Entangleが400万ドルを資金調達|クロスチェーンの相互運用性とデータインフラの開発に注力
あどまん
1月9日、Entangleがシード及びプライベートラウンドにて400万ドルの資金調達を行ったことを発表しました。
Entangle is excited to announce the successful completion of our seed and private investment rounds, securing $4 million. pic.twitter.com/FlDq7sOQv6
— Entangle (@Entanglefi) January 9, 2024
今回のラウンドの資金調達では、Big Brain Holdings、Launch Code Capital、Istari Vision、LBank Labs、Skynet EGLD Capital、Cogitent Venturesなどが参加し、弊社Crypto Timesも出資しています。
目次
Entangleはデータインフラストラクチャに注力
Entangleは、完全にカスタマイズ可能なクロスチェーン相互運用性とデータインフラの開発を主導し、あらゆるブロックチェーン上のスマートコントラクトに検証可能なデータを提供しています。
Entangleのインフラストラクチャの中核は、ビルダーが安全で透明性の高い相互運用可能なデータ経路を作成できるようにするカスタマイズ性です。これには、スマートコントラクト操作を開始・実行するためのモジュラーブロックチェーンハブが含まれています。ビルダーは、クロスチェーン・オペレーションの処理と実行の制御を強化した独自のシステムを設計できるようになりました。
また、コンセンサスメカニズムのカスタマイズによって、オン/オフチェーン・データ収集と検証のためにオフチェーン・エンティティをカスタマイズ出来る柔軟性も提供されています。
Entangleは、Real-World Assets (RWA)、Metaverse、NFT、DeFi、SocialFi、Gaming、BRC-20やNFTを含んだWeb3ドメインの幅広いアプリケーションをサポートしています。
Entangleは先日、Universal Data Feedsを発表
Entangleは、1月10日にUniversal Data Feedsを発表しました。
このイノベーションは、データストリーミングをユニバーサルフォーマットに標準化するモジュラーメカニズムを導入することで、従来のデータオラクル以上に、スマートコントラクトがあらゆるネットワーク上で多様なWeb2およびWeb3データにシームレスにアクセスできるようにするものです。
従来のデータオラクルにおける課題としては、以下のようなものがありました。
- データの可用性:開発者は、アプリ開発のためにWeb3とWeb2の両方のソースから様々なデータにアクセスする必要がありますが、Web3エコシステムには現在、この必要な機能を提供するシームレスなインフラが欠けています。
- データロジックのカスタマイズ:現在利用可能なソリューションには、複雑なユースケースに合わせて、計算や実行ロジックなどのデータ処理をカスタマイズする機能が不足しています。
- クロスチェーンの限界:従来のオラクルは、限られた数や種類のブロックチェーンに限定されることが多く、様々なネットワークにまたがる効率的なデータを提供することが困難です。
- データ認証:完全性を検証する仕組みを含む、認証され検証可能なオンチェーンデータの欠如は、分散型アプリケーションをセキュリティリスクに晒してしまいます。
Universal Data Feedsとは?
上記で指摘したような問題を解決するのが、EntangleのUniversal Data Feeds(UDF)です。
UDFは、価格情報からより複雑なデータセットまで、幅広いデータの収集と送信を提供します。各データタイプには一意のIDが割り当てられ、必要なライブラリが作成され、合理的な統合のための統一フォーマットが保証されます。
UDFによって実現・改善される機能として以下のものが挙げられます。
- 統一された収集と処理: 開発者は、データを処理/確定するためのモジュールを作成し、普及のためのスキームを選択することができます。
- 相互運用可能なインフラ: UDFは、EVMと非EVMネットワークの両方でデータをシームレスに送信します。
- カスタマイズ性: 開発者は、独自のユースケースに合わせて、計算や実行ロジックなどのデータ処理ワークフローをカスタマイズできます。
- プッシュとプル: Entangleは開発者にデータ配信のプッシュまたはプルモデルの選択肢を提供し、アプリケーションのニーズに合わせてタイムリーな更新やコスト効率の高いオンデマンド検索を可能にします。
- トークンユーティリティ($NGL): すべてのデータフィードからの手数料は、バリデーター、トランスミッターエージェント、およびそのデリゲーターに分配されます。
- データセキュリティと分散化: Entangle Blockchainは、100人以上のバリデーターのネットワークによって保護された、認証済みデータのオンチェーンストレージのハブとして機能しています。さらに、EntangleはDual Proof-of-Collateralの仕組みを導入しており、バリデータだけでなく、トランスミッターエージェントのネイティブトークンをステークする必要があります。
Entangleのユースケース
以下、Entangleによって実現されるユースケースを紹介します。
- 利回り資産(Liquid Vaults)の合成可能性:金融市場とデリバティブ・プロトコルのニーズを満たすために、ロジックを組み込んだ様々なデータセットを提供することで、利回りトークン(LP)の担保化が促進されます。
- クロスチェーン動的ゲーム資産: アップグレード可能なNFTやブロックチェーンをまたいだ効率的な資産移動など、動的な仕組みでゲーム体験が強化されます。
- RWAトークン化:オフチェーンのソースやリポジトリから多様なデータをシームレスに統合し、実世界の資産を正確かつ安全にトークン化することが可能となります。(下図参照)
2024年のロードマップ
Entangleは、2月にメインネットのローンチを予定しています。
またこのローンチに向けて、クロスチェーンコミュニケーションのために13以上のブロックチェーンネットワークのサポート及び、50以上のDAppsと統合を行なっていくとのことです。
Entangle各種Information
公式サイト:https://entangle.fi/
X:https://twitter.com/Entanglefi