仮想通貨は今が「買い時」か|専門家が語る底値の見極め
Crypto Times 編集部

2025年4月、市場は大きな嵐に見舞われました。トランプ政権による予想外の規模の関税措置などをきっかけに株式をはじめとするリスク資産は大きく下落。2020年のコロナショック以来とも言われる市場の下落に多くの投資家が「この暴落は買いのチャンスなのか?」「底値はどこなのか?」と問いかけています。
BitMEX共同創業者のArthur Hayes氏のような強気な声も上がる一方、慎重な見方を示す専門家もいます。複数の視点から今後の戦略を探ります。
国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。
現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施されています。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。
なぜ暴落は起きたのか? 高まる経済への懸念
今回の市場混乱の背景には複合的な要因があります。
年初からの資産価格の高騰、政策転換への警戒感に加え、トランプ政権による大幅な関税引き上げが追い打ちをかけました。
新規関税の導入は90日間停止されたものの、既存の中国製品に対する関税は最大145%に引き上げられ、中国も米国製品に最大125%の報復関税で応酬。これにより米国内でのインフレ加速や雇用喪失、経済成長の鈍化といった懸念が急速に高まり、市場の売りを誘ったと予想されています。
強気派 vs 慎重派。仮想通貨は「買い時」か?
このような状況下で著名な仮想通貨インフルエンサーであるArthur Hayes氏は4月12日、Xで「Buy Everything(全て買え)」と投稿し、強気な姿勢を鮮明にしました。
And that’s a wrap folks. Buy everything! https://t.co/FOl09AYytp
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) April 11, 2025
同氏は米国債利回りの上昇(特に10年債が4.5%を超えたこと)が金融システムへのストレスとなり、FEDが市場安定化のために流動性を供給せざるを得なくなると主張。この流動性注入がビットコインなどのリスク資産にとって追い風となり「UP ONLY(上昇のみ)モードに入る」と予測しました。
一方で、ポッドキャスト番組「Empire」に出演した専門家たちはより慎重な見方を示しています。Quinn Thompson氏は年初の弱気姿勢から転じ、ビットコインに強気な見方を示しつつも「いくつか地ならしが必要だ」と市場の落ち着きを見極める必要性を説きます。Felix Jauvin氏も短期的な反発は期待できるものの、持続的な上昇には不確実性が伴うと指摘しています。
こうした中、FED自身のスタンスも注目されます。ボストン連銀のスーザン・コリンズ総裁は最近、市場はまだ機能しているとしつつも「もし流動性が逼迫すれば、FEDは行動する準備がある」と述べています。ただし「金融政策で用いる主要な金利ツールは、唯一の手段ではなく、流動性や市場機能の課題に対処する最善の方法ではないかもしれない」とも語っており、Hayes氏が期待するような迅速かつ大規模な流動性供給が必ずしも利下げという形や期待されるタイミングで実施されるとは限らない可能性も示唆しています。
国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。
現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施されています。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。
底値の見極め方:専門家たちの視点
では、投資家はどうやって底値を見極めればよいのでしょうか?専門家はいくつかのサインや考え方を提示しています。
一つは市場のセンチメントの変化です。ポッドキャストのホストであるJason Yanowitz氏は冗談めかしながらも「仮想通貨の人々がマクロ(経済全体)の話を聞き始めたり、我々のような番組がマクロの専門家を呼んだりするのは底値のシグナルだ」と指摘。市場参加者の関心が個別の仮想通貨だけでなく、より大きな経済動向へと移る時、相場の転換点が近い可能性を示唆しているのかもしれません。
また、Felix Jauvin氏は大規模なヘッジファンドによるパニック的な売りが一巡するタイミングが底値形成のシグナルになり得ると指摘します。非合理的な価格が見られるようになった時が買いを検討し始めるタイミングかもしれません。
一方、Arthur Hayes氏は現在のマクロ経済のストレスと中央銀行による介入期待という「組み合わせ自体が潮目が変わる前に資産を蓄積する明確なシグナルだ」と主張します。つまり、介入を待つのではなくストレスが高まっている今こそが買い時だという考え方です。
どちらの意見が正しいかは分かりませんが、専門家たちが共通して強調するのは「時間軸」の重要性です。短期的な利益を狙うのか、長期的な資産形成を目指すのかで取るべき行動は大きく異なります。また、Quinn Thompson氏が警告するように「『買い場だ』と思っても、そこからさらに下がる場合もあることも忘れてはいけません。
まとめ
先日の大暴落を受け、仮想通貨市場の見通しについてはArthur Hayes氏のような非常に強気な意見からより慎重な分析まで、専門家の間でも見解が分かれています。FEDが市場安定化のために行動する用意があることは示唆されていますがその具体的な時期や方法は不透明です。
「暴落は買いのチャンス」という言葉に安易に飛びつくのではなく、様々な情報源から現状を分析し、専門家たちの異なる視点を理解した上で自身のリスク許容度と投資戦略に基づいた冷静な判断を下すことがこれまで以上に重要となっています。
国内仮想通貨取引所「OKJ」は、毎日・毎週・隔週・毎月のいずれかのプランで1,000円~200,000円からビットコイン (BTC) の積立購入サービスを提供しています。
現在、OKJの口座開設者は1,000円分のビットコインがもらえる限定キャンペーンが実施されています。すでにほかの取引所の口座を持っている方もぜひ登録しておきましょう。
記事ソース:beincrypto.com、Empire
免責事項
・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。
・本記事に掲載された情報や意見は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性、完全性、目的適合性、最新性、真実性等を保証するものではありません。
・本記事上に掲載又は記載された一切の情報に起因し又は関連して生じた損害又は損失について、当社、筆者、その他の全ての関係者は一切の責任を負いません。暗号資産にはハッキングやその他リスクが伴いますので、ご自身で十分な調査を行った上でのご利用を推奨します。(その他の免責事項はこちら)