ニュース
2025/06/26韓国大手8銀行、ウォン連動ステーブルコイン共同発行へ
韓国の主要銀行8行が、韓国ウォンに連動する国産ステーブルコインを共同で発行するための企業連合を結成しました。この動きはKB国民銀行、新韓銀行、ウリィ銀行、NH農協銀行など国内最大手の銀行が参加する前例のない協力体制となります。 この計画は金融監督院の監督下で進められ、2026年初頭の試験的な発行を目標としています。 背景にあるのは、USDTやUSDCといった米ドルに連動するステーブルコインの韓国内での利用急増です。2025年第1四半期におけるこれらのコインの取引高は56兆9500億ウォンに達し、2024年第3四半期から3倍に増加しました。ある銀行関係者は「このままでは国内市場が海外のドル連動コインに支配されかねないという危機感を共有している」と述べています。 2022年に韓国で発生したテラ(Terra)・ルナ(Luna)の暴落は投資家に巨額の損失を与え、ステーブルコインへの信頼を大きく損ないました。その経験を踏まえ、今回のコンソーシアムでは信頼性と安全性を重視した2種類の発行モデルを検討しています。 一つは利用者の資金を信託口座で分別管理する「信託型」であり、もう一つは銀行の預金と直接連動させる「預金トークン型」です。これにより安全性を確保しつつ利用者の信頼を再構築する狙いです。 韓国銀行(中央銀行)もこの動きを慎重に後押ししています。韓国銀行の柳相大(リュ・サンデ)副総裁は6月24日、「ノンバンク主体よりも先に、高度な規制下にある銀行にウォン建てステーブルコインの発行を許可し段階的に拡大していくことが望ましい」と述べ、銀行主導での取り組みに期待を示しました。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 情報ソース:Econovill
ニュース
2025/06/26バークレイズの二重基準、個人には禁止も自らはビットコインに多額投資
英国の大手銀行バークレイズ(Barclays)は、6月27日から同行のクレジットカード「バークレイカード(Barclaycard)」を使用した暗号資産の購入を全面的に禁止すると発表しました。 この決定は同行の公式サイトのFAQセクションで更新される形で明らかにされました。バークレイズは禁止の理由について、暗号資産の価格変動が顧客を返済不可能な負債にさらすリスクがあると説明。また、暗号資産は英国の金融オンブズマンサービスや金融サービス補償制度といった公的な保護の対象外であり、取引に問題が生じた際の顧客の救済策が限られている点も指摘しました。 この動きは、英国の金融行動監視機構(FCA)が借入金による暗号資産購入のリスクについて規制を検討している流れとも一致します。 しかし、今回の顧客へのアクセス制限はバークレイズ自身の動向とは対照的です。同行は数ヶ月前、大手資産運用会社ブラックロックが提供する現物型ビットコインETF「IBIT」に、1億3100万ドルを投資していることを開示しています。 個人顧客のリスクを懸念して利用を制限する一方で、自らは機関投資家として暗号資産市場への関与を深めるというこの二重のアプローチは伝統的な金融機関が暗号資産に対して抱える複雑な姿勢を浮き彫りにしています。 この決定は顧客を過度な借入リスクから守る一方で、投資家が従来の銀行システムを介さないフィンテックアプリや分散型サービスといった代替のプラットフォームへ向かうことを促す可能性があります。 [ad_area] ビットコイン($BTC)やリップル($XRP)を買うなら「Bitget」 仮想通貨取引所Bitget(ビットゲット)では、$BTCや$XRPの現物取引やレバレッジ取引が可能となっています。 [/ad_area] 情報ソース:Barclaycard 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
ニュース
2025/06/26暗号資産で家が買える?米政府がローン利用を正式許可
米国の住宅ローン市場で暗号資産が正式な資産として認められる大きな一歩が踏み出されました。 米連邦住宅金融庁(FHFA)は6月25日、政府系住宅金融機関であるファニーメイ(Fannie Mae)とフレディマック(Freddie Mac)に対し、住宅ローンのリスク評価において暗号資産を適格な準備資産として扱うよう指示する命令を即日発効しました。 FHFAのウィリアン・J・プルテ長官が署名した指示書には、厳格な条件が盛り込まれています。対象となる暗号資産は、米国の規制下にある中央集権型取引所が管理するウォレットに保管されているものに限定。また、市場の価格変動リスクに対応するための軽減策や準備資産に占めるデジタル資産の割合を反映した準備金比率の維持も義務付けられました。 ファニーメイとフレディマックは、米国の住宅ローンの過半数を買い取り証券化する重要な役割を担っています。今回の措置は、ローンの引受審査に利用できる資産情報を拡大し信用力のある借り手の住宅取得を支援することを目的としています。 