特集・コラム
2024/06/27Bitget Japan x Crypto Times|HenryとのAMAセッションを振り返る Vol.3
– 筆者:@HenryWells1837 前回の記事で取り上げたScrollでは、Session 0が終了し、Session 1が開催されました。 Scroll上で利用できる様々なDappsを活用してポイントを獲得することができますので、ぜひ試してみてください。 [caption id="attachment_116301" align="aligncenter" width="506"] ScrollのSession Oneの画面[/caption] この記事では、既にTGE(Token Generation Event)を完了したチェーン上のDappsを狙う方法や、今年からエアドロップを始める方向けの内容を紹介しています。 *事前注意 この記事は、2024年6月12日にBitget Japan様のスペースで開催されたAMAの内容をもとに作成されています。 エアドロップの狙い方や考え方は個人差があり、正解はありません。 本記事の内容も絶対的な解ではないため、さまざまな情報を参考にし、自分に合った方法を確立してください。 開発者不足とチェーン間の競争:補助金による開発者支援 Aptosのホワイトペーパーには『Developer First』という言葉が登場します。 これは、Move言語の採用にも関連していますが、Web3.0業界は現在、高度なプログラミングスキルを要求されることもあり、深刻な開発者不足に直面しています。どれだけ優れたブロックチェーンを開発しても、その上で優れたサービスが開発されなければ成功しないため、各チェーンのFoundationは、開発を促進するために補助金として大規模なグラントを提供しています。 これらのグラントは、$OP、$ARBなどのガバナンストークンや、$APT、$SOL、$MATICなどガス代にも使えるトークンで配布されることが多く、プロジェクトはこれを販売管理費としても活用し、利用者への配布も行っています。 エアドロップの定義は多岐にわたりますが、これらのキャンペーンをエアドロップの一形態と見なすこともできるでしょう。特にArbitrumやOptimismがこのような活動を行っています。他にもAptos、Solana、Aleph Zero、Tonなどが良い例です。 DeFiLlamaを活用してプロジェクトを探す方法 各ブロックチェーン上のプロジェクトを探す際には、DeFiLlamaが便利です。まず、公式サイトにアクセスしてください。 その後、「Airdrops」でソートをかけ、各チェーンごとにフィルタリングを行うことで、効率的にプロジェクトを絞り込むことができます。 絞り込んだプロジェクトを各自で確認し、エアドロップの獲得を目指すのが良いアプローチです。 2024年からエアドロップ獲得を目指す方へ 2024年からエアドロップに参加する方々は、以前に比べて参入ハードルが上がっています。主な理由は以下の通りです: 円安の影響:ドルまたは$ETHベースでの参加基準が設けられているため、初期準備資金を日本円で計算すると、過去数年に比べて増加しています。 新規参加者の増加:エアドロップが広く認知されるにつれて、新しいプレイヤーが増えています。 シビル対策の強化:Git Coin Passportのスコアに基づく評価が導入されており、オンチェーンでの活動歴や期間、ウォレットの履歴も評価の対象になります。 抑えるべきポイント 余剰資金での参入は基本ですが、予算が10万円未満の場合、ドル換算で約$625になります(本記事執筆時点)。この予算で足切りラインを超えるかは断言できかねるため、追加で余剰資金を多めに用意することをお勧めします。 参入する場合は早め早めに動く。 早めに行動を起こし、限られた予算の場合は複数アカウントを使うよりも、一つのウォレットを集中的に育成することが重要です。 エアドロップ参加の参入ハードルは高まっていますが、それでもその価値は依然として高いと言えます。 多くの方が仕事や学業の隙間時間を利用して取り組むことになるでしょう。 この状況は、社会人が資格試験のために平日毎日2時間の勉強時間を確保することに似ています。 例えば、以下に示す条件の場合、エアドロップの獲得が非常に現実的かと思います。 想定対象者 予算: $5,000(約800,000円) 利用ウォレット数: 1つ 確保時間: 毎週火曜2時間、木曜2時間、日曜3時間 期間: 半年間 おすすめプロジェクト4選 初心者の方にエアドロップ獲得を推奨するプロジェクトを以下に紹介します。これらはアルファベット順に並べた厳選された4つのプロジェクトです: 厳選プロジェクト Intia - https://candydrops.xyz/projects/initia Particle - https://candydrops.xyz/projects/particle-network Scroll - https://candydrops.xyz/projects/scroll ZeroGravity - https://candydrops.xyz/projects/0g-zero-gravity $5,000のウォレットを準備できる方は、特にScrollのエアドロップを目指すことをおすすめします。まず取引所で$ETHを購入し、イーサリアムメインネットの自分のウォレットに送金します。その後、公式のブリッジを利用して、各種Dappsに参加してみてください。初期段階では$5,000すべてを使う必要はありません。慣れるまでに$1,000の投資でも十分です。 他の3つのプロジェクトに関しては、Gitcoin Passportなどを利用したテストネットトークンの配布がありますので、それを踏まえてスタートしてみましょう。 次回の記事では、Berachainに焦点を当てて解説します。
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2024/06/20Bitget Japan x Crypto Times|HenryとのAMAセッションを振り返る Vol.2
– 筆者:@HenryWells1837 昨日、Layer Zeroより$ZROのエアドロップ配布数量の確認が可能になりました。想定よりも少なかったという声も多いですが、所詮は「オマケ」みたいなものなので、結果に満足しなかったら次に進みましょう。 本記事では、2024年のエアドロップの傾向(特徴)の2つを解説し、抑えるべきポイントと次に狙うべきプロジェクトとして各チェーンから幾つかピックアップしてご紹介します。 *事前注意 この記事は、2024年6月12日にBitget Japan様のスペースで開催されたAMAの内容をもとに作成されています。 エアドロップの狙い方や考え方は個人差があり、正解はありません。 本記事の内容も絶対的な解ではないため、さまざまな情報を参考にし、自分に合った方法を確立してください。 2024年エアドロップの最新傾向 2024年のエアドロップの傾向は大きく分けて4つに区分されます。 ポイントの制度導入 シビル対策の厳格化 配布量の二極化 デポジット系と強制LP化 今回は「配布量の二極化」と「デポジット系と強制LP化 」にフォーカスしてお話しします。 配布量の二極化 エアドロップに関する情報を発信するインフルエンサーの増加や参入障壁の低さから、特に直近の1年間でエアドロップをきっかけに仮想通貨市場に参加するユーザーが増えました。参加者の増加により、トークンの配布量も二極化されました。 トークンの一人当たりの獲得量を米ドル換算すると、カテゴリ問わず昨年よりも減っている印象です。これは単純に参加者が増えたためですが、一方で特定の条件などを満たすことで大量のトークンを獲得しているユーザーもいます。 大きな違いは、例えば「アーリアドプター」、「特定NFT保有者」、「プロジェクト貢献者」、「大口ユーザー」、「開発実績」、「投票」など、複数の条件を満たしたユーザーに多く配布されていることです。 そのため、大衆と同じ動きをしていても、参加者が増えすぎた昨今では獲得数量に大きな期待はできません。 抑えるべきポイント 未発行トークンのチェーンへの注目: 過去の事例より、特にトークンが未発行のチェーンに注目し、その可能性を探ります。 過度な期待は避ける: エアドロップで高額収益をすぐに期待することは避け、現実的な目標を設定します。特にエアドロップを初めて目指す方は、過度な期待を持たないよう心がけましょう。 プロジェクト選定と集中: 効果的なプロジェクト選定と集中が重要です。参加者が多いリファラル系のプロジェクトは優先度を下げ、期待値が高いプロジェクトには積極的に参加しましょう。その際、他の発信者と同じ行動を避け、独自のアプローチを考えることが大切です。 VCのポートフォリオを参考にする: ベンチャーキャピタルが公開しているポートフォリオを参考にしながら、トークン未発行でリファラル制度を設けていないプロジェクトを選定します。 ✔ 時間と予算が限られている状況で効果的にエアドロップを獲得するための戦略について、以上のポイントを抑えることが重要です。 デポジット系と強制LP化 TVL稼ぎのためにポイント配布を餌にユーザーの資金を預け入れさせる傾向があります。 プロジェクトにもよりますが、多くのプロジェクトではWBTCやETHのようなメジャー通貨、そしてステーブルコインを預け入れることができますが、預け入れた後、そのプロジェクトが発行するトークンと預け入れたトークンを50:50にLP化させて長期間拘束する場合もあります。また、預け入れた後にプロジェクトメンバーの士気が下がり、持ち逃げされることもあれば、最初から巧妙に詐欺目的で立ち上がるプロジェクトもあります。 抑えるべきポイント トークンの預け入れ: 預け入れるトークンは、必要経費と割り切り、最悪の場合でも価値が目減りしても許容できる範囲に留めることが大切です。 過度な信頼を避ける: 新しいプロジェクトに対しては、開発者の過去の実績を考慮し、情報を入念に精査した上で参加を検討します。リスク管理を徹底し、安易な信頼は避けるようにしましょう。✔これらのポイントを意識することで、リスクを管理しつつ、効果的にエアドロップの獲得を最大化させましょう。 2024年エアドロップの最新傾向のまとめ 以上の傾向から、情報の取捨選択やプロジェクトの選択と集中が増々求められており、エアドロップ獲得は確かに難しくなっています。 例えば、新卒の給与が月収30万円に上がって話題になっていますが、そもそもお金を稼ぐのは大変なことで、少額のお金で簡単にプロジェクトを触るだけで一撃1万ドル稼げるわけではありません。そういう時期もありましたが、それは市場が成熟する前のボーナス期間です。 もちろん簡単に稼いでいる人もいますが、そういった方は「頭がキレる」、「情報の取捨選択が上手」、「仮想通貨歴が長い」、「継続性があり」などの特徴があります。 しかし、まだ獲得できるチャンスは残されています。 Q&A エアドロップは副業に向いているのか 以前、某雑誌の副業紹介で「エアドロップ」が紹介されていましたが、少額の資金でエアドロップを獲得できる段階は終焉に近づいています。例えば、毎月10万円を稼ぎたいと考えるなら、エアドロップよりも自分の得意分野を活かした副業をするほうが良いでしょう。 個人的には、年間獲得金額を月平均にするほうが良いです。副業を始める資金が無いなら、一定期間は寝る間も惜しんで新聞配達や深夜の飲食店業務をして、その資金を元に副業を行うことを推奨します。 