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2025/06/10即時流動性と高スループットを実現!新世代L1「Sunrise」AMAレポート
執筆:summerchon 即時流動性と高スループットを実現する新世代L1「Sunrise」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、Sunriseが採用する独自の技術アーキテクチャや、DEX・DA領域における設計思想、ブランド刷新の背景、Animoca Brands Japanとのパートナーシップの狙い、そして今後のロードマップについて伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年5月31日(土)21:00 JST 場所:bb Discord & X Space Giveaway:100USDT × 3名 Interliquid Networks のベースレイヤー 「Sunrise」AMAを開催✈️ 特別ゲストにAnimoca Brands Japanよりご参加いただき徹底解説! ⏰ 5月31日(土)21:00 🎁 Giveaway:100USD × 3名 ✅ Like, RT & Follow ↓ @SunriseLayerJP @Animocabrandskk @bb_jpdao ✅ Join AMA ボイス ▶️… pic.twitter.com/KkkoVxqET9 — boarding bridge (@bb_jpdao) May 24, 2025 スピーカー ・Yu Kimura | Sunrise CEO & CTO ・Takeru | Sunrise COO ・Yusuke Jindo | Animoca Brands Japan CFO ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Yu Kimura | X SunriseのCEO兼CTOを務めるKimuraと申します。中学3年生の頃にゲーム機のハッキングをきっかけにエンジニアリングの世界に入りました。その後、ホワイトハッカーとして5億円相当の暗号資産を救出した経験もあります。現在はSunriseにてプロジェクト全体の技術戦略と経営を担当しております。本日はよろしくお願いいたします。 Takeru | X SunriseでCOOを務めておりますTakeruと申します。これまでの経歴としては、戦略コンサルタントとしてのキャリアを経た後、現CEOのKimuraと共にステーブルコイン発行企業を共同創業し、同社でCOOを担当しておりました。その後、Sunriseプロジェクトを立ち上げ、現在は事業全体の運営を統括しております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 Yusuke Jindo | X Animoca Brands JapanでCFOを務めておりますJindoと申します。公認会計士として、現在は日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)の税制検討部会にて幹事も担当し、日本における税制改正の推進活動にも従事しております。これまでの経歴としては、監査法人トーマツにて暗号資産交換業者の会計監査および分別管理監査を経験し、その後は株式会社メルコインにて暗号資産交換業ライセンスの取得やAccounting & Taxマネージャーを経て、現職に至りました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 各プロジェクトについて簡単な紹介をお願いします。 Sunriseは「The base layer for InterLiquid Networks」という立ち位置で、企業や団体が開発するアプリケーションチェーン(※1)の基盤として機能するL1ブロックチェーンです。それぞれの独自チェーンが抱える流動性の分断問題を解消すべく、Sunriseはその中央的なハブとしてチェーン間の資産や情報の相互運用性を実現します。 Animoca Brands Japanは、親会社であるAnimoca Brandsの戦略的子会社として、日本と海外のWeb3プロジェクトをつなぐゲートウェイの役割を担っています。事業の柱は「IP事業」と「Web3プロジェクト支援」の2つで、前者では2025年3月に、IPとRWA(※2)の融合による推し活プラットフォーム「MetaChara」をローンチ。後者では日本発プロジェクトの海外展開支援や、海外プロジェクトの日本進出をサポートするだけでなく、バリデーター(※3)としてネットワーク基盤の運営にも関与しています。 アプリケーションチェーン 特定用途に最適化された独自のブロックチェーン。個別プロジェクトごとのニーズに応じて設計される RWA(Real World Asset) 不動産や株式、知的財産など、現実世界の資産をトークン化してブロックチェーン上で取り扱う仕組み バリデーター ブロックチェーンにおいて取引の正当性を検証し、新しいブロックを生成するノード Sunrise Japan | X Sunriseならではの強みや独自性を教えてください。 Sunriseの最大の特徴は、チェーン間のスワップが1トランザクションで完了する点にあります。これは一見、DEX Aggregator(※1)のような機能にも見えますが、従来のDEX Aggregatorはアプリケーションであって、パーミッションレスなプロトコルではありません。したがって、個別チェーンに分断された流動性を根本的に解決するものとは言えませんでした。 一方、Sunriseはパーミッションレス(※2)なプロトコルとして、チェーンをまたいだスワップを実現しています。これにより、開発者が独自チェーンやレイヤー2ソリューション(※3)を構築する際にも、Sunriseを基盤に組み込むことで相互運用性のあるスワップ機能を簡易に導入できるようになります。 また、「DA(Data Availability)」という表現については、Sunriseではあえて頻繁には使用しておらず、代わりに実際に相互運用性を担保する機構としての機能強化を重視しています。 DEX Aggregator(分散型取引所アグリゲーター) 複数のDEX(分散型取引所)から最適なレートで取引を実行するアプリケーション パーミッションレス 参加や利用に特別な許可が不要なシステム。誰でも自由にアクセス・参加できる特徴を持つ レイヤー2ソリューション メインのブロックチェーン(レイヤー1)の外で取引処理を行い、スケーラビリティやコストを改善する技術 Sunrise Japan | X Sunriseのリブランドについて内容と目的について教えてください。 今回のリブランドでは、機能的な変更は行っていません。しかし、「データ可用性(DA)」という言葉を用いることで、Sunriseがあたかも「Ethereum L2」の代替DA(Alt DA)として限定的な文脈で捉えられるという誤解が生じていました。 我々の本質的なメッセージはそこにはなく、Sunriseが実現したいのはSovereign Rollup(※1)=主権型ロールアップによる新たなWebと金融のインフラのパラダイムの提示です。つまり、「Ethereumの部品」ではなく、「独立したインフラ」としての思想を打ち出すことが目的でした。 加えて、Sunriseを基盤に主権型ロールアップを構築することで、チェーン間で分断されていた流動性が解消されるという明確なメリットもあります。こうした独自の強みを、より簡潔に伝えるために、新しいブランド表現へとリフレーミングを行ったというのが今回のリブランドの背景です。 Sovereign Rollup(主権型ロールアップ) 他のチェーンに依存せず、独自の検証ルールやガバナンスを持つロールアップ方式。独立性と拡張性を両立しやすいアーキテクチャ Sunrise Japan | X SunriseとAnimoca Brands Japanのパートナーシップについて教えてください。 Sunriseとしては、Animoca Brands Japan様が日本国内におけるWeb3プロジェクトの展開支援や、独自レイヤー2ソリューションの導入を検討している企業に対する支援などを行っている点に強い共感を抱いています。 我々が目指す方向性と非常に近く、戦略的な連携によって両者の活動を補完し合える関係が築けると考え、パートナーシップ締結に至りました。 一方、Animoca Brands Japanは、2025年1月にSunriseへの出資と戦略的パートナーシップの締結を発表しました。 この提携には、Sunriseバリデーターとしての参加や、ユースケースの共創などが含まれており、持続的なエコシステムの拡充を支援することが目的とされています。 また、同社は2024年後半よりDePIN(※1)領域に注目しており、Sunriseの技術がこの分野におけるユースケース創出にも大きく貢献できると評価しています。加えて、ディープテックや知的財産管理など多様なWeb3領域においても、Sunriseが技術基盤として活用される可能性に注目が集まっています。 DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Networks 物理的なインフラ(例:センサー、通信、ストレージ)を分散型で構築・運用するWeb3の新領域 Sunrise Japan | X 今後のロードマップについて教えてください。 Sunriseの今後の展開としては、まずコミュニティラウンドによるパブリックセールを実施し、その後にメインネットローンチおよびTGE(※1)を予定しています。 また、まだ正式には発表できない段階ですが、Sunriseを基盤とした他社の独自ブロックチェーンソリューションについても複数のアナウンスを控えています。これに加え、我々自身もSunrise基盤のレイヤー2ソリューションを開発しており、それをショーケース的に紹介することで、Sunriseの優れた使い方の例として示すことを目指しています。 さらに、最近発表した「InterLiquid SDK(※2)」も、そうした活用例のヒントとなるものです。今後、このSDKを通じて、Sunrise上でのアプリ開発がより加速し、多様なユースケースが創出されることを期待しています。 TGE(Token Generation Event) プロジェクトが独自トークンを正式に発行・配布するイベント InterLiquid SDK Sunriseネットワーク上で相互運用性のあるアプリケーションを開発するためのソフトウェア開発キット(Software Development Kit) Sunrise Japan | X Sunriseではどのようなセキュリティ対策を取られていますか? Sunriseのセキュリティ設計は、基本的にはProof of Stake(PoS)モデルの拡張的な仕組みを採用しており、PoSと同等かそれ以上の堅牢性を備えています。 具体的には、「Proof of Liquidity」と呼ばれる独自のセキュリティ構造を導入しており、これがvRISE(※1)と密接に連動しています。vRISEとは、一定の流動性を供給することによって初めて獲得可能となる設計であり、これを前提としたステーキングにより、ネットワークの正当性を保証しています。 この構造により、ただのPoSに比べてもより経済的インセンティブと一体化したセキュリティレイヤーが構築されており、信頼性の高いバリデーション環境が実現されています。 vRISE Sunriseにおけるステーキングと流動性供給が結びついたセキュリティ構造の中核要素(トークン)。獲得には流動性提供が前提となる Sunrise Japan | X 「InterLiquid SDK」で最初にサポートしたい業界は何ですか? 「InterLiquid SDK」は、相互運用性を活かしたアプリケーション開発を支援するツールキットですが、その中でも最初に重点的にサポートしたいのは金融系の業界です。 ブロックチェーン技術と親和性の高い領域として、分散型金融(DeFi)やGameFi(※1)などが挙げられます。これらは広義の「金融」に分類され、トークンを用いた価値移転や経済圏の構築において、相互運用性のニーズが特に高い分野です。 そのため、まずはこうした金融関連領域に向けたユースケースの確立を進め、SDKの機能やメリットを明確に提示することが、初期フェーズの戦略として最も効果的であると考えています。 GameFi(Game + Finance) ゲームの中で経済活動を行い、トークンやNFTを用いて報酬を得る仕組みを持つブロックチェーンゲーム 競合と比較した場合のPoLや流動性ハブ以外の強みは何ですか? Sunriseにおける最大の差別化要素は、やはり「流動性ハブ(※1)」としての機能にあります。 例えば、CelestiaやAvailといった他のプロジェクトは、データ可用性(DA)レイヤーとしての機能に特化しており、主に「Layer2の基盤になれる」という役割を訴求しています。しかし、このモデルだけでは明確な差別化要素に欠け、経済的にもサステナブルとは言いがたいのが現状です。 実際、Celestiaのように高い時価総額を誇るプロジェクトであっても、ブロックチェーン上で日々発生するトークンバーン(※2)の金額はわずか数百ドル程度にとどまっており、収益性の観点で「安売り状態」に陥っているというデータもDeFiLlama(※3)等で確認できます。 Sunriseでは、このようなデータ可用性レイヤー単独での限界を踏まえ、「流動性ハブ」という機能をあわせ持つことで、ネットワークの経済的自立と持続可能性の両立を実現しようとしています。この設計思想により、単なるインフラではなく、長期的に稼働しうるイノベーション基盤としてのチェーン構築が可能となると考えています。 流動性ハブ 複数のチェーン間で資産をシームレスに移動・交換できる中心的なネットワーク機能 トークンバーン 供給量の抑制やインフレ対策を目的として、発行済みトークンを意図的に市場から除去する仕組み DeFiLlama 分散型金融(DeFi)プロジェクトのデータを集計・可視化する代表的な分析プラットフォーム Sunrise Japan | X 将来的に目指すWeb3の姿についてビジョンを教えてください。 現在のWeb3領域では、EVMやSolana Virtual Machine、Move Virtual Machineなど、既存の技術環境における性能改善ばかりが注目されており、破壊的なイノベーションがやや乏しい状況にあると感じています。 これが今のWeb3における面白みに欠ける一因であり、真に新しいユーザー体験をもたらす革新性が求められていると考えます。 その点で特に参考にしているのが、「Hyperliquid」です。彼らは独自のチェーン上でパーペチュアル取引所を構築することで、新しいUX(ユーザー体験)を創出し、Web3に革新をもたらしました。これは、単なる仮想マシンの最適化とは一線を画す、本質的な価値提供です。 私自身は「ハイパーEVM」のような、既存技術の延長線上にあるものにはあまり魅力を感じておらず、Hyperliquidのように“地下鉄を掘る”レベルの大規模かつ根本的な開発こそが、Web3の未来を切り拓くものだと思っています。 とはいえ、誰もが巨大なインフラを構築できるわけではありません。だからこそ、Sunriseのレイヤー2ソリューションを活用することで、よりスピーディーかつ柔軟に“自分たちの地下鉄”を掘ることができる環境を提供したいと考えています。これは、開発者一人ひとりが創造力を最大限に発揮できるWeb3の未来像に通じるものです。 まとめ 今回のAMAでは、「即時流動性」と「高スループット」を両立する新世代のL1ブロックチェーン「Sunrise」について、その技術的背景とエコシステム、今後の展望が多角的に語られました。 Sunriseは、企業や団体が独自に構築するアプリケーションチェーンの基盤となることを想定した設計で、流動性の分断を解消する「流動性ハブ」機能を中核に据えています。これにより、相互運用性を前提とした柔軟なアーキテクチャを実現しています。 加えて、リブランドの背景では「Sovereign Rollup(主権型ロールアップ)」という構想が示され、単なるEthereum L2の代替ではなく、新しいWebと金融インフラの根幹を担う存在であることが強調されました。 また、Animoca Brands Japanとの戦略的パートナーシップや、InterLiquid SDKのリリース、メインネットとTGEに向けたコミュニティセールの計画など、実際の事業展開においても具体的な進展が語られました。 中でも注目すべきは、「Hyperliquid」などの革新的なプロジェクトに着想を得た“破壊的イノベーション”への志向です。Sunriseは、既存技術の延長線上ではなく、「誰もが地下鉄を掘れる」ような開発環境を提供することで、Web3の未来像をより拓かれたものへと導こうとしています。 Sunriseは、真に相互運用性と経済的サステナビリティを両立させる基盤として、今後のWeb3エコシステムでの存在感を一層強めていくことでしょう。 関連リンク Sunrise Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2025/06/06DWF Labs支援、発行額3.8億ドルの合成ドルプロトコル「Falcon Finance」AMAレポート
執筆:MARU 過剰担保によって合成ドル「USDf」を発行し、ユーザー資産に安定と新たな利回りをもたらす「Falcon Finance」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、USDf/sUSDfの仕組み、Boosted Yieldによる高利回り戦略、保険基金を含むリスク管理体制、そして今後予定されているDeFiプロトコルとの連携やFalcon Milesプログラムの拡充について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年5月21日(水)21:00 場所:bb Discord & X Space Giveaway:30 USDf × 10名 DWF Labsが支援し約3.7億ドル分のステーブルコインを発行する「Falcon Finance」のAMAを開催✈️ ⏰ 5月21日(水)21:00 🎁 Giveaway:30USDf × 10名 ✅ Like, RT & Follow ↓ @FalconStable & @bb_jpdao ✅ Join AMA ボイス ▶️ https://t.co/zgxtkwsY4F チャット ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb 💁♂️… pic.twitter.com/2Zvq2i9isB — boarding bridge (@bb_jpdao) May 17, 2025 スピーカー ・Jhsu | Falcon Finance ・たぬきち | Guest Speaker ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Jhsu | X はじめまして、Falcon Financeでパートナーシップチームを率いているJhsu(Jorinda)と申します。私たちのチームは、暗号資産業界全体との連携を担っており、とくにFalcon Financeが展開するステーブルコイン「USDf」の普及に向けた取り組みに力を入れています。DeFi(分散型金融)の利便性と信頼性をより多くの人に届けるため、さまざまなプロジェクトやプラットフォームとの協業を通じて、エコシステム全体の発展に貢献していきたいと考えています。 たぬきち | X こんにちは、BuzzBridge Capital共同創業者のたぬきちです。BuzzBridge Capitalでは、日本と海外のWeb3プロジェクトをつなぐ支援を行っており、資金調達やマーケティング、コミュニティ構築など、幅広い領域でサポートしています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 Falcon Financeの全体像と目指すものとは? Falcon Financeは、2025年2月に設立され、同年4月末に一般向けのサービスを開始した、過剰担保型の合成ドルプロトコルです。ローンチから間もないにもかかわらず、すでに発行されている合成ドル「USDfの流通量は約3億8,000万USDに到達しており、急速に注目を集めています。本プロジェクトが立ち上げられた背景には、従来の合成ドルプロトコルにおける以下のような課題意識がありました。 ・利回りの水準が十分でないこと ・担保として利用できる暗号資産の種類が限られていたこと これらを受けて、Falcon Financeは「Your crypto, Your yields.(あなたの暗号資産で、あなた自身の利回りを)」という明確なビジョンを掲げ、多様かつ柔軟な戦略を導入しています。 その戦略の中核をなすUSDfでは、ステーカーへ分配される利回りを複数の異なる収益源から創出することで、市場状況に左右されにくい安定的かつ持続可能な提供を目指しています。具体的には、従来のプラスのファンディングレートを利用した裁定取引に加え、市場が逆の状況ではマイナスのファンディングレートを利用した裁定取引も実施。 さらに、複数取引所間の価格差を利用するクロス取引所価格裁定、アルトコインのネイティブステーキングによるオンチェーンでの高利回り獲得、主要なオンチェーン流動性プールへの資産配備を通じたDEXでの活動や裁定取引など、多様な戦略を統合的に運用します。 また、担保についてはより多くの種類の暗号資産を受け入れ、特に非ステーブルコイン資産には過剰担保モデル(担保額の70%までUSDfを発行可能)を適用することで安定性と信頼性を確保。これにより、発行されたUSDfは常にそれと同等以上の価値を持つ担保によって裏付けられ、ユーザーはリスクを抑えつつ利回りを追求できます。 合成ドル 暗号資産や他のトークンを担保としてスマートコントラクト上で発行される、米ドル価値に連動したトークン プロトコル ブロックチェーン上で動作する一連のシステムやスマートコントラクト群を指す ファンディングレート デリバティブ(先物)市場でロング(買い)とショート(売り)の需給バランスを調整するための資金調整手数料 アービトラージ 市場間の価格差を利用して利益を得る取引手法。裁定取引とも呼ばれる 過剰担保モデル 価格変動リスクに備え、発行するトークンの価値以上の資産を担保として預け入れる仕組み 作成 Aki USDfの価格安定の仕組みと利回りの生み出し方について教えてください Falcon Financeが提供する合成ドルUSDfは、以下の2つの設計上の強みを軸に安定性と柔軟性を確保しています。 1.過剰担保による価値の裏付け USDfは、発行するすべてのトークンに対して、常にそれを上回る価値の担保資産を保有しています。USDfを発行(ミント)する際、担保となる資産の種類によってその扱いが異なり、ステーブルコインを担保とする場合は1対1の価値で裏付けられます。一方、非ステーブルコインを担保とする場合は、リスクを管理するため、そのコインの流動性やボラティリティ(価格変動性)に応じた過剰担保比率(OCR)が設定されます。これにより、どのような種類の資産を担保にする場合でも、USDfの価値を安定して支えるための十分な担保が確保されるようになっています。 2.20種類以上の暗号資産を担保として活用可能 ETHやBTC、SOL、USDC、USDTなど、20種類以上の暗号資産を担保として利用できます。 これにより、ユーザーは自身が保有する多様な資産に応じてUSDfを柔軟にミントすることが可能となり、システム全体としてもリスク分散が図られています。 補足:利回り戦略「ミラーリング」の活用 利回りを生み出す手法として「ミラーリング(別名:オフエクスチェンジ決済)」を採用しています。これは、担保資産を実際に取引所に移動させることなく、中央集権型取引所(CEX)にある対応資産と連動させて、マーケットメイクや裁定取引などで収益を得る仕組みです。この戦略により、ユーザーの担保資産を移動させることなく利回りを確保できるため、安全性と効率性の両立が可能となります。 ペッグ 通貨やトークンの価格を一定の水準(例:1 USD)に固定する仕組み。USDfは1USDと連動することを目指す ミント 暗号資産やトークンを新たに発行する行為。USDfは担保を提供することでミントされる カストディ 暗号資産や証券などのデジタル資産を安全に保管・管理するサービスのこと Ceffu Binance(バイナンス)関連の法人向けカストディサービス。高度なセキュリティで資産を管理 Fireblocks 暗号資産の機関投資家向けカストディサービス。MPC(マルチパーティ計算)による安全な鍵管理が特徴 🪙 $USD1 is now live as collateral on Falcon! The stablecoin from @worldlibertyfi joins 16+ other assets you can now use to mint $USDf! More access 🌐 More flexibility 🔁 More yield 📈 gfalcon 🦅 pic.twitter.com/RvbeM3YBp4 — Falcon Finance (@FalconStable) April 11, 2025 Classic MintとExpress Mintの違いは何ですか? Falcon Financeでは、ユーザーの目的や利用スタイルに応じて、2種類のUSDf発行方法が用意されています。それが「Classic Mint」と「Express Mint」です。 まずClassic Mintは、USDfを発行するための基本的な手段です。ユーザーは、USDCやUSDTといったステーブルコインに加えて、ETHやBTC、SOLなど16種類以上の暗号資産を担保にして、USDfを新たに発行することができます。発行時にはKYC(本人確認)手続きが必要ですが、その分しっかりとした担保構造と信頼性を備えたプロセスとなっています。 一方のExpress Mintは、USDfを発行すると同時に、自動的にsUSDf(利回り付きトークン)としてプロトコル内にステーキングされる仕組みです。つまり、「USDfのミント」と「利回り運用の開始」がワンステップで完結する利便性の高い機能です。これにより、ユーザーは煩雑な操作を挟むことなく、Falcon Financeが提供するClassic Yield(年率二桁台のAPY)を即座に享受できます。さらに、Boosted Yieldと呼ばれる3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月といった固定期間ステーキングのオプションを選択すれば、通常よりも高いブースト利回りを得ることも可能です。 なお、KYCを避けたいユーザーは、UniswapやCurve、Balancer、Bunniといった分散型取引所(DEX)でUSDfを直接購入し、すぐにsUSDfとしてステーキング運用を始めるという選択肢もあります。まずはDEXでUSDfを取得し、そのまま運用を始めるのが最も手軽な方法のひとつです。 作成 Aki 現在のUSDfのTVLとユースケースを教えてください Falcon FinanceのTVL(Total Value Locked:預かり資産総額)は、2024年後半のクローズドβ期間終了時点で2億ドルを突破し、現在も安定して約4億ドル超を維持しています。USDfは既に3.8億ドル以上が発行されており、BitfinexやWOO Xといった中央集権型取引所(CEX)への上場に加え、UniswapやCurveなど複数の主要DEXにも流動性プールが展開されています。 また、マネーマーケット「Morpho」などでは担保資産としても採用が進んでおり、DeFiエコシステム内でのユーティリティ(実用性)も着実に拡大しています。 さらに注目すべきは、Falconが備える保険基金の仕組みです。この基金は、毎月の運用利益をプールしておくことで、万が一トラブルが発生した際には、sUSDf保有者に対するAPY(利回り)の支払いを保証する“最後の安全装置”として機能するよう設計されています。 APY(Annual Percentage Yield) 年率換算の複利利回り マネーマーケット 暗号資産(仮想通貨)を預けたり借りたりできるDeFi(分散型金融)の仕組みのひとつ sUSDfによって期待される利回りについて教えてください Falcon Financeでは、USDf保有者に対して自動的に利回りが付与される仕組みとしてsUSDfというトークンが発行されており、さらに利回りを上乗せしたいユーザーにはBoosted Yieldの選択肢も提供されています。これらに連動して、活動量に応じたポイント制度「Falcon Miles」も実装されており、単なる保有を超えた参加メリットが設計されています。 sUSDf:自動で利回りが積み上がるトークン sUSDfは、USDfをFalcon Financeにステーキングすることで得られる利回り付きトークンです。イーサリアムの標準規格であるERC-4626に準拠して設計されており、ユーザーは報酬の請求手続きなしに自動で利回りが加算されていきます。 この利回りは、Falcon Financeが展開する取引戦略やアービトラージから生じる収益をもとに分配されます。sUSDfは時間とともにその価値が上昇していく設計となっており、ステーキングを解除する際には、その時点でのsUSDfとUSDfの交換レートに応じて、利回りを含んだUSDfが払い戻される仕組みです。 現時点での想定利回りは年率10〜15%前後とされており、市場環境に応じて変動はあるものの、比較的高い水準のパッシブインカムが期待されています。 Boosted Yield:固定ロックで得られる上乗せ利回り より高い収益を求めるユーザー向けに、FalconはBoosted Yieldという仕組みも提供しています。 これは、保有しているsUSDfを3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月といった一定の期間ロックすることで、通常よりも高い利回りを得られる制度です。ロックすると、そのポジションを証明するためのNFT(ERC-721規格)が発行され、満期到来時には、元のsUSDfに加えて、条件に応じた追加利回り分のsUSDfが付与されます。 通常のsUSDfはいつでも引き出し可能であるのに対し、Boosted Yieldは柔軟性を犠牲にして利回りを最大化する選択肢と言えます。固定期間ロックの代償として、高いAPYが提供されるため、長期保有を前提とするユーザーには魅力的なオプションです。 Falcon Miles:貢献に応じたロイヤリティポイント Falcon Milesは、Falcon Finance内のさまざまな活動に応じて付与されるロイヤリティポイント制度です。 USDfやsUSDfの発行・保有・ステーキング、Boosted Yield NFTのロックなど、ユーザーのプロトコルへの貢献行動に応じてポイントが累積されていきます。将来的には、流動性提供やレンディング、さらにはイールドトークン化プラットフォーム(利回り権利をトークンにする仕組み)などへの参加も、ポイント加算対象となる予定です。 この「マイル制度」は、単なる利回りを超えたコミュニティ参加インセンティブとして機能し、今後予定されているトークン配布や特典設計とも密接に関係してくると考えられています。 このように、sUSDfとBoosted Yield、そしてFalcon Milesは、USDfをただ保有するだけでは得られない追加価値と報酬機会を提供しており、Falcon Financeのステーブルコインエコシステムの中核を成しています。 ERC-4626 イーサリアム上で「利回りを生むトークン」の共通仕様として策定された規格。ユーザー資産の預け入れ・引き出し・利回り計算などの一貫性を保つために使われる パッシブインカム 労働などの能動的行動を伴わずに得られる収入のこと。代表例にステーキング報酬や配当収入などがある 流動性提供 取引所などに資産を預けて、他のユーザーが取引しやすくする行為。報酬(手数料など)を得られる レンディング 暗号資産を他のユーザーやプロトコルに貸し出し、金利収入を得る行為 実際のブーストAPY水準 | Falcon Finance App(Earn/Boosted ページ) 最新アップデートや実施中のキャンペーンを教えてください 現在チームが注力しているのは、ユーザー参加型ポイント制度「Falcon Miles」の拡充です。同プログラムは、USDf/sUSDfのミント、ステーキング、保有といった基本行動に応じてポイントを付与する仕組みですが、次フェーズではレンディング・プロトコルや流動性プロトコルとの連携を追加し、外部サービスでの活動でもMilesが獲得できるよう機能拡張が予定されています。 合わせて、5月末から「Early Roll(早期参加特典)」キャンペーンが開始されました。期間中に所定のタスクを完了した先着ユーザーには、限定デザインのFalcon Card(オンチェーン証明用NFT)が配布され、獲得したMilesにボーナス倍率が適用されます。 これらの取り組みは、既存ユーザーのエンゲージメントを高めるだけでなく、外部DeFiエコシステムとの接点を広げ、Falcon Finance全体のユーザーベース拡大を狙うものです。 Falcon Miles Program 担保資産が急落した場合、USDfの清算ルールはどうなりますか? USDfが常にデルタヘッジされており、担保価格が急落してもUSDf自体の価値やペッグが直ちに影響を受けないよう設計されています。 デルタヘッジ 価格変動リスク(デルタ)を先物・オプションなどで相殺する手法。保有資産の値動きを無効化する目的で用いられる 新たなDeFiプロトコルとの提携やキャンペーンは予定していますか? はい。Falcon FinanceはすでにEthereum上の主要DEXに統合されているほか、Morpho、Pendle、Fusion、Napier、Spectra などのレンディング/イールド系プロトコルにも対応しています。今後は他チェーンも含めた追加統合を計画しており、USDf・sUSDf のユースケース拡大に合わせた報酬キャンペーンを順次実施する予定です。 万一のケースにユーザー資産を守る仕組みを教えてください Falcon Financeのスマートコントラクトは、ZellicとPashov Audit Groupという2つの外部監査機関によって安全性の確認(監査)が完了しています。監査の内容や、保有資産の裏付け(準備資産)の証明は、公式の「透明性ページ(Transparency Page)」で誰でも確認できます。 また、Falconでは、毎月の利益の一部を積み立てて作られる「保険基金」を設けています。 この基金は、もしシステムにバグやハッキング(=エクスプロイト)が発生した場合に、ユーザーの損失補填や利回り支払いの最後の守りとして機能します。 保険基金 想定外の損失やシステムトラブルに備えて積み立てられる予備資金。DeFiプロトコルの多くで採用されている エクスプロイト スマートコントラクトなどのバグや設計上の抜け穴を悪用する不正行為。被害額が数億円規模に及ぶこともある 監査について | Falcon Finance Doc リステーキングやLSDのトレンドの中で、Falcon Financeはどのような役割を目指していますか? 現時点でFalcon Financeは合成ドルおよび利回り商品に特化していますが、LSD(Liquid Staking Derivative)とリステーキングの領域は将来的な提携先として注視しています。これらのプロトコルと連携することで、USDfおよびsUSDfを担保にした追加利回り機会を提供できると考えており、現在パートナー候補と協議を進めています。 LSD(Liquid Staking Derivative) ステーキング中でも流動性を保持できるトークン化されたステーキング証書 リステーキング(Restaking) 既にステークした資産を、追加プロトコルで再度ステークし二重に利回りを得る手法 まとめ 今回のAMAでは、ステーブルコイン「USDf」を中心に急成長を遂げているFalcon Financeの仕組みや、エコシステムの全体像、そして今後の展望について詳しく語られました。 USDfは、ETHやBTCなど16種類以上の暗号資産を担保に、過剰担保型で発行される合成ドルであり、安全性と柔軟性の両立を実現しています。ステーキングすることで発行されるsUSDfは、ユーザーが報酬を請求することなく自動的に利回りが積み上がる設計となっており、さらにBoosted Yield機能を活用すれば、固定期間ロックにより高いAPYを得ることも可能です。 また、ユーザーの活動に応じてポイントが貯まるFalcon Milesプログラムや、Morpho、Pendle、Fusionといった外部DeFiプロトコルとの統合により、USDfのユースケースは拡大し続けています。USDfの発行量も3.8億ドル以上に達しており、短期間で急成長を遂げています。 加えて、スマートコントラクトの監査済みコード、透明性ページの公開、保険基金によるユーザー保護体制も整備されており、プロトコルとしての信頼性も高く評価されています。 今後は、流動性プロトコルやレンディングとの連携強化、さらにはLSDとのパートナーシップなども視野に入れた拡張戦略が計画されており、USDfは単なる合成ドルに留まらない、DeFiの利回り基盤としての地位を確立しつつあります。 Falcon Financeは、「預ける・使う・貢献する」 すべての行動に報酬が設計された次世代のドルエコシステムとして、今後の日本市場・グローバル市場の両面で注目を集めていくことでしょう。 関連リンク Falcon Finance Website | X (Twitter) | Discord | LinkedIn boarding bridge Website | X (Twitter) | Discord | Link3 執筆:MARU X (Twitter) | Link3
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2025/06/05総額39万ドル報酬キャンペーン開始!最長稼働のBitcoin Layer2「Rootstock」AMAレポート
