pSTAKE Financeとは?Cosmosでのリキッドステーキングを実現
airutosena
pSTAKEは、リキッドステーキングを提供するプロジェクトです。
Ethereumと比較してまだ発展途上のCosmosにおけるリキッドステーキングに焦点を当てています。
過去には1,000万ドル規模の資金調達にも成功しており、Binance Labsからの出資を受けたプロジェクトでもあります。
この記事では、そんなpSTAKEの概要・特徴などについて以下の点から解説しています。
この記事のまとめ
・pSTAKEはCosmosを中心にLSTを扱う
・CosmosやPersistence Oneを活かしてかんたんにステークが可能
・ステークするとstkATOMを獲得可能
・潜在的なエアドロの機会も
目次
pSTAKEとは?
pSTAKE (pSTAKE Finance) は、Cosmosのエコシステムを中心に展開するリキッドステーキングのプロトコルです。
pSTAKEを通して、ATOMなどをステークすることによって、そのポジションを表すstkATOMを受け取れます。
おおむね、コンセプトはEthereumのエコシステムで見られるようなリキッドステーキングのプロトコルと変わりません。
pSTAKEは、ATOM周りのリキッドステーキングを扱うPersistence Labsが母体となって運用されています。
Persistence LabsはpSTAKEの他にも、DEXのDexterなどの開発を行っています。
また、上記の各プロトコルは、リキッドステーキングに焦点を当てたアプリチェーンであるIBC対応のPersistence One上に構築されています。
pSTAKEの3つの注目点
・多額の資金調達
・長期間の運営と1,900万ドルのロック
・マルチチェーンに対応
pSTAKEの注視したい点をチェックしていきましょう。
多額の資金調達
pSTAKEは、過去に大規模な資金調達に成功しています。
2021年11月に、1,000万ドルの資金調達に成功しており、一例として以下のような投資家が参加しました。
- Three Arrows Capital
- Galaxy Digital
- Coinbase Ventures
- Kraken Ventures
上記に加えて、2022年にはBinance Labsからの出資も発表されていますが、額などは不明です。
額が大きいのはもちろん、著名な投資家が並んでいると言えるでしょう。
長期間の運営と1,900万ドルのロック
pSTAKEは、長期間の運営と1,900万ドル前後の資産のロックが確認でき、アクティブな開発・ユーザーの利用が確認できます。
pSTAKEは、2021年にEthereum上でstkATOMをローンチし、2023年にPersistence One上にてネイティブにローンチしました。
すでに数年間運営されており、上記のpSTAKE自体のアップデートや2023年にDexterのローンチなどアクティブな開発が続いています。
まだローンチしていないものの、“Bamboo”というリキッドステーキングのためのレンディングプロトコルも開発中です。
DefiLlamaを参考にすると、現在のTVLは1,900万ドル前後、原資産の上昇なども要因にあるものの直近でTVLが伸びている傾向が見られます。
競合はいくつか確認できるものの、上記のような安定した運営とアクティブな利用は、注目点にあげられるでしょう。
マルチチェーンに対応
pSTAKEは、マルチチェーンのリキッドステーキングに対応しています。
2024年3月時点で、pSTAKEがステーキングに対応しているチェーンの一例は、以下のとおりです。
- Cosmos
- Osmosis
- Dydx
- STARS
- BNB
- Ethereum
- Persistence One
Cosmos関連のエコシステムを中心に、Ethereumなどにも対応しています。
また、Cosmosというエコシステムの特性上、多種多様なチェーンが存在するため、今後よりさまざまなトークンをサポートする意向になっています。
pSTAKEの特徴・仕組み
・リキッドステーキングの概要
・CosmosでのステークとPersistence
・BNB・ETHでのステーク
リキッドステーキングの概要から、pSTAKEにおけるリキッドステーキングの特徴や仕様をチェックしていきましょう。
リキッドステーキングの概要
リキッドステーキングは、PoSに対してステークした資産の流動性を解放し、何らかの形で運用できるようにする行為です。
PoSに対してステークした資産は、通常ステークして利回りを得ている間ロックされ、運用はできません。
リキッドステーキングを通してステーキングすることによって、資産をロックしている証明と利回りが包括されたトークン (LST) を受け取れます。
LSTはDeFiなどで使用可能で、ステークした利回りを得ながら、さらなる運用が可能です。
pSTAKEにおいてはstkATOMなど、トークン名の最初に「stk」と記載されるLSTを受け取れます。
CosmosでのステークとPersistence
pSTAKEを通したCosmosでのステークは、主に「Persistence One」を通して行われます。
かんたんにプロセスをまとめると、CosmosにあるATOMをIBCでPersistence Oneに送付し、Persistence One上のリキッドステーキングモジュールを通してstkATOMの発行を行います。Persistence Oneのモジュールからデリゲートが行われ、ステーキングが完了します。
Persistence OneとCosmosに搭載された機能を活用し、円滑なステーキングが可能です。報酬の95%は利用者に5%がプロトコルに配布される仕様となっています。
stkATOMは、利回りに応じて、原資産と比較して徐々に価値が高くなる仕組みであるcTokenモデルを元に作成されています。