もし「暗号資産を知っておきたい」というならば、エアドロップの獲得を目的とするのではなく、特定のトークンを保有して、別のトークンをステーキングすることが費用対効果が良いのではないでしょうか。 *ステーキングについては、Vol.2 以降に解説致します。 次に狙うべきエアドロ – 各チェーン ( インフラ系 ) 次に狙うべきエアドロップは、以下が良いのではないでしょうか。 トークン未発行かつエアドロップの期待が出来るインフラ系プロジェクト Scroll Base Linea Berachain 今回は、Scrollのエアドロップ獲得を目指すための手順について解説をしていきます。 Scroll Scrollの概要 Scrollは、ゼロ知識技術を採用したEVM互換の仮想マシン「zkEVM」を特徴としています。昨年3月には、Polychain Capital、Sequoia China、Bain Capital Crypto、Moore Capital Managementといった有名ベンチャーキャピタルから5000万ドルの資金を調達しました。 このプラットフォームでは、コミュニティ内の活発な意見交換を通じて、優秀な開発者たちが様々なDappsを開発しています。 エアドロップの機会 現在、ScrollはToken Generation Event(TGE)を行っておらず、ポイント加算式のキャンペーンを実施しています。このキャンペーンへの参加が、将来のTGE時のエアドロップ獲得の期待を高めています。 ここで、Scrollのエアドロップを効果的に獲得するための手順を紹介します。これにより、参加者はより良い準備と理解を持って、この機会を最大限に活用することができるでしょう。 Scrollへのブリッジ Scrollの公式サイトより「Bridge」を選択し、Eth メインネットから公式ブリッジを利用してEthreumやUSDC等をScrollに移す。これまでのエアドロップの事例では、ブリッジする際の金額がポイント配布時に考慮されました。 Scroll上でのDappsの利用 Scroll上で展開されている様々なDappsを利用してトランザクションを刻む。 ポイントの蓄積 / 早期参入の重要性 現在、Sessionというキャンペーンが開催されています。現在は、Session Zeroのため、今後も複数のSessionが開催されることが予測されます。以下の画像の通り、早めに参加した場合、「アーリーアドプター」としてポイントが加算されるので、その部分も意識しましょう。現在は、Scroll上に保有しているポイント加算対象通貨の保有数に応じて24時間ごとにポイントが加算されています。 既にXでエアドロップを獲得する方法を発信しているアカウントが多数あります。それらのアカウントを見つつ、各々のやり方を確立していただくのが良いです。共通して考慮する点としては以下になります。 Deployの実行 どのインフラ系プロジェクトも「Developer First」の考えが強いです。開発者視点でのウォレット履歴を残しておくのも一つの手段です。非エンジニアの方でも、Owlto FinanceでコントラクトをDeployすることが出来るので複数回実行しておきましょう。 BaseとLinea Base、Linea等でも同様に公式サイトよりScrollと同様ブリッジを行い、様々なDappsを利用することでエアドロップの獲得を目指せます。Bitget Walletでは、以下のようにBase上で展開されているかつ、そのDappsからエアドロップの獲得が期待できるプロジェクトを見ていただくことが出来ます。 上記のJumper Exchange、rhino.fi。そして以下の、ODOS等は筆者としても注目しているプロジェクトですので、ぜひ一度利用してみてください。 大事な共通ポイント ブリッジの有無 / ブリッジした累計合計金額 トランザクションの回数 トランザクションの継続性 +α:金額、早期利用 次回は、狙うべきエアドロとして既にTGEされたチェーン上のdapps狙いや今年からエアドロップを始めて見る方に向けた内容です。また、Berachainは別途Vol.3以降に解説致します。 関連記事 Scroll徹底解説|他zk系レイヤー2との比較からコントラクトのデプロイまで レイヤー2「Scroll」TVLが急増|ポイントプログラムも実施中 関連リンク Scroll 公式 Base 公式 Linea 公式 Berachain 公式
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2024/06/18Bitget Japan x Crypto Times|HenryとのAMAセッションを振り返る Vol.1
昨日、zkSyncより$ZKのエアドロップが実施され、2024年も「エアドロップ」が仮想通貨市場で注目を集める話題の一つとなっています。 エアドロップが実施される際、プロジェクト側は以前からシビル対策として「残高による足切り」などの措置を講じていました。しかし、2024年においてはエアドロップを獲得するためのハードルがさらに高くなっています。本記事では、2024年のエアドロップの傾向(特徴)の2つを解説し、抑えるべきポイントとエアドロップの出口戦略について述べます。 *事前注意 この記事は、2024年6月12日にBitget Japan様のスペースで開催されたAMAの内容をもとに作成されています。 エアドロップの狙い方や考え方は個人差があり、正解はありません。 本記事の内容も絶対的な解ではないため、さまざまな情報を参考にし、自分に合った方法を確立してください。 2024年エアドロップの最新傾向 2024年のエアドロップの傾向は大きく分けて4つに区分されます。 ポイントの制度導入 シビル対策の厳格化 配布量の二極化 デポジット系と強制LP化 今回は「ポイント制度導入による大口投資家優遇」と「シビル対策の厳格化」にフォーカスしてお話しします。 1. ポイント制度の導入 Eigenlayerの「Restaked Points」と呼ばれる預け入れた金額や期間など複数の条件を基準にポイントが付与されるポイント加算制度が昨年からのトレンドです。この制度の導入により、その他のプロジェクトもWBTC、ETH、各種ステーブルをデポジットさせたりリステークさせる流れが広がっています。 預け入れる金額やリステークするトークンの量が大きければ大きいほどポイントを稼げるため、大口投資家が有利な仕組みとなっています。一方で、この流れでは一部の大口が総取りする形になりやすいため、「配布数の上限」や「参加者全員にボーナス」を配布するなどの措置を講じるプロジェクトも見られます。 抑えるべきポイント DeBankなどのツールで、どのようなプレイヤーが資金を投じているか確認する - 過去にエアドロップの受取実績があるウォレットかなど確認必須です。 少額資金でエアドロップ獲得を目指すプレイヤーは、資金拘束が発生する点に留意 - 少額であっても「ボーナスポイント」の獲得や複数アカウントでの「ボーナスポイント」獲得など各自の予算にあった動きを計画しましょう。 デポジット系は慎重に対応 - プロジェクトが途中で逃げる可能性もあるため、事前に「拘束期間が何日か」、「仮にETHメインネットからブリッジする場合、ETHメインネットに戻ることができるか」などを調べた上でデポジットを行いましょう。 2. シビル対策の厳格化 複数アカウント対策として、シビル対策が厳格化されています。今後は、KYC済みの特定取引所からのトークン請求が普及する可能性もありますが、その管理方法には「中央集権化」的な印象があり、賛否が分かれるところです。 例えば、BybitからのみClaim可能だった$HLG(Holograph)は、配布予定だったトークンが相当数余り、6月5日に配布済み数量に対して再度90%相当のトークンが配布されました。このような対応は市場からの関心が離れ、トークン価格が盛り上がらない原因となります。特に、日本在住のユーザーはBybitのアカウントを保有していないことが多く、日本の各取引所がエアドロップのClaimに対応できる体制が整っていないため、シビル対策の厳格化により、日本人参加者が貰い損ねるケースが増えてくる可能性があります。 *この記事を書いている間に$HLGは、exploitが発生し市況も悪いことから大暴落しました。 抑えるべきポイント あらかじめ、そのプロジェクトのエアドロップ獲得のみを目的にしたウォレット生成し、それを主体とする。 サブウォレットには、これまでタックスを刻んできたウォレットを使用する。 プライベートで利用するのとは別に専用のメールアドレス、Discordアカウント、X ( Twitter ) アカウントなどを用意しておく。 プロジェクトの選択と集中を厳格に。 一つのプロジェクトに対して過度に期待しすぎない。 出口戦略について もし「法定通貨」もしくは「BTC / ETH」を増やしたいのであれば、「即売り」が一つの選択肢です。 デリゲート、LP供給など複数の戦略がありますが、最安値で買って最高値で売ることは、どんな優秀なトレーダーでも難しいため、欲張らずに売るのが良いのではないでしょうか。複数のウォレットをお持ちの場合は、特定のウォレットは持ち続けるという戦略も考えられます。 こちらは投資助言ではありませんので、あらかじめご留意ください。 次回は、2024年の傾向からは「配布量の二極化」と「デポジット系と強制LP化」の2点。その他、「狙うべきエアドロ - インフラ系」について解説します。
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2024/06/02DMMビットコイン、流出事件の最新情報まとめ|約482億円の行方とは
暗号資産交換業者のDMMビットコインは2024年5月31日、同社ウォレットから4502.9BTC(約482億円相当)のビットコインが不正に流出したと発表しました。 DMM Bitcoinから482億円分のビットコインが流出、全額保証へ DMMビットコインは、令和5年3月期の事業報告によると、37万以上の顧客口座および、顧客預かり資産として400億円を有している日本有数の暗号資産交換業者です。 今回の記事は、事件の詳細および流出したビットコインの行方や過去の流出事件を特集したものとなります。 DMMビットコイン流出事件の概要 [caption id="attachment_114572" align="aligncenter" width="786"] 画像引用元:DMMグループ[/caption] DMMビットコインによると、不正流出は5月31日13時26分頃に検知され、ビットコインは500BTCずつ9回に分けて1つのアドレスに集約されたとのことです。 同社は、顧客の資産についてはグループ会社の支援を受けて全額保証する方針を示しています。また、新規口座開設の審査や暗号資産の出庫処理など、一部サービスの利用を停止し、被害状況や原因の調査を進めています。 今回の不正流出は、暗号資産業界全体のセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにする出来事となりました。 現時点(6/2)での情報まとめ 流出日時: 2024年5月31日13時26分頃 流出額: 4502.9BTC(約482億円相当) 流出先: 1つのアドレスに集約 顧客資産: 全額保証の方針 サービス: 一部停止中 原因: 調査中 これまでの日本における暗号資産流出事件について これまでにも日本国内における暗号資産の流出事件は何度か発生しており、主要なものとしては以下が挙げられます。 