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2024/09/27イーサリアム上で2000万ドルの約束手形が発行|RWAの進展
Guggenheim Treasury Securities (GTS) がブロックチェーンプラットフォーム「AmpFi.Digital」を通して、Ethereum(イーサリアム)上で2000万ドル相当のデジタルコマーシャルペーパー(DCP)を発行しました。発行されたDCPは、米格付け企業Moody'sから最高評価のP-1を取得しています。 関連:関心高まるRWA市場、DeFi統合も進みさらなる成長へ コマーシャルペーパーは、企業が短期的な資金調達のために発行する無担保の約束手形です。 AmpFi.Digitalの開発元であるZeconomyのCEOは「デジタル資産への巨大な需要が存在しており、金融業界に変革をもたらす可能性がある」と述べています。Zeconomyの分析によると、現物ビットコインETFの承認が伝統的金融機関のデジタル資産に対する関心を加速させている要因の一つとなっています。 近年、不動産、貴金属、債権などの現実資産をブロックチェーン上でトークン化する「現実資産 (RWA)」分野が拡大しており、米国財務省証券などのトークンはすでに時価総額20億ドルを超えています。また、ブラックロックが米ドル建て短期国債に投資するファンドをEthereum上でトークン(BUIDL)化し、RWA市場に参入するなどの事例も見られています。 Spark ProtocolはRWAを担保としたローンや流動性提供を検討中であり、Sky(旧MakerDAO)も最大10億ドルを米国債や社債に投資する計画を発表するなど、Web3分野での発展も見られています。また、UniswapやCurveといった分散型取引所もRWAトークンを統合し、24時間365日稼働する市場の可能性を検討しています。 Guggenheim Treasury Securities (GTS)による今回のDCP発行は、RWA市場の拡大をさらに加速させる可能性があり、伝統的な金融市場とデジタル資産市場の融合がさらに進むことを予感させるものといえます。 記事ソース:businesswire
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2024/09/26Ether.fi、ドメイン乗っ取りをセキュリティ強化で阻止
リキッドリステーキングプロトコル分野で最大のTVLを有するEther.fiは9月24日、*ドメインレジストラ(*固有ドメインの販売管理や仲介を行う事業者)Gandi.netを介したドメインアカウント乗っ取り未遂が発生したと発表しました。攻撃者はGandiの復旧プロセスを悪用し、Ether.fiのドメイン制御を試みたとされています。 Ether.fiはGandiからの不審なメール通知を受け、迅速に複数のプラットフォームでGandiに連携。アカウントは数時間以内にロックされ、被害は未然に防がれました。社内調査でもシステムへの侵害は確認されなかったとしています。 Ether.fiは、ハードウェア認証の強化など、最近の類似プラットフォームへの攻撃を受けてセキュリティ対策を強化していたことが早期発見と迅速な対応につながったと説明。Gandiの迅速な対応とEther.fiのセキュリティ対策が連携し、ドメインへの不正アクセスは阻止され、ウェブサイトやアプリケーション、メールサービスの安全性が確保されたとしています。 On September 24, https://t.co/gbHcksxzp2 experienced a security incident involving our domain registrar, https://t.co/hW50MConP9 We’re glad to report that all funds are safe, and the attackers at no point presented a compromised dapp on any https://t.co/gbHcksxzp2 related… — ether.fi (@ether_fi) September 25, 2024 Ether.fiは、Seal911、Doppel、Ethena、Distrustなどのセキュリティパートナーに支援への感謝を表明。ユーザーに対しては、全ての資金が安全であり悪意のある分散型アプリケーション(dApps)は展開されていないことを保証しました。詳細については、Gandiのチームと連携し近日中に発表する予定です。 現在、EIGENプロトコルのSeason 2エアドロップが実施されており、それに伴ってEther.fiやPuffer Finance、Renzoといった各リキッドリステーキングプロトコルでエアドロップが実施されています。多くのユーザーが盛んにサイトを訪れることが予測されており、今回の事例はそのタイミングを狙ったハッキングと考えられます。 情報ソース:Github
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2024/09/18TON財団とCurveが提携、ステーブルスワッププロジェクトをインキュベート