執筆:summerchon TVL約2億ドルを誇り、2018年から稼働を続けるBitcoin Layer2「Rootstock」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティ「boarding bridge(bb)」にて開催しました。 今回のAMAでは、Rootstockが実現するEVM互換のdApps展開、トークン「rBTC」「RIF」の役割に加え、マージマイニングによるセキュリティの仕組みや、総ハッシュレート81%がもたらすネットワークの信頼性について詳しく伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年5月29日(木)21:00 JST 場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter) Giveaway:100USDT × 2名 総額39万ドル報酬キャンペーン開始!2018年始動のBTC L2 「Rootstock」のAMAを開催✈️ ⏰ 5月29日(木)21:00 🎁 Giveaway : 100USDT × 2名 ✅ Like, RT & Follow ↓@RootstockJapan & @bb_jpdao ✅ Join AMA ボイス▶️ https://t.co/scWMgFNrNg チャット▶️ https://t.co/bEK7elxwvD 💁♂️… pic.twitter.com/R2QU2zWRsF — boarding bridge (@bb_jpdao) May 23, 2025 スピーカー ・Sam | Rootstock ・Gota | Rootstock Japan ・Kato | Guest Speaker ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Sam | X 私の名前はサム・ゴールデンです。私はジャーナリズムとマーケティングの専門教育を受けており、サイバーセキュリティ、暗号技術、ドローンや無人航空機、そして最近ではWeb3の分野など、新興技術に関わってきました。この2年間は、RootstockとRootstock Labsのチームと共に、Bitcoin DeFiの普及促進に取り組んでいます。皆さんとご一緒できて本当に嬉しいです。 Gota | X Gotaと申します。「Rootstock」にて、日本市場におけるコミュニティ連携やKOLとの協業推進を担当しております。また、日本におけるBitcoinの高い保有率を背景に、国内取引所との連携やイールド施策に関する協議も進めております。本日はよろしくお願いいたします。 Kato | X Katoと申します。Web3領域を専門とし、クリプトプロジェクト分析サイト「TOKEN ECONOMIST」を運営しています。現在は、分散型ストレージ「Xenea」のビジネス開発・マーケティングや、国内ハッカソンを手掛ける「Akindo」にも携わっております。夏は花火大会巡りが趣味です。本日はよろしくお願いいたします。 Rootstockの概要と全体像について教えてください。 「Rootstock」は、Bitcoin(※1)の堅牢なセキュリティを活かしつつ、Ethereum(※2)互換のスマートコントラクトを実行可能にするサイドチェーン型のLayer2ブロックチェーンネットワークです。いわば「ビットコインのためのDeFiレイヤー」として位置付けられ、分散型アプリケーション(dApps)の展開や、金融・インフラ機能の構築を可能にします。 主な特徴は以下のとおりです。 ビットコインとの連携によるセキュリティ Bitcoinのマイナーが同時にRootstockもマイニングする「マージマイニング」という仕組みで、Bitcoinネットワークのセキュリティを享受 EVM互換性 Ethereum Virtual Machine(EVM)に準拠し、既存のEthereum dAppsを容易に移植することが可能 スケーラビリティの強化 RIF(Rootstock Infrastructure Framework)を活用して、トランザクション処理の拡張性を高める設計 Rootstockエコシステムには2つの主要なトークンが存在します。 rBTC(Smart Bitcoin) 役割:Rootstockチェーンにおける基軸通貨で、取引やガス代の支払いに使用 価値:1rBTC=1BTC の比率で設計されており、Bitcoinの保有者がRootstock上でのアクティビティに参加するための橋渡しとなる RIF(Rootstock Infrastructure Framework) 役割:Rootstockのインフラ機能を支えるユーティリティトークンであり、主に以下の目的で利用 ガバナンス:コミュニティによる意思決定への参加 インフラ利用料:RNS(分散型ドメイン)などの機能の使用料支払い インセンティブ:エコシステム貢献者への報酬配布 今後は、Rootstockを「The Bitcoin Layer」、RIFを「The Bitcoin Scaling Token」としてグローバルに展開し、Bitcoin経済圏におけるDeFiの基盤としてのポジション確立を目指しています。 Bitcoin 最初に誕生した暗号資産であり、最も広く利用されている分散型デジタル通貨 Ethereum スマートコントラクト機能を持つ代表的なブロックチェーンネットワーク Rootstock | 公式サイト 「マージマイニング」について教えてください。 「Rootstock」が採用する「マージマイニング(※1)」とは、Bitcoinのブロックを採掘しているマイナーが、同時にRootstockのブロックもマイニングできる仕組みです。このプロセスでは、マイナーが追加のリソースやコストをかけることなく、Rootstockチェーンにも貢献できる点が大きな特徴です。 具体的には、Bitcoinのマイナーが通常どおりBTCを採掘する際、Rootstockのブロック情報も同時に処理されます。これにより、RootstockはBitcoinネットワークのハッシュパワー(※2)をそのまま活用することができ、非常に高いセキュリティ水準を実現しています。 この仕組みには、以下のような利点があります。 マイナー側のメリット 追加コストなしでRootstockネットワークから報酬(rBTC)を得ることが可能 Rootstock側のメリット 独自のコンセンサスメカニズムを構築する必要がなく、Bitcoin由来のセキュリティをそのまま享受 現在、Rootstockネットワーク上のブロックの80%以上が、Bitcoinマイナーによってマージマイニングされています。このため、Rootstockは「世界で最も安全なBitcoinスマートコントラクト・プラットフォーム」として高い評価を受けています。 マージマイニング 複数のブロックチェーンのブロックをひとつのハッシュ計算で同時にマイニングする技術 ハッシュパワー ブロックチェーン上の取引を処理・検証するための計算能力(採掘速度) Rootstock | 公式サイト 総ハッシュレートの81%という数値と安全性、信頼性の関係を教えてください。 RootstockがBitcoinの総ハッシュレート(※1)の81%を共有しているということは、RootstockネットワークがBitcoinマイニングの膨大な計算能力をそのまま取り込み、非常に高いセキュリティを実現していることを意味します。 一般に、ブロックチェーンの安全性は、そのネットワークを支えるマイニングパワーの大きさに比例します。Rootstockは独自のマイニングリソースを構築する必要がなく、Bitcoinマイナーの協力により、Bitcoin本体と同等レベルのセキュリティを享受しています。 つまり、Rootstockチェーンを攻撃するには、Bitcoinネットワークに攻撃を仕掛けるのと同等の大規模なリソースが必要であり、これは極めて現実的ではありません。 81%という数値は、現在のBitcoinマイニングパワーの8割以上がRootstockチェーンの維持・保護に貢献しているという事実を示しており、Rootstockが極めて高い改ざん耐性と信頼性を備えたネットワークであることの証でもあります。これが、Rootstockが「最も安全なBitcoinスマートコントラクト・プラットフォーム」と評価される理由のひとつです。 ハッシュレート ブロックチェーンの取引やブロックを処理するための計算能力の総量。マイニングの強度やネットワークの安全性を示す指標 Rootstock | 公式サイト 先日開催された日本初のコミュニティイベントの感想をお聞かせください。 先日東京で開催された日本初のRootstockコミュニティイベントでは、BTCFi(※1)に対する日本国内の関心と熱量の高さが非常に強く感じられました。 登壇セッションでは、暗号資産取引所やDeFi関連事業を展開する企業の関係者から、Bitcoinを活用した新たな「Yield(※2)」獲得手段に対する期待や、今後の利活用に向けた具体的な要望が語られました。 また、参加者の多くは長期的にBitcoinを保有してきたホルダーや支持者であり、現在の市場状況においてもBTCに対する強い信念と好奇心を持ち続けている様子が印象的でした。 BTCFiに関しては、「聞いたことはあるが、まだ使ったことがない」「今回初めて詳細を知った」と語る参加者も多く、今後の啓発や導線設計がより一層重要になると感じられました。一方で、すでに他のDeFiプロトコル(Euler、Morpho、Aave、Pendleなど)でBitcoinを運用している層からは、BTCFi領域の拡大や実用化に対する強い期待の声が寄せられました。 BTCFi 「Bitcoin」と「DeFi(分散型金融)」を組み合わせた造語で、Bitcoinを活用した分散型金融エコシステム全体を指す Yield 資産運用における利回りのこと。DeFiではステーキングや貸出による収益を指す Rootstock Japan | X 「Rootstock Staking Surgeキャンペーン」について詳しく教えてください。 「Rootstock Staking Surge(ルートストック・ステーキング・サージ)」は、Rootstock上でrBTCおよびSolvBTC(※1)をステーキング(※2)することで、合計39万ドル相当の報酬を獲得できる大型キャンペーンです。Rootstock、Solv、Pellの各プロジェクトが連携し、参加者に対して複数形式のインセンティブを提供しています。 【キャンペーン概要】 期間:2025年5月15日〜6月14日 目的:Rootstockエコシステムにおける流動性向上と参加促進 報酬内容:ステーキング報酬、ラッフルチケット(※3)、ロイヤリティポイント など 【キャンペーンの構成】 パート1:Solvプロトコル上での参加 方法:rBTCを取得 → SolvBTCへブリッジ/ミント → Sushi、Oku、WoodswapのいずれかでSolvBTCを流動性プールへ提供 報酬:総額30万ドル分の報酬が全参加者で分配 パート2:Pellプロトコル上での参加 方法①:WrBTCまたはrBTCをステーキング → 4万ドル相当の報酬抽選に応募 方法②:SolvBTCを保有 → Pellで再ステーキング → 追加で5万ドル分の報酬抽選に応募 【追加のブースト報酬】 WrBTC、rBTC、SolvBTCのいずれかを50ドル以上ステーキングした参加者は、キャンペーン期間中毎日、追加報酬(ブースト)を獲得できる仕組みも用意されています。 参加・報酬獲得はMerklから SolvBTC rBTCを担保にSolvプロトコル上で発行されるステーキング対応トークン ステーキング 特定のトークンをブロックチェーン上に預け入れることで、報酬や利回りを得る行為 ラッフルチケット 抽選参加権を意味し、報酬がランダムに配布される仕組み Rootstock Japan | X 今後の日本市場におけるコミュニティ形成やマーケティング戦略について教えてください。 Rootstockでは、日本市場に向けたコミュニティ拡大およびブランド浸透を目的に、いくつかのマーケティング施策を現在企画中です。特に今年も参加予定の「WebX(※1)」に合わせ、日本ユーザー向けに特別なキャンペーンを展開する計画があります。 その一環として、「Bitcoin DeFi Café」といったコミュニティが交流できるカジュアルな対面イベントの開催も検討しており、RootstockとBTCFiに関心を持つ参加者同士がつながる場を提供したいと考えています。詳細は近日中に発表予定です。 また、Rootstock Japanの公式X(旧Twitter)では、今後も最新情報やキャンペーン、イベント開催情報などを積極的に発信していく方針です。ぜひフォローして、最新の動向をチェックしてください。 WebX 日本国内最大級のWeb3業界カンファレンス「WebX」を指す略称で、国内外のプロジェクト・企業・投資家が集まる大型イベント BitcoinからRootstockにブリッジする際の手数料や時間はどのくらいですか? BitcoinからRootstockへのブリッジ処理にかかる時間や手数料は、利用するルートによって異なりますが、いずれの方法でも比較的短時間かつ低コストで移行が可能です。 最も高速な方法としては、「Boltz(https://boltz.exchange/)」を利用したアトミックスワップ(※1)による接続があります。これにより、Lightning Network(※2)を通じて、BitcoinからRootstockへのトークン転送がわずか数分で完了します。 また、BitcoinメインチェーンからRootstockチェーンへの直接的なブリッジもあり、こちらも10分以内で完了することが一般的です。 どちらの方法でも、発生する手数料はBitcoinネットワークの通常のトランザクションフィーとほぼ同水準であり、非常に低コストで利用可能です。Rootstockはこのように、ユーザーがBitcoin資産を迅速かつ効率的にDeFiエコシステムへ持ち込める仕組みを整えています。 アトミックスワップ 異なるブロックチェーン間で第三者を介さず安全に資産を交換する技術 Lightning Network Bitcoinのスケーリングソリューションのひとつで、即時かつ低コストな送金を可能にするオフチェーン決済ネットワーク Rootstock | X Web3プロジェクトはたくさんありますが、Rootstockに惹かれる理由は何ですか? 私個人としては、Bitcoinはこれまでに誕生した中で最も堅牢で信頼できる「お金」であり、将来の金融システムの基盤となるべき存在だと信じています。今後、世界の金融インフラは、Bitcoinのブロックチェーンと深く結びついた形で展開されていく――私はそのような未来を描いています。 だからこそ、RootstockのようにBitcoinの安全性・希少性・非中央集権性といった本質的な価値をそのままに、スマートコントラクト機能やスケーラビリティを拡張していくプロジェクトは非常に重要だと感じています。 私にとって、あらゆる評価軸は最終的に「Bitcoinに帰結」します。そして私は、Bitcoinの可能性を心から信じています。 NFTやゲームのような非金融的なユースケースは今後出てきますか? Rootstockの魅力のひとつは、完全にパーミッションレス(※1)である点です。つまり、誰でも自由にこのプラットフォーム上で新たなユースケースを開発・展開することが可能であり、その可能性はコミュニティ次第とも言えます。 実際、Rootstock上では金融用途にとどまらず、さまざまな非金融プロジェクトもすでに始動しています。その一例が「Asami」というプロジェクトです。 「Asami」は分散型の広告ネットワークで、コンテンツを制作・投稿することで誰でも報酬を得ることができる仕組みを持っています。広告主はコンテンツ制作者に直接アプローチでき、報酬はRootstockチェーン上のビットコイン担保型ステーブルコイン「Dollar on Chain(DoC)」で支払われます。 このモデルは、「SocialFi(※2)」と呼ばれる、ソーシャルメディアとDeFiの融合形態としても注目されており、Rootstockにおける非金融的ユースケースの広がりを象徴する事例のひとつです。 パーミッションレス 特定の許可や中央管理者を必要とせず、誰でも自由に参加・開発が可能なシステム SocialFi(ソーシャルファイ) SNSやコンテンツ発信とブロックチェーン技術を組み合わせた分散型経済モデル まとめ 今回のAMAでは、TVL約2億ドルを誇り、2018年から稼働を続けるBitcoinレイヤー2「Rootstock」の基本構造やセキュリティ設計、さらに日本市場での展望について詳しく語られました。 Rootstockは、Bitcoinのハッシュレートと連動したマージマイニングにより、ネットワーク全体の81%という非常に高いセキュリティを実現しています。EVM互換を備え、Ethereum上のdAppsをRootstockへ簡単に移植できる柔軟性も強みのひとつです。また、エコシステムの中心にはrBTCとRIFという2種類のトークンが存在し、スマートコントラクトや分散型サービスの基盤として機能しています。 注目のキャンペーン「Rootstock Staking Surge」では、rBTCやSolvBTCをステーキングすることで39万ドルの報酬が得られるチャンスが用意されており、流動性向上とユーザー参加の促進が進んでいます。さらに、「Asami」のような非金融領域の活用例も登場し、Rootstockの活用範囲はDeFiにとどまらず広がりを見せています。 今後も「WebX」などのイベントと連動した施策が予定されており、日本市場におけるRootstockの浸透が一層期待されます。 関連リンク Rootstock Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2025/05/21TVL2億ドル突破!最長稼働のBitcoinレイヤー2「Rootstock」AMAレポート
執筆:summerchon TVL約2億ドルを誇り、2018年から稼働を続けるBitcoinレイヤー2「Rootstock」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、Rootstockが実現するEVM互換によるdApps展開や、トークン「rBTC」「RIF」のユーティリティ、Bitcoinセキュリティ上でのDeFi活用、今後の日本市場での展望について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年5月8日(木)21:00 JST 場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter) Giveaway:100 USDT × 2名 TVL約2億ドルを誇り2018年から稼働するBitcoinレイヤー2「Rootstock」のAMAを開催✈️ ⏰ 5月8日(木)21:00 🎁 Giveaway : 100USDT × 2名 ✅ Like, RT & Follow ↓@RootstockJapan & @bb_jpdao ✅ Join AMA メイン会場 ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb 同時配信 ▶️https://t.co/z40VvCMBbE 💁♂️… pic.twitter.com/3sNt4fPFTF — boarding bridge (@bb_jpdao) April 30, 2025 スピーカー ・Moriki | Rootstock Japan ・OSA | Guest Speaker ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Moriki | X Morikiと申します。2020年に暗号資産業界に入り、NFTマーケットプレイス「TofuNFT」にてBusiness Developerを務めた後、「Myosin DAO」ではJapan Leadとして活動してまいりました。現在は「Rootstock」の日本市場展開を担当しております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。 OSA | X OSAと申します。主にYouTubeおよびX(旧Twitter)にて、エアドロップに関する情報を中心に発信しております。暗号資産に初めて触れたのは2021年2月であり、2023年4月より専業として本格的に活動を開始いたしました。本日はよろしくお願いいたします。 Rootstockとはどのようなプロジェクトなのかを教えてください。 「Rootstock」は、Bitcoin(※1)のセキュリティを活かしつつ、Ethereum(※2)互換のスマートコントラクトを実行可能にしたLayer2(※3)ブロックチェーンネットワークです。Proof of Work(※4)という高い安全性を誇る合意アルゴリズムに基づいており、分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)、独自トークンの発行など、多彩な用途に対応しています。 プロジェクトとしては、Bitcoinの経済圏に実用的なアプリケーションの柔軟性を持たせることを目的としており、すなわち“スマートなBitcoin経済圏の実現”をビジョンに掲げています。 Bitcoin 最初に誕生した暗号資産であり、最も広く利用されている分散型デジタル通貨 Ethereum スマートコントラクト機能を持つ代表的なブロックチェーンネットワーク Layer2 ブロックチェーンの処理速度やスケーラビリティを改善するための第2層技術 Proof of Work(PoW) 計算作業を通じてブロックの正当性を証明する合意形成アルゴリズム Rootstock | X 「rBTC」と「RIF」の特徴と用途について教えてください。 「Rootstock」エコシステムには、「rBTC」と「RIF」という2種類のトークンが存在します。 「rBTC」は、Bitcoinと1:1で裏付けられたトークンであり、Rootstock上におけるガス代の支払いやネットワーク内での価値移動に使用されます。 一方、「RIF」は、Rootstockのインフラレイヤーにおいて利用されるユーティリティトークン(※1)です。分散型ドメイン、ストレージ、ピアツーピア通信(※2)などのサービス利用に加え、ステーキングや報酬の受け取りといった用途にも活用されています。 要約すると、「rBTC」は取引と手数料支払いに用いられる基盤的なトークン、「RIF」はRootstockにおけるサービス利用とインセンティブ循環の中核を担うトークンです。 ユーティリティトークン 特定のプラットフォーム内でのサービス利用や機能解放を目的とするトークン ピアツーピア通信 中央サーバーを介さず端末間で直接通信を行う方式 Rootstock | 公式サイト 最も大きなメリットやインセンティブ、 Rootstockならではの強みはなんですか? 近年、Bitcoinを基盤とするLayer2プロジェクトが多数登場する中で、「Rootstock」には他にはない強みが存在します。 主な特徴は3点に集約されます。まずは、2018年にローンチされた「Rootstock」は、現在も稼働を続けているBitcoin Layer2として最も長い運用実績を誇っており、その信頼性と安定性は他のプロジェクトと一線を画しています。 次に、Ethereum Virtual Machine(EVM)互換性(※1)を完全に備えており、Ethereum上で構築されたアプリケーションを大きな改修なくRootstockに移植することが可能です。 