After significant studying, and in keeping with President Trump’s vision to make the United States the crypto capital of the world, today I ordered the Great Fannie Mae and Freddie Mac to prepare their businesses to count cryptocurrency as an asset for a mortgage. SO ORDERED pic.twitter.com/Tg9ReJQXC3 — Pulte (@pulte) June 25, 2025 プルテ長官は自身のSNSで、この措置が「米国を世界の暗号資産の中心地にするというドナルド・トランプ大統領のビジョンに沿ったもの」であると述べ「今日は暗号資産業界にとって歴史的な日です」と付け加えました。 [ad_area] ビットコイン($BTC)やリップル($XRP)を買うなら「Bitget」 仮想通貨取引所Bitget(ビットゲット)では、$BTCや$XRPの現物取引やレバレッジ取引が可能となっています。 [/ad_area] 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
ニュース
2025/06/26米ドル系ステーブルコインに追い風か、EUが規制緩和へ
欧州委員会がEU域外で発行されたステーブルコインの規制を緩和する方針であることが報じられました。この動きにより、USDCやUSDTなどの米ドルに連動するステーブルコインのEU域内での利用が今後拡大する可能性があります。 この方針は、欧州中央銀行(ECB)が示す懸念とは逆の方向を向いています。ECBはかねてより外国製ステーブルコインの普及が金融の安定性や金融主権を損なうリスクがあるとして、規制強化を主張してきました。 しかし欧州委員会は米国などでデジタル資産に関するルール整備が進む中、EUが国際的な競争から取り残されることを警戒。今回の規制緩和の検討は、EUを暗号資産分野における魅力的な市場として維持したいという狙いがあるものと見られます。 ECBは今回のガイダンス案について公式なコメントを出していませんが、内部では依然として反対意見が根強いと報じられています。EU当局は、各国の規制当局が外国製ステーブルコインのリスクを評価する際により多くの裁量権を持てるような妥協案の策定を進めている模様です。 この新たなアプローチが実行されれば欧州における米ドル連動型ステーブルコインの役割にとって大きな転換点となり、デジタル資産市場でのドルの優位性を強固にすると同時に、暗号資産分野で競争力のあるハブであり続けたいというEUの姿勢を示すことになります。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 情報ソース:Financial Times
ニュース
2025/06/26ビットコイン売り枯れ?取引所流入が過去4年で最低に
大手暗号資産取引所バイナンスへのビットコイン(BTC)月間流入量が5,700 BTCまで落ち込み、2020年以降の平均である12,000 BTCを大幅に下回りました。この数値は過去4年間で最も低い水準であり投資家の売り圧力が低下していることを示唆しています。 暗号資産分析企業クリプトクオント(CryptoQuant)のアナリストは、この現象を投資家が売却を控えて暗号資産を長期保有する「ホールディングフェーズ」の兆候だと分析。通常、投資家は売却準備のためにビットコインを取引所へ送金します。そのため流入量の減少は短期的な売り圧力が緩和されていることを意味します。 過去の市場では、取引所へのビットコイン流入量の急増は価格の短期的な天井を示唆する傾向にありました。しかし、現在の流入量の落ち込みはこれまでのパターンとは対照的です。 バイナンスは世界最大級の取引所であり、その動向は市場全体の心理を反映する重要な指標と見なされています。 専門家はマクロ経済の不確実性といったリスクは依然として残ると指摘。今後の注目点として、流入量が平均値である12,000 BTCの水準へ戻るかどうかが売り圧力の再燃を見極める上で一つの目安となります。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 情報ソース:CryptoQuant
ニュース
2025/06/26メタプラネット社、190億円分のビットコイン購入でテスラ追い抜く
財務戦略の一環としてビットコインの購入と保有を積極的に進めているメタプラネット社は2025年6月26日、新たに1,234 BTCを取得したことを発表しました。これにより、同社のビットコイン総保有量は12,345 BTCに達しテスラ社の保有量を超える規模となりました。 1, 2, 3, 4, 5... liftoff. We just climbed past Tesla on the BTC leaderboard. Bolder. Faster. Harder.@elonmusk — meet you on Mars 🪐 pic.twitter.com/J7EcKKWitt — Simon Gerovich (@gerovich) June 26, 2025 今回の追加購入によりメタプラネット社のビットコイン保有資産の平均取得単価は1 BTCあたり97,036ドルとなり、保有総額は約12億ドルに相当します。 同社のビットコイン保有量はテスラ社の11,509 BTCを正式に上回りました。この結果、メタプラネット社は資産運用会社や暗号資産取引所を除く世界の公開企業の中で第7位の保有数を誇る企業へと躍進しています。 関連:【徹底解説】メタプラネット株 vs ビットコイン|今、本当に買うべきはどちらか? [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 記事ソース:bitcointreasuries.net
