Web3データ分析を極める – 第1部「チェーン/プロトコル編」【ツール14選】
2023/02/22・
noob botter
リサーチ
時の流れが目まぐるしい暗号資産/Web3市場では効率的な情報収集が重要になってきます。
今回は、チェーン/プロトコル分野で使われるデータツールをまとめました。
本トピックでは、下記の三部作を予定しています。
- 1、チェーン/プロトコル分析
2、トランザクション分析
3、NFTの分析/その他
おすすめツールを全部で14個紹介していくので、気に入ったプロジェクトは是非利用してみてください。
目次
プロトコル/チェーン分析
データツールのジャンルの分け方はさまざまありますが、今回は、それぞれ扱っている機能に分けて紹介していきます(全てのツールにおいて、英語が標準ですが、DeepL翻訳を活用することで英語が苦手な方でも使うことができます)。
また、今回の記事では、それぞれの簡単な特徴を解説していきます。
CryptoFees
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- レイヤー2分析
特徴
- 一覧でチェーンやプロトコルがどのくらいの収益を上げているかをすぐに確認できます。
- ページ上部から、別観点でのデータが見れるため、簡単に情報を確認したい場合におすすめです。
Dapp Radar
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- レイヤー2分析
特徴
- チェーンごとにプロトコル/マーケットプレイスなどを横断的に分析表示してくれます。
- Unique Active Wallet(UAW)と呼ばれる、アクティブなウォレットの数を表示してくれる指標もあるため、活発化しているDappをいち早く発見することができます。
Twitter/Discord/Telegram/サービスサイト
Token Terminal
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- レイヤー2分析
特徴
- メインページ下部で、わかりやすい一覧での分析結果が表示されます。
- 詳しく見たい場合はページ左部で、様々な観点での分析結果を見ることができます。
Artemis
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- リサーチレポート
特徴
- トップページにて、重要指標がカラフルなグラフで見ることができます。
- 各チェーンやプロトコルごとにカラフルで見やすいグラフを利用できます。また、細かなカスタマイズも可能です。
Twitter/Discord/Telegram/サービスサイト
Chain Broker
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- レイヤー2分析
特徴
- 今最も取引されているトークンや、利益率の良いトークン、新しく追加されたトークンなどを一括で確認できます。
- また、ICOのプラットフォームごとに利益率も確認できたり、独自の指標も揃っています。
DefiLlama
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- レイヤー2分析
- リサーチレポート
- 資金調達分析
- ハッキング関連分析
- ニュース/まとめ配信
- アグリゲーター
特徴
- DeFiで迷ったらとりあえずこれを使っておけばいいと筆者は思っています。
- 新参者からベテランまで、幅広いニーズに対応するDeFiの総合プラットフォームです。
Token Unlock
機能
- トークンアンロック分析
- リサーチレポート
特徴
- トークンのアンロック状況が一覧でわかりやすく閲覧できるサイト。
- UIも直感的でわかりやすく、MT.GOXなどの事件などにフォーカスしたトラッキングも提供しています。
BlockPour
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- レイヤー2分析
特徴
- ほぼタイムラグがない形で現在行われているスワップを表示する機能がダッシュボードに備えられており、金額帯でのソートも可能です。
- Rug Pullsというタブでは、ラグプルしたプロジェクトが一覧で閲覧可能となっており、独自の機能となっています。
- その他、通常のデータ分析プラットフォームに備えられている分析機能もあります。
L2BEAT
機能
- ブリッジ
- レイヤー2分析
- リスク分析
- 市場分析
特徴
- レイヤー2にフォーカスを絞った分析が閲覧できます。
- また、各プロトコルをクリックすると、詳細な情報を閲覧することができ、プロダクトのマイルストーンや、リスクとなる要素のまとめ、技術的な特徴のまとめ、スマートコントラクトを図式化したものなどを閲覧することができます。
Twitter/Discord/Medium/サービスサイト
Orbiter
機能
- ブリッジ
- レイヤー2分析
- プロトコル分析
特徴
- ユーザー数、アクティブユーザー数、インタラクション(ユーザーとアプリ/コントラクトのやりとり)数、トランザクションなど、包括的なデータが閲覧できます。
- arbitrum, optimisim, zksyncのDappデータのみをサポート
【トークン発行予定】分散型クロスロールアップブリッジ「Orbiter Finance」を解説
Sentiment
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
特徴
- さまざまな観点で構築されたデータを閲覧することができます。
- 「アカデミー」という機能も備えており、実際にトレードをする際に、これらのデータを活かしたらいいのかが丁寧に書かれています。
Twitter/Discord/Telegram/サービスサイト
intothblock
機能
- 価格予想
- 市場分析
特徴
- 各重要指標とクリプトの価格を一覧で閲覧できます。
- 価格予想機能もあり、よりトレーダー向きのツールになっています。
Exponential(Beta)
機能
- プロコトル分析
- 市場分析
- リスク分析
特徴
- ダッシュボード(ワンクリックでの投資が可能)は現在Beta提供ですが、各プロトコルを独自の観点で分析して、サマリーを出してくれています。
- Riskの評価なども行なっており、知らないプロトコルを簡単に理解するには適しています。
CryptoRank
機能
- プロトコル分析
- チェーン分析
- 市場分析
- 新規上場関連
特徴
- ランキング形式でさまざまなデータを閲覧できます。
- ICO/IDOを控える銘柄をいち早くチェックできるのも特徴です。
まとめ
チェーン/プロトコルの分析ツールを14個紹介してきました。
これらのツールを使いこなすことで、インフルエンサーやメディアが発信する情報を元に想像していた市場の姿をより鮮明に捉えられるようになるかと思います。
次回の第2部では「トランザクションの分析」に特化したツールを紹介予定です。今後のCrypto Timesからの発信を是非チェックしておいてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。