地方創生
2025/09/23【地方創生】川上牧場とMetagri研究所による「オリジナルNFTデザインコンテスト」とは
[no_toc] 現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では島根県出雲市の川上牧場と株式会社農情人の運営するオンラインコミュニティ「Metagri研究所」が連携して開催した「第2回 世界牛乳の日 NFTデザインコンテスト」について紹介します。この企画は農業、アート、そしてWeb3を融合させ、酪農の魅力を発信する新しい試みです。 酪農の魅力をアートで発信するNFTコンテスト このコンテストは6月1日の「世界牛乳の日」を記念し、牛乳や酪農への想いをアートで表現することを目的に開催されました。 主催は島根県出雲市で酪農を営む川上牧場と農業DXを推進する株式会社農情人。運営は農業×Web3のオンラインコミュニティ「Metagri研究所」が担当しました。 コンテストには手書きイラストから画像生成AIを活用した作品まで多彩な形式で総勢30作品が集まりました。選考は「Metagri研究所」のコミュニティメンバーによる投票で行われ、多くの参加者を巻き込んだ企画となりました。 最優秀賞作品とその先の展開 コミュニティ投票の結果、酪農イノベーターである川上哲也氏の作品『Metagri Milk Cow 2025』が最優秀賞に選ばれました。この作品は画像生成AI「Midjourney」を用いて制作された、幻想的な油絵タッチのイラストです。 最優秀賞に輝いたこのデザインはNFT化され、6月開催の酪農応援企画「牛乳チャレンジ」の参加者へ応援の証となる「称号NFT」として配布されました。アートコンテストで生まれた作品が次の支援アクションへと繋がる仕組みが構築されています。 このプロジェクトの最大の特徴は、デジタル上のコミュニティ活動と島根県出雲市というリアルな酪農の現場が直接連携している点です。 Web3やNFTというと無機質なイメージを持たれがちですが、本企画では「牛乳の魅力」や「酪農へのエール」といった温かみのあるテーマを掲げ、クリエイターやコミュニティが一体となって盛り上げることで生産者と消費者の新たな関係性を築いています。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、「世界牛乳の日 NFTデザインコンテスト」を紹介しました。この取り組みは単にアート作品を募集するだけでなく、Web3コミュニティの投票によって優秀作品を決定し、その作品を次の酪農応援企画の記念NFTとして活用するという一貫したストーリーを持っています。 川上牧場と株式会社農情人の運営する「Metagri研究所」によるこの連携は、NFTが一次産業の現状や魅力を伝え生産者への応援の輪を広げるための有効なツールとなり得ることを示しています。 今後このような農業×Web3のモデルが、各地の地域振興や農業支援の新しい形として広がっていくことが期待されます。
地方創生
2025/09/19【地方創生】秋田公立美術大学×秋田市×KDDIによる「秋美NFTコレクション」とは
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトがWeb3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、秋田公立美術大学が主体となり秋田市やKDDI株式会社と連携して進める「秋美NFTコレクション」について紹介します。このプロジェクトは学生や卒業生の作品をNFTアートとして展開し、新たな創作の可能性と地域貢献を目指す先進的な取り組みです。 秋田公立美術大学と今回の取り組みについて 秋田公立美術大学は「新たな芸術領域の創造」を基本理念に掲げる大学です。2023年に開学10周年を迎え、学生や卒業生による新しい芸術の萌芽を感じさせる作品が生まれる中で、大学はそれらの作品価値の保存や継承(アーカイブ)という観点からNFTの可能性に注目してきました。 デジタルアートは複製や改ざんが容易という課題を抱えていましたが、NFT技術によって唯一無二の価値を証明できるようになりました。この技術を活用し若き才能の表現を未来へ繋ぐことが、本プロジェクトの根幹にあります。 「秋美NFTコレクション」の取り組み 「秋美NFTコレクション」は秋田公立美術大学の学生および卒業生のアート作品をNFT化し、社会に発信するプロジェクトです。 NPO法人アーツセンターあきたやKDDI株式会社の協力のもと、段階的に展開されています。 第1弾:ふるさと納税返礼品としてのNFTアート プロジェクトの第1弾は2024年度にスタートしました。卒業生である真坂歩氏と菅原果歩氏の2名の作品が秋田市のふるさと納税返礼品として提供されました。 真坂歩氏の作品: 自身の名を冠した土人形「真坂人形」の3Dデータ 菅原果歩氏の作品: 秋田で撮影した野鳥の写真作品のデジタルデータ この取り組みのユニークな点は、デジタルとリアルの双方向での体験を促していることです。 NFTの所有者は私的利用の範囲で作品の複製が認められており、3Dプリンターでフィギュアとして出力したり、写真を印刷・額装したりとデジタルデータを物理的な形で楽しむことが可能です。 第2弾:在学生への拡大と一般販売 2025年度にはプロジェクトは第2弾へと進化します。