ニュース
2025/06/26プライバシー特化ブロックチェーン「Zama」、約80億円を調達|メインネット公開も予定
ブロックチェーンとAI向けの最先端の完全準同型暗号(FHE)ソリューションに特化している仮想通貨プロジェクト「Zama」がブロックチェーン上のプライバシー問題を解決する新たな「Zama Confidential ブロックチェーンプロトコル」を発表しました。 これと同時にPantera CapitalとBlockchangeが主導するシリーズB資金調達ラウンドで5700万ドルを確保し、企業評価額が10億ドルを超えたことも明らかにしています。 Today, we’re unveiling our most ambitious product to date: the Zama Confidential Blockchain Protocol—and announcing our $57 million Series B funding round at a valuation of over $1 billion, led by @PanteraCapital and #BlockchangeVC. Public Testnet goes live on July 1st. pic.twitter.com/zCTlhiXv35 — Zama (@zama_fhe) June 25, 2025 この資金調達によりZamaはユニコーン企業の仲間入りを果たし強力な基盤を築いたことになります。 ZamaのCEOであるRand氏は「ブロックチェーンは信頼性の問題を解決するがすべての取引とデータが検証可能であるため、機密性の欠如が世界的な普及の大きな障害となっている」とし、今回の発表がその課題解決に向けた大きな一歩であることを示唆しました。 今回発表されたプロトコルは全く新しいブロックチェーン(L1やL2)として構築されるのではなく、イーサリアムなどの既存のチェーン上で動作する"クロスチェーン機密性レイヤー"として設計されます。 これにより、ユーザーは新たなチェーンに資産を移動させることなく、エンドツーエンドで暗号化された機密保持型のスマートコントラクトを利用できるようになります。この技術の核心にはZamaが数年間にわたり開発してきた完全準同型暗号(FHE)があります。 Zamaの新たなプロトコルの最初のテストネットは7月1日に公開され、数ヶ月以内にイーサリアム上のメインネットのリリースを予定。また、$ZAMAトークンのリリースも計画されている模様です。
ニュース
2025/06/26Moca財団「Moca Chain」を発表
Moca財団は自己主権的でプライバシーを保護するアイデンティティとユーザー検証に特化した新しいレイヤー1ブロックチェーン「Moca Chain」を立ち上げることを発表しました。 👁️🗨️ The identity season has arrived. Meet Moca Chain — a modular, chain-agnostic, EVM-compatible Layer 1 purpose-built for identity and data, utilizing zero-knowledge proofs for privacy - powered by $MOCA. We’re building the world’s largest identity network with AIR Kit as… pic.twitter.com/QShmNs6LHq — Mocaverse💼🪐 (@Moca_Network) June 25, 2025 このプロジェクトは個人、デバイス、さらにはAIエージェントまでもが中央集権的なプラットフォームに依存することなく、自身のデジタルクレデンシャルを管理・統一・検証できる未来を目指すものです。Moca Chainのテストネットは2025年第3四半期にメインネットは同年の第4四半期にローンチされる予定です。 従来のデジタルIDの課題とMoca Chainのビジョン 現代のインターネット利用においてシングルサインオン(SSO)は利便性の高い仕組みとして広く普及しています。しかし、Animoca Brandsの共同創業者兼執行役会長であるヤット・シウ氏は、この仕組みに潜むリスクを指摘します。 「今日の何十億ものユーザーはシングルサインオン(SSO)を使用しており、それは便利である一方、セキュリティを損なう中央管理された単一障害点を表し、事業者がユーザーのデジタルセルフから価値を積極的に抽出することを可能にしている」とコメント。シウ氏によるとMoca Chainはユーザーに分散化されたデータの真の所有権を与えることでこの問題を解決しようとしているといいます。 