Moneco(マネコ)を提供する株式会社Gaia CEO窪田さんへインタビュー

Moneco(マネコ)を提供する株式会社Gaia CEO窪田さんへインタビュー

今回の記事では、誰でも簡単にコピートレードを実施できるプロダクト「Moneco(マネコ)」のCEOである窪田さんへのインタビューの記事となります。

仮想通貨市場においてのトレードと言うと、ビットコインやアルトコインのような現物を利用したトレードを思い浮かべる人が大半だと思います。しかし、下落相場の際では利益を追うことができません。そんな中、ビットコインFXを利用することで下落相場においても利益を出すことが可能になり、現在のダウントレンドの中では、ビットコインFXが人気を集めています。

今回は、日本発の仮想通貨フォロートレードサービス『Moneco(マネコ)』を提供する株式会社GaiaのCEOである窪田氏へのインタビューを行いました。

Moneco(マネコ)とは

Monecoは、実績のあるトレーダーをフォローすることで、全自動のシステムトレード(CFDのみ対象) を行えるサービスです。ユーザーはトレーダーとそれをフォローするユーザーの二種類に分けられます。

Monecoを利用するユーザーは過去の実績や利益率などの情報から、自分がフォローしたいトレーダーを見つけ、フォローします。すると、フォローしたトレーダーと同じトレードを24時間自動で行ってくれます。トレードの経験がないユーザーやトレードが苦手というような方でも気軽に利用することが可能です。

また、トレーダーは自分をフォローしてくれたユーザーが利益を出すと、その一部が成果報酬として支払われます。トレーダーのメリットとしては、自分の運用資金で利益を出しつつ、フォロワーにも利益を出してもらうことで、Monecoからも報酬を受け取ることができます。

Monecoでは9月の中旬にデモ版のリリースが予定されています。興味のある方はこの機会にぜひとも事前登録を行ってみてください。

Monecoを提供する株式会社Gaia CEO 窪田さんへインタビュー

— はじめまして。自己紹介をお願いします。

窪田 : はじめまして。株式会社GaiaでCEOをやっている窪田といいます。私の経歴から軽くお話しますと、新卒ではサイバーエージェントに入社しました。サイバーエージェントでは、デザイナーやディレクターを担当していましたが、学生の頃からプログラミングを勉強していたこともあり、独立後は機械学習や自動売買のシステム開発を行なっていました。そして、今回は新規事業として『Moneco(マネコ)』を立ち上げました。現在、会社はインターンも含めて約10名で、エンジニア中心でやっています。今年はPlug and Play Japan主催のFintechアクセラレーションプログラムに採択もされました。

— 僕が知っている限りでは、日本ではMonecoのようなコピートレーディングのサービスは無かった気がするのですが、Monecoを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか?

窪田 : 私の周りでは2013年頃からビットコインで持っている人が多く、当時からビットコインで割り勘を行うことがありました。その時代から比べると、ここ数年でビットコインの知名度の上昇取引所の増加など人々に受け入れられてきはじめていると感じていました。

現在の市場の傾向としては、新しい通貨の紹介や技術的で難解な話のものが多く、初心者を対象としたサービスが少なかったです。傾向を見ていると、仮想通貨が投資商品として初めての人という人が多いこともわかっていたので、そういう人たちに向けてのサービスなら需要があると感じていました。

しかし、スタートアップとなると、仮想通貨関連事業を実施するときに、取引所とか交換業を取得するのは非常に難しいです。Monecoのようなサービスだと取引に関わるサービスとしてでも、問題ないというところで現在は開発を進めています。

— 今、話にもでてきた法律面に関してですが、Monecoを提供するに当たっての法律周りとか、サービスを利用する際ことは問題ないのでしょうか?

窪田 : そうですね。ユーザーの皆様も非常に気にされている部分だと思いますし、私達もここに関しては非常に慎重に対応してまいりました。結論から言うと、法律的には問題ありません。仮想通貨に対しても前向きな弁護士事務所の方々数名に、企画の段階からも入っていただき、助言もいただいております。MonecoはCFD(差金決済取引)限定のため、仮想通貨交換業には該当しないので法律的には問題ありません。

— ユーザーも安心して使えるというわけですね。一時期、Twitterでも話題になったと思うのですが、現在では、事前登録者の中に配信トレーダー希望の方は何割くらいいるのでしょうか?

窪田 : ありがたいことに、Twitterで話題になったので、主な流入経路はTwitterが多いです。その中でもトレーダーの人数は現在、登録者あたり、20-30人に1人はトレーダーとしての申込みをいただいています。Monecoでは、トレーダーとして登録してもらうと、そのトレーダーの収益記録は公開されます。自分がフォローしているトレーダーが本当に勝てているかの判断も可能になります。

— Monecoのサービスは無料で利用できるのでしょうか?

窪田 : 基本的には無料で利用することが可能です。ただ、ユーザーはトレーダーの方をフォローして、コピートレードを行い利益が出た場合は、成功報酬として手数料でいただく形を考えています。また、トレーダーはフォローしてくれているユーザーが利益がでた場合、報酬が配分されるようになっています。トレーダーが成功すればフォロワーも増えて、報酬も増えていく仕組みになっています。

— トレーダー希望という方でも、本当に信頼できるのか?ってところは利用するユーザーとしても気になるところだと思うのですが、Moneco側でもユーザーやトレーダーのチェック体制とかは整っているのですか?