卒業生に加えて在学生からも作品を公募し、コンペティション形式で約80点の新作NFTコレクションを2025年10月にリリースする計画です。 さらに販路も拡大されます。これまでのふるさと納税返礼品に加えて、KDDI株式会社が運営するプラットフォーム「αU market」での一般販売が開始される予定です。 おわりに 今回の「地方創生」記事では秋田公立美術大学の「秋美NFTコレクション」を紹介しました。このプロジェクトは単なる技術導入に留まらず、複数の重要な価値を創出しています。 まず、学生や卒業生にとって自身の作品がNFTという新しい形で社会に発表され価値付けされることは、創作活動の大きなモチベーションとなり次世代クリエイターの育成に直結します。 こうした取り組みを支えているのが大学(学)、秋田市(官)、KDDI(産)という強固な産官学連携です。それぞれの強みを活かして連携することで、持続可能な文化振興と地域活性化の仕組みが構築されているのです。 「秋美NFTコレクション」は、Web3技術が地方の文化資本を掘り起こし、未来を担う若者の才能を育むための強力なツールとなり得ることを示す、先進的な事例と言えるでしょう。 [no_toc]
地方創生
2025/09/17【地方創生】鎌倉インターナショナル、『鎌倉スタジアムNFTプロジェクト』を実施
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、神奈川県鎌倉市を拠点とするサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC」が推進するファンとクラブの新しい関係性を築く『鎌倉スタジアムNFTプロジェクト』について紹介します。 鎌倉インターナショナルFCとは 鎌倉インターナショナルFCは、神奈川県鎌倉市を拠点とするサッカークラブです。2018年1月に設立され、「CLUB WITHOUT BORDERS」というビジョンを掲げ、人種や宗教、性別などあらゆる境界線(BORDERS)を持たないクラブ作りを目指しています。 現在は神奈川県社会人サッカーリーグ1部で戦いながら、近い将来のJリーグ参入を見据えて活動しており、サッカーを通じてグローバルな人材を輩出することも目標としています。 『鎌倉スタジアムNFTプロジェクト』とは 『鎌倉スタジアムNFTプロジェクト』は、鎌倉インターナショナルFCが実施する、スポーツとWeb3技術を融合させた画期的なプロジェクトです。 このプロジェクトの核心は、「スタジアムの芝生1平米オーナー」というアイデアをNFT化したことにあります。スタジアムのグラウンド(102m x 64m)を6,528区画に分け、ファンは特定の1㎡をデジタル上で所有できます。 NFTの所有者は単にデジタルデータを保有するだけでなく、限定コミュニティへの参加やイベントへの招待、特別な特典などを通じて、クラブやスタジアムの運営に深く関わることができます。 「SNPIT」とのコラボNFT第二弾が登場 今年7月にはSnap to Earnサービス「SNPIT」と連携し、特別なデザインのコラボNFTが限定10体で販売されました。 コラボNFTは全て「SNPIT属性」となり、特定のNFTがゴール(ピンポイント賞)を獲得した場合、属性の所有者全員にゲーム内で使えるアイテムなどの特典が付与されるようになっています。 さらなる展開へ:SOIP参画と外部連携 鎌倉インテルの挑戦はさらなる広がりを見せています。 スポーツ庁のDX事例集に掲載 鎌倉インテルはスポーツ庁が発表した「令和6年度 スポーツ団体のDX推進に向けた手引き・事例集 報告書」において、先進的な取り組みを行うスポーツ団体のひとつとして事例掲載されました。 本報告書はスポーツ界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する目的で作成されたもので、全国から選ばれた14団体のうちサッカー界からは川崎フロンターレと鎌倉インテルの2団体のみが選出されています。 報告書では鎌倉インテルの事例について、資金や人材に制約のある小規模団体でありながら、Web3技術でファンベースを拡大した点やSaaS活用による働き方改革を両立した点が特に評価されています。 スポーツ庁の新規事業成長促進プログラム「SOIP」に参画 スポーツ庁による新規事業成長促進プログラム「スポーツオープンイノベーション(SOIP)」に参画✅ SOIPはスポーツ庁の「スポーツオープンイノベーション推進事業」の核となる取り組み。全国から9団体が参画します🤝 詳細はこちら👇 🔗https://t.co/DNVd8EFy2v#鎌倉インテル#clubwithoutborders pic.twitter.com/z5SzZCHmE4 — 鎌倉インターナショナルFC|Kamakura International FC (@kamakura_inter) August 19, 2025 鎌倉インテルは、スポーツ庁が主催する「スポーツオープンイノベーション推進事業(SOIP)」に参画することが決定しました。 このプログラムは、スポーツと他産業の連携によって新しいサービスを生み出し、スポーツ産業の成長や社会課題の解決につなげることを目的としています。 既存ビジネスの拡大に取り組む団体として、アビスパ福岡やいわきFCなどと共に採択され、2026年2月にかけてインキュベーションや成果発表会に参加します。 