強力なエコシステムと技術的基盤 Moca Chainは、モジュール式のEVM(イーサリアム仮想マシン)互換チェーンとして設計されており、他のブロックチェーンとの相互運用性を確保しています。 分散型データストレージやクロスチェーンIDオラクルなどの技術を通じて、オンチェーンおよびオフチェーンのユーザーデータを検証可能にします。Moca Chainの基軸通貨として$MOCAが採用され、ガス代、ステーキング、各種手数料の支払いに利用されます。 Moca Chainは、特定の業界にとどまらず、幅広い分野での活用が期待されています。例えば、ヘルスケア分野では医療提供者間で検証可能な統一電子カルテの実現、リクルート分野では検証済みの学歴や職歴の管理、金融分野ではプライバシーを保護した形での本人確認(KYC/AML)などが具体的なユースケースとして挙げられています。 $MOCAは直近24時間で約10%の価格上昇を見せており、今回のアナウンスなどを背景に市場からの期待が一部高まっていることが予想されます。 [ad_area] $MOCAを買うなら「Bitget」 仮想通貨取引所Bitget(ビットゲット)では、国内取引所で扱われていない$MOCAの現物取引やレバレッジ取引が可能となっています。 [/ad_area] [no_toc] 記事ソース:Animoca Brands
ニュース
2025/06/25ビットコイン現物ETFへ1日で約800億円越えの流入、巨額資金流入は止まらないのか?地政学からFRBまで、市場を動かす全要因を徹底解剖
2025年6月24日、市場に静かな衝撃が走りました。現物型ビットコイン(BTC)ETFに一日で約5億8900万ドル、イーサリアム(ETH)ETFにも約7123万ドルという、記録的な規模の資金が流入しました(CoinGlass調べ)。一部の熱狂的な支持者を除き、多くの市場観測筋が固唾をのんで見守るこの現象は、単なる偶然や短期的な反発ではありません。これは、4つの巨大な歯車が完璧なタイミングで噛み合ったことで発生した、まさしく「パーフェクトストーム」です。その歯車とは、①世界経済の追い風、②機関投資家の本格参入、③規制という名の雪解け、そして④市場内部の健全なダイナミクスです。 本稿では、この歴史的な資金流入の背景にある4つの巨大な力を一つ一つ分解し、なぜ今、デジタル資産が金融史における重要な転換点を迎えているのか、その深層を徹底的に解き明かします。これは、もはや周縁の投機的資産の物語ではありません。世界金融のメインストリームへと合流を果たす、新時代の幕開けの記録です。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 世界が「リスクオン」に傾いた日 ― マクロ経済という巨大な追い風 全ての物語には始まりがあります。今回の暗号資産市場への資金大移動の直接的な引き金は、金融市場全体を覆っていた重苦しい空気が一変したことでした。世界経済という巨大な船が、その舵を「リスク回避」から「リスク選好(リスクオン)」へと切ったのです。 引き金となった「停戦報道」という福音 6月23日のイラン・イスラエル停戦報道後(日本時間では6月24日朝6時半ころ)、暗号資産市場では大幅な価格上昇が観測されました。原油供給への懸念が和らぎ、地政学的リスクという最大の霧が晴れたことで、投資家心理は改善しました。これまで資金の避難先となっていた金(ゴールド)のような安全資産から、株式や暗号資産といった、より高いリターンを狙えるリスク資産へと、資金移動が始まりました。 ビットコインは106,000ドル台に回復し、ETHも急騰を見せました。SOL、XRPといった主要なアルトコインも軒並み上昇し、この動きが一部の資産に限ったものではなく、市場全体の地殻変動であることを示しました。ただし、この価格変動が停戦報道単独の影響なのか、他の要因との複合的な結果なのかは慎重な分析が必要です。 FRBの「金融緩和期待」という燃料と現実のギャップ 地政学リスクの後退という追い風に加え、市場には米連邦準備制度理事会(FRB)による「金融緩和」への期待が存在していました。 BREAKING: In a stunning moment, Fed Chair Jerome Powell just said that the Fed would have cut interest rates if not for Trump’s tariffs. Trump’s tariffs are to blame for rising costs. pic.twitter.com/pVcA8v8vmc — Democratic Wins Media (@DemocraticWins) June 24, 2025 市場は、FRBが2025年後半に利下げを実施する可能性を織り込んでいますが、実際の政策当局者の見解はより慎重です。パウエル議長は6月24日の議会証言で「急ぐ必要はない」と慎重姿勢を示し、関税による物価上昇を警戒して「特定の会合について指摘したくない」として利下げ時期を明言していません。この期待の背景には、5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比2.4%の上昇に留まり、年初からの鎮静化傾向を維持していることがあります。