発生した年 企業名 流出額(単位:億円) 2014 マウントゴックス 480 2018 コインチェック 580 2018 テックビューロ (Zaif) 70 2019 ビットポイントジャパン 35 2021 リキッド 100 2024 DMMビットコイン 482 今回のDMMのビットコイン流出事件は、日本の暗号資産流出事件の中では過去2番目の規模となっています。 流出したビットコインの詳細及び業界各社の反応 事件から2日が経ちましたが、未だ詳細な事件内容や金融庁の反応などは分かっていません。 この記事では、現時点ではビットコイン流出事件に関して発生しうる多くの疑問について、解説して行きます。 注意: 本記事は記事執筆時点で入手可能な情報に基づいて作成されており、今後の調査状況によっては内容が変更となる可能性があります。 ビットコイン流出の該当トランザクション [caption id="attachment_114557" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:Whale Alert[/caption] DMMから流出したビットコインのトランザクションは既に把握されており、Whale Alertによって検知されていました。 トランザクションの詳細から、およそ500BTCずつが9回にわたって送付されたことがわかります。 また、トランザクション手数料が、0.1BTCとなっていることにも注目です。0.1BTCは、トランザクションの大きさと比べて異常なほど高額の手数料となっています。 盗まれたビットコインの行方|現在は特に動きはなし [caption id="attachment_114558" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:Arkham[/caption] 流出したビットコインの動向は、オンチェーン上で調べることができます。 オンチェーンデータプラットフォームのArkhamを使って送付先アドレスを検索すると、そのアドレスからどのアドレスへ暗号資産が送付されたかを調べられます。 記事執筆時(6月2日)では、これといった動きはなく、盗まれたビットコインはどのアドレスにも送付されていないことが分かります。 仮に、このアドレスに動きがあった場合には、オンチェーン上での範囲においては、誰でも調べることが可能です。 何故コールドウォレットから資金流出したのか?|内部調査の続報が待たれる [caption id="attachment_114559" align="aligncenter" width="1439"] 画像引用元:DMM Bitcoinセキュリティ体制[/caption] DMMビットコインは自社のセキュリティ体制に関して、顧客資産の95%以上はコールドウォレットに保管し、毎営業日ごとに確認していると発表されています。 また、コールドウォレットからホットウォレットへ暗号資産を移動する際には、取締役も含めた複数部署の承認のもと、二人体制で移動作業を行っているとしています。 コールドウォレットとは、ウォレットの保管方法の1つであり、ウォレットをネットワークから切り離して安全なところに保管することで、オンライン上でのハッキングから保護する仕組みです。 今回流出した4502.9BTC(約482億円相当)のビットコインは、DMMビットコインの預かり資産の大部分に相当する金額です。同社が顧客資産の95%以上をコールドウォレットに保管する方針であることを考慮すると、コールドウォレット内の資産も含めた流出であることが予想されます。 ネットワークから切り離されたコールドウォレットから資金が流出したことから、マルウェア感染だけでなく内部犯行の可能性も一部で指摘されており、今後のDMMビットコインの内部調査の進展に注目が集まります。 今回の事件に対する業界主要企業からの反応 DMMのビットコイン流出が報告されてから、日本の主要暗号資産交換業者が顧客の不安感を払拭するために、資産管理状況及び対応についてアナウンスをしました。 SBI VC Trade 2024年5月31日の国内暗号資産交換業者からの顧客暗号資産の流出に関する発表及び各種報道を受け、多数のお問い合わせを頂戴していることから、お客様の資産管理状況及び当社対応についてご報告いたします。https://t.co/VP4s0nDljs — SBI VC Trade (SBI VCトレード) (@sbivc_official) June 1, 2024 bitFlyer DMM Bitcoinでビットコインの流出被害が確認されました。当社では被害がないことを確認しております。 当社では創業以来、流出被害は発生しておらず、お客様の資産は安全に保管されております。 当社以外の取引所に暗号資産を送付される際は十分にご注意ください。… — bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) May 31, 2024 Coincheck 【当社におけるお客様からの預かり資産の保全について】 当社において、現在、お客様よりお預かりしているすべての資産について分別管理ができており安全に保管されていることを確認いたしましたので、お知らせいたします。… — Coincheck(コインチェック) Status (@CoincheckStatus) June 1, 2024 日本暗号資産取引業協会 (JVCEA) [caption id="attachment_114584" align="aligncenter" width="639"] 画像引用元:JVCEA[/caption] この他にも、楽天など暗号資産を取り扱う会社はそれぞれ自社の顧客資産情報の調査を報告しています。 今後の暗号資産規制はどうなるか 事件からまだ2日の経過であり、詳細な事件の報告が待たれますが、今回の事件をきっかけとして日本における暗号資産に対する規制がさらに厳しくなる可能性もあります。 暗号資産の法規制の大きなきっかけとなったコインチェック事件 [caption id="attachment_114574" align="aligncenter" width="777"] 画像引用元:コインチェック公式HP[/caption] コインチェック事件は、2018年1月に発生した、当時国内最大規模の暗号資産流出事件です。 事件の概要 発生日時: 2018年1月26日午前0時2分から午前8時26分までの間 流出暗号資産: 5億2630万XEM(当時価値約580億円) 原因: コインチェックのNEM保管用ホットウォレットへの不正アクセス 事件の経緯 不正アクセス: コインチェックの従業員が受信したフィッシングメールを開封し、マルウェアに感染。これにより、外部からの不正アクセスが可能となりました。 NEM流出: 攻撃者は、不正アクセスを通じてNEMの秘密鍵を盗み出し、外部のアドレスにNEMを送金しました。 発覚と対応: コインチェックは、NEMの残高異常に気づき、不正アクセスとNEM流出を確認。NEMの入出金を停止し、金融庁に報告しました。 顧客への補償: コインチェックは、流出したNEMを日本円で買い戻し、顧客に補償することを発表しました。 法改正によって規制が強化|コールドウォレットによる管理が義務化へ コインチェック事件をきっかけの1つとして、日本の暗号資産に対する規制は主に以下の点で強化されました。 法改正による規制強化 改正資金決済法の施行 (2019年5月、令和元年法律第28号):顧客資金を信託銀行等に信託する義務、コールドウォレット等での信頼性の高い方法での管理義務化やホットウォレット分については弁済原資の保持が必須、カストディ業務が暗号資産交換業の定義に追加。 自主規制団体の設立とルール策定 日本暗号資産交換業協会 (JVCEA) の設立:業界の自主規制団体が設立され、セキュリティ対策や顧客保護に関する自主規制ルールを策定し、会員企業に対して遵守を義務付けました。 DMMビットコイン流出事件が法規制に与える影響 日本における暗号資産規制の大きなきっかけとなったコインチェック事件は、フィッシングメールの開封によって発生しましたが、今回のDMMビットコイン流出事件では、現時点ではそのようは報告はありません。 しかしながら、コインチェック事件をきっかけにコールドウォレット等での管理が義務化されたものの、今回のDMMビットコイン流出事件ではコールドウォレットからの資金流出が濃厚とされており、企業の内部統制に関する疑念が沸き起こっています。 今後、コインチェック事件による法改正と同様、DMMビットコイン流出事件をきっかけとして、暗号資産交換業者の内部コンプライアンスや資産管理に関する包括的な法規制議論が進む可能性があります。 情報ソース:DMMビットコイン令和5年3月期事業報告、Whale Alert、Arkham、DMMビットコイン(セキュリティ体制、流出報告・第一報)、JVCEA、改正資金決済法(令和元年法律第28号)
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2024/05/232024年仮想通貨エアドロップの最新戦略|飽和時代に必要なアプローチとは
– 筆者:@HenryWells1837 2024年、仮想通貨のエコシステムはますます成熟してきました。その中でも、昨今話題になっているトピックの一つが「エアドロップ」です。 エアドロップは、新たなトークンやプロジェクトを広めるために用いられる手法で、投資家と開発者の間で急速に普及しています。かつては参加者が少なく、恩恵を受けやすい環境でしたが、最近では参加者の増加により飽和状態になりつつあり、実際の配布金額も少なくなってきています。 上記の変化は、エアドロップ獲得戦略を再考する必要があることを意味しています。 本記事では、エアドロップを成功に導くための重要な要素を解説し、予算設定、プロジェクトの選定からウォレット管理に至るまでを解説します。 エアドロップの基本概念と進化 基本概念と歴史 エアドロップは、ブロックチェーンプロジェクトがトークン発行時に対象者へトークンを配布するマーケティング手法の一つです。 世界各国のグローバル市場でビジネス展開が求められる中、国別に異なる規制や人材確保、スピード感などの問題から、テレビCMなどの伝統的な広告戦略が常に適切とは限りません。そのため、プロジェクトとエンドユーザーの距離を縮める手段として、広告宣伝費や販管費を効果的に活用することが望ましいとされています。 特に注目されるのは、2020年9月にUniswapが実施したエアドロップです。このエアドロップは、プロジェクトへの各ユーザーの貢献を称え、プロジェクトの「持続」と「発展」に寄与する形で行われました。これは単なるマーケティング手法というより、参加者への「感謝」の表現としても大きな意味を持っていました。 今では、エアドロップを専門に市場に参加するユーザーも増え、プロジェクト側は「マーケティング費」や「コミュニティ形成費」という必要な「費用」として捉えています。 配布されるトークンには大きく分けて2つのカテゴリがあります。一つはArbitrumやOptimismのようなネットワークインフラ系のプロジェクト。もう一つはそれらのチェーン上で展開される各種Dappsが発行するトークンです。 Uniswapのエアドロップ以降、多くのプロジェクトが同様の手法を採用し、配布方法も進化してきました。特に、時間が経つにつれて、不正行為への対策やKYC(顧客確認)の要件が強化されています。