorg(@utorgcom):$5m
・Pine Protocol(@PineProtocol):$3m
・Revel(@RevelXyz):$7.8m
・Foundation Devices(@FOUNDATIONdvcs):$7m— ADMEN | CryptoTimes (@admen_vc_2) December 20, 2022
目次
Amber Group
Whalefin(旧DeCurret)の親会社 機関、個人(富裕層)投資家向け暗号資産取り扱いサービスを展開
Amber Groupは2017年に創立され、香港、ソウル、バンクーバーなどを拠点とする大手の仮想通貨関連企業です。
主に機関や個人投資家向けに電子マーケットメイクやOTC取引、各種デリバティブを提供しています。
もともとは評価額30億ドルでSeriesBの資金調達をしていましたが、今年11月に破綻したFTXに取引資金総額の10%を預けていたことやこの騒動で9月より進めていた大規模なリストラに拍車がかかったことを鑑みて一旦クローズし再度SeriesCでの資金調達を実施しました。
現状については『事業存続に問題が出るような影響は受けていない』とコメントしており、今後は一部の事業を縮小して、機関、個人(富裕層)投資家向けのサービスに力を入れていくとのことです。
FTXの破綻で連鎖倒産しそうな企業として噂されていたこともあり、今回の資金調達がまとまって少しホッとしています。
HP:ambergroup.io https://www.whalefin.com/ja
Twitter:@ambergroup_io
Medium:ambergroup.medium.com
Utorg
ウォレット、スワップ、NFT統合、ポートフォリオ等のWeb3機能に加え、クレジットカード等の銀行機能も提供したWe2と3を合わせたスーパーアプリを目指している
UtorgはEUに拠点を置く暗号通貨フィンテック企業でエストニアの暗号通貨ライセンスを保有しており、現在提供している交換サービスはすでに250,000人以上のユーザーを抱えています。
Web2とWeb3、法定通貨と暗号通貨の垣根を超えたサービスを持続的に展開するために「規制を徹底的に守ること」「その枠組の中で最大限便利にすること」に注力しています。
例えば、出金にはKYCが必須ですが、AIテクノロジーを駆使することで3〜5分で完了するようになっています。
今回調達した資金を使用して、
- 15を超える豊富な支払い方法をサポート、かつ手数料無しでの暗号通貨の購入
- 187カ国以上の国にて完全に合法での取引
- 3Dセキュア2.0をはじめする既存の金融サービスや銀行サービスとNFT統合やスワップといった標準的なWEB3サービスの両立、融合の実現
を形にしたスーパーアプリを2022年末までにリリースするのとことです。
各国の規制をクリアするために取引回数や金額に細かく上限が設けられているといった不便な点もありますが、これまで暗号通貨に触れる機会がなかった人たちも安心して触れるサービスとなっているのでアプリリリース後のユーザーの伸びには注目したいです。
Twitter:@utorgcom
Pine Protocol
NFTFiプラットフォームのベータ版が利用可能
Pine ProtocolはNFTを担保としてETHを借りることができるNFT担保型ローンプラットフォームで、今年の1月にα版がローンチされて以降、注目を集めているNFTFiプロジェクトです。
すでに現時点で52のコレクションが対応しており
- Azuki
- Bored Ape Yacht Club (BAYC)
- Mutant Ape Yacht Club (MAYC)
- Clone X
- Cool Cats NFT
- Doodles
- goblintown
- Moonbirds
- Otherdeed for Otherside
などを担保にレンディングを行うことができます。
他にも暗号通貨を貸すことで金利を得たり清算NFTを安く購入できたりする貸付機能やローンを組んでNFTを頭金と後払いで購入できるPine Now Pay LateがBeta版としてすでに実装されています。
現在Impossible FinanceでIDOが実施中!