TON Foundationと大手分散型取引所(DEX)のCurve Financeが提携し、新たなTONベースのステーブルコインスワッププロジェクトをインキュベートすると発表しました。 Teams are encouraged to build a port of Stableswap to TON, with the help of TON Foundation and Curve. It can operate as an individual project in Curve ecosystem! https://t.co/tUL6jCGhpD — Curve Finance (@CurveFinance) September 17, 2024 今回のコラボレーションにより、TONブロックチェーン上でステーブルコインを取引する新たな機会が生まれ、よりアクセスしやすく効率的な取引体験が提供される予定です。 Curveの先進的なCFMM(コンスタント・ファンクション・マーケット・メイカー)技術を活用することで、ステーブルコインのスワップを簡素化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、価格への影響を最小限に抑えることを目指すとしています。 TON上のステーブルコインの需要は急速に高まっており、同チェーン上のUSDTは開始後4か月で純流通量が7億2,990万ドルに達しています。 Token Terminalのデータによると、TetherのステーブルコインUSDTのオープンネットワーク(TON)での流通量は10億ドルを突破しています。 記事ソース:TON
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2024/09/17トランプ氏支援の仮想通貨プロジェクト、トークン販売まもなく
記事の要点 ドナルド・トランプ氏らが関与するDeFiプロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」の詳細が徐々に明らかに ガバナンストークン$WLFIは、供給量の62%はトークンセール、20%はチームなどに、残りはWLFI財団などに割り当てられる $WLFIはSECから証券と認定されないよう設計されており、規則に基づいて販売される予定 先日、Rug Radioが実施したXのスペースに「World Liberty Financial(以下:WLFI)」のメンバーやドナルド・トランプ氏、ドナルド・トランプ・ジュニア氏などが参加し、プロジェクトの内容の一部が新たに明らかとなりました。 https://t.co/ws1YSdE7WD — Farokh (@farokh) September 16, 2024 分散型金融プラットフォームAaveとイーサリアムブロックチェーン上に構築されるDeFi分野のプロジェクトとなるWLFIでは、ガバナンストークンとして機能する仮想通貨$WLFIがローンチ予定。 $WLFIでは、供給量の62%が近日中に行われるトークン・セールで市場に流通する予定です。トークンセールの純収益の一部はプロジェクトのマルチシグネチャーウォレットのトレジャリーで準備金に充てられ、残りは創設者、チーム、サービスプロバイダーに支払われます。 供給量の約17%は、他のコミュニティ成長イニシアチブとともにWLFIのガバナンスへの参加拡大のインセンティブに、残りの20%はプロジェクトのチーム、アドバイザー、将来の雇用に使用。WLFIの非公開部分は、WLFI財団、トランプ・オーガニゼーションの関連会社、長年のトランプ氏の盟友でワールド・リバティに参加しているスティーブ・ウィトコフ氏が経営するウィトコフ・グループに充てられるとしています。 WLFIのホワイトペーパーでは、$WLFIは米国証券取引委員会(SEC)から証券として認定されない点を強調しており、規則に基づいて販売されるとしています。 記事ソース:Decrypt
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2024/09/15ラップドビットコイン「cbBTC」、時価総額が1億ドル突破
記事の要約 Coinbase発行のラップドビットコイン「cbBTC」の時価総額が1億ドル突破。 供給量の比率はEthereumが56%、Baseが44% ジャスティン・サン氏はcbBTCの中央集権性を批判 米大手仮想通貨取引所Coinbaseが先日ローンチした、ビットコイン(BTC)に裏付けられた仮想通貨「cbBTC」の時価総額が1億ドルを突破しました。現在市場で供給されているcbBTCは1670枚となっています。 cbBTCは、BTCと1:1の価値を持つように設計された仮想通貨で、EthereumとCoinbaseが手掛けるレイヤー2チェーン「Base」の2つのチェーンで展開されています。発行方法は、コインベースの仮想通貨口座からEthereumやBase上にBTCを送ると、自動的にcbBTCに変換される仕組みとなっています。 cbBTC is onchain. cbBTC is an ERC20 token that is backed 1:1 by Bitcoin (BTC) held by Coinbase. This means millions of BTC holders can now securely access DeFi apps on @base and Ethereum ecosystems—with more chains coming soon. Here’s what you need to know ↓ pic.twitter.com/nF8mF3JGms — Coinbase 🛡️ (@coinbase) September 12, 2024 現在、cbBTCはDEXではAerodrome、Curve、Matcha、Uniswapなど、レンディングではAave、Compound、Morpho、Moonwell、Sparkなどのプロジェクトで利用可能。供給量の比率はEthereumが全体の56%に対してBase上は44%となっています。 一方、DEX(分散型取引所)でのcbBTCの取引ボリュームは、Baseが8割以上を占めています。 オンチェーン分析プラットフォームNansenのCEO Alex Svanevik氏は、cbBTCによってBase上の総資産が大幅に増加する可能性があると指摘。さらに、WintermuteはcbBTCのマーケットメーカーとしてトッププレイヤーとして参入しており、堅実なビジネスとしてcbBTCが機能すると述べています。 