DeFi
2024/07/18分散型取引所「Uniswap(ユニスワップ)」とは?始め方、使い方を解説
web3時代の金融分野の躍進に大きく貢献しているDeFi(分散型金融)のなかでも、とくに目まぐるしい発展を見せているサービスのひとつが「DEX(分散型取引所)」です。 この記事ではDEXの中でも代表的なプロジェクトのひとつである「Uniswap(ユニスワップ)」について解説します。2020年にはUniswapはUNIトークンを出したことで一気に注目を浴びたDeFiプロジェクトです。 この記事でわかること Uniswap(ユニスワップ)の概要や特徴 Uniswap(ユニスワップ)の機能とその使い方 Uniswap(ユニスワップ)を利用する際の注意点 CRYPTO TIMES公式YoutubeチャンネルでもUniswapの基本的な使い方を解説していますので、こちらも併せてご覧ください。 Uniswap (ユニスワップ) とは?= 複数チェーンを基盤とするDEX 画像:Uniswap Uniswapの概要 名称 Uniswap(ユニスワップ) 公式リンク HP uniswap.org Twitter @Uniswap ティッカー UNI(UNI) 対応チェーン イーサリアム(Ethereum) ポリゴン(Polygon) オプティミズム(Optisimism) アービトラム(Arbitrum) セロ(Celo) BNBチェーン(BNB Chain) アバランチ(Avalanche) ベース(Base) 対応ウォレット メタマスク Uniswap Wallet Coinbase Wallet WalletConnect Uniswap (ユニスワップ) とは、イーサリアムなどの複数のチェーンを基盤とするDEX (分散型取引所) であり、その自動取引を可能にする分散型プロトコルです。 2023年11月には24時間の取引高が$12.24億ドル(約1830億円)を記録。 Uniswapは年々注目が増しているDEXのなかでも代表的なプロジェクトのひとつで、最も出来高の高いDEXとしても知られます。 Uniswapの3つの特徴 Uniswap (ユニスワップ) の押さえておきたい主な特徴を3つに分けて解説します。 1. スマートコントラクトによるAMM型DEX Uniswap (ユニスワップ) はDEXのなかでも「AMM (自動マーケットメーカー) 型」に分類されます。 中央集権型取引所 (CEX) での取引は中央管理者を介してトレーダー同士で行われることが一般的ですが、AMM (自動マーケットメーカー) では中央管理者を必要とせず、スマートコントラクトとやり取りを行うことで取引が成立します。 AMM型DEXでは、流動性提供者 (LP: Liquidity Provider) が提供する流動性プールの通貨量に応じて、スマートコントラクトが該当の通貨ペアの交換レートを迅速に計算・決定します。 こうすることで、中央管理者を必要とせず、迅速・円滑な取引が実現します。 2. 独自のガバナンストークン「UNI」 Uniswap (ユニスワップ) ではガバナンストークンとして「UNI」を発行しています。 UNIトークンは取引所で購入する以外に、Uniswap内で通貨をプールする方法でも獲得できます。 AMM型DEXでの取引は流動性プールに依存する仕組みであるため、通貨をプールする流動性提供者 (LP) はその対価としてUNIを受け取ることが可能です。 また、上記の手段で得られたUNIはガバナンストークンとしても機能するため、組織の意思決定に際して投票を行うことができます。 Uniswap(ユニスワップ)、銀行振込やクレジット/デビットカードに対応 3. 仮想通貨の上場審査がない 分散型取引所 (DEX) であるUniswap (ユニスワップ) は、中央集権型取引所 (CEX) とは違い、仮想通貨の上場審査がありません。 イーサリアム規格「ERC-20」にて発行されたものであればどのような通貨でも上場が可能です。また、現在UniswapはArbitrumやOptimism、Avalancheなど複数のチェーンにも対応しています。 そのため、主要なCEXには上場していないようなマイナー通貨でも取引できるというメリットがありますが、一方で詐欺コインなどのリスクも潜んでいます。 UniswapをはじめとするDEXは金融庁認可の取引所ではないため、その利用については細心の注意が必要です(利用に際して注意すべき点については記事の後半で解説しています)。 Uniswapの使い方 ここからはUniswap (ユニスワップ) の使い方を解説します。 まず、Uniswapの利用に必要なものが揃っているか確認しておきましょう。 Uniswapの利用に向けて用意するもの イーサリアム(ETH) ウォレット(MetaMaskなど) まだウォレットを持っていないという方は以下の記事を参考にしながら、まずはメタマスクウォレットを作成してみてください。