最後に、Bitcoinと1:1で裏付けられたネイティブトークン「rBTC」の存在があります。rBTCは、Bitcoin保有者がRootstockのエコシステムにシンプルかつ直感的に参加するための入り口として機能します。 これらの特徴により、「Rootstock」は「Bitcoinをそのまま分散型金融(DeFi)で活用したい」というニーズに対する、現実的かつ実用的な選択肢として評価されています。 EVM互換性 Ethereum Virtual Machineと同様の仮想環境で動作する互換仕様。Ethereum向けのコードやツールをそのまま利用可能 Rootstock Japan | X Rootstockチェーン上で稼働しているdAppsについて教えてください。 「Rootstock」チェーン上では、複数の実用的な分散型アプリケーション(dApps※1)が稼働しています。代表的なプロジェクトとしては、以下のものが挙げられます。 「Sovryn」:レバレッジ取引やレンディングが可能な分散型金融(DeFi)プロトコル 「Money on Chain」:rBTCを担保とするステーブルコイン「DoC(Dollar on Chain)」を発行するプロトコル 「Tropykus」:ラテンアメリカ市場に特化したマイクロレンディングに対応した金融dApp これらに加え、NFT、ゲーム、ミームコイン、ローンチパッド(※2)といった分野にも展開が進んでおり、Ethereum Virtual Machine(EVM)上に存在する主要ジャンルの多くが、Rootstock上にも実装されている状況です。 dApp(Decentralized Application) 中央管理者を持たず、ブロックチェーン上で動作する分散型アプリケーション ローンチパッド 新規プロジェクトのトークン販売や立ち上げ支援を行うプラットフォーム Rootstock | 公式サイト 今後のアップデートや開催中のイベントについて教えてください。 「Rootstock」では、今後のアップデートおよび現在進行中のキャンペーンとして、以下の取り組みが予定されています。 まず、スケーリング技術として「BitVMX」や「Rollup」技術の研究・導入が進められており、ネットワークの安全性と効率性の向上が図られています。 また、コミュニティ活性化施策として、「Zealy」や「Galxe」といったキャンペーンプラットフォーム上でのイベントが展開されています。現在、「Zealy」上ではRootstock Japanのキャンペーンが開催中です(※1)。 ◾️Zealyキャンペーン さらに、「Rootstock Japan」公式X(旧Twitter)およびTelegramが開設されており、各種Giveawayに参加するためには、これらのフォローとグループ参加が条件となっています(※2)。 加えて、2025年5月22日には東京にて、「Rootstock」初のMeetupイベントとなる「Pizza day BCTfi summit by RootStock」が開催予定です(※3)。 ◾️Rootstockの初のMeetupイベント「Pizza day BCTfi summit by RootStock」 このほか、開発者向けには資金提供プログラムやハッカソンの企画も進行しており、今後半年間で日本国内においても複数のプロジェクトが立ち上がる見込みです。 Zealy、Galxe Web3プロジェクト向けのクエスト形式キャンペーンを提供するコミュニティプラットフォーム Telegram 暗号資産・Web3分野で広く使用されている分散型メッセージングアプリ Meetup 特定のテーマに関心を持つ人々が対面またはオンラインで交流するイベント形式 Rootstock Japan | X EVMのdAppsでRootstockに移植されたらうれしいものは何ですか? 本質問については個人の見解となりますが、普段利用している「Euler」や「Morpho」のようなプロトコル(※1)がRootstock上に展開されることで、より安心して利用できる環境が整うと考えています。 また、最近では「Arbitrum(※2)」上で展開されている「Ostium(※3)」のように、金やS&P500といったリアルアセットと連動する仕組みを持つプロジェクトにも強い関心を抱いています。 さらに、Bitcoinのルーティング機能に関連し、APIの提供を通じて資金の流動性を高める「Sommelier Finance(※4)」などのようなプロジェクトにも注目しています。 このようなプロトコルがRootstockに移植されることで、機能面・利便性の両面からエコシステムのさらなる発展が期待されます。 Euler、Morpho Ethereum上で展開されている分散型レンディング・金利最適化プロトコル Arbitrum EthereumのLayer2ソリューションの一つで、高速かつ低コストな取引を実現 Ostium 実在資産との連動を目指す金融プロトコル。例:金(Gold)、S&P500連動トークンなど Sommelier Finance 自動化された戦略によってDeFi資産のルーティングと最適化を提供するプラットフォーム 関西でも何かしらのイベントが開かれる予定はありませんか? 関西地域でもイベントの開催が予定されています。現時点では2025年8月頃の実施を想定しており、詳細が決まり次第、各種コミュニティや連携先を通じて案内が行われる予定です。 AI BUIDL Labの反響はいかがでしたか。どのようなプロジェクトに期待していますか? 今回の「AI BUIDL Lab」にはグローバルから多くの反響が寄せられました。特に韓国からの関心が高く、参加したビルダーの多くが注目度の高いプロジェクトを提案していました。 中でも、韓国発のプロジェクトには「AI×Bitcoin」や「AI×分散型金融(DeFi)(※1)」といった領域に積極的に取り組むものが見受けられ、Rootstockとしてもそのような分野に注目しています。 また、直近ではCoinbaseが「X402」というAIエージェント(※2)とトークンを組み合わせた新しいプロトコルを発表しており、AIとWeb3を融合させた同様の動きがいくつかの参加チームにも見られました。 チーム内では注目するテーマに一定の幅があるものの、個人的には「Bitcoinの運用×AIエージェント」といった構成のプロジェクトに特に期待を寄せています。 DeFi(Decentralized Finance) 中央管理者を介さずに金融サービスを提供する仕組み AIエージェント 人工知能を活用し、ユーザーに代わってタスクを自律的に実行するプログラム Rootstock Japan | X より多くのプロジェクトとユーザーを引き付けるためにどのような戦略を実施していますか? 「Rootstock」では、より多くのプロジェクトおよびユーザーを引き付けるための戦略として、Bitcoinの実用的なユースケースを増やすことを中心に取り組んでいます。 たとえば、Bitcoinを担保とする米ドル建てのポジションを構築し、そのUSDをもとにパーペチュアル(※1)取引を行うといった仕組みは、これまで機能してきた代表的なモデルです。このような構造により、Bitcoin保有者がリスクを調整しながら積極的にDeFiに関与することが可能となります。 ただし、これらの仕組みは主にトレーダー向けであるため、より幅広いユーザー層に訴求するには、シンプルで直感的なプロダクトの展開が必要です。具体的には、「Morpho」や「Aave(旧AURA)」のように、Bitcoinをステーキングするだけで利回り(API)が得られるプロトコルの導入に注目しています。 現在もこうしたプロジェクトの誘致を進めており、「Arbitrum」由来のプロダクトの導入も近い将来実現する見込みです。 Rootstockとしては、「わかりやすく使えて、わかりやすく価値が返ってくる」Bitcoinの利用環境を着実に拡充していく方針です。 パーペチュアル(Perpetual) 満期のない暗号資産デリバティブ取引の一種で、一定の担保をもとに継続的にポジションを保持可能 日本のWeb3エコシステムに参加した後の次の計画は何ですか? まずは、日本市場において多くのユーザーに実際に使ってもらえるようなプロダクトの提供を目指しています。日本のユーザーが日常的に活用できる仕組みを構築することが最優先の目標です。 加えて、日本のWeb3エコシステムには、大手金融機関が積極的にBitcoinを購入・運用しようとする動きが見られます。そのような企業と連携し、大量のBitcoin保有を前提とした仕組みを構築することで、自然に利回り(イールド)が生まれるサービス設計が可能になると考えています。 最終的には、こうしたインフラを通じて、100万人単位のユーザーに対してBitcoin関連の金融サービスを提供し、300万人以上に利用されるソリューションへと発展させることを視野に入れています。 まとめ 今回のAMAでは、TVL約2億ドル、2018年から稼働を続けるBitcoinレイヤー2「Rootstock」の技術的特徴とエコシステムの概要、さらには今後の日本展開について詳しく語られました。 「Rootstock」は、Bitcoinの高いセキュリティを活かしつつ、EVM互換性を備えたスマートコントラクトの実行を可能にするLayer2ネットワークです。rBTCとRIFという2つの主要トークンを中心に、DeFiやNFT、ストレージやP2P通信など多様なユースケースに対応しており、すでに「Sovryn」「Money on Chain」などの有力dAppが稼働しています。 中でも特筆すべきは、EVM互換性によりEthereum上の既存プロトコルを大きな修正なく導入できる柔軟性、そしてBitcoinとの1:1で裏付けられた「rBTC」によって、BTCホルダーが直感的にエコシステムに参加できる点です。 今後は「BitVMX」やRollup技術によるスケーラビリティ向上を目指すとともに、「Zealy」や「Galxe」などを通じたコミュニティ活性化施策、さらには日本各地でのリアルイベントの開催など、より一層の市場浸透が計画されています。 Rootstockは、「BitcoinをそのままDeFiで活用したい」というニーズに応える現実的なソリューションとして、今後の日本およびグローバル市場での存在感をますます強めていくことでしょう。 関連リンク Rootstock Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2025/04/20LINE Mini Dappで新章突入!世界的人気IPゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」AMAレポート
執筆:summerchon 本田圭佑氏のファンドなどから約7億円の資金調達を実現し、LINE Mini Dapp対応という新たな進化を遂げた人気IPゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、LINE Mini Dapp版の開発経緯や、直感的に楽しめるゲーム設計、トークン「$JOHN」のユーティリティ、そして今後の展望などについて伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年4月3日(木)21:00 JST 場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter) Giveaway:Amazonギフト3,000円 × 10名 LINE Mini Dappで進化!本田圭佑氏ファンド等から約7億円調達の人気IPゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」のAMAを開催✈️ ⏰ 4月3日(木)21:00 🎁 Giveaway : Amazonギフト3,000円 × 10名 ✅ Like, RT & Follow ↓@TsubasaMiniApp & @hkunimitsu & @bb_jpdao ✅ Join AMA メイン会場 ▶️… pic.twitter.com/eJZJyiUv53 — boarding bridge (@bb_jpdao) March 27, 2025 スピーカー ・國光宏尚 | 株式会社MintTown CEO ・keisuku | Officialサポーター ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 國光宏尚 | X クリプトおじさんこと、國光宏尚です。モバイルゲーム会社gumiを創業後、gumiクリプトファンドやフィナンシェの立ち上げなど、Web3業界で活動をしております。本日はMintTown代表として、現在開発する「キャプテン翼 -RIVALS- on LINE」の魅力について語っていこうと思います!よろしくお願いします。 keisuku | X キャプテン翼RIVALSでPolygon版の一番初期からOfficialサポーターをやらせて頂いておりますkeisuku(ケイスク)と申します。キャプテン翼のコミュニティとして初期からずっとLINEのオープンチャット管理人もしています。LINE版は現在レガシーで総合ランキング11位です! ゲーム概要と従来版からLINE Mini Dapp版へと展開された経緯を教えてください。 「キャプテン翼 -RIVALS- on LINE」は、世界的に人気を誇るサッカー漫画「キャプテン翼」の世界観をベースに開発された、シンプルな操作で楽しめるタップ型のゲームです。ユーザーはタップ操作によってゲーム内通貨であるボールを収集し、そのボールを用いてキャラクターを育成・強化しながら、最終的には独自トークン「$JOHN(※1)」のエアドロップ獲得を目指します。 本作は、2024年9月にTelegram(※2)上でリリースされ、わずか3週間でユーザー数300万人を突破し、累計で900万人以上がプレイするなど、大きな反響を呼びました。その後、Kaiaが展開する「LINE Mini Dapp(※3)」の第一弾タイトルとして採択され、2025年1月22日に正式リリースされました。 $JOHN 本ゲームのネイティブトークンで、エアドロップやNFT機能との連携を通じて獲得・利用が可能 Telegram 暗号資産・Web3分野で広く使用されているメッセージングアプリ LINE Mini Dapp LINE内で動作するミニアプリ型のWeb3サービスプラットフォーム キャプテン翼-RIVALS- Mini App | gitbook ゲームの基本的な遊び方について教えてください。 タップ操作によってボールを集めて、それを使用してカード(キャラクター)を育成・強化していくゲームです。カードを育成することで、時間の経過とともに自動的にボールが蓄積され、より効率的にゲームを進行させることができます。 また、特定のカードを育成することでデイリーコンボが発動し、大量のボールを獲得できる仕組みや、ミッションの達成で報酬を得られる要素も用意。ゲーム序盤は、こうした要素を目標にプレイすることで、自然とシステムに慣れていくことができます。 さらに、本作には無料プレイに加え、有料プレイとしてNFT(※1)ガチャ機能を導入。このモードでは、魅力的なキャラクターNFTを獲得でき、そのレアリティ(希少性)に応じて独自ポイント「$aJOHN(※2)」を入手できます。これにより、無料プレイよりも多くのエアドロップを獲得したいユーザーに対し、より魅力的な体験を提供しています。 NFTガチャは2025年3月20日に実装され、LINE Mini Dapp史上においてデイリー売上1位を達成したほか、Kaia Mini Dapp Growth Competition(※3)では総合スコア1位、売上ランク「マスター」に到達するなど、非常に高い評価を得ています。 なお、Telegram版とLINE Mini Dapp版に大きなゲーム内容の違いはなく、いずれのプラットフォームでも同様の体験が可能です。ユーザーにとって使いやすい環境でプレイをお楽しみいただければと思います。 NFT(Non-Fungible Token) ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタル資産。所有権が記録されており、ゲーム内アイテムなどに活用されている $aJOHN NFTガチャなどを通じて獲得できるポイントで、$JOHNトークンに関連する報酬体系と連動する Kaia Mini Dapp Growth Competition Kaiaが主催する、LINE Mini Dapp上のアプリの成長・成果を評価するコンペティション キャプテン翼-RIVALS- Mini App | gitbook $JOHNの特徴、獲得方法、およびユーティリティを教えてください。 ネイティブトークンの「$JOHN」は、総発行枚数が10億枚に設定された独自の暗号資産です。トークンのユーティリティ(※1)は、今後のゲーム開発の進捗に応じて段階的に拡張される予定で、PvE(※2)やPvP(※3)といった新たなゲームモードの追加が検討されています。 また、「$JOHN」を保有すると、本作を提供するMintTown(※4)が今後リリースを予定している他タイトルにおけるエアドロップを受け取る際、有利に働く仕組みが導入される予定です。こうした設計により、トークンの価格維持や上昇を促進し、保有者に対して長期的な価値を提供することを目指しています。 「$JOHN」の主な獲得方法は以下の2種類に分かれています。 ノーマルプールからの獲得 ゲーム内でのキャラクター育成の進行状況に応じてエアドロップが発生。日々ログインし、継続的にプレイすることで、より多くの報酬を獲得することが可能 アドバンスプールからの獲得 NFTガチャを通じて得られるポイント「$aJOHN」、ミッション達成、ランク到達などの条件に応じて追加で「$aJOHN」を獲得。これらのポイントが後に「$JOHN」のエアドロップに結びつく仕組み なお、「$JOHN」のさらなるユーティリティは、今後のアップデートにあわせて段階的に公開される予定です。続報にご注目ください。 ユーティリティ(Utility) トークンの実用性や使用目的。ゲーム内外での使い道などを指す PvE(Player vs Environment) プレイヤーがコンピューター(環境)と戦うゲームモード PvP(Player vs Player) プレイヤー同士が対戦するゲームモード MintTown 「キャプテン翼 -RIVALS-」などを開発・提供するWeb3ゲームスタジオ キャプテン翼-RIVALS- Mini App | gitbook 主要な投資家(VC・事業会社等)や提携パートナーについて教えてください。 サッカー元日本代表・本田圭佑氏が率いるファンドなどから、約7億円にのぼる資金調達を実施しました。 この資金調達の主な目的は、同作を含むMini Dappsシリーズのマーケティング活動を強化し、ネイティブトークン「$JOHN」を軸とした戦略的施策を推進することにあります。具体的には、コミュニティの拡大、エコシステムの活性化、そして最短での暗号資産取引所への上場(リスティング)を目指すとともに、トークンの流動性向上を図ることが挙げられます。 さらに、資金調達にとどまらず、業界内で高い影響力を持つ企業との戦略的提携も進んでいます。中でもOKX VenturesやAnimoca BrandsといったWeb3系投資ファンドとの連携が発表されており、今後のグローバル展開に向けた強固な基盤を築いています。 OKX Ventures 大手暗号資産取引所OKXが展開するベンチャー投資部門で、Web3・ブロックチェーン関連プロジェクトへの出資を行っている Animoca Brands 香港拠点の大手Web3企業。NFTゲームやメタバース関連事業に強みを持ち、「The Sandbox」などの人気プロジェクトを手がけている キャプテン翼-RIVALS- Mini App | gitbook 今後のアップデートやグローバル展開の展望について教えてください。 今後のアップデートに関する詳細については、随時発表を予定しておりますが、現時点ではNFTを活用した新たなゲームモードや、PvEおよびPvPモードの強化が検討されています。これにより、ユーザーがより多様なプレイスタイルでゲームを楽しめるようになることが期待されます。 また、ゲーム体験の継続性を高めるためには、エアドロップのようなインセンティブ型の報酬に頼るだけでなく、「ゲーム自体を楽しみたい」という動機づけが重要であると考えています。そのため、ユーザーが自身の意思でトークンを購入・消費したくなるような魅力的な設計を重視しています。 特に、NFTガチャで獲得したNFTを用いた新モードの追加を通じて、いわゆる「Play to Earn(稼ぐために遊ぶ)」から一歩進んだ「Play to Fun(楽しむために遊ぶ)」の世界観を実現することを目指しており、ゲーム性そのものの魅力を軸とした継続的なプレイ促進戦略が展開されていく予定です。 