香港、約150億円規模のWeb3特化型VCが誕生
Crypto Times 編集部
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香港で仮想通貨/ブロックチェーン分野のスタートアップ支援を目的とした約150億円規模のVCが誕生しました。
香港のベンチャーキャピタル会社CMCC Globalが新たに創設した「Titan Fund」は、立ち上げ時にWinklevoss CapitalやJebsen Capitalなど30以上の投資機関から1億米ドルの資金調達をおこなっています。
今回、Web3特化のVCを創設したCMCC Globalは、先月Animoca Brandsが手がけるNFTプロジェクト「Mocaverse」にて2000万ドルの資金調達が行われた際、出資を主導しました。
同社が手がけるTitan Fundでは、すでにブロックチェーン系スタートアップ5社に対して投資をおこなっており、そのうちの2社は香港企業であるとしています。
Web3での施策が活発化している香港では、政府も積極的に同分野での働きかけをおこなっています。
先日、香港財務省副長官のジョセフ・チャン・ホーリム氏は、スペインのバルセロナを訪問し、Web3関連企業数十社が香港で事業を行うことを検討していることが明らかとなりました。同氏は現地のWeb3カンファレンスに参加し、Web3事業者に対して香港、アジア市場への参入も奨励したとしています。
今年6月、規制当局の承認制で、個人投資家向けの仮想通貨取引サービスの提供が解禁された香港。
政府も規制整備を進めながら同分野での施策を続けるなか、仮想通貨プラットフォームJPEXで、200億円以上の規模と推定される詐欺事件が発生しました。現在、現地では事件関係者の逮捕が継続的に行われており、事件の解明が進められています。
香港政府は上記の事件を受け、規制当局の認可を受けていないプラットフォームの名前を公開する方針を新たに決定するなど、Web3推進に向けた取り組みを行っています。