Solana Hacker House 現地レポート -品川オフラインイベントで大盛況のSolana-
bobotango
5月25-29に東京品川区の近未来的な空間でSolanaブロックチェーンの開発者に向けたハッカソンイベントが5日間にわたり開催されました。
本記事では、その一角をレポートでお届けします。
Devs are making big things happen at the @solana x @jump_ #HackerHouseTokyo.
Let’s build 🛠 https://t.co/CEN01mpt1w pic.twitter.com/BAGlOZtIDL
— Solana Hacker House | Tokyo 🇯🇵 May 25th-29th (@hackerhouses) May 26, 2022
今回のイベントでは、日本からだけでなく、世界各国から開発者が集まりました。Solana, NFT や WEB3のトレンド全般に興味のある投資家や事業家の参加者が数多く、見受けられました。
コロナ流行後、オフラインのイベントが控えられていましたが、今回のSolana Hacker Houseは日本でも久々のオフラインのイベントになりました。
比較的若い世代の参加者でにぎわっており、近未来的な雰囲気が漂っています。
ソラナの現状
Dominic Tsang (Head of Business Development @Solana Foundation)
Tsang氏は取引コストやスピードのパフォーマンス的な要素や、開発言語の RUSTがプログラマーフレンドリーであることが、Solanaの爆発的な成長の大きな要因であると述べました。
彼によるとSolanaの成長はDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)、もしくはStepN等のブロックチェーンゲームにより後押しされていますが、今年度は以下の領域にも期待していると述べられました。
- Solana Pay等の支払いソリューションの大衆化
- 新しい形のSNSの成長
- DAO(自律分散的組織)の汎用性の拡大
また、今後のチェーンのパフォーマンス改善案をざっくりと説明し、QUIC(通信トランスポートプロトコル)によるセキュリティの向上や新しい変動型Feeモデルについて今年以内に実施される可能性が高いと発表がありました。
Web3と日本経済の未来
元ゴールドマンサックス日本のVCでもあるMpower Partnersの松井氏はESG及び環境配慮の重要性について語られました。
企業の大きさに問わずESGの重要性は年々増しており、ヨーロッパを始め日本においてもホットなトピックです。今後サステナビリティを軽視する企業は生き残れない可能性が高いと述べられました。
日本におけるWeb3の動向
鈴木雄大氏、志村侑紀氏、Whiplus氏、平野淳也氏(モデレーター)
日本のweb3企業の代表としてざっくばらんに日本のクリプト全般のステータスや業務内容等を議論するセッションです。
いかに近年Web3が盛り上がってきているかを各自感じており、今後の業界の促進に期待を膨らませています。
Fracton Venturesはweb3の未来に向けたインキュベーションを実施、ShiftbaseはUnchainというweb3のデベロッパーコミュニティを運営、IVS(Infinity Venture Summit)はクリプトのイベント企画や運営、そしてHashhubはクリプトの踏み込んだリサーチを公開しています。
日本におけるWeb3の税制と規制
仮想通貨を持つ人が避けては通れない道、毎年の様にやってくる税金に関する話題を柳澤氏、設楽氏、Kim氏がセッションで話しました。
現時点の仮想通貨における税金制度では優秀な起業家や投資家が海外に相変わらず流出している現状で、まずはシンガポール等の国と同等の税金制度を設定しなければ流出は止められないと考えられているようです。
既に海外に渡ってしまった起業家を日本へ呼び戻すには、さらに大胆な税制を打ち出す必要があると柳澤氏。
主に仮想通貨同士の交換によって発生する税金が税金計算を非常に複雑化していることが問題であると議論になりました。
イベントを通じて
その他にも5日間にわたり、日本を代表するweb3 エバンジェリストや世界的に注目を浴びている起業家からの素晴らしい対話が繰り広げられました。
今回のSolana Hacker Houseでは10代~20代の参加者が大半であり、Solanaにとどまらずweb3に対して熱い気持ちを持つ人が多かった印象です。多くの方にとって将来のweb3が実現する未来を想像もしくは創造する良い機会になったのではないでしょうか?
以上、東京品川の近代的な倉庫からのイベントレポートでした。