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分散型仮想通貨取引所「Hyperliquid」$HYPEトークンを29日ローンチ

分散型仮想通貨取引所「Hyperliquid」$HYPEトークンを29日ローンチ

分散型仮想通貨取引所Hyperliquidが$HYPEのローンチ情報を発表しました。$HYPEは2024年11月29日16時30分に公開され、最大供給量は10億$HYPEでコミュニティ重視の配分となっています。

特筆すべきはトークン生成イベントで31%(3億1,000万枚)が配布される点。将来の排出とコミュニティ報酬としては38.8%(3億8,800万枚)が、既存および将来のコア貢献者には23.8%(2億3800万$HYPE)が割り当てられています。

トークン生成イベントの分配対象からはコア貢献者は除外されています。また、プライベート投資家、中央集権型取引所、マーケットメーカーへの割り当てはありません。これはコミュニティ主導のプロジェクトであることを明確に示していると言えます。

コア貢献者へのトークンは配布から1年間ロックされ、権利確定スケジュールは2027年から2028年の間にほぼ完了するとしています。

「FTXの崩壊が私達を突き動かした」

ハーバード大学出身でHyperliquid共同創設者のジェフ・ヤン氏は、2020年初頭から簡単なスクリプトを触り中央集権型の仮想通貨取引所を調べていたと以前出演したラジオ番組で語っています。

大手マーケットメーカーがかなりの存在感を示しているとされる中で「無知は強力な武器になるこもある」と同氏が語るように、初心者ゆえにマーケットメイキングの取引システムの構築に着手し、自分一人だけでその規模を拡大していったといいます。

当時の激しい競争の中で無謀とも言える上記の試みに関して、同氏は当時を振り返り「今にして思えば本格的なシステム構築に必要なコーディングの方法を学ばせることになりとても良かった」と振り返っています。

2022年までには同氏の手掛ける取引システムは複数の取引所で最大手の一角を占めるまでに成長したものの、市場の成熟とともに純粋な高頻度取引のマーケットメイク戦略の限界を感じていたいいます。

DeFi分野では金融の専門知識が不足している人々によってシステムが構築されているケースも多く、定量的な戦略を用いることで大きな利益を得る余地があると考えた同氏はDeFiの可能性に着目したといいます。

そこで、かつて最大手仮想通貨取引所だったFTXが破綻し、これがHyperliquid立ち上げの大きな契機となったと同氏は語ります。多くの人がFTXの崩壊後から1か月後には中央集権型の取引所での取引に戻っていたものの、良い面として「私たちを突き動かしたことだ」とし、全力でHyperluiqdの構築に注力しようと決意したと明かしています。

プルーフ・オブ・ステーク・コンセンサス・アルゴリズムであるHyperBFTを搭載したHyperliquid レイヤー1上に構築される同プラットフォームでは現物取引や先物取引に加えてVaultも実装されています。

DeFiLlamaのデータによると直近24時間のPerp DEXにおける取引高でHyperliquidは24億ドルを記録し、dYdXやApeX、Jupiterを抑えて1位を記録しています。

エアドロップイベントが終了した後、取引ボリュームやTVLが減少するケースも多くあるため、明日以降、Hyperliquidの動向に注目が集まります。

記事ソース:DeFiLlamaMedium

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