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2024/05/27TONブロックチェーンのTVL、3億ドルを突破|3ヶ月で10倍成長
The Open Network(TON)ブロックチェーンのTotal Value Locked(TVL)が3億ドルを突破し、3月初旬から10倍以上の成長を遂げています。 [caption id="attachment_114212" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:DeFiLlama[/caption] この急成長は、分散型取引所(DEX)やリキッドステーキングプロジェクトの活況、エコシステムイニシアチブ「The Open League」によるインセンティブプログラムによって牽引されています。 例えば、「Notcoin」は、TONの大きな成長に寄与したプロジェクトです。これは、Telegram Mini Appとして作成されたバイラルクリッカーゲームであり、エアドロップへの期待から多くの新規ユーザーが参入し、100万のウォレットが新たに登録されました。 積極的にWeb3へと参入するテレグラム[no_toc] テレグラムは現在、積極的にWeb3へと参入しようとしています。 最近では、テザーがUSDTとXAUT(テザーゴールド)をTONブロックチェーン上で展開することを発表しましたが、これは、テレグラムのWeb3エコシステム強化の一環として行われました。 テレグラムの新しい企業戦略として、TONを中心としたWeb3参入があると見られ、今後のTON及びテレグラムの成長に注目が集まります。 情報ソース:The Block
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2024/05/24Stargate V2のリリースを発表|仮想通貨$ZROエアドロップへの期待も
LayerZero Labsによって構築されたプロトコルのStargate Financeが、「Stargate V2」を2024年5月28日にリリースすると示唆する発表を行いました。 28.05.24 V2 is here. pic.twitter.com/J93eDPgKou — Stargate (@StargateFinance) May 22, 2024 4月に行われたStargate DAOのsnapshot投票においては、「Stargate V2はDeFiの中で最も安価で相互運用性の高いブリッジになる可能性がある」と説明がされていました。 Stargate V2にはトランザクションのバッチ処理が導入され、Stargate V1と比較してブリッジのコストを大幅に削減できる予定となっています。 Stargateは既に独自トークンの$STGを発行済みですが、LayerZero Labsによる代表的なプロトコルであることから、以前よりLayerZeroの$ZROトークンのエアドロップ基準に含まれるとの噂がありました。 先日LayerZeroはスナップショットの実施およびシビル活動への対処をアナウンスしており、今回のStargate V2と相まって$ZROのエアドロップへの期待が高まっています。
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2024/05/23KYC必須のレイヤー2「Kinto」がローンチ|純粋なアクティブユーザー数を測る指標になるか
KYC必須のイーサリアムレイヤー2「Kinto」のローンチが発表されました。 Want to explore the best on-chain opportunities in a user friendly, safe environment? Kinto launches on 22nd May - the best is yet to come. Catch up on what will happen next: https://t.co/CjHEhTlVTA — Kinto (@KintoXYZ) May 18, 2024 Kintoは5月22日にローンチされました。これまで行われてきたEngenプログラムには、25,000人のユーザーが参加し、TVLは2000万ドルに及びました。 参加者は5月22日から6月15日の間に報酬を受け取ることが可能です。報酬にはソウルバウンドENGENトークンが含まれており、これはKintoのプロトガバナンスで会則、トークン、マイニングプログラムの投票に用いられます。また、デポジットの際に発生したガス代が還元され、Kinto L2で最大100件のウォレット取引がガス代無料となります。 Engenプログラム PHASE Ⅳに資金を預けていたユーザーは、7月1日まで資金を維持すれば、追加で25%のトークンを受け取ることが出来ます。 Kintoトークン供給の5%がEngenユーザーに割り当てられる予定と発表されています。 純粋なユーザー数を測る指標となるか Kintoの特徴は、KYCが必須であることです。 他のチェーンでは、複垢と呼ばれる1人で複数のウォレットを持つことが可能です。そのため、ウォレット数とユーザー数は同じにはならず、実際の数以上に見かけのユーザー数(ウォレット数)が多くなります。 また、暗号資産分野はエアドロップといった施作の関係上、非常に複垢が多い環境となっています。 しかしながら、KintoではKYCの関係上、1人1アカウントが徹底されています。このため、Kintoチェーンのアクティビティが、ユニークユーザーの純粋なアクティビティ量を推し量る材料になるかもしれません。 また、KYC必須のレイヤー2であるKintoには伝統金融企業の参入も予想されます。引き続き同プロジェクトの動向に注目が集まります。 [no_toc]