stkATOMと原資産であるATOMを比較すると、stkATOMのほうがステーキング報酬によって価値がより高くなります。
そのため、ステークを解除し原資産であるATOMを手に入れる際には、タイミングのレートに応じてATOMを交換します。
BNB・ETHでのステーク
pSTAKEでは、BNB・ETHでのステークも可能です。
使用しているプラットフォームとプロセスは異なるものの、おおむね同じような仕組みでリキッドステーキングが可能です。
ウォレットなどはCosmosとは異なり、BNB・ETHで一般的に使用されているMetaMaskを使用することになります。
ETHについては他の通貨と異なり、ユーザーへの配分が90%、5%がバリデータ、5%がプロトコルに配布される仕様です。
また、2024年3月時点ではEthereumのアップグレードに対応するために、機能が停止しています。
$PSTAKEの概要
pSTAKEは「$PSTAKE」という独自のトークンを発行しています。
$PSTAKEは、ガバナンス・インセンティブに使用され、例えば前述した配分の割合などは$PSTAKEを通したガバナンスで変更される可能性があります。
$PSTAKEは、以下のような対象・割合で分配されます。
- セールやローンチパッド:27%
- リワード:6%
- チーム:16%
- コミュニティや開発:26%
- XPRTのステーカー:3%
- 基金:20%
- ブートストラップ:2%
$PSTAKEは、以下のような流れで徐々に供給されていきます。
CoinMarketCapによると、2024年3月において0.12$で取引されており、時価総額は約5,200万ドルです。
pSTAKEでステークする方法
これから、pSTAKEでステークする方法について、以下のポイントから解説していきます。
・ステークする方法
・エアドロについて
pSTAKEを使用する方法や、ステークにあたって気になるエアドロなどについてチェックしていきましょう。
ステークする方法
今回はATOMを活用してステーキングする方法を紹介します。pSTAKEでリキッドステーキングを行うには以下が必要です。
- Keplrなどのウォレット
- ステークするATOM
- ガス代に用いるXPRT
(Persistence Oneのトークン)
上記の準備が完了したら、コチラにアクセスして右上の「Connect Wallet」から、ウォレットを接続してください。
「Choose Asset」にてATOMを選択し、ステークする金額を選択し、「Liquid Stake」をクリックしてください。
右側にある「UnStake」から解除を行うことも可能です。
「Flash Unstake」の場合、即時に引き出し可能ですが、1%程度の手数料が発生します。「Regular Unstake」の場合仕様上、20日前後の日数がかかりますが、手数料は発生しません。
APYは通貨によって異なり、2024年3月時点では以下のとおりです。
- ATOM:約14%
- Osmosis:約9%
- Dydx:約22%
- STARS:約13%
エアドロップについて
pSTAKEには、潜在的なエアドロップの可能性はありますが、ネイティブステークとは異なります。
ATOMの大きな特徴の1つは、ステーカーに対してエアドロップの機会があることです。
これまでさまざまな事例が見られ、今後も増加していく可能性が高いです。
しかし、pSTAKEのようなリキッドステーキングを通したステーキングは、ネイティブのステーキングとは異なります。
上記の点から、pSTAKEはブロックの情報を元に、LST保有者のアドレスをワンクリックで取得できる機能を提供しています。
If a team wants to airdrop their tokens to stkATOM, stkOSMO and/or any stkToken holders, you won’t have to reach out to the @persistenceOne team anymore.
All you need to do is choose the blockheight and fetch that data in one click. Airdrops –> fairdrops for liquid stakers👀🚀 https://t.co/y2maskvbwh
— Mikhil Pandey (@PandeyMikhil) January 31, 2024
pSTAKEでは各エアドロップのプロジェクトサイドが、かんたんにLST保有者にエアドロップを実施できる環境は整っていると言えます。
今後上記のようなものを活用し、LST保有者を対象するエアドロップが登場する可能性はあります。
pSTAKEについてまとめ
この記事では、pSTAKEについて解説しました。
Ethereumなどと比較して、Cosmosのリキッドステーキングはまだ発展途上であり、今後成長していくことも期待できます。
前述したようにエアドロップを獲得できる潜在的な機会も増えていく可能性はあるので、Cosmosのエコシステムの1つとして注視したいと言えるでしょう。
pSTAKE 公式リンク
- 公式サイト:https://pstake.finance/
- X:https://twitter.com/pStakeFinance
- Doc:https://docs.pstake.finance/
- Blog:https://blog.pstake.finance/
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※本記事はPersistence Labsさまよりいただいた情報をもとに作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。