渋谷Web3大学のアドバイザー企業に就任 さらにクラブが培った知見をWeb3業界全体の発展に活かす動きも始まっています。 2025年8月には「渋谷Web3大学」のアドバイザー企業に就任。ブランディングを重視する同大学と共通の価値観のもと、「Web3×ブランディング」を軸に未来のWeb3エコシステムの構築をサポートしていきます。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、鎌倉インターナショナルFCによる先進的なNFTプロジェクトを紹介しました。 この取り組みは、ファンが「観客」からクラブを共に創る「当事者」へと変わる新しいファン体験を提供しています。所有者自身がスタジアムの一部を保有するという「自分ごと化」の体験がクラブへのエンゲージメントを飛躍的に高めるでしょう。 地方のスポーツクラブがWeb3技術を活用し新たな資金調達とファンコミュニティ形成を両立させる本プロジェクトは、他の地域やスポーツ団体にとっても大きなヒントとなることが期待されています。鎌倉から始まるこの挑戦は、スポーツを通じた地方創生の新しい形を提示していると言えるでしょう。 【公式サイト・関連リンク】 鎌倉インターナショナルFC公式サイト: https://kamakura-inter.com/ 鎌倉スタジアムNFTプロジェクト公式X: https://x.com/stadiumNFT [no_toc]
地方創生
2025/09/17【地方創生】埼玉県小川町にて「道の駅おがわまちデジタル会員証」が実施
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、和紙のふるさととしても知られる埼玉県小川町が、東武トップツアーズ株式会社と連携して発行する「道の駅おがわまちデジタル会員証」の取り組みについて紹介します。 埼玉県小川町とは [caption id="attachment_143687" align="aligncenter" width="700"] 引用元:https://www.town.ogawa.saitama.jp/kanko/index.html[/caption] 埼玉県の中部に位置する小川町は、緑豊かな外秩父の山々に囲まれた自然あふれる町です。1300年の歴史を持つ手漉き和紙「小川和紙」の産地として知られ、その伝統技術はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。 近年では有機農業の里としても注目を集めており、伝統文化と新しい取り組みが共存する魅力的な地域です。 「道の駅おがわまちデジタル会員証」とは [caption id="attachment_143686" align="aligncenter" width="640"] 引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000321.000072120.html[/caption] この度、町の新たな玄関口としてリニューアルオープンした「道の駅おがわまち」を拠点に、町の観光振興と「関係人口」の創出を目的とした「道の駅おがわまちデジタル会員証」が発行されました。 これは東武トップツアーズがNFTマーケットプレイス「HEXA」のプラットフォームを活用して発行するもので、地域活性化を目指す連携協定に基づく取り組みです。 デジタル会員証は1000円で1000個限定で発行され、購入者はNFTとしてこの会員証を保有することになります。 購入者には、小川町の魅力を体験できる以下のような特典が用意されています。 「道の駅おがわまち」での紙漉き体験料の割引、レンタル自転車・トゥクトゥク利用料の割引 仙元山見晴らしの丘公園ローラーすべり台利用料の割引 小川げんきプラザプラネタリウム館利用料の割引 これらの特典は、会員証を提示することで利用でき、購入者が何度も小川町を訪れたくなるような仕組みになっています。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、埼玉県小川町によるデジタル会員証NFTの取り組みを紹介しました。 このプロジェクトのポイントは、NFTを単なるデジタル上の記念品で終わらせるのではなく、現地で実際に使える「特典」と結びつけている点です。これにより、デジタル会員証の購入が、小川町を訪れる直接的なきっかけとなります。 一度きりの観光客ではなく継続的に地域と関わりを持つ「関係人口」をいかに増やしていくかが、多くの自治体にとっての課題です。小川町の取り組みはNFTという新しいテクノロジーを活用して、町との新しい関わり方を提案し持続可能な観光と地域活性化を目指す先進的なモデルケースと言えるでしょう。 【公式サイト・関連リンク】 埼玉県小川町 公式サイト:https://www.town.ogawa.saitama.jp/index.html [no_toc]
地方創生
2025/08/24【地方創生】JR九州、『けものフレンズ Diary』との第二弾コラボを実施中
