【追記】ブロックチェーンゲーム『Illuvium』 / $ILV とは?プロジェクトの概要を徹底解説!
さっちゃん
Illuvium(イルビウム)は、Ethereumチェーンで構築され、Play-to-Earn要素があるブロックチェーンゲームです。
レイヤー2プロトコルのImmutable Xにより、ガス代ゼロでゲーム内のアイテム取引が可能です。
プレイヤーは、廃墟と化した惑星で、Illuvial(イルビアル)と呼ばれるモンスターを捕獲し、ともに戦い、世界を閉ざす「オベリスク」の謎を解き明かします。
Illuvialやゲーム内アイテムはすべてNFTとなり、専用のDEXで取引できます。
この記事では、Play-to-EarnとDeFiの要素を取り入れて急成長するIlluviumの特徴やゲーム概要を徹底解説します。
スマホ版ミニゲームもリリース予定なので、事前に詳しい情報をチェックしておきましょう!
*最新情報:6月2日に行われるランドセールの情報を追記しました。
目次
最新情報追記:6月2日にランドセール実施
Illuvium本編と連動しているスマホ用のミニゲーム「Illuvium:ZERO」のランドセールが6月2日に行われることが決定しました。(Illuvium:ZEROの説明はこちら)
下記が具体的なセール情報です。
- 開始:6月2日 (木) 21時
- 期間:3日間
- 種類:Tier 1 ~ Tier 5 Land
- 販売数:20,000区画
- 形式:ダッチオークション
- 通貨:ETH or sILV2 (Tier 5はETHのみ)
- 開始価格:2 ETH、6 ETH、20 ETH、80 ETH、その他(オークション)
今回のセールでは、合計100,000区画の20%にあたる20,000区画分のランドが販売されます。
販売されるランドにはTier 1 ~ Tier 5のランクがあり、数値が上がるほど希少性や、燃料の生成レベル高くなっていきます。
Made a Stellar #Illuvium Land Sale Music Mix for you guys 🎶💕
Learn More about the Land Sale here: https://t.co/hLG0L0wyGN pic.twitter.com/Qm6Giy9Vuk
— Illuvium (@illuviumio) April 26, 2022
販売形式は、Tier 1 ~ Tier 4では開始後に値段が徐々に下がっていくダッチオークション形式、Tier 5では通常のオークション形式が採用。
セールはそれぞれ下記の価格で開始されます。
- Tier 1: 2 ETH ~
- Tier 2:6 ETH ~
- Tier 3:20 ETH ~
- Tier 4:80 ETH ~
ランド所有者には、ゲーム内のすべての収益の約5%が分配される仕組みが採用。
前述の通り、Illuvium:ZEROは本編のゲームにも連動しているため、Illuviumに期待している方は今回のランドセールも要チェックです。
Illuviumの公式リンクまとめ
Illuviumの公式リンク一覧表です。
フィッシングサイト/スキャムサイトに誘導されないためにも、公式リンクのブックマークやSNSアカウントのフォローをおすすめします。
Illuviumの特徴・注目ポイントを解説
Illuviumは、Ethereumチェーンを基盤に構築されたブロックチェーンゲームです。
惑星を探索するアドベンチャーゲームで、Illuvialというモンスターを捕獲してチーム戦で戦います。
スマホ版のIlluvium:ZEROも開発され、PCとスマホ双方でゲームを進めることができます。
まずはIlluviumの特徴や基本情報を解説するので、ゲーム概要や簡単な仕組みを理解しておきましょう!