エアドロップが広く受け入れられるにつれ、一部のプレイヤーやBotが不正に複数カウントを利用する事例が増え、VPN使用による規制も強化されました。最近では、ModeやEigenlayerのようなプロジェクトのエアドロップが印象に残っており、HolographのようにKYCと連携した取引所アカウントからトークンを請求する新しい方法も導入されています。 従来、仮想通貨市場への参入者の中でエアドロップを主な目的とするケースは少なかったですが、筆者の観点からは、日本でも2024年から新規プレイヤーがエアドロップを主な動機として市場に参入するようになり、今後は競争が激化し、獲得までのハードルが高まると考えられます。 主要なエアドロップ事例 ENS、DYDX、Uniswapなど、数々の著名プロジェクトがエアドロップを通じてそのコミュニティに価値を還元してきました。これらのエアドロップは、プロジェクトの初期支持者やアクティブユーザーに対する報酬として機能しています。 以下は、2020年から2024年までに実施されたエアドロップのプロジェクトの一部をまとめた表です。表はプロジェクト名、ティッカー、カテゴリ、およびチェーン情報を含んでいます。 ( このデータはDuneから抽出されたもので、すべてのエアドロップを網羅しているわけではありません。) これまでに配布されたエアドロップのリスト ✅ = ネットワークインフラ系 日付 プロジェクト ティッカー カテゴリ チェーン 2020年9月 Uniswap UNI DEX Ethereum 2020年12月 1INCH 1INCH DEX aggregator multi-chain 2021年1月 Tornado Cash TORN Privacy Ethereum 2021年2月 Mask Network MASK Social Ethereum 2021年3月 Inverse INV Yield Ethereum 2021年4月 AmpleForth AMPL Other Ethereum 2021年5月 Gitcoin GTC Social Ethereum 2021年6月 Osmo OSMO DEX Cosmos 2021年6月 Botto BOTTO NFT Ethereum 2021年9月 dYdX DYDX Perps dYdX 2021年9月 Notional NOTE Yield Ethereum 2021年9月 Unlock protocol UDT Other Ethereum 2021年10月 Juno JUNO DEX Cosmos 2021年10月 DappRadar RADAR Social Ethereum 2021年11月 Ethereum Name Service ENS Social Ethereum 2021年11月 Paraswap PSP DEX aggregator multi-chain 2021年12月 Astroport ASTRO DEX Solana 2022年1月 X2Y2 LOOKS NFT Ethereum 2022年1月 CoW COW DEX aggregator multi-chain 2022年2月 HOP HOP Cross-Chain Ethereum 2022年3月 Ape Coin APE NFT Ethereum 2022年3月 Looksrare LOOKS NFT Ethereum 2022年4月 EVMOS✅ EVMOS Cross-Chain Cosmos 2022年5月 Optimism✅ OP Chain Optimism 2022年6月 Velodrome VELO DEX Optimism 2022年10月 Blur BLUR NFT Ethereum 2022年10月 Aptos✅ APT Chain Arbitrum 2022年11月 Hashflow HFT DEX aggregator Ethereum 2022年12月 ZigZag ZZ DEX zkSync Lite 2023年3月 Arbitrum✅ ARB Chain Arbitrum 2023年3月 Space ID ID Social Ethereum 2023年4月 AI Doge AIDOGE Meme Arbitrum 2023年6月 Maverick MAV DEX Ethereum/zkSync Era 2023年7月 Arkam Intelligence ARKM Data Ethereum 2023年8月 Sei✅ SEI Chain Sei 2023年8月 Connext NEXT DEX Ethereum 2023年11月 Pyth PYTH Oracle Solana 2023年11月 Vertex VRTX DEX Arbitrum 2023年12月 Jito JTO MEV Solana 2024年1月 Jupiter Jup DEX Solana 2024年1月 AltLayer ALT LRT Ethereum 2024年1月 Zetachain✅ ZETA DEX - 2024年2月 Dymension✅ DYM DA - 2024年2月 Starknet✅ STRK Chain Starknet 2024年2月 zkSync ID ZKID Social zkSync 2024年2月 Convergence CVG Yield convergence 2024年3月 Ether-fi ETHFI LRT Ethereum エアドロップを獲得するための条件 エアドロップを獲得するには、以下のような条件を満たすことが一般的です: 早期利用 流動性の供給 特定のNFTの保有 一定期間のプロジェクト利用 一定の残高の保持 特定のトークンのステーキング シビル対策について シビル攻撃は、ボットなどを活用して複数のアカウントでエアドロップを大量に受け取る行為です。2022年2月のHop Protocolエアドロップ以降、シビル判定が導入され、これにより配布の「公平性」が一層高まりました。しかし、少額予算での活動もシビル判定される可能性があり、慎重な動作が求められる一方で、一定の大胆さも必要です。 ウォレット管理と戦略的な利用方法 先の一覧表では、47プロジェクトに対して、以下の8プロジェクトがインフラ系のエアドロップでした。 EVMOS Optimism Aptos Arbitrum Sei Zetachain Dymension Starknet 非EVM系のネットワーク系プロジェクトでは、テストネットへの参加やノードの構築、特定のトークンのステーキングを通じてエアドロップが獲得できました。一方、EVM系のプロジェクトでは、適応対象となるウォレットのEthereumや各種L2上でのトランザクション履歴やガス代の使用料も重要な要素とされました。 インフラ系のエアドロップを狙う場合には、早期段階でのプロジェクトへの「貢献」が重要です。また、EVM系のインフラプロジェクトにおいては、イーサリアムメインネットや各種L2での「活動履歴」が重視されます。 ここで重要なのは、インフラ系のエアドロップを狙うウォレットと各種dapps系のエアドロップを狙うウォレットを区別して管理することだと筆者は考えます。 ウォレット分散の利点 DeFi運用やNFTの収集において、ウォレットを目的ごとに分散することはリスクヘッジとして非常に重要です。 普段使いのウォレットと大量のBTCやETHを保管するウォレットを同じにするのは、資産紛失のリスクが高まるため非常に危険です。 BCGのようなトランザクションの頻度が高いサービスを利用する場合、ハードウェアウォレットの使用は手間がかかるため推奨されません。このような理由から、ウォレットの分散は極めて重要です。実際、インフラ系エアドロップでは、ユーザーが複数のウォレットを使い分けることが一般的です。 複数のウォレットを用いてエアドロップを獲得する行為は決して「悪」ではありません。例えば、エアドロップの対象となるプロジェクトに「流動性の供給」の条件がある場合、10,000ドルの予算を持っているならば、資産紛失のリスクを考慮してその金額を分散することが賢明です。 ウォレットの実際の分け方 エアドロップ獲得を目指すうえで、インフラ系エアドロップと各種Dappsエアドロップを狙うウォレットを明確に分けることが重要です。 インフラ系エアドロップ用ウォレット:重要な注意事項 保有残高 特定トークンのステーキング 各種チェーンのアドレスの紐づけ 保有残高について 複数アカウント対策として、保有残高に基づく足切りが一般的になっています。最低限、イーサリアムメインネットに0.5 $ETHの保有が望ましいですが、狙っている他のメインネットにも同様の保有が推奨されます。 特定トークンのステーキング エアドロップの条件は複数あり、その中から3つまたは4つを満たすことでエアドロップされるトークン量にボーナスが加えられます。例えば、Optimismではボーナス要素が多く設定されました。以下のトークンをステーキングすることが一つの条件として数えられる可能性があります。 $TIA $ATOM $AVAX $MATIC $SOL $ALT $PYTH ステーキング数量による足切りも頻繁に行われるため、注意が必要です。 各種チェーンのアドレスの紐づけ 以下のチェーンのアドレスを適切に管理し、紐づける必要があります: EVM Cosmos ( & Osmosis etc ) SUI Aptos Celestia それぞれのアドレスがどのように連携しているかを管理することが重要です。 Dappsエアドロップ用ウォレット:重要な注意事項 プロジェクトの選定 資本勝負になる場合が多い シングルDapps-シングルウォレット戦略へのシフト プロジェクトの選定 プロジェクト選びに際しては、攻めの姿勢で臨むことが有利です。多くのプロジェクトはエアドロップでユーザーを引きつけますが、結果としてプロジェクトが持続可能でない場合、無益な投資に終わることもあります。そのため、以下の点を評価基準に加えることが重要です: プロジェクトが実際に資金調達をしているか。 オリジナリティーがあり、ただの模倣ではないか。 収益モデルが確立しているか。 展開予定のブロックチェーンが適切か。 プロジェクトの主要メンバーの背景。 マーケティングが過度でないか、特にKOLによる影響は適切か。 コミュニティの雰囲気が健全か。 プロジェクトが創造的で持続可能か。 開発期間が適切か。 プロジェクトが支持されているコミュニティや国。 トークンの取引所上場や市場での流動性確保に関わる費用と戦略。 これはあまり知られていない事実かもしれませんが、トークンを特定の大手取引所に上場させるためには、一般に想像される以上に高額な費用がかかります。さらに、トークンの流動性を維持するためにマーケットメイカーのサポートを利用する場合も、同様に大きな費用が必要です。 そのため、Gitcoin Grantから資金を集め、Twitterで支援を受けていると公言する小規模プロジェクトであっても、トークンの発行から取引所への上場に至る過程を考慮すると、エアドロップの期待値は必ずしも高くはありません。これは特に、エアドロップを目的とした投資選定において考慮すべき点です。しかし、これはあくまで一般的な見方であり、中にはユニコーン級の成功を収めるプロジェクトも存在します。 あくまでも「エアドロップ獲得のための選定」であるということを忘れないでください。 資本力勝負になる場合が多い 最近では、Eigenlayerのようなリステーキング系のエアドロップが多いです。 