仮想通貨エアドロップ戦略「Berachain」の概要や使い方を解説
Henry
– 著者:Henry(@HenryWells1837)
2024年には、多くの仮想通貨プロジェクトでエアドロップが行われることが期待されています。
最近では、$ALT、$STRK、$DYMといったプロジェクトで数千ドル規模のエアドロップが実施されました。これからは、既にメインネットをローンチしている様々なインフラ系プロジェクトからのエアドロップも期待されています。
今回は、その中でも少し謎めいた雰囲気を持っているBerachainの概要とエアドロップ獲得までのプロセスについてご紹介します。
目次
Berachainとは
Berachainは、Proof-of-Liquidityという新しいコンセンサスメカニズムを採用した高性能なEVM(Ethereum Virtual Machine)互換ブロックチェーンです。このコンセンサスメカニズムは、ネットワークのインセンティブを整合させ、Berachainのバリデーターとプロジェクトのエコシステム間に強いシナジーを生み出すことを目指しています。
また、EVM互換チェーンを構築するための高性能ブロックチェーンフレームワークであるPolaris上に構築されているBerachainは、CometBFTコンセンサスエンジンを基盤としています。BerachainはCosmos-SDK上に構築されたEVM互換のLayer-1ブロックチェーンであり、Ethereumのツーリング、オペレーションを全てサポートし、さらにProof-of-Liquidityといった追加機能を組み込んでいます。これにより「EVM-equivalent-plus」とも考えることができます。
Berachainの創設者
Berachainの創設者は以下の通りです。
- Smokey The Bera https://twitter.com/SmokeyTheBera
- Homme https://twitter.com/homme0x
- Dev Bear https://twitter.com/itsdevbear
- Papa Bear ( アカウント不明 )
Berachainへの主な投資家
Berachainへの主な投資家は以下の通りです。
- Polychain Capital
- Hack VC
- dao5
- Tribe Capital
- Shima Capital
- CitizenX
- Robot Ventures
- Mustafa Al-Bassam – Celestia Co – Founder & CEO
昨年5月時に発表された資金調達の際には、すでに4.2億ドルの評価額を得ています。
Proof-of-Liquidity(PoL)
Proof-of-Liquidity(PoL)は、流動性をシステマティックに構築し、ステークの集中化を解決し、プロトコルとバリデーターを整合させることを目的としたコンセンサスメカニズムです。PoLは、Proof of Stake(PoS)の概念を基にしており、PoSの一部の問題点を解決するために設計されています。
抑えておくべきトークンの種類
テストネットを行う上で抑えておくべきトークンは以下の3つになります。
ティッカー | 種類 |
---|---|
$BERA | ガストークン |
$BGT | ガバナンストークン |
$HONEY | ステーブルコイン |
$BERAの概要と入手方法
BERAは、トランザクションのガス代を支払うために使用されるネットワークトークンです。テストネット上の$BERAは、Faucetページをより無料で入手できます。
$BGTの概要と入手方法
バリデーターとのステーキングを通じてネットワークを保護するために使用されるガバナンストークンです。このトークンは非転送可能であり、ネイティブBEXなどに流動性を預けることで取得できます。
$HONEYの概要と入手方法
1 USDCに近似することを目指すステーブルコインです。テストネット$HONEYトークンを入手するには、Berachainテストネットフォーセットを通じてテストネット$BERAを入手し、その後Honeyでミントします。
テストネットの追加とFaucetの請求方法
まずは、お使いのMetamaskにBerachainのテストネットを追加します。
Network | Berachain Artio |
RPC URL | https://artio.rpc.berachain.com/ |
Chain ID | 80085 |
Currency Symbol | BERA |
Block explorer URL | https://artio.beratrail.io/ |
そして、以下のサイトよりテストネットトークンをfaucetします。
https://artio.faucet.berachain.com/
その他に、下記のサイトでもfaucetが可能です。
- The Honey Jar Faucet : https://faucet.0xhoneyjar.xyz/
- Quicknode Faucet : https://faucet.quicknode.com/berachain/artio
*The Honey Jar Faucetの方では、Questを達成することでFaucetをすることが出来るようになります。
テストネットの実践
Berachainでは、現在多くのプロジェクトが開発されてきてますが、テストネット上では下記の5つを触ることで、最終的に「BGT」トークンを獲得することがエアドロップ獲得のための最終ゴールになるのではないかと筆者は考えています。
◇注意点
Berachainのテストネット体験は、初心者にはやや難易度が高いかもしれません。
問題が発生した際は、公式のガイドなどを参考しながら問題解決に取り組みましょう。
