注目のDEX「Hyperliquid」の特徴・使い方を解説
さっちゃん
Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、2022年に稼働を始めた分散型仮想通貨取引所(DEX)です。
取引のレスポンスが早いだけでなく、エアドロップの獲得も期待できるため多くの注目を集めています。
- HyperliquidってどんなDEX?
- Hyperliquidは簡単に使えるの?
- Hyperliquidのポイントシステムについて知りたい
このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事ではHyperliquidの概要と使い方を解説しています。
最後まで読めば、Hyperliquidの魅力をしっかり理解できますよ。
目次
Hyperliquidとは? 5つの特徴を解説
最初にHyperliquidの概要について解説します。
特徴的な部分を5つあげたので、ひとつひとつチェックしていきましょう。
- Hyperliquidとは? 5つの特徴を解説
仮想通貨の無期限先物のみ対応の分散型取引所
名称 | Hyperliquid |
---|---|
ブロックチェーン | Hyperliquid L1 |
運営者 | Hyperliquid社 |
取り扱い通貨数 | 125種(2024年4月時点) |
主な提供機能 | 無期限先物のオーダーブックトレード |
公式ページ | https://hyperliquid.xyz/ |
公式X | https://twitter.com/HyperliquidX |
公式Discord | https://discord.com/invite/hyperliquid |
Hyperliquidは分散型の仮想通貨取引所(DEX)です。現在提供されているのは、無期限先物のオーダーブックトレードのみに限定されています。
スマートコントラクトを利用してブロックチェーン上に構築されているため、中央集権型の取引所(CEX)と異なり、顧客管理や取引を中央でコントロールする体制がありません。
CEXと比較して、DEXは流動性やスピードの点で問題があることが一般的ですが、Hyperliquidはこの問題を克服したCEXを超えたトレード環境の構築を目標としています。
2024年4月末時点で稼働中のDEXはαバージョンです。時期は発表されていませんが、近々のβ版のローンチを目標に活動しています。
100種以上の銘柄を、最大50倍のレバレッジで取引できる
Hyperliquidでトレードできる仮想通貨の種類は、2024年4月の時点で125種です。
ビットコインやイーサリアムといったメジャーな通貨だけでなく、比較的マイナーなアルトコインまでも取引できるので、幅広いユーザーにチャンスがあるDEXです。
また、トレードに適用できるレバレッジは最大50倍まで設定可能なので、国内のCEXと比較してはるかに自由度の高いトレードができます。
オリジナルのネットワークHyperliquid L1で高速・低コスト
Hyperliquidは、専用のチェーンであるHyperliquid L1上に構築されています。
DeFiに最適化されたブロックチェーンで、注文や清算などの取引に関するアクションは1秒未満で完結し、1秒間で2万回の注文を処理することが可能です。
コンセンサスにはTendermintを採用しています。Proof of Stakes(PoS)型を採用したプラットフォームで、高いスループットが実現できます。
トレードの証拠金としてUSDCを使用
証拠金として利用できる仮想通貨はUSDCのみです。取引を始める前には、証拠金のUSDCをHyperliquidに預ける必要があります。
Hyperliquid L1とArbitrumの間にはネイティブなブリッジがあるため、Arbitrumのネットワーク経由で証拠金をHyperliquidに預けることが可能です。
Hyperliquidが提示するArbitrumのアドレスに証拠金を送金するか、USDCが入っているArbitrum対応のウォレットを接続すれば、取引が始められますよ。
Hyperliquidの独自トークン$PURRの概要
Hyperliquidは、最初の独自トークンとして$PURRを発行しています。
発行と同時にポイント保有者に対して保有量に応じた$PURRがエアドロップされたため、話題になりました。
ここではPURRトークンについて解説します。
- Hyperliquidのネイティブトークン$PURRの概要
$PURRはどんなトークン?
PURRトークンは、Hyperliquidが発行したトークンです。
トークンセールによる売却やユーティリティトークンとしての役割は持っていません。猫をマスコットキャラクターにした、いわゆるミームトークンに分類される存在です。
当初はテストネットでのデモトレードのみが可能でしたが、2024年4月16日よりメインネットでも取引しています。発行直後に1PURR=0.14米ドル付近の価格を付けており、配布されたポイントが実利を生んだ最初の例になりました。
$PURRのトークン割り当て
PURRトークンの発行総数は10億枚です。
そのうちの50%が、Hyperliquidのポイント保有者に対して配布されました。個々人へのエアドロップの量は、保有するポイント数に応じて決定されています。
残りの50%はHyperliquid内での流動性提供のために使用されます。
発行直後のピークの価格で言えば、時価総額は約1.4億米ドルの規模です。大きなエアドロップであったことがわかりますね。
Hyperliquidの始め方・使い方を解説
次はHyperliquidの始め方・使い方について解説します。
残念ながら日本語対応はされていませんが、機能はシンプルで画面も見やすいので、とても使いやすいDEXとなっています。
- Hyperliquidの始め方・使い方
Hyperliquidの始め方
Hyperliquidを始めるには、まず公式サイトにアクセスします。
こちらから登録するとテイカー手数料が4%割引となります。エアドロップ獲得を狙うために取引を多くする予定の方は是非活用しましょう。
サイトにアクセスしたら「Connect」を選択しましょう。すると、接続方法の選択画面が表示されます。
接続方法には、メールアドレスを指定する方法と自分が利用しているウォレットをHyperliquidに連携する方法の2種があるので、それぞれについて手順を説明していきます。
メールアドレスでログインする場合
メールアドレスでのログインを選んだ場合は、メールアドレス入力の画面が表示されるのでアドレスを入力しましょう。
次に6桁の認証コードを入力する画面に切り替わるので、入力したメールアドレス宛に送られてきた認証コードを入力します。
利用規約などを確認して、コードの入力を確認したら登録は完了です。
ウォレットを接続してログインする場合
ウォレットでのログインを選んだ場合は、まず使用するウォレットを指定しましょう。
ウォレット側で接続の確認が行われるので、指示に従って確認を進めましょう。図はMetaMaskの場合の例を示しています。
ウォレット側での確認が完了すればHyperliquidを使い始めることができます。
- ウォレットはArbitrumチェーン対応のものを選ぶ!
