香港Hashkey Exchange、スマホアプリをiOS/Androidで公開
Crypto Times 編集部
今年6月に香港証券先物委員会(SFC)の承認制により個人投資家への仮想通貨取引サービスが開始された香港で運営される取引所「Hashkey Exchange」が、iOSおよびAndroid向けのスマートフォンアプリを公開しました。
🏆🇭🇰Today marks another milestone for HashKey Exchange, and we thank you all for being a part of this journey!
📱HashKey Exchange – Hong Kong’s First Licensed Virtual Asset Exchange App :https://t.co/Jrf89ZrA9z pic.twitter.com/l45MNjF1vn
— HashKey Exchange (@HashKeyExchange) November 1, 2023
SFCは7月から同社のアプリの安全性や機能をチェックしており、Hashkeyは複数回にわたる補足資料の提出を通じて協力してきたといいます。
Hashkey Exchangeは今年8月28日に正式に仮想通貨取引所をローンチし、同月末にはUSD、USDT、USDCの基軸通貨でBTCとETHの取引を提供していました。ローンチ直後の取引ボリュームは30万ドル(約4,400万円)でしたが、Coingeckoの最新データによると現在の取引高は560万ドル(約8億4700万円)まで増加しています。また、現在香港ドル($HKD)の入出金や取引ペアにも対応しています。
HashKey Exchangeは、ERC20規格の$HSKトークンの発行も予定。
総供給量10億枚の$HSKトークンでは、資金調達目的でのプライベートセールやパブリックセールは行われない予定で、トレーディング手数料の割引や新規トークンサブスクリプションへの早期アクセスなどのユーティリティが同通貨では設定されています。
昨今、香港の仮想通貨市場では、顧客保護に関する新たな課題も浮かび上がっています。
今年9月、仮想通貨取引所JPEXでユーザーが資産の引き出しなどが行えなくなり、約250億円以上の被害が生じた事件が発生していたことが明らかとなりました。
SFCは上記事態を受け、ライセンスを保有する取引所とそうでない取引所の区別を明確にするための措置を講じる方針を明らかにしました。具体的には、ライセンスを承認、または事実上承認されていると見なされる4つの仮想通貨取引所のリストと無許可あるいは不審な運営をしていると疑われる取引所や関連ウェブサイトの情報を公開すると同機関は決定しています。政府主導でWeb3領域の推進をはかる香港の今後の動向に注目が集まります。
記事ソース:Whitepaper 、The Block