労働市場も過熱感を失い、緩やかな減速を見せています。 ただし、FRBは関税による物価上昇を警戒しており、パウエル議長は「夏にかけて、6月と7月の数字に表れ始めるはずです」として関税の影響を慎重に見極める姿勢を示しています。証言後、金融市場では7月利下げ観測が後退し、9月開始・年内2回の利下げという観測が高まりました。 利下げが実施されれば、ビットコインのような「利息を生まない資産」にとって、根本的な追い風となります。国債などの安全資産の魅力が相対的に低下することで、ビットコインを保有する機会費用が減少し、その価値貯蔵手段としての魅力が高まるからです。 ビットコイン、マクロ資産への「覚醒」 歴史的に見れば、暗号資産は独自の生態系を持つ「孤島」でした。しかし、現物ETFの登場がすべてを変えました。ブラックロックやフィデリティといった機関投資家の巨人が、この島と大陸(伝統金融)の間に巨大な橋を架けたのです。 彼らは世界経済の潮の流れを読み、資産配分を決定します。今回の資金流入は、地政学(停戦)が金融政策(利下げ期待)を動かし、それが機関投資家の戦略を後押しし、規制された金融商品(ETF)を通じて暗号資産市場へ流れ込む、という連鎖反応の一例となりました。ビットコインはもはや単なるテクノロジー資産ではなく、世界経済の動向と連動するグローバルなマクロ資産としての性格を強めているのです。 機関投資家の本気 ― ETFが破壊した「見えざる壁」 マクロ経済が追い風を吹かせたとしても、その風を受けて進む帆船がなければ意味がありません。ETFという金融商品は、機関投資家という巨大な船団が、暗号資産という大海原へ乗り出すことを可能にした革命的な発明でした。 黒船来航:IBITとFBTCの市場席巻 6月24日の資金流入の内訳を見ると、その力が一部にどれほど集中しているかが分かります。ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)には一日で4億3630万ドル、フィデリティのWise Origin Bitcoin Fund(FBTC)にも8520万ドルが流入し、この2つの「黒船」が新規資金の大半を飲み込みました(CoinGlass調べ)。 [caption id="attachment_138393" align="aligncenter" width="838"] Spot BTC ETFのNetflowデータ - CoinGlassより[/caption] この圧倒的な力の背景にあるのが、彼らのブランド力と、市場の常識を覆した「手数料戦争」です。ブラックロックやフィデリティは、0.19%から0.30%という、他の金融商品と遜色のない低コストを実現しました。これは、1.5%という旧来の高額な手数料で長年市場を独占してきたグレイスケールのBitcoin Trust(GBTC)にとって致命的となり、投資家がより安価な代替手段へと乗り換える大規模な資金流出を引き起こしました。ETFは、カストディ(資産管理)や規制遵守といった、機関投資家が抱えていた「見えざる壁」を破壊し、彼らが安心して巨額の資金を投下できるハイウェイを整備したのです。 主要ビットコインETFの経費率比較 ファンド名 (ティッカー) 発行体 経費率 iShares Bitcoin Trust (IBIT) ブラックロック 0.25% (一部手数料免除あり) Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund (FBTC) フィデリティ 0.25% (一部手数料免除あり) Grayscale Bitcoin Trust (GBTC) グレイスケール 1.50% ビットコイン:「デジタルゴールド」という共通言語の誕生 機関投資家は、なぜビットコインを買うのでしょうか。2025年現在、その答えはほぼ一つに収斂しています。それは、ビットコインが「デジタルゴールド」、すなわち国家の管理を受けない、優れた価値の保存手段であるという認識です。 このナラティブを強力に推進したのが、世界最大の資産運用会社ブラックロックのCEO、ラリー・フィンク氏その人です。彼はビットコインを「政府の野放図な財政によって引き起こされる通貨価値の低下に対するヘッジ」であり、世界金融システムへの「恐怖のバロメーター」だと公言しました。金融界の頂点に立つ人物のこの言葉は、他の機関投資家にとって何よりの「お墨付き」となりました。 さらに、米国政府が「戦略的ビットコイン準備金」を創設し、政府保有分の売却を禁じたことは、このナラティブを国家レベルで追認するに等しい出来事でした。企業が財務資産としてビットコインを保有する動きも広がり、ビットコインは今や、機関投資家が理解できる「共通言語」を手に入れたのです。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] ワシントンの雪解け ― 規制という「最大の鎖」からの解放 どんなに優れた金融商品が登場し、マクロ環境が良好でも、政府が「NO」と言えばすべては終わります。機関投資家が暗号資産への参入をためらってきた最大の理由は、この「規制の不確実性」という名の分厚い氷の壁でした。