- Illuviumの特徴
廃惑星でIlluvialの収集・戦闘し荒廃した原因を探るRPGアドベンチャー
Illuviumは、荒廃した惑星に降り立ったプレイヤーが、Illuvial(イルビアル)という神秘的なモンスターを捕獲しながら、他チームと戦闘し、レベルを上げながら惑星を探索するRPGアドベンチャーゲームです。
Illuvialを捕獲するため、シャードと呼ばれる捕獲用NFTを購入する必要があり、シャードのレア度が高ければ強力なIlluvialを捕まえることができます。
後述する属性とクラスによって100種類以上のIlluvialが存在し、この組み合わせで強弱の戦略を立てる頭脳戦でもあります。
また、Illuvialだけでなくプレイヤーも一緒にバトルに参加するのが特徴的です。
Play-to-Earn要素として、他チーム同士のバトルの結果を賭けたり、IlluvialやアイテムのNFTを売却したり、ゲーム内報酬として稼ぐといった方法があります。
ゲームの最終的な目的は、荒廃した惑星の謎を解き、世界を閉鎖している「オベリスク」のロックを解除することです。
Ethereumで構築・ETHで売買するがImmutable X統合によりガス代ゼロ
Illuviumは、Ethereumブロックチェーンをベースに構築されたゲームです。
ゲーム内で使用されるシャードや武器、医療費、Illuvialの強化など、支払いが必要なシーンではETHで購入します。
このとき、Ethereumのガス代が懸念されますが、Illuviumではレイヤー2ネットワークである「Immutable X」を導入して問題を解決しました。
Immutable XはEthereumのNFT取引に特化しており、ゼロ知識証明であるZKロールアップを採用してNFTの安全な取扱いやガス代ゼロを提供します。
CRYPTO TIMESの第26回CT Analusisでは、Ethereumのロールアップについてレポートしており、23ページからZKロールアップの概要も説明しているので、ぜひ目を通してくださいね。
CT Analysis第26回レポート『Ethereumを飛躍的にスケールさせるロールアップの概要と動向』
Immutable Xの技術により、ERC-20やERC-721のNFTトークンを大量に作成して分配できるようになります。
Illuviumにおける具体的な解決策やメリットは以下の通りです。
- 取引のガス代がゼロ
- Ethereumの高セキュリティを維持したままNFTを管理できる
- トランザクションが即時完了する(1秒あたり9,000以上)
- レイヤー2トークンを保有する必要がない
- オフチェーンでNFTをミント(鋳造)できる
これらのメリットにより、Ethereumブロックチェーンで構築する恩恵を受けながら、ガス代や処理速度の問題を抱えることなくIlluviumを利用できます。
例えば、Illuvialの捕獲に成功したときはNFTトークンが即座に発行されます。
そして、同じ属性の3体を融合して新しいIlluvialを生成するときは、既存のNFTトークンがバーン(焼却)され、新しく強力なIlluvialがミントされて、すぐに戦闘や売買が可能です。
一連の流れに時間や料金がかからず、さらにバーンされるIlluvialの希少価値が上がるといったゲームの面白みが生まれます。
DAOが管理するIlluviDEXでゲーム内のNFTを取引できる
Illuviumは分散型取引所としてIlluviDEXを立ち上げます。
Illuvialの取引をメインとし、ゲーム内すべてのNFTの取引をすることができます。
IlluviDEXは、DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)で管理されたマーケットプレイスであり、スマートコントラクトを適用して自動的かつ高速でトランザクションの処理が可能です。
2021年12月時点でDEXはまだ公開されていませんが、取引できるNFTの詳細はいくつか発表されているので以下にまとめます。
- 捕獲したIlluvialの売買
- 作成した武器や鎧スーツの販売
- 強力なシャード(Illuvial捕獲アイテム)の購入
- 外観変更アイテム「imbues」の購入
ゲーム内で生成したアイテムを販売して報酬を受け取るPlay-to-Earnであるとわかります。
実は、すでにIlluvium公式のNFTがOpenSeaで販売されていますが、ゲームアイテムではなく、セールに参加するためのNFTや、アバターに動きをつけるためのNFTがほとんどです。
本格的にIlluviDEXが始動すると、プレイヤー同士のNFT売買はもちろんですがレアアイテムの争奪戦が始まると考えられますね。