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)による、人気コンテンツ「けものフレンズ」とコラボレーションした現地限定NFTの取り組みについて紹介していきます。 JR九州NFTプロジェクトとは [caption id="attachment_142338" align="aligncenter" width="720"] 引用元:JR九州Web3.0公式X[/caption] 九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、NFTを活用して利用者との多様な接点を築き、新しい価値や九州の楽しみ方を提案することを目指す「JR九州NFT」プロジェクトを推進しています 。 これまでにも駅や列車を中心としたJR九州らしい素材をコンテンツ化したテーマにしたNFTの販売・無料配布など、鉄道というリアルなインフラとWeb3テクノロジーを融合させたユニークな取り組みを展開してきました 。 このプロジェクトは単にデジタルコンテンツを販売するだけでなく、NFTを通じて実際に九州へ足を運んでもらうきっかけを創出することを大きな目的の一つとしています。 現地でしか手に入らない!「けものフレンズDirary」コラボNFT [caption id="attachment_142339" align="aligncenter" width="679"] 引用元:PRwire[/caption] JR九州NFTは、10周年を迎えた「けものフレンズプロジェクト」のWeb3プロジェクト「けものフレンズ Diary」とのコラボレーション企画を発表しています。 コラボの第1弾は2025年1月11日から開始されました 。福岡県の主要駅である博多駅と小倉駅が舞台となり、それぞれ異なるNFTが発売されました 。 博多駅限定:「ツバメ・つばめ (800系)」 小倉駅限定:「カモメ・リレーかもめ (787系)」 販売数量は限定各50個、価格は3000円(税込)となっています。 コラボの第2弾は3月14日から開始。これは福岡市にある水族館「マリンワールド海の中道」で飼育されているコビレゴンドウが、飼育日数8,500日を達成したことを記念する形で行われました。 販売場所は福岡県・香椎駅となっており、数量や価格は第1弾と同じく3,000円(税込)で50個限定となっています。 また、NFTの売り上げの一部は動物園・水族館に寄付される仕組みとなっています。 「現地限定」によって特別感を演出 [caption id="attachment_142340" align="aligncenter" width="720"] 引用元:けものフレンズ[/caption] これらNFTの最大の特徴として、特定の駅の現地でしか購入できないことや、その地域特有のデザインがされていることが挙げられます。 例えば、第2弾NFTのデザインには、かつて観光列車として香椎線を走っていた「アクアエクスプレス」が採用されており、鉄道ファンにとっても魅力的な一枚となっています 。 また、このNFTはSBT(Soul Bound Token)という技術が用いられており、他者への譲渡ができません 。これにより「その場所を訪れた」という唯一無二のデジタル証明書としての価値が一層高まります。 さらに位置情報連動型NFTプラットフォーム「ルーラNFT」では、別デザインの「コビレゴンドウ・DENCHA」が海ノ中道駅限定で発売されるなど、複数の場所を巡る楽しみも提供されています 。 ネットからも購入が可能 [caption id="attachment_142341" align="aligncenter" width="720"] 引用元:JP九州NFT[/caption] JR九州NFTは利便性も探求しており、ポスターのQRを読み込まずともNFTの購入が可能となっています。 同時にGPS機能を利用し、購入者が現地(JR九州 小倉駅など)にいるを確認できた場合にのみ購入ボタンが有効となる仕組みを導入しています。これにより「現地での購入」という特別感を担保しています。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、JR九州による「けものフレンズ」コラボNFTを紹介しました。 この取り組みの優れた点は、NFTというデジタルなインセンティブを用いて人々を特定の場所(駅)へと実際に誘導していることです。これはWeb3技術が単なるデジタル上の投機やコレクションに留まらず、現実世界での人の移動を生み出し地域経済に貢献する「関係人口」創出の起爆剤となり得ることを示す好事例と言えるでしょう。 また、第2弾NFTの売上の一部は動物園・水族館に寄付され動物保護に活用される仕組みとなっており、プロジェクトが社会貢献的な側面を持っている点も注目されます。 JR九州の取り組みは鉄道会社の新たな収益モデルの可能性を提示するとともに、Web3を活用した新しい観光体験と地方創生の未来を切り拓く先駆的なチャレンジと言えるでしょう。 【公式サイト・関連リンク】 JR九州NFT:https://nft.jrkyushu.co.jp/ けものフレンズプロジェクト公式サイト: https://kemono-friends.jp/ けものフレンズDIary公式サイト: https://diary.rural.ne.jp/ ルーラNFT公式サイト: https://nft.rural.ne.jp/
地方創生
2025/03/10【地方創生】レイ・フロンティア株式会社による「スマートシティ名護モデル推進事業」とは?