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 必要なものが揃っている場合はさっそく使い方の解説に進みます。 ウォレットに接続する まずはウォレットをUniswapに接続しましょう。 Uniswapにアクセスし、右上の「Launch App」を選択してUniswapのインターフェースを起動します。 次に画面右上の「接続」をクリックします。 接続するウォレットの選択になるので、任意のウォレットを選択肢、認証を進めます(ここでは例としてメタマスクで進めます)。 ウォレットが接続されたら、右上にウォレットのアドレスが表示されているはずです。 これでウォレットの接続は完了です。 トークンを交換(スワップ)する 次はさっそくトークンの交換(スワップ)をしてみます。 左上のタブから「スワップ」を選択し、表示される内容に沿ってスワップに必要な情報を入力していきます。 上が交換元の通貨、下が交換先の通貨となっているので、それぞれの通貨と金額を選択/入力します(ここでは例としてETHをUSDCにスワップしてみます)。 また、このとき交換先の通貨の表示の下に、ガス代(手数料)も同時に確認することができます。 必要な情報を入力し終えたら、「スワップ」を選択します。 スワップの内容の確認が表示されます。 交換する通貨と金額、手数料、最小購入額 (変動する手数料を差し引いた後も保証される最少額) などが表示されます 。 確認して問題がなければ「スワップを確認する」を選択します。 ウォレット側の承認を求められますので、指示通りに進めます。 スワップが完了すると以下のような画面になります。 これでスワップが完了しました。 NFTを取引する 次にUniswapでのNFT取引の方法を見てみましょう。 まず、左上のタブから「NFT」を選択します。 NFTのトップページ画面上部の検索ボックスで気になるNFTコレクションを検索してみましょう。また、トップページを下にスクロールするとNFTコレクションのランキングやトレンドが一覧表示されているので、そこから探すこともできます。 UniswapのNFTマーケットプレイスはアグリゲーター(集計サイト)なので、OpenSeaやX2Y2などの複数のマーケットプレイスにリスティング(出品)されているNFTをまとめて検索・購入することが可能です。 気になるNFTが見つかったら、クリックして詳細を確認してみましょう。 NFTの詳細が表示されます。購入したい場合は「Add to bag (バッグに追加) 」を選択します。 コレクションの一覧からでもNFTをバッグを追加することが可能です。バッグに追加したNFTの購入に進む場合は画面右上のバッグアイコンを選択肢、表示されるバッグ内アイテムの下部から「支払い」を選択して決済を進めます。 あとはウォレット側で求められる操作を済ませれば購入が完了となります。 プールへ預ける(流動性を提供する) Uniswapでは通貨ペアをプールに預け、流動性を提供することで、報酬(利息とUNIトークン)を得ることができます。 まずは左上のタブから「プール」を選択し、表示されるメニューから「新しいポジション」をクリックします。 するとプールに必要な設定項目が表示されますので、以下の4項目を入力/選択します。 通貨ペア --- 預け入れる通貨ペアを選択する。 手数料 --- 0.01%, 0.05%, 0.1%, 1%から手数料を選択する。(わからない場合はデフォルトのままでもOK) 価格範囲 --- 流動性を提供する価格範囲を絞ることができる。全範囲選択を可能だが、広く設定しすぎると利回りが低下する可能性もある。(わからない場合はデフォルトのままでもOK) 預け入れる通貨の数量 --- 片方を入力すると、通貨ペアの数量が1:1になるよう自動で反映されます。 入力/選択を終えたら、「プレビュー」を選択します。 *Uniswap V3のデフォルトの仕様である価格範囲を指定できる集中流動性では、対象の通貨が選択範囲の値段であれば収益が発生し、範囲から外れると収益が発生しない仕組みとなっています。また、範囲を狭く絞れば絞るほど利率が上がる一方、価格帯から外れやすくなる性質を持っています。 プレビューをクリックすると、 預け入れの内容の確認画面になります。 通貨ペア、数量、価格範囲、現在価格などの情報を確認し、問題なければ「追加」を選択します。 これでプールへの預け入れが完了しました。 預け入れ中のポジションは、同じく左上の「プール」タブから確認することができます。 各ポジションの詳細を確認するには、該当のポジションをクリックします。 ポジションの詳細が表示されました。 ここでは流動性の確認や、報酬の獲得、価格範囲や現在価格などが確認できるほか、プールの解除も可能です。 