CT Analysis第22回レポート『DAO(自律分散型組織) 基本と動向レポート』
ステーキング、流動性マイニングで$ILV、$sILVを受取ることができる
Illuviumでは、$ILVやLPトークンをステーキングして報酬を得ることができます。
$ILVはすでに、BinanceやSushiSwap、1inchi、KuCoinなどに上場しているので入手可能です。
ここでは、ステーキングの手順を簡単に解説します。
上の画像はIlluviumのステーキング画面です。
ステーキングと報酬、権利確定について確認できます。
Illuviumでは、$ILVまたは、$ILVと$ETHのLPトークンをステーキングできるので、LPトークンを使う場合は事前にSushiSwapで発行しておきましょう。
LPトークンは、トークンプールへ2つのトークン追加し流動性を提供することで発行されます。
Illuviumのステーキングには、「CORE POOLS」と「FLASH POOLS」がありますが、基本的にCORE POOLSを選択すればOKです。
FLASHはパートナーのトークンのみです。
「ILV」または「ILV/ETH」を選択して、APPROVEと進みます。
ウォレットで承認し、「STAKE」をクリックすると詳細画面に移行します。
左側で「FLEXIBLE」と「LOCKED」のどちらかを選択します。
ステーキング後いつでも引き出せるのがFLEXIBLEで、LOCKEDは最大12カ月のロック期間を選択する方法です。
ロックが長期間の方がAPY(利息)は高くなります。
選択後、ステーキング開始してガス代を支払うと完了です。
ステーキングに関してはImmutable Xは関与しないので、Ethereumのガス代が普通に発生する点だけ注意してくださいね。
ステーキング後、報酬の$ILVはロック期間にわたり動かせませんが、$sILVであればすぐに請求できます。
$sILVはIlluviumのゲーム内トークンであり、土地の移動やシャードの硬化などで使うことができますが、NFTの購入には使えません。
ゲームが本格的に始動しないと$sILVの使い道がないので注意してくださいね。
スマホ用のミニゲーム「Illuvium:ZERO」はメインゲームと相互作用する
注)Illuviumは現在メインタイトル「Illuvium」(オートバトラー)と、サブタイトル「Illuvium ZERO」(シティビルディング)を開発中で、両方とも2022年1Qリリース予定です。
これは「ZERO」で我々が保有できるランドですが、サブタイトルの癖に日に日にクオリティが高くなり、美しくなってきやがってます pic.twitter.com/inwc7lmOKQ— Illuvium Japan (@Illuvium_Japan) December 18, 2021
スマホ版のサブタイトル「Illuvium:ZERO」は、PC版のメインゲームと相互作用する都市構築ミニゲームです。
上記TwitterにあるようなランドNFTを保有すると、アイテムを作る資源や$sILVの獲得に繋がり、メインゲームに持ち込むこともできるのでレベルや収益性が上がります。
また、2022年第一四半期、ゲームリリースに合わせてZEROではランドセールが行われます。
5段階のレア度(Tier1~5)に段階分けされたランドが20,000区画販売され、レア度が高いランドほどアイテムの生成量が多くなり、出現するIlluvialのレベルも上がる仕組みです。
レア度0(Tier0)の土地は無料でプレイできますが、この場合メインゲームと相互作用できないので、レア度1以上の保有が望ましいですね。
こちらはZEROのプレα版のプレイ動画です。
ランドにアイテムを設置して都市を建設していますね。
Illuvium:ZEROのゲームストーリーを簡単に紹介すると、主人公は「偵察ドローン」となり、安全な基地を構築して情報収集する任務をこなします。
資源回収、採掘、処理して、発電機やサイロなどのツールを構築、研究して大きな力を利用できることに気づきます(参考記事)。
その後はメインゲームとのやり取りになるので実際にプレイして明らかにするしかありません。
メインゲームとZEROはどちらも2022年第一四半期にリリース予定であり、無料プレイも可能なので、神秘的な世界観に触れてプレイするか検討してみてくださいね。
Illuviumのストーリー性・ゲーム展開
Illuviumのゲーム内容やストーリーについて簡単に紹介します。
プレイヤーは、宇宙艦隊を輸送する宇宙船に乗る生存者です。
救難信号の無線を探知して、ある惑星にたどり着くとそこは廃墟となっており、ほとんどの土地が水晶の海に飲み込まれています。
