【PolkaAMA Week 第6弾】『Litentry』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説
   公開日 : 2021/02/18

【PolkaAMA Week 第6弾】『Litentry』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説

ユッシ@暗号通貨ドクターCRYPTO TIMES公式ライター

✅Twitter:@cryptoyusshi | 主にPolkadot情報を発信します

GAFA率いる今のWeb2.0は分散型のプロジェクトによって終わりが訪れ、遠くない未来にはWeb3.0へ移行すると一部では言われています。

しかし、分散型のプロジェクトに必須のブロックチェーンには、異なるチェーン間で情報の断片化が発生してしまうという問題があります。

本記事では、分散的にKYC情報などの情報を管理しつつクロスチェーンに対応したソリューションを提供する「Litentry」について、先日行われたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。

Litentryや今後のWeb3.0やDeFiについて興味がある方は是非最後まで読んでみてください。

当時のAMAの様子はこちらのYoutubeから確認ください。

目次

Litentryの概要

Litentryの概要

ティッカー/通貨名$LIT/Litentry
主な提携先Binance、Uniswap(v2)
時価総額
1億3100万ドル
特徴SubstrateベースでDIDアグリケーションプロトコル。クロスチェーンに対応したソリューション。
公式リンクWebサイト
Twitter
Telegram
Medium
GitHub

LitentryはSubstrateベースでDIDアグリゲーションプロトコルを提供するプロジェクトです。

Litentryでは、KYC情報などのデジタルアイデンティを分散的に自分達で管理することが可能です。

また、EthereumやBitcoinのチェーン間でデータのやりとりをした場合は通常、情報の断片化が起こってしまいますが、Litentryはこの問題を解決するためにクロスチェーン対応したソリューションを提供します。

「Litentry’s real-time credit calculation system」と呼ばれる信用スコアを計算する仕組みなども持っており、この仕組みは今後DeFiなどの分野にも使われていく可能性があります。

LitentryのAMA

今回のAMAにはLitentryのコミュニティリーダーであるMel Zhou氏が参加してくれました。

1.プロジェクトを紹介してください。

Litentryは、複数のネットワークにまたがる分散型のアイデンティティ集約プロトコルです。

Litentryの特徴として、

  • DIDインデックスメカニズム
  • Substrateベースの信用計算ネットワーク

などがあります。

Litentryのプロトコルは、分散型で相互運用が可能なアイデンティティアグリゲーションサービスを提供し、不可知のDIDメカニズムを解決することの難しさの軽減が可能です。

Litentryは、ユーザーがアイデンティティを管理したり、dApp上で異なるブロックチェーン間のアイデンティティ所有者の信用/評判をリアルタイムで取得するための”安全な乗り物”のような役割を果たします。

2020年10月、LitentryはFBG、Candaq、Hypersphere、Signum、Altonomyなどのクリプトベンチャーキャピタルから100万ドルのシードラウンドの資金調達を完了しました。

創業者は元Parityのソフトウェアエンジニアで、ブロックチェーンで5年以上、コンピュータサイエンスで7年以上の経験を持っています。

開発チームは現在ドイツのベルリンに拠点を置き、ブロックチェーン業界で長年の経験を積んでいます。

2.Litentryが解決できる問題点は何ですか?

web3の主な問題点として、異なるネットワークからのアイデンティティデータが断片化されていることが挙げられます。

例えば、Polkadotのオンチェーンガバナンスに参加したり、Filecoinのサービスを利用したりすると、それぞれのシステムでデータが生成されますが、これらのデータは他の多くのデータと同様に非常に断片化された性質を持った状態で異なるネットワーク上に存在します。このことはデータ管理の観点からするととても困難なものです。

また、異なるデータレジストリシステムをブリッジするAPIが存在しないため、コーディング作業には必要以上の手間がかかってしまいます。

オンチェーンガバナンスのユースケースに話を戻すと、現在、有権者の投票率は相対的に低く、Kusamaのような本質的な投票でも、投票したステークホルダーは全体の10%程度しかいません。

これは、有権者が議員候補者を検証したり検討したりするのに十分な情報を持っておらず、候補者のオンチェーンガバナンスの統計を表示するダッシュボードがないことなどが原因だと考えられます。

有権者の過去の参加や貢献を証明するDIDクレジットがあれば、クレジットの高い有権者がより多くの投票権を得ることができます。このアプローチは、人々がオンチェーンガバナンスに積極的に参加することを促すと考えています。

3.なぜPolkadotを使ってプロジェクトを始めようと思ったのですか?