1/ NO BEARS IN THIS PINE FOREST🚇🚨$PINE IDO ANNOUNCEMENT
After 1 amazing year, the $PINE token sale is finally launching tomorrow on @impossiblefi Launchpad.⚠️ Staking starts 17/11/22, 10:00 AM UTC
Your favorite NFT lending app has had a massive year. Let’s review!👇 pic.twitter.com/mDPol3e24F
— Pine Protocol (@PineProtocol) November 16, 2022
現在Impossible FinanceでIDOを実施しており、2022/11/17午前10時(UTC)から2023/2/6午前10時(UTC)まで参加することができます。
IDIAとvIDIAをImpossible Launchpadにステークし、参加ユーザー全体に対するステーキング量×時間に基づいて割り当てが計算されます。
また、トークンにはPINE、vePINE、sbPINEの3種類があります。
PINEトークンはガバナンストークンで、エコシステム内のユーティリティを享受するためには、vePINEとsbPINEを保有する必要があります。
vePINEとsbPINEは、Pineエコシステム内のVIP会員証明とユーティリティ・トークンの役割があり、手数料割引、借り手の猶予期間・貸し手の清算期間延長、貸し手のランキングスコアアップ等のユーティリティが用意されています。
vePINEとsbPINEの具体的な獲得方法に関しては詳細が記載されていませんでしたが、恐らくPINEをステーキングすることによってそのステーキング量と時間に応じてより多くのve,sbトークンを獲得できるのではないかと思われます。
今年から注目を集め始めたNFTFiは、どのプロジェクトも手探りの中開発している様子が伺えます。
今回のPineが行うve,sbトークンモデルはNFTFiにとっては恐らく初?の試みであり、上手く前例を作ることができれば他のNFTFiでも導入される可能性もあるので、動向を注目しておきましょう。
HP:pine.loans
Twitter:@PineProtocol
Discord:https://discord.com/invite/PYEZdcTCBM
Medium:https://medium.com/@PineLoans
Revel
InstagramとRobinhoodを掛け合わせたNFTプラットフォーム
Revelはユーザーへソーシャルメディア(Instagram)の自己表現とマーケットプレイスの取引機会(Robinhood)を掛け合わせたソーシャルコレクティブルプラットフォームです。
写真やビデオを3つアップロードすることで、コレクションが作成され、それぞれにUnique、Rare、Commonといったレアリティが割り当てられます。コレクターはこれらを収集し、まとめてロックすることでシリーズが完成し、その見返りとしてコレクションの作成者からハーベストアセットを受け取れます。
クリエイターは自分のコレクションが収集されシリーズとなるごとにミントの機会がアンロックされて、新たなコレクションを作成する事が可能です。
コレクターから求められているクリエイターの作品が多くミントされるようになるこの仕組みは「Proof of Demand Minting」と名付けられています。
この仕組みを通して、アプリ内通貨Revel Dollars (Rvs)を増やしていくことがコレクター、クリエイター双方の目的として設定されていて、将来的にはこのRvsを売却して実際にお金が稼げるようになる予定のようです。
収集されないと次のミントができない=需要と供給が自然に調整されるという仕組みはよく練られていると感じました。
実際に触ってみないとわからない部分が多いのでぜひゲーム感覚でチャレンジしてみてください。
HP:revel.xyz/
Twitter:@RevelXyz
Discord:https://discord.com/invite/y9XSX8Yj4Z
Medium:https://medium.com/revelxyz
Foundation Devices
ハードウェアウォレット「PASSPORT」とソフトウェアウォレット「ENVOY」を展開
ハードゥエアウォレットのPASSPORTは$259で2,400台限定で販売しています。
PASSPORTはカメラ付きエアキャップ、リチウムイオンバッテリータイプ、高画質のディスプレイを採用の3つが特徴です。
USBやワイヤレスでの通信を使用せず、アクセスの際は PASSPORT画面に表示させたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取るか、MicroSDカードを挿入するだけとなっています。通信の経路と頻度を最小限に抑えることで、悪意のある人間がウォレットにアクセスする可能性を大幅に減らすことが可能です。