キャプテン翼-RIVALS- Mini App | X ゲーム本番は既存のPolygon Oasys版から進化しますか? 現時点では段階的な展開を予定しており、1日ごとにさまざまな形式のモードを組み合わせながら、最終的には既存のPolygon Oasys版から進化した形へとつなげていく方針です。 今回調達した資金は主にどのような用途に利用されますか? 今回の資金調達は、まず「キャプテン翼 -RIVALS- on LINE」の成長をさらに加速させるためのマーケティング強化や、既存ユーザー基盤の拡大を主な目的としています。 加えて、現在すでに動き始めている複数のプロジェクトの一環として、新たに獲得した日本発の著名IP(知的財産)を活用したゲーム開発にも活用されており、ゲームタイトル全体としてのラインアップや品質の向上にも寄与する見込みです。 今後、$JOHN以外のトークンも発行される予定はありますか? 「キャプテン翼 -RIVALS- on LINE」のネイティブトークンは「$JOHN」ですが、今後新たにリリースされるゲームタイトルごとに、それぞれ専用の新しいトークンが発行される予定です。 また、「$JOHN」を保有・ステーキングすることで、これら新作ゲームのトークンを優先的に受け取れる仕組みの導入も検討されています。単一のゲームに閉じないトークンエコシステムを構築することで、保有者に対して長期的なメリットを提供していく方針です。 キャプテン翼-RIVALS- Mini App | X ボールは毎日使い切ってキャラクター育成に活用した方が良いでしょうか? 序盤はボールを惜しまず使い切り、レベル上げと「デイリーコンボ」の達成を優先するのが効果的です。特に更新直前の朝9時前は使用を控え、次回に備えるのが理想的です。一方で、ある程度進行した後は、効率の良いカードに絞って使うなど、運用方針を見直すことも重要です。 エアドロップはいつ行われますか? エアドロップの実施時期については、マーケットの状況や関係各所との調整も踏まえたうえで、最適なタイミングと最善の形で実施される予定です。具体的な日程は未定ですが、可能な限り早期の提供を目指し、全力で準備が進められています。 チート行為や不正行為に対する対策はどのように行われていますか? チート行為や不正行為に関しては、さまざまなケースを想定したうえで、厳正な姿勢で対策が講じられています。現在も対策の強化が進められており、公平なゲーム環境の維持に向けた取り組みが継続的に行われています。 マッチング待ちの時間を短縮するための工夫はありますか? 過去の「キャプテン翼 -RIVALS」では、マッチング待機時間が課題となっていた側面がありましたが、今回のLINEおよびTelegram版では、これまでと比較してユーザーベースが大幅に拡大しているため、同様の問題は一定程度解消されると期待されています。 メッセンジャーアプリ側がWeb3系サービスを規制する可能性は? 現時点では、メッセンジャーアプリ側によってWeb3サービスが明確に禁止される可能性は低いと考えます。AppleやGoogleに対する独占禁止法の適用強化により、ウェブ課金の完全な制限が難しくなっている流れもあり、同様の状況が他のプラットフォームにも影響していると見ています。とはいえ、利用者導線や導入方法においては一定の工夫が必要であり、今後も柔軟に対応していく方針です。 まとめ 今回のAMAでは、「キャプテン翼 -RIVALS- on LINE」のゲーム概要や、LINE Mini Dapp版としての再始動に至る経緯、独自トークン「$JOHN」のユーティリティや獲得方法、さらには資金調達と今後のグローバル展開戦略について詳細が共有されました。 「キャプテン翼 -RIVALS-」は世界的人気IPを活用したシンプルかつ直感的なゲーム体験を提供しながらNFTやトークンエコノミーとの融合を通じて、「Play to Fun」という新たな価値観を実現しようとしています。また、成長するLINE Mini Dappエコシステムの中で、デイリー売上やランキングにおいても高い実績を示しており、その存在感を着実に高めています。 さらに、「$JOHN」のステーキングにより今後リリース予定の新作タイトルとも連動するエコシステム構築や、不正対策、UIUXの最適化など、多角的な観点からの改善が進行中です。 今後、Web3時代のIPゲームがどのように進化し、グローバル市場においてどのような成功モデルを築いていくのか――。その先陣を切る存在として今後の展開に引き続き注目です。 関連リンク キャプテン翼 -RIVALS- | Mini App X (Twitter) | 公式LINE | Mini Dapp | gitbook boarding bridge Website | X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2025/03/09最大報酬1億$ASTR!Soneium上のポイントキャンペーン 「Astar Contribution Score」AMAレポート
執筆:MARU Astar NetworkとSoneiumのエコシステム内での重要な取り組みである「Astar Contribution Score(ACS)」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、ACSの仕組みやその意義、ユーザーにとってのメリット、さらにAstarエコシステムにどのような影響を与えるのか、その可能性について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年2月26日(水)22:00 場所:bb Discord & X Space Giveaway: ・$ASTR 100ドル相当 × 4 ・2,500 UUU points (≒$50) from @UneWeb3 × 4 ・Flower Moon Chests from @EverMoon_nft × 20 ・Volnir NFTs from @SuperVol_io × 10 ・PFP NFT WL from @SonovaNFT × 5 最大報酬 1億$ASTR!Soneium上のポイントキャンペーン 「Astar Contribution Score」のAMAを開催✈️ ⏰ 2月26日(水)22:00 🎁 Giveaway: ・$ASTR 100ドル相当 × 4 ・2,500 UUU points (≒$50) from @UneWeb3 × 4 ・Flower Moon Chests from @EverMoon_nft × 20 ・Volnir NFTs from @SuperVol_io… pic.twitter.com/QLvXQUOJwd — boarding bridge (@bb_jpdao) February 19, 2025 スピーカー ・渡辺創太 | Startale Gruop ・Cody Muro | Startale Gruop ・Tatsu | Startale Gruop ・Aki | boarding bridge ・ADMEN | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 渡部創太 Startale Gruopの渡部創太です。経歴としては、慶應義塾大学経済学部を卒業後、インド・ロシア・中国・アメリカでインターンシップを経験しました。その後、2018年にシリコンバレーのブロックチェーンスタートアップ『Chronicled』に就職し、日本へ帰国後は東京大学大学院のブロックチェーンイノベーション寄付講座の共同研究員を務めました。現在は、Astar Network、SoneiumやStartale Cloud Servicesを開発しているスタートアップ、Startale Gruopを創業し、ニューヨークを拠点に活動しています。 Cody Startale Groupでマーケティングを担当しているCodyです。具体的には、Astar Network、SoneiumとAccount Abstractionを開発しているStartale Cloud Servicesのマーケティングを担当しています。 Tatsu Startale Gruopで事業開発を担当している、Tatsuです。Astar NetworkやSoneiumのエコシステム内で、さまざまなアプリとの連携を推進しています。特に、コンシューマー向けサービスやゲーム領域のビジネス開発を担当し、Astar Networkのユースケースを広げるための取り組みを行っています。 ADMEN boarding bridgeのADMENです。CryptoTimesでメディア編集長を務めており、ブロックチェーン業界の情報発信に力を入れています。Astar NetworkについてはPlasm Network時代から追いかけており、長年にわたってその成長を見守ってきました。だからこそ、今回のAMAを楽しみにしていました。そして、創業者の渡部創太さんと直接お話しできることに、とても嬉しく思っています。 Astar NetworkとSoneium、およびACSキャンペーンについて紹介してください Astar Networkは、Polkadotのパラチェーンとしてスタートしたレイヤー1(L1)ソリューションですが、現在はAstar L1とSoneiumを含むSuperchainエコシステムの一部として、Web3のマスアダプションを推進するコレクティブとなっています。 Soneiumは、Sony GroupとStartale Gruopの合弁会社であるSony Block Solutions Labsが開発するEthereumレイヤー2(L2)ソリューションです。OptimismのOp Stackを利用して構築されており、Superchainエコシステムの一部として統合されています。すでにOpensea、Uniswap、AAVE、Velodromeといった著名なプロジェクトや、Chainlink、Alchemyなどの主要インフラをオンボーディングしており、ローンチからわずか1ヶ月で250万ウォレットアドレス、2,500万以上のトランザクションを記録するなど、急速に成長しています。 今回お話しするAstar Contribution Score(ACS)キャンペーンは、Astar NetworkとSoneiumが共同で開催している取り組みで、Soneium上におけるASTRのエコシステムアセットとしての役割を強化することを目的としています。 ACSは、Soneiumエコシステム内でのユーザーの貢献度をスコア化し、それに応じてASTRをリワードとして付与する仕組みです。現在、30以上のプロジェクトがACSに参加しており、対象となるSoneium上のアプリを利用することで、ACSポイントを獲得できます。キャンペーンは2024年2月20日に開始され、5月30日までの100日間にわたって実施されます。Astarのオンチェーントレジャリーから、総額1億ASTRがリワードとして割り当てられています。 Astar Networkは2019年にプロジェクトをスタートし、当初はPolkadotのエコシステムから始まりました。これは、Ethereumの市場規模が非常に大きく、競争が激しいため、自社が勝てるマーケットを選択したためです。しかし、現在はEthereumのL2であるSoneiumを展開し、Astarのユーティリティをさらに拡大しています。すでに約40億ASTRがAstarエコシステム内で活用されており、今後もその成長を加速させていく方針です。 引用元:ACSユーザーガイド 今後の計画や注目ポイントを教えてください 現在お話しできるAstarおよびSoneiumのロードマップの中で大きな要素の一つは、「Astar Evolution Phase 2」です。昨年8月に「Astar Evolution Phase 1」として、Astar zkEVMをSoneiumへ移行することが発表されました。次にPhase 1.5では、ASTRトークンをSoneiumやSuperchainのコレクティブアセットとして活用し、Superchain内でのOptimismトークンのように、ASTRのユーティリティを拡大していきます。そして、Phase 2は今年中に方向性が明確化される予定で、現在最終調整が行われています。こちらは1年前から計画していた内容を基に進めていますので、続報を楽しみにしてください。 Astarはエコシステムの拡大を続けるSoneiumを出発点に、Optimism Superchainエコシステム内で、CoinbaseのBaseやUniswapのUnichainといった大手プロジェクトに進出する計画を立てています。これにより、Astar L1単体では実現できなかった大規模なエコシステム拡大の機会を得ることができ、Astarの戦略は極力Soneiumに合わせていくことになります。その一環として、Evolution Phase 2は非常に重要なステップとなります。 将来的にブロックチェーンプラットフォームは、GoogleやAppleのように数本しか残らないと考えており、その中でどのように舵を取っていくかを日々意識して取り組んでいます。Soneiumをローンチできたことは非常に大きな意味を持ち、その結果として業界からの評価も大きく変わりました。もし世界のTOP3に入るような成果を挙げることができれば、業界からの見方も大きく変わります。日本は多くの技術分野で遅れを取っていますが、ブロックチェーンにおいて実績を出すことができれば、歴史的にも素晴らしい成果となるでしょう。 引用元:Astar blog (Astar Evolution) ACSキャンペーンの目的や報酬設計を教えて下さい ACSキャンペーンの目的は、ASTRをSoneiumエコシステムに深く浸透させ、Soneium上でのトークンユーティリティを拡大し、ホルダーを増加させることです。Soneiumにはネイティブトークンが存在しないため、Soneium上のプロジェクトとの連携を強化することで、ASTRを重要なエコシステムアセットとして確立していきます。実際、ACSではASTRが優遇される設計となっており、ポイント倍率を活用することで、ACSに参加する際にASTRを使ってより効率的にACSポイントを集めることができます。 今回のキャンペーンでは、1億枚のASTRが参加者へのリワードとしてオンチェーントレジャリーから割り当てられ、最大10億ACSポイントが配布される予定です。配布設計の内訳は以下の通りです: 70%は、TVL(Total Value Locked)ベースで配布され、流動性提供者や活発な参加者が貢献に応じて報われる仕組み 26.5%は、プロジェクト裁量で配布され、ACSに参加しているプロジェクトが指定するアクションを達成することでACSを獲得 2.5%は、Soneium SparkのWinner5プロジェクトが開催したPre-Depositキャンペーン参加者 0.5%は、Soneium Meme SparkのMemeコンテスト 0.5%は、アドホックイベント このキャンペーンはコミュニティ主導で企画・開催されており、リワードとしてアロケーションされた1億ASTRはガバナンス投票を通じて承認されています。また、キャンペーンのパラメーターや方針にも、コミュニティでの議論が反映されています。 プロジェクト裁量の配布分としてアロケーションされるACSは、10日間を1シーズンとし、10シーズンで構成される周期で各プロジェクトの貢献度を評価し、それに基づいて配布分が調整されます。また、StakeStoneやLidoのようなリキッドステーキングトークンを通じてASTRを使用することが可能で、プロジェクトによってその使い方が異なります。例えば、本AMAで紹介される4つのプロジェクトでは、NFTマーケットプレイスで二次取引を行ったり、ASTRトークンを使ってAIエージェントにTIPを払うなどの取り組みにより、報酬としてACSを獲得することができます。このように、Soneiumチェーン上のプロダクトにASTRを活用してもらうことが目的となっています。 How to Earn ACS? ▶️ TVL-based allocation (70%) – The more value you lock, the more ACS you earn. TVL-based rewards ensure deep liquidity is rewarded. ▶️ Discretionary allocation (26.5%) – Supporting consumer apps, gaming, and DeFi? You’ll get a share of the rewards. ▶️ Strategic… — Astar Network (@AstarNetwork) February 20, 2025 Soneium上の各プロジェクトについてご紹介してください Evermoon Evermoon Evermoonは、Web3技術を活用した次世代の5v5マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)ゲームです。従来のMOBAの高速アクションに加え、ブロックチェーンによるゲーム内アセットの真の所有権やプレイヤー主導の経済を実現。Web2プレイヤーでもスムーズに楽しめる設計になっており、以下の特徴を持っています。 NFTによるゲーム内アイテムの所有権(ヒーロー・スキンなど) ダイナミックなPlay to Earnモデル($EVMトークン報酬) マーケットプレイスでのアイテム取引(季節ごとの限定アイテムも) フィアット決済対応で簡単アクセス(クレジットカードなど) グローバルトーナメント&シーズンイベント 以下のアクティビティを通じてACSリワードを獲得できます。 デイリーチェックイン:Axolt's Escape(テレグラムゲームにチェックイン) トップアップ:Axolt's Escape チップ贈呈:AI Vtuber(ASTARを使用) トップアップとは? ゲームやアプリケーションにお金やクレジットを追加すること AMAリワードとしては、以下の報酬が用意されています。 20個のフラワームーンチェスト 限定報酬:$EVMエアドロップ、ヒーローNFTカプセル、ヒースキンNFTカプセル、バナー、HPバー、死亡/キルエフェクト、リコールエフェクト、トレイルエフェクト、フロアスプレー、エモート、PFP&フレームNFT 引用元:Evermoonゲーム画面 Sonova Sonova Sonovaは、SoneiumのネイティブNFTマーケットプレイス及びローンチパッドです。Soneiumブロックチェーン上のNFTコレクションの中心的ハブとして位置づけられ、Neo Tokyo Punksなどの主要NFTコレクションがローンチされる予定です。 以下のアクティビティを通じてACSリワードを獲得できます。 SonovaでのNFTのミントおよび取引にポイントが付与 シーズン1ではSonovaでローンチされたNFTコレクションのホルダーにACSポイントを配布 各コレクションの倍率は以下の通り: Sonova genesis:10倍 NEO TOKYO PUNKS 3rd KV:1倍 Astar Expansion Soneium Genesis:3倍 Astar Expansion Soneium Premium:10倍 Introducing NUU$HI:10倍 Sonova ACS edition:10倍 シーズン2ではASTARトークンを使った取引量などのマルチプルが加わりポイントが付与 AMAリワードとしては、以下の報酬が用意されています。 次回のPFPコレクションのホワイトリスト5枠 引用元:SONOVA HP ACSの説明画面 UneMeta UNE UneMetaは、IPを中心としたコミュニティレイヤーを構築するWeb3プラットフォームです。日本の有名アニメIPとの提携実績を多数持つ唯一のプラットフォームであり、現在210万人の登録ユーザーと80万人の月間アクティブユーザーを擁しています。また、Soneiumの主要インキュベーションプロジェクトとして、数多くの競合をリードしています。 以下のアクティビティを通じてACSリワードを獲得できます。 Astar Network × UneMeta × Soneium サインインイベント デイリーサインイン、友達招待、ソーシャルタスク、$ASTR SUくじチケットなどを通じてSUポイントを獲得 リーダーボード上位200名には、獲得したSUポイントに基づきACSを付与 AMAリワードとしては、以下の報酬が用意されています。 合計10,000 UUUポイントを4名に配布 引用元:UneMeta HP リワード画面 SuperVol SuperVol SuperVolは、ゲーム感覚で楽しめるオプション取引を提供するプロジェクトです。個人投資家向けに、暗号資産取引をシンプルで楽しい体験にすることを目指し、特にオプション取引の心理的ハードルを下げることに重点を置いています。 以下のアクティビティを通じてACSリワードを獲得できます。 SuperVolへの入金および取引 金額ではなく回数ベースでポイントが付与されるため、誰でも参加可能 AMAリワードとしては、以下の報酬が用意されています。 SuperVol専用のメンバーシップNFT「Volnir NFT」 Volnir NFTの保有者には取引特典が付与される予定 引用元:SuperVol document 今からACSを貯め始めても遅くはないですか? 全く遅くありません。ACSは開始からまだ1週間ほどであり、全体で100日間にわたって実施されるため、今からでも十分に参加可能です。さらに、新たに参加するプロジェクトもあるため、これからのチャンスも広がっています。また、ACSの特徴として、10日間を1つの区切りとし、Astar側が各プロジェクトのパフォーマンスを評価してアローケーションを調整する仕組みを採用しています。 BOT対策を行っていますか? 複数アカウントを作成するメリットがない設計になっているため、BOTによる影響は限定的です。ただし、ACSには大きく分けて2つのポイント配布方法があります。一つはユーザーがロックしているトークン量に応じて発行されるもの。もう一つはプロジェクト側が条件を設定して配布するものです。後者に関しては、条件としてトランザクション量を基準にしている場合、BOTが大量に取引を行う可能性は否定できません。 キャンペーン終了後のAstarとSoneiumの予定は? キャンペーンは5月末まで続き、その後SoneiumとAstarの連携強化が重要なテーマになります。Soneiumの目標は「Web3をメインストリームにする」ことで、その方向に向けた施策が検討されています。 まとめ 今回のAMAでは、Soneiumの急成長やAstarとの関係、ACSキャンペーンの狙いについて詳しく語られました。SoneiumはOptimismの技術を活用したEthereum L2で、既に主要プロジェクトが参入し、ユーザー数と取引量が急増しています。ACSキャンペーンは、Soneium上でASTRのユーティリティを強化し、貢献度に応じたリワードを提供する取り組みです。今後はAstar Evolution Phase 2を通じて、AstarとSoneiumの統合がさらに進む予定であり、Optimism Superchainエコシステム内での影響力拡大が期待されます。 関連リンク Astar Network Website | X (Twitter) | Discord | Telegram boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:MARU X (Twitter)