Polkadotを使おうと思った理由はいくつかの理由があります。

歴史的な背景としては、私たちのプロジェクトは初期の頃、Ethereumを使用してトランザクション手数料と長い時間がかかるアプリケーションを構築していました。しかし、それはユーザーにとっても開発者にとっても特に良い経験ではなかったので、私達は代替品を探し始めたのです。

そうした中でクロスチェーンがブロックチェーンの未来になると確信したため、Cosmos、Polkadotなど様々なプロジェクトを比較した上で、Polkadotを採用しました。

Polkadotは反復が早く、最先端の技術を持ち、クロスチェーンの分野で高い可能性を秘めています。Polkadotは人々がブロックチェーン全体を構築し、それらのブロックチェーンを相互に統合することを支援するというビジョンを持っています。

また、CTOのGavin Woodは、Web 3とブロックチェーンアプリケーションのエコシステムについても深い理解を持っています。Polkadotを使うことで、ゼロから構築に関連するプロトコルを構築するのが比較的簡単で効率的だと感じています。

4.Parachain Offeringは3月にKusama、4月にPolkadotで開始予定ですが、スロットで勝つための攻略法はあるのでしょうか?

LitentryはPolkadot Parachain CandidateとしてRococo V1に登録し、ValidatorとCollatorの展開に成功しました。

テストネットの稼働に合わせて、まもなくロココV1に接続する予定です。LITがBinanceに上場した後は、より多くのリソースと戦力を得てSlotの獲得に挑みたいと思います。

5.日本についての印象と今後のターゲット市場としての可能性を教えてください。

日本には世界で最も優れた暗号資産に関する法律があり、よく規制された暗号資産市場があります。

これらの規制がブロックチェーンプロジェクトの妨げになっていることもありますが、成熟して標準化された法的環境は、良いプロジェクトが成長するために有益であると考えています。

Litentryは、日本の新興ブロックチェーン市場を積極的に探索しています。

6. Litentryのリアルタイム与信計算システムの設計について教えてください。

Litentryのリアルタイム与信計算システムの目的は、ユーザーに信頼できる検証可能な与信を提供し、サードパーティのプラットフォームがKYCを行い、ユーザーのアイデンティティと評判を得るための代替手段を提供することです。

当社のシステムの分散化の性質は、様々な価値観や用途をどのように包含するかを決定します。

例えば、誰もが独自の信用計算アルゴリズムをネットワークに提出することができ、Litentry の評議会メンバーがその提案に投票し、計算方法を変更することが可能です。

このようにして、Litentryではシステムに多様性を反映させ、ユーザーに信頼性と機能性を提供しています。

7. 先日、日本の暗号通貨取引所からKYC情報や自撮り写真が流出しました。Litentryが提供するDIDアグリゲータを利用することで今後このようなケースは減るのでしょうか?

これは私たちが解決しようとしている問題の一つです。

Litentryの新しいプラットフォームではID登録と検証のプロセスを排除し、不可知性の高いDIDメカニズムの解決の難しさを緩和します。

私たちのプロトコルはDIDの集約と検証のサービスを提供し、それによってユーザーは安全で検証可能なDIDを取引所を含む第三者のプラットフォーム上で使用することができるようになります。

8. DIDなどの分野では、パブリックチェーンではなくプライベートチェーンやコンソーシアムチェーンを利用している企業が多い印象があります。DID分野でパブリックチェーンを利用するメリットは何でしょうか?

私たちがLitentryネットワークで実現しようとしている透明性や分散化には一定のレベルがあり、パブリックチェーンを利用することでそれを促進することができます。

例えば、リアルタイムのクレジット計算システムでは、誰もが自分のクレジット計算アルゴリズムを提出することができます。私たちがパブリックで分散化されているからこそ、私たちのサービスは自己進化的で透明性のあるものになるのです。

9.DeFiの開発が進む中、デジタルIDやクレジットスコアにはLitentryが合うのではないかと思いました。ユースケースについて教えてください。

DeFiのクレジットレンディング

Litentryでは、ユーザーは信用情報やオンチェーンの評判などの個人情報を見ることができます。そしてこれらの情報は、DeFiレンディングにおける住宅ローン金利やクレジットの借り入れに適用することができます。