Dapps一覧
プロジェクト名 | プロジェクト概要 |
---|---|
BEX | DEX |
HONEY | ネイティブステーブルコインの発行先 |
BEND | レンディングプラットフォーム |
BERPS | トレード |
BGT Station | ガバナンス |
Beratrail | Berachain専用のエクスプローラー |
BEX
こちらのBEXでは、スワップと流動性供給が出来ます。
流動性の供給を行うことで、$BGTを獲得する事ができますが、まずはfaucetとした$BERAトークンを$STGUSDCにスワップしましょう。
公式サイト:https://artio.bex.berachain.com/
Honey
こちらでは、$HONEYを発行することが出来ます。
先程のBEXで獲得した$STGUSDCの一部を$HONEYにしましょう。
公式サイト:https://artio.honey.berachain.com/
BEND
こちらでは、Honeyで発行したステーブルコイン$HONEYを預け入れてBGTを獲得することができます。
公式サイト:https://artio.bend.berachain.com/
BERPS
こちらでは、Valutより$HONEYをDepositすることで、$BGTを獲得することが出来ます。
公式サイト:https://artio.berps.berachain.com/
BGT Station
獲得した$BGTをバリデーターにデリゲートし、ガバナンス投票に参加します。
ここまでの一連の作業でテストネット上でのタックス刻みやガバナンスへの参加に貢献出来ます。エアドロップが、どのような判断基準で実施されるかは不明ではありますが新しいL1チェーンを体験する良い機会ではないでしょうか。
注意点として、直近の1ヶ月間で参加者が急増したことにより、ネットワークが大変込み合っています。また、1日にfaucet出来るトークンの数量も以前より減っているので、時間に余裕を持ちながら、焦らずに実施していきましょう。
公式サイト:https://artio.station.berachain.com/
エアドロップの対象が示唆されているNFTプロジェクト
Berachainに関連する複数のNFTプロジェクトがあり、これらを保有することでエアドロップの対象となる可能性があります。
代表的なプロジェクトには、Bong Bears、The Boo Bears、Bit Bears by Berachain、The Band Bears、The Baby Bearsが含まれます。
プロジェクト名 | フロア | 発行数 | Opensea |
---|---|---|---|
Bong Bears | 150 eth | 101 | https://opensea.io/collection/bongbears/activity |
The Boo Bears | 33 eth | 271 | https://opensea.io/collection/boo-bears |
Bit Bears by Berachain | 5.18 eth | 2,355 | https://opensea.io/collection/berachain-bit-bears |
The Band Bears | 8.39 eth | 1,175 | https://opensea.io/collection/the-band-bears |
The Baby Bears | 15.5 | 571 | https://opensea.io/collection/the-baby-bears |
この中の、Bong Bearsの推移を見てみましょう。
こちらのBong Bearsは、最後の取引成立が約2ヶ月前となっております。フロアプライスは150 ethですが、昨年は40 – 60 ethで売買されておりました。
こちらのプロジェクトがBerachain 上の最初のNFTコレクションとなっており、2021年の8月に共同創設者たちにより展開されたプロジェクトになります。そのため、特にこのNFTを保有することで、エアドロップの対象になることが期待されています。
その他のプロジェクトの価格推移も見てみましょう。
こちらは、Bit Bears By Berachain の価格推移です。
こちらは、The Band Bears の価格推移です。
いずれのNFTもBerachainから発行されており、直近の数カ月間で急激な上昇を見せています。
その他にもBerachainに関連しているNFTは複数存在しており、保有することで何かしらのエアドロップ対象となる可能性があります。
まとめ
本稿ではBerachainのエアドロップを獲得するためのステップバイステップとして、Berachainの概要、トークン、各プロジェクト、そして保有することでエアドロップ対象となることが示唆されているプロジェクトの紹介をしました。
再度の注意となりますが、上記はあくまでもエアドロップ獲得可能性を上げるための一案にしか無く、獲得を保証するものではありません。
よりBerachain及びBerachainについて知りたい方は、各公式TwitterやDiscordを注目ください。
オマケ – Berachainは求人中です
Berachainでは現在、様々な職種で求人を募集中です。
リモートで働けるポジションもあります。
https://careers.berachain.com/
ミニマムの年収が80K ( = 約¥12,000,000 ) から150K ( = 約¥22,500,000 )と魅力的な数字ですね。興味のある方は詳細を確認してみてください。
免責事項
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)