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2025/03/01加賀温泉郷の最高峰ホテルが1泊5,000円 !? 石川県「加賀市」AMAレポート
執筆:MaFi 地方創生とWeb3技術を掛け合わせ、観光誘致や関係人口の創出を目指す石川県加賀市のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、加賀市が推進するワーケーションNFT・e-加賀市民制度について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年2月25日(火)21:00 場所:bb Discord & X Space Giveaway:ワーケーションNFT 1泊分 × 2名 加賀温泉郷の最高峰ホテルが1泊5,000円 !? 石川県「加賀市」のAMAを開催✈️ ⏰ 2月25日(火)21:00 🎁 Giveaway:ワーケーションNFT 1泊分 × 2名 ✅ Like, RT & Follow ↓@kaga_city & @bb_jpdao ✅ Join AMA メイン会場 ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb 同時配信 ▶️ https://t.co/8uT0MpJek7 💁♂️… pic.twitter.com/1f4xxDTpyO — boarding bridge (@bb_jpdao) February 18, 2025 スピーカー ・山内智史 | 加賀市最高デジタル責任者(CDO)兼イノベーション推進部長 ・taka | boarding bridge ・Aki | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 山内智史 加賀市の最高デジタル責任者(CDO)、山内智史です。私はもともと別の地域出身で、約3年半前に移住してきました。民間企業でいうデジタル部門の執行役員にあたるポジションで、いまはCDOとイノベーション推進部長を兼務しています。以前は半導体やデジタル業界で約10年経験を積み、ソニーや東京エレクトロンなどに在籍しました。その知見を活かし、基礎自治体である加賀市の政策立案や都市経営に取り組んでいます。 taka boarding bridgeのtakaです。現在、家がない状態で暮らしているので、ワーケーションNFTは本当にありがたいですね。前回加賀市に行ったときもとても良い場所でしたし、おそらく3月頃にまた伺う予定です。今回もすごく楽しみです。 加賀市はどんな街でしょうか? 加賀市は石川県南西部にある小さな自治体で、人口約6万1〜2千人ほどです。金沢と間違えられることもありますが、金沢は“加賀百万石”の中心地で、加賀市は同じ加賀地方でも別なんです。歴史的には大聖寺藩10万石の流れがあります。 アクセスとしては、東京から飛行機で小松空港まで1時間、そこから車で30分、合計1時間半くらいで来られます。北陸新幹線も開通し、加賀温泉駅まで約2時間40分ほどで着けるようになりました。 一番有名なのはやはり温泉です。市内に山代・山中・片山津と3つの温泉街がある“加賀温泉郷”です。冬はカニがおいしいし、日本酒の酒蔵が3つあって地酒も楽しめます。観光にはもってこいの場所です。 また、九谷焼や山中漆器などの伝統工芸もあります。バイクのチェーンなど部品メーカーも多く、観光とものづくりが基幹産業となっています。 加賀百万石とは? 加賀百万石は、江戸時代に石川県(加賀藩)を治めていた前田家が、表高(石高)で100万石(=米の生産高に由来)の領地をもっていたことを示す呼称 山代温泉 引用元:山代温泉観光協会 加賀市へのアクセス 引用元:加賀市公式サイト 橋立産ズワイガニ 引用元:加賀市観光情報センター KAGA 旅・まちネット 加賀市の抱える課題について教えてください。 やはり最大の課題は人口減少です。僕が住み始めてからでもはっきり分かるくらい、毎年1,000人ずつ減っていく。6万2千人ほどだったのが、もう6万1千人を切る勢いで、石川県でも“消滅可能性自治体”と指摘されているくらいですね。観光産業にもコロナや能登半島地震の影響があり、厳しい状況が続いています。 北陸新幹線の加賀温泉駅ができて期待は大きかったのですが、思ったほど観光客が伸びず、能登の地震による風評被害も少なからずあります。それでも観光客数は徐々にコロナ前の120〜130万人くらいまで戻ってきてはいます。人口減少が進む理由の1つとして、多極分散型の都市構造があります。合併を繰り返してできた街なので、小学校やインフラの維持など、コストが高く不便が出やすい。雪が降る土地柄、モビリティの問題も深刻です。 タクシードライバー不足でライドシェアを導入しようにも規制や安全面の課題があったり、医療・福祉分野でもオンライン診療の制度面での制約などがあって、なかなか技術だけでは解決しない。そうした難しさが山積している状況です。 消滅可能性自治体とは? 人口の減少や少子高齢化が急速に進んだ結果、将来的に自治体そのものの維持が困難になる可能性があると指摘された地方公共団体を指す言葉です。特に、若年女性人口が顕著に減り続ける地域では、さらに深刻な人口減少が進む懸念が高いとされています。 加賀温泉駅 引用元:石川県観光公式サイト e-加賀市民とはどのような取り組みでしょうか? 国家戦略特区に指定されている加賀市では、地域創生とデジタル化の融合を進めています。廃校をドローンのテストフィールドに転用したり、旧市民病院跡地をイノベーションセンターとして再生し、エンジニアの育成拠点を整備するなど実証事業を多数展開しています。 特にエストニアの「e-Residency」に着想を得た「e-加賀市民」は、デジタル上で配布する“独自の市民証”を使って関係人口を増やす試みです。NFTを発行し、地域のお店で割引などを受けられる仕組みを作っています。まずは訪問・観光をきっかけにファンを作り、将来的に移住や定住につなげたいという狙いがあります。 国家戦略特区とは? 国家戦略特区は、国(内閣府)が定める規制緩和や税制優遇などの特別措置を適用し、地域の産業育成や新たなビジネスモデルの検証を加速させるための特別区域です。自治体や事業者が連携して自由度の高い実証実験やイノベーション創出を行うことで、経済活性化と地方創生を目指す仕組みとして位置づけられています。 加賀市イノベーションセンター 引用元:イノベーションセンターパンフレット e-加賀市民 引用元:e-加賀市民公式サイト 第2弾ワーケーションNFTについて教えて下さい。 加賀市は、温泉旅館に宿泊しながら仕事ができる「ワーケーション」を推進してきましたが、当初は単なる観光目的の利用が多く、効果を疑問視する声もありました。そこで昨年11月からe-加賀市民制度と連動し、旅館に5,000円で泊まれる「ワーケーションNFT」を試験的に販売したところ、SNSを通じてWeb3ユーザーの間で大きく拡散され、従来の想定以上に多くの方に利用してもらう成果がありました。 この反響を受け、2月からは別のホテルを対象に第2弾を実施。素泊まり1泊5,000円で温泉に入れ、テレワークに必要な環境も整備。さらに新たにオープンしたイノベーションセンターを利用しながら、多様な人との出会いも楽しめるようになっています。 第二弾ワーケーションNFT ホテルアローレ 引用元:加賀市公式サイト Web3業界にとって加賀市の魅力と、今後どんな人達に来てほしいですか? 加賀市は2018年に全国初の「ブロックチェーン都市宣言」を行い、Web3を活用した地方創生に積極的に取り組んできました。地方ならではのイノベーション(リバースイノベーション)を生み出し、温泉や日本酒、伝統工芸といったリアルワールドアセット(RWA)をWeb3技術と組み合わせることで、新たなビジネスチャンスを創出できると考えています。 今後は、こうした取り組みに共感し、Web3やデジタル技術を活かして地方を盛り上げたい仲間を求めています。人口減少という課題に直面する加賀市で、新たな可能性を探りながら、一緒に地域の未来を創っていきたい方にぜひ訪れてほしいと考えています。 リバースイノベーションとは? リバースイノベーションは、新興国で生まれた革新的な技術やビジネスモデルが、先進国にも逆輸入される現象を指します。従来の「先進国から新興国へ技術が広がる」という流れとは逆の形で、コストを抑えた製品やデジタル技術、金融サービスなどが新興国で成功し、その後、先進国市場にも適用されるケースが増えています。代表的な例として、モバイル決済や低価格医療機器などが挙げられます。 リアルワールドアセット (RWA:Real World Asset)とは? リアルワールドアセット(RWA:Real World Asset)は、不動産、貴金属、株式、美術品、債券など、現実世界に存在する資産をデジタル化(トークン化)してブロックチェーン上で管理・取引可能にする概念です。 加賀市スタートアップ企業応援の取り組み 引用元:加賀市公式サイト 加賀市は、イノベーションの促進とスタートアップ支援を強化し、革新技術を活用する人材や企業の集積を目指しています。その一環として、次世代の産業人材育成や市内企業の技術支援、新産業の創出に取り組んでおり、「インキュベーションルーム」への入居希望者(個人・法人)を募集しています。 さらに、専門家による経営支援や補助金の提供、最先端技術を活用した実証実験の推進など、多角的な取り組みを展開し、地域のイノベーションを加速させています。詳しくは加賀市公式サイトご覧ください。 Web3を活用した取り組みの今後の展開について教えてください。 今後、加賀市は人口減少という課題を克服するため、関係人口の拡大に注力していきます。現在、年間約200万人の観光客や交流人口が訪れていますが、「e-加賀市民」制度を活用し、デジタル上で100万人の関係人口を創出することを目指しています。これにより、物理的な人口約62,000人の加賀市でも、実質的に政令指定都市並みの影響力を持つデジタルコミュニティの形成を目指します。 この実現にはNFTの活用が不可欠ですが、単に100万枚のNFTを発行するのではなく、持続可能な形で関係人口を増やすビジネスイノベーションが求められます。従来のNFT市場でも前例のない挑戦であり、新たなアイデアやテクノロジーを組み合わせながら、地域活性化の新モデルを構築し、加賀市の未来を切り開いていきます。 政令指定都市とは? 政令指定都市は、人口50万人以上の都市のうち、政令で指定された都市で、都道府県から一部の行政権限を移譲される自治体です。一般の市よりも広範な権限を持ち、都市計画や福祉などを独自に運営できます。 画像:筆者作成 ワーケーションの対象の宿はどのように選定しているのですか? 実証実験として、市が「ワーケーションNFTを使った取り組みを行いますが、興味のある旅館はありませんか?」と呼びかけたところ、手を挙げてくれた旅館さんと個別に話し合いを行い、最終的に協力していただける宿を選定しています。 加賀市に住んでみて不便なことはありますか? 加賀市は公共交通機関が少なく、車が必須の地域です。移動手段として、市ではライドシェア(市民ドライバーによる送迎)やAIオンデマンドバスを導入し、利便性向上を進めています。 引用元:加賀市ライドシェアご利用チラシ NFTで9泊分などの長期滞在は可能ですか? 現状、ワーケーションNFTは最大3泊までとなっており、9泊分の購入はできません。ただし、長期滞在の需要があれば、民間旅館と連携して新たな商品設計を検討する可能性もあります。 第3弾ワーケーションNFTの販売予定はありますか? 第3弾の販売は未定で、第2弾の成果を見て判断する予定です。今後は民間旅館が独自にNFTを発行する可能性もあり、継続は旅館側の判断に委ねられます。 ワーケーションNFT購入方法とWeb3ワークショップについて ワーケーションNFT購入方法 石川県加賀市が提供する第2弾ワーケーションNFTの購入手順や注意事項、購入及び利用時の具体的な流れについてはワーケーションNFT購入サイトからご確認ください 「Web3 Workshop in 加賀市」開催について 引用元:加賀市公式サイト 日本最大級のWeb3コミュニティ「boarding bridge」主催で、加賀市にてブロックチェーン技術を基礎から学ぶ実践講座が行われます。 「web3ワークショップ in 加賀市」開催決定!ブロックチェーン技術を基礎から学ぶ実践講座 日時: 3月14日 (金) 09:30 - 17:00 参加費: 無料(定員40名) 会場: KAGA Innovation Center ブロックチェーンや分散型アプリケーションの仕組みに実際に触れながら、Web3ビジネスの可能性を学べる内容となっています。どなたでも参加しやすい構成ですので、Web3初心者の方もお気軽にご参加ください。 詳細と申込はこちらから ワーケーションNFTを利用したユーザーの声 今日、石川県加賀市に来てます♨️ 加賀市が実施している「1泊5,000円のワーケーションNFT」を活用して、ホテルに泊まってます。… https://t.co/fsCeKG4MGW pic.twitter.com/iHP9sdzOQT — ADMEN | CryptoTimes (@admen_vc_2) February 12, 2025 e加賀市民ページのワーケーションNFT購入し 加賀のホテル アローレに行ってきました 部屋は広く大浴場、露天風呂は温泉と 素泊まりとはいえ5000円でこのクオリティは高い お一人様だと普通高いんよ… 立地としては柴山潟を挟んで片山津温泉の対岸 白山がたいへん美しい… https://t.co/d7IfkbXMvM pic.twitter.com/Smm7o3dcb7 — Misaki_2nd♨ (@Misaki_todo1010) February 16, 2025 まとめ 加賀市のワーケーションNFTは、地方自治体がWeb3を活用して観光振興・産業創出を図る先進的な事例です。人口減少やインフラの問題など課題はありますが、温泉やカニといった豊かな資源、国家戦略特区を活用した挑戦、そしてe-加賀市民のような新しい関係人口づくりを通じて、独自の解決策を模索しているのが印象的でした。 温泉・グルメ・伝統工芸に触れながら、NFTやライドシェアなど最先端のサービスと伝統文化が融合する“新しい加賀市”を味わう絶好の機会となるのではないかと感じています。まずは加賀市を体験するために、実際にワーケーションNFTを活用して泊まってみるのはいかがでしょうか? 関連リンク 石川県加賀市 Website | X (Twitter) | boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:MaFi X (Twitter)
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2025/01/15安全かつユーザーフレンドリーなオプション取引プラットフォーム「Jasper Vault」AMAレポート