- Hyperliquidは、ArbitrumチェーンとブリッジしているHyperliquid L1ネットワーク上で稼働しています。そのため、接続するウォレットはArbitrumチェーンに対応しているものを選びましょう。
Hyperliquidへの入金方法
- メールアドレス登録の場合
- 「Deposit」を選択する
- 入金用アドレスが表示される
- 別のウォレットからUSDCを表示されたアドレスに送る
Hyperliquidにログインできるようになったら、次はトレードの証拠金となる仮想通貨の入金です。
Hyperliquidの取引で使用する通貨はUSDCです。USDCは国内の仮想通貨取引所では取り扱っていないので、海外の取引所で購入しましょう。
メールアドレスでログインしている場合には、Hyperliquidの送金先のアドレス宛にUSDCを送金すれば取引を開始できます。送金する時は必ずArbitrumのネットワークを使いましょう。
- ウォレット接続の場合
- 「Deposit」を選択する
- ウォレットの認証をする
- 入金するUSDCを入力してDepositを選択
ウォレットを接続している場合には、ウォレットのArbitrumのアドレスにUSDCを用意しておき、そこからHyperliquidの口座にUSDCを移します。
ウォレットからHyperliquid L1にUSDCを移す際のガス代のために、若干のETHもウォレット中のArbitrumのアドレスに用意しておく必要があるので注意しましょう。
Hyperliquidのトレード画面の使い方
Hyperliquidのトレード画面は機能が絞り込まれてシンプルで使いやすいのが特徴です。
通貨ペアを選択してチャートや取引板の状況を確認し、注文機能を呼び出すという取引の標準的な流れに沿った必要十分な機能がひとつの画面に集約されています。
仮想通貨の無期限先物取引の経験がある人なら、違和感なく使いこなせるでしょう。
貯まったポイントの確認方法
自分が獲得したポイントも確認できます。
トレード画面上部の「Points」を選択すれば、現在のポイントの獲得状況を見ることが可能です。
ポイント数だけでなく、全体での自分のランクを見ることもできるので、効率的なポイント獲得の参考になります。
Hyperliquidについてよく出る質問
ここまでHyperliquidの始め方・使い方について説明しました。DEXは最初とっつきにくいものが多いですが、だいぶイメージが掴めてきましたよね。
最後に、Hyperliquidに関してよく出る質問にまとめて答えていきましょう。
- Hyperliquidについてよく出る質問
Hyperliquidの手数料は?
取引 | Maker:0.010%、Taker:0.035%(取引量による優遇がない場合) |
---|---|
USDCの入金 | 無料。ただしArbitrumでのガス代が必要。 |
USDCの出金 | 1USDC |
Hyperliquidの主な手数料を表にまとめました。
取引の手数料は、特段の優遇が無い場合はMaker:0.010%、Taker:0.035%ですが、こちらから登録するとテイカー手数料が4%割引となります!
また、取引量の実績により安くなるため、大きなトレードをしたほうが手数料的にはお得です。
証拠金の入金には手数料はかかりません。しかし、Arbitrumからのブリッジの際に、ガス代として若干のETHが必要にななる点は覚えておきましょう。
また出金時には1USDCを支払う必要があります。
Hyperliquidはデモトレードができる?
Hyperliquidでは、トレードに慣れるためにテストネットでのデモトレードの機能が用意されています。
トレード画面上部の「More」のメニューを開いて「Testnet」を選べば、デモトレードの画面が表示されます。
モックのUSDCの発行が受けられるので、リスクなしでトレードの練習ができますよ。
Hyperliquidはスマホからも使える?
Hyperliquidはスマホからも使用できます。
トレード画面のレイアウトはスマホ向けに手が入っていますが、PC版と同じ機能を利用できるので、外出先でもトレードのチャンスを見逃すことはありません。
Hyperliquidのまとめ
- Hyperliquidのまとめ
- Hyperliquidは仮想通貨の無期限先物の板取引を提供するDEX
- 100種以上の銘柄を、最大50倍のレバレッジで取引できる
- オリジナルのネットワークを使い、高速・低コスト
- 取引や流動性提供で貢献したユーザーにポイントが配布される
- ポイントに関連したエアドロップへの期待が高まっている
この記事では、最近注目を集めている分散型仮想通貨取引所(DEX)のHyperliquidについて、概要と使い方を説明しました。
Hyperliquidは独自ネットワークを使って高速・低コストのトレードを可能にしています。また、トレードや流動性提供で貢献したユーザーに、週100万ポイントを配布しているのも特徴的です。
2024年4月に最初のネイティブトークン$PURRが発行され、ポイントの保有者に対してエアドロップされました。多くのユーザーがポイントに関連したエアドロップが続くことを期待しており、ポイント獲得に熱を上げています。
この記事を読んでHyperliquidに興味が出たら、登録してみてくださいね。