This could explode total assets on @base pretty rapidly 👀 Smart move. Looks like @wintermute_t is the #1 market maker for it. Will be a solid business for them too! https://t.co/qVf6SPSCjU pic.twitter.com/Aq94RyUuPq — Alex Svanevik 🐧 (@ASvanevik) September 13, 2024 cbBTCへの批判的な声も一部では上がっています。 Tron創設者のジャスティン・サン氏は、cbBTCは準備金証明や監査がなく、Coinbaseが一方的にユーザーの資産を凍結できることを問題視し「ユーザーはCoinbaseをただ『信じる』しかない」と批判。米政府の召喚状があればユーザーのBTCが押収される可能性にも触れ「これほど中央集権的なビットコインはない」と厳しく非難しました。 また、サン氏は多くのDeFiプロトコル創設者と親交があることを明かした上で、cbBTCのDeFiへの統合は重大なセキュリティリスクになると警鐘を鳴らしています。政府の召喚状一つでオンチェーンのビットコインが凍結されれば、DeFiが掲げる分散化は意味をなさなくなると主張しました。 I'm friends with many DeFi protocol founders, but integrating cbbtc will pose major security risks to decentralized finance. A single government subpoena could freeze on-chain Bitcoin instantly, making decentralization a joke. https://t.co/bi7EkKznpn — H.E. Justin Sun🌞(hiring) (@justinsuntron) September 12, 2024 先日DeFiプラットフォームであるMakerDAOがWrapped Bitcoin(WBTC)を担保とした新規融資を停止しました。 これは、ラップドビットコインWBTCのカストディアンであるBitGoと、Tron創設者ジャスティン・サン氏に関連する企業BiT Globalとの提携に由来する管理一元化の可能性やセキュリティリスクへの懸念に起因しています。 一方、DeFiレンディングプラットフォームのAaveは、大手取引所コインベースが提供予定のラップドビットコイン「cbBTC」をV3プロトコルにも統合する提案を検討するなど、cbBTCの人気が高まっていることが窺えます。 今後、ラップドビットコインは大きな注目分野となる可能性がある一方、DeFi分野への影響については引き続き議論が続くことが予想されます。 記事ソース:Dune
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2024/09/12Aave、コインベースによるラップドビットコイン「cbBTC」の統合を検討
DeFiレンディングプラットフォームのAaveは、大手取引所コインベースが提供予定のラップドビットコイン「cbBTC」を、V3プロトコルに統合する提案を検討しています。 DAO proposal to add @coinbase's cbBTC on Ethereum and @base to @aave V3 upon launch. Aave has become the preferred protocol for supporting Tier-1 asset launches. https://t.co/awQ22efItT — Stani (@StaniKulechov) September 11, 2024 Aave Chan Initiative(ACI)からの提案は、cbBTCをBaseネットワークとイーサリアムメインネットの両方に接続することを目指しています。この計画には、流動性を促進し採用を促進するためにAave Meritプログラムから資金提供される3か月間で15万ドルのインセンティブパッケージが含まれています。 提案では「大手中央集権型取引所と主要なDeFiプロトコルの間のこの相乗効果は、より多くの主流ユーザーをAaveに引き付け、プラットフォーム全体の成長と採用に貢献する可能性がある」と述べています。 この提案はコミュニティで賛否両論を巻き起こしており、広範な採用に向けた一歩として評価する声がある一方で、懸念の声も上がっています。 懸念の一つとして、cbBTCが主にコインベースによって主に管理されるという点が挙げられており、これは資産の信用度に関わる単一障害点となり、リスクをもたらす可能性があると指摘されています。 また、コインベースといった米国規制下の企業と提携することの規制上の影響も見過ごされておらず、コンプライアンスの観点からも潜在的なリスクが指摘されています。 ラップドビットコインとしてはWBTCが大手であるものの、最近ではBitGoがジャスティン・サン氏、およびTronエコシステム間の「戦略的パートナーシップ」を発表したことで、管理一元化の可能性やセキュリティリスクへの懸念を巻き起こしました。また、その影響でMakerDAOではWBTCを担保とした新規融資を一時停止するといった事態が発生しました。 cbBTCはBase向けのラップドビットコインとして開発されてきた背景があります。現在巻き起こっているWBTCの議論の中、cbBTCがどのようにシェア拡大を見せるのかに注目が集まります。 情報ソース:Aave
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2024/09/12DEX市場の競争激化、Uniswapは首位独走できるか?