こういったプロジェクトは参加者にトークンボーナスを配布することもありますが、最終的には「資本勝負」になることが多いです。 例えばこちらのウォレットアドレスは4回のトランザクションで以下のエアドロップを獲得しました。 (https://debank.com/profile/0x44086d5d2e3b6a7ca48133ef2def4043c03b7aba) 6,667 $ALT : 約32万円 11,129.9491 $EIGEN : 約1200万円 *為替相場は執筆時のレート / $EIGENはWhalemarketより $7で設定 *投資額:約4500万円 / 期間:拘束期間約3ヶ月及び7ヶ月 トランザクション履歴は非常に美しく、文句のつけようがない成果です。 しかし、もし今年からエアドロップを獲得を目指すユーザーは、中々このような真似をすることは難しいのではないでしょうか。 エアドロップ獲得において、このようなプレイヤーも常にいることを念頭に置いた上で、そのプロジェクトが資本勝負になるかどうかも重要な判断基準です。 シングルDapps - シングルウォレット戦略へのシフト この戦略は、特定のDappsに特化したウォレットを運用することで、エアドロップの効率を最大化します。プロジェクトの持続性や将来性を考慮した上で、一つのDappsに焦点を当てたウォレット管理が推奨されます。 Celestiaなどのモジュラー系ブロックチェーンの台頭により「1 dapps = 1 chain」という考えが広がってきました。 また、昨今のKYC済みの取引所との紐づけなどを踏まえると、過去のアクティビティ履歴を重視しないインフラ系以外のプロジェクトのエアドロップを狙うのであれば、複数のウォレットに分散させるのではなく、そのエアドロップ獲得に特化した専用ウォレットを都度作成する方が成果が最大化するかもしれません。 もちろん、プロジェクトによっては配布上限を設けているプロジェクトもありますので、どこにウェイトを置くかによって複数のウォレットを活用するか、単体で一つの使い捨てウォレットをするのか変わります。 「予算」はいくらあれば良いのか エアドロップ市場の現状を踏まえると、足切りや資本勝負になる部分を考慮して、安全を期すためには約8,000米ドル(日本円で約120万円)の予算が適切と言えるでしょう。 かつては、10万円の投資で20万円から30万円のリターンを得ることも可能でしたが、エアドロップ市場が成熟し競争が激化したため、現在ではそれほど大きな期待はできなくなっています。 まとめ - エアドロップ戦略は「選択」と「集中」が重要なフェーズに突入 これまでに見てきた事例を踏まえ、ウォレットの明確な区別、プロジェクトの選定、そして適切な予算設定の重要性について説明しました。 エアドロップを獲得する難易度は日増しに高まっており、簡単にリターンを得られると宣伝する声がありますが、その実際は決して容易ではありません。プロジェクトとの駆け引きや日々のタスクが課せられることもあり、個人の状況や相性によって結果は大きく異なることがあります。 そのため、余裕資金を用いて日常生活に負担をかけずにエアドロップ獲得に向けた活動に取り組むことが最も賢明です。
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2024/04/05顧客ニーズの分析が可能に|Web3プロジェクト「Cielo Finance」とは?
- 筆者:@HenryWells1837 Web3サービスの開発初期において、オンチェーンアクティビティを通じた顧客ニーズの洞察は非常に重要です。 ウォレットアドレスの活動を分析することで、ユーザー属性を明らかにし、特にL2チェーンの出現により、チェーンごとの詳細な調査が必要になりました。本記事では、ユーザーのオンチェーン活動を一括で調査できるツール、「Cielo Finance」を紹介します。 このツールを駆使することで、顧客のニーズや潜在的な利益の機会を発見できます。エアドロップを狙う一般ユーザーも、成功している人々がどのような行動をとっているのか、グループ別に分析することが可能です。 Cielo Financeとは Cielo Financeとはオンチェーンアクティビティのアグリゲーターです。 ウォレットアドレスをリスト化し、チェーン、トランザクションの種類、トークンの種類、USD価格でフィルタリングすることにより、各ユーザーの行動傾向を把握できます。 Cielo Financeのプラン Cielo Financeは無料プランと有料プランがあります。 有料プランにすることで、追跡できるトークンやウォレット数を増加させることが可能です。*詳細は以下の画像を参照ください。 ここでは、無料プランを活用したシンプルなリサーチ方法をご紹介します。 Cielo Finance(無料プラン)の使い方 まず、https://cielo.finance にアクセスし、「START FOR FREE」 を選択してサービスを立ち上げます。 すると以下の画面が表示されます。 「My Wallets」で自分のウォレットやTelegramとの連携もできますが、公開リストを利用する分析では不要です。そのため今回は、ウォレットとの連携は行いません。 画面左のメニューにある「Public Lists」を選択し、他のユーザーが作成したリストから分析したいリストを選びます。 選択したら、上記の様に他のユーザーが作成したListsが表示されます。 今回は、Debank Top Wallets のリストを選択しました。 このリストには、DeBankのWeb3ソーシャルランキング上位100ウォレットが含まれているリストを見ることができます。これを基に、特定のチェーンやトランザクションタイプでの活動をフィルタリングできます。 フィルタリング例 Chains(ブロックチェーン)の選択 フィルタリングを実施するにあたりまずはブロックチェーンを選択します。Cielo Financeが対応しているチェーンは、以下の24チェーンです。 Cielo Finance 対応チェーン Ethereum、Solana、Base、Degen Chain、Dydx、Arbitrum、Optimism、Blast、Polygon、Mode、Avalanche、BNB、Fantom、Scroll、Linea、zkSync、Mantle、opBNB、Aurora、PulseChain、Metis、Polygon zkEVM、Boba、Evmos 今回は、エアドロップの獲得が期待できるModeチェーンを設定してみます。 Transaction Typesの選択 次にTranscation typesを選択します。 Transaction Typesは、以下の17種類から選択が出来ます。 Swap - DEXやAMMを用いたスワップ履歴 LP - DEX等への流動性の供給履歴 Transfer Lending - レンディング履歴 NFT Mint NFT Trade NFT Transfer NFT Lending Bridge - 他チェーンからのブリッジ履歴 Rewards - 流動供給等から発生した手数料収益の履歴 Approvals Perpetual Option Wrap NFT Liquidation Contract Creation Other トップユーザーが他チェーンからModeへブリッジさせる際の金額を把握することで、そのチェーンの潜在的な利益可能性の判断材料となるため、今回は「Bridge」を選択します。 *その他に、Tokens / NFT とUSD Value等を選択できますが、今回は省略します。ぜひご自身で色々とリサーチする際に活用ください。 フィルタリングの結果 先の条件でフィルタリングした結果、下記のユーザーがトップに出てきました。 USDTを頻繁にブリッジしていることが分かります。 このユーザーのウォレットアドレスを見て、どのチェーンから、どのブリッジツールを利用してModeへブリッジしたのか見てみましょう。 DeBankのサイトへアクセスして、当該ウォレットアドレスを入力します。 日本円換算で約11億7千万円弱のトークンを保有しているユーザーであることが分かります。 では、それらの資産をどの様に運用しているか見ていきましょう。 Mode上のIroncladというLending プロトコルに預け入れています。 では、このサービスがどんなものか見ていきましょう。 ユーザー数が執筆時時点で11,502人で貸付金額が日本円で約20億円です。筆者の主観だと、そこそこの規模です。 では、このサービスのページを見ていきましょう。 ETHの年利が24.48%です。 AAVEのEthereum上での年利が1.66%と比較したら運用先としても非常に優れています。 また、このプロダクトは執筆時点ではトークン発行もされていないので、今の時点から預け入れていることでアーリーアダプターとしてTGEの差異にエアドロップの対象にもなるかもしれません。 この様に、無料プランでも各ユーザー動向から、これからのトレンドになる新しいチェーンの特定や新規プロジェクトのリサーチも可能になります。 今回は非常に簡単な方法でリサーチを行いましたが、より高度に自由料プランを活用しながら条件なども絞っていけば、さらなる潜在的な利益の特定が可能になります。 公式リンク HP:https://cielo.finance/ X(旧Twitter):https://twitter.com/CieloFinance 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
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2024/04/04ビットコインの半減期が目前|Bybit(バイビット)で相場の波に乗ろう
提供:Chainwire (InboundJunction) - 次の半減期はいつ?過去3回の半減期を分析し、来るべき2024年4月下旬のビットコイン相場を占う。仮想通貨(暗号資産)の王者ビットコイン価格はどう動く? 2024年3月、ビットコイン価格は、過去最高の1,000万円を突破しました。仮想通貨(暗号資産)の世界には、夢がありますね。 2024年4月下旬に、ビットコインは半減期を迎える予定です。新規の供給量が半減することで希少価値が上がり、ビットコイン価格に追い風が吹きます。事実、過去3回の半減期後には、ビットコイン価格が上昇基調を見せました。2024年4月下旬の半減期も同じシナリオを描くのでしょうか? Bybitでビットコインを買う方法 ビットコインの発行:主な特徴3つ 半減期について説明する前に、ビットコインの発行について、主な特徴をご案内します。ビットコイン全般については、Bybit記事「【決定版ガイド】ビットコインとは何か?」を参考にしてみてください。 特徴①:発行枚数に上限がある(2,100万枚) ビットコインの発行枚数には上限があります。2,100万枚までしか発行できず、その9割以上が発行済み。2033年には99%が発行され、残り1%を100年かけて2140年までに発行する見通しです。 なぜ発行枚数に上限があるのでしょうか? 理由は簡単。数量に限りがあれば、希少性が上がるからです。無制限に発行される仮想通貨の場合、いつかは供給が需要を追い抜き、価値に下押し圧力が働くでしょう。 この希少性がゆえに、ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれています。金(ゴールド)の埋蔵量は限られており、市場での流通量が簡単に増えないからこそ、価値が保たれています。