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、レイ・フロンティア株式会社が実施する「スマートシティ名護モデル推進事業」プロジェクトについて紹介していきます。 レイ・フロンティア株式会社 レイ・フロンティア株式会社は、人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営を行っています。 既に複数の事業所と提携し多角的な製品展開を行なっており、代表的な事例として、三陸鉄道株式会社との「さんてつアプリ」やクロススポーツマーケティングとの「うつのみや健康ポイントアプリ」などが挙げられます。 「スマートシティ名護モデル推進事業」とは スマートシティ名護モデル推進事業は、沖縄県名護市において、官民連携や先端技術の効果的な活用により地域課題の解決やまちの魅力を高めるモデルを発信することを目的としたものとなっています。 名護スマートシティ推進協議会によって推進されており、会員制組織「名護スマートシティコンソーシアム」には2024年12月1日時点で85団体が県内外から参画しています。また、コンソーシアム会員から実証事業のアイデアを募り、複数の応募の中から5事業が採択されました。 レイ・フロンティア株式会社はその採択事業の中の1つとなります。 レイ・フロンティア株式会社は「AIを使った次世代PHRアプリ実証事業」を実施 レイ・フロンティア株式会社はスマートシティ名護モデル推進事業の一環として、新たなPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)アプリの実証を進めています。 このPHRアプリは利用者の行動データ(例:位置情報や活動量)を高度なAI技術で分析して最新のヘルスケアデータと融合、個々のニーズに応じた健康管理機能を提供することで利用者それぞれの健康状態やライフスタイルに最適化したサポートの実現を目指しており、活動量に応じて、ECサイトで引き換えができるポイントやNFTが付与されるゲーミフィケーション要素が導入されていることが特徴です。 今回の名護市における実証実験では、アプリ内のコンテンツであるデジタルスタンプラリーに名護市内のコースを複数セットし、その利用動態や活動量の変化、コンテンツ等のゲーミフィケーション的な施策効果を検証しています。 まとめ 今回の地方創生記事では、レイ・フロンティア株式会社による「スマートシティ名護モデル推進事業」を紹介しました。 現在、NFTの活用事例としては自治体のものが有名であり、「デジタル住民票NFT」や「ふるさと納税」といった形で実現され始めています。しかしながら、位置・行動データを活用した事例は少なく、レイ・フロンティア株式会社の取り組みは、多くのWeb3ユースケースの中でも一際注目を集めています。 レイ・フロンティア株式会社公式X:https://x.com/reifrontier レイ・フロンティア株式会社公式サイト:https://www.rei-frontier.jp/
地方創生
2025/02/20加賀市ワーケーションNFT体験レポート|加賀市で感じた新しい働き方と地方創生
北陸地方に位置する石川県は、豊かな自然と歴史的な文化が融合する地域です。金沢をはじめとする観光地のイメージが強いですが、加賀市もまた、温泉や伝統工芸といった魅力を持つエリアとして知られています。 そんな加賀市では、近年、地方創生とデジタル技術の融合を推進する動きが活発化しており、その一環として「ワーケーションNFT」が導入されました。 ワーケーションNFTとは、特定の地域でワーケーションを体験できる権利をNFTとして取得し、地域の活性化や新しい働き方の促進に貢献するプロジェクトです。しかしながら、その具体的な仕組みや魅力について詳しく知っている方はまだ多くないかもしれません。 今回の記事では、ワーケーションNFTの概要を解説するとともに、筆者が実際に石川県加賀市で体験した感想をお伝えします。 ワーケーションNFTとは? ワーケーションNFTは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた新しい働き方を促進するプロジェクトです。NFTを活用することで、特定の地域でワーケーションを体験できる権利を取得できる仕組みとなっています。 今回の滞在では、加賀市のコワーキングスペースやホテルを活用しながら、仕事とリラックスのバランスを体験しました。地方での働き方に興味がある人々にとって、このプロジェクトは新たな選択肢となるかもしれません。 今回利用したのは「ワーケーションNFT_2025春」です。5000円で販売されており、加賀温泉郷が誇る最高峰のホテル・アローレに宿泊可能になるものでした。 詳細については、こちらからご覧ください。 Web3に注力する加賀市の取り組み 加賀市は、国家戦略特区としてさまざまな最先端テクノロジーの導入を積極的に進めています。 [caption id="attachment_130193" align="aligncenter" width="2560"] e-加賀市民[/caption] 例えば、マイナンバーカードを用いた公的個人認証によるWeb3ウォレット管理機能を付帯した「e-加賀市民証」や、ドローンによる次世代エアモビリティ物流システムの構築、メタバース空間を活用した自治体サービスの拡張など、多様なプロジェクトが展開されています。