執筆:summerchon シンプルなオプション取引を提供する次世代型プラットフォーム「Jasper Vault」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、「Jasper Vault」のプロジェクト概要、今後予定されているTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)やロードマップ、さらにアカウントアブストラクション(AA)の採用を通じて実現される革新的な取引体験に至るまで、プロジェクトの詳細について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2025年1月9日(木)21:00 JST 場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter) Giveaway:$100USDT × 5名 & 取引体験NFT 初回取引の損失を全額補填、7億ドル超えの取引実績を持ち、ゲーム性も備えたオプション取引プロトコル 「JasperVault」のAMAを開催✈️ 📅1月9日(木)21:00 🎁Giveaway:$100USDT×5名 & 取引体験NFT ✅Like, RT & Follow ↓ @JaspervaultJP & @bb_jpdao ✅Join AMA… pic.twitter.com/OBBxguBasu — boarding bridge (@bb_jpdao) January 4, 2025 スピーカー ・Y.Hiyoshi | Jasper Vault-Head of Japan ・MaFi | Guest ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Y.Hiyoshi | X 新卒でゴールドマンサックス証券に入社後、シンガポールや台北にて資産運用業務や日本のゲームIPのローカライズを担当しました。2017年にWeb3と出会い、ABCC取引所のCOOやマーケットメイキングサービスを提供するAltonomyでの経験を経て、4年前に独立しました。現在はJasper Vaultの日本市場を担当し、AIGC関連トークンの立ち上げやプロジェクトのアドバイザーを務めています。 MaFi | Guest MaFiと申します。boarding bridgeにてAMAのお手伝いや、スピーカーとしてお話しさせていただくこともあります。また、CryptoTimesでは、リサーチレポートの執筆やクリプト関連の研究を中心に活動しています。本日はよろしくお願いします。 Jasper Vaultはどのようなプロジェクトですか? Jasper Vaultは、ピアツーピア(P2P)のオプション・プロトコルを提供するプロジェクトです。従来のオプション取引は、複雑で初心者には手を出しにくいデリバティブ商品として認識されがちでしたが、Jasper Vaultは「安全」「シンプル」「簡単」を重視し、これを覆すことを目指しています。 Jasper Vaultの特徴は以下の3点に集約されます。 安全性 ユーザーの資産は、取引の最初から最後まで常にユーザー自身が保有 中央集権型取引所(CEX)のように、管理者がユーザー資産を管理・所有することはない すべての取引はユーザー自身のアカウントから行われる シンプルさ オプション取引を現物取引と同じくらいシンプルなものにする 例えば、UI(ユーザーインターフェース)では、「BTCやその他のトークンが期限切れまでに価格が上がるか下がるか」を選択するだけの設計 簡単さ プロセスを簡単にする 例えば、500倍のレバレッジを活用してポジションを取った場合、正解すればその利益を全て得ることが可能 仮に間違った場合でも、支払うのはプレミアムだけであり、元本が精算されることはない Jasper Vaultは、このように従来のオプション取引のハードルを大きく下げ、安全かつユーザーフレンドリーな取引体験を提供するプロジェクトです。 P2P(ピアツーピア) 中央集権的な管理者を介さず、個人間で直接取引が行われる仕組み オプション取引 特定の資産を将来の特定の日時に、一定の価格で売買する権利を取引するデリバティブ商品 CEX(中央集権型取引所) ユーザー資産を取引所が管理・保有する取引所。例:Binance、Coinbaseなど Jasper Vault | 公式サイト 提供している各オプション取引について教えてください Jasper Vaultでは、以下のようにさまざまなニーズに応えるオプション取引を提供しています。 1. Degenオプション シンプルさを追求したオプション取引で、現物取引に近い操作感を実現しています。プロのトレーダーでも複雑に感じるオプション取引を初心者でも簡単に利用できる設計にしたことから、「大胆なトレード」を意味するDEGENと呼ばれています。 シンプルさの例 a) 現物取引のように:BTCの価格が上がるか下がるかを予測するだけで完結 b) 現物取引を超える優位性: 通常、1BTCをロングする場合には約10万USDが必要 Jasper Vaultでは、その1/500のコスト、つまり約200USDで同等のポジションを取ることが可能 例えば、数ドルを支払うだけで1,000USD相当のBTCポジションを持てるケースもある 0DTE(ゼロデイオプション)の併用 より長い取引時間や、BTC以外のトークンを取引したい場合には0DTEが利用可能 2. 0DTE(ゼロデイオプション) 多様なトークンと柔軟な取引時間を提供するオプションです。 対象トークン:SOL、ARB、LINK、UNIなど、幅広い選択肢を提供。将来的にはさらに多くのトークンが追加予定 取引時間:2時間から24時間まで対応しており、ユーザーの取引スタイルに合わせて選択可能 3. MiniBTC Telegramユーザーやゲーム感覚でトレードを楽しむ方に最適なオプションです。 ゲーミフィケーション要素を取り入れ、従来の取引に新しい体験ができる 直感的な操作感を重視しており、カジュアルユーザーでも気軽に利用可能 0DTE(ゼロデイオプション) 満期が当日中に訪れるオプション取引のこと。短期間で結果が出るため、迅速なトレードが可能 MiniBTC BTCの取引単位を小さく分割し、初心者や少額投資家でも参加しやすくしたオプション形式 作成MaFi | AMA中の提供資料 レバレッジ取引と比較したオプション取引のメリットは何ですか? レバレッジ取引には確かに魅力がありますが、従来のレバレッジ先物取引には大きなリスクが伴います。一方で、Jasper Vaultのオプション取引は、こうしたリスクを最小限に抑える仕組みを提供しています。 従来のレバレッジ先物取引の課題 レバレッジは、正しい予測ができた場合には大きな利益を得られるものの、予測を外した場合にはポジション全体が清算されてしまうリスクがあります。 これは、レバレッジが「両刃の剣」と言われる理由でもあります。 Jasper Vaultのオプション取引のメリット リスク限定型の設計 Jasper Vaultでは、オプションの性質を活用し、正しい予測をした場合にのみレバレッジが適用されます。予測を外した場合、レバレッジは適用されず、支払うのはプレミアム(オプション料)のみです。 高いリターンが可能 正しい予測をすれば、最大700倍のレバレッジを活用して利益を得ることが可能 一方で、予測を外した場合でも損失は最小限に抑えられ、ポジション全体が清算されることはない リスクとリターンのバランス このアプローチにより、従来のレバレッジ取引が抱えるリスクを軽減しつつ、大きなリターンを狙うことが可能です。Jasper Vaultのオプション取引は、より安心して高いリターンを追求できるよう設計されています。 レバレッジ 借り入れた資金を活用して取引を行う仕組み。少ない自己資金で大きな取引を行える一方、損失も大きくなるリスクがある ポジションの清算 予測が外れ、一定の損失が発生した場合に、取引所が強制的にポジションを終了させること。全資金を失う可能性がある ポジションの清算 オプションを購入する際に支払う費用。この費用を支払うことで、特定の条件下で権利を行使できる 作成MaFi | AMA中の提供資料 アカウントアブストラクションのメリットを教えてください Jasper Vaultでは、アカウントアブストラクション(AA)を採用することで、ユーザーが自身の資産を完全に管理しながら取引を行える仕組みを提供しています。他の取引所(CEX)や分散型取引所(DEX)と比較して、以下のような特徴とメリットがあります。 従来のCEX/DEXの課題 資産の預け入れが必要 BinanceなどのCEXやHyper LiquidのようなDEXでは、取引を始める前に資産を取引所に預け入れる必要がある セキュリティリスク 資産が取引所に移動するため、ハッキングや不正アクセスによるリスクが発生 Jasper VaultのAA(アカウントアブストラクション)の特徴とメリット 完全な所有権とコントロール AAはユーザー自身の所有物として機能 取引はユーザー自身のウォレットやアカウントから直接行われ、第三者(CEXやDEX)が資産を保持することはない 資産管理の簡素化 従来のCEXやDEXとは異なり、資産を移動する必要がない 自分のアカウントから直接取引を行うため、操作がシンプルで直感的 高いセキュリティ性 資産が常にユーザー自身の管理下にあるため、取引所のセキュリティリスクを回避可能 これはウォレットや資産を100%ユーザーが管理しながら取引を行う初めての仕組み 目的は共通、操作は異なる Jasper Vaultは、CEXやDEXと同様に取引を可能にするという目的を持ちながらも、ユーザーに資産管理の自由度と安全性を提供する新しいアプローチを実現しています。 トークン発行の予定やエアドロップはありますか? 今年の第2四半期(Q2)にTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)を予定しています。現在、バイナンスウォレットやOKXウォレットとすでに協業を進めており、さらなるパートナーシップの拡大を計画しています。 エアドロップに関しては、具体的な計画が決まり次第、詳細を公式チャンネルを通じてご案内するので、ぜひご期待ください。 TGE(トークン・ジェネレーション・イベント) プロジェクトがブロックチェーン上で独自トークンを初めて生成・配布するイベントのこと Jasper Vault | X あえてデメリットを挙げるなら何ですか? オプション取引は多くのメリットを提供しますが、その特性上、いくつかの制約も伴います。これらが「デメリット」と言えるかどうかはユーザー次第ですが、以下のような点が挙げられます。 オプション取引の制約 時間制限(タイムバリュー)の存在 オプション取引では、30分、2時間、12時間など、ポジションを保持できる時間があらかじめ決まっています。一度設定した時間は変更できません。 例えば、価格が50%下落した後に200%上昇するようなケースでも、設定した時間内に回復しなければ利益を得ることができない 無期限先物取引やスポット取引のように、資産を長期的に保有して価格変動を待つことができない 損失回避の柔軟性が限定的 無期限先物取引の場合、ユーザーはポジションを長期間保有し、途中でファンディングコストを支払いつつ、回復を待つことが可能です。一方、オプション取引では、期限が設定されているため、こうした柔軟な運用ができない点が制約となります。 オプション取引は短期間で結果を求める特性があり、これが一部のユーザーにとって「デメリット」と感じられるかもしれません。ただし、この制約があるからこそ、オプションは短期的な利益を追求する効率的な手段として機能します。 タイムバリュー オプション取引の価値の一部で、オプションの有効期間が短くなるにつれて減少する性質を持つ 無期限先物取引 期限が定められていない先物取引。一定期間ごとにファンディングコストを支払うことでポジションを維持し続けることができる スポット取引 即時決済を伴う資産の売買。特定の価格で資産を購入・売却し、保有期間に制限がない ファンディングコスト 無期限先物取引で、ポジションを維持するために一定時間ごとに支払われる費用。これにより、買い手と売り手のバランスを取る仕組み スマホアプリでも使用できますか? 現在、専用のスマホアプリは提供していません。しかし、H5(HTML5)に対応しているため、スマートフォンのブラウザ上で利用することが可能です。ブラウザでJasper Vaultのページを開くことで、スムーズに操作できます。 なぜArbitrumを選んだのですか? Arbitrumチェーンを選んだ理由は以下の通りです: ガス代の安さ アービトラムは、他のブロックチェーンと比較してガス代が非常に低く、ユーザーにとってコストを抑えた取引が可能です。 パフォーマンスの優秀さ 高い処理能力とスムーズな動作を提供しており、他のチェーンが混雑や遅延を経験する場合でも、アービトラムは安定したパフォーマンスを発揮します。 アービトラムとのパートナーシップ アービトラム側から積極的な支援を受けており、スポンサーとして協力していただいていることも、採用の大きな理由の一つです。 Jasper Vault | X コピートレード機能はありますか? 現在、コピートレード機能は実装されていませんが、将来的に追加する予定です。他のプラットフォーム(例:Bitget)での実例を見ても、この機能は非常に面白く、ユーザーに支持されていると感じています。 ただし、コピートレードには、フォローするトレーダーの選択が重要です。運が良いトレーダーが連勝を続ける場合もあれば、そうでない場合もあります。その点を考慮しながら、機能を実装していく計画です。 コピートレード 特定のトレーダーの取引を自動的にコピーする取引手法。初心者でも経験豊富なトレーダーの戦略を利用できる一方、リスクも伴う 流動性とスムーズな取引のためにどのような対策を講じていますか? Jasper Vaultの最大の魅力の一つは、シンプルで直感的なユーザーインターフェース(UI)です。これにより、ユーザーが簡単に取引を行える環境を提供しています。 また、十分な流動性を確保するために大規模な流動性プールを設けています。さらに、プラットフォームはArbitrumチェーンを採用しており、その高い処理速度により、迅速でスムーズな取引が可能となっています。ユーザーは、ほとんど遅延を感じることなく取引を完了できます。 まとめ 今回のAMAでは、「Jasper Vault」のプロジェクト概要、TGE(トークン・ジェネレーション・イベント)やロードマップ、さらにアカウントアブストラクション(AA)の採用を通じて実現される革新的な取引体験について詳細が共有されました。 「Jasper Vault」は、シンプルなオプション取引を提供する次世代型プラットフォームです。複雑で初心者には敷居が高いとされてきた従来のオプション取引を、安全かつ直感的な操作で利用可能にしています。また、最大500倍のレバレッジや時間制限のあるオプションを通じて、リスクを最小化しながら効率的なトレードを可能にしています。 さらに、プラットフォームは流動性を確保するための十分なプールを設けており、Arbitrumチェーンを採用することで、高速かつスムーズな取引を実現しています。加えて、アカウントアブストラクション(AA)の採用により、ユーザーは完全に自身の資産を管理しながら取引を行うことができます。 今後のロードマップでは、2025年第2四半期に予定されているTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)を皮切りに、エアドロッププログラムの実施やコピートレード機能の追加が計画されています。これにより、初心者から上級者まで、幅広いユーザーに対応した取引環境を提供していく予定です。 革新的な設計を持つ「Jasper Vault」が、オプション取引の分野でどのように進化し、Web3エコシステムの中でどのような位置を築いていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。 関連リンク Jasper Vault Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2025/01/13フジテレビと共同でアニメ化も進むメカTPSゲーム「Dark Machine」AMAレポート
執筆:summerchon メカの巨大化やマップ破壊を駆使し、最大7対7で対戦するチーム制メカTPSゲームである「Dark Machine」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、「Dark Machine」の概要、1月に予定されているTGE(トークン・ジェネレーション・イベント)やロードマップ、さらにゲームとアニメの連携に至るまで、プロジェクトの全貌について伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 ※レポートは1月11日時点の情報です AMA概要 日時:2025年1月8日(水)21:00 JST 場所:bb Discord AMA-Voice X(twitter) Giveaway:$100 in $MXNA × 3名(TGE価格) ゲームとアニメがクロスメディア展開 1月に上場を予定する「Dark Machine」のAMAを開催✈️ ⏰1月8日(水)21:00 🎁 Giveaway:$100 in $MXNA × 3名(TGE価格) ✅ Like, RT & Follow ↓@DarkMachineGame & @bb_jpdao ✅ Join AMA メイン会場 ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb 同時配信 ▶️… pic.twitter.com/IXQOjNyipM — boarding bridge (@bb_jpdao) January 2, 2025 スピーカー ・Doctor DarkMachine | Dark Machine ・デルタ | Guest ・AKI | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 Doctor DarkMachine | X 「Dark Machine」総合プロデューサーを務めております、Dr. Dark Machineこと矢野と申します。よろしくお願いします。 デルタ | X デルタと申します。暗号資産業界には数年間携わっており、趣味で活動の幅を広げております。最近では、対戦型FPSゲームの大会で実況解説を務める機会をいただくなど、新たな挑戦を続けています。ダークマシーンは、対戦型シューティングゲームであり、ロボットというテーマが大変魅力的で、個人的にも大いに期待しております。よろしくお願いします。 Dark Machineのプロジェクト概要を教えてください 「Dark Machine」とは、7人制チームで対戦するメカTPS(サードパーソン・シューティング)ゲームです。暗く重厚な世界観の中で繰り広げられる戦闘では、大型メカ同士が破壊の限りを尽くしながら激しくぶつかり合う、迫力あるゲーム体験を提供します。 さらに、「Dark Machine」は単なるゲームにとどまらず、アニメーションもフジテレビと完全同時並行で制作を進めています。このプロジェクトにより、物語の世界観を多角的に楽しんでいただけるようになっています。 本プロジェクトは、グローバル展開を重視し、これまでに多くの海外トップインフルエンサーとの連携を実現してきました。また、Tencent、フジテレビ、そしてSuiといった大型企業ともパートナーシップを結び、今後さらなる盛り上がりを目指しています。 Tencent 中国に本社を置く、世界有数のテクノロジー企業。特にゲーム分野で大きな影響力を持つ Sui 分散型台帳技術(ブロックチェーン)を用いたプラットフォーム。効率的で柔軟なトランザクション設計が特徴 🚨Dark Machine🚨 🚀The #1 Japanese GameFi x Network Anime🚀 Not just a game, not just an anime—it’s the synergy of both.⁰ Year 2079💥. Underground mech battles rage for control of hyper-energy—while whispers of uncontrollable dark energy threaten to reshape the future. For the… pic.twitter.com/s6A5pNCjaW — Dark Machine (@DarkMachineGame) January 10, 2025 分散型トーナメント(DDTs)の仕組みについて教えてください 従来のトーナメント運営は、大規模化が必須であり、主にゲームパブリッシャーや大手eスポーツリーグが主導してきました。しかし、「Dark Machine」では、このトーナメント運営を大企業ではなく、個人ユーザーに委ねることで、様々なスキルレベルのプレイヤーに対応したり、異なる規模のトーナメントを開催することを可能にしています。 さらに、個人を中心としたクリエイター経済を整備することで、YouTubeのような分散型プラットフォームモデルを実現します。この仕組みにより、個人が主催するトーナメントにスポンサーが付くことで、結果として大規模なトーナメントの運営も可能になると考えています。 パブリッシャー ゲームの開発や配信を行う企業。トーナメントの運営やスポンサーとしても活動する クリエイター経済 個人や小規模団体がコンテンツ制作を通じて収益を得る経済モデル。例としてYouTubeやTwitchが挙げられる Dark Machine | X パートナーシップがプロジェクトにどのような影響を与えているのか教えてください まず、Tencentは「Dark Machine」の最も初期のリードインベスターとして、多大なご支援をいただいています。ゲーム制作において、技術的・資金的な強力なサポートを提供していただき、プロジェクトの基盤を大きく支えてもらっています。 一方、アニメーション制作ではフジテレビがアニメ製作委員会の主幹事を務めており、共にプロジェクトを盛り上げていく体制を整えています。これにより、「Dark Machine」の世界観をゲームとアニメの両面から広く展開できることが期待されています。 さらに、Immutable、Sui、Mantleなどの各チェーンパートナーとの連携については、本日詳細をお伝えすることは難しいのですが、近日中にそれぞれのパートナーシップに関する重要な発表を行う予定です。ぜひご期待ください。 Immutable ブロックチェーン技術を活用したゲームやNFTプラットフォームを提供する企業 Mantle イーサリアムのレイヤー2ソリューションを提供するブロックチェーンプロジェクト。低コストかつ高効率なトランザクションを実現 Dark Machine | X TGE時期や上場後のキャンペーンについて教えてください 近日中に正式なアナウンスを予定しています。具体的な日程につきましてはもう少々お待ちください。ただし、TGE(トークン・ジェネレーション・イベント)の実施は非常に近づいています! 上場後については、国内市場にも注力するため、さまざまな施策を企画しています。具体的には、トーナメントの開催や著名アンバサダーの発表、さらにアニメ関連の新情報公開も予定しています。非常に内容が充実したキャンペーンとなる見込みです。ぜひご期待ください。 