シンガポールのTangemがBTCのスマート紙幣を発行
2018/05/06・
Shota
ニュース
5月3日、シンガポールのスマート紙幣発行会社である”Tangem”がビットコインのスマート紙幣を発行しました。
この記事の3つのポイント!
- シンガポールのTangemがBTCのスマート紙幣を発行
- 小さな単位で設計されており、送金の代わりに手渡しで資産の移動を行う
- 現段階では一般向けの配布は行われていない
スマート紙幣発行会社のTangemによれば、今回発行されたBTCのスマート紙幣は、通常の紙幣同様に軽く持ち運ぶことができます。
また紙幣が0.01や0.05BTCの小さな単位で発行されているため、インフラや複雑なアプリなどを必要とせず容易に利用することが可能です。
このスマート紙幣の所有権の移動に関しても、通常の紙幣同様に匿名で即座に行われることができます。
紙幣を手渡しで友人などの相手に渡す形を取るので、事実上送金は行われず0.01BTCが入ったウォレットを直接渡すことになります。
Samsungのセミコンダクターによって開発されたS3D350Aチップを使うTangemのスマート紙幣は、一般的なEAL6+やEMVCoのセキュリティ基準に準拠したエレクトロニクスや暗号化技術を利用した最初のハードウェアストレージソリューションです。
NFCに対応しているスマートフォンであれば、このスマート紙幣が有効であるかどうかを即時に確認することができます。
初回では10,000枚が発行され、現段階では商業パイロットのために将来的な提携先へと配布されるのみとなっています。
発行元であるTangemはブロックチェーンの更なる普及を目指してハードウェアの開発を進めていくようです。