『Lever Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
ユッシ
昨今、UniswapやSushiswapといった分散型取引所(DEX)が仮想通貨市場で台頭し、DEXとCEXの関係性や動向に業界全体の注目が集まっています。
大きな可能性を秘めているDEXですが、流動性やレバレッジ部分に関しては課題が徐々に浮かび上がってきているのが現状です。
本記事では、分散型プラットフォーム上での資産の貸借やレバレッジ取引の実現を目的としたプロジェクト「Lever Network」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。
- ・「仮想通貨のレバレッジ取引やレンディングの最新情報を知りたい」
・「Lever Networkについて知りたい」
といった方は是非最後まで読んでみてください。
目次
- 1 Lever Networkの概要
- 2 Lever NetworkのAMA
- 2.1 自己紹介
- 2.2 1. Lever Networkとはどんなプロジェクトなのですか?
- 2.3 2. Lever Networkにおける最もメジャーなポイントは何でしょうか?
- 2.4 3. Lever Networkはどんな問題を解決するのでしょうか?
- 2.5 4. 競合と比較してのLeverの強みは何でしょうか?
- 2.6 5. Leverは外部のAMMを使っているので、どんなトークンでもロングやショートができるのでしょうか?それとも、Lever社内でレンディングなどをサポートするトークンだけが対象なのでしょうか?
- 2.7 6. LeverのUIは直感的でとてもわかりやすいです。意図的に初心者でも利用しやすいように作られているのでしょうか?それともプロのトレーダーにも焦点を当てているのでしょうか?
- 2.8 7. AMMベースのMarign Trading Platformでは、どのようにしてユーザーがショートポジションを取れるのでしょうか?
- 2.9 8.サポートするのはEthereum Networkだけですか?ガス代が高騰している時は使い物にならなくなるのではないでしょうか?
- 2.10 9. プロダクトを利用してもらうために行っている活動などはありますか?
- 3 コミュニティからの質問
- 4 まとめ
Lever Networkの概要
Lever Networkの概要
ティッカー/通貨名 | $LEV/Lever Token |
---|---|
主な提携先 | Uniswap(V2)、PancakeSwap(V2) |
時価総額 | N/A |
特徴 | 分散型の証拠金取引プラットフォーム。Uniswapなどの外部AMMを利用可能。 |
公式リンク | Webサイト |
Telegram | |
Medium | |
Discord | |
Github |
Lever Networkは分散型の証拠金取引プラットフォームを提供するプロジェクトです。
Leverでは、同一プラットフォーム上で資産の貸し借りやレバレッジ取引が可能となります。
Uniswapなどの外部プラットフォームとLeverを連携させることで、流動性の確保も可能となっています。
Lever NetworkのAMA
今回のAMAにはLever NetworkのCOOのEric氏が参加してくれました。
自己紹介
こんにちは、皆さん、私はEricです。本当はCMOのFrankがAMAに参加するはずだったのですが、彼には別のスケジュールが入ってしまい、私がAMAを担当することになりました。
私は現在LeverのCOOで、4年ほど前から暗号通貨の世界に身を置き、いくつかの素晴らしいプロジェクトに携わってきました。
1. Lever Networkとはどんなプロジェクトなのですか?
Leverはオープンソースの証拠金取引プラットフォームです。
Leverでは資産の貸し借りやレバレッジ取引が可能で、1つの場所で資産をLongで買ったり、Shortで売ったりできます。
貸し手/借り手の方は、暗号資産(他の貸し手プロトコルの預金証書を含む)を貸し出して利息を得たり、担保にして融資が受けられます。
トレーダーの方は、証拠金プールに証拠金を入金した後、最大3倍のレバレッジで対応資産のLongポジションまたはShortポジションをレバレッジで建てることが可能です。
Leverのプラットフォームでは、Uniswapのような外部のAMMを利用して、余剰流動性を提供し、証拠金トレーダーがあらゆる規模でのポジション建ても可能となっています。
2. Lever Networkにおける最もメジャーなポイントは何でしょうか?
基本的にLever Networkには下記のような特徴があります。
– 膨大な流動性 –
Uniswap、SushiSwap、PancakeSwapなどの外部AMMの導入により、ユーザーは、
- Uniswap(UNI
- Synthetix(SNX)
- Wrapped Bitcoin(wBTC)
- Aave
などの幅広い資産で、我々のプラットフォーム上でLong/Shortポジションが建てられます。
– 高い資本効率 –
Leverは、レンディングプラットフォームとDEXの両方を提供しているため、ローンの取引シナリオを提供するとともに、トレーダーには信用取引サービスを提供しています。
これにより、融資の頻度や融資額の大幅な増加が可能となり、高い資本効率が実現されます。
さらにLeverでは、ユーザーが他のレンディングプラットフォームからトークン化した預金証書を使って利息を得たり、レバレッジをかけた証拠金取引のためにローンを組成も可能です。
– 使いやすいインターフェース –
ビジュアル化されたポジション管理インターフェースにより、ユーザーはワンクリックで簡単にポジションのオープンやクローズができるように設計されています。
また、TradingViewとの連携により、プロフェッショナルなローソク足チャートを提供し、最高の取引体験を提供します。
3. Lever Networkはどんな問題を解決するのでしょうか?
DeFiは急激な成長を遂げている一方で「資金の利用率が低い」という課題を抱えています。
DeFiではユーザーが単一のレンディングプロトコルや分散型取引所内で融資と取引の両方ができないため、融資と取引がそれぞれ独立しています。
さらに、暗号通貨の世界で1兆ドル規模の市場となっている証拠金取引は、DeFiには存在しません。
つまり、ユーザーはどのDEXでもほとんど資産をLong/Shortできないのです。
そこで、私たちが試みているのがレンディングプロトコルとDEXのギャップの消失です。1つのプラットフォームでの融資と直接取引を可能にします。
また、証拠金取引サービスの提供により、ユーザーは資本効率の大幅向上が可能となり、十分な利益が得られます。
4. 競合と比較してのLeverの強みは何でしょうか?
