イーサリアムETF、手数料競争に注目集まる|Ark Investは撤退
Crypto Troll
最新のイーサリアムETF(上場投資信託)申請書類が提出される中、手数料競争が激化する可能性が示唆されています。
5月23日、証券取引委員会(SEC)は、Cboe、NYSE Arca、Nasdaqが提出した19b-4提案を承認し、これらの取引所でのイーサリアムETFの上場を許可しました。
現在、SECはイーサリアムETFの上場前の最終ステップとして、SECはS-1登録届出書の審査を行っている最中です。
申請書の中で最も注目を浴びているのが、手数料です。今回、Franklin Templetonが、イーサリアムファンドの手数料を0.19%に設定していることが判明しました。
Franklin Templetonは手数料を公開した最初の運用会社となりますが、これはビットコインETFで発生したような運用会社間での手数料競争を引き起こす可能性があります。
Ark InvestはイーサリアムETFから撤退
今回の申請書でもうひとつ注目を浴びたのが、Ark Investの名前が記載されていなかったことです。
Ark Investは、21Sharesと提携してスポットビットコインETFを立ち上げており、Ark 21Shares Bitcoin ETF (ARKB) は、約32億ドルの資産を運用しています。
21Sharesの広報担当者は、Ark Investをパートナーとせずに21Shares Core イーサリアム ETFの立ち上げを目指すとしています。
グレイスケール$GBTCは手数料競争の結果、保有量が50%減少
手数料競争に遅れをとったことでシェアが大幅に低下して例として、グレイスケール$GBTCが挙げられます。
$GBTCは、他社ビットコインETFの手数料の多くが0.5%以下に設定されている中、1.5%という手数料設定をしたこともあり、保有量が1月10日(ビットコイン現物ETF転換日)の62万BTCから、28.5万BTCへと50%以上減少しています。
手数料はETF運用会社のシェア争いに大きな影響を及ぼす要素であり、イーサリアムETFの手数料設定に注目が集まります。
グレイスケール$GBTCの保有量が50%減少|ビットコインETF承認以降、他社へ資金流出相次ぐ
情報ソース:Blockworks