プールを解除する場合は「流動性を解除」を選択します。 解除する預け入れの数量の選択を求められます。このとき、獲得した報酬額についても同時に確認できます。 数量を設定した後「解除」を選択すると、再び解除内容の確認が表示されます。問題なければ「解除」を選択します。 これでプールの解除も完了となります。 Uniswapを利用するうえでの4つ注意点 Uniswap (ユニスワップ) をはじめとするDEXは金融庁認可の取引所ではないため、利用に際しては細心の注意が必要です。 ここでは特に気をつけるべき4つの注意点を解説します。 1. ガス代が高い場合がある イーサリアム系チェーンを使用するUniswap(ユニスワップ)では、他の非イーサリアム系チェーンを使用するDEXと比較してガス代(手数料)が高くなる傾向があります。*相場によって変化します そのため、利用に際してはまずウォレットに十分なETHを用意しておく必要があります。 さっそく取引しようと思ったのに高いガス代のために残高不足…なんてことになってしまう可能性があります。 また、こまめに取引するよりも一度にまとめて取引したほうがガス代の節約にもなるので、ガス代については常に意識しておきましょう。 2. 詐欺コインが存在する Uniswap(ユニスワップ)には上場審査がなく、ERC-20規格であればどのような通貨でも上場可能です。 そのため、主要な中央集権型取引所には上場しないマイナー通貨を取引できる一方、詐欺コインのリスクについては常に念頭においておくべきでしょう。 仮想通貨のスキャム(詐欺)とは? | 事例と対策を紹介 取引したい通貨が信頼できるものであるかや、選択しようとしている通貨が名前や見た目が酷似している異なる通貨でないかをしっかりと確認することが大切です。 また、対処法としてUniswapで通貨を選択する際には通貨名で検索せず、通貨の「コントラクトアドレス」をコピー&ペーストする方法があります。 具体的な手順は以下の通りです。 CoinGeckoやCoinMarketCapの任意の通貨のページを開き、コントラクトアドレスをコピーする(どこに記載されているかわからない場合はCtrl+Fで「コントラクト」と検索する) Uniswapの検索ボックスにペーストし、通貨を選ぶ 流れ作業のなかで油断して詐欺コインにひっかからないよう注意しましょう。 3. インパーマネントロスが存在する 通貨をプールし流動性を提供することでその対価として報酬を受け取る、いわゆるイールドファーミングを行う場合、「インパーマネントロス」について理解しておく必要があります。 インパーマネントロスとは変動損失のことで、流動性プールに提供される通貨ペア間での価格変動によって発生する損失のことを指します。 プールに資産を預けた後はほぼ確実に通貨の価格変動は起きますので、損失額の大小に差はあれどインパーマネントロスはほぼ発生すると言ってよいでしょう。 より詳しい内容については下記の記事で解説しているのでチェックしましょう。 分散型金融「DeFi」を利用する上でのリスクを徹底解説 4. トークンの下落リスクがある Uniswap (ユニスワップ) におけるUNIのように、インセンティブとしての独自トークンは価格が下落するリスクがあります。 過去には同じくDEXとして知られる「Sushiswap」のSUSHIトークンが、創設者自身の売却によって10分の1程度まで大きく下落するという騒動がありました。 また、上記のような明確な背景はなくても、仮想通貨はそもそもボラティリティが非常に高いため、下落するリスクは十分にあるということも理解しておく必要があります。 まとめ 代表的なDEXとして広く利用されているUniswap(ユニスワップ)の概要や使い方、利用の注意点などについて解説しました。 DEXは操作が複雑で難しい側面もありますが、うまく活用できればその大きなメリットを享受できることでしょう。 是非この記事を参考に、Uniswapを使いこなしてみましょう。
DeFi
2024/07/09130億円以上調達の「Fuel」、ポイントプログラムを発表|仮想通貨エアドロップの条件となるか
