この記事の3つのポイント!
- 韓国Woori Bank(ウリィ銀行)がRippleの送金テストを完了
- 日本からも37の銀行がこのテストに参加
- 実装には既存のSwiftネットワークを上回る規模のネットワーク整備が必要
地元のビジネスメディアであるChosunによれば、韓国Woori BankがRippleのソリューションを利用した国際送金テストに成功していたことがわかりました。このテストを監督していた韓国のデジタル戦略部門は、ブロックチェーンの技術を実践的に利用することに対して前向きな考えを示しています。Rippleを利用した国際送金は早ければ今年中に商業化される見込みです。
送金のテストを完了させた今、海外の取引所やIT部門でこの新しいシステムを利用を実践に移すことが実用化へ向けての次のステップとなります。Woori Bankの要人は『国際送金における大きな問題はその手数料の高さにある。今後顧客にとってより有益なシステムがあれば、言わずもがなそちらの送金手段を選ぶだろう』と話しています。
しかし、Rippleのソリューションを利用した国際送金の導入が、現状のSwiftのネットワークに完全にとってかわる可能性は低いです。これは、RippleのネットワークがSwiftの世界中に張り巡らされたものに比べて限定的である事が要因となっており、Rippleのソリューションを利用したネットワークの更なる拡大が必要とされていることを示唆します。
日本においても、日本の銀行公式からもRippleを使った国際送金の高速化に対しては『既に行われたテストの結果も良いものであった上に、いくつかの銀行、メガバンクなどがこれを実装する方向で動いている』と肯定的な意見が出されています。
SBIグループとWoori Bankグループによれば、今回のRippleのソリューションを利用したテストは60の銀行が参加、うち37の銀行は日本の銀行であったことからも、日本国内ではRippleのネットワークは広く張り巡らされているようです。日本国外からはWoori Bankを含め、Shinhan Bank、タイからはSiam Commercial Bankなどが参加しています。
Swiftを使った国際送金では仲介する銀行が存在しているため、平均して送金には3日程度を要しますが、Rippleのソリューションを使った送金が実現すれば、これらすべてのトランザクションがリアルタイムで行われることになるでしょう。
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