TGE(トークン・ジェネレーション・イベント) プロジェクトがブロックチェーン上で独自トークンを初めて生成・配布するイベントのこと。仮想通貨やブロックチェーン業界では新しいプロジェクトのローンチを指す重要なプロセス Dark Machine | X 今後のロードマップについて教えてください 現在ゲームとアニメは完全同時制作が進行中です。まず、ゲームについては、今月中にNFTホルダー向けに「Early Access Edition」をリリース予定です。この最初のプレイヤブルバージョンは通常であれば公開段階ではありませんが、特別にNFTホルダーに限定してお楽しみいただける形となっています。その後は定期的に最新版を提供し、ゲーム体験をより充実させていく予定です。 また、今後のロードマップについても、さまざまなイベントでの発表が計画されています。3月にサンフランシスコで開催されるGDC(Game Developers Conference)や、4月にドバイ、10月にシンガポールで開催される「TOKEN 2049」など、世界的なイベントでの大きな発表を予定しています。さらに、Web2およびWeb3関連の各種イベントにも積極的に参加し、プロジェクトを幅広く展開していきます。 アニメについては、監督に『ONE PIECE FILM RED』を手掛けた谷口悟朗氏、メカデザインに『マクロス』シリーズで著名な天神英貴氏を迎えており、非常に注目度の高い作品に仕上がっています。ゲームとアニメのクロスメディア展開を強調した形で、両方の世界観をより深く楽しんでいただけるような内容となっています。 GDC(Game Developers Conference) ゲーム開発者向けの世界的なカンファレンスで、3月17日から21日にかけてサンフランシスコで開催される。ゲーム業界の最新技術やプロジェクトが発表される場として注目されている TOKEN 2049 WEB3業界の主要サミットで、4月30日から5月1日にドバイ、10月1日から2日にシンガポールで開催予定。ブロックチェーンや仮想通貨分野の最新トピックが取り上げられる Dark Machine | X ゲームがあまり得意でなくても楽しむことはできますか? はい。「Dark Machine」では、初心者の方でも楽しめる仕組みを意識して設計しています。まず、7対7というチーム制のゲームであるため、1人あたりの責任感が比較的軽くなり、気軽にプレイを楽しむことができる点が挙げられます。 また、ゲーム内でのTTK(Time to Kill:敵を倒すまでの時間)をやや長めに設定しており、初心者の方がすぐにゲームオーバーにならず、じっくりとゲームに慣れていくことが可能です。このように、カジュアルさと戦略性を両立させることで、どなたでも楽しめる体験を提供していきたいと考えています。 TTK(Time to Kill) ゲーム内で敵を倒すまでに要する時間のこと。TTKが長いと、プレイヤーが攻撃を受けてもすぐに倒されることが少なくなるため、初心者がゲームに慣れるための余裕が生まれる Dark Machine | X PCスペックはどの程度必要ですか? 現時点では、PCスペックについては最終決定には至っておりません。ただし、「Dark Machine」はUnreal Engine 5の最新版で制作されています。そのため、他のUnreal Engine製ゲームと似たようなスペックが求められると想定しています。 私たちとしては、フレームレート(FPS)を重視し、できる限り幅広いハードウェアに対応したいと考えています。例えば、NVIDIAのRTX 20シリーズ程度のグラフィックカードにもさかのぼって対応できるよう努力しています。もちろん、フレームレートが満足いく形で動作しない場合もあるかもしれませんが、PCゲームとして設定の自由度をしっかり確保し、調整できるようにする予定です。このため、幅広いPC環境で快適にプレイできるように設計してまいります。現時点では、その程度のスペックを想定していただければ幸いです。 RTX 20シリーズ NVIDIAが提供するグラフィックカードのシリーズ。2018年に登場し、リアルタイムレイトレーシング技術やAIベースの機能が特徴 チート対策について何か考えていますか? チート対策はゲーム業界全体において「永遠のテーマ」とも言える課題です。共有型のゲームにおいては、私たちの想像を超えるような問題が発生することも多々あるため、さまざまな対応策を講じていく必要があると考えています。 具体的には、スキルベースのマッチメイキングを導入する予定です。スキルベースマッチについては賛否両論があるかと思いますが、私たちとしては透明性を重視しています。この仕組みにより、全てのデータがオープンで解析可能となり、不正が発生した場合にはコミュニティがそれを検出できる仕組みを構築したいと考えています。 さらに、ゲームデータの一部をブロックチェーン上に記録することで、透明性を向上させるとともに、コミュニティの力を活用してチート対策を進めることを計画しています。これには、AIボットや自動化されたツールによる不正行為のパターンを検出する仕組みも含まれます。例えば、AIボットの行動パターンを解析し、不正を検出する技術を開発することで、より精密な対策を講じていけるのではないかと考えています。 このような取り組みは、ゲームがリリースされてから少し後の段階で本格的に進めることになりますが、チート対策を継続的に改善し、コミュニティと協力して健全なゲーム環境を維持していくことを目指しています。 スキルベースマッチメイキング プレイヤーのスキルレベルを基に、対戦相手をマッチングする仕組み。初心者から上級者まで、適切な対戦環境を提供することを目的とする フリーでもNFTやトークン所持者との間に能力差(機体差など)は生じませんか? 私たちは「Dark Machine」が競技型ゲームである以上、いわゆる「Pay to Win」の要素はあってはならないと考えています。そのため、NFTやトークン所持者とフリープレイヤーの間に能力差が生じないよう、ゲームバランスには細心の注意を払って設計しています。 もちろん、ゲーム内ではさまざまな「ロール」(役割)が登場し、それぞれの特性に基づくバランス調整が必要となります。また、プレイヤーが楽しむためのカスタマイズ要素も重要であり、NFTを購入する際には主に機体の外見やデザインといった「見た目」のカスタマイズが中心になると考えています。このように、ゲームの基本的な競技性を損なうことなく、プレイヤーが多様な楽しみ方を追求できる仕組みを提供していきたいと考えています。 Pay to Win 課金をすることで他のプレイヤーよりも有利な立場に立てるゲームデザインのこと。競技性を重視するゲームでは批判の対象となることが多い Dark Machine | X まとめ 今回のAMAでは、「Dark Machine」のプロジェクト概要、TGE(トークン・ジェネレーション・イベント)やロードマップ、さらにゲームとアニメがクロスメディア展開される独自の取り組みが共有されました。 「Dark Machine」は、メカの巨大化やマップ破壊を駆使し、最大7対7で対戦するチーム制メカTPS(サードパーソン・シューティング)ゲームです。本プロジェクトは、競技性を重視しつつ、NFTやトークン所有者とフリープレイヤーの間に能力差を生じさせないバランス設計を徹底しています。また、Web3技術を活用した分散型トーナメント(DDTs)や、個人ユーザーによるトーナメント運営を可能にする仕組みを導入することで、新たな競技体験を提供しています。 さらに、ゲームだけにとどまらず、フジテレビとの提携でアニメーションを同時制作中です。監督には『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗氏、メカデザインには『マクロス』シリーズの天神英貴氏を迎え、ゲームとアニメの連携によるクロスメディア展開が注目されています。 今後のロードマップでは、NFTホルダー向けの「Early Access Edition」のリリースを皮切りに、定期的なゲーム更新や3月のGDC、4月のTOKEN 2049など世界的なイベントでの発表が予定されています。また、上場後には国内市場に向けたキャンペーンやアニメ関連の情報公開が行われる予定です。 革新的な設計と広がりを持つ『Dark Machine』が、ゲーム業界とWeb3の融合においてどのように進化していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。 関連リンク Dark Machine Website | X (Twitter) | Discord boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:summerchon X (Twitter) | Link3
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2024/12/13チップ内蔵ベイプで禁煙に報酬を与えるDePIN「Puffpaw」AMAレポート
執筆:MARU Vape to Earnによって禁煙を促進しつつ、利用者のデータを活用するBerachain上のDePINプロジェクト「Puffpaw」のAMAを、CryptoTimes公式コミュニティboarding bridge(bb)にて開催しました。 今回のAMAでは、プロジェクトの背景や基本コンセプト、Vape to Earnの仕組み、そして将来的な展望について詳しく伺いました。 以下はAMAの内容を要約したものです。 AMA概要 日時:2024年12月3日(火)22:00 場所:bb Discord & X Space Giveaway:$100USDT × 2名 禁煙しながら稼ぐ!6M調達済みBerachain×DePINプロジェクト「Puffpaw」のAMAを開催 ⏰ 12月3日(火)22:00 🎁 Giveaway:$100USDT × 2名 ✅ Like, RT & Follow ↓@puffpaw_xyz & @bb_jpdao ✅ Join AMA メイン会場 ▶️ https://t.co/bEK7ely4lb 同時配信 ▶️ https://t.co/S0GgKgOO0y 💁♂️… pic.twitter.com/dy3kNjVyW6 — boarding bridge (@bb_jpdao) November 26, 2024 スピーカー ・reffo | Puffpaw Founder ・Peri | boarding bridge ・Aki | boarding bridge (敬称略) 質問トピック 自己紹介 reffo こんにちは、Puffpawのreffoです。Puffpawは「Vape to Earn」をテーマにしたユニークなWeb3プロジェクトで、ユーザーはベイプを楽しみながら報酬を得ることができます。またBerachain上で構築されたDePINとして、デジタルの世界だけでなく、現実世界のインフラともつながる取り組みを進めています。 DePIN 分散型物理インフラネットワーク(Decentralized Physical Infrastructure Network)の略称。ブロックチェーンを使ってIoTデバイスやハードウェアを分散管理し、ユーザー間でデータや収益を共有する仕組み。 Peri こんにちは、boarding bridge(bb)のPeriです。私は元々喫煙者で、今は電子タバコを使っています。そうした背景もあり、PuffpawのようなVape to Earnのコンセプトに、とても興味を持ちました。このプロジェクトがどのように成長していくのか、そしてどんな未来が待っているのか、とても楽しみにしています。 Puffpawはどんなプロジェクトですか? Puffpawは、世界で初めて「Vape to Earn」を実現したプラットフォームです。このプロジェクトは、約13億人いると言われる喫煙者が禁煙に向けて一歩踏み出せるようサポートすることを目指しています。 Puffpawが提供するスマートベイプという電子タバコを使うと、アプリを通じてニコチンの摂取量を測定することができます。このデバイスはBluetoothで常にモバイルに接続されており、禁煙やニコチンを減らした量に応じてリワードを受け取ることができます。ニコチンが全く入っていないリキッド(電子タバコ用の液体)を吸うと、最も多くの報酬を得られる仕組みです。 Puffpawは、電子タバコを楽しみながら禁煙をサポートし、さらにWeb3技術を活用してリワードを提供する新しい世代のソリューションです。簡単に言うと、「携帯シーシャ」を使って禁煙のゲームに挑戦するような感覚で楽しむことができます。 Malaysia, did you puff yesterday? Our latest party in Kuala Lumpur is the biggest side event of @ETHKL1 with 75% web2-native consumers. Special thanks to our partners @LydianLabsLLC @ChainPartyXYZ @otgdeficommunit @Taicommunity pic.twitter.com/Ig9oI2b5c6 — Puffpaw 💨 Public Sale Today (@puffpaw_xyz) October 15, 2024 Puffpawが必要とされる理由を教えてください Puffpawの共同創設者であるJack氏とPaul氏は、電子タバコ産業で大きな成功を収めてきました。昨年はフィリップモリスに7,600万個もの電子タバコを販売しただけでなく、北米やアジアにまたがる独自のサプライチェーンを持つ複数のブランドも運営していました。 しかし、世界に13億人いる喫煙者の多くがニコチン依存や不規則な使用に悩まされ、禁煙に苦労しています。Puffpawはこれを解決するために誕生しました。このプロジェクトでは、ニコチンフリーの電子タバコ体験にブロックチェーン技術を組み合わせた革新的なVape to Earnの仕組みを導入しています。この仕組みを通じて、楽しくハイテクな方法で健康的なライフスタイルをサポートし、一吸引ごとに報酬を得ることができます。 Puffpawの電子タバコはクローズドポッドシステムを採用しており、リキッドは入れ替えができない仕組みです。新しいポッドはWebサイトなどで購入する必要があります。 なお、日本ではニコチン入りのリキッドは販売が禁止されているため、Puffpawもニコチンが含まれていないものを販売します。実は、ニコチンの度数が低いほどマイニング効率(報酬を稼ぐ効率)が良いため、日本のユーザーは特に効率よくリワードを得られることになります。 クローズドポッドシステム 電子タバコ本体にリキッドを直接補充するのではなく、専用のポッド(カートリッジ)を取り付けて使う仕組み Puffpaw Pods ブロックチェーンの活用方法とメリットを教えてください Puffpawはスマートベイプに内蔵されたチップ(特許取得済み)とBluetooth、無線周波数識別(RFID)システムによって、使用回数やタイムスタンプ、使用時間、ニコチン摂取量をブロックチェーン上に記録・追跡します。これらのようなユーザーデータがブロックチェーン上で安全に保存され、一吸引ごとにリワードを得る仕組みもあります。これにより、ユーザーはより透明で信頼できる禁煙支援が受けられ、健康的なライフスタイルを維持しやすくなります。 ちなみに、Berachainを選んだ理由は、ファウンダーのニックネームが「スモーキー」であったり、モチーフが熊であったり、コミュニティの活発な活動などが挙げられます。 RFID 電波を使って非接触でデータを読み取る技術で、デバイスの認証や使用状況の正確な追跡が可能です。 Puffpaw Smart Vape ❘ Whitepaper 報酬を得る仕組みについて教えてください ユーザーの毎日の吸引活動はブロックチェーン上に記録され、$VAPEトークン報酬に変換されます。ニコチン摂取量が少なければ少ないほど、経済的な報酬が増えます。たとえば、新しいリキッドポッドが必要になった場合、$VAPEトークンを使用して購入することができます。 この仕組みでは、ユーザーがリキッドを買う→ベイプを吸う→報酬として$VAPEトークンを得る、という流れでエコシステムが循環します。また、プロジェクト側はタバコ企業やヘルスケア関連企業にベイプの使用データを提供することでマネタイズが可能です。 また、Puffpawは有名プロジェクトともコラボレーションしており、例えばPudgy Penguinsデザインのベイプがあります。NFT保有者に限らず誰でも購入可能ですが、NFTを持っているユーザーは安く購入できます。 エコシステム | White paper PUFF PASSについて教えてください PUFF PASSは、BerachainネイティブのERC-721 NFTが10,000個提供されます。各NFTには無料のベイプ1台、3個の無料リキッドポッド、およびVape to Earnエコシステムへのアクセス権が付与されます。 販売は2024年12月9日から開始され、Henloなどのパートナーからエアドロップも予定されています。PUFF PASSホルダーには、特典を享受しながらプロジェクトに積極的に参加することができる環境が提供されます。 購入時にboarding bridgeメンバー向けの専用の割引コード【bb】を使用すると、10%の割引が適用されます。 先日AMAを行ったPuffpawより、bbメンバー向けに 「Puff Pass」10%割引の特別オファー✈️ ------------------------- 【10%割引コード:bb】 ------------------------- ✅ Puff Passセール概要 全10,000個のコレクション、3つの販売フェーズ、12の価格ティア。 📍フェーズ1(ティア1〜4)… https://t.co/7Mg3y3WOug pic.twitter.com/sAu8p5aVmN — boarding bridge (@bb_jpdao) December 9, 2024 今後のロードマップを教えてください 我々のビジョンは、世界で初めて認知されるWeb3ベイプブランドとなり、ニコチン離脱を効果的にサポートすることです。最初に発行される1万個のNFTとトークンは、エコシステムのスタートに過ぎず、将来的にはVape to Earnという報酬モデルを通じて持続可能な仕組みを目指します。 具体的には、グローバルなベイプブランドとのパートナーシップを強化し、アジア、ヨーロッパ、アメリカを中心としたWeb2マーケティングの展開を予定しています。また、ユーザーデータの収益化も計画中です。さらに、健康・製薬関連企業との提携を通じて、分散型サイエンス(DeSci)の成長を促進し、ユーザーが自身のベイプデータを所有できるようにすることを目指します。 ロードマップ | White paper 日本オリジナルフレーバーの予定はありますか? 各国の好みは異なるため、それに対応したいと考えています。現在は韓国向けに特化したいくつかのフレーバーを準備中です。ただ、将来的には日本の市場にも対応し、和風のフレーバーも提供したいと考えています。 PUFF PASSはどこで取得できますか? 今回のAMAでは、先行購入が可能な5つのホワイトリストが配布されます。ホワイトリストセールは11月9日から、パブリックセールは12月11日から開始されます。 また、購入時にboarding bridgeメンバー向けの専用の割引コード【bb】を使用すると、10%の割引が適用されます。 収益モデルを教えてください 2つの収益モデルがあります。1つ目は、プロダクト(本体やリキッドポッドなど)の販売です。将来的には、IQOSやシーシャ、アメリカでは大麻関連のベイプを追加することも考えています。2つ目は、ユーザーから収集したデータの活用です。吸引時間やニコチン摂取量、使用するフレーバーなどのデータをタバコ企業などに販売することで収益を得る仕組みです。 まとめ 今回のAMAでは、Puffpawの禁煙サポートの仕組みや、ブロックチェーンを活用した報酬システムについて詳しく語られ、プロジェクトの目指す方向性が明確になりました。Puffpawは、禁煙をサポートしながら楽しみつつ稼ぐことができる新しいエコシステムを提供します。禁煙を試みる多くの人々にとって良い選択肢となるでしょう。今後は日本市場に向けたオリジナルフレーバーの開発の可能性もあり、より多くの人々が健康的なライフスタイルを享受できる環境構築が期待されます。 関連リンク Puffpaw Website | X (Twitter) | Discord | Telegram boarding bridge X (Twitter) | Discord | Link3 | Articles 執筆:MARU X (Twitter) | Link3