かつて市場シェアの過半数を占めていたUniswapですが、現在その数値は37%まで低下し、首位の座が揺らぎ始めています。その一方で、新たなDEXがシェアを拡大しています。 特に、Baseレイヤー2の成長に乗るAerodromeは8%の市場シェアを獲得しています。 この変化は、ユーザーが短期的なインセンティブではなく、長期的な優位性を持つより競争力のあるDEXを求めていることを示唆しています。DEX市場全体は活況を呈しており、先月の月間取引量は1400億ドルに達し、分散型取引ソリューションへの需要の高まりを浮き彫りにしています。 また、DEXシェアの拡張にはチェーン自体の盛り上がりも必須となっています。 台頭しているAerodromeですが、これはBaseチェーンの盛り上がりの勢いに乗っていることが要因と考えられます。Baseは米国大手取引所コインベースが開発するレイヤー2であり、コインベースと密な連携をとりながらエコシステムの拡大を行っています。 一方でチェーンの沈静化とともに勢いを失ったのがThrusterです。Thrusterは、Blastチェーン上最大のDEXであるものの、Blastチェーン落ち込みに伴って取引高が大幅な減少を見せました。 DEX自体の性能やインセンティブだけでなく、チェーンも含めたエコシステムの盛り上がりも取引高に大きな影響を与えます。今後苛烈になるであろうDEXシェア争いに大きな注目が集まります。 情報ソース;The Block(Share of DEX Volume)
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2024/09/06仮想通貨プロジェクトでの不正流出事件、ハッカーは32億円相当を資金洗浄か
トークンイールドプラットフォーム「Pendle」上に構築されたDeFiプロジェクト「Penpie」で発生した約35億円規模の仮想通貨不正流出事件に関して、攻撃者は資金をミキシングサービス「Tornado Cash」に送金したことが明らかとなりました。 3 Hackers deposited 17,800 $ETH($42.7M) into https://t.co/11PfRBP2j2 in the past 3 days!#Penpiexyz Exploiter deposited 9,600 $ETH($23M) to https://t.co/11PfRBP2j2.#WazirX Exploiter deposited 7,200 $ETH($17.3M) to https://t.co/11PfRBP2j2. The hacker who stole $42M from… pic.twitter.com/4RK63VfrCL — Lookonchain (@lookonchain) September 6, 2024 9月4日、攻撃者とされるアドレスはPenpieの特定の関数におけるReentrancy Protection(再入保護)の脆弱性を突き、PenpieにステーキングされていたETH、sUSDE、USDCなどを不正流出させ、その後、DeFiプラットフォーム「Li.fi」を利用して資金をETHに変換し、総額10,113 ETHを外部アドレスに送金していました。 Penpieはハッカーに対して、法的措置の免除や身元の秘匿、報奨金の提供を条件にホワイトハットとして資金の返還を求める交渉を試みていました。 Following the recent Penpie hack, we are announcing a bounty of up to 10% of recovered funds for any individual or group that provides credible information leading to the identification of the exploiter and recovery of the stolen funds. Details:https://t.co/fTeoklL86I By… pic.twitter.com/NkXgtztTaF — Penpie (@Penpiexyz_io) September 6, 2024 今回のTornado Cashでの資金洗浄の動きを見てか、Penpie側は態度を改めており、攻撃者からの資金の取り戻しに協力したユーザーに対して、回収額の最大10%を報奨金として提供するプログラムを急遽開始しました。 To the hacker: We acknowledge your exploit of our protocol and believe there's potential for a positive resolution that benefits all parties. Penpie is a community-driven project, and these funds mean a lot to our users. We are willing to negotiate a bounty for the safe return of… — Penpie (@Penpiexyz_io) September 4, 2024 今回の事件は、DeFi業界におけるセキュリティの脆弱性を浮き彫りにするものとなりました。2023年には、DeFiプロトコル「Euler Finance」でも約2億ドルの資金が流出する事件が発生しており、DeFiプロジェクトのセキュリティ対策の強化が急務となっています。 興味深いことに、Euler Financeから資金を流出させた後に全額を返還したハッカーとされる人物は、今回のPenpieの攻撃者に対して、オンチェーン上で賞賛ともとれるコメントを残しています。 "「よくやった。こんなハッカーはしばらく見なかった。あなたが全財産を持ち続け、奪った金を1ドルも取り戻させなかったのが嬉しい。君は勝ち、奴らは負けた」" [caption id="attachment_121198" align="aligncenter" width="836"] Euler Financeのハッカーが送ったコメント|画像引用元:Etherscan[/caption] このコメントは、DeFi業界におけるセキュリティの現状とハッカーの倫理を改めて示唆するものと言えます。 今回のPenpieへの攻撃は、DeFiプロジェクトがセキュリティ対策を強化し、ユーザーがリスクを認識した上でサービスを利用することの重要性を改めて示すものとなりました。 記事ソース:Lookonchain
