次の仮想通貨バブル、上がる銘柄は限定的か|注目のプロジェクトとは?

次の仮想通貨バブル、上がる銘柄は限定的か|注目のプロジェクトとは?
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2017年、仮想通貨市場は空前の盛り上がりを見せ、ビットコイン (BTC) だけでなく多くのアルトコインが驚異的な価格上昇を記録しました。いわゆる「アルトコイン・シーズン」では、プロジェクトの内容に関わらず市場全体の熱狂によって多くの銘柄の需要が爆発的に高まったと言えるでしょう。

しかし、市場が成熟するにつれて次の強気相場では様相が異なるのではないかという見方が増えています。かつて多くの日本人にも人気だった仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者であり、現在はファミリーオフィスMaelstromを率いる著名投資家アーサー・ヘイズ氏も最近のインタビューで同様の警鐘を鳴らしています。果たして、次回の仮想通貨バブルではどの銘柄も上がるという状況は再現されないのでしょうか?


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アルトコイン市場の二極化

ヘイズ氏は、現在のアルトコイン市場についてビットコインの市場占有率(ドミナンス)が上昇傾向にある一方で、多くのアルトコインプロジェクトが期待されたほどの成果を上げていない点を指摘します。

2022年から2024年のサイクルでは一部のDeFi(分散型金融)プロジェクトやミームコインが話題を集めたものの、ベンチャーキャピタル(VC)が初期段階から関与し、高額な評価額がついたプロジェクトに対する投資家の嫌悪感も見られたと分析しています。

こうした現状を踏まえヘイズ氏は「次回のアルトコイン・シーズンが到来したとしても、上昇する銘柄は限定的になるだろう」と予測します。過去のように市場全体の流れに乗って多くの銘柄が上昇するのではなく、実際に収益を上げている、あるいは多くのアクティブユーザーを抱えるような、実績のある質の高いプロジェクトに資金が集中し、二極化が進むと考えているのです。

同氏自身もプレシードラウンド(事業開始前の資金調達段階)で価格が高すぎるプロジェクトには投資しない方針を示しており、より厳しい選別眼を持つことの重要性を強調しています。

ヘイズ氏が注目する3つの仮想通貨プロジェクトとは

では、ヘイズ氏は具体的にどのようなプロジェクトに注目しているのでしょうか?インタビューの中で、同氏は以下の3つのアルトコインを挙げています。

  • Aptos (APT):ヘイズ氏自身がアドバイザーを務めるレイヤー1ブロックチェーンプロジェクト。高い処理能力と安全性を目指して開発されており、今後のエコシステムの拡大が期待されています。
  • Ethena (ENA):従来の準備資産を用いたステーブルコインとは異なるアプローチで米ドルペッグを目指すステーブルコインを手掛けるプロジェクト。その革新的な仕組みが注目されており、DeFiエコシステムにおいて新たな価値を提供する可能性を秘めています。
  • Etherfi (ETHFI):イーサリアムのリキッドステーキング(預け入れたETHを他の運用に使えるようにする仕組み)に関連するプロジェクト。ヘイズ氏は今後の大きなアップデートに期待を寄せています。

上記の仮想通貨の一部は国内の仮想通貨取引所では取り扱われていないものの、大手仮想通貨取引所「Bitget」ではすでに現物取引が可能となっています。

市場全体の傾向と投資家への示唆

ヘイズ氏の見解は仮想通貨市場全体が単なる期待感や熱狂だけでは動かなくなりつつあり、よりプロジェクトの基礎的な価値が重視される時代へと移行していることを示唆しているのかもしれません。

次回の強気相場が訪れたとしても「どの仮想通貨を買っても儲かる」という甘い考えは通用しない可能性があります。投資家は、プロジェクトの技術的な優位性、開発チームの実績、トークンの経済設計(トークノミクス)、そして実際にどのように使われ、価値を生み出しているのかといった点をこれまで以上に慎重に見極める必要がありそうです。

次の波に乗るために

アーサー・ヘイズ氏の予測通り、次の仮想通貨バブルでは上昇する銘柄が限定的になるのであれば、事前の情報収集と分析がこれまで以上に重要になります。同氏が注目するプロジェクトは参考になるかもしれませんが、最終的には自分自身で納得できるまでリサーチを行い投資判断を下すべきでしょう。

市場のトレンドは常に変化します。ポートフォリオ全体のリスク管理を意識しながら冷静に市場と向き合っていく姿勢が次の大きな波に乗るための鍵となるのではないでしょうか。


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