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2024/05/22ユニスワップ運営「PDFを株券と言うようなもの」|SECの主張を痛烈批判
分散型取引所ユニスワップを手がけるユニスワップ・ラボ最高執行責任者のメアリー=カトリーヌ・ラダー氏が、米国証券取引委員会(SEC)の主張について「PDFを株券と言うようなもの」と批判しました。 SECはユニスワップ・ラボに対して執行措置を取る可能性を示す書簡であるウェルズ通知を送付しました。SECは、ユニスワップ・ラボが管理する未登録の証券取引所であり、ユニスワップインターフェースは未登録の証券ブローカーディーラーであり、UNIトークンは投資契約であると主張しています。 ラダー氏は「SECの主張には、イーサリアム上のトークンとして表現されるデジタルファイル形式はすべて証券であるという前提がある」とコメント。また、「私たちに対する彼らの主張は、コミュニケーションとインターネットプロトコルにまで及んでおり、単なる証券からすべての形態のデジタル資産にまで及んでいる」とSECの主張の問題点を指摘しました。 ユニスワップ・ラボは米SECから受領したウェルズ通知への回答を公開し、その中で証券取引所、証券ブローカー、投資契約の定義とユニスワッププロトコルが一致しない点について言及しています。 Today we responded to the SEC’s Wells notice We believe DeFi is revolutionary and we’re going to fight to protect it Summary of our response and the full 40 page document here:https://t.co/u4fEWHVMVu — Uniswap Labs
(@Uniswap) May 21, 2024 また、ユニスワップ・ラボはリップル社の代理人として過去にSECに勝利した経験を持つアンドリュー・セレスニー弁護士を携えて裁判で戦う準備ができているとしています。 ラダー氏は、ユニスワップ・ラボはニューヨーク市に拠点を置きながら法律を理解し遵守している企業であるが、今回のSECの対応の結果、今後ユーザーが他の匿名のインターフェースを利用して仮想通貨の取引を行うようになるリスクについて指摘。同氏は「名前も顔も明かさず、政策立案者と関わり合おうとしない主体に力を与え、あらゆる潜在的なリスクをもたらす可能性がある」と懸念を示しました。 記事ソース:Uniswap、CNBC
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2024/05/16Zest Protocol、350万ドルの資金調達を実施|エアドロップ期待のポイントプログラムも実施
BitcoinやStacks向けのレンディングプロトコル「Zest Protocol」が、350万ドル(約5.4億円)の資金調達を実施しました。今回の資金調達は、米著名投資家ティム・ドレイパー氏が率いるDraper Associatesが主導し、Binance Labs、Flow Traders、Trust Machines、韓国のWeb3コンサル企業DeSpreadなどが参加しています。 Zest Protocol raises $3.5m Seed round to redefine Bitcoin lending Led by @drapervc, with participation from @BinanceLabs, @FlowTraders, @trustmachinesco, @goasymmetric and more
pic.twitter.com/L1PP6hmWN6 — Zest Protocol
(@ZestProtocol) May 13, 2024 Zest Protocolでは、現在Stacksチェーン上の$STXや、StacksのリキッドスタッキングプロトコルであるStacking DAOの$stSTX、$aeUSDCなどを担保として預け入れることが可能です。 Stacksでは現在「ブロック生成速度の大幅短縮」や「ビットコインのフォークによるTx再編成の影響無効化」などを実現する大型アップグレード「ナカモト」が進行中で、このアップグレードが完了した後、Stacksチェーン上に$BTCと1:1の価値を持つ$sBTCがローンチ予定となっておりZestはこれに対応します。 Nakamoto has begun rolling out
At Bitcoin block 840,360, the first fork kicked off the two-step rollout process that will bring us Nakamoto! This means there's only one more step left before fast blocks, Bitcoin finality, and more are available to all! Read more