イーサリアムのスケーラビリティ問題解決を目指すモジュール式ブロックチェーンプロジェクト「Fuel Network」が、まもなく開始するメインネットに先駆け「Fuel Points」プログラムを発表しました。 Fuel 🔢 The 🔢 Future Today, we welcome you to join the Fuel Points Program, an opportunity to qualify for future incentives as we progress toward Fuel Mainnet launch. This is your chance to join us in shaping the future of Ethereum rollups. pic.twitter.com/DliKgi2xVT — Fuel (@fuel_network) July 8, 2024 現在最終テストネット段階にあるFuelは高スループットを目指したブロックチェーンとして注目を集めています。 今回のプログラムは、早期ユーザーの獲得とエコシステムの活性化を目的としたもので、ユーザーはFuelのポイントポータルサイトにてウォレットを接続しUSDTやUSDC、ETH、WETH、weETH、eETHなどを預ける(スマートコントラクトにロックする)ことでポイントを獲得可能。ポイントは1日毎に加算され、ロック期間が長ければ長いほどより多くのポイントが得られるとしています。 メインネット開始前に預け入れたユーザーには、開始時に追加のインセンティブとロイヤルティ報酬が付与される可能性があるとされています。さらに、7月22日までは、ezETHを預け入れるとポイントが2倍になるキャンペーンも実施中です。 [caption id="attachment_117160" align="aligncenter" width="746"] Fuelのキャンペーンページ[/caption] プログラム開始から既に預け入れ資産総額(TVL)は1,000万ドルを超えており、大きな注目を集めていることが窺えます。 公式によると、預け入れた資金はいつでも引き出し可能なもののメインネット開始前に資産を引き出すとポイントが無効となると指摘されており、参加者は注意が必要です。また、メインネット開始後14日以内に資産をFuelネットワークにブリッジする必要があり、これを過ぎるとポイントが没収されます。 昨今、トークンのエアドロップを実施するWeb3プロジェクトではポイントプログラムを導入する事例が増えています。これまでに8100万ドル以上の資金調達を実施しているFuel Networkの今後の動向に注目です。 記事ソース:Fuel
DeFi
2024/06/27仮想通貨$stSTXの大口取引が実現|Stacking DAOとWintermute提携で
ビットコインのレイヤー2プロジェクトであるStacks関連プロジェクト「Stacking DAO」は、大手流動性プロバイダーWintermuteとのパートナーシップ締結を発表しました。この提携により、大口保有者を対象とした独自のOTC(相対取引)デスクを通じて、stSTXトークンを法定通貨で購入できるプロセスが確立されます。 関連:Stacking DAOのエアドロップ戦略【Stacks関連プロジェクトのトークン獲得を目指す】 📣 Partnership Announcement 📣 By working with @wintermute_t, large holders can now acquire stSTX with a unique OTC deal. By reducing slippage and maximizing efficiency for large orders, stSTX liquidity gets further unlocked. 🧵 ⬇️ pic.twitter.com/sax5PfS5Wz — Stacking DAO (@StackingDao) June 24, 2024 Stacking DAOは、Stacksのネイティブトークンである$STXの流動性ステーキング(スタッキング)を提供するプロジェクトです。従来の$STXスタッキングでは、通貨がロックされてしまうため流動性を確保できませんでしたが、Stacking DAOを通じて$STXをスタッキングすることで、$stSTXの形で流動性を確保できます。 現在、Stacking DAOのTVL(Total Value Locked)は9,420万ドルに達しており、Stacksエコシステムトップの規模を誇るプロジェクトとなっています。 今回のOTC取引の実現により、大口投資家はオンチェーン取引などの煩雑な手続きを経ることなく、stSTXにアクセスすることが可能になります。これは、機関投資家を含む、より多くの投資家層がStacking DAOのサービスを利用する機会を創出し、リキッドステーキング分野全体の成長を促進する可能性を秘めています。 Stacking DAOは公式ブログで「Stacking DAOとWintermuteの新しいパートナーシップは、リキッドステーキング分野における大きな前進です。大口保有者がOTC取引を通じてstSTXトークンをシームレスに購入できるようにすることで、この提携は重要な課題に対処し、投資家の可能性の世界を解き放ちます。Stacking DAOのリキッドステーキングにおける主導的地位と、Wintermuteの流動性提供に関する広範な専門知識により、このパートナーシップは、暗号空間におけるさらなる成長と革新の舞台となるでしょう。」と述べています。 記事ソース:Stacking DAO