異常気象によりエンジンが壊れて不時着したプレイヤーは、この惑星を探索して神秘的なモンスター(Illuvial)に出会います。水晶から採掘されたシャードという捕獲アイテムを使って、Illuvialを捕獲し仲間とすることに成功しました。
Illuvialとともに、惑星の大部分を閉ざしている「オベリスク」の謎を明かすために探索の旅に出ます。
Illuvialは時間の経過とともに進化して、より強くなります。
さらに、レア度・属性・クラスに分けられ、組み合わせによって強力なチームを作ることが可能です。
3つのレア度は以下の通りです。
- レア度
- シャイニー
- ゴールド
- ホログラフィック
シャイニーはほとんど出現しないレア度が一番高いIlluvialです。
最初はホログラフィックばかり現れると思われます。
次に、属性はIlluvial同士の相性を示すもので、受けるダメージ・与えるダメージはこの属性に大きく関わります。
- 属性
- Water(水)
- Fire(火)
- Earth(地球)
- Air(空気)
- Nature(自然)
上記5つの属性に分類されます。
例えば、Fireの属性なら、NatureのIlluvialに対して多くのダメージを与えられますが、Waterからは逆に多くのダメージを受けます。
そのため、戦う相手の属性を考慮しないと敗北する可能性が高いです。
そして、クラスも5つに分類されます。
- クラス
- Fighter(戦士)
- Guardian(守護者)
- Rogue(悪役)
- Psion(奇術師)
- Empath(超能力)
このクラスによっても戦闘方法を変える必要がある頭脳戦です。
例えば、Guardianクラスは多くの攻撃に耐えられ、Rogueクラスは即座に相手を切り倒すようなイメージです。
3体のIlluvialとプレイヤーが戦闘して、全員敗北すると戦いは終了します。
負けたIlluvialはシャードを使って捕獲することができますが、シャードのレベルが低いと逃げてしまう可能性が高いです。
水晶から作られるシャードには限界があるため、IlluviDEXで強力なシャードを入手すると成功率が上がります。
また、同じタイプのIlluvialを3体合わせると融合して強力な別のIlluvialが生み出されます。
元のIlluvialのNFTがバーンされ、新たなNFTがミント(生成)される仕組みです。
すると、前までのIlluvialの希少性は高まり、ゲーム内での遭遇率が下がるので、レア度やNFTの価値にも影響すると考えられますね。
このように、戦闘や捕獲を繰り返しながら、惑星のあらゆる場所を探索し、オベリスクの謎を追求するのがIlluviumのゲーム展開です。
IlluviumのTokenomics
Illuviumの発行トークン「$ILV」の配布スケジュールです。
$ILVはゲーム内では使いませんが、ステーキングやガバナンスに利用できます。
上図の詳細は以下の通りです。
配布先 | ステータス | 数量 | 配布月 |
---|---|---|---|
プレシード | 完了 | 500,000 | 12月 |
シード | 完了 | 1,500,000 | 2021年1月 |
チーム | 完了 | 1,500,000 | 2月 |
トレジャリー | 完了 | 1,500,000 | 2月 |
ローンチパッド | 完了 | 1,000,000 | 3月 |
イールドファーミング | 進行中 | 3,000,000 | 5月 |
ゲーム内報酬 | 開始前 | 1,000,000 | 決定中 |
$ILVの最大供給量は10,000,000トークンです。
取引開始したのは2021年3月末頃で、プレ・シードセール、チーム、トレジャリー、ローンチパッド分はすでに配布済みです。
ローンチパッドで、Illuviumはバランサースマートプール配布を導入しています。
これは、プール内のトークン価値が初期は下がりますが、取引などで価格が上昇し、最終的に市場全体によってトークンの正確な値を判断するプロセスです。
スマートプールの利用で、ローンチパッド分の1,000,000トークンはロックアップなしで公平に配布されました。
ローンチパッド分とゲーム内報酬を除くすべてのトークンは12か月のロックアップ期間対象で、その後さらに12カ月間にわたってアンロックされます。
ただし、イールドファーミングの報酬は$sILVとしてすぐに請求可能です。
上図は、イールドファーミングで配布される報酬が2週間ごとに減ることを表しています。
イールドファーミングで割り当てられた$ILVは300,000トークンです。