ビットコインの半減期も、この希少性に拍車をかける仕組みです。 特徴②:ビットコインの発行にはマイニング(採掘)が必要 仮想通貨のマイニングとは、取引などのデータをブロックチェーン上に保存する対価として、仮想通貨を獲得することです。別の視点で説明すると、ブロックチェーン上で取引データを保存するためには、マイナー(採掘者)と呼ばれるネットワーク参加者によって、その取引に間違いがないか検証・承認する作業が必要です。 マイニングの報酬としてビットコインが新規に発行され、マイナーに付与されます。ビットコインのマイニング報酬は、2024年3月時点で6.25 BTCです。 仮に1 BTC ≓ 1,000万円なら、マイナーは1ブロック生成するたびに6千万円超のビットコイン報酬を手にできます。目を見張る金額ですね。ただし、個人のパソコンで処理できるほど簡単な演算ではなく、専門業者が非常に高性能な専用のハードウェア(ASIC機)を数千台規模で導入し、競争しています。*bitFlyer参照 では、マイナーが1ブロック生成するたびに、毎回6.25 BTCを獲得できるのでしょうか?その答えが次の特徴③です。実は、このマイニング報酬は、一定のブロック生成量ごとに減少します。 特徴③:約4年に1度の半減期に発行枚数が半減 <半減期までのカウントダウン(2024年3月10日時点)> (Bybit記事「2024年のビットコイン半減期について徹底解説」) ビットコインの半減期はいつ訪れるのでしょうか? Bybit記事「2024年のビットコイン半減期について徹底解説」では、半減期までの期間をカウントダウンしています(概算値)。 半減期は、約4年に1度発生します。これは、ビットコインのブロック生成報酬が210,000ブロックごとに半分になるようにプログラムされているからです。1ブロックの生成にかかる時間は約10分なので、21万ブロック ✕ 10分 ÷ (60分 ✕ 24時間 ✕ 365日) ≓ 3.995年になり、約4年に1度と概算できます。 半減期の開始時期は、下表のとおりです。 なぜ半減期が設けられているのでしょうか?答えは「希少性」を高めるためです。無尽蔵に流通量が増え続けないからこそ、1枚1枚の価値が高止まりします。 今すぐBybitでビットコインを買う 半減期を迎えてビットコイン価格はどう変わる? 一般に、ビットコインをはじめ、仮想通貨の価格は需要と供給のバランスで決まります。半減期を迎えれば、ビットコインの新規供給量は半減し、需要が供給を上回りやすくなります。その場合、価格は上昇基調を示します。 このセクションでは、過去3回の半減期を対象にビットコイン価格の推移を分析し、今後の価格動向も予想します。あくまで1つの予想にすぎず、投資時には投資家様の自己責任でご判断ください。 A)過去:今までの半減期3回を分析 <ビットコインのレインボーチャート> (出所:レインボーチャート) 上図は、ビットコインの価格と半減期を示しています。レインボーチャートと呼ばれており、ビットコイン価格が虹色の範囲内で推移しています。虹色の下限付近では強い買いシグナル、上限付近ではバブルの可能性を示唆しています。 2009年にビットコイン(BTC)が登場して以来、虹色の範囲内で価格は推移しており、参考にする投資家も少なくありません。 さて、2012年、2016年、2020年の時期に縦線が引かれていますね。これが半減期(Halving)です。半減期の前後にビットコイン価格はどのように推移したのでしょうか。 1回目の半減期(2012年11月28日):半年で約20倍 ビットコインが初めて半減期を迎えたのは、2012年11月28日。ブロック報酬は50 BTCから25 BTCに半減しました。レインボーチャートを見ると、半減期直後は横ばいでしたが、2~3ヶ月後を境にビットコイン価格(米ドルベース)が上昇トレンド入りしています。 当時はもともとの価格が約10ドルと低かったこともあり、わずか半年弱で約20倍に値上がりしています。半減期時点のビットコイン価格はレインボーチャートの下限付近にあり、強い買いシグナルが点灯しています。 2回目の半減期(2016年7月9日):1年で約25倍 2回目の半減期が訪れたのは、2016年7月9日。ブロック報酬は25 BTCから12.5 BTCに半減しました。当時のビットコイン価格もレインボーチャートの下限付近の600ドル台にあり、その後1年ほどで約25倍に上昇しています。 半減期の直前に急騰する場面もありましたが、前後半年ずつでは総じて緩やかな上昇基調です。しかし、半減期から半年を過ぎたあたりから急速な上昇局面を迎えています。 3回目の半減期(2020年5月11日):1年で約5倍 二度あることは三度ある。さて、3回目の半減期はどうだったでしょうか。ブロック報酬は12.5 BTCから6.25 BTCに半減しています。 3回目の半減期を迎えた後しばらくは緩やかに上昇していましたが、年末にかけて急上昇を始め、1年ほどで5倍に上昇しています。1回目と2回目には見劣りしますが、半減期時点のビットコイン価格が過去よりも高い点を考慮すると、相当な値上がりです。 過去3回のビットコイン価格:いずれも相当な値上がり <ビットコイン:発行枚数と価格の推移> (出所:glassnodeにて作成) 過去3回の半減期では、いずれの場合にも大幅なビットコイン価格の上昇が見られます。また、半減期を迎えた時点で、ビットコイン価格がレインボーチャートのおおむね下限付近であった点も見逃せません。 上表は、ビットコインの発行枚数とビットコイン価格の推移を示しています。左軸(オレンジ色の線)はビットコインの発行枚数です。半減期を迎えた2012年、2016年、2020年に発行枚数が半減していますね。 上表の右軸(灰色の線)はビットコイン価格です。たとえば、$60Kは60,000米ドルを意味します。半減期を迎えるたびに、多少の時間差はあるものの、ビットコイン価格が上昇基調を強めている傾向が見て取れます。 B)未来:今後のビットコイン価格予想 <ビットコインのレインボーチャート> (出所:レインボーチャート) 2024年4月下旬の半減期後に、ビットコイン価格は上昇するのでしょうか? 過去3回の半減期では、いずれも上昇しましたが、今回の半減期には過去3回とは異なる傾向が見られます。ビットコイン価格は下限付近ではなく、中央ゾーンに入っています。また、半減期の半年ほど前から上昇局面入りしています。 あくまで仮説の話ですが、下記が考えられます。 ①半減期を見越した買い注文が既に相当入っている ②株式市場などの活況を受けて余剰マネーの受け皿となっている 個別にご説明します。ただし、下記は1つの見通しにすぎず、将来の価格を保証するものでは一切ありません。投資は、投資家様の自己責任で行ってください。 ①半減期を見越した買い注文が既に相当入っている だれもが勝ち馬に乗りたいもの。過去3回の半減期では、いずれの場合も大幅に値上がりしました。二度あることは三度ある。「三度あることは四度ある」という心境の投資家は、個人・機関を問わず多いでしょう。 半減期ごとにビットコインの新規供給量は半減するので、それを上回る需要があれば、価格は上昇します。ただし、今回が過去3回と違うのは、既にレインボーチャートの中央ゾーンまでビットコイン価格が上昇しており、値上がり余地が以前よりも小さい可能性がある点です。 また、レインボーチャートは米ドルベースのビットコイン価格ですが、日本人の場合、円安の影響で新規購入時に多少不利になる懸念もあります。とはいえ、レインボーチャートでも「HODL」(ガチホ)シグナルが点灯しており、今からでも遅くはなさそうです(2024年3月10日時点)。 今すぐBybitでビットコインを買う ②株式市場などの活況を受けて余剰マネーの受け皿となっている もう一つの有力な仮説は、仮想通貨市場が余剰マネーの受け皿になっている見方です。今年に入り、株式市場ではS&P 500も日経平均株価も史上最高値を更新。割高のシグナルが点灯し始めています。投資家としては割高な株式を購入しづらく、目を皿のようにして代わりの投資先を探しています。 機を同じくして、2024年1月にはビットコイン現物ETFが正式に承認され、米国政府がビットコインの資産価値に一定のお墨付きを与えました。その点に安堵した投資家からの買い注文がビットコインに入っています。数千種類以上ある仮想通貨の中で、現物ETFが承認された仮想通貨はビットコインだけ。仮想通貨の王者「ビットコイン」の人気に拍車がかかっています。 上記の好材料がビットコイン価格を押し上げていますが、懸念点もあります。それは株式市場の調整局面入りです。ひとたび株価が下がれば、投資家は株式や仮想通貨などのリスク性資産を一部売却し、現金化します。その点も留意しながら、4年に1度の半減期で波に乗りたいですね。3回目の半減期の5倍増には届かなくても、倍増でも十分な成果でしょう。 Bybitでビットコインを買う方法 ビットコインの発行に関するよくある質問(FAQ) ここではビットコインの発行に関する質問にご回答します。 Q1:ビットコインを一番多く持っているのはだれですか? A:ビットコインの考案者「サトシ・ナカモト」が一番多く保有しているようです。推定枚数は、約110万枚です。仮に1 BTCが1,000万円なら、時価総額にして10兆円以上です。詳しくは、Bybit記事「2024年のビットコイン最多保有者はだれ?」をご覧ください。 Q2:ビットコイン2,100万枚がすべて発行されたら、何が起こりますか? A:すべてのビットコインが発行される時期は2140年頃と推定されており、すべて発行されたらどうなるかは正確にはだれも分かりません。しかし、2024年3月10日時点で約1,965万枚が発行済みであり、下図を見ればビットコイン価格は発行枚数の増加と足並みを揃えて上昇中していることがわかります。 下図の左軸(オレンジ色の線)は発行枚数、右軸(灰色の線)はビットコイン価格を示しています。左軸の18Mは1,800万枚、右軸の60Kは60,000米ドルを意味します。興味のある方は、Bybit記事「すべてのビットコインがマイニングされると何が起こるのか?BTC発行枚数上限2100万枚の謎に迫る」もご覧ください。 (出所:glassnodeにて作成) まとめ この記事では、目前に迫ったビットコイン半減期について、今後の価格予想を含めて詳しくご案内しました。過去3回の半減期でビットコイン価格はいずれも上昇しましたが、2024年4月下旬の半減期でビットコイン価格はどう動くのでしょうか。 半減期は4年に1度だけ。絶好のチャンスをつかみましょう! 今すぐBybitでビットコインを買う 注)本記事の内容はあくまで予想にすぎず、投資判断は各投資家様の自己責任で行っていただくようにお願いいたします。 免責事項 ・本記事はChainwire (InboundJunction)様より提供いただいた記事となります。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)
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2024/03/14NFTの詐欺・盗難対策 -「Delegate」を活用して資産を守る方法