DeFi
2024/06/11レイヤー2「ZKsync」、仮想通貨$ZKのエアドロップを発表
イーサリアムのレイヤー2プロジェクトZKsyncがプロトコルトークン$ZKのエアドロップを発表しました Introducing the ZK Token Checker → https://t.co/O2UonCvfzi Announcement → https://t.co/hjgI14PHoi Docs → https://t.co/taWBoCnfbc It’s time to put the ZK token into the hands of the community. It’s your turn to govern ZKsync’s future. pic.twitter.com/VD3fZgH5bf — ZK Nation (@TheZKNation) June 11, 2024 エアドロップの詳細 1アドレスあたり最大100,000$ZKとされる今回のエアドロップでは、総発行数の3分の2がコミュニティに配布されます。 総供給量の17.5%は1回目のエアドロップイベントで配布予定となっており対象は695,232ウォレットとなっています。 今回のエアドロップの対象は下記です。 ユーザー(89%):ZKsync上で取引を行い、活動の閾値を満たしたZKsyncユーザー 貢献者(11%):個人、開発者、研究者、コミュニティ、企業で、ZKsync上での活動に関係なく、開発、擁護、教育を通じてZKsyncエコシステムとプロトコルに貢献したユーザー 2024年3月24日9時時点での、ZKsync EraとZKsync Liteのアクティビティのスナップショットに基づき、下記の採点基準によりポイント制でエアドロップの参加資格と割り当てが決定されたとしています。 「利用」に関する配分方法 ZKsync EraとZKsync Liteで取引されたことのあるすべてのアドレスを、ZKsyncエコシステムの探索に時間を費やした人々を特定する資格基準と照らし合わせる ウォレットの適格性を決定した後、ZKsync Eraにブリッジされた仮想通貨に基づき割り当てが*計算*ZKsync Eraにある資産(ウォレットとDeFiにある資産)と、それらの資産がZKsync Eraにあった期間に基づいて、アドレスの割り当てを調整 下記要件を満たしたらポイントが乗算 - ZKsyncネイティブのNFTを所有 - ZKsyncネイティブのERC20トークンを保有 - スマート・コントラクト・ウォレットを使ったZKsync Eraのネイティブ・アカウント抽象化の実験 - 他のETHコミュニティから過去のエアドロップを受け取り、保持 - 人気のETHメインネットのスマートコントラクトで取引し、新しいユースケースやDappsを探求 上記の段階でアドレスは最低450$ZKの要件を満たす必要があり、これに満たないウォレットは対象外となっています。これらの過程を経た後、シビル検出が行われ対象者と配布数が決定されました。 エアドロップ配布割合のうち11%は、ZKsyncの成功に直接的または間接的に貢献したGithubレポの貢献者やZKsyncコミュニティMOD、ZK Credo翻訳者、ZKクエスト参加者、イベント参加者エコシステムとプロトコルに貢献した個人や開発者、研究者、コミュニティ、企業などに割り当てられたとしています。 $ZKは公式サイト(https://claim.zknation.io/)にて2025年1月3日まで請求可能となっています。 ZKsyncとは ZKsyncは、zk-Rollupを利用した支払いやトークンスワップなどに特化したプラットフォーム「zkSync Lite」と、同じくzk-Rollup利用したレイヤー2チェーンで主力プロダクトである「zkSync Era」を手掛けるプロジェクトです。 ZKsyncはMatter Labsによって開発が進められており、同チームはこれまでにAndreessen Horowitz (a16z)などの著名VCより700億円以上の資金調達を実施しています。 zkSync EraのTVL(Total Value Locked)は*約1,280億円で、レイヤー2チェーンとしてトップ10に入っています。*L2Beat参照 ZKsyncエコシステムの注目プロジェクト zkSyncにはDeFi、NFT、Web3ゲームなど様々な分野のプロジェクトが参入しており、今後さらにエコシステムの拡大が予想されます。 DeFi分野としてはダイナミックな流動性の管理を可能とするDEXの「Maverick Protocol」や、同じくDEXで現在zkSync EraのTVLトップを誇る「SyncSwap」などが同チェーンで展開されています。 