供給量の減少に伴い、売りが減ると$ILVの価格上昇に期待できるかもしれませんね。
Illuviumのパートナー・提携情報まとめ
上記は、Illuviumの公式サイトで確認できる提携パートナー一覧です。
ベンチャーキャピタルが多いので、出資情報は次の資金調達元まとめで解説します。
VC以外を一部抜粋すると、BGA、Chainlink、Bitcoin.com、YGG、Quantstamp、INFLUXなどです。
それぞれIlluviumとの関係を簡単にまとめます。
- BGA:ゲーム業界にブロックチェーンを促進。lluviumのP2E思想に完全適合
- ChainLink:外部システムとブロックチェーンを繋ぐ機能。ChainlinkVRFによりランダムで改ざんなくNFTの分配が可能
- Bitcoin.com:仮想通貨取引所。ILV/USDTなどの取引が可能。
- YGG:あらゆるブロックチェーンゲームのNFTを購入しコミュニティへレンタルするプロジェクト。
- Quantstamp:ブロックチェーンセキュリティ監査チーム。Illuviumのフラッシュプールの監査などを行う。
このような他のプロジェクトと連携することでIlluviumのNFT配布や$ILVの取引、セキュリティ面などあらゆる機能が向上します。
特に、YGG(Yield Guild Games)は、注目のブロックチェーンゲームのNFTを購入し、YGGのプレイヤーに広く貸し出すことでギルドを大きくして、双方の収益性を高めます。
Illuviumのプレイヤー増加にもつながるため、メリットが大きいですね。
Illuviumの出資VCや資金調達元の情報まとめ
Illuviumが実施した資金調達情報を解説します。
Illuviumにゲームギルトを展開するPolemosの情報もまとめるのでぜひチェックしてくださいね。
2021年3月シードラウンドで500万ドルの資金調達完了
2021年3月、ブロックチェーンゲームに投資する複数のベンチャーキャピタルから500万ドル(約5億7,000万円)を調達しました。
Framework Venturesが主導して、IOSG Ventures、LD CAPITAL、YBB Foundation、MOONWHALE、Delphi Digital、STAKE CAPITAL、LOTSU CAPITAL、Blocksync Ventures、bitscale capital、Bitcoin.com、YGG、iMMUTABLE、Quantstampが参加しました。
この資金はプロジェクトの成長のため、魅力的なNFT市場の構築やトリプルA品質のゲームを開発するために使用されると発表されています。
コミュニティ主導のDAOで、ゲームアートやNFT取引、ステーキングを展開し、あらゆる可能性を持つIlluviumの大きな資金源となりました。
Illuviumでギルドを展開するPolemosが2021年11月200万ドルの資金調達を完了
A new era has begun…https://t.co/jo6DyTzjbd
— Polemos (@Polemos_io) November 22, 2021
Illuviumの資金調達ではありませんが、IlluviumのPlay-to-Earnに焦点を当てたゲームギルドを作るPolemosが、2021年11月に200万ドル(約2億2,800万円)の資金調達に成功しました。
Illuviumと同じくFramework Venturesが主導しており、Delphi Digital、QCP Soteriaなどが参加しています。
Polemosは、Illuviumがβ版を開始する前にプレイヤーのネットワークを構築する予定です。
特に、アジア地区の様々な企業で構成されるグループ企業「Asian Logic」のネットワークからメンバーを集め、フィリピンなどでPlay-to-Earnで稼ぎたい人とIlluviumを結び付けようとしています。
Polemosの資金調達でコミュニティが拡大し、間接的にIlluviumのプレイヤーが増えて、NFT取引やゲーム内売買が盛んになることでIlluviumのエコシステムの拡大につながると予想されますね。
Illuviumのコアメンバーを紹介
Illuviumは、シドニーに住むWarwick兄弟によって設立されました。
チームは75人は超える多国籍メンバーで構成されており、多くのゲーム業界の専門家も呼び込んでいます。
ここでは、IlluviumをトリプルAゲームに成長させるコアメンバー5名を紹介します。
- Illuviumのコアメンバー
創設者 Kieran Warwick氏
Illuviumの創設者は、シドニーに住むKieran Warwick氏です。