1/6 pic.twitter.com/dvE0QkSlGt — stacks.btc (@Stacks) April 22, 2024 BTCは現在200兆円以上の時価総額を誇る最大規模の仮想通貨。今後、$sBTCやZestが安全に運用されユーザーからの支持が得られた場合、BTCに新たな経済圏が生まれる可能性があります。 ティム・ドレイパー氏は、「BTCは保有するだけでなく、使いたいのです。様々な実験を行ってきましたが、生産的な運用は容易ではありませんでした。Zestの開発チームがこれを実現し、BTCの預金サービスが開始されることを期待しています」とコメントを残しています。 エアドロップ獲得の可能性も|Zestでポイント二重取り戦略 Stacksの流動性スタッキングプロトコルであるStacking DAOでは現在、エアドロップ獲得の可能性があるポイントプログラムが実施されています。 Stacking DAOでポイントを獲得するためには、Stacking DAOで$STXをスタッキングし$stSTXを保有する必要があり、ウォレット内の1 $stSTX毎に1日当たり1ポイントが与えられます。 さらに、この$stSTXをZest Protocolで貸し出すことで50%の追加ポイントが得られます。 以下でやり方を解説します。 ステップ1:ウォレットと$STXを用意する まずは「ウォレット」と仮想通貨の「$STX」を用意する必要があります。 Stacksエコシステムの主要ウォレット(一部) Leather Wallet:ブラウザ対応ウォレットでStacksエコシステムの人気ウォレット Xverse:ブラウザだけでなくiOS/Androidにも対応する使い勝手の良いウォレット OKX Wallet:OKXが手がけるブラウザウォレットでEthereum等のEVM系やSolanaなど他チェーンも扱える*一部dAppはOKX Walletに対応していないため注意 $STXは、Bitget、Bybit、OKX、Kucoin、Gate.ioなどの主要取引所で取り扱われています。 $STXを取引所で購入したら、用意したウォレットにStacksチェーンを選択して出金しましょう。 [caption id="attachment_112517" align="aligncenter" width="1116"] Bitgetで$STXを購入し、OKXウォレットの$STXアドレスに送金している様子[/caption] ステップ2:Stacking DAOで$STXをスタッキングする ウォレットと$STXの準備ができたら、実際にStacking DAOに$STXを預け入れます。 Stacking DAOの公式アプリにアクセスし任意のウォレットを選択して接続して「Start Stacking STX」をクリックします。 [caption id="attachment_112524" align="aligncenter" width="1247"] 公式ページからスタッキング画面に遷移している様子[/caption] $STXをスタッキングし、数分経ってに数字が表示(以下画像右側参照)されていれば$STXの預け入れは完了です。 [caption id="attachment_112498" align="aligncenter" width="851"] スタッキングが完了した様子[/caption] 2024年4月時点でのAPYは約〜6%で預けた金額に応じてリターンが返ってきます。 ステップ3:$stSTXをZest Protocolに預ける Stacking DAOで$STXをスタッキングすると、ウォレットに$stSTXが入っています。 Zestのアプリにアクセスしウォレット接続を行なったら、"Assets to supply"と表記されている部分から$stSTXをSupply(貸し入れ)します。 自分が入れたい量の$stSTXを選択しSupplyを実行後、ダッシュボードで自分が$stSTXを供給できていれば完了です。 Stacking DAOポイントは、Stacking DAOの公式ポイントページに反映されます(*Zestからのポイント反映は数日遅れることが報告されているので注意) [no_toc]
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2024/05/07ビットコインL2「BOB」、ポイントプログラムシーズン2を開始
ビットコインとイーサリアムのハイブリッド型レイヤー2プロジェクトBOB(Build on Bitcoin)が、公式ポイントプログラム「BOB Fusion」のシーズン2を開始しました。 BOB Fusion Season 2 has kicked off & it has been great to see the excitement among everyone in the community. Some stats
• $90M+ USD TVL; • 16 dApps live for Season 2; • Many more going live in the coming days. pic.twitter.com/5PcCi8thEH — BOB
Bitcoin Asia
(@build_on_bob) May 7, 2024 BOB Fusionでは「Spice」と呼ばれるポイントが獲得でき、28個の登録済みdAppが公式キャンペーンページにリストされています。(16のdAppが現在Live状態) Spiceポイントを獲得する主な方法は以下の通りです。 BOBネットワークへのブリッジ 登録されたdAppにBOB上での資産提供 各プロジェクトの利用 コミュニティイベントへの参加 BOB Fusionに参加するには、Discordでコードを取得するか他ユーザーからの招待コードが必要となります。(Crypto Timesコード:v52llh) リストされているdAppはTVLに基づきSpiceを受け取っており、各dAppはユーザーにSpiceを分配予定。dAppによって独自のルールや資格/基準を設ける場合があるため注意が必要です。 