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2024/09/05仮想通貨プロジェクト「Penpie」の35億円流出事件|特定箇所の脆弱性が原因か
先日、DeFiプロジェクト「Penpie」から約35億円分の仮想通貨が不正流出した事件の詳細が報告されました。 We have prepared a detailed Post-Mortem Report outlining our efforts over the past 24 hours to address the security breach at @Penpiexyz_io, including a thorough analysis of the situation. We remain committed to transparency and the recovery of funds. Details:… pic.twitter.com/wZ8GU73BQ8 — Penpie (@Penpiexyz_io) September 4, 2024 盗まれた資金と攻撃者の活動は現在も追跡中で、EthereumとArbitrumチェーン上のPenpieフロントエンドは事件発生から約3時間後に修正されたとのことです。 今回の不正流出の根本原因は、特定の関数におけるReentrancy Protection(再入保護)の脆弱性と報告されています。これは攻撃者がコントラクトの引き出しプロセスを操作する攻撃を防ぐための対策の1つです。 影響を受けたプールは、wstETH、sUSDe、egETH、rswETHのPendle市場のトークンとなっています。 対応と今後[no_toc] Penpieは現在、法執行機関と積極的に協力し、攻撃者の特定と逮捕に向けて動いているとのことです。また、ハッカーへのオンチェーンメッセージも複数回送信され、ホワイトハット交渉を模索していますが、今のところ返信はありません。預金、引き出し、その他の関連する進展については、コミュニティに継続的に情報が提供されています。 今後の対応としては、すべてのプロトコルとスマートコントラクトの包括的なセキュリティ監査を実施し、脆弱性を特定する予定としています。また、ユーザーに対しては進行中の状況と資金確保のために行われている措置について、引き続き透明性を保って情報提供を行うとのことです。 Penpieチームはユーザーの忍耐と理解に深く感謝し、資産の安全とプラットフォームの整合性を最優先事項として、盗まれた資金の回収に全力を尽くすことを改めて表明しています。 情報ソース:Penpie Blog
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2024/09/04約35億円分の仮想通貨が不正流出|DeFiプロジェクト「Penpie」で
トークンイールドプラットフォームPendle上に構築されたDeFiプロジェクト「Penpie」で、約2700万ドル(約35億円)相当の資金が不正流出しました。 オンチェーンデータによると、攻撃者とされるアドレスは、PenpieにステーキングされていたETH、sUSDE、USDCなどを流出させた後、Li.fiを用いて通貨をETHに変換。その後、ETHを外部アドレスへと複数回転送しており、記事執筆時は以下のアドレス(0x2f2d...)で10,113 ETHを保有しています。 攻撃者のアドレスでは、昨日夕方頃に仮想通貨ミキシングサービス「Tornado Cash」より約10 ETHの入金が確認されており、今回の不正流出資金も同様のサービスを通じて足取りが追えなくなる可能性があります。 Penpie公式は今回の事態を受け、セキュリティ侵害があったことを認め現在全ての入出金を一時停止しています。 Alert: Penpie has encountered a security compromise. We have paused all deposits and withdrawals. Our team is working tirelessly to address it. Your patience and support are invaluable during this time. Stay tuned for further updates. — Penpie (@Penpiexyz_io) September 3, 2024 Penpieのネイティブトークンである$PNPは、不正流出発覚後24時間比で35%以上の下落を見せています。 DeFiプロトコルにおけるセキュリティ侵害による資金流出は後を絶たず、ブロックチェーンセキュリティ企業Immunefiのレポートによると2024年8月だけでも5件のインシデントが発生し、合計約1500万ドルの被害が報告されています。引き続きDeFiユーザーは注意が必要となります。 記事ソース:Immunefi