また、1,200mAhのリチウムイオンバッテリーを標準的なフォームファクターで搭載しており、バッテリーは簡単に取り外して交換することができます。バッテリーに電力を供給するために、Passportには電力専用のUSB-Cポートが搭載されています。
ディスプレイはIPSディスプレイを搭載しており、高解像度のカラーで操作することができます。
また、Foundation Devicesはソフトウェアウォレットアプリ「ENVOY」も展開しており、すでにスマートフォンでダウンロード可能です。
ENVOYでは、PASSPORTのサプライチェーンの検証(出荷時から手元に届くまで不正な取引やアクセスがないかのチェック)やファームウェアの更新も可能で、安全に簡単にセットアップを済ませられます。
大手CEXでも突然日本人向けサービスが打ち切られたり破綻したりする例が出てきたこと、不正アクセスの手口が巧妙になってきていることから、以前に比べてさらにセキュリティ性の高いハードウェアウォレットの需要が高まっている様に感じます。
Twitter:@FOUNDATIONdvcs
Telegram:https://t.me/foundationdevices
Blog:https://foundationdevices.com/blog/
Arrakis Finance
Uniswap V3上で高度なアルゴリズム戦略を実行できるマーケットメイキングインフラストラクチャプロトコル
ArrakisFinanceはUniswapV3のホワイトーパーが発表された少し後の2021年に4月にリリースされたプロトコルで、ユーザーはArrakis Vaults を利用して誰でも高い資本効率で自動化された流動性を提供することが可能です。
ピーク時には18億ドル以上がロックされ、Uniswap全体の25%を占めるほどでした。
最近リリースArrakis V2はUniswpV3のようなAMMの上の抽象化レイヤーとして機能し、より複雑で洗練されたマーケットメイク戦略が作成、実行できるようになりました。
例えば大きなボラティリティ持つペアに対して有効な戦略を採用できる機能がありませんでしたが、その点も改善されています。
これにより流動性の深さと効率の高さの点でCEXに匹敵するようになります
Arrakis V2 コントラクトは、Ethereum、Polygon、Optimism、Arbitrum似て数日以内に展開されますがユーザーインターフェイスは今の所まだ利用できません。
Twitter:@ArrakisFinance
Discord:https://discord.com/invite/arrakisfinance
Telegram:https://t.me/arrakisfinance
Blog:https://mirror.xyz/0x916563f8476b988855af0b8b8A3D56072E1917FA
Pods
stETHvv(stETH Volatility Vault)を扱うdapps ボラティリティが高ければ高いほど利益が発生
Podsは個人投資家がプロの投資戦略を実行できるようにしたり、defiプロトコルが多様な低リスク戦略を行えるプラットフォームです。
投資戦略をアルゴリズムで実行し、資金を預け入れから引き出しまでを処理する一連のオープンソースのスマートコントラクトとなっています。
最初の商品としてstETHvvというプロダクトをリリースしており、ユーザーはETH(近日実装予定)もしくはstETHを預けることでデリバティブ戦略をワンクリックで行う事が可能です。
ETH、stETHを預けた証明として受け取るstETHvvはETHのボラティリティが高いほど利回りを生み出します。
具体的な流れとしては
- 毎週金曜にLIDOのstETHの1週間分の利回りのうち50%をデリバティブで使用
- デリバティブの内容は10〜20%のOTMのコールとプットを毎週満期での購入
- ETHの価格が大きく上昇した場合はコールオプションがイン・ザ・マネーとなり使用したstETHの利回りより大きなリターンが得られる
- ETHの価格が大きく下落した場合はプットオプションがイン・ザ・マネーとなり使用したstETHの利回りより大きなリターンが得られる
- ボラティリティが足らない場合は使用したstETHの利回りを失う(元本は減らない)
となっており、元本を使用しないためマーケットリスクにさらされないこと、ETH建ての戦略なので長期目線で運用しやすいことがメリットです。
ETHホルダーで「将来的にはETHはさらなる高値をつけるが、その過程で不安定な値動きをしつづける」と考えている方にとってはピッタリな戦略と言えます。
少なくともこれまでETHは不安定な動きをしながらバブルのたびにATHを更新してきています。
今後もその流れが続くのであればリスクを抑えながら通常のレンディングやステーキングよりも大きなパフォーマンスを狙うことが可能です。
かなり斬新な内容なのでTVLや追加のプロダクトには目を光らせていきたいです。
HP:pods.finance
