【Beyond Blocks二日目レポート】パネルディスカッション プロ投資家たちの本音!ブロックチェーンをめぐる投資・取引
   公開日 : 2018/04/09

【Beyond Blocks二日目レポート】パネルディスカッション プロ投資家たちの本音!ブロックチェーンをめぐる投資・取引

Yuya【CRYPTO TIMES公式ライター】

YuyaCRYPTO TIMES公式ライター

CRYPTO TIMESの記事編集全般を担当しています。バックグラウンドは経済学とファイナンスなので、政府発行型暗号資産の仕組みや、行動ファイナンス的観点から見る市場の動きなどに興味があります。

4月5日 恵比寿のウィストンホテル東京にて行われたBeyond Blocks2日目。Crypto Timesではメディアパートナーとして参加させていただきました。

今回は、世界各国で活躍されている投資ファンドの投資家たちがブロックチェーンをめぐる投資・取引の違いや特徴についてパネルディスカッション形式で議論したもののレポート記事となります。

 

パネル登壇者

  • 司会: Jonathan Ha氏 (CEO, Redpulse)
  • John Burbank氏 (創設者・投資顧問, Passport Capital)
  • Phil Woods氏 (マネジング・パートナー, Abele International Pte Ltd)
  • Darius Sit氏 (マネジング・パートナー, QCP Capital)
  • Masa Kakiya氏 (CEO, Smart Contract Inc.)
  • Nithin Eapen氏 (投資顧問, Arcade Crypto Ventures)

投資と取引の違いとは?

ディスカッションの最初の焦点はブロックチェーン技術をめぐる投資と取引の違いについてでした。

1日目にも登場したPassport Capital 創設者のJohn Burbank氏は「短期的な取引といえばアービトラージ。投資というと長期的な目線でコツコツとお金を入れていくことになる。」と語ります。

アービトラージとは取引所ごとの価格差を利用して利益を稼ぐ手法です。

例えば、取引所Aで1Xコインを100円で購入します。それを1Xコインあたり102円で買取をしてくれる取引所Bに売りさばくのです。そうすると2円の儲けが出ますね。

ファンド業界に20年以上携わってきたBurbank氏は、アービトラージは長期型投資の待ち時間に利益を出す良い方法だとしました。

これに反してWoods氏とKakiya氏は、こうしたアービトラージは自動売買などのツールが揃った投資機関だからこそできるものであるということを指摘しました。

つまり、小規模、または個人投資家等の場合、多数の取引所を個々にチェックしたり取引を行なっている間に、投機がなくなってしまうということです。

Brubank氏 vs. Eapen氏 アービトラージはするべき?

ディスカッションが一番盛り上がったのがBurbank氏とEapen氏が対極した投資戦略について語っている時でした。

前述の通りアービトラージをアクティブに利用していくBurbank氏に対し、Eapen氏はアービトラージを避ける戦略であることを明らかにしました。

「ブロックチェーンへの短期的な投資・取引はボラティリティーに振り回される。Arcade Crypto Venturesでは、長期的な戦略を固めていて、こまめに仮想通貨に投資を積み立てている。」とEapen氏は語ります。

Woods氏やSit氏も賛成する一方でBurbank氏は「自分の金ならそれでも良いだろうが、クライアントの資金を動かす時はそっち側の顔色も伺って短期で結果も出さなければいけない。」と反論します。

それに対しEapen氏は、「クライアントの皆さんには”とにかく気長に待って!”と言っています。短期的な価格の上下で恐怖感を抱くのはわかるが、5年、10年と待てば必ず成果が出る」と返答しました。

まとめ

短期的な投機獲得、長期的な投資の両方とも長所・短所があるということがよくわかるディスカッションでした。

短期で利益を出す手法としてアービトラージを使うというのは投資機関だからこそできることであり、クライアントが資金が引かないようにするための経営戦略でもあるということでした。

一方で、ブロックチェーンの長期的な成長は大きく期待されており、短い時間軸での上下に一喜一憂せず5~10年という長いスパンで見ていくことが大切だとのことでした。

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