– 著者:Henry(@HenryWells1837) 先日、ビットコインが史上最高値を記録し、市場全体が昨年に比べて顕著な活気を見せています。このような強気市場の状況下では、様々なシーンで盛り上がりを見せる一方でトークンの貸し出しや流動性供給などのDeFi活動を対象としたハッキングやNFTがウォレットから盗まれるなどの事件も増加する傾向にあります。 前回の強気相場では、一般事業会社の参入というのは目立ちませんでしたが、今回の相場では多くの事業会社が参入することが予測されます。それに伴い、多くの法人で生成されるウォレットアドレス内に高単価のNFTが保有される可能性があるなかで、これらの資産を守るための対策方法が十分に共有されていないケースも考えられます。 本記事では、市場の活性化がもたらすリスクに焦点を当て、特にNFTを対象とした犯罪から資産を守るための対策として、分散型プロトコルDelegateの重要性について解説しました。Delegateプロトコルは、個人および法人がNFTを安全に保管しながら、その利用価値を最大限に引き出すための戦略的なツールとして注目されています。 リスク対策の基本 リスク管理には一般に四つの基本的なアプローチがあります。これらのアプローチをNFTの盗難や紛失リスクの観点から具体的に見ていきましょう。 回避 (Avoid) NFTを保持するウォレットが不特定多数のウェブサイトとの接続を避けることで、リスクを回避します。この方法では、安全性を高めるために、ウェブサイトへのアクセスを制限します。 低減 (Reduce) 複数のNFTを一つのウォレットに集約させずに、それらを複数のウォレットに分散させることで、リスクを低減します。これにより、一つのウォレットが攻撃を受けたとしても、全てのNFTが同時に失われるリスクを避けることができます。 受け入れ (Accept) 一部の低価値NFTに関しては、管理コストやリスク対策の労力を考慮して、その紛失を受け入れることも一つの戦略です。これは、リスクとコストのバランスをとるための現実的な選択肢となります。 移転 (Transfer) NFTを保有するウォレットから別のウォレットへの権限移転を行うことで、リスクを転嫁します。これにより、もし攻撃者が元のウォレットにアクセスしたとしても、直接NFTを盗むことができなくなります。 最も効果的な対策は「回避」と「移転」 NFTの盗難や紛失リスクに直接対処するためには、「回避」と「移転」が最も効果的なアプローチとなります。 特に「回避」は、ウェブサイトへのアクセス制限により実践が難しい場合があるため、リスク対策としての「移転」の適用が推奨されます。この戦略では、NFTの保護を強化しつつ、所有権の管理の柔軟性を保持することができます。 今回は、NFTの盗難や紛失リスクに対する「移転」戦略に焦点を当て、その具体的な方法と利点について詳しく解説します。 このアプローチにより、NFTの安全性を保ちながら、デジタル資産の管理と活用のバランスの最適化が可能になります。 ホットウォレットとコールドウォレット リスク対策の話になる前に、「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の違いについて復習しましょう。これらの詳細については、筆者が運営しているAir Drop Guide3.0を参照ください。 ウォレットには、オンラインでアクセス可能な「ホットウォレット」と、オフラインで保管される「コールドウォレット」の二種類があります。ホットウォレットはその利便性から日常的な取引に適していますが、セキュリティリスクも伴います。一方、コールドウォレットは物理的に隔離されているため、ハッキングのリスクが非常に低いです。 コールドウォレットへのNFT移転による対策 NFTの盗難を防ぐための一つの方法は、NFTをコールドウォレットに移動させることです。しかし、日常的に取引を行う場合には、ホットウォレットの利便性を犠牲にしなければなりません。ここで「Delegate」プロトコルの利用が有効な戦略となります。 Delegateプロトコルの概要 Delegateは、ユーザーがコールドウォレットに保管しているNFTの保有権限を、ホットウォレットに委任できるようにするプロトコルです。 これにより、NFTの安全性はコールドウォレットによって保護されつつ、ホットウォレットを通じた日常的な取引で利便性を損なわずにNFTを使用できます。現在は、約18万4千のウォレットアドレスがDelegateを利用しており、以下のプロジェクトなどで導入されてます。 Azuki Opensea Yuga Labs HV - MTL Manifold Phaver Collablandその他、公式ドキュメントを参照。https://docs.delegate.xyz/ 利用する前の注意点 当該プロジェクトは、コールドウォレットに自身のNFTを格納し、それに紐づいたホットウォレットで日々のトランザクションを実行することでNFTのハッキングリスクをゼロにできますが、例えばエアドロップの対象となるためには、そのプロジェクトがDelegateを導入していることが条件となります。 例えば、コールドウォレットに特定のNFTを保有、それに紐づいたホットウォレットでLayer 2の特定プロジェクトを利用し、その当該プロジェクトがトークン発行される際の条件がプロジェクトの利用とNFTの保有だったとしましょう。その場合、もしプロジェクト側がDelegateで紐づく2つのウォレットを判定対象としていたらエアドロップの対象となります。一方で、判定の対象外にしていたらエアドロップの対象などにはなりませんので、その点ご注意ください。 Delegateの活用事例 NFTを所有するユーザーは、Delegateを通じてコールドウォレットにNFTを保管しながらも、ホットウォレットを介して取引やその他の活動が行えます。これは、セキュリティと利便性のバランスを保ちながらNFTを管理する効果的な方法です。 Delegate の設定方法 https://delegate.xyz/ にアクセスします。( 先URLをコピペしてアクセスください。) ウォレットを接続します。 次に下記画像の赤枠部分の「Registry」を選択します。 ◇ ウォレットをDelegateする場合 赤枠のWalletを選択します。 委任する先のウォレットアドレスを入力します。 その後、トランザクションを実行して完了です。 重要 Delegateのトランザクションはクロスチェーンには対応していないため、異なるチェーン上での操作を行いたい場合は、各チェーンでDelegateの設定が必要です。 ◇NFTをDelegateする場合 NFTをDelegateする場合は、赤枠のAssetを選択します。 委任先のウォレットアドレスを入力。 対象のNFTのコントラクトアドレスを入力。 委任するNFTのToken IDを入力する。 トランザクションを実行。 その後、画面右上のウォレットアドレス ⇒ Profileをクリックします。 Registryの部分に、委任元のアドレスと委任先のアドレスが表示されていたらトランザクションは完了されています。 まとめ|リスク移転をすることでNFTを守る 本記事では、NFTを紛失 / 盗難から守るための4つのリスク対策とリスク対策の一つ「リスクの移転」を実現するためのDelegateについての概要と使い方を説明しました。相場全体が強気になると、市場参加者の資産を狙う悪意のある第三者が必ず出現します。 前回のブル相場と異なり、今回のブル相場では特定のNFTを保有していることが市場を立ち回るうえで一つの大事な要素となっています。大切な資産でもあるNFTを守るために、Delegate等のツールを駆使してリスク対策を図りましょう。 Delegate 公式リンク https://delegate.xyz/ https://docs.delegate.xyz/ https://twitter.com/delegatedotxyz
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2024/03/06仮想通貨投資とFOMOの罠|見逃す恐怖に打ち勝つ
[no_toc] FOMO (Fear Of Missing Out) は、他人が経験している楽しみや成功を見逃しているという感覚を指します。仮想通貨市場では、価格が急上昇すると、多くの人々が投資のチャンスを見逃していると感じ、衝動的に投資を行うことがあります。 現在もビットコインの暴騰ももちろんですが、ミームコインの大幅な価格上昇やXなどでみられる高額エアドロップの話題など、大きな稼ぎを目の前に「自分だけ・・・」と感じている方も多いかもしれません。 仮想通貨とFOMOの危険性 FOMOは、投資家が冷静な判断を失い、過剰なリスクを取ることを促します。特に仮想通貨市場のような高い変動性を持つ市場では、価格の急激な上昇や下降がFOMOを引き起こしやすく、投資家を不安定な状況に陥れることがあります。 周りより稼ぎが少ないから、損しているけど相場が上がっているから何とか利益を得るためにハイレバレッジでの取引を行ってしまったり、人気のNFTが高騰している段階で大量に購入したり、流行っているプロダクトに大量に資金をつぎ込んでしまった瞬間暴落してしまった、といった経験がある方もいるのではないでしょうか。 FOMOによる具体的なリスク 市場の過熱:FOMOは市場の過熱を引き起こし、バブルの形成やその後の市場の調整を促進する可能性があります。 不合理な投資判断:FOMOにより、投資家は本来の投資計画を見失い、高いリスクを伴う投資に手を出すことがあります。 大きな損失:価格が急落したときに、FOMOにより衝動的に投資した人々は、大きな損失を被る可能性があります。 詐欺(SCAM)に会いやすくなる:DeFiが誕生した当初は、高騰しているトークンの要素を模倣した「買ったら売れなくなるトークン」やNFTに注目が集まった時期は、mintするためにウォレットをつなげるとハッキング被害にあってしまう、などといった詐欺やハッキング等のリスクも増加します。 2024年3月時点で、ビットコインETFへの継続的な資金流入などを背景にビットコインは1,000万円を超えるなど、市場が非常に盛り上がりを見せています。 市場が盛り上がると、XをはじめとするSNSプラットフォームでの発信量も増加する傾向にあるため、上記のリスクは常に頭に入れておきましょう。 FOMOを避けるための対策 情報の正確な把握:投資を行う前に、仮想通貨の基本的な知識を身につけ、市場の動向を理解することが重要です。 CryptoTmesの過去の記事を読み込んだり、CoinmarketCapやCoinGeckoなどの仮想通貨に関する総合情報サイト等を使用して市場の研究を重ねることで参入するべきタイミングや退くタイミングの精度を上げましょう。技術的な側面やデータに基づいて判断をすることが求められます。 長期的な視点の維持:短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持つことが大切です。 リスク管理の徹底:投資する前に、リスク許容度を明確にし、損失が許容範囲内であることを確認します。 まとめ 仮想通貨市場は大きなチャンスを提供しますが、FOMOによるリスクも伴います。 現在もXやご自身が参加しているコミュニティ内では利益報告や軒並み暴騰するミームコインのチャートを見て、無理な投資をしてしまおうかと考えてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。 適切な知識と戦略を持つことで、FOMOを克服し、賢明な投資判断を下すことができます。投資は自己責任であり、専門家の意見を参考にしながら、自分の判断で行うことが重要です。
