Bluefin v2の使い方、特徴を徹底解説|Suiブロックチェーン最大のデリバティブ取引所

Bluefin v2の使い方、特徴を徹底解説|Suiブロックチェーン最大のデリバティブ取引所

Bluefinは、BTCとETHを取り扱うデリバティブ取引所であり、先日Version 2へのアップデートを発表したことでも知られています。

Bluefinは、Arbitrum上において今年3月にローンチされていましたが、そして、Bluefin v2はSui上にてリリースされました。これによりSuiで稼働する最大のデリバティブ取引所となりました。

さらには、12月20日にArbitrumで展開しているをBluefin Classicを縮小プロセスに入ったことを発表しました。今後は、Arbitrum上にてローンチしたBluefin Classicから、Bluefin v2のSuiにて力を入れていくことを発表しています。

今回の記事では、Bluefinの概要からSuiにてv2をリリースした背景、そして実際の使い方までを解説していきます。

Bluefinが注目を集める3つの理由

具体的なBluefinの概要に入る前に、まずはBluefinの周辺情報を紹介していきます。

Suiネットワーク上で最大のデリバティブ取引所

データ引用元 : DefiLlama

SuiネットワークのTVLは、3億6200万ドルほどであり、右肩上がりで上昇傾向にあります。

現在のSui上の主要なプロダクトは、DEXやレンディングサービスに重きを置いたものとなっています。そうした中で、デリバティブの分類で見た際には、最大の規模をBluefinは誇っています。

BluefinのTVLは、526万ドルほどとなっており、Suiネットワーク上でみれば未だ規模は小さめと思われるかもしれませんが、Bluefin v2をリリースしてから3ヶ月も経っていない中での成果としてみると、十分な急成長と言えるでしょう。

多くの投資家から支援を受けており、一日の出来高も5000万ドルを超える

Bluefinは、Polychain、SIG、Wintermuteといった多くの有名企業とパートナーシップを結んでいます。

また、2021年5月のシードラウンドでは、640万ドルの資金調達を成功させており、その際の投資家にはThree Arrows Capitalがいました。また同年9月に発表されたベンチャーラウンドでは、投資家の中にAlameda Researchがいました。両者とも現在は破産していますが、当時は非常に注目を集めていたクリプト企業です。

これらのことからも、Bluefinが最近だけでなく以前から注目を集めていたことが伺えます。


また、これまで累計で15億ドル以上の取引量を処理しており、10月の下旬には、5000万ドル以上の出来高を記録しました。更に12月には24時間で401億ドルを超えるボリュームを記録、1日あたりの平均取引高は1億300万ドルとなり、非常に流動性の高いDEXの一つとして永久取引をユーザーに提供しています。

これら投資家たちからの注目や、既に十分な実績を残していることからも、Bluefinが非常に注目をされていることが分かります。

現在、取引に応じたポイントプログラムが実施中

Bluefinは現在、エポックごとに、テイカーの取引量に応じて各ユーザーにポイントを割り振っています。

これは将来的に発行されるBluefinの独自トークン「$BLUE」を配布するにあたって基準となるポイントです。

これについての詳細は、記事の後半でのBluefin v2の使い方解説の際に記載していきます。

Bluefinの概要

ここからはより詳しいBluefinの紹介をしてきます。

ユーザー体験を重視:中央集権型取引所に近い体験でありながら、資金をノンカストディアルに管理可能

Bluefinはユーザー重視のデリバティブ取引所です。

ユーザーが取引所を使うにあたって、いくつかの懸念事項が発生します。その中の一つに、ユーザーが自身の資金を完全に管理下に置けるのかどうかというものがあります。

例えば、中央集権的な取引所の場合、そこに資金を預けているユーザーは、資金を完全に管理できていません。FTXのように取引所が破綻した場合、ユーザーは自身の資金を失う可能性があります。

Bluefinでは、ノンカストディアルソリューションを提供しており、ユーザーは完全に自身の資金を管理することが可能になっています。

Suiネットワークへの拡大:既にv1(Arbitrum)の取引量を上回る

先ほど述べたようにBluefinは、v2においてSuiネットワークへの拡大を果たしましたが、その取引量は増加しており、上記の画像を見て頂ければ分かるように、既にv1における取引量を上回っています。

