ビットコイン、年末最高値更新の可能性|中国の金融政策緩和が鍵か
Crypto Times 編集部
暗号通貨ヘッジファンドAsymmetricのCEO兼CIOであるジョー・マッキャン氏は、CNBCのインタビューでビットコインが年末までに史上最高値を更新する可能性について言及し、中国の金融政策緩和が重要な鍵を握っているとの見方を示しました。
マッキャン氏は、世界的な金融緩和がリスク資産、特にビットコインや他の暗号通貨にプラスの影響を与えていると指摘。その上で、中国人民銀行が10月のゴールデンウィーク前に発表した金融緩和策に注目しました。
中国では、最も容易に使用できる現金通貨と預金通貨の量を示す指標である「M1マネーサプライ」の動きが注目されています。マッキャン氏はこのM1マネーサプライの拡大とビットコイン価格の間には強い相関関係があると分析。中国が国内需要喚起のために金融緩和を強化し、人々や企業がすぐに使えるお金が増加した場合、ビットコイン価格にも好影響が及ぶ可能性を示唆しました。
また、同氏はビットコインETFへの資金流入も価格上昇の要因となり得ると言及。ETFの存在は機関投資家によるビットコイン投資を促進する効果があると説明し、実際に第1四半期には中国のM1マネーサプライ縮小にも関わらず、ETFへの資金流入がビットコイン価格を押し上げたと分析しました。
一方、イーサリアムについてはビットコインのような明確なユースケースが確立されておらず「アイデンティティの危機」に陥っていると指摘。イーサリアムETFはビットコインETFのような成功を収めることは難しいとの見方を示しました。
マッキャン氏は世界的な金融緩和に加え、中国の金融政策とビットコインETFへの資金流入が組み合わさることでビットコイン価格が史上最高値を更新する可能性は十分にあると結論付けています。
記事ソース:CNBC