確かに、市場には複数の競合他社が存在します。
しかし、彼らにとっての大きな課題は、その非効率な流動性です。dYdXを例に挙げてみましょう。
dYdXはすでに証拠金取引サービスを開始していますが、dYdXはオーダーブックベースなので、その流動性は当然限られています。
そのため、dYdXではBTC/USDTやETH/DAIなどの一部の取引ペアしかサポートされていないです。
5. Leverは外部のAMMを使っているので、どんなトークンでもロングやショートができるのでしょうか?それとも、Lever社内でレンディングなどをサポートするトークンだけが対象なのでしょうか?
良い質問ですね。
Lever内でサポートされているトークンでLong/Shortができます。上場の決定はコミュニティで決定されます。
ですから、近い将来、Uniswapで健全な流動性を持つほとんどのトークンがサポートされるようになると思います。
– 特定の通貨を買う際に(CEXで取り扱われていない)、Leverを利用してヘッジショートができるのでは?と思いましたがどうなんでしょうか?-
それもユースケースの1つですね。
6. LeverのUIは直感的でとてもわかりやすいです。意図的に初心者でも利用しやすいように作られているのでしょうか?それともプロのトレーダーにも焦点を当てているのでしょうか?
本製品は、初心者とプロのトレーダーの両方を対象としています。
例えば、初心者の方には取引のプロセスを簡素化しています。数回のクリックでポジションの開設と決済が可能です。
また、プロのトレーダー向けには「Lever」にローソク足チャートを組み込み、より良い判断ができるようにしています。
7. AMMベースのMarign Trading Platformでは、どのようにしてユーザーがショートポジションを取れるのでしょうか?
単純な話です。
例を挙げて説明しますと、ETHをLeverでショートしたい場合、必要なのは証拠金を用意して、ETHを最大3倍のレバレッジで借りることです。
そして、LeverはそのETHをUniswapで売る手助けをしてくれます。ETHの価格が下がれば、それを買い戻して借金を返済し、利益が得られます。
– どのくらいの割合でロスカットされるのですか? –
下記のライトペパーに記載されているので確認してください。
https://lever.network/Light-Paper.pdf
8.サポートするのはEthereum Networkだけですか?ガス代が高騰している時は使い物にならなくなるのではないでしょうか?
現在のところ、そうです。 しかし、近々レイヤー2とBSCについても発売する予定です。
5月中旬までにはできると思います。プロダクトの準備はできています。
9. プロダクトを利用してもらうために行っている活動などはありますか?
そうです、最高のトレーディング体験を提供するためには、それを推し進める必要がありますよね。
私たちは今、マーケティングに役立つインフルエンサー部隊を持っており、それが功を奏しています。
Telegramでは13K(https://t.me/LeverNetwork)
Twitterでは22K( https://twitter.com/LeverNetwork)
のフォロワーがいます。
youtube、twitter、telegramグループでのプロモーションを強化し、Etherscanなどにもバナー広告を掲載する予定です。
将来的には、他のプロトコルとのパートナーシップを確立し、エコシステムを拡大していきます。
コミュニティからの質問
– 日本に対してどのようにアプローチしようと考えていますか?
日本のインフルエンサーにも積極的に働きかけ、日本のユーザーのためのローカルコミュニティを構築していきます。
– BitmexやBinanceのようなCEXがありますが、LeverのようなDEX−AMMをMarginで使う動機はなんでしょうか?
分散型の証拠金取引プラットフォームを使用する場合は、
- KYC
- 価格操作
- 個人情報の漏洩
などを心配する必要はありません。
– アメリカでの取引はどうなのでしょうか?Bitmexはアメリカでは利用できておらず、これはリスクになるのではないですか? –
誰もが何の問題なくLeverを利用できます。
– チームについての詳細がわかりませんでした。チームの背景について教えてください –
私たちのコアチームは他の多くの国のメンバーで構成されているため、規制上の理由から、一般には公開しない傾向にあります。
しかし、チームについて心配なことがあれば、私たちのバッカーリストを確認できます。
- NGC Venture,
- LD Capital
- AU21 Capital
- DAOMaker
- DFG
また、本日、CMS保有製品のオンボード化を発表します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
流動性確保の仕組みなど、なかなか面白そうなプロジェクトですよね。
「CEX vs DEX」の行方を知りたい方などは、Leverの動向を追ってみるのも良いかもしれません。
今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆるジャンルの情報を発信していくので、是非チェックしてみてください。
最後までありがとうございました。
– Lever Network公式リンク –
- Website:https://lever.network/
- Github:https://github.com/levernetwork/protocol-v1
- Twitter:https://twitter.com/LeverNetwork
- Discord:https://discord.com/invite/vfKupyqq2V
- Telegram :https://t.me/LeverNetwork
- Medium:https://medium.com/@LeverNetwork