また、AI技術を搭載したタクシーの運行も実証実験が進められており、交通の利便性向上にも取り組んでいます。 ワーケーションNFTもこのような技術革新の一環として実施され、都市部のビジネスパーソンが地方で働く新たな可能性を模索するための場となっています。 加賀市の多様な取り組みに関しては、Crypto Timesでも地方創生特集としてこちらで記事化していますのでご覧ください。 1日目:ホテルへ移動 加賀市への移動 [caption id="attachment_130190" align="aligncenter" width="1000"] TimeDepot.Twn / Shutterstock.com[/caption] 福岡から加賀市へ向かうには、新幹線を乗り継ぎ約5時間を要しました。京都で乗り換え、福井県敦賀までサンダーバードで移動し、そこから北陸新幹線へと乗り継ぐ形となりました。 以前は関西から石川県までサンダーバード一本で行くことができましたが、北陸新幹線の延伸に伴い敦賀での乗り換えが必須となり、少し手間が増えた印象を受けました。移動の効率を考えると、小松空港まで飛行機で行く方法も選択肢に入れるべきだったかもしれません。 加賀温泉駅に到着後、今回の宿泊先であるホテルアローレへ向かいました。駅からの距離があるため、レンタカーの利用が便利です。加賀市は観光地が点在しているため、移動手段の確保が快適な滞在の鍵となります。 ホテルアローレの印象 今回の宿泊先であるホテルアローレは、宿泊費5,000円とは思えないほど美しく快適なホテルでした。館内には温泉施設も完備されており、仕事の合間に温泉でリラックスできる贅沢な環境が整っていました。 また、このホテルは結婚式場としても利用されることがあり、有名アーティストが福井でライブを行う際に宿泊することも多いとのこと。加賀市の中でも特に評判の高いホテルであることがうかがえました。 2日目:ワーケーション体験 加賀市イノベーションセンターでのワークスペース体験 2日目は、ホテルではなく加賀市が運営するコワーキングスペース「加賀市イノベーションセンター」で仕事をしました。 この施設は、元々病院だった建物を改装して整備されたもので、外観には歴史を感じさせる要素が残りつつも、内部は最新の設備が整えられており、現代的なワークスペースとして機能しています。 [caption id="attachment_130195" align="aligncenter" width="2000"] 加賀市イノベーションセンター(ものづくりルーム)[/caption] 加賀市は北陸で初めて「国家戦略特区」に指定され、このセンターもビジネス促進のための拠点として整備されました。ものづくりルームやインキュベーションルーム、セミナールームなど、多目的な利用が可能な施設が充実しています。 今回の作業スペースとして使用したオープンスペースは、開放感があり、自然光が差し込む快適な環境でした。 3日目:金沢観光 3日目は加賀市から福岡へ戻らず、そのまま金沢市に一泊することにしました。金曜日は仕事をし土曜日は午前中から昼過ぎまで自由時間があったため、ひがし茶屋街や兼六園を訪れました。 ひがし茶屋街は、江戸時代の風情が色濃く残る町並みで、趣のある町家が立ち並んでいます。金沢の伝統工芸である金箔を使ったスイーツも楽しむことができ、観光客にも人気のスポットでした。兼六園は日本三名園の一つとされており、四季折々の美しい景色が広がる庭園です。訪れた日は冬の名残を感じる景色が広がり、静寂の中にも趣のある雰囲気が漂っていました。 石川県を去る前にラーメンを食べて帰路につきました。 体験を通じて感じたこと 今回の滞在を通じて、加賀市の地方創生への取り組みを肌で感じることができました。 加賀市は「消滅可能性都市」に指定されており、現地ではバブル期に建てられた商業施設や温泉が廃墟化している様子も見受けられました。その一方で、「人を誘致し、街を活性化させたい」という自治体の皆さんの熱意が強く伝わってきました。 滞在中、自治体の担当者であるホリさんが移動の際にさまざまな話を聞かせてくださり、加賀市の現状や今後の展望について深く知ることができたのも貴重な経験でした。また、学生時代を京都で過ごし、社会人になってからも大阪に住んでいた私にとって、北陸への訪問はこれまでほとんどなかったため、新しい視点を得られる機会となりました。 ワーケーションやリモートワークに興味がある人には、加賀市はぜひおすすめしたい場所です。今後もこのような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。 今回のワーケーションNFTは3月末までの期間が対象となっています。今回の記事で加賀市およびワーケーションNFTに興味を持った方がいれば、是非この機会に利用してみてはいかがでしょうか? ワーケーションNFTの詳細はこちらからどうぞ!
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2025/02/10【地方創生】秋田県による「あきた移住・交流メタバース万博」とは?