Web3ゲームやNFT分野の注目プロジェクトとしては「zkCandy」が挙げられます。 zkCandyはゲームに特化したzkSyncベースのL2ハイパーチェーンで、zkSyncとゲーム開発会社iCandy Interactiveが合同出資して設立された企業/プロジェクトです。 プロジェクトの全貌は未だ明かされていないものの、400のゲームポートフォリオを持つ東南アジア最大の企業であるiCandyの豊富な経験と実績を元にzkSync上で大きなWeb3ゲームのナラティブが作られる可能性があり、水面下で大きな注目を集めています。 [caption id="attachment_115143" align="aligncenter" width="678"] iCandyの子会社 (Lemon Sky studio)が開発に携わった代表作品|画像引用元:lemonskystudios.com[/caption] 先日実施されたAMAイベントによると、テストネットのローンチとともに「Sugar Rush」と呼ばれるコミュニティ主導のNFT ミントゲームがzkCandyで公開予定となっています。左記は期間内にコレクションにある8つのNFTすべてをミントしなければならない仕様となっており、全てをミントできた場合メインネット開始後に報酬を受け取れるといいます。 関連:ゲーム特化のzkSyncハイパーチェーン「zkCandy」AMAレポート 今年3月に行われたイーサリアムの Dencunアップグレードにより、レイヤー2のガス代(手数料)が大幅に削減されるなど、現在レイヤー2分野は一般のクリプトユーザーや開発者、事業者から大きな注目を集めており、その中で主要プロジェクトとしてのポジションを獲得するポテンシャルを秘めているzkSyncに今後も期待が寄せられます。 記事ソース:blog.zknation.io [no_toc]
DeFi
2024/06/03仮想通貨の分散型取引所「Velocore」で680万ドル分のハッキング被害発生
zkSyncとLineaのDEXであるVelocoreは、2024年6月2日にハッキング被害により、約680万ドル分のイーサリアム(ETH)での経済的損失が発生したことを発表しました。 Post-mortem on the exploit of Velocore This incident is unlikely to extend to other protocols, so other users of @LineaBuild and @zksync can rest assured. We apologize to all affected partners and users and are working diligently with various security partners to resolve the… pic.twitter.com/rfeqIwmMJX — Velocore | veDEX on zkSync Era / Linea ▪️ (@velocorexyz) June 2, 2024 Velocore運営によれば、今回のハッキング被害の根本的な原因は、BalancerスタイルのCPMMプールコントラクト内の脆弱性によるものであると分析されています。 また、今回の事例が他のプロトコルに拡大する可能性は低いため、Lineaおよびzksyncの他のユーザーは不安を感じる必要はないとのアナウンスもされました。 ハッカーはTornadoから資金を調達した後でエクスプロイトを実行し、その資金をAcross Bridgeにブリッジし、その後再びTornadoに入金したとのことです。Velocore運営はハッカーに対してオンチェーン交渉を試みつつ、様々なセキュリティパートナーと協力しながらハッカーを追跡するための調査を続ける方針です。 Velocoreのユーザーに対しては事件前のブロックチェーンの状態のスナップショットを取得し、 運用の再開後、ユーザーに発生した損失に対処するために適切な補償プランを実施する予定であると発表しています。 記事ソース:Velocore medium
DeFi
2024/05/31オラクル開発のSwitchboard、750万ドルの資金調達を発表