コミュニティイベントに関しては、Galxe(https://app.galxe.com/quest/bob)に登録し、プロジェクトへの貢献をウォレットと紐づける必要があります。 現在最も多くのSpiceを集めているのはビットコイン向けDeFiプラットフォームを提供するSovrynで、全体のポイントランキングで首位を獲得。次点でレンディングプラットフォームを提供するLayer Bankとなっています。 With the update to BOB Fusion, a significant amount of Spice is accumulating in LayerBank, and we're already the #1 TVL DeFi on BOB. More TVL leads to more Spice, so the more you use LayerBank on BOB, the more Spice you'll earn. We will soon start distributing Spice based on… https://t.co/wurcHEiawW pic.twitter.com/epnP4YJ77k — LayerBank (@LayerBankFi) May 7, 2024 BOB公式はユーザーが多くのSpiceを効率的に獲得するためのヒントとして、以下の3点を示しています。 BOBメインネット上のビットコイン資産は、Spice獲得の倍率が最も高い オンチェーン・アクティビティやアセットをdAppで活用すると、より高いSpiceの収穫につながる BOB Fusionのダッシュボードを定期的に確認し、新しいdAppキャンペーンをチェックする BOBは、ビットコインのセキュリティやユーザー、流動性、時価総額とイーサリアムのEVMやスマートコントラクトを組み合わせることで、BTCユーザーがビットコインネットワークを離れることなくイーサリアムのエコシステムの革新を享受できるように設計されたプロジェクトです。 3月27日から5月1日まで実施されたBOB Fusionのシーズン1では、4週間で3億ドルのTVL(Total Value Locked)を達成しました。 記事ソース:BOB
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2024/05/02レンディング大手Aave、v4の開発提案を公開
レンディングの大手Aaveが、今後数年間の展開を示すロードマップの一環として、v4の開発提案を公開しました。コミュニティによる温度チェックを経て承認がなされると2025年半ばまでの完全リリースが目指される予定です。 Your feedback is crucial. We are committed to building in public together with the Aave community and the Aave DAO service providers. Join us to refine and realise the Aave 2030 vision, keeping the protocol at the forefront of DeFi innovation. https://t.co/Qu91ghKQqV pic.twitter.com/hgCF8kNuoL — Aave Labs (@aave) May 1, 2024 Aave v4では、既存のv3で導入されたeMode(効率モード)や分離モードなどの機能をベースにモジュール性をさらに強化。また、Aaveが独自に開発したステーブルコイン「GHO」をよりシームレスに統合する新しいアーキテクチャが採用予定です。 v4では、新たな資本効率化機能、ガス料金の削減、そしてUXの強化が計画されており、これらのアップデートによってプラットフォームの操作性と効率が大幅に改善されることが予想されます。 Fuzzyルールと流動性プレミアムの導入 さらに、Aave v4では「Fuzzyルール」と呼ばれる新たな取り決めが導入され、供給者と借り手の両方にとって金利が最適化される見込みです。 「流動性プレミアム」と呼ばれる新しいモデルの導入も提案されており、借り手側の担保構成に基づく最適な借入コストが調整されます。これにより、供給者にはより多くの利回りがもたらされ、最も強力な担保を使用する借り手には手数料の削減が可能となる見込みです。 Aaveの全体的なTVL(総ロックアップ量)は現在99億ドルに達しており、v3では81億ドルを記録しています。 記事ソース:Aave
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2024/04/30レイヤー2「Scroll」TVLが急増|ポイントプログラムも実施中
レイヤー2ブロックチェーンの「Scroll」が、TVL(Total Value Locked)の面で大きな成長を見せています。記事執筆時、過去7日間でScrollのTVLは22%上昇し、他の主要なレイヤー2プロジェクトであるArbitrumやOptimism、BaseなどがTVLで減少傾向にある中で存在感を示しています。 Scrollは4月29日、ガスコストが大幅に削減されるDencunアップグレードのEIP-4844に対応するアップグレード「Bernoulli」を実施したことを発表しました。 Bernoulli is now LIVE on @Scroll_ZKP Mainnet
With the introduction of EIP-4844 and the SHA-256 precompile, users and devs will experience the most efficient version of Scroll so far. - Massive fee reduction