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 それは一般企業だけにとどまらず、各自治体においても同様であり、Web3プロジェクトが活発化してきています。また、Web3技術以外でも、メタバースなど最新技術を活用した取り組みが行われています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体主導プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、秋田県が実施した「あきた移住・交流メタバース万博」(25年3月末で終了)について紹介していきます。 秋田県とは [caption id="attachment_129617" align="aligncenter" width="1000"] 引用:Map-It[/caption] 秋田県は、日本の東北地方の県のひとつで、日本海に面しています。米作りを中心とする農業が盛んなことで知られています。 文化的には「なまはげ」が全国的に知られています。「なまはげ」は男鹿半島に伝わる年神であり、出刃包丁を持ったなまはげが「泣ぐ子はいねがー」と地域の家々を巡る伝統行事が、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。 食文化としては、白米をつぶして串に刺し表面を焼いた「きりたんぽ」が有名です。また、日本三大うどんのひとつ「稲庭うどん」や、ダイコンを縄で編んで小屋の中につるし燻してから調味液に漬け込む「いぶりがっこ」も広く知られています。 「あきた移住・交流メタバース万博」とは(25年3月末で終了) 秋田県は、秋田への移住・交流促進をテーマとしたメタバース「あきた移住・交流メタバース万博」を実施しています。 自宅から手軽に秋田県の情報を収集可能 [caption id="attachment_129619" align="aligncenter" width="832"] 引用:あきたネット[/caption] 「あきた移住・交流メタバース万博」では、ユーザーは秋田にゆかりのあるアバターになって、地域ごとに特徴のあるパビリオンを楽しみながら、県内市町村や移住支援に関する情報を収集することができます。 このメタバース空間は、自宅のPCから気軽にアクセスすることが可能であり、「秋田犬パビリオン」や「白神山地パビリオン」といった秋田県のそれぞれの市にちなんだパビリオンを楽しむことが出来ます。 [caption id="attachment_129620" align="aligncenter" width="801"] 引用:はじめの一歩[/caption] また、AIチャットシステムを活用した相談対応がテスト運用されていることもあり、いつでも秋田県に関する情報を収集することが可能です。 この他にも、メタバース中央広場では、「あきた就職ナビ」に掲載している企業等の中から数社の企業PR動画が展示をされているなど、就職・移住に関する包括的なサービスが提供されています。 現在、体験型謎解きイベントが開催中 [caption id="attachment_129621" align="aligncenter" width="600"] 引用:はじめの一歩[/caption] あきた移住・交流メタバース万博では、「謎解き×地域活性」で話題のクリエイティブチーム『KAGENAZO』とコラボし、ウイルス討伐ミッションに挑みながら秋田暮らしの魅力を知ることができる謎解きゲームが実施されています。 以下、イベントの内容となります。 開催期間:令和6年10月28日(月)~令和7年2月16日(日) 開催時間:8:30~24:00 参 加 費:無料 開催サイト:https://akita-nazometa.com/ また、この謎解きイベントでは、インフルエンサーとのタイアップイベントを4回実施する予定となっています。11月3日に行われた第一回イベントでは、秋田県出身インフルエンサー・いけちゃん氏がゲストとして招かれました。 12月8日の第2回ではせりしゅん氏、2025年1月12日の第3回にはマック氏、2月1日の第4回にはmayo氏が登壇するとのことであり、注目が集まっています。 専門研究所のレポートにも掲載 「あきた移住・交流メタバース万博」は専門家からも注目を集めており、一般財団法人北海道東北地域経済総合研究所(略称「ほくとう総研」)が発行する機関紙「NETT:North East Think Tank of Japan」の123号(2024年冬)「地域で取り組むDX」でも特集寄稿として掲載されています。 該当レポートでは、メタバース空間を構築することによる移住の効果的なPRが可能かどうかの検証や、メタバースの利点と課題についての省察がされており、これから同様の試みを行うプロジェクトが参考にできる箇所がまとめられています。 また、移住促進だけでなく、不登校に悩む児童生徒の相談の場やマッチングイベントとして活用する案なども提示されており、さらなるメタバースの可能性を示唆する内容となっています。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、秋田県が実施する「あきた移住・交流メタバース万博」を紹介しました。 メタバースを活用したプロジェクトは多数ありますが、県単位で大規模に且つ継続的な取り組みを実施している例は極めて稀有なものとなっています。また、秋田県はNFTの取り組みにも注力しており、2023年7月に発生した秋田県内の豪雨被害に対して、災害復興支援を目的としたNFTの販売を実施しました。NFTの売上金は「秋田県大雨災害義援金」へと寄付されました。 このように秋田県はメタバースやNFTといった最新技術を積極的に活用しており、全国の自治体に先駆けた取り組みをしているだけでなく、これから同様のプロジェクトを行うにおいての重要なさ参照元となっています。 秋田県の今後の取り組みに注目が集まります。 秋田県公式サイト:https://www.pref.akita.lg.jp/ アキタメタバース謎解き:https://akita-nazometa.com/
地方創生
2025/01/20【地方創生】千葉工業大学による学修歴証明書NFTとは?