しかし2025年、その氷が劇的に溶け始めました。 画期的な「GENIUS法」の成立 2025年6月、米国上院は超党派の圧倒的支持(68対30)を得て、GENIUS法(決済用ステーブルコインに関する包括的連邦法)を可決しました。これは、暗号資産の歴史における画期的な出来事です。 この法律は、ステーブルコイン発行者に対し、現金同等物による100%の準備金維持と月次の監査を義務付けるもので、暗号資産経済の根幹を支える「配管」の安全性を国家が保証することを意味します。これにより、かつて懸念されたステーブルコインの取り付け騒ぎというシステミックリスクは大幅に低減され、機関投資家が安心してエコシステムに参加するための土台が築かれました。 関連記事 : 米GENIUS法案、Web3投資の勝者と敗者は?ステーブルコイン規制の光と影 - Crypto Times 「執行から実現へ」SECの政策転換 規制の追い風はこれだけではありません。トランプ政権下で、SEC(証券取引委員会)もまた、訴訟を乱発する「執行による規制」から、明確なルールを策定し、イノベーションを後押しする「実現のための規制」へと、その姿勢を大きく転換させました。 現在、SECはSOLやXRPといった新たなアルトコインETFの承認に向けて、発行体と前向きな協議を進めています。さらに、プロトコルレベルでのステーキングは証券に該当しないとの見解を示し、将来の金融商品への道を開きました。この一連の動きは、機関投資家を縛り付けていた「規制」という最大の鎖を解き放つものでした。 この雪解けは、暗号資産業界の巧みなロビー活動が、より友好的な政権を誕生させ、その政権が規制を明確化し、それが機関投資家の参入を呼び込み、市場の成功がさらなる政治的支持を生む、という強力な「正当性のフィードバックループ」が回り始めた証拠なのです。 市場内部の"体温" ― データが語る投資家の本音 追い風が吹き、規制の壁が取り払われた今、市場の内部、すなわち投資家の「本音」はどうなっているのでしょうか。オンチェーンデータとデリバティブ市場を分析することで、現在の市場の"体温"を測ることができます。 オンチェーン分析:静かなる「大蓄積時代」の到来 ブロックチェーン上のデータを分析すると、興味深い事実が浮かび上がります。最近の価格下落局面においても、市場ではパニック売りは起きておらず、むしろ静かなる「大蓄積」が進んでいる可能性があります。長期保有を目的とする「確信を持った買い手」が、短期的な価格変動に狼狽した売り手から、着実にBTCを買い集めている様子がデータから示唆されます。 [caption id="attachment_138394" align="aligncenter" width="1024"] 取引所に保管されているBTCのリザーブ - CryptoQuantより[/caption] 取引所でいつでも売れる状態にあるBTCの量(取引所準備金)は減少傾向にあるとされています。これは、購入されたBTCが長期保管用のウォレットへと移動していることを意味し、市場の流動的な供給が逼迫している可能性を示唆します。この供給の引き締まりが、ETFからの継続的な買い需要と相まって、価格上昇圧力となっている可能性があります。 さらにデータを深掘りすると、市場が二極化している様子が見えてきます。Coinbaseなど、米国の機関投資家が主戦場とする取引所では、強い買い圧力が観測されています。一方で、個人投資家が中心の取引所では、必ずしも同じ動きは見られません。 市場データからは、機関投資家を中心としたビットコインへの継続的な資金流入が観測されています。一方で、個人投資家の動向については、過去のサイクルパターンから「アルトコインシーズン」への期待があるとの見方もありますが、具体的なポートフォリオ配分データによる検証が必要です。このことから、6月24日に観測された記録的なETFへの資金流入は、市場全体の総意というよりは、主に機関投資家の巨大なセンチメントと戦略が顕在化したものであると考えられます。 結論:新時代の幕開け ― 今後注目すべき4つの触媒と4つのリスク 本稿で見てきたように、2025年6月24日の大規模な資金流入は、マクロ経済、機関投資家の論理、規制緩和、市場内部の力学という4つの歯車が完璧に噛み合った「パーフェクトストーム」でした。そして、それは政治と金融が相互に作用し合う「正当性のフィードバックループ」が、今まさに暗号資産市場で回り始めたことを示しています。 デジタル資産は新たな発展段階に入ったと考えられますが、市場の成熟度については今後の動向を注意深く観察する必要があります。最後に、この新時代の航海を続ける上で、私たちが注目すべき「追い風(触媒)」と「嵐(リスク)」を整理しておきたいと思います。 注目すべき4つの触媒 FRBの利下げ実施: 9月以降、関税の影響を見極めた上で利下げが実行されるでしょうか。パウエル議長は慎重姿勢を示していますが、インフレ圧力が抑制されれば早期の利下げもあり得るとしています。 経済データ: 今後のインフレ(PCE)や雇用統計が、金融緩和を後押しするでしょうか。特に関税の影響が夏季のデータにどう現れるかが焦点です。 追加ETFの承認: ソラナやXRPなどの現物ETFが承認され、市場がさらに拡大するでしょうか。 