- Superior EVM-compatibility
https://t.co/37GiBbJ1pK — Scroll
(@Scroll_ZKP) April 29, 2024 Scroll上で最も大きなTVLを誇るDeFiプロトコルは「Tranchess」であり、このプラットフォームは最近、LST(流動性ステーキングトークン)プロトコルであるStakeStoneとの提携を発表しています。 StakeStoneは先日より"Omnichain Carnival"と呼ばれる報酬プログラムを開始。Tranchessは、STONEポイントにブーストや新しい報酬体系を実現するTranchess STONEファンドを公開しており、ユーザーはTranchess上でturPSTONEやstaYSTONEなどのファンドトークンを活用することでSTONEポイントのブースト等が可能です。 We’re excited to announce two new products: Turbo Points STONE and Stable Yield STONE, built with @Stake_Stone on @Scroll_ZKP! This provides users with the unique opportunity to simultaneously:
Earn maximized STONE points
Participate in Scroll Sessions Read on
pic.twitter.com/a1ZtwODhdB — Tranchess (@Tranchess) April 17, 2024 Scrollはロイヤリティプログラムを実施中 Scrollは今月17日よりロイヤリティプログラムを開始しました。 It's time to make your Mark on Scroll! Scroll's loyalty program kicks off with Session Zero. Obtain Marks by bridging assets to Scroll.https://t.co/WPUsPM8TO8 — Scroll
(@Scroll_ZKP) April 17, 2024 ユーザーはネイティブブリッジを使用してETHやwstETHをScrollにブリッジするか、StakeStoneの$STONEをLayerZeroを活用しScrollチェーン上にブリッジすることでプログラムに参加できます。 これまで8,000万ドル以上の資金調達を実施してきたzkEVMを採用のレイヤー2プロジェクトScroll。同プロジェクトはArbitrumやOptimism、Baseなど他の主要レイヤー2プロジェクトとは異なるアプローチを取っています。 記事ソース:L2BEAT、Scroll
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2024/04/29Stacking DAO:流動性スタッキングでビットコインのレイヤー2革命を牽引
ビットコインのレイヤー2市場は2025年までに240億ドル規模(現在約3.7兆円)まで成長すると予想されており今後のクリプト市場を牽引する重要なテーマとして認識されています。 本記事では、そんなビットコインのレイヤー2の主要プロジェクトであるStacksの課題を解決する「Stacking DAO」について解説します。 Stacking DAOに預け入れられた資金は1億ドルを超えており、Stacksエコシステムにおいて圧倒的なシェアを誇っています。直近では、リワードが期待できるポイント20倍ブーストのキャンペーンも行うなど注目点も多いです。 是非、本記事でStacking DAOについての見識を深めていきましょう。 前提知識:Stacksの仕組みや最新情報 Stacking DAOはStacksと密接に関わりのあるプロジェクトであるため、前提知識としてStacksの概要や仕組みを簡単におさらいします。 Stacksは、ビットコインチェーンを土台のレイヤーとして使用した上で処理能力を向上させ、イーサリアムのようにスマートコントラクトとアプリケーションの実装に焦点を当てているビットコインのレイヤー2プロジェクトです。 同プロジェクトは先日、「ブロック生成速度の大幅短縮」「ビットコインのフォークによるTx再編成の影響無効化」などを達成する大型アップグレードを開始しました。また、このアップグレードが終了した後、$BTCと1:1の価値を持つ$sBTCがStacksネットワーク上で正式にローンチされることが決まっています。 Nakamoto has begun rolling out
At Bitcoin block 840,360, the first fork kicked off the two-step rollout process that will bring us Nakamoto! This means there's only one more step left before fast blocks, Bitcoin finality, and more are available to all! Read more
