IOST、川崎市とNEDOの起業支援拠点 K-NIC で、初「ブロックチェーン ・スタート」イベントを開催
Crypto Times 編集部
2019年7月3日(水)に、川崎市、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、公益財団法人川崎市産業振興財団の3者で運営する、起業家支援拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」で、IOST/IOS財団(非営利、シンガポール、開発者約50名)が、ブロックチェーン技術にコミットした起業家たちを招いてイベントを開催しました。
本イベントでは、東京と大阪の学生アントレプレナー、藤岡紀光氏(慶應義塾大学、GeekHash Inc.)と岡崇氏(近畿大学、PHI Inc.)、エンターテイメント大手「avex」とエバーシステム株式会社(名古屋)でブロックチェーン事業を率いる石田陽之氏が登壇しました。
起業3ヶ月目、1年目、2年目の起業家登壇者が、どのようにブロックチェーン技術に可能性をみつけて、そして魅せられて、決意から起業まで、どのような活動で大きなチャンスを獲得したのか、彼らが取り組んでいるプロジェクトを熱く語るイベントとなりました。
本イベントのモデレーターを務めた、19歳の渡辺涼太氏(都立小石川中等教育学校卒)は、クラウドファンディングのリターンをトークン化するビジネスで起業を準備しています。
目次
各登壇者のピッチ
岡崇 CEO — PHI Inc.、近畿大学
トークテーマ「ブロックチェーン時代の働き方改革について」
従来の組織では上層部だけがプロジェクトの根幹を担うような現在の多くの企業体質に、ティール組織という自律形態で、個人に見合った最大限の権限を譲渡し、組織の物事を他人事ではなく自分ごとで考えることの重要性を訴えました。
7月3日にはIOSTと共同であらゆる組織をオンラインで可動できるようにするGUIDの開発を進めていくことを発表しています。
PHI Inc. — 2019年4月設立、事業内容:ブロックチェーン技術を活用した製品開発。IOSTプラットフォームを使ったDAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自立組織)のサービスを開発中。
藤岡紀光氏 CEO — GeekHash Inc.、慶應義塾大学
トークテーマ「ブロックチェーン領域でのビジネスの可能性」
国内のブロックチェーン総合メディアに初期から学生スタッフとして参加。その経験が起業で活きていること、起業後、ビジネス拡大の戦略としてのマーケティング事業と開発の資金バランスについて語りました。
GeeKHash Inc. — 2018年8月設立、事業内容:海外ブロックチェーンプロジェクトの日本国内への事業参入およびマーケティング。IOSTプラットフォーム上で、NFT(Non-Fungible Token)を使ったサービスを開発中。
石田陽之 CEO — エバーシステム株式会社 , エイベックス・テクノロジーズ株式会社 ブロックチェーン事業部
トークテーマ「新規事業立ち上げからブロックチェーンの社会実装へ」
20年前の起業の原点、大学の部活資金のために始めた、学生アルバイトと店舗をつなぐ、オンラインプラットフォームをつくったこと。
そして現CTOの和田(Ph.D.)氏との出会いから、まだ誰も挑戦しなかったフルチェーンのブロックチェーンゲームの開発とエイベックスとの出会いについてお話しされました。
エバーシステム株式会社 — 2017年8月設立、事業内容:ブロックチェーン技術を適用するための研究開発。IOSTプラットフォームを使ったDappゲーム「クリプトニンジャ 」を開発。2019年5月、エイベックス・テクノロジーズのブロックチェーン事業部に就任。
パネルディスカッション
起業の先輩である石田氏がモデレーターになり、渡辺氏(起業中)、岡氏(起業3ヶ月目)、藤岡氏(起業1年目)、ブロックチェーンに魅せられたきっかけなど、登壇者たちは熱く語りました。
まとめ
川崎市にある起業家支援拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」で行われた、IOST/IOS財団によるイベントのレポートになりました。
IOSTによる次回のイベントは7月9日に大阪で開催されます。『WITH BLOCKCHAIN ブロックチェーン とは?大阪!』と題したイベントで、今回と同様に岡氏、藤岡氏、そして株式会社Xethaを運営する武藤氏が集まるイベントとなっております。
興味のある方、大阪の方は参加してみてはいかがでしょうか?