オラクルソリューションを提供するSwitchboardは、シリーズAラウンドにて750万ドルの資金調達を発表しました。このラウンドにはSolana Foundation、Aptos、StarkWareなど著名なプロジェクトも支援し、Tribe CapitalとRockawayXが主導しました。 Switchboardの他の支援者には、Suiの開発元であるMysten Labs、InfStones Global、OtterSec、Bixin Venturesなど、様々なエンジェル投資家が参加しています。 関連記事:ソラナの現物型ETFが次に認可される可能性|仮想通貨ETF市場の拡大に期待高まる 📢 Switchboard Closes $7.5M Series A Round We’re thrilled to announce a strategic raise, co-led by @tribecap and @Rockaway_X, with support from @SolanaFndn, @Aptos, @StarkWareLtd, and more. This investment accelerates our mission to supply permissionless and secure oracle… pic.twitter.com/YAqWDBJuzV — Switchboard 🔌 (@switchboardxyz) May 28, 2024 Switchboardは、分散型アプリケーションを現実世界のデータに接続する、マルチチェーンの許可不要のオラクルネットワークサービスを提供しています。 今回の投資により、Switchboardは許可不要で安全なオラクルソリューションを提供し、Web3エコシステム全体の開発者とコミュニティを支援するという使命を推進する計画です。 これまでにSwitchboardが確保した合計価値は現在約17億5,000万ドルにまで上昇しました。Switchboardによる高速で許可不要、カスタマイズ可能なOracleソリューションの提供に注目が集まります。 記事ソース:The Block、DefiLlama
DeFi
2024/05/27TONブロックチェーンのTVL、3億ドルを突破|3ヶ月で10倍成長
The Open Network(TON)ブロックチェーンのTotal Value Locked(TVL)が3億ドルを突破し、3月初旬から10倍以上の成長を遂げています。 [caption id="attachment_114212" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:DeFiLlama[/caption] この急成長は、分散型取引所(DEX)やリキッドステーキングプロジェクトの活況、エコシステムイニシアチブ「The Open League」によるインセンティブプログラムによって牽引されています。 例えば、「Notcoin」は、TONの大きな成長に寄与したプロジェクトです。これは、Telegram Mini Appとして作成されたバイラルクリッカーゲームであり、エアドロップへの期待から多くの新規ユーザーが参入し、100万のウォレットが新たに登録されました。 積極的にWeb3へと参入するテレグラム[no_toc] テレグラムは現在、積極的にWeb3へと参入しようとしています。 最近では、テザーがUSDTとXAUT(テザーゴールド)をTONブロックチェーン上で展開することを発表しましたが、これは、テレグラムのWeb3エコシステム強化の一環として行われました。 テレグラムの新しい企業戦略として、TONを中心としたWeb3参入があると見られ、今後のTON及びテレグラムの成長に注目が集まります。 情報ソース:The Block
DeFi
2024/05/24Stargate V2のリリースを発表|仮想通貨$ZROエアドロップへの期待も
LayerZero Labsによって構築されたプロトコルのStargate Financeが、「Stargate V2」を2024年5月28日にリリースすると示唆する発表を行いました。 28.05.24 V2 is here. pic.twitter.com/J93eDPgKou — Stargate (@StargateFinance) May 22, 2024 4月に行われたStargate DAOのsnapshot投票においては、「Stargate V2はDeFiの中で最も安価で相互運用性の高いブリッジになる可能性がある」と説明がされていました。 Stargate V2にはトランザクションのバッチ処理が導入され、Stargate V1と比較してブリッジのコストを大幅に削減できる予定となっています。 Stargateは既に独自トークンの$STGを発行済みですが、LayerZero Labsによる代表的なプロトコルであることから、以前よりLayerZeroの$ZROトークンのエアドロップ基準に含まれるとの噂がありました。 先日LayerZeroはスナップショットの実施およびシビル活動への対処をアナウンスしており、今回のStargate V2と相まって$ZROのエアドロップへの期待が高まっています。
DeFi
2024/05/23KYC必須のレイヤー2「Kinto」がローンチ|純粋なアクティブユーザー数を測る指標になるか