これは、Bluefinが、Suiネットワークにおける最大のデリバティブ取引所であり、またポイントプログラムを行なっていることからも、ユーザーたちからの注目が非常に高かいことを示していると言えるでしょう。

Bluefin v2 では流動性とボリュームが非常に急速に拡大していることを考慮して、Bluefin Classic を終了し、Sui での新機能とアップグレードのリリースに注力する予定となっていると発表済みです。

次からは、より具体的なBluefin v2の要素について紹介していきます。

Bluefin v2へバージョンアップし、多くの機能を搭載予定

Bluefinは、3月にArbitrum上でローンチしました。そして、10月にはSui上にて、Bluefin v2をリリースしました。

異なるチェーンに移行しましたが、この理由として、Suiブロックチェーンのスケーラビリティや性能を重視した結果であることが挙げられます。Bluefinは、Suiでv2をリリースするためにコードベースを書き直したとのことです。

また、v2のリリースに伴い、多くの優れた機能が、今後6ヶ月間の中で徐々にリリースされていく予定です。

現在はまだアーリーリリースであるため、完全な実装とはなっていませんが、将来的に実装される要素を、それぞれを紹介してきます。

その他にも、まだ詳細は明らかになっていませんが、将来的にv2にて多くのマーケットを立ち上げるだけでなく、手数料にtierを設けたりや、モバイルでの取引アプリもサポートする予定とのことです。

パフォーマンスの向上

Bluefinでは、ユーザーが行った取引を即座にUIに反映することを目指しています。

そこで採用されたのが、「オプティミズティック(optimistic)な取引確認」です。

Suiの特徴として、全トランザクションの全体的な順序付けを必要としないことが挙げられます。これにより、オンチェーンで送信された有効なトランザクションの成功率は極めて高くなっています。

Bluefinはこの仕組みを基盤として、オフチェーンオーダーブックレイヤーを再設計し、取引の確認を30ミリ秒でユーザーに送り返すようにしています。これはオンチェーンでの実行前に行われますが、オンチェーンのスマートコントラクトとの最終的な整合性は保証されています。

また、ファイナリティ(決済が無条件かつ取消不可となり完了すること)は、550ミリ秒以内に達成することが可能となっています。

取引コストの大幅な削減

BluefinhはWintermute、Kronosといった大手マーケットメーカーからサポートされることで、取引におけるコストを大幅に削減しています。

スリッページは、為替などの取引時に注文レートと約定レートの間に乖離が発生してしまうことですが、Bluefin v2ではこのスリッページを、0.01%以下に抑えます。

また、取引の際にどうしても発生するガス代ですが、こちらも0.01$以下にすることで、ロスなくデリバティブ取引が出来るようになっています。

フルスタックの提供

完全に非中央集権化されたスポット市場及び、クロスマージン取引が提供されます。

Web3ウォレットの必要性を排除

通常、DEXといったサービスを利用するためには、Metamaskに代表されるような何らかのWeb3ウォレットが必須です。

しかしながら、Bluefin v2では、Suiのzksync技術(zkLogin)を活用することで、ウォレットに接続することなく、アクセスし取引をすることが可能です。

zkLoginは、Googleやフェイスブックといった既存のWeb2の認証情報を利用することでアカウントを作成し、トランザクションのやり取りを可能とさせるものです。また、ブロックチェーンに個人情報が晒されるリスクもなくなるため、プライバシー保護にも繋がります。

これにより、秘密鍵の管理の面倒さや、セキュリティへの不安といったより良いユーザー体験の妨げになる要素を排除することが可能となっており、Web3をまだ触ったことがない方でも、気軽にWeb3の世界へ参入することが可能となります。

Bluefinは、最終的にWeb3ウォレットの必要性を完全に排除するとのことです。

既に多くのブロックチェーンが登場し、それぞれのチェーン上にて多くのDEXが誕生していますが、この要素はSuiにおいてv2をリリースしたBluefin独自の取り組みと言えるでしょう。

Bluefinを実際に使ってみよう

ここからはBluefinの使い方を紹介していきます。

この記事では、最近最近アップデートしたばかりの、Bluefin v2の方を解説いたします。

Suiネットワークということもあり、もしかすればSuiウォレットを持っていない方もいるかもしれません。

Suiウォレットの作成やオンボーディング、実際の取引までを詳細に解説してきます。

Suiウォレットを作成する

まず、Bluefin v2は、Suiネットワークに構築されていますので、Suiウォレットが必要です。

以下のURLから、Sui ウォレットを作成してください。

Sui Wallet:https://chromewebstore.google.com/detail/sui-wallet/opcgpfmipidbgpenhmajoajpbobppdil