年金基金の参入: 米国の巨大年金基金が、ポートフォリオへの暗号資産組み入れを公式に発表するでしょうか。 警戒すべき4つのリスク マクロ経済の反転: 予期せぬインフレ再燃や地政学リスクの再燃が、リスクオンムードを急変させる可能性があります。特に関税による物価上昇が予想以上に進行するリスクがあります。 規制の逆行: 政治的な風向きの変化により、再び厳しい規制が導入されるリスクがあります。 市場インフラの脆弱性: Coinbaseのような特定のカストディアンへの過度な依存がもたらす集中リスクがあります。 ステーブルコインリスク: 法律が整備されたとはいえ、巨大発行体の破綻が金融システムに与える未知数の影響があります。 暗号資産の歴史は、新たな章に突入した可能性があります。その未来は、これらの触媒とリスクが織りなす複雑なタペストリーとなるでしょう。市場参加者は、熱狂に流されることなく、冷静な分析の目を持ち続けることが、これまで以上に求められています。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 記事出典/引用文献 Bitcoin reclaims $106K as crypto market soars — Ethereum, Solana, XRP, and Cardano rally big on Middle East ceasefire hopes: Is this the start of the next crypto bull run? - The Economic Times https://m.economictimes.com/news/international/us/bitcoin-reclaims-106k-as-crypto-market-soars-ethereum-solana-xrp-and-cardano-rally-big-on-middle-east-ceasefire-hopes-is-this-the-start-of-the-next-crypto-bull-run/articleshow/122048816.cms Fed's Interest Rate Decision: June 18, 2025 - dshort - Advisor Perspectives https://www.advisorperspectives.com/dshort/updates/2025/06/18/feds-interest-rate-decision-june-18-2025 United States Consumer Price Index (CPI) YoY - Investing.com https://www.investing.com/economic-calendar/cpi-733 June 2025 Jobs Report Recap - Engage2Excel Blog https://blog.engage2excel.com/june-2025-jobs-report-recap Ultrabrokers Expert Reports Bitcoin ETFs Record Eight Days of Inflows Despite Middle East Conflict - StreetInsider https://www.streetinsider.com/Evertise+Financial/Ultrabrokers+Expert+Reports+Bitcoin+ETFs+Record+Eight+Days+of+Inflows+Despite+Middle+East+Conflict/24969904.html BlackRock's Bitcoin ETF Just Dethroned S&P 500 Giant: What's Going On? - TradingView https://www.tradingview.com/news/u_today:015525514094b:0-blackrock-s-bitcoin-etf-just-dethroned-s-p-500-giant-what-s-going-on/ Bitcoin vs. Ethereum: The Great Divide of 2025 – Institutionalization, Regulation, and Liquidity at Odds - Pepperstone https://pepperstone.com/en-au/analysis/bitcoin-vs-ethereum-the-great-divide-of-2025-institutionalization-regulation-and-liquidity-at-odds/ 1 Surprising Reason to Buy Bitcoin, According to BlackRock CEO Larry Fink - Nasdaq https://www.nasdaq.com/articles/1-surprising-reason-buy-bitcoin-according-blackrock-ceo-larry-fink Ethereum dumped hard in Q1 2025, underperforms