KYC必須のイーサリアムレイヤー2「Kinto」のローンチが発表されました。 Want to explore the best on-chain opportunities in a user friendly, safe environment? Kinto launches on 22nd May - the best is yet to come. Catch up on what will happen next: https://t.co/CjHEhTlVTA — Kinto (@KintoXYZ) May 18, 2024 Kintoは5月22日にローンチされました。これまで行われてきたEngenプログラムには、25,000人のユーザーが参加し、TVLは2000万ドルに及びました。 参加者は5月22日から6月15日の間に報酬を受け取ることが可能です。報酬にはソウルバウンドENGENトークンが含まれており、これはKintoのプロトガバナンスで会則、トークン、マイニングプログラムの投票に用いられます。また、デポジットの際に発生したガス代が還元され、Kinto L2で最大100件のウォレット取引がガス代無料となります。 Engenプログラム PHASE Ⅳに資金を預けていたユーザーは、7月1日まで資金を維持すれば、追加で25%のトークンを受け取ることが出来ます。 Kintoトークン供給の5%がEngenユーザーに割り当てられる予定と発表されています。 純粋なユーザー数を測る指標となるか Kintoの特徴は、KYCが必須であることです。 他のチェーンでは、複垢と呼ばれる1人で複数のウォレットを持つことが可能です。そのため、ウォレット数とユーザー数は同じにはならず、実際の数以上に見かけのユーザー数(ウォレット数)が多くなります。 また、暗号資産分野はエアドロップといった施作の関係上、非常に複垢が多い環境となっています。 しかしながら、KintoではKYCの関係上、1人1アカウントが徹底されています。このため、Kintoチェーンのアクティビティが、ユニークユーザーの純粋なアクティビティ量を推し量る材料になるかもしれません。 また、KYC必須のレイヤー2であるKintoには伝統金融企業の参入も予想されます。引き続き同プロジェクトの動向に注目が集まります。 [no_toc]
DeFi
2024/05/22ユニスワップ運営「PDFを株券と言うようなもの」|SECの主張を痛烈批判
分散型取引所ユニスワップを手がけるユニスワップ・ラボ最高執行責任者のメアリー=カトリーヌ・ラダー氏が、米国証券取引委員会(SEC)の主張について「PDFを株券と言うようなもの」と批判しました。 SECはユニスワップ・ラボに対して執行措置を取る可能性を示す書簡であるウェルズ通知を送付しました。SECは、ユニスワップ・ラボが管理する未登録の証券取引所であり、ユニスワップインターフェースは未登録の証券ブローカーディーラーであり、UNIトークンは投資契約であると主張しています。 ラダー氏は「SECの主張には、イーサリアム上のトークンとして表現されるデジタルファイル形式はすべて証券であるという前提がある」とコメント。また、「私たちに対する彼らの主張は、コミュニケーションとインターネットプロトコルにまで及んでおり、単なる証券からすべての形態のデジタル資産にまで及んでいる」とSECの主張の問題点を指摘しました。 ユニスワップ・ラボは米SECから受領したウェルズ通知への回答を公開し、その中で証券取引所、証券ブローカー、投資契約の定義とユニスワッププロトコルが一致しない点について言及しています。 Today we responded to the SEC’s Wells notice We believe DeFi is revolutionary and we’re going to fight to protect it Summary of our response and the full 40 page document here:https://t.co/u4fEWHVMVu — Uniswap Labs 🦄 (@Uniswap) May 21, 2024 また、ユニスワップ・ラボはリップル社の代理人として過去にSECに勝利した経験を持つアンドリュー・セレスニー弁護士を携えて裁判で戦う準備ができているとしています。 ラダー氏は、ユニスワップ・ラボはニューヨーク市に拠点を置きながら法律を理解し遵守している企業であるが、今回のSECの対応の結果、今後ユーザーが他の匿名のインターフェースを利用して仮想通貨の取引を行うようになるリスクについて指摘。同氏は「名前も顔も明かさず、政策立案者と関わり合おうとしない主体に力を与え、あらゆる潜在的なリスクをもたらす可能性がある」と懸念を示しました。 記事ソース:Uniswap、CNBC