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、千葉工業大学による学修歴証明書NFTについて紹介していきます。 千葉工業大学とは [caption id="attachment_127566" align="aligncenter" width="731"] 引用:千葉工業大学[/caption] 千葉工業大学は、千葉県習志野市と東京スカイツリータウンにキャンパスを有する、現存する日本の私立工業大学で一番長い歴史を有している歴史ある大学です。 1942年5月、本学の前身である「興亞工業大學」を玉川学園小原國芳園長によって、東京・町田の玉川学園内に創立されました。 太平洋戦争が終結したのち、1946年に移転および校名を「千葉工業大学」と改称し、現在へと至っています。 千葉工業大学が実施する学修歴証明書NFTとは [caption id="attachment_127565" align="aligncenter" width="912"] 引用:千葉工業大学(学修歴証明書)[/caption] 千葉工業大学は2022年8月、株式会社PitPatと共同で学修歴証明書NFTの発行を開始しました。これは当時、国内初となる取り組みでした。 この取り組みにおけるNFTは、SBT(Soul Bound Token)となっています。これは第三者に対して譲渡することが不可能な仕組みとなっているため、学習歴が他者にわたることを防止することが可能となっています。 また、学修歴証明書NFTにとどまらず、2023年3月には学位証明書のNFT発行も実施されました。 [caption id="attachment_127569" align="aligncenter" width="1346"] 引用:千葉工業大学(学位証明書)[/caption] 学位証明書NFTも、国内初の事例となっています。学生のプライバシー保護を目的として「NFT+VC(Verifiable Credentials)」の形での発行がされているため、個人情報の保護も万全となっています。 デザインは学生千葉工業大学の学生3名による考案となっており、大学一体となって勧められたプロジェクトであることが窺えます。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、千葉工業大学による学修歴証明書NFTを紹介しました。 学歴詐称は今も昔も大きな問題となっていますが、ブロックチェーン技術は記録改竄が不可能というその特徴ゆえに、重要なソリューションの一つとして考えられています。 現在、多くの分野においてWeb3技術のマスアダプションが進んでいますが、就職活動においてもそうした取り組みが進んでいけば、各企業のプラットフォームに自身のウォレットを繋いで、自己の学習・学歴証明をする未来が訪れるかもしれません。 千葉工業大学の取り組みは、未来の大学の在り方や就職活動に対する新たなアプローチの先駆けとなっていると言えるでしょう。 千葉工業大学公式サイト:https://www.it-chiba.ac.jp/
地方創生
2025/01/19【地方創生】サッカークラブ「SR KOMATSU」による「SR KOMATSUトークン」とは?
現在、DAOやNFTといったブロックチェーンを活用するプロジェクトが、Web3分野に対する関心の高まりとともに、徐々に増えています。 Crypto Timesでは「地方創生」をテーマとして、そうした自治体や企業、団体主導のWeb3プロジェクトを紹介していきます。 今回の記事では、サッカークラブ「SR KOMATSU」による「SR KOMATSUトークン」について紹介していきます。 サッカークラブ「SR KOMATSU」とは [caption id="attachment_127102" align="aligncenter" width="960"] 引用:FiNANCiE[/caption] SR Komatsuは、石川県小松市をホームタウンとする社会人サッカークラブです。 2017年石川県4部リーグからスタートし、2021年には北信越フットボールリーグ2部へ昇格。2024年より1部へと昇格しました。クラブとして「働きながらJ3への挑戦」を掲げており、2030年までのJ3リーグ昇格を目標としています。 チーム名の「SR」は、Stone=石、 River=川、Social Responsibility(社会的責任)、SocceR(サッカー)から由来しています。 クラブでの経験や活動を通して成長し、人財を通じて、石川県の経済・産業の活性化と社会におけるサッカーの価値を高めることを目的としています。 「SR KOMATSUトークン」とは [caption id="attachment_127103" align="aligncenter" width="1280"] 引用:FiNANCiE[/caption] SR Komatsuは、FiNANCiEを通じて、ただのファンクラブではなく共創型のコミュニティを形成しようとしています。 その根幹を成すのが、「SR KOMATSUトークン」です。SR Komatsuコミュニティでは、トークンホルダー、地域企業、クラブの三方に対して相互利益が出せるような運営・企画が予定されています。 また、トークンの継続的な価値循環のために、クラブによるトークン購入も計画されています。 おわりに 今回の「地方創生」記事では、サッカークラブ「SR KOMATSU」による「SR KOMATSUトークン」を紹介しました。 現在、Web3の活用事例としては自治体のものが有名であり、「デジタル住民票NFT」や「ふるさと納税」といった形で実現され始めています。そうした中で、SR KOMATSUの取り組みは、地域密着型の新たなWeb3ユースケースを創出していると言えるでしょう。 SR KOMATSU公式サイト:https://www.sr-komatsu.com/