4人の兄弟がいて、兄のKain氏はデリバティブ取引プロトコルの「synthetix」を開発し、オーストラリアで最も裕福な100人の若者の一人に選出されました。
Kain氏とともにKieran氏は仮想通貨取引所で働き、オーストラリアで仮想通貨のOTC取引(窓口取引)を開始しています。
同時にKieran氏は、「バーガーコレクティブ」というハンバーガー愛好家のためのアプリを開発しており、月間2万を超えるアプリユーザーを集めて成長させました。
その頃、DeFi市場は急拡大しており、彼らはゲーム業界と掛け合わせて新しい領域の事業を始めたいと考え始めます。
そして2020年第二四半期、Kieran氏は兄のAaron氏とGrant氏も引き込んでIlluviumを立ち上げました。
創設者兼ゲームデザイナー Aaron Warwick氏
創設者Kieran氏の兄であるAaron Warwick氏は、共同創設者兼ゲームデザイナーです。
オーストラリアのウロンゴン大学でコンピューター工学と物理学を学び、プログラミング能力とゲーム構築の才能を開花させます。
Aaron氏の世界観でIlluviumを築いており、チーフゲームデザイナーとストーリースーパーバイザーも兼任しています。
さらにスポーツが大好きで、幼少期から水泳とテニスを続けてプロを目指すほどでした。
怪我により選手から退きますが、現在もシドニーのテニスアカデミーでディレクターを務めています。
活発な一面もあり、ゲーム制作に関する数学の研究と、物事を人に教えることが大好きな人物です。
創設者兼アートディレクター Grant Warwick氏
Grant Warwick氏は、Illuviumの共同創設者でありアートディレクターです。
プログラミングを起動するための技術「CGI」をマスターしており、画像や映像をプログラミングで生成したり、写真編集、構成など様々な業務を最先端のデジタルにカバーする技術を持っています。
世界中のアーティストがポートフォリオを公開するArtStationでは、Gtant氏が生み出した様々な作品を見ることができます。
また、公式Discordでも彼によりキャラクターデザインが発信されているのでチェックしてみてくださいね。
最高技術責任者 Basil Gorin氏
Basil Gorin氏は、Illuviumの最高技術責任者です。
ソリューションの設計、技術デザイナー、ソフトウェアエンジニアとしてブロックチェーン技術に強力な経験を持っています。
アメリカ、イスラエル、韓国、ドイツ、エストニア、ロシア、オーストラリアなど世界中でデジタルソリューションの技術を成功させてきました。
例えば、リスク分析、金融、eコマース、ゲーム、データの保存と処理などのドメインに関連するプロジェクトに関わってきており、様々な知見を持っています。
Illuviumを成功させる多くの術を持っている重要人物といえますね。
リードサーバーエンジニア John Avery氏
Illuviumのゲームサーバーの構築や点検、保守を行う責任者であるJohn Avery氏は、ゲーム業界と金融業界に精通しています。
2000年代、初期のころからAppStore向けのアプリゲーム開発に取り組み、彼のゲームを100万人以上のユーザーがプレイしたといわれています。
また、オーストラリアの金融機関でコンサルタントを担当し、サービスのクラウド移行を推進してきました。
モバイルゲーム開発やバーチャルリアリティに関心があり、Illuvium:ZEROのサービス開始にも大きく関わったと考えられます。
Illuviumのロードマップ(2022年5月時点)を解説
時期 | 完了 | 途中 | 予定 |
---|---|---|---|
~2020年 | 12月:Unreal Engine(ゲームエンジン)移行 12月:プレシードセール | – | – |
2021年1月:シードセール 2月:トークンスマートコントラクト実装 3月:最初の予告映像完成 3月:バランサースマートプールセール 4月:SushiSwap流動性プール 5月:イールドファームコントラクトV18月:自動戦闘モードの予告編 8月:イールドファームコントラクトV2 第四四半期:プライベートβ版公開- | |||
2022年~–第一四半期:パブリックβ版公開 第一四半期:モバイル版(ZERO) 2023年:Illuvium2期 |
Illuviumが発表するロードマップを元に表にまとめています。
Tokenomicsでも紹介したシードセールやローンチパッド(バランサースマートプールセール)のトークン販売についても完了していることがわかりますね。
ここでは、ロードマップで特に押さえておきたい部分について簡単に解説します。