窪田 : 弊社でも取引所と同様にユーザーチェックを実施しています。実際、トレーダーは収益公開もしており、そもそも収益を出していないとフォロワーも増えないので、トレーダーの質は自然と向上していくと考えています。

— 収益性もあって、結果を出しているトレーダーだと人気が集まりすぎてフォロワーが集まりすぎることもあると思います。その際、フォロワーが多すぎて、板に注文が通りづらい、などの問題点も出てきてしまうと思うのですが、フォロワー数の上限や制限みたいなこともあるのでしょうか?

窪田 : そこに関してはおっしゃる通りで、流動性の問題も我々は考えています。最初は、板の状態を見ながらフォロワー数の制限をかけていく予定です。板が薄い時期に大勢がコピートレードを行うと全員が同じパフォーマンスを得ることが難しくなるからです。フォロー枠を確保するために、デモ版を提供した際に事前予約をすることが可能です。本リリースの際は、事前予約をした方が優先的にトレーダーをフォローをすることができます

— なるほど。サービスローンチ後にユーザーが利用できるのは国内の取引所のみですか?また、トレーダーというと利益も出さなきゃ…というようなプレッシャーもありそうですがココらへんはいかがでしょうか?

窪田 : ユーザーが利用できるのは、国内の取引所でFXを対応しているところのみとなります。また、Monecoではトレーダーとフォロワーとのコミュニケーションが不要になっています。これによって、トレーダーにストレスが一切ないような設計にしてします。

— 海外のコピートレードのプロダクトはコミュニケーションがあったりと、トレーダーに取っては面倒なことやストレスも多そうですからね。

窪田 : そうですね。元々ベンチマークとしていたサービスに、eToroというイスラエルのサービスがありました。eToroはユーザーとのコミュニケーションもありましたが、我々は一切不要です。

また、eToroと比較するとeToroは直接資金を預かる必要があります。これは資金流出のリスクがあります。我々は、直接資金を預かるわけではなく、各取引所のAPIを利用します。これにより、資金流出のリスクは低くなります。

我々も最初は口座としてお金を預かることも考えていましたが、これにはハッキングなどのリスクが伴うため、断念しました。セキュリティ対策としてもユーザーのAPIは保護される仕組みになっています。

— セキュリティ対策もちゃんと考えていると。因みに窪田さんが考えるMonecoのストロングポイントは何でしょうか?

窪田 : 我々のチームには、元々、ゲーム開発をしていた人間が多くいます。そのため金融知識が高くはない人と同じ目線で、初心者でも簡単に利用できるように構築しています。海外のコピートレードサービスとは異なり、Monecoはトレーダーのしたトレードの再現性を特に重視しています。サーバー側のレスポンス状態はパフォーマンスに影響を与える要因ですので、特に最新の注意を払うようにしています。

— とはいえ、ユーザーとしては本当に儲かるの?というような考えを持つ方も多くいると思います。このような疑問に対してはいかがでしょうか?

窪田 : 儲かるかという観点に関しては正直なところ、フォローするトレーダーによると考えています。Moneco内ではリスク値という数字を用意しており、これは各トレーダーの過去トレード履歴から算出されます。コンスタントに利益を出したい人の場合、リスク値が1に近いトレーダーをフォローしてもらうことをオススメしています。

— ありがとうございます。リスク値などの指標も準備しているのですね。因みに現在はデスクトップ版のみと聞いておりますが、今後アプリ版のリリースなどもありますか?

窪田 : 現在、デモトレード版の開発を進めており、ブラウザ版(スマホ・PC)に関しては9月半ばころ ネイティブアプリ版に関しては10月以降を予定しております。

画像は開発中のアプリ画面

— UIもシンプルかつ、見やすいですね!

窪田 : 先程も述べたとおり、ターゲットは初心者なので、誰にでも使いやすいものを準備しています。そのため、デザインや使いやすさというところはかなり気にしています。投資金額も1万円から参加することができるので、誰でも手軽に参加できるサービスを目指しています。

— このようなサービスが日本発でも出てくることはとても楽しみですね。

窪田 : ありがとうございます。Monecoは誰でもトレーダーとしての登録ができるというところもトレーダーにとっての強みだと思っています。今までに為替FXでも近いサービスはありました。しかし、トレーダー側が投資助言業の資格を持っていないと難しく、そのためユーザー数が伸び悩んでいました。

そのような環境では登録するトレーダーも少なく、トレーダー側のメリットも少なかったのです。Monecoでは成績に応じて成功報酬としてメリットがあります。報酬配分に関してはお試し版でデータを見ながら調整するつもりです。トレーダーが成功すればフォロワーも増えて、報酬も増える仕組みになっています。また、本名で登録する必要もなく、Twitterの名称での運用も可能です。

— 本日はありがとうございました。最後にユーザーの皆様にコメントをお願いします。

窪田 : Monecoでは現在、絶賛トレーダー募集中です!まだ日本にないサービスなので、ぜひ一度、デモでも良いので体感していただき、ご自身の資産形成の選択の一つにしていただけたらと思います。

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