Suiウォレットへと資金をブリッジする

次に資金をSuiウォレットへとブリッジします。

恐らく、多くの方はMetamaskを使用しており、イーサリアムチェーン上に資金があることが大多数と思われます。

ここでは、Portalを使用してSuiへと資金をブリッジする方法を解説します。

まずは、Portalへとアクセスします。

Portal:https://www.portalbridge.com/#/transfer

「Tokens」のタブを開くと以下の画面が表示されます。Metamaskを接続し、送金したいトークンと任意の量を指定してください。

そして「NEXT」をクリックします。

すると以下の画面へと進みます。ここで、Suiウォレットを接続し、ブリッジするトークンと量が間違っていないことを確認したら、「Next」をクリックしてください。

すると、次のようなタブが開きますので、「Transfer」をクリックしてください。

その後、しばらくすればブリッジが完了しますので、ご自身のSuiウォレットにて金額をご確認下さい。

現在ガス代の補助として、Bluefin v2に初めてオンボーディングすると$SUIを入手可能

Suiウォレットを作成したのはいいものの、ガス代としての$SUIを持っていないという方もいるかもしれません。

Metamaskにおけるガス代として$ETHがあるように、Suiウォレットでは$SUIがガス代として使用されます。

となれば、どこかの取引所において$SUIを購入し、Suiウォレットに$SUIを送るなどしてガス代を用意しなければなりません。

一見すると面倒のように思われますが、現在Bluefinでは、初めてSuiウォレットを接続したユーザーにガス代として0.2SUIを配布しています。

Bluefin v2:https://trade.bluefin.io/ETH-PERP?utm_source=bluefin&utm_medium=internal&utm_campaign=header

こちらのURLから、Bluefin v2にSuiウォレットを接続しオンボーディングすると、自動的に0.2SUIが入金されます。

これにより、初めてSuiウォレットを作成し、$SUIを持っていないという方でも、容易にBluefin v2を試してみることができるようになっています。

実際にデリバティブ取引をしてみる

ここからは実際に筆者が行った取引画面を参照しながら、Bluefinでの取引の仕方を紹介していきます。

Suiウォレットから資金を預ける

まずは、Bluefinにて取引を行うために資金を預けます。

①「Deposit」をクリックすることで、ウォレットから資金を預けることが可能です。

もし仮に、Bluefinにて取引を終えるなどして資金を引き出したい場合には、②「Withdraw」をクリックして、資金を引き出して下さい。

ポジションをとる:ロング(買い)の場合

次に、実際に注文をしてみます。今回はロング(買い)の注文を行ってみます。

今回は指値で購入してみますので、①「Limit」をクリックします。

すると、右のような画面が表示されますので(②参照)、それぞれの項目に自身が購入したい金額や数量を入力して下さい。また、レバレッジの調整も可能です。筆者は今回、3倍のレバレッジを選択しました。

そして、③「But/Long」をクリックすれば、指値注文は完了です。

筆者は今回、$2015で指値をしました。指値注文時のETHの値段は$2017でしたが、仮に$2015にまで下がった場合には、自動的に注文がされます。

※仮に、ショート(売り)注文をしたい場合は、売りたい価格を指定して「Sell/Short」をクリックして下さい。

注文が成立した場合

ETHの値段が下回ったため、筆者が行った$2015での注文は無事成立しました。

成立した場合には、上記画像の赤枠のように、現在の損益といった取引に関わる情報が記載され、リアルタイムで変化していきます。

もし仮に、注文が通らなかった場合には、「Open Orders」の欄に、現在行っている注文が記載されます。

売りの指値を入れる

ロング(買い)からポジションをとったため、どこかの段階でショート(売り)をしなければなりません。

今回は、「指値」(Limit)を行います。

指値は、トークンの価格があらかじめ指定した金額に達した場合に、自動的に取引を行うよう注文をしておくことです。

一度成立したポジションを閉じる場合には、上記画像の赤枠の中の注文の中から、ポジションを閉じたい注文の「Limit」もしくは「Market」を選択します。

今回は、成行ではなく指値でのショートを入れたかったため、赤枠の中の「Limit」をクリックします。(成行価格でポジションを清算したい場合は「Market」をクリックして下さい)