2021年6月イールドファーミングでステーキング開始
Illuviumのゲームがリリースされる前から、ステーキング機能が開始しています。
$ILVと$ILV/$ETHの流動性プールが利用可能で、今後パートナーのトークンプールも開始予定です。
報酬である$ILVはロック期間があり、$sILVであればすぐ請求可能ですがゲーム内でしか使えません。
2022年、Illuviumが正式にリリースされると$sILVの活用範囲が広がるので、ステーキングの需要も増えると考えられますね。
2021年第一四半期Illuvium β版とモバイル版のリリース
当初は2021年第3四半期にβ版が公開される予定でしたが、時期がずれ込み2022年第一四半期となりました。
併せてモバイル版のZEROもリリースされ、ZEROで利用するランドセールも行われます。
公開を前に、2021年12月のクリスマスには、Illuviumのコミュニティでクリスマスエアドロップイベントが行われていました。
公式に「IlluviumDAOの未来は明るい」との発言もあり、正式リリースに向けコミュニティはかなり盛り上がっていることがわかります。
2022年6月:Illuvium:ZERO βプレイ開始
前述のIlluvium:ZEROのランドセール直後に、ゲームのβ版のプレイ開始するとされています。
β参加可能者の具体的な資格は明かされていません。
最新情報をTwitterやDiscordでチェックしておきましょう。
2022年5月 ~ 6月:Illuvium プライベート β2プレイ開始
すでにカードを使った戦いがプレイできる最初のβ版が公開されていますが、今後β2の提供も予定されています。
Which of your favorite female content creators would you like to see playing #Illuvium beta?
Tag below 🎮 pic.twitter.com/yqCazR9V6X
— Illuvium (@illuviumio) May 18, 2022
今後予定されているβ2では、キャラクターを操作して空間を探検できるゲームが提供予定です。
2022年6月末:Illuvium:ZERO オープンβ開始
ランドセール後、Illuvium:ZEROのオープンβが開始予定です。
こちらはフリープレイが可能とされており、誰でも遊ぶことが可能となる予定です。
2022年6月末:Illuvium オープンβプレイ開始
2022年の6月末には、Illuvium本編のオープンβプレイが開始予定です。
Illuviumの特徴となる”モンスターを捕獲する機能”もオープンβでは実装予定なので、資金が無い方でも是非触ってみましょう。
尚、リリース時期が延期する可能性は、これまでの進捗を見ている限りおおいにありえるので、時期は目安としてみておくことをお勧めします。
2022年以降2番目のIlluviumタイトル開始
Illuviumは、2023年以降も複数のゲームを開始する予定です。
「2番目のIlluvium」とされており、それ以外の詳細は明らかにされていません。
Illuviumと繋がりがあるのかどうか、今後の展開が楽しみですね。
Illuviumのまとめ
この記事では、Illuviumuの概要やゲーム内容を詳しく解説しました。
Warwick兄弟らによって開発された、惑星が舞台の新しい戦闘ゲームだと分かったと思います。
もう一度注目ポイントをおさらいしておきましょう。
- Illuviumのまとめ
- 神秘的なモンスター「Illuvial」を捕獲して一緒に戦うRPGアドベンチャー
- レイヤー2ソリューション「Immutable X」により高速処理&ガス代ゼロ
- ステーキングで$ILVや$sILVを稼ぐことができる
- スマホゲーム「Illuvium:ZERO」はメインゲームと相互運用できる
- IlluvialやアイテムはNFTとしてIlluviDEXで取引可能
Illuvialを捕まえて一緒に戦い、世界の謎を解くゲームです。
様々な取引で$ILVを稼ぐPlay-to-Earn要素もあります。
スマホゲームZEROでは、ランド(土地)をもとにNFTを設置して、都市を建設することで、資材やアイテム、Illuvialの捕獲に繋がります。
PC版のメインゲームと合わせると効率的にレベルを上げることが可能です。
無料でもプレイできますが、ある程度初期投資をしてレア度の高いNFTを活用することで、より深くゲームを楽しめると開発チームは考えています。
Illuviumのプレイには$ETH、ステーキングには$ILVが必要なので仕組みを把握してゲームを楽しみましょう!