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2024/03/05仮想通貨エアドロップ戦略「Berachain」の概要や使い方を解説
– 著者:Henry(@HenryWells1837) 2024年には、多くの仮想通貨プロジェクトでエアドロップが行われることが期待されています。 最近では、$ALT、$STRK、$DYMといったプロジェクトで数千ドル規模のエアドロップが実施されました。これからは、既にメインネットをローンチしている様々なインフラ系プロジェクトからのエアドロップも期待されています。 今回は、その中でも少し謎めいた雰囲気を持っているBerachainの概要とエアドロップ獲得までのプロセスについてご紹介します。 Berachainとは Berachainは、Proof-of-Liquidityという新しいコンセンサスメカニズムを採用した高性能なEVM(Ethereum Virtual Machine)互換ブロックチェーンです。このコンセンサスメカニズムは、ネットワークのインセンティブを整合させ、Berachainのバリデーターとプロジェクトのエコシステム間に強いシナジーを生み出すことを目指しています。 また、EVM互換チェーンを構築するための高性能ブロックチェーンフレームワークであるPolaris上に構築されているBerachainは、CometBFTコンセンサスエンジンを基盤としています。BerachainはCosmos-SDK上に構築されたEVM互換のLayer-1ブロックチェーンであり、Ethereumのツーリング、オペレーションを全てサポートし、さらにProof-of-Liquidityといった追加機能を組み込んでいます。これにより「EVM-equivalent-plus」とも考えることができます。 Berachainの創設者 Berachainの創設者は以下の通りです。 Smokey The Bera https://twitter.com/SmokeyTheBera Homme https://twitter.com/homme0x Dev Bear https://twitter.com/itsdevbear Papa Bear ( アカウント不明 ) Berachainへの主な投資家 Berachainへの主な投資家は以下の通りです。 Polychain Capital Hack VC dao5 Tribe Capital Shima Capital CitizenX Robot Ventures Mustafa Al-Bassam - Celestia Co - Founder & CEO 昨年5月時に発表された資金調達の際には、すでに4.2億ドルの評価額を得ています。 Proof-of-Liquidity(PoL) Proof-of-Liquidity(PoL)は、流動性をシステマティックに構築し、ステークの集中化を解決し、プロトコルとバリデーターを整合させることを目的としたコンセンサスメカニズムです。PoLは、Proof of Stake(PoS)の概念を基にしており、PoSの一部の問題点を解決するために設計されています。 抑えておくべきトークンの種類 テストネットを行う上で抑えておくべきトークンは以下の3つになります。 ティッカー 種類 $BERA ガストークン $BGT ガバナンストークン $HONEY ステーブルコイン $BERAの概要と入手方法 BERAは、トランザクションのガス代を支払うために使用されるネットワークトークンです。テストネット上の$BERAは、Faucetページをより無料で入手できます。 $BGTの概要と入手方法 バリデーターとのステーキングを通じてネットワークを保護するために使用されるガバナンストークンです。このトークンは非転送可能であり、ネイティブBEXなどに流動性を預けることで取得できます。 $HONEYの概要と入手方法 1 USDCに近似することを目指すステーブルコインです。テストネット$HONEYトークンを入手するには、Berachainテストネットフォーセットを通じてテストネット$BERAを入手し、その後Honeyでミントします。 テストネットの追加とFaucetの請求方法 まずは、お使いのMetamaskにBerachainのテストネットを追加します。 Network Berachain Artio RPC URL https://artio.rpc.berachain.com/ Chain ID 80085 Currency Symbol BERA Block explorer URL https://artio.beratrail.io/ そして、以下のサイトよりテストネットトークンをfaucetします。 https://artio.faucet.berachain.com/ その他に、下記のサイトでもfaucetが可能です。 The Honey Jar Faucet : https://faucet.0xhoneyjar.xyz/ Quicknode Faucet : https://faucet.quicknode.com/berachain/artio *The Honey Jar Faucetの方では、Questを達成することでFaucetをすることが出来るようになります。 テストネットの実践 Berachainでは、現在多くのプロジェクトが開発されてきてますが、テストネット上では下記の5つを触ることで、最終的に「BGT」トークンを獲得することがエアドロップ獲得のための最終ゴールになるのではないかと筆者は考えています。 ◇注意点 Berachainのテストネット体験は、初心者にはやや難易度が高いかもしれません。 問題が発生した際は、公式のガイドなどを参考しながら問題解決に取り組みましょう。 Dapps一覧 プロジェクト名 プロジェクト概要 BEX DEX HONEY ネイティブステーブルコインの発行先 BEND レンディングプラットフォーム BERPS トレード BGT Station ガバナンス Beratrail Berachain専用のエクスプローラー BEX こちらのBEXでは、スワップと流動性供給が出来ます。 流動性の供給を行うことで、$BGTを獲得する事ができますが、まずはfaucetとした$BERAトークンを$STGUSDCにスワップしましょう。 公式サイト:https://artio.bex.berachain.com/ Honey こちらでは、$HONEYを発行することが出来ます。 先程のBEXで獲得した$STGUSDCの一部を$HONEYにしましょう。 公式サイト:https://artio.honey.berachain.com/ BEND こちらでは、Honeyで発行したステーブルコイン$HONEYを預け入れてBGTを獲得することができます。 公式サイト:https://artio.bend.berachain.com/ BERPS こちらでは、Valutより$HONEYをDepositすることで、$BGTを獲得することが出来ます。 公式サイト:https://artio.berps.berachain.com/ BGT Station 獲得した$BGTをバリデーターにデリゲートし、ガバナンス投票に参加します。 ここまでの一連の作業でテストネット上でのタックス刻みやガバナンスへの参加に貢献出来ます。エアドロップが、どのような判断基準で実施されるかは不明ではありますが新しいL1チェーンを体験する良い機会ではないでしょうか。 注意点として、直近の1ヶ月間で参加者が急増したことにより、ネットワークが大変込み合っています。また、1日にfaucet出来るトークンの数量も以前より減っているので、時間に余裕を持ちながら、焦らずに実施していきましょう。 公式サイト:https://artio.station.berachain.com/ エアドロップの対象が示唆されているNFTプロジェクト Berachainに関連する複数のNFTプロジェクトがあり、これらを保有することでエアドロップの対象となる可能性があります。 代表的なプロジェクトには、Bong Bears、The Boo Bears、Bit Bears by Berachain、The Band Bears、The Baby Bearsが含まれます。 プロジェクト名 フロア 発行数 Opensea Bong Bears 150 eth 101 https://opensea.io/collection/bongbears/activity The Boo Bears 33 eth 271 https://opensea.io/collection/boo-bears Bit Bears by Berachain 5.18 eth 2,355 https://opensea.io/collection/berachain-bit-bears The Band Bears 8.39 eth 1,175 https://opensea.io/collection/the-band-bears The Baby Bears 15.5 571 https://opensea.io/collection/the-baby-bears この中の、Bong Bearsの推移を見てみましょう。 こちらのBong Bearsは、最後の取引成立が約2ヶ月前となっております。フロアプライスは150 ethですが、昨年は40 - 60 ethで売買されておりました。 こちらのプロジェクトがBerachain 上の最初のNFTコレクションとなっており、2021年の8月に共同創設者たちにより展開されたプロジェクトになります。そのため、特にこのNFTを保有することで、エアドロップの対象になることが期待されています。 その他のプロジェクトの価格推移も見てみましょう。 こちらは、Bit Bears By Berachain の価格推移です。 こちらは、The Band Bears の価格推移です。 いずれのNFTもBerachainから発行されており、直近の数カ月間で急激な上昇を見せています。 その他にもBerachainに関連しているNFTは複数存在しており、保有することで何かしらのエアドロップ対象となる可能性があります。 まとめ 本稿ではBerachainのエアドロップを獲得するためのステップバイステップとして、Berachainの概要、トークン、各プロジェクト、そして保有することでエアドロップ対象となることが示唆されているプロジェクトの紹介をしました。 再度の注意となりますが、上記はあくまでもエアドロップ獲得可能性を上げるための一案にしか無く、獲得を保証するものではありません。 よりBerachain及びBerachainについて知りたい方は、各公式TwitterやDiscordを注目ください。 オマケ - Berachainは求人中です Berachainでは現在、様々な職種で求人を募集中です。 リモートで働けるポジションもあります。 https://careers.berachain.com/ ミニマムの年収が80K ( = 約¥12,000,000 ) から150K ( = 約¥22,500,000 )と魅力的な数字ですね。興味のある方は詳細を確認してみてください。 免責事項 ・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。 ・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。 ・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)