仮想通貨市場、取引量75%激減｜現物離れ・先物シフト加速で半年ぶり最低水準に

主要な暗号資産（仮想通貨）取引所における取引量が、2024年10月以来となる過去6ヶ月で最も低い水準まで大幅に落ち込んでいることが明らかになりました。ETFの出来高も減少傾向にある中、市場では現物取引を避け、より投機的な先物取引へシフトする傾向が強まっています。

主要取引所の出来高（7日間移動平均）は、2024年12月のピーク時から75%以上も減少し、昨年秋以来の低水準となりました。分散型取引所（DEX）の出来高も同様に低迷しています。ビットコインやイーサリアムの現物ETFの出来高も減少傾向を示しています。

市場全体の顕著な動きとして、現物取引から先物取引へのシフトが見られます。ビットコイン（BTC）およびイーサリアム（ETH）の現物取引量と先物取引量の比率は、それぞれ過去数ヶ月から1年半以上で最も低い水準まで低下しました。これは、実需に基づく取引よりもレバレッジを活用した投機的な取引が市場で優勢になっている可能性を示唆しています。

このような市場環境下で、ソラナ（SOL）はイーサリアムと比較して週間取引高が増加する動きも見られます。

市場全体の取引活動は落ち着きを見せており、特に現物離れと先物への関心シフトが顕著です。今後の市場センチメントの変化が注目されます。