Twitter:@PodsFinance
Discord:https://discord.com/invite/GXnFEfb
Medium:https://blog.pods.finance/
Concordex
Concordium上のDEXで、2023年Q2にCCDXトークンをローンチ予定
ConcordiumはID検証レイヤーが組み込まれた独自のL1ブロックチェーンで、普段は非常に高い匿名性を誇りつつ、各国の規制当局から令状が発行される等の特定の条件を満たした場合に限り、ユーザーをすぐに特定することができることが特徴です。
これにより各国の規制を適合しやすいという強みを持っています。
Concordex上にDEXを構築することで既存の金融と同じレベルのコンプライアンス、defiと同じレベルの匿名性、この2つの両立を実現しようとしているわけです。
様々な企業や機関投資家がDefi を利用するきっかけになってくれればと思います。
Twitter:@concordexlabs
Discord:https://discord.com/invite/NbUdaxU4
Telegram:https://t.me/concordexlabs
Tonsnipe
TON上で構築されているLaunchPadプラットフォーム
TonsnipeはTon(The Open Network)エコシステムの入り口になることを目指しており、優良プロジェクトのプレセール、NFTミントとTonのユーザーを結びつけるサービスの提供をします。
今回の資金調達はTonチェーンべースのネイティブトークンの開発やNFTアグリゲーションプラットフォームの立ち上げに使われるとのことです。
Ton上でプレセールされるトークンにまつわる様々なデータを素早く得られるようになっており、常に情報が揃った状態でセールに参加するかを判断できます。
ネイティブトークンTNSのプレセールが現在開催中
ネイティブトークンTNSを保有することで、ステーキングやガバナンス投票の他に、Tonsnipeの高度な機能へのアクセス、将来リリースされるサービスの独占アクセス、NFTミントのWL付与など様々なメリットが得られます。
現在はTNSのプレセールの最中で、今後については2022年中に製品のプロトタイプが、2023年Q1にStインセンティブテストネット、2023年Q2にメインネットリリースされる予定です。
プレセール終了後、Ston.fi(TonのDEX)に上場を予定しています。
またプレセール参加者はアーリーアンバサダーとして無料のNFTを獲得する資格が与えられるとのことです。
TNSのプレセールは以下のリンクから参加できるので気になる方はぜひチェックしてください。
HP:tonsnipe.com
Twitter:@tonsnipe
Telegram:https://t.me/tonsnipe
Medium:https://tonsnipe.medium.com/
Cypherock
シードフレーズのないハードウェアウォレット
Cypherock X1は初の分散型ハードウェアウォレットを謳っており、秘密鍵を分散化させる方法を採用しています。
シードフレーズはウォレットの復元の際に必要ですが、紛失してアクセスできなくなったり、盗難されるリスクがあるため、Cypherock X1ウォレットはシードフレーズ自体をなくすことで、このようなリスクを回避することを実現させます。
Cypherock X1はデバイス本体と鍵の役割を果たす4枚のNFCカード(X1カード)で構成されています。
ウォレット作成の際、Shamir Secret Sharing と呼ばれるアルゴリズムを使用して秘密鍵を5分割します。
5分割された秘密鍵はデバイスと4枚のカードにそれぞれ保存され、5つのうち2つ、デバイス本体とカード1枚があればアクセスできます。
それぞれを別々の場所に隠しておくことで盗難はほぼ不可能となり、デバイスを無くしたとしても紛失分を買い直すことで同じように機能します。
また4枚のカードにはそれぞれウォレットアカウントを作成できるため、ひとつのカードはNFT用、もう一つのカードはBTC用と用途を分けて利用することが可能です。
加えてMetamask、Ledger、Phantom、Trezorなどの既存のソフトウェア、ハードウェアウォレットのシードフレーズをインポートできます。
X1で生成したウォレットもインポートしたウォレットもまとめてCysync アプリにて表示可能なほか、1200種類のコインと10のブロックチェーンをサポートしているなど利便性も非常に高いです。
Cypherock X1は$199で販売中
Cypherock X1は現在$199で購入することができます。
いつまで割引価格が適応されるか未定なので、もし興味があればぜひ今のうちに購入しておきましょう。
Twitter:@CypherockWallet
Telegram:https://t.me/cypherock
Blog:https://www.cypherock.com/blogs
今週は以上となります。
それでは、良いクリスマスをお過ごしください。メリークリスマス。