BTC急落で巨額清算発生、ジャクソンホール後の上昇相場が一転

暗号資産先物市場で大規模な清算が発生し、過去4時間でビットコイン（BTC）だけで2.1億ドルの清算が記録されました。その9割以上がロングポジションとなっています。

ビットコインは今朝4時頃114,600ドル付近から一時110,600ドル付近まで急落しこの急激な価格変動が大量の清算を引き起こしました。暗号資産市場全体では約4億ドルの清算が発生しており、その半分以上をビットコインが占める結果となっています。

ジャクソンホール会議後、米国の利下げ期待を背景にビットコイン価格は高騰していましたが、今回の下落により上昇分をすべて失う「全戻し」の状態となりました。市場参加者の過度な楽観的ポジションが、今回の大規模清算につながったとみられます。

一方でイーサリアム（ETH）は比較的堅調な値動きを維持しており、過去最高値付近である4,700ドル台を依然として推移しています。ビットコインとは対照的な展開を見せています。この価格の乖離は各暗号資産の市場構造や投資家層の違いを反映している可能性があります。

今回の急落は暗号資産市場の高いボラティリティとレバレッジ取引のリスクを改めて浮き彫りにしました。市場では引き続き金融政策の動向や規制環境の変化に注目が集まります。​​​​​​​​​