1/6 pic.twitter.com/dvE0QkSlGt — stacks.btc (@Stacks) April 22, 2024 StacksではPoX (Proof of Transfer) と呼ばれる、独自コンセンサスメカニズムが採用。また、ガス代やネットワークの保護のユーティリティを持つネイティブトークン$STXが発行されています。 Stacksの重要な要素であり、Stacking DAOとも密接に関わってくる機能として「スタッキング (Stacking)」があり、これは$STXを一定期間ロックすることでコンセンサスに参加し報酬を得る行為を指します。 [caption id="attachment_112508" align="aligncenter" width="537"] スタッキングのフロー[/caption] 一般的に知られるステーキングとスタッキングの違いは、預け入れた通貨と報酬の通貨が同じか否かで、イーサリアムのステーキングでは$ETHを預けると報酬として$ETHが獲得できるのに対し、Stacksのスタッキングでは$STXを預けると報酬として$BTCが得られます。 本題:Stacking DAOとは?=流動性スタッキングプロジェクト [caption id="attachment_112447" align="aligncenter" width="889"] 引用元:Stacking DAO[/caption] Stacking DAOは、前述したStacksの流動性スタッキング (Liquid Stacking) プロジェクトです。 Stacking DAO経由でのスタッキングにより「$stSTX」が発行され、この$stSTXはDeFiエコシステムなどで使用可能であるため流動性が確保されます。 現在、Stacksでスタッキングを行う場合、以下のような課題が存在します。 スタッキングの解除までに2週間かかる スタッキングに最低90,000 $STX(現在約3,500万円)が必要 "ナカモト"アップグレード後、ライブ性のあるノードが必要 Stacking DAOでは、$stSTXを介したスタッキングにより上記の問題を解決できます。 Stacksでは、OKXやCoinbase Custodyなどに委任してスタッキングする方法やコミュニティプールに委任してスタッキングを行う方法がありますが、その場合、通貨の流動性は確保できません。 ユーザーはStacking DAOを介して$stSTXを活用することで流動性が確保可能です。また、いつでもDEXにて元の$STXに戻せるなど、UXのさらなる向上ができます。 Stacking DAOのTVLと利用状況 DeFiLlamaを参考にするとStacking DAOのTVLは約1.1億ドル程度(STXでは4,200万枚程度)です。 Stacking DAOはStacksエコシステムにおいて最も多くのTVLを集めており、後にはDEXの「ALEX」や「Bitflow」などが続きます。Stacks全体のTVLが約1.5億ドルであることを考慮するとStacking DAOの影響力が非常に大きいことが窺えます。 [caption id="attachment_112493" align="aligncenter" width="874"] StacksエコシステムのDeFiプロジェクトのTVLランキング[/caption] Stacking DAOと同類プロジェクトと言える「Jito」はSolana全体のTVLの約1/3、「Lido」はEthereum全体の約1/2となっており、全体のTVL規模が異なるため単純な比較はできないものの、Stacking DAOが現状のStacksチェーンにおいて圧倒的な存在感を誇っていることが分かります。 Stacking DAOの使い方 Stacking DAOの使い方について、以下の点から解説していきます。 ・事前準備:ウォレットと$STXを用意する ・Stacking DAOで$STXをスタックする ・Stacking DAOでアンスタックする ($stSTX→$STX) Stacking DAOを通して、スタッキングする方法をチェックしていきましょう。 事前準備:ウォレットと$STXを用意する Stacking DAOでスタッキングを行い利回りを得るために、まずはウォレットと$STX用意する必要があります。 Stackチェーン上の$STXを扱える代表的なウォレットとしては以下があり、それぞれの特徴から自身の好みのものを選びましょう。 Stacksエコシステムの主要ウォレット(一部) Leather Wallet:ブラウザ対応ウォレットでStacksエコシステムの人気ウォレット Xverse:ブラウザだけでなくiOS/Androidにも対応する使い勝手の良いウォレット OKX Wallet:OKXが手がけるブラウザウォレットでEthereum等のEVM系やSolanaなど他チェーンも扱える*一部dAppはOKX Walletに対応していないため注意 $STXの入手方法は仮想通貨取引所で$STXを購入するか、Stacks上のDEXで$sUSDTなどの他の通貨からスワップする方法があります。 $STXは、Bitget、Bybit、OKX、Kucoin、Gate.ioなどの主要取引所で取り扱われています。$STXを取引所で購入したら、用意したウォレットにStacksチェーンを選択して出金しましょう。 [caption id="attachment_112517" align="aligncenter" width="1116"] Bitgetで$STXを購入し、OKXウォレットの$STXアドレスに送金している様子[/caption] オンチェーン上だけで$STXを用意したい場合、まずはStacksチェーン上に仮想通貨をブリッジして資金を用意する必要があります。 Stacksエコシステムのナンバー1DEXであるALEXのブリッジでは、以下の主なチェーンペアと通貨が対応しているので、自身の通貨の保有状況に合わせて適切なルートを利用しましょう。