大手VC「a16z」、2024年にクリプト領域で期待する9項目を発表

大手VC「a16z」、2024年にクリプト領域で期待する9項目を発表

数多くの仮想通貨関連プロジェクトに投資を行ってきた大手VCのa16z (crypto)が2024年に期待する仮想通貨領域の項目について言及しました。

同社は来年2024年に期待している内容として下記項目を挙げています。

  1. 分散化の新時代への突入
  2. 未来のUXのリセット
  3. モジュール型技術スタックの台頭
  4. AIとブロックチェーンの融合
  5. 「Play to Earn(稼ぐために遊ぶ)」が「Play and Earn(遊んで稼ぐ)」に
  6. AIがゲームメーカーになるとき、クリプトは保証を提供する
  7. 形式的な検証が形式的でなくなる
  8. NFTはユビキタスなブランド資産になる
  9. SNARKが主流になる

a16zは2016年以来変化が起きていない「秘密鍵の自己保管」「ウォレットとdAppの接続」といった基本的なユーザー体験において、サインインを簡素化するパスキーやスマートアカウント、機能組み込み型のウォレット、高度なRPCエンドポイント等によりWeb2以上のユーザー体験がもたらされると予想しています。

また、ChatGPTやGoogleから新たに発表されたGeminiなど世界中で注目を集めているAI領域に関しては「AIモデルは現在、一握りの大手によってのみ運用されているが、クリプトを使用すればマルチサイドでパーミッションレスな市場を作ることができる」とコメント。クリプト関連技術を利用することで、ブラックボックスの開封やオンライン上のコンテンツの出所の追跡などが可能となり、よりAIによるイノベーションを分散化できるとしています。

– Googleから発表された「Gemini」に関するポスト

アクシーやステップンなどのプロジェクトを筆頭に多くの注目を集めたP2E(Play to Earn)に関してもa16zは言及。現状は報酬をもらうための仕事場のようになっているWeb3ゲーム領域は、よりユーザーがゲームプレイを楽しみ、プレイヤーが生み出した価値が還元されるPlay “and” Earn(遊ぶ+稼ぐ)の場へ変化していくと予想しています。

昨今、勢いが衰えつつあるNFTに関しては、スターバックスやNIKE、RedditのNFT導入事例を挙げ、NFTがよりユビキタス(いつでもどこでも存在する)な存在になるとの見解を示しました。

CT Analysis 有料レポート

a16z(a16z Crypto含む)は、直近3ヶ月で下記4つの仮想通貨関連プロジェクトに投資を行っています。

  • Blackbird:Baseチェーン上に展開されるNFTを活用した飲食店のソリューションを提供
  • Pimlico:スマートアカウントインフラを開発
  • EthXY:Telegramチャット上に構築されたMMORPGを開発
  • Setter:ブランドがWeb3を利用したコマーシャルを可能とするアプリを開発

世界大手VCのa16zの動向はこれまでの実績からも注目されることが多く、今回の発表内容について今後も注視する必要があります。

記事ソース:a16z Crypto
画像引用元:rafapress / Shutterstock.com

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