Bitcoin and Solana: Here's why - FXStreet https://www.fxstreet.com/cryptocurrencies/news/ethereum-dumped-hard-in-q1-2025-underperforms-bitcoin-and-solana-heres-why-202505022320 A Quick Look at the New U.S. Post-Election Cryptocurrency Policy Regime - Econ One https://econone.com/resources/blogs/us-post-election-cryptocurrency-policy-regime/ Crypto Policy Outlook in the Trump Administration - BHFS https://www.bhfs.com/insights/alerts-articles/2024/crypto-policy-outlook-in-the-trump-administration US Senate passes stablecoin bill in milestone victory for crypto sector - Al Jazeera https://www.aljazeera.com/economy/2025/6/17/us-senate-passes-stablecoin-bill-in-milestone-victory-for-crypto-sector DOL Abandons ESG Rule in Investment Duties Regulation; Rescinds Cryptocurrency Guidance - Goodwin Law https://www.goodwinlaw.com/en/insights/publications/2025/06/alerts-practices-erisalit-dol-abandons-esg-rule On-Chain Analysis Explained: How to Read Blockchain Like a Pro - CCN.com https://www.ccn.com/education/understanding-on-chain-analysis-a-comprehensive-guide/ Bitcoin Derivatives Market Sees 26% Decline in Open Interest Amid Geopolitical Tensions - AInvest https://www.ainvest.com/news/bitcoin-derivatives-market-sees-26-decline-open-interest-geopolitical-tensions-2506/ 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。
ニュース
2025/06/25なぜステーブルコインはダメなのか?BISが示す「3つの欠陥」
国際決済銀行(BIS)は年次報告書で、ステーブルコインは将来の金融システムの基盤にはなれないとの見解を示しました。報告書は、ステーブルコインが健全な通貨に不可欠な「3つの重要なテスト」に合格しないと結論付けています。 BISによると、そのテストとは「単一性」「弾力性」「完全性」の3つです。 まず「単一性」については、ステーブルコインは発行元によって信頼性が異なり価値が常に等価に受け入れられるとは限らない点を問題視しています。これは、かつて米国で異なる民間銀行が発行した紙幣の価値がばらばらだった状況に似ていると指摘しました。 次に「弾力性」については、ステーブルコインは発行にあたり同額の準備資産を必要とするため経済状況に応じて供給量を柔軟に調整することが構造的に難しいと分析しています。 そして「完全性」については、すべての発行者がマネーロンダリング対策などの国際基準を遵守するとは限らず、金融システムの完全性を損なうリスクがあると警鐘を鳴らしました。 報告書は、ステーブルコインが持つ低コストで高速な国際送金といった利点を認めつつも、各国の金融主権を侵害するリスクや金融犯罪を助長する可能性を指摘しています。 一方でBISはステーブルコインそのものには懐疑的ですが、資産をデジタル化する「トークン化」の技術には「変革的なイノベーション」の可能性があると高く評価。中央銀行の準備預金や伝統的な金融資産をトークン化することが、次世代の金融システムの基盤を築く上で重要になるとの見解を示しました。 [ad_area] 国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。時間がなく忙しいあなたでもビットコインの投資が行えます。 現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施中。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。 OKJで口座を開設する [/ad_area] 情報ソース:BIS