(Bitcoin Chain上からStacksチェーンに$BTCをブリッジする手数料は無料) *ブリッジには時間がかかるため特に理由がなければCEXからの$STXの出金をおすすめします ALEXのブリッジ対応チェーンと対応通貨 Bitcoin Chain ⇄ Stacks Chain|対応通貨:$BTC BNB、Ethereum、Core Chain ⇄ Stacks Chain|対応通貨:$USDT、$WBTC等 Stacksチェーン上に購入資金を用意できたら、そのままALEXにて$STXにスワップを行えば事前準備は完了です。 [caption id="attachment_112520" align="aligncenter" width="1029"] ALEXでブリッジとスワップをしている様子。手数料や時間がかかるので注意[/caption] Stacking DAOで$STXをスタッキングする ウォレットと$STXの準備ができたら、実際にStacking DAOに$STXを預け入れます。 まずはStacking DAOの公式アプリにアクセスしてください。 「Connect Wallet」から任意のウォレットを選択して接続し、「Start Stacking STX」をクリックします。 [caption id="attachment_112524" align="aligncenter" width="1247"] 公式ページからスタッキング画面に遷移している様子[/caption] 以下の画面から金額などを入力し、下のボタンからトランザクションを送信します。数分経って"Stacking STX"の画面(以下画像右側参照)に数字が表示されていれば$STXの預け入れは完了となります。 [caption id="attachment_112498" align="aligncenter" width="851"] スタッキングが完了した様子[/caption] 2024年4月時点でのAPYは約〜6%で預けた金額に応じてリターンが返ってきます。また、Stacking DAOではプロトコルで発生した利回りに対して5%の手数料を徴収しており、これがStacking DAOのプロトコルとしての収入となっています。 受け取った$stSTXは、下記のようなStacksエコシステムのさまざまなDeFiプロジェクトで利用可能です。 $stSTXが利用可能な主要dApps Bitflow:DEX Arkadiko:CDP Zest:レンディング Stacking DAOでアンスタッキングする ($stSTX→$STX) スタッキングと同じページから「UnStack stSTX」で$stSTXを元の$STXに戻せます。 方法は簡単でStacking DAOのページでウォレットを接続し、表示に従いアンスタッキングするだけです。 [caption id="attachment_112527" align="aligncenter" width="601"] 自分のスタッキング画面から簡単にアンスタックできる[/caption] ここでいくつか注意点があります。 Stacking DAOの出金に関しては最大で14日のタイムラグが発生します。 Stacking DAOは、預けられた$STXをStacksのコンセンサスに対してロックしているので、Stacking DAO経由でも$STXを引き出す際には時間がかかります。 また、引き出しを行った際には出金額に相当するNFTが発行されますが、これを譲渡したり・バーンしたりするとプロセスが正しく進みません。 サイクルの終了後はNFTを使用して$STXをいつでも請求可能です。 上記のような点を考慮するとシンプルに$STXが欲しい場合は、$stSTXと$STX間をBitflowなどでスワップするほうが利便性は高いでしょう。*手数料やスリッページなどに注意 Stacking DAOのポイントプログラム 現在、Stacking DAOでは以下の条件を満たしたユーザーに報酬(詳細不明)が配布予定のポイントプログラムが開催されています。 ポイントの獲得条件 $stSTXの保有 $stSTXのDeFiなどでの使用 紹介 OG/ジェネシスNFTの保有 「$stSTXの保有」では、ウォレット内の1 $stSTX毎に1日当たり1ポイントが与えられます。例えば、1,000 $stSTXを保有すると毎日1,000ポイントを獲得可能です。 「$stSTXのDeFiなどでの使用」では、1 $stSTXの貸し出しで1日1ポイントを獲得できます。また、$stSTX/$STX のペアに流動性を提供した場合は1 $stSTXあたり2.5ポイントが獲得可能です。*記事執筆時でArkadiko・Bitflow・Velar・Zestのみが対象なので注意 「紹介」では、自分が紹介したユーザーが獲得したポイントの10%を受け取れます。 「OG/ジェネシスNFTの保有」では、対象のNFTを保有するユーザーは特別なポイント倍率が適用され、より多くのポイントの獲得が可能とされています。 【期間限定】ポイントブーストプログラムが実施中!! Stacking DAOは"ナカモトオデッセイ"と呼ばれるポイントブーストキャンペーンを4月より開始しています。 The Nakamoto upgrade is a once-in-a-lifetime event for @Stacks. Only for this release, a 20x point bonus on new STX deposits is live. pic.twitter.com/3ieknaMZhr — Stacking DAO (@StackingDao) April 22, 2024 Stacksのアップデートを記念した上記キャンペーンでは、新規入金に対して、キャンペーン開始後2週間「20倍」のポイントブーストがかかります。