オンチェーンガバナンス。

Litentryのリアルタイム与信計算システムは、ユーザーがオンチェーンガバナンスに効率的に参加できるよう、透明で相互運用性の高い与信を提供します。

10. LITトークンが中長期的に価格を維持しつつ、成長していくためにどういうようなことを実施していきますか?

LITトークンの有用性と、それが我々のDIDエコシステムの推進力としてどのように機能するかが、LITトークンの価値を決定します。

LITトークンは、検証ノードとアイデンティティを求めるユーザーのインセンティブを与えるために使用されます。

我々のDID検証・計算ネットワークでは、Litentryノードはネットワークに知られているDID検証アルゴリズムに対応する計算作業を提供し、信頼性の高い結果を返すことが可能です。

この結果は、ネットワーク内のランダムなノードのグループによって、異なる分散型アイデンティティデータソースからデータをピックアップし、ビザンチンフォールトトレラントコンセンサスを用いて検証することによって出力されます。

これらのノードでは、品質と信頼性を確保するために、LITトークンをステークする必要があります。

また、我々のネットワークはユーザーのIDデータを保存しないため、ID計算はリアルタイムで実行され、すべてのノードが信頼性の高い安定した計算リソースを提供することが必要です。

一方で、アイデンティティの所有者がデータを提供することにインセンティブを与えます。

web3では、ユーザーは自分のデータをコントロールしています。ユーザーの中には、自分のデータを共有したくない人もいれば、データを共有することでより良いサービスを得ることを望む人もいます。

Litentryがやろうとしていることは、ユーザーが自分のデータの一部を選択的に共有することで、検索やIDマッチングを可能にすることです。

例えば、ある暗号プロジェクトでは、特定のユーザーグループを選択して、Litentryで正確なトークンのエアドロップを行うことができます。

さらに、LITトークンは、信用計算、インデックス化されたIDデータベースへの報酬、ID登録者としてのステークス、DeFiでの担保など、幅広いユースケースで使用することができます。

11. BinanceへのLaunchpoolが発表されましたが、今後、Binanceとの戦略的な部分などは決まってますか?

BinanceとはAMA、ミートアップなどをやる予定です。今後の情報などもTwitterなどをフォローしてください!

Twitter:@litentry

12. Binance Launchpoolの発表後のレスポンスはどうでしたか?

現在、トータルで1.2bドル以上がステークされています。

今参加したらより多くの報酬が得られます。このローンチプールで多くのLITトークンを配ることでバイナンスユーザーやLITユーザーがLITトークンを獲得して、利用してもらえるようにしたいです。

13.Litenrtyが提供するDappsを利用する場合、ガス代として LIT もしくはDOT が必要でしょうか?

現在のところ、アプリを構築中です。詳細は今後発表しますが、LITトークンはDIDエコシステムのコアとなるものです。

従って、LITトークンも間違いなく使えます。

14. Binanceで行われるLITのローンチプールに参加するメリットを教えて下さい

Binanceは世界一の取引所だと思っています。

私たちは海外コミュニティの構築に特にフォーカスしていて、その中でいくつかの取引所と話をしましたが、Binanceが最適と判断しました。

ローンチプールは新しい取り組みで、BinanceユーザーがDeFiを体験できます。これによってBinanceエコシステムに新しいプロジェクトが参加できるようなっています。

このような取り組みを通じてバイナンスと協力できることは嬉しいです。

15. EthereumとCosmosのブロックチェーンのように別々のIDを使ってたとしても、Litentry Protocolを利用すればチェーンをまたいでDIDを提供できるのでしょうか?

Litentryが取り組もうとしているのはクロスチェーンでのDIDです。

基本的に複数のネットワークでIDを活用できるようにすることが可能でデータのインデックスには制限がないです。

まとめ

Litentryについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

Web3.0やPolkadotの概念はまだまだ一般的に馴染みのあるものではないため、なかなか難しいところもありますが段階を踏んで行けば誰でも理解できるものだと筆者は思います。

CRYPTO TIMESやPolkadot Labs. JPでは、今後もPolkadot関連プロジェクトについて情報を発信していきます。

日本語ベースのPolkadot関連情報はまだまだ少ないので、興味がある人は是非LINEのオープンチャットにも参加してみてください。

Polkadot Labs. JPはこちら

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