IOST主催ブロックチェーン1DAY教育プログラム at 山口大学工学部
アラタ | Shingo Arai
2019年8月10日に山口県にある山口大学工学部の学生たち50名を対象として、エイベックス・テクノロジーズ、エバーシステム、IOST/IOS財団によるブロックチェーン教育のワークショップ&スマートコントラクト・ハンズオンが開催されました。
今回のイベントでは、前半は3社によるワークショップ、後半はIOSTのブロックチェーンを利用したスマートコントラクトのハンズオンと2部に分かれた構成となっていました。
目次
ブロックチェーン・ワークショップ
エバーシステム株式会社 ブロックチェーンエンジニア 宮崎敦史
最初はエバーシステム株式会社のブロックチェーンエンジニアである宮崎さんの発表です。
ブロックチェーンに関して知見のない大学生に向けてのブロックチェーンの基礎の発表でした。
主にトランザクション、ブロック、取引データの暗号化「ハッシュ」などに関しての発表となりました。
エイベックス・テクノロジーズ株式会社 ブロックチェーン事業部統括 石田陽之
エイベックステクノロジーズ株式会社からは、石田さんの発表となりました。
ブロックチェーンにおけるトリレンマの問題、ブロックチェーンの活用が期待される業界、そして、エイベックステクノロジーズ株式会社の現在進めているプロジェクトに関して触れられました。
エバーシステム株式会社 代表取締役 和田隆夫 博士(工学)
エバーシステム株式会社の代表取締役Dr.和田によるCryptoNinjaの紹介です。
CryptoNinjaの開発秘話からEthereumとIOSTのブロックチェーンで作成してみての比較などに関して、DAppsを作る上での特徴を語りました。
グループワーク〜宇部市の課題に取り組む
三者からの発表が終わった後は、学生たちがグループに分かれて、宇部市の5つの課題にブロックチェーン技術を活用できるアイデアを討論し、発表しました。
※宇部市の「2主要課題の整理」2019年5月より
- 質の高い居住環境の形成
- 歩いて楽しい街なか空間の創出
- 医療・福祉のセーフティネットの構築
- 子育て支援策の充実・強化
- 就労機会の創出
スマートコントラクト・ハンズオン
後半はIOSTのブロックチェーンを利用して、ハンズオンが行われました。
最初にIOSTのプラットフォームのメカニズムの講義から始まりました。
その後は、JavaScript言語をサポートするスマートコントラクト、コンセンサスアルゴリズムPoB(Proof of Believability)、Chrome V8 VM、データベース、他プラットフォームとの優位性について説明がされました。
学生たちは、ハンズオンで、オンラインIDE(開発環境)「ChainIDE」を使って、ブロックチェーン上で動くプログラム、スマートコントラクトを体験しました。
2018年、IOST/IOS財団は日本地域での活動開始当初から、地方でのブロックチェーン技術の理解と潜在的 な開発者の育成に力を注ぎ、大学・教育機関でのワークショップ・プログラミングハンズオンの提供を行っ てきました。
国立工業大学をはじめ、5つの教育機関と述べ150名(2019年8月現在)を超える学生が参加して、ブロックチェー ン技術の概念を学び、実際にスマートコントラクトのプログラミングを体験しました。
主催:
IOST / IOS財団
協力:
エイベックス・テクノロジーズ株式会社 ブロックチェーン事業部
エバーシステム株式会社
河村 圭(准教授)
山口大学 大学院 創成科学研究科 知能情報工学分野
兼担:工学部 知能情報工学科 システム設計工学研究室
福士 将(准教授)
山口大学 大学院 創成科学研究科 知能情報工学分野
兼担:工学部 知能情報工学科 計算機システム工学研究室