(紹介では2倍のブースト) キャンペーンの終了は84サイクル目(サイクルはスタッキング画面右側の表示のデータベースで確認できます)となっており、まもなく終了となるのでポイントを多く獲得したい方は急いでStacking DAOを利用しましょう。 ポイントの用途については"リワード"としか記載されていませんが、こういったポイントは他のプロジェクトにおいてもコミュニティへの還元の際に考慮されることが通例です。また、公式ブログ記事ではStacksのアップデート後に「ビッグサプライズ」がある旨が示唆されています。エアドロップなどが実施された際の判定基準となる可能性もあるでしょう。 Stacking DAOのTGE Stacking DAOのTGEの詳細・スケジュールなどは不明です。 トークンをローンチすると仮定した場合、 直近数ヶ月はポジティブな点がいくつか見られます。 ここ数ヶ月でStacksは成長を続けているのに加えて、ベースレイヤーのビットコインは半減期を迎えており、Stacking DAOのTVLやユーザー数も増えつつあります。 Stacksはアップデートで利便性が大きく向上すると見られており、Stacking DAOはその点を記念するポイントブーストイベントも開催しました。 また、Stacking DAOはリブランディングなども行っており、直近で注目を集めるイベントが多いです。 通常、TGEは熱が高まったタイミングで行うことが多いため、何らかの動きが見られる可能性があると言えます。 まとめ この記事では、Stacking DAOについて解説しました。 Stacking DAOは直近で注目ポイントが多く、周辺の環境もポジティブな話題が多いです。 ビットコイン周辺のエコシステムが注目されつつあることも考慮すると、Stacking DAOは注目したいプロジェクトの1つであると言えるでしょう。 是非、本記事を参考にして、Stacking DAOを通して実際にStacksのスタッキングを試してみてはいかがでしょうか。 Stacking DAO 公式リンク 公式HP:https://www.stackingdao.com/ アプリ:https://app.stackingdao.com/ X:https://twitter.com/StackingDao Medium:https://medium.com/@stackingdao Discord:https://discord.com/invite/bFU8JSnPP7 Github:https://github.com/StackingDAO/contracts Docs:https://docs.stackingdao.com/stackingdao Sponsored Article by DeSpread ※本記事はDeSpread様より発注いただき作成した有料記事となります。プロジェクト/サービスのご利用、お問い合わせは直接ご提供元にご連絡ください。
DeFi
2024/04/26DODOが「Omni Trade Layer3」としてDODOChainをローンチ
DODOから革新的な取引ソリューションが登場 DEXプロジェクトのDODOが、新たな取引ソリューション「DODOchain」を発表しました。 Introducing https://t.co/yNAPKkSbGu, an Omni-Trading Layer3, powered by @arbitrum, @eigen_da, and @alt_layer, set to launch. Trade tokens and increase earnings by restaking, all on DODOchain. The rollup-level liquidity layer. pic.twitter.com/CZ1Fi7VN7M — DODOchain (@DODO_chain) April 22, 2024 DODOchainは「Omni Trade Layer3」と呼ばれる革新的な技術で、ビットコインやイーサリアムなど、さまざまなブロックチェーン上の資産やサービスをシームレスに連携させることが可能になります。 ブロックチェーンには「レイヤー1」「レイヤー2」に続く新しい領域として「レイヤー3」が登場しつつあり、DODOchainはその先駆けとなるソリューションと言えます。 異なるブロックチェーン間のブリッジを実現 DODOchainの最大の特徴は、ビットコインのレイヤー2とイーサリアムのL2をブリッジし、連携させる点にあります。 さらに、複数のブロックチェーンの流動性を1カ所に集約する機能も備えています。 これにより、ユーザーは垣根を越えて自由に資産の移転やDeFiアプリの利用ができるようになります。トレーダーにとっては、より幅広い取引の選択肢が用意されることになります。 Arbitrum・EigenLayer・AltLayerとのコラボ DODOchainの開発は、Arbitrum、EigenLayer、AltLayerといった有力プロジェクトとのコラボレーションにより実現しました。 ArbitrumのLayer3ソリューション「Arbitrum Orbit」、EigenLayerの高スループット化技術、AltLayerのロールアップインフラなどを組み合わせることで、DODOchainの高性能で安全な基盤が生み出されています。 これはDeFiの新時代に向けた先駆的な試みと言えるでしょう。 DODOChainはまだ開発中の技術ですが、一旦実用化されれば、ブロックチェーン間の取引がよりシームレスになり、包括的なDeFiサービスを受けられるようになります。 記事ソース:DODOChain Medium [no_toc]