すると以下のような画面が表示されます。

こちらの画面で、ショート(売り)したい金額を記載し、精算したいポジションの割合を選択し、「Limit Close」をクリックすれば、指値注文は完了です。

筆者は今回、$2060での指値注文をしてみました。

また、下部の「Expected Pofit」を見ていただければ、予測される利益が表示されています。

取引の履歴を確認する

今回無事、ETHが値上がりしたため、ショート(売り)の指値注文が清算されました。

既に行われた注文を見るには、上記画像の赤枠の①「Fills」をクリックすることで参照することが可能です。

また、取引画面上部の②「Account」をクリックすることで、詳細なアカウント情報を見ることが出来ます。

その中で、上記画像の赤枠「History」をクリックすれば、これまでの取引履歴を参照することが可能です。

(上記のHistory画像は、ロングの指値注文をした際のものであり、ポジションを閉じる前のものです)

取引量に応じて$BLUEトークンがもらえる初期報酬プログラムが実施中

Bluefinでは、独自トークンとして$BLUEの発行が予定されています。

その総供給量のうち、6%が初期報酬プログラムに割り当てられており、ユーザーはBluefinで取引をすればするほど、テイカーの取引量に応じて多くのポイントを得ることが出来、そのポイントは$BLUEトークンと引き換えることが可能となっています。

このプログラムは、幾つかのエポックを設けながら2024年3月に終了予定とのことですので、早い段階から利用しアーリーユーザーになればなるほど、より多くの$BLUEを入手できる機会が増えます。

初期報酬プログラムの詳細

初期報酬プログラムは、ユーザーの取引及びコミュニティ参加を促進するために行われます。

いくつかのエポックが用意されており、エポックあたりの報酬は、2298850 BLUEから3076923 BLUEに比例して増加する仕組みとなっています。

報酬プログラムの仕組みは更新される可能性がありますが、過去に獲得した報酬が影響を受けることはない仕組みとなっています。

稼いだ報酬ポイントは、1:1の比率で$BLUEに変換可能であり、2エポックが経過した後にその権利が確定する仕組みとなっています。

報酬ポイントの確認及び変化

筆者は実際にBluefinにて取引をしたため、報酬ポイントを獲得しました。その画面を例にしながら解説していきます。

まず、自身が獲得した報酬ポイントは、画面上部の「Account」をクリックし、左側の①「Trade & Earn」をクリックすることでみることが出来るようになります。

この画面では、「3.65」と今回のエポックで稼ぐことが出来たポイントが記載されています。

しかしながら、このポイントは確定したポイントではなく、時間によって変化していきます。

以下、具体的な推移が以下となります。

この間、筆者は先ほど行った取引以外に一度も取引を行ってはいません。ですが、報酬ポイントが変化しています。

このように数値が変化するのは、時間が経過し多くの取引がされることで総取引量が増えていく中、総取引量における筆者の取引量の割合が少なくなったためです。

上記の推移から分かるように、あくまでも現エポックにおける数値は確定しておらず、変化する可能性があることには注意が必要です。

結論

ここまで今注目のデリバティブ取引所、Bluefinについて紹介してきました。

Bluefinは、Suiネットワークにおける最大のデリバティブ取引所です。また、高速な取引を実行可能であることや、Web3ウォレットを必要としないユーザー体験など、Suiネットワークの利点を大いに活かしている取引所であるといえるでしょう。

また、Suiエコシステムに馴染みのない方向けに0.2SUIの配布をしたりや、初期報酬プログラムを行い取引の活性化を行うなど、多くのユーザーに対して大いにその活動を促進しようとしているのも大きな魅力となっています。

Suiエコシステムへの参画だけでなく、デリバティブ取引を初めて行うにも非常に良い機会ですので、興味がある方はぜひ一度Bluefinを試してみてはいかがでしょうか?

Bluefin各種Infomation

公式サイト:https://bluefin.io/

X:https://twitter.com/bluefinapp

Blog:https://bluefin.io/blog

Telegram:https://t.me/bluefinapp

Github:https://github.com/fireflyprotocol

Discord:https://discord.com/invite/bluefinapp

記事引用元 : Bluefin Blog , Bluefin Website


Sponsored Article

※本記事はSponsored記事となります。サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks